JPH08182233A - 電動機のロータ - Google Patents

電動機のロータ

Info

Publication number
JPH08182233A
JPH08182233A JP6341130A JP34113094A JPH08182233A JP H08182233 A JPH08182233 A JP H08182233A JP 6341130 A JP6341130 A JP 6341130A JP 34113094 A JP34113094 A JP 34113094A JP H08182233 A JPH08182233 A JP H08182233A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
ring magnet
electric motor
motor
rotor yoke
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6341130A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kotani
毅 小谷
Yoshio Hamada
好雄 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Machinery Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Machinery Works Ltd filed Critical Okuma Machinery Works Ltd
Priority to JP6341130A priority Critical patent/JPH08182233A/ja
Publication of JPH08182233A publication Critical patent/JPH08182233A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータ軸あるいはロータヨークの外周にネオ
ジウムー鉄ーボロンを基本成分とするリング磁石を接着
して成る電動機のロータにおいて、リング磁石の熱応力
破壊による問題を解決し、また磁石接着時の芯出し用治
具も不要とする事で低コストでかつ信頼性の高い電動機
を提供する。 【構成】 モータ軸3またはロータヨーク2の外周表面
に接着したリング磁石1の外周面または内周面の適当な
位置に軸長手方向に少なくとも1本の溝4を設けロータ
発熱時に発生する熱応力を前記溝4部に集中させること
で、リング磁石1の応力破壊が特定の位置に発生するよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータ軸またはロータ
ヨークの外周表面に、リング状の永久磁石を接着固定し
た電動機のロータに関する。
【0002】
【従来の技術】永久磁石をモータ軸またはロータヨーク
の外周表面に接着して構成する電動機のロータとして
は、セグメントタイプの複数の永久磁石をモータ軸また
はロータヨークの外周表面に直接貼付けるものが一般的
である。ところが多くの作業工程作業時間を必要とする
ため、最近はリング状の永久磁石をモータ軸またはロー
タヨークの外周表面に接着するものが増えてきた。中で
も磁石材質として、ネオジュウムー鉄ーボロンを基本成
分とする希土類磁石は、機械的強度が強いことから多数
使われるようになってきている。
【0003】図3は従来の電動機のロータの軸直角断面
図を示す。磁性材から成る鋼板を複数枚積層して作られ
たロータヨーク2はモータ軸3に圧入等により一体に取
付けられている。そして、ロータヨーク2の外周にはネ
オジュウムー鉄ーボロンを基本成分とする4極に着磁さ
れたリング磁石11が接着等により固定されている。こ
こで、ネオジュウムー鉄ーボロンを基本成分とする磁石
材質は熱膨張係数が負の値を持っているので、電動機の
発熱によりロータの温度が上昇した場合、リング磁石1
1の内径は収縮し、ロータヨーク2の外径は膨張する。
この時リング磁石11の内径とロータヨーク2の外径と
の隙間が少ないと、リング磁石11には熱応力により亀
裂や割れ等の応力破壊が発生する。この亀裂や割れはリ
ング磁石11の不特定位置に不特定な数だけ発生するこ
とから、リング磁石11の接着むら等があった場合、接
着されてない部分のリング磁石11がロータの回転によ
り飛散し、ロータが回転中にロックしてしまうという問
題があった。またリング磁石11の外周における磁束密
度も乱れるため、電動機の出力にトルクリップルが発生
するなどの問題もあった。
【0004】このため、従来はリング磁石11の内径と
ロータヨーク2の外径との間に適当な隙間6を設けると
共に、この隙間6に柔らかい接着剤を充填して接着固定
することでリング磁石11の熱応力破壊を防いでいた。
例えば、リング磁石11の内径がφ60mm位の時は、
隙間6は経験的に半径0.2〜0.25mm程度必要で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電動機
のロータにおいては、リング磁石の熱応力破壊を避ける
ためロータヨークの外径とリング磁石の内径の間に適当
な隙間を設けている。このために個々の部品の単体精度
をより厳しく管理しなければならず部品のコストアップ
となっていた。更に、接着時にはロータヨークとリング
磁石の芯出しをするための、位置決め用治具を使用する
必要があり,作業工数が増加すると共に治具の製作費も
必要なことから結果、電動機のコストアップになるとい
う問題があった。また、電動機が発熱した時の出力を考
えるとロータの温度上昇により接着剤が軟化した状態
で、リング磁石とロータヨークの間にトルクが加わるた
めロータヨークとリング磁石の芯がずれ、振動や異音が
