JPH0159507B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、外箱に設けられた通気口体に通気管
を連結してその通気管を介し換気を行なう換気扇
に関する。

発明の技術的背景 従来より例えば天井用の換気扇においては、側
板部に通気口体たる排気口体を設けると共に内部
に送風装置を備えた外箱を天井裏に取付け、該天
井裏に取付けられた通気管たる排気管と上記排気
口体とを連結し、この排気管を介して室内空気を
室外等へ適宜排出する構成としている。

背景技術の問題点 上記従来のものでは、外箱の排気口体と排気管
との位置がずれている場合、外箱を取付け直して
その位置を調整するか、もしくは排気管を取付け
直してその位置を調整するかしなければならず、
そのいずれも面倒であり、又その最初の調整にて
必ずしも両者の位置が合致するというわけではな
く、その調整作業に手間を要す問題があつた。

発明の目的 従つて本発明は、外箱及び通気管を取付け直す
様な面倒な作業をせずに該通気管を通気口体に容
易に連結できる換気扇を提供するにある。

発明の概要 本発明は、外箱の側板部に導出口を形成し、通
気口体を該導出口から突出される様に且つ該導出
口内を移動可能に配置すると共に、該通気口体を
当て板部及び押圧部材により導出口縁部に挾持し
て任意の位置に保持する様にしたことを特徴とす
るものである。

発明の実施例 以下本発明の第一実施例を第１図及び第２図を
参照して説明する。１は建屋における天井板であ
り、これにより室内２と天井裏３とが仕切られて
いる。４は下面が開口された外箱であり、その下
面開口は吸入口５とされている。而してこの外箱
４はその吸入口５が室内２に臨む様にして天井裏
３に取付けられている。６はベルマウス６ａを形
成した仕切板であり、これは外箱４内部に送風室
７を形成すべく水平状に配設されている。８は送
風室７内に配設された送風装置であり、これは駆
動モータ９及びフアン１０から構成されている。
第１図及び第２図において、１１は円形状の導出
口で、これは外箱４の側板部４ａに形成されてい
る。１２は通気口体たる排気口体であり、これは
一端部から他端部方向へ順次径小となるテーパ円
筒状をなしていて、その最大径部分においても上
記導出口１１より径小となる様に設定されてい
る。そしてこの排気口体１２の一端部（径大側端
部）周縁には外方へ延出するフランジ部１３が形
設されており、このフランジ部１３には押圧部材
たる弾性体例えば皿座金状をなす板ばね１４がね
じ止めされている。さらに上記排気口体１２の外
周略中間部にはフランジ部１３と対向する様に円
環状の当て板部１５がねじ止めされている。この
場合、板ばね１４及び当て板部１５の外径は前記
導出口１１の径より大となる様に設定されてい
る。而して上記排気口体１２は、板ばね１４と当
て板部１５とが外箱４の側板部４ａを挾んで対向
する様に導出口１１に配置されており、この場合
該排気口体１２は、該導出口１１から突出ししか
も該導出口１１内を側板部４ａに沿う方向に移動
可能である。そして又、上記板ばね１４はそのば
ね力（弾発力）をもつて導出口１１の周縁部を押
圧しており、この結果、該板ばね１４と当て板部
１５とで導出口１１の周縁部を挾持しており、以
て排気口体１２は任意の位置に保持される様にな
つており、導出口１１における排気口体１２の周
囲に位置する部分は当て板部１５によつて閉塞さ
れる様になつている。１６は通気管たる排気管
で、これは天井裏３に図示しない取付金具を介し
て取付けられており、その一端部は上記排気口体
１２の他端部（径小側端部）と連結されており、
又図示しない他端部は室外に導出されている。

ここで排気管１６と排気口体１２とを連結する
場合において、両者の位置がずれていたときに
は、排気口体１２を上下、左右等適宜の方向へ移
動させて位置合せを行なえばよい（第２図二点鎖
線では移動後の一形態を示している）。従つて、
従来とは異なり、外箱４を取付け直したり、ある
いは排気管１６を取付け直したりする必要等全く
ない。

而して上記構成において、駆動モータ９を駆動
すると、送風装置８の送風作用により室内空気が
吸入口５、送風室７、排気口体１２及び排気管１
６を通して室外へ排出され、以て室内の換気が行
なわれる。

この様な本実施例によれば次の効果を得ること
ができる。即ち、排気口体１２を外箱４の側板部
４ａに移動可能に設けたので、排気口体１２と排
気管１６とを位置合せする場合には、外箱４や排
気管１６の取付け直す様ななことは何らせずに、
排気口体１２の移動調整といつた簡単な操作で両
者の位置合せを行ない得、よつて排気口体１２と
排気管１６との連結作業を容易ならしめ得る。
又、排気口体１２を、導出口１１内で移動可能と
し、しかも板ばね１４と当て板部１５とで導出口
１１の周縁部を挾持することで保持するので、排
気口体１２を、上下、左右等あらゆる方向へ移動
できると共にその移動後のいずれの位置において
も確実に保持できる。さらに押圧部材として板ば
ね１４を用いる様にしたので、常時挾持作用を得
ることができ、挾持のための作業も何ら要せず、
総じて排気口体１２と排気管１６との位置合わせ
延いては連結作業の容易化につき一層の効果を得
ることができる。

次に第３図は本発明の第二実施例を示してお
り、該第二実施例においては、排気口体１２にフ
ランジ部１３の代りに当て板部１５と略同一外径
のフランジ部１７を形成し、このフランジ部１７
の外周部に押圧部材として複数本のねじ１８を設
けた点が上記第一実施例と異なるも、上記第一実
施例と略同様の効果を得ることができる。

尚、本発明は上記し且つ図面に示す各実施例の
みに限定されず、要旨を逸脱しない範囲内で種々
変更して実施できる。

発明の効果 本発明は以上説明した様に、通気口体と通気管
との位置合せを、実に容易に、しかも両者が上
下、左右等いずれの方向においてずれている場合
でも確実に行ない得、よつてこれら通気口体と通
気管との連結作業性を大いに向上させ得る換気扇
を提供し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は本発明の第一実施例を示
し、第１図は縦断側面図、第２図は要部の拡大縦
断側面図であり、そして第３図は本発明の第二実
施例を示す第２図相当図である。 図中、４は外箱、８は送風装置、１１は導出
口、１２は排気口体（通気口体）、１４は弾性体
としての板ばね（押圧部材）、１５は当て板部、
１８はねじ（押圧部材）である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 側板部に導出口を形成し内部に送風装置を備
   えた外箱と、前記導出口から突出される様に且つ
   該導出口内を移動可能に配置され当て板部及び押
   圧部材を有しこれら当て板部及び押圧部材により
   前記側板部の導出口縁部を挾持して任意の位置に
   保持される通気管連結用の通気口体とを具備して
   成る換気扇。 ２ 押圧部材は弾性体であることを特徴とする特
   許請求の範囲第１項に記載の換気扇。 ３ 押圧部材はねじであることを特徴とする特許
   請求の範囲第１項に記載の換気扇。