JPS6212582Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6212582Y2
JPS6212582Y2 JP17642781U JP17642781U JPS6212582Y2 JP S6212582 Y2 JPS6212582 Y2 JP S6212582Y2 JP 17642781 U JP17642781 U JP 17642781U JP 17642781 U JP17642781 U JP 17642781U JP S6212582 Y2 JPS6212582 Y2 JP S6212582Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastic material
plastic
softening
mesh
soften
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP17642781U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5879343U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP17642781U priority Critical patent/JPS5879343U/ja
Publication of JPS5879343U publication Critical patent/JPS5879343U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6212582Y2 publication Critical patent/JPS6212582Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プラスチツク層の両面に金属薄板を
積層した積層構造体に関するものである。
プラスチツク層を芯材としその両面に金属薄板
(以下単に金属板という)をラミネートした積層
構造体は、金属材料だけから構成された構造体と
全く同様な外観を示しながらも、大幅に軽量化さ
れ加工性にも優れている等のことから、パネル材
料、自動車用材料および家電品材料などに広く利
用されつつある。
しかしながら、こうした積層構造体は、上記
種々の材料として実際に使用する場合、成形工
程、通常プレス成形さらには塗装工程、通常焼付
塗装に供さなければならないため、次のような問
題を生じていた。すなわち、上記積層構造体に
は、金属に比べて軟化し易い物質であるプラスチ
ツクが存在しており、また他方、上記各工程にお
ける温度状態が異なるため、プラスチツク材の選
択が非常に難しいのである。具体的に言えば、プ
ラスチツク材として比較的軟化温度の高いものを
採用した場合、プレス成形の行なわれる温度(常
温)において、積層構造体が容易に塑性変形を生
じないため、成形性が非常に悪く、また逆に比較
的軟化温度の低いものを採用した場合、焼付塗装
の行なわれる温度(150〜220℃)において、積層
構造体を構成するプラスチツク層が軟化し易いた
め、望ましくない面歪や変形をきたしていた。そ
のため、焼付塗装の温度をプラスチツク材の軟化
温度よりも下げて、塗装を行なう方法もあるが、
その場合塗装品質または作業時間などに悪影響を
及ぼすため、好ましい解決策とは言えなかつた。
本考案の目的は、プレス成形および焼付塗装の
いずれにおいても好適な、つまり、常温において
押圧力によつて塑性変形し易く、また150〜220℃
程度の塗装焼付温度においても変形しにくい積層
構造体を提供することにあり、その特徴とすると
ころは、積層構造体のプラスチツク層を、一方の
プラスチツク材に対して相対的に高い軟化温度を
有するプラスチツク材(以下難軟化プラスチツク
材という)と該プラスチツク材に対して相対的に
低い軟化温度を有するプラスチツク材(以下高軟
化プラスチツク材という)とで構成し、難軟化プ
ラスチツク材を網状としたことにある。第1図
は、この構造をわかり易くするために、各構成要
素ごとに示したものであり、図において、1aが
難軟化プラスチツク材、1bが高軟化プラスチツ
ク材(両者1a,1bが一緒になつて後記プラス
チツク層1を構成)および2,2′が金属板を示
している。
この場合、難軟化プラスチツク材は、塗料の焼
付温度に耐えられる軟化温度を有するものであれ
ばよく、たとえば、170℃前後で塗装する場合軟
化温度180℃以上好ましくは210℃以上の範囲のも
のであり、たとえば、ナイロンなどのポリアミ
ド、熱可塑性ポリエステル、ポリカーボネート、
弗素系樹脂またはシリコーンゴムなどが挙げら
れ、高軟化プラスチツク材は、可塑性の優れたも
のがよく、たとえば、軟化温度170℃以下好まし
くは150〜170℃の範囲のものであり、たとえば、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル
またはポリウレタンなどが挙げられる。
以下、本考案の実施例を図面に従つて説明す
る。
第2図は、本考案の第1実施例の断面図で、プ
ラスチツク層1の両面に金属板2,2′が積層さ
れた積層構造体の構成を示す。本例においては、
難軟化プラスチツク材1aの両面がともに金属板
2,2′に接触し、かつ、高軟化プラスチツク材
1bが難軟化プラスチツク材1aの網目1a′内に
位置している。こうした網目1a′を有する難軟化
プラスチツク材1aの例を示したのが第2図およ
び第3図であり、具体的には、網目1a′の割合を
該網目を構成するプラスチツク材1aのそれに比
して比較的大としたもの(第3図)と逆に比較的
小としたもの(第4図)を示している。この場
合、網目1a′の形状としては、図示したような四
角形に限らず、三角形または丸形などいかなるも
のでもよい。
次に、このような構造の積層構造体の作用およ
び効果について述べる。
まず、積層構造体3を常温プレス成形した場
合、高軟化プラスチツク材1bが存在しているこ
とから、難軟化プラスチツク材だけによりプラス
チツク層が構成されているものに比して、塑性変
形し易くなつている。この場合、難軟化プラスチ
ツク材1aはプラスチツク層1全域にわたつて存
在してはいるものの、網状であることから、可撓
性に優れ、そのために塑性変形にとつて都合良
い。また、積層構造体3を前記温度の焼付塗装に
供した場合、難軟化プラスチツク材1a自体高温
時においても流動しにくいことは勿論、高軟化プ
ラスチツク材1bについても、その移動が難軟化
プラスチツク材1aによつて邪魔されるため、プ
ラスチツク層1全体の熱変形がその全域にわたつ
て抑えられる。なお、上記説明からもわかるよう
に、高軟化プラスチツク材1bのプラスチツク層
1における存在割合を大きくすれば、プレス成形
がし易くなり、逆に難軟化プラスチツク材1aの
それを大きくすれば、焼付塗装にとつて好ましい
特性が得られる。それ故、両工程ともに都合良く
行なうためには、プラスチツク材1a,1bの存
在割合を適宜選択するとよい。
第5図は、本考案の第2実施例を示したもので
あり、本例においては、難軟化プラスチツク材1
aが高軟化プラスチツク材1b層中に存在するよ
うにしたものである。そのため、プラスチツク層
1と金属板2,2′とを容易に一体化することが
できる。
このような実施例1および実施例2の積層構造
体は、たとえば、難軟化プラスチツク材1aとし
てラス状にしたナイロンフイルムを用い、このナ
イロンフイルムに高軟化プラスチツク材1bとし
て結晶性ポリエチレンまたはポリプロピレンのフ
イルムを重ねて常温ないしは加熱圧延して、難軟
化プラスチツク材1aの網目1a′内に高軟化プラ
スチツク材1bが入つたプラスチツク層1を形成
し、該プラスチツク層1に鉄板などの金属板2,
2′を圧着することにより得られる。この場合、
網状の難軟化プラスチツク材1aとしてはフイル
ムを網状にパンチングすることによつて形成した
もの(第3図)でもよいし、また繊維状のものを
網状に編成したもの(第4図)でもよいし、また
フイルムに断続的に切れ目を入れ引きのばしたも
のでもよい。
第6図は、本考案の第3実施例を示したもので
あり、本例においては、プラスチツク層1の一面
側だけに難軟化プラスチツク材1aが接触してい
る。このような積層構造体3の場合には、一方の
金属板に難軟化プラスチツク材1aを予じめ積層
し、他方の金属板に高軟化プラスチツク材1bを
積層しておき、両者を、各プラスチツク材1a,
1bが接するように重ね合せ、熱圧着して一体化
することによつても得られる。そのため、プラス
チツク層1を単独で取扱う必要がないことから、
作業上都合良い。
以上の如く、本考案の積層構造体によれば、第
一に、プラスチツク層を難軟化プラスチツク材と
高軟化プラスチツク材とで構成したことから、プ
レス成形時における難軟化プラスチツク材の欠点
および焼付塗装時における高軟化プラスチツク材
の欠点を相補的に解消しうること、第二に、網状
の難軟化プラスチツク材とともに高軟化プラスチ
ツク材が存在していることから、網目が金属板外
面に転写されることなく、平担な面を維持できる
こと、第三に、本考案は積層構造体内部に位置す
るプラスチツク層の改良であることから、外観に
は何ら影響を及ぼさないこと、そして第四にプラ
スチツク層の表面には少なくとも高軟化プラスチ
ツク材が存在していることから、プラスチツク層
と金属板との一体化のために、必ずしも接着剤を
必要としないこと、など多くの優れた効果が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る各構成要素を示す概略
図、第2図は、本考案の第1実施例を示す拡大断
面図、第3図および第4図は、本考案に係る難軟
化プラスチツク材の例を示す上面図、第5図は、
本考案の第2実施例を示す拡大断面図、第6図
は、本考案の第3実施例を示す拡大断面図、を表
わす。 1……プラスチツク層、1a……難軟化プラス
チツク材、1b……高軟化プラスチツク材、1
a′……網目、2,2′……金属板、3……積層構
造体。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 網状とした軟化温度が相対的に高いプラスチツ
    ク材と該プラスチツク材の網目に少なくとも一部
    が充填された軟化温度が相対的に低いプラスチツ
    ク材とで構成されたプラスチツク層を芯材とし、
    その両面に金属板を積層したことを特徴とする積
    層構造体。
JP17642781U 1981-11-27 1981-11-27 積層構造体 Granted JPS5879343U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17642781U JPS5879343U (ja) 1981-11-27 1981-11-27 積層構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17642781U JPS5879343U (ja) 1981-11-27 1981-11-27 積層構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5879343U JPS5879343U (ja) 1983-05-28
JPS6212582Y2 true JPS6212582Y2 (ja) 1987-04-01

