JPS6212124B2 - - Google Patents

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JPS6212124B2
JPS6212124B2 JP12554679A JP12554679A JPS6212124B2 JP S6212124 B2 JPS6212124 B2 JP S6212124B2 JP 12554679 A JP12554679 A JP 12554679A JP 12554679 A JP12554679 A JP 12554679A JP S6212124 B2 JPS6212124 B2 JP S6212124B2
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JP
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belt
roller
tension
photoreceptor
endless
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JP12554679A
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JPS5648313A (en
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Nobuyuki Yanagawa
Toyoji Ishikawa
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5648313A publication Critical patent/JPS5648313A/ja
Publication of JPS6212124B2 publication Critical patent/JPS6212124B2/ja
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  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は無端ベルト装置に係り、特に電子写真
複写装置などに用いる感光体無端ベルト装置に係
る。
電子写真複写装置に於いて、静電潜像を形成す
る感光体として、可撓性の無端ベルト母材の表面
に感光層を有する感光体無端ベルトを用いること
が従来から考えられており、この感光体無端ベル
トを用いた電子写真式複写装置にあつては感光体
ドラムを用いた電子写真式複写装置に比して小型
化できる等の利点がある。感光体無端ベルトは、
露光部分に於いては光学的平面に近い高度の平面
度を要求され、又その幅方向にずれ動くことを阻
止されなければならない。特に感光体無端ベルト
を静止させ光学装置を移動しながら露光する場合
も、光学系を固定し原稿と無端ベルトを移動しな
がら露光する場合も、その感光体無端ベルトは幅
方向に確実にずれ動かないことを要求される。
露光部に於ける感光体無端ベルトの平面度は、
円筒度が高いベルト担持用ローラ要素を用いた上
に、そのローラ要素間にて感光体無端ベルトに所
定の張力を与え、又感光体無端ベルトの内側に平
板ガイドを設けることにより比較的容易に得られ
るが、感光体無端ベルトの幅方向の移動、即ち寄
りを確実に阻止することは難かしく、これに対し
て従来から種々の装置が提案されている。その一
つとして、ローラ要素の両側に感光体無端ベルト
の幅方向の移動を防止するフランジを設け、それ
に自動調心機構を組込んだものが知られている。
これにあつてはベルトの寄りを確実に防止するこ
とができるが、構造が複雑なものになる欠点があ
る。又、感光体無端ベルトの一方の縁部に沿つて
等ピツチにて複数個のパーフオレーシヨンを設
け、前記感光体無端ベルトを前記パーフオレーシ
ヨンに係合するスプロケツトによつて駆動するよ
うに構成されたものが知られている。これにあつ
ては感光体無端ベルトの加工が難かしく、又感光
体無端ベルトの強度の点で問題を生じ、耐久性が
良くなく、その上、感光体無端ベルトのパーフオ
