JPS62114936A - 3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルの単離法 - Google Patents

3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルの単離法

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JPS62114936A
JPS62114936A JP25492185A JP25492185A JPS62114936A JP S62114936 A JPS62114936 A JP S62114936A JP 25492185 A JP25492185 A JP 25492185A JP 25492185 A JP25492185 A JP 25492185A JP S62114936 A JPS62114936 A JP S62114936A
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JP
Japan
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hydroxybenzoic acid
chloro
methanol
methyl ester
acid methyl
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Pending
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JP25492185A
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English (en)
Inventor
Koji Onishi
大西 功治
Yuzo Sakurai
桜井 雄三
Norio Kitajima
教雄 北島
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエ
ステルの単離法に関する。
さらに詳しくは、4−ヒドロキシ安息香酸をメタノール
を溶媒として同一反応系内で塩素化およびエステル化し
て得られる粗3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチ
ルエステルの蒸留による3−クロロ−4−ヒドロキシ安
息香酸メチルエステルの単離法に関する。
3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルは
殺菌剤、殺カビ剤として有用な化合物であるが、最近重
要な用途として、機械強度にすぐれた高性能ポリエステ
ルフィルムの原料になることが知られている(特開昭5
9−38031号公報、特開昭59−38925号公報
)。
〈従来の技術〉 4−ヒドロキシ安息香酸から3−クロロ−4−ヒドロキ
シ安息香酸メチルエステルを製造する方法としては、4
−ヒドロキシ安息香酸をクロル化した後3−クロロ−4
−ヒドロキシ安息香酸をメチルエステル化する方法が考
えられる。
3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸の製造法としては
、 (A)4−ヒドロキシ安息香酸を酢酸溶媒中で塩素化し
て、3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸とする方法(
繊維学会誌 34巻、12号、P2S5 (1978)
 )。
■)(A)法において塩素の代りにジクロラミンTt[
g(tJIlする方法(J、 Chem、 Soc、 
1954年、P、 2556 )が知られている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、(4)法は、塩素化時に3,5−ジクロ
ロ体の副生が多く、目的とする3−クロル体の選択率が
低いので経済的な製造法となり難い。また、a3)法は
、3−クロル体の収率は高くなるが、高価な試薬を量論
量使用するのでこの方法も経済性に乏しい。
従って、従来法を利用して4−ヒドロキシ安息香酸から
3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルを
製造する際にも、かかる欠点を避けることはできない。
そこで本発明者らは3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香
酸メチルエステルの経済的な製造法について鋭意検討し
た結果、4−ヒドロキシ安息香酸をメタノール溶媒中で
塩素と反応させ、塩素化反応とエステル化反応を同一反
応系内で行なわせしめることにより高い選択率で3−ク
ロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルが得られ
ることを見出し、先に提案した。
この方法で得られる粗3−クロロ−4−ヒドロキシ安息
香酸メチルエステルのメタノール反応溶液には、副生ず
る水および塩化水素が含まれている。この反応溶液を、
そのまま濃縮してメタノールを回収した後、蒸留して3
−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルを得
ようとすると、メタノールを回収する段階で系内の水お
゛よび塩化水素の濃度が上昇し、塩酸の触媒作用で3−
クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルが加水
