JPS6212598A - 二連はさみ型ジヤツキ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、４本のはさみアームがリンク四角形を形成す
るように互いに枢着連結され、手で操作可能なねじスピ
ンドルが前記リンク四角形を対角線状に横切っており、
ねじスピンドルがスピンドルナツトとスピンドル支持部
によって、対向するはさみアーム対に支承され、はさみ
アームが上側と下側で二連ヒンジによって支持部材に枢
着され、この二連ヒンジのヒンジピンがそれぞれ、はさ
みアームの端側を支持部材に連結している二連はさみ型
ジヤツキに関する。

〔従来の技術〕

この種のジヤツキの場合には、自動車を持ち上げるとき
に発生する水平方向の力が歯付きセグメントを介して除
去される。この水平方向の力は、地面上に静止する車輪
を中心とした、持ち上げられる車両側の円弧運動、すな
わち持ち上げ曲線によって発生する。歯付きセグメント
ははさみアームの脚部側と頭部側の端部に設けられ、互
いに形状補完的に係合している。

この歯付きセグメントがジヤツキの頭部分を強制的に制
御するので、この頭部分は持ち上げられる車両側の円弧
運動に追従できず、垂直運動しか行わない。このように
形成すると、水平方向の力の結果として、車体および／
またはジヤツキが損傷する欠点がある。更に、水平方向
のカのために、剛性のあるジヤツキが基板口りに傾動運
動を行う。

普通の構造のはさみ型ジヤツキはほとんどがアダプタ状
の特殊な頭部分を介して車両に可撓的に支持され、かつ
車両持ち上げ時に基板の下の定点によって地面に支持さ
れる。

〔発明の目的〕

上記従来技術から出発して、本発明は車両の円弧運動す
なわち持ち上げ曲線に自由に追従できるような、冒頭に
述べた種のジヤツキを提供することである。

〔発明の構成〕

この課題を解決するために、本発明では、バイアスされ
た蓄力器がはさみアームに保持され、ジヤツキの持ち上
げおよび下降運動時に、蓄力器の応力状態が変化する。

〔発明の効果〕

蓄力器は、適切に配置すると、均一な圧力をリンク四角
形の両側に及ぼし、装置を垂直な持ち上げ方向において
安定させ、そしてその際、支持部材、すなわち頭部材ま
たは支持脚の短い水平方向運動を許容する。

好ましくは、蓄力器として機械的なばねが設けられる。

このために、例えば二連コイルばね、二連板ばねまたは
ゴムばねを、はさみ半部の間に挿置することができる。

特に、二連脚付きばねが蓄力器として設けられる。

更に、蓄力器が、支持板側のはさみアームのヒンジの近
くにおいて、対向するはさみアームの間に直接的に張設
されていると好都合である。

また、蓄力器が、ヒンジビンの回りに設けられかつ自由
端部分が各はさみアームに支持された二連脚付きばねと
して形成されていると有利である。

更に、蓄力器が、各はさみアームの端部分と隣の支持板
に支持された脚付きばねとして形成されていると好都合
である。

本発明の構成により、少なくともジヤツキの頭部分が動
くことができるようになるので、この部分は回転状態で
水平方向に数センチメートル動くことができる。この運
動は組み付けられた蓄力器によって妨げられる。

特にジヤツキの脚端部の支持板が狭い場合に、スピンド
ル方向のスリップ負荷のときの安全をはかるために、本
発明では、はさみアームの互いに向きあった端が歯付き
セグメントを備え、この歯付きセグメントが接触せずに
互いにかみ合っていて、大きな歯面遊びを有する。

その際、歯付きセグメントの歯はスピンドル方向のスリ
ップ負荷に対する安全装置としてのみ働き、普通の持ち
上げ運動のときには歯面が負荷されない。

更に、蓄力器が、ジヤツキの持ち上げ運動時に、部分的
に減張するように形成配置されていると好都合である。

これにより、ばねまたは蓄力器のパイアスカがジヤツキ
の上昇時に減少し、従って持ち上げ運動を補助する。ジ
ヤツキの下降時に、ばねは再び強く圧縮される。この場
合、この圧縮は持ち上げられる車両の重量によって付勢
される。