レーシヨンとスプロケツトとの互いの位置精度が
高く保たれなければならず、このため感光体無端
ベルトとスプロケツトとの互換性が乏しいという
欠点がある。又感光体無端ベルトの幅方向に沿つ
て隔置された複数個のローラを用いて感光体無端
ベルトを担持することにより感光体無端ベルトの
寄りを弛みにより吸収するように構成されたもの
があるが、これにあつては多くの場合、装置が大
型且つ複雑化し、又露光部にて高い平面度を得る
ことができない。又、感光体無端ベルトの裏面に
その長手方向に案内部材を設け、この案内部材と
ローラとを係合させて感光体無端ベルトの寄りを
防止するように構成されたものがあるが、これに
あつては感光体無端ベルトと案内部材との接着が
容易でなく、又長期間の連続使用に於ける安定性
に関し問題がある。
又、一般的な無端ベルト装置に於ける無端ベル
トの寄り防止構造として、太鼓形のローラを用い
ることが従来から良く知られているが、しかしこ
れは幅が広く伸びの生じない無端ベルトに対して
はあまり効果がなく、無端ベルトの寄りを確実に
防止することが難かしい。又無端ベルトにガイド
部材等によつて外部から力を与え、それを一方の
側の基準面に押付けて無端ベルトの寄りを防止す
ることが従来から行われているが、しかしこれに
あつては無端ベルトを傷つけるおそれがあり、感
光体無端ベルトに適応することは難かしい。
本発明は無端ベルトに無理な外力を与えること
なくそれの寄りを確実に防止でき、しかも構造が
簡単でコンパクトな設計を行うことができる新し
い寄り防止構造を含む無端ベルト装置を提供する
ことを目的としている。
かかる目的は、本発明によれば、三つ以上のロ
ーラ要素と、前記三つ以上のローラ要素間に掛け
渡された無端ベルトとを含み、前記三つ以上のロ
ーラ要素のうちの少なくとも一つはベルト寄り矯
正ローラとし、その一端部に無端ベルトのローラ
軸線方向の移動を規制するフランジ部を有し、又
前記三つ以上のローラのうち少なくとも二つは互
いに実質的に平行な軸線の周りに回転し、又前記
三つ以上のローラのうち残された前記ベルト寄り
矯正ローラはばね装置により前記無端ベルトに張
力を与える方向に付勢され、前記ばね装置は前記
ローラのフランジ部が設けられている側の端部に
比して反対側の端部に対し強いばね力を与えるよ
う構成されている如き無端ベルト装置によつて達
成される。
以下に添付の図を用いて本発明を実施例につい
て詳細に説明する。
はじめに、本発明の無端ベルト装置を適用した
電子写真複写装置の一例を説明する。
第1図は複写装置全体の外観斜視図を、また第
2図はその内部の構成を示す縦断面図であつて、
これらの図において符号1は複写装置を示してい
る。複写装置1の上面には、原稿を載置するコン
タクトガラス2(第2図にのみ示す)と、これに
載置された原稿を押える圧板3(第1図にのみ示
す)がそれぞれ設けられている。この複写装置1
の上部1Aは、第2図に鎖線で示すように、上方
に回動させ得るようになつていて、ジヤム紙の除
去やメンテナンスを行ない易くなつている。第1
図において、符号4は操作部を、同5は引出し式
のシートカセツトを、同6は排紙口7から排出さ
れるコピーを受けるコピー受けを、また同8は冷
風進入孔をそれぞれ示している。
第2図において、コンタクトガラス2の下位に
は、帯電・露光用ユニツト9が配置され、更にそ
の下位には、OPC感光体等からなる感光体ベル
ト装置10が配置されている。
帯電・露光用ユニツト9は、コンタクトガラス
2上の原稿をスリツト状に照明する照明ランプ1
1、照明された原稿画像を前記感光体ベルト装置
の感光体ベルト13へ伝達する集束性光伝送体ア
レイからなる結像光学系12、結像光学系による
露光に先立ち、前記感光体ベルト13を特定の極
性に帯電する帯電チヤージヤー14、この帯電チ
ヤージヤーに高圧電源を供給するための高電圧発
生装置15、これら各装置を実質一体的に支持す
る支持体16とからなつている。そして、このユ
ニツト9は、図示されないガイドレール及び駆動
装置によつて、上記結像光学系12が符号Stで示
す始発位置から符号Eで示す終端位置まで長さX
だけ往動したのち、再び始発位置Stへ復動させら
