JPS6212192Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は排気口に挿入されてフアン装置からの
排気を該排気口に導くための排気口体の取付構造
を改良したレンジフードフアンに関する。

従来のレンジフードフアンは、本体箱に該本体
箱内に配設されたフアン装置の吹出口が連通する
開口部を形成していて、この開口部と室外に連通
される排気口とを連通させるための排気口体を本
体箱の外側に取付ける構成であり、排気口体を本
体箱に対して移動調整して該排気口体の位置を排
気口と合致させ得るようにしている。しかしなが
ら、本体箱の外側から排気口体を取付けているか
ら本体箱を壁面に取付けた後に、排気口体を移動
調整することは不可能で、本体箱を壁面に取付け
る前に厳密な位置調整を行わねばならず面倒であ
るとともに正確な位置調整がなされていないと排
気口体が排気口周縁の壁面に当たつて本体箱を壁
面に取付けることもできず、総じて取付作業が非
常に面倒なものであり、しかも無理な取付けをす
ると排気口体が排気口によつてこじられて変形し
て排気風の流通を阻害するようになる欠点をも有
している。

本考案は上記した事情に鑑みてなされたもので
あり、本体箱を壁面に取付ける作業が極めて容易
にでき、しかも、排気口体を排気口に簡単な操作
で正確に位置合せすることができ、排気口体が変
形するようなことも生じないレンジフードフアン
を提供することを目的とする。

以下本考案の一実施例について図面を参照して
説明する。１は前面及び下面が開放した本体箱
で、これの背面板２に矩形な開口部３が穿設され
ている。４は室の壁面で、これに予め室外に連通
した貫通孔５が形成され、該貫通孔５に矩形筒状
の排気口としてのダクト６が嵌入されている。そ
して、壁面４の室内側には複数個の補強材７が固
着されていて、本体箱１はまず単体で補強材７に
木ねじ等で取付けられ、この取付状態において開
口部３がダクト６の開口端６ａに対向される。８
は室内側端面にフランジ８ａを形成した矩形筒状
の排気口体、９は両端にフランジ９ａ，９ｂを形
成した短い矩形筒状をなした取付部としてのスペ
ーサで、このスペーサ９のフランジ９ａがフラン
ジ８ａに溶接等によつて固着されており、また、
スペーサ９のフランジ９ｂには例えば４本のねじ
部材としてのスタツド１０が立設されている。そ
して、上記した排気口体８は本体箱１の内側から
開口部３を遊嵌状態に貫通されてその先端部がダ
クト６の開口端６ａに位置合せされて挿入され
る。また、ダクト６の内面には排気口体８の外周
部に接するシール部材１１が予め配設され、フラ
ンジ８ａの室外側端面には本体箱１の内面に接す
るシール部材１２が予め貼着されている。１３は
フアン装置で、これは下面に吸入口を有する渦巻
形のケーシング１４内にモータ１５に直結された
フアン１６を配設してなるもので、これの吹出口
１４ａの開口端にはフランジ１７が設けられ、こ
のフランジ１７にはスタツド１０が遊挿される矩
形孔１８が該スタツド１０と対応させて形成され
ている。そして、このフアン装置１３は第４図に
示すように排気口体８をダクト６に挿入した後に
本体箱１内に前面側より挿入され、スタツド１０
を矩形孔１８に挿入させつつ、ケーシング１４に
設けた取付脚１９が本体箱１に設けた支持枠２
０，２１上に載置され、該取付脚１９の下面に突
設したスタツド２２，２２が支持枠２０，２１に
設けられた長孔２３，２３内に貫挿される。この
ようにしてフアン装置１３を支持枠２０，２１上
に載置した後に該フアン装置１３を長孔２３，２
３に沿つて移動調整してスペーサ９のフランジ９
ｂがフランジ１７と隙間なく密着するようにし、
スタツド１０に夫々角ワツシヤ２４を挿通した後
に該スタツド１０にねじ部材としての蝶ナツト２
５が螺挿されることによつてフランジ９ｂ及び１
７が一体的に結合され、この後に、スタツド２２
にワツシヤ２６を介して蝶ナツト２７が螺挿され
てフアン装置１３が支持枠２０，２１に固着され
る。而して、前述したスタツド１０、矩形孔１８
及び蝶ナツト２５によつて、ダクト６の開口端６
ａに位置合せすることによつて位置変化された排
気口体８の取付部としてのスペーサ１９の位置を
吹出口１４ａに対して変化調整するための調整手
段２８が構成されている。第１図ないし第３図に
示す２９はフアン装置１３の取付後に本体箱１の
前面に装着される前カバー、３０は本体箱１の下
面開口の若干上方に着脱可能に装着されるフイル
タである。尚、本体箱１の左右側面には排気方向
を左又は右にする時に開口部３の代りの開口部を
形成し得るように開口部３と同形状をなすハーフ
カツト部３１が設けられていて、必要に応じてハ
ーフカツト部を打抜いて開口部を形成し得るよう
にしており、また、フアン装置１３は取付方向を
変化させることによりそれの吹出口１４ａを左又
は右方向に変化できるようにしている。