上側の支持板は公知のごとく形材として形成されている
。

特に、支持脚部として形成された下側の支持板が、平ら
な中央部分と、スピンドル長手方向にスピンドルの方へ
曲げられた縁部分を有する場合には、はさみ半部に設け
た前記の歯付きセグメントを省略することができる。

これにより、基板が拡大されたベースを有するので、最
高持ち上げ時および車両傾斜時にも、荷重がスピンドル
方向において常に基板の上に位置する。基板のこの拡大
は特に、二連はさみ構造によって達成される。これにつ
いては後で更に述べる。その際、弾性支持部が有効であ
り、前記と同じ方法で設けられる。

更に本発明に従って、傾斜した平面を形成する曲げられ
た縁部分の、スピンドルと反対側の面に、弾性的な緩衝
体が保持されている。

可動のリンク四角形に加えて基板を中高に形成すること
により、基板を地面に着けたときに、地面上で斜めにな
ることが回避される。更に、外側の縁に、弾性的な緩衝
体が設けられている。従って、四角形の弾性的なリンク
運動が更に補助される。

支持脚部として作用する支持板が、スピンドル長手方向
で端側に設けられた、スタンド面の頭側に、弾性的な緩
衝体を有する場合には、基板の中高部を省略することが
できる。

基板の四つの角のすべてに弾性的な緩衝体を配置するこ
とにより、任意の形すなわち円形または条片状に形成可
能なこの緩衝体が負荷下で充分に変形スることができ、
かつ少しだけ傾動運動が許容され、従って頭部材の水平
運動が保証される。

ジヤツキの取り扱いの際にけがしないようにするために
、ばねの端部ははさみアームの穴またはスリットに埋め
込まれている。

更に、支持板（支持脚）がスピンドル長手方向において
、スピンドルの長さの半分よりも長く形成され、支持板
の端側に保持されたはさみアームが、スピンドルと支持
板の間で交差するように配置され、支持板の（長手方向
）外側の端部に枢着されていると好都合である。

二連はさみ型ジヤツキとして上に述べたこの実施形につ
いては、これで理解されるであろう。

〔実施例〕

以下、図に示した本発明の二つの実施例を詳しく説明す
る。

二連はさみ型ジヤツキ、すなわちパンタグラフ型ジヤツ
キは、主として自動車の付属工具として使用される、操
作が簡単な持ち上げ工具である。

慣用のジヤツキの場合には、リンク四角形を形成するよ
う互いに枢着連結された４本のはさみアーム１〜４が設
けられている。手で操作可能なねじスピンドル５が前記
リンク四角形を対角線状に横切っている。ねじスピンド
ル５はスピンドルナツト６とスピンドル支持部７１三よ
って、対向するはさみアーム対１．２または３．４に支
承されている。その際、はさみアーム１．４または２．
３は、上方と下方でダブルヒンジによって支持部材８ま
たは９に枢着されている。ダブルヒンジのヒンジビン１
０．Ｉｆまたは１２．１３は同じレベルに設けられ、そ
れぞれはさみアームの端部を支持部材に連結している。

はさみ型ジヤツキの枢着アームは平形材、山形材または
Ｕ形材によって形成することができる。

車両を持ち上げる際にこのはさみ型ジヤツキが車両の持
ち上げ曲線に自由に追従することができるよシにするた
めに、バ、イアスされた蓄力器１４゜Ｉ５または１６が
はさみアームに保持されている。

この蓄力器は、ジヤツキの昇降運動時に、その応力状態
を変える。本実施例の場合には、蓄力器として機械的な
ばねが設けられている。このばねは特に、脚付きばねと
して形成されている。その際°、蓄力器ははさみアーム
の支持板側のヒンジの近くにおいて対向するはさみアー
ム１．４また２、３の間で直接的に支持することができ
る。更に、蓄力器はヒンジビン１０．１１．１２．１３
の回りに巻かれかつ自由端部が各一つのはさみアームＩ
。

４．２または３に支持された二連脚付きばねとして形成
してもよい。第１図の下に示すように、蓄力器はそれぞ
れのはさみアーム２または３と、隣の支持板９に支持し
てもよい。この場合にも、蓄力器１４．１５としては脚
付きばねが好ましい。

第２図の実施例の場合には、はさみアームＩと４または
２と３の互いに向き合った端部が歯付きセグメント１６
を備えている。この歯付きセグメント１６は互いに接触
しないでかみ合っている。

