JPS62118734A - モ−タ用ロ−タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、永久磁石型ステップモータなどのロータ、
すなわち円筒形のマグネットコアをシャフトに同芯状態
で取り付けたモータ用ロータの構造に関する。

（従来の技術） 一般的な永久磁石型ステップモータのロータは、円筒形
のマグネットコアをその内径より充分小さな外径のシャ
フトの周囲に同芯状態で固着した構造となっている。第
２図（Ａ）（Ｂ）はこの柵のモータ用ロータの従来の２
つの構造例を示している。

第２図（Ａ）の構造では、シャフト１にまずアルミニウ
ム製の円筒形スペーサ２を圧入、固着し、このスペーサ
２の周囲に円筒形のマグネットコア３を嵌合して接着し
ている。

第２図（Ｂ）のものは、前記スペーサ２を使用せず、シ
ャフト１とマグネットコア３との間の空間を樹脂４で埋
めている。つまり、樹脂成形金型内にシャフト１とマグ
ネットコア３とを位置決めし、両者の空間に樹脂４をモ
ールドしたものである。

（発明が解決しようとする問題点） この種のモータ用ロータにとって重要なことは、まずシ
ャフト１とマグネットコア３の同芯度を高くすることと
、回転質量を小さくするためにできるだけ軽量化するこ
とである。

第２図（Ａ）の従来例では、アルミニウム製のスペーサ
２の外径およびマグネットコア３の内径を高精度に加工
しておけば、シャフト１とマグネットコア３との同芯度
は高くなる。しかし、特にマグネットコア３の内面を高
粘度な円筒に仕上げる加工は非常に面倒であり、設備費
および加工時間が大きくなる。また全体の重量はあまり
小さくできない。

第２図（Ｂ）の従来例では、空間を樹脂４で埋めている
ので（Ａ）の従来例より重量は小さくなる。しかしシャ
フト１とマグネットコア３との同芯度は、モールド後の
樹脂４の歪みのためにあまり高くはならない。また樹脂
モールドのための金型や成形設備が必要で、やはり設゛
備費および製造時間が大きくなる。

この発明は上述した従来の問題点に鑑みなされたもので
、その目的は、軽量で同芯度が高いモータ用ロータを簡
単な設備で容易に製造できる構造を提供することにある
。

（問題点を解決するための手段） そこでこの発明では、皿バネ状の２枚の板バネフランジ
を所定間隔をおいてシャフトに固着し、この２枚の板バ
ネフランジの間に円筒形マグネットコアを配し、当該マ
グネットコアの両端面を上記板バネフランジで両側から
挟圧するとともに当該板バネフランジと当該マグネット
コアの両端面とを接合した。

（作　用） 上記マグネットコアは上記２枚の板バネフランジによっ
て上記シャフトに同志状態で支持、固定される。上記２
枚の板バネフランジはそのバネ力で上記マグネットコア
を両側から挾み付け、この挟圧力と板バネフランジとマ
グネットコアとの接合力によって両者が一体化される。

（実　施　例） 第１図はこの発明の一実施例によるモータ用ロータの構
造を示している。この発明の構造では、皿バネ状の２枚
の板バネフランジ５０．５０を用いて、円筒形のマグネ
ットコア３をその内径より充分小さな外径のシャフト１
の周囲に同志状態で固着する。

この実施例においては、マグネットコア３の長さをｂと
すると、シャフト１の中央部分にはｂより若干小さいａ
の長さ分だけの大径部１ａが形成されており、この大径
部１ａの両端部に板バネフランジ５０．５０がそれぞれ
スポット溶接にて固着されている。

板バネフランジ５０は、シャフト１の周囲に嵌合する内
輪５２と、マグネットコア３の端面に当接する外輪５１
と、内輪５２と外輪５１とを結ぶ４片の板バネ部とから
なり、外力を加えない通常の状態では平面をなしている
。また外輪５１には、２個から４個の接着剤注入孔５４
をともなって凹部５５が形成されている。

このモータ用ロータを組立てるには、まずシャフト１の
一端側から１枚の板バネフランジ５０を嵌合してシャフ
ト１の大径部１ａの端部でスポット溶接して固着する。

次に反対側からマグネットコア３をセットし、もう１枚
の板バネフランジ５Ｏをシャフト１の反対側の端部から
嵌合し、このフランジ５０をシャフト大径部１ａの端部
にスポット溶接して固着する。

すると、シャフト大径部１ａの長さａはマグネットコア
３の長さｂより若干小さくなっているので、第１図（Ｂ
）に誇張して示すように、２枚の板バネフランジ５０の
内輪５２．５２間の間隔が外輪５１．５１間の間隔より
若干小さくなってバネ部５３が撓む。この撓みによるバ
ネ力で２枚の板バネフランジ５０．５０がマグネットコ
ア３を両側から挟圧する。

次にシャフト１とマグネットコア３とが同志状態になる
ように位置調整し、その状態で接着剤注入孔５４から接
着剤を注入する。注入された接着剤は四部５５が作る隙
間に沿って流れ、板バネフランジ５０の外輪５１とマグ
ネットコア３の端面とを強固に接合する。

上記で明らかなように、シャフト１とマグネットコア３
との間が空間となっているので、全体は非常に軽量にな
る。板バネフランジ５０．５０によるマグネットコア３
の支持状態は充分に強固であり、シャフト１マグネツト
コア３との同芯度は高い状態に保たれる。また板バネフ
ランジ５０゜５０の加工は簡単なプレスでよく、その組
立もまた簡単である。

なお上記の実施例では、板バネフランジ５０の内輪５２
をシャフト１の大径部１ａにスポット溶接して固着した
が、この固着手段は圧入などの他の手段によってもよい
。従って、シャフト１の大径部１ａは必ずしも必要なも
のではない。またシャフト１に板バネフランジを圧入で
固着する場合、内輪５２に短い円筒部を形成するように
折曲部を。

設けておけばよい。

（発明の効果） 以上詳細に説明したように、この発明に係るモータ用ロ
ータにあっては、高精度な内面研削あるいは樹脂モール
ドなどの面倒な加工が不要で、シャフトとマグネットコ
アとの同芯度を高くできるとともに全体の重量を非常に
小さくできる。つまり高性能なモータ用ロータをＢ甲な
設備で安価に製造できる。

【図面の簡単な説明】

第１図（Ａ）（８）はこの発明の一実施例によるモータ
用〇−夕の正面図と断面図、第２図（Ａ＞（Ｂ）は従来
のモータ用ロータの２つの構造例を示す断面図である。 １・・・・・・・・・シャフト　　　３・・・・・・・
・・マグネットコア５０・・・・・・板バネフランジ 特許出願人　　　　　　　富士電気化学株式会社代　理
　人　　　　　　　　　弁理士　−色健輔第 （Ａ） 図 ２　図 （Ｂ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）円筒形のマグネットコアをその内径より充分小さ
   な外径のシャフトの周囲に同芯状態で固着する構造にお
   いて、皿バネ状の２枚の板バネフランジを所定間隔をお
   いて上記シャフトに固着し、この２枚の板バネフランジ
   の間に上記マグネットコアを配し、当該マグネットコア
   の両端面を上記板バネフランジで両側から挟圧するとと
   もに当該板バネフランジと当該マグネットコアの両端面
   とを接合したことを特徴とするモータ用ロータ。