JP2747780B2 - 非対称ジエステルの製造方法 - Google Patents

非対称ジエステルの製造方法

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JP2747780B2 JP5340083A JP34008393A JP2747780B2 JP 2747780 B2 JP2747780 B2 JP 2747780B2 JP 5340083 A JP5340083 A JP 5340083A JP 34008393 A JP34008393 A JP 34008393A JP 2747780 B2 JP2747780 B2 JP 2747780B2
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C67/00Preparation of carboxylic acid esters
    • C07C67/10Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides with ester groups or with a carbon-halogen bond
    • C07C67/11Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or symmetrical anhydrides with ester groups or with a carbon-halogen bond being mineral ester groups

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非対称マレイン酸ジエ
ステルおよび/またはフマール酸ジエステルの製造方法
に関する。さらに詳しくは、色相良好な乳化重合用乳化
剤の原料となる非対称マレイン酸ジエステルおよび/ま
たは非対称フマール酸ジエステルの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】無水カルボン酸とアルコール類からモノ
エステルを合成し(例えば、有機合成化学III合成編
1、亀谷哲治編著、株式会社南江堂、P310、または
第4版実験化学講座22有機合成IV、日本化学会編、
丸善株式会社、P50)、これとハロゲン化アルキル等
とから、第三アミンの存在下、エステルを合成する方法
(例えば、有機合成化学III合成編1、亀谷哲治編
著、株式会社南江堂、P324、または第4版実験化学
講座22有機合成IV、日本化学会編、丸善株式会社、
P43)が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記方法
では、モノエステルの純度が低く、無水マレイン酸を出
発原料として得られた非対称マレイン酸ジエステルおよ
び/または非対称フマール酸ジエステルは、着色が著し
いという問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく、鋭意検討した結果、純度が高く色相が良
好な非対称マレイン酸ジエステルおよび/または非対称
フマール酸ジエステルの製造方法を見いだし、本発明に
至った。すなわち本発明は、無水マレイン酸と一価アル
コール(a)とを、有機溶剤存在下、モル比1:(1.
0〜1.2)で、実質的に無水マレイン酸がなくなるま
で反応させて得られるマレイン酸モノエステルおよび/
またはフマール酸モノエステル(A)と、アルケニルハ
ライド(B)とを、(A)1モルに対して0.7〜1.
5モルの第三級アミン(C)および(A)1モルに対し
て0.01〜0.20モルの水の存在下、反応させるこ
とを特徴とする非対称マレイン酸ジエステルおよび/ま
たは非対称フマール酸ジエステルの製造方法である。
【0005】本発明において、一価アルコール(a)と
しては、炭素数1〜22の、アルキル、アリール、アラ
ルキル、アルケニルアルコールおよびこれらのアルキレ
ンオキサイド付加物等が挙げられ、特に沸点が高く留去
が困難な炭素数8〜22のアルコールについて、本発明
の製造方法は有効である。炭素数8〜22のアルコール
としては、オクチルアルコール、ラウリルアルコール、
トリデシルアルコール、ステアリルアルコールなどのア
ルキルアルコール,ベンジルアルコール、1−フェニル
エチルアルコールなどのアラルキルアルコール,オレイ
ルアルコール、1−オクテン−3−オール、7−ドデセ
ン−1−オールなどのアルケニルアルコール,ノニルフ
ェノールのEO10モル付加物、ドデシルアルコールE
O5モルPO5モルランダム(ブロックでもよい)付加
物などが挙げられる。
【0006】本発明において、アルケニルハライド
(B)としては、アルケニル基としては、ビニル、アリ
ル、メタリル、オレイル基等が挙げられる。好ましいも
のは、アリルクロライド、メタリルクロライドであり、
これらを用いた場合、本発明の製造方法は特に有用であ
り、着色を押さえることができる。
【0007】本発明において、第三級アミン(C)の置
換基としては、炭素数1〜22のアルキル基、アリール
基、アラルキル基、またはアルケニル基(各々同一でも
異なっていてもよい。)が挙げられ、例えば、トリエチ
ルアミン、トリn−プロピルアミン、トリフェニルアミ
ン、トリベンジルアミン、トリアリルアミンなどであ
る。好ましくは、トリエチルアミン、トリn−プロピル
アミンである。
【0008】本発明において、用いる無水マレイン酸:
一価アルコール(a)のモル比は、通常1:(1.0〜
1.2)であり、好ましくは、1:(1.0〜1.0
5)である。(a)が1.0未満では未反応無水マレイ
ン酸が残るため、着色の原因となり好ましくない。
(a)が1.2を超えると、対称マレイン酸ジエステル
および/または対称フマール酸ジエステルが副生し、好
ましくない。
【0009】本発明において、用いるマレイン酸モノエ
ステルおよび/またはフマ−ル酸モノエステル(A):
アルケニルハライド(B)のモル比は、通常1:(1.