このように構成した本実施例によれば、本体箱
１を壁面４に取付ける際に該本体箱１に排気口体
８を予め取付ける必要がなく、本体箱１を壁面４
に固定した状態で排気口体８の位置調整ができる
から、本体箱を壁面に取付ける前に厳密な位置調
整作業を行う従来構造に比して位置調整の作業が
極めて簡単に済み、本体箱１の取付時に排気口体
８が存在しないから、該排気口体８、本体箱１の
取付時にこじられて変形するような虞れが全くな
く、排気風の流通が円滑に行われる。また、排気
口体８を直接フアン装置１３に取付けるようにし
ているから、ケーシング１４のフランジ１７を本
体箱１の側面に対して平行にする必要もなく、従
つて排気口体８がダクト６に対して若干傾いた状
態で取付けられたとしても吹出口１４ａのフラン
ジ１７と排気口体８の取付部たるスペーサ９のフ
ランジ９ｂを完全に密着させて取付けることがで
き、調整作業が非常に簡単であるにかかわらず排
気風が本体箱１内に漏れるようなことも確実に防
止できる効果を有しており、ダクト６の位置に対
する本体箱１の取付位置の許容範囲を充分大きく
することができ、総じて取付を簡単化し得る。

本考案は以上説明した実施例から明らかなよう
に、本体箱を壁面に取付ける作業が極めて容易に
でき、しかも排気口体を排気口に簡単な操作で正
確に位置合せすることができ、排気口体が変形す
るようなことも生じないレンジフードフアンを提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すものであり、第
１図は斜視図、第２図は分解斜視図、第３図は縦
断面図、第４図は取付順序を説明する図、第５図
は要部の拡大分解視斜図である。 図面中、１は本体箱、３は開口部、４は壁面、
６はダクト（排気口）、８は排気口体、９はスペ
ーサ（取付部）、１０はスタツド（ねじ部材）、１
３はフアン装置、１４ａは吹出口、１８は矩形
孔、２５は蝶ナツト（ねじ部材）、２８は調整手
段である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 室の壁面等に取付けられ室外と連通する排気
   口の開口端に対向する開口部を有する本体箱
   と、この本体箱の内側より前記開口部を遊嵌状
   態に貫通してその先端部が前記排気口の開口端
   に位置合せされて挿入されるとともに室内側に
   取付部を有する排気口体と、前記排気口体の挿
   入後に前記本体箱に取付けられ前記排気口体の
   取付部に連結される吹出口を有するフアン装置
   と、前記排気口体を前記排気口の開口端に位置
   合せすることによつて位置変化された該排気口
   体の取付部の位置を前記吹出口に対して調整し
   得る調整手段とを具備してなるレンジフードフ
   アン。 ２ 調整手段は、吹出口及び取付部の一方に設け
   られたねじ部材と、他方に設けられて前記ねじ
   部材が遊挿される矩形孔とにより構成したこと
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項に
   記載のレンジフードフアン。