分解を受け3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸を生成
し、3−クロロ−4−ヒドロキシ安ii酸メチルエステ
ルの収率が低下することがわかった。
く問題点を解決するための手段および作用〉本発明者ら
は粗3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステ
ルの蒸留精製時のかかる問題点の解決に鋭意努力した結
果、4−ヒドロキシ安息香酸をメタノールを溶媒として
同一反応系内で塩素化およびエステル化して得られた粗
3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルを
蒸留回収するに際し、反応液中に溶存する喜噂を苛性ソ
ーダ水溶液でpH2,5〜5.5の範囲に中和し、メタ
ノールを留去した後3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香
酸メチルエステルを回収することによって3−クロロ−
4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルを高収率かつ高
純度て単離できることを見出した。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で原料として用いる4−ヒドロキシ安息香酸は任
意の方法で製造したものを使用することができる。本発
明では、この原料をメタノールを溶媒として同一反応系
内で塩素化およびエステル化させる。m05として用い
るメタノールは通常原料1モルに対して5〜40モルで
ある。
塩素化は塩素と反応させることにより行なう。
ここで用いられる塩素は通常原料1モルに対して0.9
〜L1モルである。
反応温度は通常−1O°〜80℃、常圧下で行なわれる
塩素化とエステル化は同一反応系内で行なうことができ
る。主として、まず原料の塩素化が進行し、副生じた塩
化水素がエステル化反応の触媒となり、溶媒として存在
するメタノールとのエステル化を推進する。
かくして得られた反応混合物中には、目的物である3−
クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステル、副生
物である水−1塩化水素並びに溶媒のメタノールが含ま
れる。
本発明においては、かかる反応混合物中に溶存する塩化
水素を苛性ソーダ水溶液で中和する。
本発明において中和に使用する苛性ソーダ水溶液の濃度
は特に限定されるものでない。反応液中に溶存する塩酸
の量に応じて、水の量がそれほど多くならないような濃
度の苛性ソーダを用うるようにすればよく、通常1〜1
5規定のものが用いられる。
中和によってpHを2.5〜5.5の範囲内に調整する
。さらに好ましくはpH4,0〜5.0の範囲内に調整
する。pHが2.5より低いときにはメタノール回収時
に3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステル
の加水分解が起り収率が低下する。pHが5.5を越え
るとぎには3−クロロ生成して、水に可溶となり、水相
に移行するため、これも3−クロロ−4−ヒドロキシ安
息香酸メチルエステルの収率低下につながる。
苛性ソーダ水溶液による中和によって遊離塩椅東みの中
和だけでなく、核外結合塩素を加水分解することもでき
る。
中和操作における粗3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香
酸メチルエステルのメタノール溶液の温度は特に限定さ
れるものではない。通常、室温でよいが、60℃以上の
温度でもpHのコントロールができれば何ら問題を生じ
ない。
中和した後、メタノールを蒸留回収すると、釜残物は8
0〜105℃の温度範囲では食塩の溶解した水相(上層
)と粗3−クロロ−4−ヒドロキ7安息香酸メチルエス
テルを主成分とする有機相(下層)の2層に分液する。
水相には3−クロロ−4−ヒドロキシ安息W 酸メチル
エステルはほとんど含まれておちず、このまま液を分離
することが最も簡便で好ましい分離法である。また、攪
拌しながら冷却することにより、有機相が結晶化しスラ
リー化するので通常用いられる固液分離法により分離す
ることも好ましい実施態様である。
水相を分離した後の粗3−クロロ−4−ヒドロキシ安息
香酸メチルエステルを含む有機相の単離は常圧条件下で
行なうこともできるが、減圧条件下で行なうことが好ま
しく、通常5 Torr〜3QTorrの真空度で行な
う。真空度10Torrにおける3−クロロ−4−ヒド
ロキシ安息香酸メチルエステルの沸点は、145〜7℃
であり、4−ヒドロキン安息香酸メチルエステルの沸点
166〜8℃、副生3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ
安息香酸メチルエステルの沸点164〜6℃に比べて約
20℃低いので、簡単な蒸留操作により99%以上の高
純度の3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエス
テルを高い収率で単離取得できる。
また本発明の方法によって粗3−クロロ−4−ヒドロキ
7安息香酸メチルエステルを蒸留する時には、蒸留塔お
よび充填物の材質としてガラスライニング、セラミック
スのような特殊なものを使用する必要はなく、ステンレ
ス鋼などの通常の耐食性材質で十分である。
また本発明の方法で得られる3−クロロ−4−ヒドロキ
シ安息香酸メチルエステルは遊離塩イ6嬶あるいは核外
結合塩素の含有量が極めて少ないため加熱時の着色もほ