発生するなど信頼性の面においても問題があった。
【0006】本発明は、上述のような事情から成された
ものであり、本発明の目的はモータ軸またはロータヨー
クとリング磁石の接着作業を簡便にすると共に、電動機
の発熱時におけるリング磁石の芯ずれ発生を無くすこと
で低コストな信頼性の高い電動機のロータを提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータ軸また
はロータヨークの外周表面にリング状の永久磁石を接着
して成る電動機のロータに関するものであり、本発明の
上記目的は、モータ軸またはロータヨークの外周表面に
接着するリング状の永久磁石の外周面または内周面の適
当な位置に軸長手方向に溝を設けることにより達成され
る。
【0008】
【作用】本発明にあっては、リング磁石の外周面または
内周面の適当な位置に軸長手方向に少なくとも1本の溝
を設けることにより、ロータ発熱時にリング磁石に発生
する熱応力を当該溝部に集中させ、応力破壊を特定の位
置に発生するようにしてあることから、仮にリング磁石
が応力破壊を起こしたとしても、全体的にはリング磁石
の機械的強度を維持することができると共に、電動機の
特性にも実用上悪影響を及ぼすことが無くなる。 また
モータ軸またはロータヨークの外径寸法やリング磁石の
内径寸法は一般的なハメアイ公差でよく、さらにリング
磁石とモータ軸またはロータヨークとの隙間は大きく取
る必要が無いため磁石接着時の芯出し用治具も不要とな
る。
【0009】
【実施例】図1は本発明の電動機のロータの一例を示す
軸直角断面図である。従来と同一機能部品は同一番号を
付番して説明を省略する。ネオジウムー鉄ーボロンを基
本成分とするリング磁石1の内径とロータヨーク2の外
径は一般公差のハメアイでもってモータ軸3の回転中心
に対して、リング磁石1の中心が実用上問題ない範囲に
おさまるよう互いに接着等により固定されている。リン
グ磁石1の外周面には適当な位置(この例では4箇所あ
る磁極分岐点のうちの1箇所)に軸長手方向に1本の溝
4を設けてあり、電動機の発熱によりロータ温度が上昇
した時にはリング磁石に発生する熱応力がこの溝4に集
中するようになっている。
【0010】この様に構成されたロータにおいては、リ
ング磁石1の内径とロータヨーク2の外径の寸法精度に
よりロータ発熱時にリング磁石1に大きな熱応力が発生
しリング磁石1に亀裂あるいは割れが発生したとして
も、これら亀裂あるいは割れは必ず前記溝4の部所に発
生することになる。一度亀裂あるいは割れが発生すると
その後リング磁石1に熱応力が加わっても他の部所に新
たな亀裂あるいは割れが発生することは無くなるため、
従来の様に不特定箇所に不特定な数の亀裂あるいは割れ
が発生することは無くなり、ロータ回転中にリング磁石
の一部が飛散するまた電動機の出力にトルクリップルが
発生するといった不具合は無くなる。
【0011】図2はリング磁石1の内周側に溝41を設
けた場合の例であり、効果としては図1のリング磁石外
周に溝を設けた場合と同等である。なお溝の断面形状は
この例では略三角形状にて示してあるが、特にこの形状
である必要は無く、図示しないが例えばU溝形状の様な
形であっても同様の効果がある。また溝は少なくとも1
本あればリング磁石の円周上のどの位置にあっても実用
上は問題ないが、磁極分岐点の位置に設けた場合には、
磁石に割れが発生した時でも、電動機としての有効磁束
密度への影響が無いことから、電動機の特性を更に向上
する事が出来る。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明の電動機のロータに
よれば、リング磁石の熱応力破壊による問題を解決で
き、またリング磁石接着時の芯出し用治具も不要となる
ことから低コストでかつ信頼性の高い電動機を提供出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電動機のロータの第1の軸直角
断面図である。
【図2】本発明に係わる電動機のロータの第2の軸直角
部分断面図である。
【図3】従来の電動機のロータの軸直角断面図である。
【符号の説明】
1、11 リング磁石 2 ロータヨーク 3 モータ軸 4、41 溝 5 磁極分岐点 6 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ軸またはロータヨークの外周表面
    に、リング状に成形されたネオジュウムー鉄ーボロンを
    基本成分とする永久磁石を接着固定した電動機のロータ
    において、前記永久磁石の外周面または内周面に、軸長
    手方向に少なくとも1本の溝を設けるようにしたことを
    特徴とする電動機のロータ。
  2. 【請求項2】 前記溝を前記永久磁石の磁極分岐点に設
    けるようにした請求項1に記載の電動機のロータ。
JP6341130A 1994-12-22 1994-12-22 電動機のロータ Pending JPH08182233A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6341130A JPH08182233A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 電動機のロータ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6341130A JPH08182233A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 電動機のロータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08182233A true JPH08182233A (ja) 1996-07-12