れるようになつている。
上記帯電・露光用ユニツト9が往動するとき、
感光体ベルト13は停止させられていて、帯電チ
ヤージヤー14によつて感光体が帯電させられる
と共に、照明ランプ11と結像光学系12とによ
つて露光走査されて原稿像に対応する静電潜像が
形成される。帯電・露光用ユニツト9が終端位置
Eに至つたとき、感光体ベルト13は、示矢方向
へ回動して後述する現像装置によつて上記静電潜
像を可視像化される。
上記感光体ベルト装置10の詳細は後述する
が、感光体ベルト13は、a点からb点に至る第
1の画像形成領域13Aとc点からd点に至る第
2の画像形成領域13Bとの2セグメントからな
つている(第3図参照)。そして、露光が終了し
たのち回動する感光体ベルト13は、a点がc点
に、またb点がd点に位置したとき一旦停止させ
られる。換言すると、第1の画像形成領域13A
と第2の画像形成領域13Bとが互いに入れ換わ
るように、感光体ベルト13は間欠駆動させられ
る。
一方、感光体ベルト13が回動するとき、前記
帯電・露光ユニツト9は始発位置Stへ復動してい
る。
また、感光体ベルト13は、a,b間距離と
cd間距離とが互いに等しく、また、各画像形成
領域の互いの距離、すなわちa,d間とb,c間
もそれぞれ等しくなるようにその周長l1(第3図
参照)が定められている。よつて、1回の露光動
作が終つてベルトが回動するとき、上記ベルト1
3はl1/2だけ移動することになる。
感光体ベルト13がl1/2だけ回動すると、この
とき第1の画像形成領域13Aに形成された静電
潜像は、現像装置17によつて可視像化される。
この可視像(以下、第1の可視像と称す)は、ベ
ルトのアンダーパス部で待機させられる。上記現
像装置17は、一成分系現像剤を用いた乾式現像
装置である。
一方、感光体ベルト13がl1/2だけ回動して、
一旦、停止すると、帯電・露光用ユニツト9は2
回目の往動を開始して、第2の画像形成領域13
Bに静電潜像を形成する。上記ユニツト9が終端
位置Eに至ると、感光体ベルト13が再び回動を
開始してl1/2だけ移動し、この間に現像装置17
により第2の可視像を形成される。
感光体ベルト13が再度回動するとき、シート
カセツト5から送り出された複写シートが、今ま
で待機させられていた第1の可視像へ接触させら
れて、転写チヤージヤー18によつて、第1の可
視像を転写させられる。こののち、第2の可視像
がベルトのアンダーパス部で待機させられる。
第1の可視像を転写された複写シートは、定着
装置19によつて可視像を定着されたのち、排紙
ローラ対20によつてコピー受け6上へ排出され
る。
シートカセツト5には、複写シート(図示せ
ず)が積層収納されていて、この複写シートは、
給紙ローラ21と分離爪22によつて1枚だけ送
り出され、レジストローラ対23により、前記ベ
ルトのアンダーパス部で待機している可視像の移
動(ベルトの回動)に同期して感光体ベルト13
へ接触しつつ搬送される。
可視像の転写を終えた感光体ベルト13は、こ
れの回動方向において転写チヤージヤー18の下
流側に配置されたクリーニング装置24によつて
その表面をクリーニングされて、次の帯電・露光
工程にそなえる。
以上のように、感光体ベルト13を停止させて
おいて、帯電・露光ユニツト9を往動させて静電
潜像を形成し、次いで上記ベルト13を1/2周長
だけ回動させる間に上記潜像を可視像化して一旦
待機させ、次のベルトの回動時にこの可視像を複
写シートへ転写するプロセスを繰り返すことによ
り、例えば1枚の原稿から多数枚のコピーを得
る。
ところで、前述したように、第2図に示す複写
機は、上部1Aが開閉できるようになつている。
複写機の上部1Aは、枢軸25を中心にして、下
部機構に対して揺動開閉自在となつており、セク
ターギアやこれに噛み合うギアを含む摩擦制動機
構26によつて、任意の開角位置で停止せしめる
ことができる。
複写機の上部1Aには、前述した帯電・露光ユ
ニツト9、感光体ベルト装置10及びクリーニン
グ装置24が装備されている。また、上記ユニツ
ト9の前・後端(第2図において左右端には、巻