0〜1.3)であり、好ましくは、1:(1.0〜1.
2)である。(B)が1.0未満では未反応の(A)が
残るため、好ましくない。(B)が1.3を超えると不
経済である。
【0010】本発明において、用いるマレイン酸モノエ
ステル(A)および/またはフマール酸モノエステル:
第三級アミン(C)のモル比は、通常1:(0.7〜
1.5)であり、好ましくは、1:(0.9〜1.3)
である。(C)が0.7未満では反応率が低く、目的と
する非対称マレイン酸ジエステルが収率良く得られな
い。(C)が1.5を超えると不経済である。
【0011】本発明において、用いる水は、マレイン酸
モノエステルおよび/またはフマール酸モノエステル
(A)をアルカリ(例えば水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウムなど)で中和することにより生成する水であって
も良く、(A):水のモル比は、通常1:(0.01〜
0.20)であり、好ましくは、1:(0.01〜0.
05)である。水が0.01未満では著しい着色が起こ
り、好ましくなく、0.20を超えると、(A)が加水
分解を受け、目的とする非対称マレイン酸ジエステルお
よび/または非対称フマール酸ジエステルが収率良く得
られない。
【0012】本発明の製造方法において、実質的に無水
マレイン酸のないマレイン酸モノエステルおよび/また
はフマール酸ジエステル(A)を得る工程では、昇華に
より反応槽上部に析出する無水マレイン酸を溶解し、反
応系内に戻すため、有機溶剤を配合するのが好ましい。
用いる有機溶剤は、通常、常圧で沸点が40〜220゜C
のものが使用でき、具体例として、芳香族炭化水素系溶
剤(ベンゼン、トルエン、キシレンなど)、脂肪族炭化
水素系溶剤(ヘキサン、ヘプタンなど)、ハロゲン化炭
化水素系溶剤(クロロホルム、1,2−ジクロロエタン
など)、エーテル系溶剤(テトラヒドロフラン、ジオキ
サンなど)などが挙げられる。これらは2種以上併用し
てもよい。これらのうち好ましいものは、ベンゼン、ト
ルエン、キシレン、ヘキサンである。
【0013】有機溶剤の配合量は用いる無水マレイン酸
とアルコール(a)の全量に対して、通常5〜30重量
%であり、好ましくは、8〜20重量%である。5重量
%未満では、昇華、析出した無水マレイン酸を反応系内
に戻すことができず、着色の原因となる。30重量%を
超えると、目的とする(A)の得量が減り、不経済であ
る。
【0014】本発明の製造方法において、実質的に無水
マレイン酸のないマレイン酸モノエステルおよび/また
はフマール酸モノエステル(A)を得る工程では、反応
温度は、通常40〜120゜C、好ましくは、50〜10
0゜Cである。40゜C未満では、著しく反応時間がかかる
ため、不経済である。120゜Cを越えると、対称マレイ
ン酸ジエステルおよび/または対称フマール酸ジエステ
ルが副生し、好ましくない。
【0015】本発明の製造方法において、実質的に無水
マレイン酸のないマレイン酸モノエステルおよび/また
はフマール酸モノエステル(A)から非対称マレイン酸
ジエステルおよび/またはフマール酸ジエステルを得る
工程では、反応は無溶媒で行っても良いし、有機溶剤中
で行っても良い。有機溶剤を用いる場合は、(A)を得
る工程と同様の有機溶剤を用いることができる。反応温
度は、通常40〜130゜C、好ましくは、60〜100
゜Cである。40゜C未満では、著しく反応時間がかかり、
不経済である。130゜Cを越えると、著しい着色が起こ
るため好ましくない。
【0016】実質的に無水マレイン酸のないマレイン酸
モノエステルおよび/またはフマール酸モノエステル
(A)から非対称マレイン酸ジエステルおよび/または
フマール酸ジエステルを得る反応終了後、生成物から非
対称マレイン酸ジエステルおよび/または非対称フマー
ル酸ジエステルを精製単離する方法を例示する。該生成
物を水洗(または、10%塩酸水溶液など酸水溶液にて
水洗)し、塩類、副生物を除去した後、脱溶剤すること
により目的とする非対称マレイン酸ジエステルおよび/
または非対称フマール酸ジエステルを精製単離すること
ができる。好ましくは、さらに吸着剤(D)を接触させ
脱色する。
【0017】本発明において、用いる吸着剤(D)は、
活性炭、合成ゼオライト活性アルミナ、シリカゲル、酸
性白土および活性白土、活性炭などが挙げられる。好ま
しくは活性炭、合成ゼオライトが挙げられ、具体的に
は、活性炭素・粉末(和光純薬工業株式会社製)、紛状
シリカ・アルミナ(触媒化成工業株式会社製)、キョー
ワード500(協和化学工業株式会社製)などが挙げら
れる。
【0018】吸着剤(D)の使用量は、非対称マレイン
酸ジエステルおよび/または非対称フマール酸ジエステ
ルに対して、通常0.1〜10.0重量%であり、好ま
しくは、0.5〜2.0重量%である。0.1重量%未
満では、脱色の効果がみられない。10.0重量%を超
えると、不経済である。必要により、さらに蒸留精製
