JPS6211589Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗濯物を脱水槽に移し、この脱水槽へ
の給水、脱水をくり返して衣類のすすぎを行う脱
水すすぎ装置に関するものである。

従来のこの種装置においては、脱水槽への給水
を行う給水ノズルからの噴出水が、脱水槽の上方
開口部に挿着された脱水キヤツプの上面ではね
て、脱水槽外に飛び出す現象が見られた。

本考案は給水ノズルより噴出する水を整流し
て、脱水キヤツプ上面での水の飛びはねを防止
し、かつ、給水停止時において、給水ノズル及び
これに接続されている給水ホース内の残水抜きを
より確実に行うことを目的とする。

以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説
明する。図において、１は外筐、２は外筐１に内
設された合成樹脂製の脱水受槽で、底部に排水口
３を有する。４は排水ホースで、前記排水口３に
接続されている。

５は脱水受槽２に回転自在に内設された脱水槽
で周壁に脱水孔５ａを有し、外筐１にサスペンシ
ヨン６を介して弾性支持された脱水モーター７に
カツプリング８、緩衝性を有するシール部９を貫
いたシヤフト１０を介して固着されている。１１
は前記脱水槽５の上方開口部に着脱自在に挿着し
てなる脱水キヤツプである。

また１２は前記脱水受槽２の上部に載置固定し
た覆板で、中央部に開閉自在な内蓋１３を有す
る。１４は覆板１２の下部に脱水槽５に対向して
設けた給水ノズルで、内壁に複数個のリブ１４ａ
を有し、内部に給水ノズル１４内を通る水を整流
する通水性を有したフイルター１５が挿入してあ
る。１４ｂはリブ１４ａの存在により、フイルタ
ー１５と給水ノズル１４の内壁との間に生じたす
き間である。１６は一端を水道栓に連通させ他端
を給水ノズル１４に接続してなる給水ホース、１
６ａは給水ホース１６の下部に設けたパイプ状の
水抜き部で、給水ノズル１４の下部に形成しても
良く、要するに、給水ノズル１４の下部もしくは
その下部の近傍に形成する。１７は開閉自在な脱
水蓋である。上記フイルター１５はスポンジ、不
織布等の多孔性材料にて形成する。

上記構成において、脱水すすぎを行うに際して
の給水ノズル１４からの給水時には、給水ノズル
１４の中に挿入されたフイルター１５により、給
水ノズル１４を通過する水が整流され、この水は
脱水キヤツプ１１の上面に落ちても従来のように
飛びちらず、また、フイルター１５と給水ノズル
１４内壁との間にはすき間１４ｂが形成してある
ため、このすき間１４ｂから空気を引き込み易く
なり、給水停止時に給水ホース１６内に残留する
水を、水抜き部１６ａを介してスムーズに排出で
き、さらに、この水抜き部１６ａをパイプ状にす
ることにより、水抜き部１６ａ下端の水面に加わ
るヘツドが増すため、従来、水の表面張力により
水抜き部より出にくかつた水が出易くなる。その
結果、水抜き部１６ａの径を小さくすることがで
き、これより出る給水中の無駄水を少なくするこ
とができる。

以上のように本考案によれば、脱水槽への衣類
の出入れの邪魔とならないように略Ｌ字型の給水
ノズルを脱水槽上方外周部近傍に位置し、さら
に、給水ノズル内にフイルターを設けて水の飛散
を防止し、フイルターを設けることにより給水ノ
ズルと給水ホース間の水溜まりをフイルターと給
水ノズルの内壁にすきまを形成するとともに水抜
き穴を設けることにより防止し、冬期における凍
結による給水ホースの破裂等を防止できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例における脱水すすぎ装
置の縦断面図、第２図はその給水ノズルを主とし
て示し、同図Ａは正面図、同図Ｂは断面図であ
る。 ５……脱水槽、４……給水ノズル、１４ａ……
リブ、１４ｂ……すき間、１５……フイルター、
１６ａ……水抜き部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 脱水槽内への給水および脱水槽の脱水回転を
   くり返し行うことによつて脱水槽内で衣類等の
   すすぎを行う脱水すすぎ装置であつて、前記脱
   水槽の上部外周近傍に位置し前記脱水槽への給
   水を行う略Ｌ字型の給水ノズルの内壁に複数個
   のリブを設け、かつ、前記給水ノズル内方に噴
   出水整流用の通水性を有するフイルターを挿入
   し、前記リブにより、フイルターと給水ノズル
   内壁との間にすきまを形成するとともに前記給
   水ノズルの下部に水抜き穴部を有してなる脱水
   すすぎ装置。 (2) 給水ノズルは、その下部にパイプ状の水抜き
   穴部を有してなる実用新案登録請求の範囲第１
   項記載の脱水すすぎ装置。