すなわち、通常の状態でかなり大きな歯面遊びを有する
。スピンドル方向にすべり負荷がかかったときにのみ、
歯付きセグメントは互いにかみ合い、すべり運動を阻止
する。

すべての実施例において、蓄力器１４，１５゜１６は、
ジヤツキの持ち上げ運動時に部分的に減張し、ジヤツキ
の下降運動時に付勢力を増大する。

上側の支持板８はそれぞれ個々の車両の形材として形成
されている。これは、第１．２図の異なる形成によって
明らかである。第２図の場合、支持脚として形成された
下側の支持板９は、平らな中央部分と、スピンドル長手
方向にスピンドルの方へ曲げられ傾斜した平面の形をし
た縁部分を有する。スピンドル５と反対側の縁部分の面
には、弾性的な緩衝体１７が取り付けられている。更に
、ばね１４，１５．１６の端部はアームＩ、４．２また
は３の穴またはスリットに埋め込まれている。

第１図の支持板９はスピンドル長手方向で、スピンドル
の半分の長さよりも長くなっている。この場合、支持板
に保持されたはさみアーム２．３はスピンドル５と支持
板９の間で交差している。はさみアーム２．３はヒンジ
ビン１２．１３によって支持板９の外側の端部に枢着さ
れている。蓄力器を配置したことにより、はさみ型ジヤ
ツキは支持板９と頭部材８の配向に関して、車両の持ち
上げ曲線に自由に追従することができる。第２図の実施
例の場合には、この運動が歯付きセグメントよっである
程度制限される。その他、機械的なばねの形をした蓄力
器が運動に逆らうので、持ち上げ方向においてジヤツキ
が安定する。その際、運動が車両の持ち上げ曲線に相応
して阻止されることがない。第１図の大きな基板は、は
さみ半部の歯付きセグメントを省略する場合に、非常に
好都合である。その際、持ち上げ高さが最大のときおよ
び車両が傾斜しているときも、負荷が基板を介してスピ
ンドル方向に向くように、基板のベースが拡大される。

この大きな基板は二連はさみ型ジヤツキによって得られ
る。この場合、弾性的な支持部は他の実施例の場合と同
じように働く。ばねの付勢力はジヤツキの伸長時に減張
し、従って持ち上げ運動を支える。。

ジヤツキの縮小時には、ばねが再び強く圧縮される。こ
の圧縮は車両の重量によって高まる。

この手段により、ジヤツキを軽量に形成、することがで
き、かつ車両持ち上げ時の回転モーメントがＭ少する。

蓄力器（ばね要素）は、巻かれた線材ばね、板ばねまた
は例えばサイレントブロックのようなゴムばねとして形
成することができる。

更に、可動のリンク四角形に加えて、第２図に示すよう
に、基板を少しだけ中高に形成してよい。

このように中高、すなわち凸形に形成すると、地面に置
くときに傾斜することがほとんどない。

外側に設けた弾性的な緩衝体がこれと同じ働きをする。

この構成によって、四角形の弾性的なリンク運動が更に
助勢される。任意の形をした弾性的な緩衝体、すなわち
円形または条片状の緩衝体が、基板の四つすべての角に
設けられている場合には、基板を中高に形成しなくても
よい。緩衝体の形状は、負荷時に充分に変形し、傾動運
動を許容し、それによって頭部の水平運動を保証する。