や、各種溶剤を用いて再結晶し、精製してもよい。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0020】実施例1 200mlのオートクレーブにラウリルアルコール5
6.9g(0.306mol)、トルエン8.6g、無
水マレイン酸29.4g(0.300mol)を投入
し、密閉して60℃で約5時間反応し、実質的に無水マ
レイン酸のないマレイン酸モノラウリルエステルを得
た。次に水酸化ナトリウム0.49g(0.012mo
l)を投入し、窒素置換後、アリルクロライド27.3
g(0.357mol)、トリエチルアミン37.3g
(0.369mol)を投入し、80℃で約8時間反応
した。反応後、混合物を40゜Cまで冷却し、10重量%
塩酸水溶液で水洗を行い、副生物等を除去した。さら
に、トルエン全量を減圧留去後、ラウリルアリルマレエ
ート96.2g(収率98.9%、純度98.6%)を
得た。色相は、ガードナー法で測定(以下同様の測定法
とする)したところ、3であり、商品として十分な色相
であった。
【0021】実施例2 実施例1で得られたラウリルアリルマレエート96.2
gに紛状シリカ・アルミナ(触媒化成工業株式会社製)
0.962g投入し、75゜Cで約1時間かき混ぜた後、
紛状シリカ・アルミナをろ別し、ラウリルアリルマレエ
ート95.2gを得た。そのものの色相は、更に淡色化
され、1であった。
【0022】実施例3 実施例1のラウリルアルコール56.9g(0.306
mol)を57.6g(0.310mol)に、トルエ
ン8.6gをキシレン8.6gに、アリルクロライド2
7.3g(0.357mol)をメタリルクロライド3
5.3g(0.390mol)に、トリエチルアミン3
7.3g(0.369mol)をトリn−プロピルアミ
ン52.8g(0.369mol)に替えて、実施例1
と同様にして反応を行ったところ、ラウリルアリルマレ
エート96.3g(収率99.1%、純度98.4%)
を得た。そのものの色相は3であった。
【0023】実施例4 実施例1のラウリルアルコール56.9g(0.306
mol)をトリデシルアルコール60.0g(0.30
0mol)に、アリルクロライド27.3g(0.35
7mol)を24.1g(0.315mol)に、水酸
化ナトリウム0.49g(0.012mol)を水0.
22g(0.012mol)に、トリエチルアミン3
7.3g(0.369mol)を33.3g(0.33
0mol)に替えて、実施例1と同様にして反応を行っ
たところ、トリデシルアリルマレエート99.5g(収
率98.1%、純度97.1%)を得た。そのものの色
相は2〜3であった。更に、粉状シリカ・アルミナ(触
媒化成薬工業株式会社製)1.0gにて、実施例2と同
様の条件で処理したところ、色相は更に淡色化され1以
下であった。
【0024】実施例5 実施例1のラウリルアルコール56.9g(0.306
mol)をステアリルアルコール86.4g(0.32
mol)に、トルエン8.6gをヘキサン8.6gに、
アリルクロライド27.3g(0.357mol)を2
5.2g(0.330mol)に、水酸化ナトリウム
0.49g(0.012mol)を0.72g(0.0
18mol)に、トリエチルアミン37.3g(0.3
69mol)をトリn−プロピルアミン55.8g
(0.390mol)に替えて、実施例1と同様にして
反応を行ったところ、ステアリルアリルマレエート12
0.4g(収率98.4%、純度97.6%)を得た。
そのものの色相は3であった。
【0025】実施例6 実施例1のラウリルアルコール56.9g(0.306
mol)をトリデシルアルコール61.2g(0.30
6mol)に、アリルクロライド27.3g(0.35
7mol)をメタリルクロライド32.3g(0.35
7mol)に、水酸化ナトリウム0.49g(0.01
2mol)を0.72g(0.018mol)に替えて
同様にして反応を行ったところ、トリデシルメタリルマ
レエート101.2g(収率98.6%、98.6%)
を得た。そのものの色相は3であった。更に、活性炭素
・粉末(和光純薬工業株式会社製)1.0gにて、実施
例2と同様の条件で処理したところ、色相は更に淡色化
され1以下であった。
【0026】実施例7 実施例1のラウリルアルコール56.9g(0.306
mol)をオレイルアルコール88.6g(0.33m
ol)に、アリルクロライド27.3g(0.357m
ol)を29.8g(0.390mol)に、トリエチ
ルアミン37.3g(0.369mol)を45.5g
(0.450mol)に替えて同様にして反応を行った
ところ、オレイルアリルマレエート165.5g(収率
99.2%、純度97.4%)を得た。そのものの色相
は、4であった。更に、活性炭素・粉末(和光純薬工業
株式会社製)2.0gにて、実施例2と同様の条件で処
理したところ、色相は更に淡色化され1以下であった。
【0027】比較例1 200mlのオートクレーブにラウリルアルコール5
5.8g(0.300mol)、無水マレイン酸29.