取ドラム27,28に巻かれた遮光幕29,30
の一端が固定されていて、コンタクトガラス2を
透過した光が感光体ベルト13の感光面に悪影響
を及ぼすのを防止している。
ところで、上記感光体ベルト装置10は、図示
の実施例の場合、3つのローラ要素と、これに掛
け回わされた無端状の感光体ベルト13と、これ
らの支持手段と、ベルトに張力を与える手段とを
主な構成要素としている。
第4図乃至第6図において、感光体ベルト13
は、駆動ローラ31、固定ローラ32及びテンシ
ヨンローラ33に掛け回わされていて、符号13
aで示すように第1、第2の画像形成領域外にお
いて、超音波溶着されて無端状に形成されてい
る。
各ローラに掛け回わされた感光体ベルト13の
内部には、フレーム34が配置されていて、その
上面は、ベルトのオーバーパス部の裏面に接触す
るガイド面となつている。フレーム34の両側部
には、側板35,36が固着されている。側板3
5,36には、次に述べるように、ローラ支持手
段が設けられているのであるが、一方の側板35
を代表させて説明する。
側板35には、駆動ローラ31を回転自在に支
持する支持部材37が、その長孔37a,37b
をピン38,39に遊嵌させて揺動自在に装着さ
れている。上記ピン38,39は、前記側板35
をフレーム34に固定している。上記支持部材3
7の切り起し片37cと上記ピン39との間に
は、ばね40が掛けられていて、同部材37に対
して、図において右方への移動摺性を与えてい
る。また、支持部材37の、一端には、折曲部3
7dが、他端には支持孔37eがそれぞれ形成さ
れている。
上記支持孔37eには、前記駆動ローラ31の
軸31aの一端を支承する軸受部材41が嵌合さ
せられていて、駆動ローラ31を回転自在に支持
している。駆動ローラ31は、その軸の他端をも
同様の軸受部材に支承されているのであるが、そ
の軸端には、図示されない駆動源に接続される歯
車(図示せず)が固着されている。
一方、上記折曲部37dには、偏心カム42が
圧接している。この偏心カム42は、側板35,
36間に回転自在に支架された軸43に固着され
ている。また、このカム42には、レバー44が
一体的に固着されている。そして、平生は、この
レバーを回動させて、第4図に示すように、偏心
カム42の大径部を前記折曲部37dに当接させ
ることによつて、支持部材37をばね40の弾力
に抗して押動している。上記レバー44を第4図
に示す位置から180度回動させると、支持部材3
7は、ばね40の弾力によつて右方へ移動し、駆
動ローラ31と固定ローラ32との軸間距離が小
さくなり、感光体ベルト13の交換が可能とな
る。
前記固定ローラ32は、図示されない軸と軸受
を介して側板35,36間に回転自在に支架され
ている。固定ローラの軸を固定する段付ねじ45
には、テンシヨンレバー46が枢支されている。
上記テンシヨンレバー46の一端46aには、
テンシヨンローラ33が回転自在に支承されてい
る。テンシヨンローラ33の一端には、第6図に
示すように、フランジ33aが形成されている。
上記テンシヨンレバー46の他端46bには、
側板35に固植されたピン47との間にテンシヨ
ンスプリング48が掛けられている。一方、テン
シヨンローラ33の他端(フランジ側)も、同様
にテンシヨンレバー49に支承されていて、この
テンシヨンレバー49にはテンシヨンスプリング
50が掛けられており、これらレバーとスプリン
グによつて感光体ベルト13には張力が付与され
ている。上記テンシヨンローラ33は、一対のテ
ンシヨンレバー46,49によつて、その両端を
左右独立して保持され、回転自在に支承されてい
る。後述するように、テンシヨンローラには、左
右に異なるテンシヨンが加えられるのであるが、
軸端を独立して支承すると、これの回転がスムー
ズである。勿論、テンシヨンローラの左右端の変
位量によつては、独立させることなく、同軸にて
支承されてもよい。
そして、上記両テンシヨンスプリング50,4
8のそれぞれの張力F1,F2は、F1<F2なる関係
をもつように定められている。すなわち、フラン
ジ側のテンシヨンスプリング50の張力よりも他
方のテンシヨンスプリング48の方の張力が大き
