JPS62113931A - 防振支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は原子力発電所等のプラントにおける配管等の熱
変形による応力を逃がし、地震等の振動外力に対しては
配管を拘束するのに好適な防振支持装置に関する。

〔発明の背景〕

従来の防振支持装置にはオイルスナツパ、メカニカルス
ナツパ等があるが、例えばオイルスナツパでは作動流体
としてオイルを用いるためオイルがもれないようにする
シールやオイル自体の経年変化により定期的なメンテナ
ンスを必要とした。

又、メカニカルスナツパは機構が複雑であるため、コス
トおよび信頼性に間層があった。なお、この種の装置に
関連する特許としては、特開昭５２−２５９８５　、特
開昭５２−５９２７１等が挙げられる。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、原子力発電所等のプラントにおける配
管等の熱変形による応力、あるいは地震等の振動外力に
よる過大な応力の発生を抑制する構造簡単、低廉かつメ
ンテナンスフリーの防振支持装置を提供することにある
。

〔発明の概要〕

配管の緩慢な動きに対しては制動力が働かず、地震等の
急激な動きに対しては制動力が働く様にピストンに低い
固有振動数を持つ可動質量部を設け、急激な動きに対し
てはピストンと可動質量の間に相対変位が生じる様にす
る。ピストンと可動質量のそれぞれに支持点をもつリン
ク機構がこの相対変位により伸縮し、シリンダ壁と摺動
することにより制動効果を得る。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図により説明する。２０
は防振支持装置である。そして、ピストン１がシリンダ
２内に摺動自在に嵌入され、該ピストン１の軸部１ａに
は軸方向に摺動し、かつ径方向に伸縮可能な可能質量部
材３が嵌入されている。そして、上記可動質量部材３の
胴部には溝３ａが形成されている。４は支持バネで、上
記ピストン１の側ｇｔｂと上記可動質量部材３の側壁３
ｂとの間に複数個付勢されている。５．６はリンク機構
で、上記可動質量部材３の溝３ａ内に収納されている。

７はシリンダ２の外部の突起部に設けた取付穴、８はピ
ストン１の軸部１ａの反対側に突出した軸部ＩＣに設け
た取付穴である。９゜１０．１１はリンク機構の支持点
である。球面軸受等で回転運動を自由にした取付点７．
８により被制振体および固定端に取り付けられる。支持
点９にピストン１上の点、支持点１０．１１は可動質量
上の点であり、又、その逆でもよい。可動質量部材３は
支持バネ４によりピストン１に取り付けられており、可
動質量３の質量をＭ、支持バネ４のバネ定数をＫとする
と可動質量系の固有振動数ｆｎは次式で与えられる。

ｆｎは地震波の卓越周波数より十分小さく設定する。被
制振体が熱変形により緩慢な移動を行った場合はピスト
ンと可動質量と同様に移動するためリンク機構５，６は
働かず、ピストン１はシリンダ２とのわずかな摺動抵抗
のみで移動し、被制振体は拘束力を受けない。そして、
被制振体が地震等の急激な動きを受けた場合は、ピスト
ン１と可動質量３の間に相対変位が生じ、圧縮力の場合
にはリンク機構５が、引張り力の場合にはリンク機構６
がピストン１の軸直角方向に伸び、パッドをシリンダ２
側壁に押しつけるため、制動力が働く。

二九により被制振体が拘束され、被制振体の固有振動数
が地震波の卓越周波数よりも高くなるため、地震波に対
する応答が抑制され、被試験体に過大な応力が生じる事
を防ぐことができる。又、リンク機構としては第２図に
示すようにシリンダ２００の内壁の一部に溝２０１を設
け、リンク機［２０２。

２０３の先端が引っかかる事により拘束力を得る様な構
造でもよい。又、第３図に示すようにシリンダ３００の
側壁を２重構造３０２とし、リンク機構３０１を１つだ
けにしてリンク機構の伸びおよび縮みの両方で制動がか
かる様にしてもよい。

又第４図に示すようにピストン１および可動質量４００
のそれぞれに支持点をもつリンク機構４０１はその他に
複数の支持点４０４をもつ構造でもよい、尚、防振支持
装置の取付角度により可動質量が移動し、支持点９の中
立位置が変化するが、支持バネ４の長さを微調整して固
定点９が中立位置にくるようにしなければならない。本
実施例によれば熱変形等の緩慢な動きに対しては被制振
体を拘束せず、地震等の急激な振動外力に対しては被制
振体に拘束力が働き、被制振体に加わる応力を緩和する
効果がある。

〔発明の効果〕

本発明によれば、可動質量により熱変形等の緩慢な動き
に対しては被割振体を拘束せず、地震等の急激な振動外
力に対しては被制振体に拘束力を与える防振支持装置が
できるので、従来のメカニカルスナツパ、オイルスナツ
パに比較して構造簡単で製造コストが低い、メンテナン
スがいらない等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は防振支持装置の縦断面図、第２図、第３図、第
４図はリンク機構の池の実施例である。 １・・・ピストン、２・・・シリンダ、３・・・可動質
量部材、４・・・支持バネ、５・・・リンク機構、６・
・・リンク機構、７・・・取付点、８・・・取付点、９
・・・支持点、１ｏ・・・支代理人　弁理士　小川＃男
（、ブ 菫１図 五　　　　ｊ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、一端な取付点を有するシリンダと、該シリンダ内に
   摺動自在に嵌入した片端に取付点を有するピストンと、
   前記シリンダ内において、前記ピストンと同様に摺動自
   在に嵌入し、前記ピストンの軸部に軸方向に摺動可能に
   、かつ径方向に伸縮可能に挿入した可動質量部材と、前
   記ピストンと可動質量部材に支持点をもつリンク機構と
   、前記ピストンの側壁と可動質量部材の側壁間に設けた
   複数個のバネとからなる防振支持装置。 ２、シリンダが、その内壁にリンク機構の先端に引つか
   ける溝を有するものである特許請求の範囲第１項記載の
   防振支持装置。 ３、シリンダが、二重構造である特許請求の範囲第１項
   記載の防振支持装置。 ４、リンク機構が、１組だけ設けてある特許請求の範囲
   第３項記載の防振支持装置。 ５、リンク機構が、２組設けてある特許請求の範囲第１
   項または第２項記載の防振支持装置。