Family

ID=18343540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6341130A Pending JPH08182233A (ja) 1994-12-22 1994-12-22 電動機のロータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08182233A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006294908A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Mitsubishi Electric Corp リング型焼結磁石
JP2009284720A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Yaskawa Electric Corp 永久磁石形同期電動機
CN103490540A (zh) * 2013-09-27 2014-01-01 南京磁谷科技有限公司 一种预裂纹永磁体

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006294908A (ja) * 2005-04-12 2006-10-26 Mitsubishi Electric Corp リング型焼結磁石
JP4531618B2 (ja) * 2005-04-12 2010-08-25 三菱電機株式会社 リング型焼結磁石の製造方法
JP2009284720A (ja) * 2008-05-26 2009-12-03 Yaskawa Electric Corp 永久磁石形同期電動機
CN103490540A (zh) * 2013-09-27 2014-01-01 南京磁谷科技有限公司 一种预裂纹永磁体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1239569A2 (en) Magnet rotor and high-output AC machine having the same
JP2004187411A (ja) 接着構造体
JPH0695824B2 (ja) 磁石式直流機の固定子
JP7072375B2 (ja) 回転機器用ローター及びその製造方法
JP7234333B2 (ja) 2分節擬似ハルバッハモータの回転子
JPH0232859B2 (ja)
JP4495802B2 (ja) 永久磁石形回転子
JP2006304539A (ja) アキシャルギャップ型回転電機のロータ構造
JPH0576146A (ja) Acサーボモータ
JPH1189143A (ja) 永久磁石式回転子
JPH08182233A (ja) 電動機のロータ
JP2006311702A (ja) 回転電機のステータ構造
JPS6260451A (ja) 永久磁石界磁デイスク型同期機
JP2000184643A (ja) ホイールインモータのアウターロータ
JP3451396B2 (ja) ステッピングモータ
JP2010093988A (ja) 永久磁石式回転機
JP2552595Y2 (ja) 電動機のロータ
JP2001078376A (ja) 回転電機用磁石回転子
JPH03253249A (ja) 永久磁石を用いたモータ用回転子
JPH02119545A (ja) 永久磁石回転子
JP2021158853A (ja) 板積層体、積層鉄心及びモータ
JP3398977B2 (ja) 永久磁石界磁ロータ
JPH0698489A (ja) サーボモータ用ロータ
JP7208946B2 (ja) 回転子、回転子の製造方法及びモータ
JPH104661A (ja) 交流発電機およびその製造方法