本発明のはさみ型ジヤツキの場合には、持ち上げ運動が
、コイル状の二連脚付きばね、板ばね、ゴムばねまたは
引張りばねによって助勢される。

このばねの作用は更に垂直な持ち上げ運動を制御する。

それにも拘わらず、頭部分の水平運動が可能である。

本発明は実施例に限定されない。開示の範囲内でさまざ
まの変更が可能である。

明細書および／または図面に開示したすべての新規な個
々の特徴および特徴の組み合わせは、本発明にとって重
要なものと見なされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例の部分破断断面図、第２
図は第２の実施例の同様な図である。 １．２，３．４争・・はさみアーム ５　　　・・・ねじスピンドル ６　　　・・・スピンドルナツト ７　　　・・・スピンドル支持部 ８．９　　　・・・支持部材 １０．１１，１２．１３・拳・ヒンジ １４．１５．１６・・・蓄力器 代理人　弁理士　江　崎　光　好 代理人　弁理士　江　崎　先　史 手続補正書（方式） 昭和７７年７３２７日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、４本のはさみアームがリンク四角形を形成するよう
   に互いに枢着連結され、手で操作可能なねじスピンドル
   が前記リンク四角形を対角線状に横切っており、ねじス
   ピンドルがスピンドルナットとスピンドル支持部によっ
   て、対向するはさみアーム対に支承され、はさみアーム
   が上側と下側で二連ヒンジによって支持部材に枢着され
   、この二連ヒンジのヒンジピンがそれぞれ、はさみアー
   ムの端側を支持部材に連結している二連はさみ型ジャッ
   キにおいて、バイアスされた蓄力器（例えば１４、１５
   、１６）がはさみアーム（１、２、３、４）に保持され
   、ジャッキの持ち上げおよび下降運動時に、蓄力器の応
   力状態が変化することを特徴とするジャッキ。 ２、蓄力器として機械的なばね（１４〜１６）が設けら
   れていることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の
   ジャッキ。 ３、蓄力器として二連脚付きばね（１６）が設けられて
   いることを特徴とする特許請求の範囲第１項または第２
   項記載のジャッキ。 ４、蓄力器が、支持板側のはさみアームのヒンジ（例え
   ば１０〜１３）の近くにおいて、対向するはさみアーム
   （１、４または２、３）の間に直接的に張設されている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項から第３項まで
   のいずれか一つに記載のジャッキ。 ５、蓄力器が、ヒンジピン（１０〜１３）の回りに設け
   られかつ自由端部分が各はさみアーム（１、４または２
   、３）に支持された二連脚付きばね（１６）として形成
   されていることを特徴とする特許請求の範囲第１項から
   第４項までのいずれか一つに記載のジャッキ。 ６、蓄力器が、各はさみアーム（１〜４）の端部分と隣
   の支持板（８または９）に支持された脚付きばね（例え
   ば１４、１５）として形成されていることを特徴とする
   特許請求の範囲第１項から第５項までのいずれか一つに
   記載のジャッキ。 ７、はさみアーム（１〜４）の互いに向きあった端が歯
   付きセグメント（１６）を備え、この歯付きセグメント
   が接触せずに互いにかみ合っていて、大きな歯面遊びを
   有することを特徴とする特許請求の範囲第１項から第６
   項までのいずれか一つに記載のジャッキ。 ８、蓄力器（例えば１４〜１６）が、ジャッキの持ち上
   げ運動時に、部分的に減張するように形成配置されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項から第７項ま
   でのいずれか一つに記載のジャッキ。 ９、上側の支持板（８）が形材として形成されているこ
   とを特徴とする特許請求の範囲第１項から第８項までの
   いずれか一つに記載のジャッキ。 １０、支持脚部として形成された下側の支持板（９）が
   、平らな中央部分と、スピンドル長手方向にスピンドル
   （５）の方へ曲げられた縁部分を有することを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項から第９項までのいずれか一つ
   に記載のジャッキ。 １１、傾斜した平面を形成する曲げられた縁部分の、ス
   ピンドル（５）と反対側の面に、弾性的な緩衝体（１７
   ）が保持されていることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項から第１０項までのいずれか一つに記載のジャッキ
   。 １２、支持脚部として作用する支持板（９）が、スピン
   ドル長手方向で端側に設けられた、スタンド面の頭側に
   、弾性的な緩衝体（例えば１７）を有することを特徴と
   する特許請求の範囲第１項から第１１項までのいずれか
   一つに記載のジャッキ。 １３、ばね（１４〜１６）の端部がはさみアーム（１〜
   ４）の穴またはスリットに埋め込まれていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項から第１２項までのいずれ
   か一つに記載のジャッキ。 １４、支持板（９）がスピンドル長手方向において、ス
   ピンドルの長さの半分よりも長く形成され、支持板の端
   側に保持されたはさみアーム（２、３）が、スピンドル
   （５）と支持板（９）の間で交差するように配置され、
   支持板（９）の外側の端部に枢着されていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項から第１３項までのいずれ
   か一つに記載のジャッキ。