Family

ID=29969413

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17642781U Granted JPS5879343U (ja) 1981-11-27 1981-11-27 積層構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5879343U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5879343U (ja) 1983-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4184905A (en) Heat and sound insulator of curved corrugated paperboard and method of shaping same
JPS6212582Y2 (ja)
WO2004011241A1 (ja) 発泡断熱シートと発泡断熱容器、およびその製法
US4092200A (en) Process for manufacturing an automotive ceiling panel
JPH0365267B2 (ja)
JPS6140521Y2 (ja)
JPH0740479A (ja) ダンボールおよびダンボール積層物
JPS62270309A (ja) 自動車用積層内装材の製造方法
JPS6118788Y2 (ja)
JPS6153228B2 (ja)
JP3127756B2 (ja) 耐汚染性化粧シート
JPH0357468Y2 (ja)
JPS6350116Y2 (ja)
JPS61282464A (ja) 孔あき不織布の製造方法
JPS6121232Y2 (ja)
JPS6140520Y2 (ja)
JPH0247005Y2 (ja)
JPH0383635A (ja) エンボス柄を有する樹脂被覆金属板の製法
JP3100362U (ja) 鋼板用ラミネートフィルム
JPH0636953U (ja) 成形カーペット
JPH07156333A (ja) プラスチック被覆金属板
JPH068192Y2 (ja) 難燃性表装材
JPS6036456Y2 (ja) 合成樹脂積層物
JPS6013434Y2 (ja) 断熱カ−テン材
JPH0543967U (ja) 発泡ポリプロピレンよりなるコツプ