JPS62103344A - 低温割れおよび高温割れ感受性が低く、靭性に優れ且つ溶接継手部のクリ−プ強度が高い9%クロム系耐熱鋼 - Google Patents

低温割れおよび高温割れ感受性が低く、靭性に優れ且つ溶接継手部のクリ−プ強度が高い9%クロム系耐熱鋼

Info

Publication number
JPS62103344A
JPS62103344A JP61113441A JP11344186A JPS62103344A JP S62103344 A JPS62103344 A JP S62103344A JP 61113441 A JP61113441 A JP 61113441A JP 11344186 A JP11344186 A JP 11344186A JP S62103344 A JPS62103344 A JP S62103344A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
creep strength
amount
content
toughness
chromium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP61113441A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0577743B2 (ja
Inventor
Nakatsugu Abe
安部 仲継
Haruo Suzuki
治雄 鈴木
Hiroaki Tsukamoto
塚本 裕昭
Aoshi Tsuyama
青史 津山
Moriyasu Nagae
守康 長江
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP61113441A priority Critical patent/JPS62103344A/ja
Priority to GB8616868A priority patent/GB2179674B/en
Priority to DE3624669A priority patent/DE3624669C2/de
Priority to FR868610707A priority patent/FR2585370B1/fr
Priority to IT8621221A priority patent/IT1213455B/it
Priority to BE0/216981A priority patent/BE905177A/fr
Publication of JPS62103344A publication Critical patent/JPS62103344A/ja
Priority to US07/730,013 priority patent/US5116571A/en
Publication of JPH0577743B2 publication Critical patent/JPH0577743B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
    • C22C38/24Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with vanadium
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C38/00Ferrous alloys, e.g. steel alloys
    • C22C38/18Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium
    • C22C38/26Ferrous alloys, e.g. steel alloys containing chromium with niobium or tantalum

