JPS62113781A - セラミツクス焼結体の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、セラミックス焼結体の製造法に関するもので
あり、高温用部材、耐蝕用部材、耐摩耗用部材などの構
造部材として適用される高強度。

高靭性セラミックスの製造法に関するものである。

［従来の技術］ 従来、セラミックス焼結体を上記の構造用部材として使
用する際は、焼結後、目的の大きさや形にするために、
切断および研削などの加工をした後使用している。また
、焼結したままの状態で使用する場合には、焼結肌は必
ずしも平滑とはいえず、ボアなどの欠陥も残存している
。

［発明が解決しようとする問題点］ 従来の技術で得られるセラミックスには、研削傷などの
微小亀裂や、ボアなどの微小欠陥がある。

これらは、破壊の起点となり強度を著しく低下させ、品
質がばらつく大きな原因となる。そのため、砥石の選択
や金型の工夫などを行っているが、欠陥を完全になくす
には至っていない。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は上記要望に応えるべくなされたものであり、一
種以上の金属アルコキシドを含む溶液中にセラミックス
の焼結体を浸漬させ、湿潤したセラミックス焼結体の表
面を加水分解、もしくは熱分解しセラミックス表面の欠
陥を消失させることを特徴とするセラミックス焼結体の
製造方法である。

本発明において、金属アルコキシドとしては、アルミニ
ウム、シリコン、イツトリウム、ジルコニウム、マグネ
シウム等から選ばれる一種以上の金属アルコキシドを使
用することができ、これを有機溶媒にて希釈して金属ア
ルコキシド溶液とする。二種以上の金属アルコキシドを
使用する際は、金属アルコキシド溶液をさらに適当な温
度で還流させ二種以上の金属アルコキシドの重合体とし
てから使用することが望ましい。次いで、金属アルコキ
シド溶液中にセラミックスの焼結体を浸漬させ、セラミ
ックスの表面を金属アルコキシドの溶液にて湿潤させる
。この際、金属アルコキシド溶液が焼結体の欠陥の細部
にいたるまでよく浸透していることが重要である。金属
アルコキシド溶液がコーティングされた表面には、水を
滴下して加水分解した後、乾燥、仮焼するか、該表面を
熱分解することにより、セラミックスの表面に金属酸化
物の被膜を形成し、欠陥を塞ぐことができる。

［実施例］ 以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。

アルミニウムイソプロポキシドをイソプロピルアルコー
ルで溶解し、この溶液中に炭化珪素と窒化珪素とを５０
：５０〜Ｏ：１００の重量比率で焼結した複合セラミッ
クス焼結体の抗折試験片３×４×４０ｍｍを浸漬した。

ついで、溶液がコーティングされた抗折試験片を乾燥し
た後、大気中１０００〜１５００℃で熱処理した。また
、表面処理する前の抗折試験片を比較材として抗折試験
を行った。

その結果を第１表に示す。

第　　１　　表 第１表から、表面処理された開発材は、切り出したまま
の比較材に比べ、いずれも１０〜２０ｋｇ／ｍｌ１１２
以上強度が高くなるという結果を得た。これは、表面の
欠陥がなくなり破壊の起点となるものが減少したためと
思われる。

［発明の効果］ 本発明によれば、焼結肌や加工後に存在する欠陥を消失
し、セラミックスによく有る強度のばらつきを低減し、
従来に比べ、セラミックスの高強度化に著しい効果をあ
げた。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. セラミックス焼結体の焼結肌か、もしくは加工後の表面
   を、一種以上の金属アルコキシドの加水分解生成物か、
   もしくは熱分解生成物で表面処理することを特徴とする
   セラミックス焼結体の製造方法。