とんど認められず、ポリマ原料として好ましく使用可能
である。
〈実施例〉 以下、実施例によって本発明の方法を具体的に説明する
実施例1 4−ヒドロキシ安息香酸276.24 y (2,0m
ol )をメタノール1104.96pに溶解し、0〜
5℃の温度で塩素156.00 (2,2mol )を
2時間カケテ供給した。塩素の供給停止後メタノールの
りフラックスする温度まで昇温し、この温度に3時間保
ち反応を完結させた。反応完結時の3−クロロ−4−ヒ
ドロキシ安息香酸メチルエステルの反応収率は90.5
%であった。反応液に溶存する遊離塩化水素は4%、核
外結合塩素は200 ptaであった。反応液を室温ま
で冷却して、10%苛性ソーダ水溶液によりpH4,5
に中和した。中和に用した10%苛性ソーダ水溶液は6
29.221(NaOH1,573mol)テアツタ・
中和後ノ反応液を常圧で加熱してメタノールを留去し、
メタ/−k 1093 yを回収した。メタノール留去
後の残留液を約105℃で分液すると、上層は食塩を含
む水相、下層は粗3−クロロ−4−ヒドロキ7安息香酸
メチルエステルの有機相であった。これを液液分離して
水相628.5 y 、有機相402.3fヲ得り。水
相への3−クロロ−4−ヒドロキン安息香酸メチルエス
テルの移行のための損失は仕込みの4−ヒドロキシ安息
香酸に対して0.58モル%であった。有機相を回分精
留塔(20φX550LSuS3I6ヘリパツク充填、
N=10)を用いて圧力5 Torr、主留留出時の還
流比は全留出の条件で蒸留した。回収留分の精3−クロ
ロ−4−ヒドロキシ安息IF 酸メチルエステルの純度
は99.2 Wt 96 、蒸留収率は94.6%であ
った。蒸留操作での5us316充填物の腐食は認めら
れなかった。精3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メ
チルエステルに含まれる遊離塩素イオン含量は01核外
結合塩素は30Fであり、このものを空気中230℃に
加熱溶融した時のハーゼン数は70.3時間放置した後
のハーゼン数は200といずれも低かった。
比較例1 実施例【と同じ条件で調製した、粗3−クロロ−4−ヒ
ドロキ7安息香酸メチルエステルを室温で10%苛性ソ
ーダ水溶液を用いて、pH7に中和した後、メタノール
を留去した。残留液を水相と有機相に分離し、各相を液
体クロマトグラフィーで分析したところ、水相中への3
−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルの移
行のための損失が仕込みの4−ヒドロキシ安息香酸に対
して7.9モル%、3−りoo−4−ヒドロキシ安息香
酸メチルエステルの加水分解による3−クロロ−4−ヒ
ドロキシ安息香酸が3%生成していた。
有機相中の3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチル
エステルは純度が98.9wt%と高かったが、収率は
80.2%に低下した。
〈発明の効果〉 本発明によれば、特定の反応によって得られる反応混合
物中から3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエ
ステルを、エステルの加水分解反応を生起するととなく
、蒸留によって純度良くかつ収率良く単離することがで
きる。
また、エステルの加水分解反応を生起することなくメタ
ノールを回収できる。
単離によって得られた3−クロロ−4−ヒドロキシ安息
香酸メチルエステルは遊離環6祷あるいは核外結合塩素
の含有量が極めて少なく、加熱時の着色もほとんど認め
られない。
特許出願大東し株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 4−ヒドロキシ安息香酸をメタノールを溶媒として同一
    反応系内で塩素化およびエステル化して得られた粗3−
    クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルを蒸留
    回収するに際し、反応液中に溶存する塩酸を苛性ソーダ
    水溶液でpH2.5〜5.5の範囲に中和し、メタノー
    ルを留去した後、3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸
    メチルエステルを回収することを特徴とする3−クロロ
    −4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルの単離法。
JP25492185A 1985-11-15 1985-11-15 3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香酸メチルエステルの単離法 Pending JPS62114936A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016222552A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 上野製薬株式会社 4−ヒドロキシ安息香酸長鎖エステルの精製方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016222552A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 上野製薬株式会社 4−ヒドロキシ安息香酸長鎖エステルの精製方法

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