4g(0.300mol)を投入し、密閉して60゜Cで
約5時間反応し、マレイン酸モノラウリルエステル(こ
のものの無水マレイン酸含量は、1.3%であった)を
得た。窒素置換し、アリルクロライド27.3g(0.
357mol)、トリエチルアミン37.3g(0.3
69mol)を投入し、80゜Cで約8時間反応した。反
応後、混合物を40゜Cまで冷却し、10重量%塩酸水溶
液で水洗を行い、副生物等を除去した。ラウリルアリル
マレエート96.0g(収率98.7%、純度92.7
%)を得た。色相は10以上であり、商品価値のないも
のであった。
【0028】比較例2 比較例1のラウリルアリルマレエート96.0gに紛状
シリカ・アルミナ(触媒化成工業株式会社製)9.6g
投入し、75゜Cで約1時間かき混ぜた後、紛状シリカ・
アルミナをろ別し、ラウリルアリルマレエート86.4
gを得た。そのものの色相は8であり、商品価値のない
ものであった。
【0029】比較例3 トリデシルアルコール60.0g(0.300mo
l)、無水マレイン酸30.0g(0.306mol)
とし、比較例1と同様にして反応を行ったところ、マレ
イン酸モノトリデシルエステル(このものの無水マレイ
ン酸含量は1.0%であった)を得た。更に比較例1と
同様の方法でトリデシルアリルマレエート98.5g
(収率97.1%、93.0%)を得たが、色相が10
以上であり、商品価値のないものであった。
【0030】比較例4 ステアリルアルコール82.6g(0.306mo
l)、無水マレイン酸29.4(0.300mol)を
投入し、密閉して60℃で約5時間反応し、マレイン酸
モノステアリルエステル(このものの無水マレイン酸含
量は、1.5%であった)を得た。そのものにトルエン
11.2g加えて溶解した後、窒素置換し、トリn−プ
ロピルアミン52.8g(0.369mol)、アリル
クロライド27.3g(0.357mol)投入し、8
0℃で10時間反応を行った。反応終了後40℃まで冷
却し、10%塩酸水溶液で水洗を行い、副性物を除去し
た。さらに、トルエンを除去しステアリルアリルマレエ
ート120.4g(収率98.4%、純度94.5%)
が得た。そのものの色相は9であり、商品価値のないも
のであった。
【0031】
【発明の効果】本発明の製造方法により、色相良好な非
対称マレイン酸ジエステルおよび/または非対称フマー
ル酸ジエステルが高収率で得られる。特に、この製造方
法で得られる色相良好な非対称マレイン酸ジエステルお
よび/または非対称フマール酸ジエステルは、乳化重合
用乳化剤(例えばオレイルアリルスルホコハク酸ナトリ
ウム塩等)の原料として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 審査官 唐木 以知良 (56)参考文献 特開 平7−178757(JP,A) 日本化学会誌,[2] (1976), 261.

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無水マレイン酸と一価アルコール(a)
    とを、有機溶剤存在下、モル比1:(1.0〜1.2)
    で、実質的に無水マレイン酸がなくなるまで反応させて
    得られるマレイン酸モノエステルおよび/またはフマー
    ル酸モノエステル(A)と、アルケニルハライド(B)
    とを、(A)1モルに対して0.7〜1.5モルの第三
    級アミン(C)および(A)1モルに対して0.01〜
    0.20モルの水の存在下、反応させることを特徴とす
    る非対称マレイン酸ジエステルおよび/または非対称フ
    マール酸ジエステルの製造方法。
  2. 【請求項2】 さらに、第三級アミンを除去後、吸着剤
    (D)と接触させることを特徴とする請求項1記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 (B)がアリルクロライドおよび/また
    はメタリルクロライドである請求項1または2記載の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 (a)が炭素数1〜22の一価アルコー
    ルである請求項1〜3のいずれか記載の製造方法。
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日本化学会誌,[2] (1976),261.

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