く設定されている。実験的には、F1=300g、F2
=800gが最適であつた。
上記のように、テンシヨンスプリングのバラン
スを設定することによつて、各ローラに掛け回わ
されて回動する感光体ベルト13は、テンシヨン
スプリングの張力の小さい方、すなわち、フラン
ジ33aを基準として回動することになる。従つ
て、感光体ベルト13は、各ローラ間でローラ軸
線方向に片寄ること常に一定の軌跡上を移動する
ことを理解されよう。
ここで、本発明の無端ベルト装置の作用効果を
原理的にいま少し詳しく説明する。
第7図には本発明装置を簡略化して示してお
り、テンシヨンローラ33の両端にはF1<F2
る張力が与えられている。換言すると、この装置
は、F1<F2のバランスを設定して、ベルトの寄
りをフランジ33a側に向けて生じさせる片側ガ
イド方式である。
ところで、上記テンシヨンスプリングの張力の
差を無視した場合、当該装置におけるベルト寄り
の発生原因となるローラ対は、駆動ローラ31と
テンシヨンローラ33からなるローラ対と、テン
シヨンローラ33と固定ローラ32からなるロー
ラ対であるが、説明の都合上、後者のローラ対を
用いての説明をする。
第8図において、固定ローラ32とテンシヨン
ローラ33は、同一平面上にあつて、且つ両ロー
ラの軸線が平行な理想位置とする。また、両ロー
ラに掛け回わされたベルト13は、両側縁の周長
差が零の理想ベルトとする。
かかる条件の下で、F1=F2なるテンシヨンを
かけてベルト13を回転させると、ベルトはベル
ト回転力Fのもとに両ローラ間で何れの向きへも
寄ることなく安定して走行する。
ここで、テンシヨンローラ33にF1<F2なる
張力を与えると、破線で示すように、該ローラは
重心Gの周りに回転してベルト13は、固定ロー
ラ32に対してある角度をなして傾くことにな
る。第8図に破線で示す状態でベルト13を走行
させると、このベルトは図中右側(F1側)への
寄りが発生する。
このようなベルト寄りは、第9図及び第10図
に示すように、進入点Pと進入角θが発生するこ
とによつて生じるものと考えられる。固定ローラ
32の理想線CLとベルト13との接点をP0とし
たとき、F1<F2のバランスを与えると、F1側に
おいてはP1点に、F2側においてはP2点に接点が
移動する。なお、F1側とは、テンシヨンローラ
33におけるフランジ33a(第7図参照)を設
けた側を指し、F2側とは他方の側を示すもので
ある。
このとき、∠P1OP0=∠P2OP0が成立し、θ=
θ′となる。よつて、ベルトの寄り量をFsとした
とき、これは次式の進入角θの関数によつて求め
られる。各ローラの軸心間の距離をlとしたと
き、F2側のローラ移動量△yは、△y=l sin
θとなり、軸方向へのローラ移動量△z(第11
図参照)は、△z=L(1−cosγ)+R2sinγと
なる。R2はテンシヨンローラ33を指すものと
する。
Fs〓tanβ=L(1−cosγ)+Rsin
γ/l いままでの説明は、固定ローラ32とテンシヨ
ンローラ33との間の寄り量に関するが、これは
駆動ローラ31とテンシヨンローラ33との間に
ついて同様のことがいえる。
ここで、具体的な数値を本発明装置に用いて、
寄り量を進入角とみなして算出する。第12図に
おいて、駆動ローラ31とテンシヨンローラ33
間の軸心距離を280mm、テンシヨンローラ33の
軸長を380mm、固定ローラ32とテンシヨンロー
ラ33間の軸心距離を30mmとする。そして、テン
シヨンローラ33を2mm変化(第9図△y参照)
させる。この場合、テンシヨンローラ33の、駆
動ローラ31に対する変位量は0.11mmとなる。従
つて、進入角は、 tanθ=0.11/280=0.00039θ=0゜01′ tanθ=2/30=0.06666 θ=3゜49′ となり、 Fs1=L(1−cosγ)+Rsinγ/l=1.6
×10-5 (γ=0.025゜) Fs2=L(1−cosγ)+Rsinγ/l=4
×10-3 (γ=0.63゜) となる。Fs1は駆動ローラ31とテンシヨンロー
ラ33間の寄り量を、Fs2は固定ローラ32とテ
ンシヨンローラ33間の寄り量を示す。
