JP2552595Y2 - 電動機のロータ - Google Patents

電動機のロータ

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JP2552595Y2
JP2552595Y2 JP1992050514U JP5051492U JP2552595Y2 JP 2552595 Y2 JP2552595 Y2 JP 2552595Y2 JP 1992050514 U JP1992050514 U JP 1992050514U JP 5051492 U JP5051492 U JP 5051492U JP 2552595 Y2 JP2552595 Y2 JP 2552595Y2
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rotor
motor
ring magnet
rotor yoke
ring
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好雄 浜田
年克 岩田
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Okuma Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、モータ軸、或はロータ
ヨークの外周表面にリング状の永久磁石を接着して成る
電動機のロータに関する。
【0002】
【従来の技術】永久磁石をモータ軸、或はロータヨーク
の外周表面に接着して構成する電動機のロータとして
は、セグメントタイプの複数の永久磁石をモータ軸、或
はロータヨークの外周表面に直接接着するものが一般的
である。ところが、多くの作業工程、作業時間を必要と
するため、最近はリング状の永久磁石をモータ軸、或は
ロータヨークの外周表面に接着するものが増えてきた。
中でも磁石材質としては、ネオジューム−鉄−ボロンか
ら成る希土類磁石が、磁石密度が大きい事から多数使わ
れるようになってきている。図2は従来の電動機のロー
タの軸直角断面図である。磁性材から成る鋼板を複数枚
積層して作られたロータヨーク20はモータ軸18に圧
入等により一体に取付けられている。そして、ロータヨ
ーク20の外周にはネオジューム−鉄−ボロンから成る
4極に着磁されたリング磁石12が接着等により固定さ
れている。
【0003】ここで、ネオジューム−鉄−ボロンから成
るリング状の永久磁石は温度が上昇するとリング内径が
縮小するという特異な熱膨張係数をもっている。従っ
て、電動機の発熱によりロータの温度が上昇した場合、
リング磁石12の内径は縮小し、ロータヨーク20は膨
張するため、場合によっては熱応力によりリング磁石1
2が応力破壊を起してしまう。このため、リング磁石1
2の内径とロータヨーク20の外径との間にギャップ2
2を設けると共に、このギャップ22に柔らかい接着剤
を充填してリング磁石12とロータヨーク20とを接着
固定する事でリング磁石12の熱応力破壊を防いでい
る。例えば、リング磁石12の内径がφ62mm位の場
合、ギャップ22は経験的に半径0.2〜0.25mm
程度必要である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述した従来の電動機
のロータにおいてはモータ軸、或いはロータヨークとリ
ング磁石の間にギャップを設ける必要があることから、
接着時にはお互いの芯出しの為に専用の段取りが必要に
なるという欠点があった。また、電動機の出力時にリン
グ磁石とロータヨークの間にトルクがかかった場合、ロ
ータの温度上昇による接着剤の軟化や接着剤の塗布むら
等によりリング磁石の芯がずれることがあり、電動機の
振動や異音が発生するおそれがあった。本考案は上述し
た事情から成されたものであり、本考案の目的は、リン
グ磁石とロータヨークの接着作業を簡便にし、リング磁
石の芯ずれを無くすと共に、電動機の効率向上を図る
とができる電動機のロータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、モータ軸、或
いはロータヨークの外周表面にリング状の永久磁石が配
され、前記モータ軸、或いはロータヨークの外周と前
記リング磁石の内周との間のギャップ量ロータの円周
方向位置で異なる電動機のロータに関するものであり、
本考案の前記目的は、前記ギャップ量が前記リング磁石
の磁極中心近辺において最も小さく構成することによっ
て達成される。
【0006】
【作用】本考案にあっては、モータ軸、或いはロータヨ
ークの外周と、リング磁石の内周とのギャップ量をロー
タの円周方向位置により異なるようにし、ギャップの少
ない部分でリング磁石の芯出しを行ない、多い部分に接
着剤を充填することにより、リング磁石の芯出しを行な
うための段取りを不用とし、また電動機の出力時におけ
る電動機の振動または異音が発生する危険性を無くすこ
とができる。さらに、モータ軸、或いはロータヨークの
外周と、リング磁石の内周との間のギャップ量がリング
磁石の磁極中心近辺において最も少なくなる構造のた
め、有効磁束密度が高くなり電動機の効率を向上させる
ことができる。
【0007】
【実施例】図1は本考案の電動機のロータの軸直角断面
図である。ロータヨーク10の外周を4等配した部位に
は膨らみ部16がロータヨーク10の軸長手方向にわた
って設けられており、ロータヨーク10の膨らみ部16
がリング磁石12の磁極の概略中心に来るように配置さ
れている。これは電動機としての磁気回路を考えた場
合、例えばN極から出た磁束が隣のS極に向うための磁
路としては磁極中心間が最も遠くなるため、この部分は
磁気抵抗が大きく電動機としての有効磁束密度が低くな
る。よって、磁極中心部分でのギャップ14を少なくし
て磁気抵抗を少なくすることにより、電動機の有効磁束
密度を高くして電動機の効率を向上させるためである。
【0008】なお、ロータヨーク10の膨らみ部16の
外径と、リング磁石12の内径との間は、ロータの温度
上昇によりほぼ0になるようにしてある。例えば、ロー
タの温度上昇は通常の電動機においては約100℃up
位になるので、リング磁石12の内径がφ62mm位の
場合は半径0.04mm程度で良く、この程度の寸法で
あればリング磁石12が半径方向にズレたとしても電動
機の特性上特に問題にならない。また、膨らみ部16と
リング磁石12の磁極中心は、必ずしも軸長手方向に直
線である必要はなくスキューしていても良い。また、ロ
ータヨーク10の代わりにモータ軸18そのものを図1
の形状としても良い。この場合はカム旋盤等を用いれば
容易に加工することができる。
【0009】
【考案の効果】以上のように本考案の電動機のロータ
によれば、ロータヨークやリング磁石の芯出しの為の専
用の段取りが必要無くなるので、電動機のコストを低減
させることが可能となる。また、リング磁石の芯ずれに
よる電動機振動や異音の発生を防止することができる
共に、有効磁束密度が高くなるため電動機の効率が向上
するので、信頼性や安全性く、しかも、効率の良い
電動機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電動機のロータの軸直角断面図であ
る。
【図2】従来の電動機のロータの軸直角断面図である。
【符号の説明】
10、20 ロータヨーク 12 リング磁石 14、22 ギャップ 16 膨らみ部 18 モータ軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ軸、或いはモータヨークの外周面に
    リング状の永久磁石接着され、前記モータ軸、或いは
    ロータヨークの外周と前記リング磁石の内周との間のギ
    ャップ量ロータの円周方向位置で異なる電動機のロー
    タにおいて、前記ギャップ量が前記リング磁石の磁極中
    心近辺において最も小さく構成されていることを特徴と
    する電動機のロータ。
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JP2010093988A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Fuji Electric Systems Co Ltd 永久磁石式回転機
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JPH065350U (ja) 1994-01-21

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