よつて、Fs1<Fs2となる。
従つて、上記からわかるように、ベルトの寄り
は固定ローラ32とテンシヨンローラ33との間
のローラ対での進入角が大きく影響している。こ
のことから、テンシヨンローラ33に対する変化
量tanθをコントロールすれば固定ローラ32
に対する寄りもコントロールできる筈であり、変
化量tanθについてはこれを無視してよい。
以上のように、固定されたローラに対して、テ
ンシヨンローラを変位させることによつて、ベル
トに寄りを発生させ、これをフランジで規制しつ
つ基準の位置を走行させようとするのが本発明の
技術思想である。
上述した式により得られた数値は、ベルトロー
ラ、ベルトが理想状態の下でのものであるが、第
6図に示す如き3本ローラの構成において、実験
的に、ベルト両側縁の周長に差を設けたり、互い
のローラの位置をずらしてみたが、テンシヨンロ
ーラ33に対する張力F1、F2を既述したように
300g〜1000g位にセツトし調整したところ、全
て、片側にベルトを寄せることができ、安定した
ベルト走行が得られた。なお、上記ベルトの周長
差やローラ位置のずらしは、通常の部品加工の公
差を越えたものであつた。
第4図乃至第6図に示す無端ベルト装置、この
実施例の場合感光体ベルト装置10は、複写機1
の上部1A(第2図参照)に対して着脱自在であ
る。上部1Aのフレーム(図示せず)には、駆動
ローラ31の軸受41を嵌合支持する駆動軸取付
ブラケツト51が固着されている。また側板3
5,36には、上記フレームに当該装置を固定す
る固定ネジ54(一方のみ示す)が貫通する穴5
2,53が穿たれている。
そして、第2図に鎖線で示すように、上部1A
を揺動挙上しておいて、上記固定ネジ54を外し
たのち、軸受41をブラケツト51から抜き出す
と感光体ベルト装置10は複写機本体から取り外
すことができる。装置10の取り付けは上記手順
を逆に行なう。
テンシヨンローラ33には、寄つて来るベルト
を規制するフランジ33aが設けられているが、
これの取付態様を第13図と第14図に示す。先
ず、第13図には、テンシヨンローラ33とフラ
ンジ33aとは実質的に一体に固着されている。
テンシヨンローラ33は軸受55を介して支軸5
6に支承されている。支軸56はテンシヨンレバ
ー46に固定されている。この場合フランジ33
aはテンシヨンローラ33と一体に回転する。第
14図には、フランジ33aをテンシヨンローラ
33と独立して回転させるために、軸受57を介
してフランジ33aを支軸56に装着した例を示
している。
また、第4図に示す実施例においては、駆動ロ
ーラ31、固定ローラ32およびテンシヨンロー
ラ33の3本のローラ要素に感光体ベルト13を
巻き掛けているが、このローラ要素のうち固定ロ
ーラについては、回転体でなくてもよい。
例えば、第15図及び第16図に示すように、
フレーム34の一部を部分円筒面のローラ要素3
4bに形成し、この部分で感光体ベルト13を案
内するようにする。
また、ベルトの寄りを規制するフランジについ
ても、第15図に示すように、テンシヨンローラ
33の側に設けてもよく、或いは第16図に示す
ように、固定されたローラ要素34bの側に設け
てもよい。この第16図に示すフランジ33aの
場合、回転自在に設けた方がベルトの寄りに対し
て効果的である。
第6図に示す実施例においては、テンシヨンロ
ーラを除く他のローラ要素の支持手段の一部とし
ての側板35,36と、これらの支持体とベルト
案内手段としてのフレーム34が別体に形成され
ている。このような構成を採つた場合、フレーム
34を、ローラ要素の位置とは独立して移動でき
るので、露光光学系12との位置を調節、所謂ピ
ント調整が可能である。第4図において、ピン3
8を回動させるとフレーム34の左端が上下動
し、フレーム34の右端の上下動は、側板35,
36に螺着された調整用ネジ58,59(第6図
参照)の突出長さで調節したのち、固定ネジ54
で上部1A(第2図参照)に固定する。
ピント調整を不問にする場合には、第17図に
示すように、前述したフレーム34と側板35,
36を一体にしたフレーム60でローラ要素の支
持とベルトの平面性を保持するようしてもよい。
かかる構成にすると装置の軽量化を実現でき、複
写機上部機構の開閉動作が行ない易くなると共
に、上部1Aを任意の開角位置に保持する摩擦制
動機構の構成も比較的簡単なもので済む効果があ
る。
第17図に示す実施例において、感光体ベルト
の交換は、装置全体を複写機本体から取り外した
のち、テンシヨンレバー46を揺動させて、ベル
トに対するテンシヨンを解除しておいて行なう。
第18図及び第19図において、ベルト交換を
行ない易くした例を説明する。感光体ベルト装置
10は、ブラケツト51に軸受41を嵌合させ、
且つ固定ローラ32の支軸の一端をホルダー61
で押動されることにより複写機上部に固定されて
いる。ホルダー61は、図示されない上部1Aの
フレームに揺動自在に設けられている。このホル
ダー61の一端には、偏心カム62が当接するよ
うになつていて、このカム62が実線位置にある
ときには、これがホルダーを押動して上記装置1
0を保持する。装置10を取り外すときには、偏
心カム62を鎖線位置へ回動させる。
フレーム60の側面には、フツク63が枢着さ
れている。感光体ベルト13の交換時には、第1
9図に示すように、テンシヨンレバー46をばね
48の弾力に抗して揺動させ、これをフツク63
で保持すると、テンシヨンが解除され、この状態
で弛んだベルト13を外し、新しいベルトを掛け
回わしたのち、フツクを外してテンシヨンをかけ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の無端ベルト装置を感光体ベル
トに適用した電子写真複写装置の一例を示す斜視
図、第2図は同上の内部構成を示す縦断面図、第
3図は感光体ベルトの展開図、第4図は本発明の
一実施例を示す正面図、第5図は第4図中の−
線断面図、第6図は同上の分解斜視図、第7図
は同上の実施例を簡略化して示す斜視図、第8図
乃至第12図は本発明の原理を説明する図、第1
3図及び第14図はフランジの取付態様のそれぞ
れ異なる例を示す断面図、第15図及び第16図
は本発明のそれぞれ異なる例を要部のみ示す正面
図及び断面図、第17図は本発明の更に別の実施
例を示す斜視図、第18図は本発明のまた更に別
の実施例を示す正面図、第19図は同上の作用図
である。 10……感光体ベルト装置、13……感光体ベ
ルト、31……駆動ローラ、32……固定ロー
ラ、33……テンシヨンローラ、46……テンシ
ヨンレバー、48……テンシヨンばね。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 三つ以上のローラ要素と、前記三つ以上のロ
    ーラ要素間に掛け渡された無端ベルトとを含み、
    前記三つ以上のローラ要素のうちの少なくとも一
    つはベルト寄り矯正ローラとしてその一端部に前
    記無端ベルトのローラ軸線方向の移動を規制する
    フランジ部を有し、又前記三つ以上のローラ要素
    のうち二つは互いに実質的に平行な軸線の周りに
    回転し、前記三つ以上のローラ要素のうち前記ベ
    ルト寄り矯正ローラ要素はばね装置により前記無
    端ベルトに張力を与える方向に付勢され、前記ば
    ね装置は前記ローラ要素の前記フランジ部が設け
    られている側の端部に比して反対側の端部に対し
    強いばね力を与えるよう構成されていることを特
    徴とする無端ベルト装置。
JP12554679A 1979-09-28 1979-09-28 Endless belt apparatus Granted JPS5648313A (en)

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JPH0652462B2 (ja) * 1984-07-10 1994-07-06 富士ゼロックス株式会社 複写機における無端ベルト状感光体のスキユ−解除装置
JPS63195356U (ja) * 1987-05-29 1988-12-15

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