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Arc Welding In General (AREA)
  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Heat Treatment Of Articles (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は、低温割れおよび高温割れ感受性が低く、靭
性に優れ、且つ、溶接継手部のクリープ強度が高い、特
に高速増殖炉による原子力発電設備の蒸気発生装置の構
成部材として使用するのに適した9%クロム系耐熱鋼に
関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
近時、新しいエネルギー源である原子力を利用した発電
設備の開発が、積極的に推進されている。
このように、原子力を利用した発電設備の開発が積極的
に推進されている理由は、原子力によるIKWh当シの
発電コストが、石炭、石油、LNG等の燃料によるI 
KWh当りの発電コストよりも安いからである。
現在稼動中の、原子力発電設備の原子炉のほとんどは、
天然ウラン中に、0.7wt、%しか含有されていない
ウラン235のみを燃料として使用する軽水炉である。
天然ウランの埋蔵量は、世界で約500万屯であると推
定されており、その埋蔵量は少ない。そこで、上述のよ
うな限られた量のウランを、燃料として有効に利用する
ことができる高速増殖炉の実用化が、強く要求されてい
る。
高速増殖炉には、次のような利点がある。即ち、高速増
殖炉は、フ0ルトニウム239.および、天然ウラン中
に大量に含有されているクラン238を燃料として使用
する。そして、プルトニウム239を高速中性子によっ
て核分裂させ、核分裂によって発生した熱エネルギーを
発電用に使用する。核分裂によって生成した高速中性子
は、連鎖反応的にプルトニウム239を核分裂させて、
熱エネルギーを発生させる一方、その一部は、ウラン2
38に吸収されて、ウラン238をプルトニウム239
に変える。従って、核分裂によって消費された量以上の
量のプルトニウム239を、原子炉内で生成させること
ができ、これによって、殆んど燃料を補給することなく
、長期間にわたってプルトニウム239を核分裂させて
、熱エネルギーを発生させることができる。
しかしながら、高速増殖炉による原子力発電設備は、軽
水炉による原子力発電設備に比べて2倍以上の建設費を
必要とする。従って、高速増殖炉による原子力発電設備
の実用化のだめには、建設費の低減が必要とされている
高速増殖炉による原子力発電設備は、高速増殖炉と蒸気
発生装置とそして発電装置とからなっている。高速増殖
炉において、上述したようにプルトニウム239の核分
裂によって発生した熱エネルギーは、高速増殖炉内を流
れる冷却材としての液体ナトリウムを加熱する。このよ
うにして加熱された高温の液体す) IJウムは、蒸気
発生装置を構成する、過熱器および蒸発器に導かれ、過
熱器および蒸発器において、高王水と熱交換される。
この結果、高圧水は過熱蒸気となシ、過熱蒸気は、発電
装置のタービンに供給されそしてタービンを駆動する。
このようなタービンの駆動によって発電が行なわれる。
過熱器は、高温になるだめに、その器体の材料として、
従来JIS規格 5US304のオーステナイト系ステ
ンレス鋼が使用されており、そして過熱器の構成部材で
ある管板および伝熱管の材料として、従来JIS規格 
5US321のオーステナイト系ステンレス鋼が使用さ
れている。蒸発器は、過熱器はど高温にならないために
、その材料として、従来、22−Cr−lMo  鋼が
使用されている。
このように、過熱器を構成する材料と蒸発器を構成する
材料とは、材質が異なるために、両者を溶接によって接
続した場合に、その溶接継手部に、次のような問題が生
ずる。即ち、過熱器を構成するオーステナイト系ステン
レス鋼と、蒸発器を構成する2”−Cr−lMo鋼とは
、過熱器内および蒸発器内を流れる液体ナトリウム中に
おけるカーボンの活量が相違する。従って、溶接継手部
の、カーボンの含有量が多い22−Cr−lMo鋼側に
おいて脱炭が生じ、一方、溶接継手部のカーボンの含有
量が少ないオーステナイト系ステンレス回日側において
浸炭が生ずる。この1結果、過熱器と蒸発器との溶接継
手部が劣化する。
上述したように、過熱器を構成する材料にはオーステナ
イト系ステンレス鋼が使用され、更に、高速増殖炉を構
成する主要機器の材料にも、オーステナイト系ステンレ
ス鋼が使用されている。従って、原子力発電設備の建設
費の高騰が避けられない。その上、高速増殖炉内および
過熱器内を流れる液体ナトリウムの温度が変化する結果
、オーステナイト系ステンレス鋼により構成されている
、高速増殖炉の主要機器および過熱器に、大きな熱ポカ
の発生する問題が生ずる。
上述のような問題を解決するために、過熱器および蒸発
器を構成する材料として、オーステナイト系ステンレス
鋼と同じ程度のクリープ強度を有し、溶接継手部が劣化
せず、高温の液体ナトリウム中における耐食性に優れ且
つ安価な耐熱鋼の開発が要求されている。
上述した要求に応える耐熱鋼として、ASTM規格A2
]、3−T91によって定められた、第1表に示す化学
成分組成を有する9チクロム系耐熱鋼、および、JIS
規格5TBA−27によって定められた、第2表に示す
化学成分組成を有する9%クロム系耐熱鋼が知られてい
る。
しかしながら、ASTM規格A−213−T91によっ
て定められた、第1表に示す化学成分組成を有する9チ
クロム系耐熱鋼には、次に述べるような問題がある。E
llち、カーボンの含有量が0.10wt.%であって
多いので、低温割れ感受性か高く、且つ、溶接時に溶融
金属がα+γ相によって凝固する結果、溶接時における
高温割れ感受性が高い。このように、高温割れ感受性が
高いと、溶接継手部に溶接欠陥が生じやすい。更に、母
材のクリープ強度が高過ぎて、溶接継手部の軟化域のク
リープ強度との差が大きいために、溶接継手部の軟化域
から破断しやすい。
一方、JIS規格S TBA−27によって定められた
第2表に示す化学成分組成を有する9係クロム系耐熱鋼
には、次に述べるような問題がある。
即ち、上述した9%クロム系耐熱鋼は、フェライトと焼
戻しマルテンサイトとの2相組織を有し且つカーボンの
含有量がQ、95wt、%でちって少ないので、低温割
れおよび高温割れ感受性が低い。しかしながら、モリブ
デンの含有量が多いので、フェライト量が増加する結果
、靭性が劣る。更に、使用時に長時間にわたって加熱さ
れると、1ave s相(Fe2Mo)が析出する結果
、靭性が更に劣化する。
上述した問題を解決する、高速増殖炉用チューブ材とし
て、低C−9Cr −I Mo −V −’Nb 鋼が
知られている。しかしながら、この鋼には、次に述べる
ような問題がある。即ち、この鋼によって、例えば板厚
300Bの厚鋼板を製造すると、圧延後の今加速度が遅
いために、フェライトの生成が助長される結果、厚鋼板
の靭性が劣化する。
高速増殖炉による原子力発電設備は、前述したように高
額の建設費を必要とする。従って、高額の建設費をカバ
ーし、その発電原価を、石炭、石油、LNG等による発
電原価よりも低くするためには、事故等の生ずることが
なく、その稼動率を高めることが必要である。
このようなことから、低温割れおよび高温割れ感受性が
低く、靭性に優れ、溶接継手部のりIJ −プ強度が高
く、且つ、長期間使用しても材質が劣化することのない
、特に高速増殖炉による原子力発電設備の蒸気発生装置
の構成部材として使用するのに適した、オーステナイト
系ステンレス鋼よりも安価な、9%クロム系耐熱鋼の開
発が強く望まれている。しかしながら、このような耐熱
鋼は、まだ提案されていない。
〔発明の目的〕
従って、この発明の目的は、低温割れおよび高温割れ感
受性が低く、靭性に優れ、溶接継手部のクリープ強度が
高く、且つ、長期間使用しても材質が劣化することのな
い、特に高速増殖炉による原子力発電設備の蒸気発生装
置の構成部材として使用するのに適した、オーステティ
1ステンレス鋼よりも安価な、9チクロム系耐熱鋼を提
供することにある。
〔発明の概要〕
本発明者等は、上述した目的を達成し得る9%クロム系
耐熱鋼を開発すべく、鋭意研究を重ねた。
その結果、次のような知見を得だ。
(1)  カーがンの含有量を、0.04から0.09
wt、%の範囲内に限定すれば、鋼の低温割れおよび高
温割れ感受性を低くすることができる。
(2)  0.01から帆3Qwt、%のバナジウムお
よび内で含有させれば、高温割れ感受性を高めることな
く、鋼のクリープ強度を向上させることができる。
(3)  下式で示されるフェライト量(δF)を、δ
F(wt.%)= −104−555(C+6−N)+
32.98i−49,5Mn−28,7Ni+] 2.
7Ni+12.1Cr+39.1Mo+46.IV+8
3.5Nb−697B −5wt、%以下に限定すれば、フェライト量を低減さ
せて、鋼の靭性を向上させることができる。
この発明は、上述した知見に基いてなされたものであっ
て、低温割れおよび高温割れ感度性か低く、靭性に優れ
且つ溶接継手部のクリープ強度が高い、この発明の9チ
クロム系耐熱鋼は、下記を特徴とするものである。
カーボン: 0.04〜0.09wt、係、シリコン:
 0.01〜0.5 wt、チ、マンガン: 0.25
〜1.50wt、チ、クロム :7.0〜9.2wt、
係、 モリブデン二0.5 〜1.50wt、係、5olJJ
  : 0.005〜0.60wt.係、窒  素  
:  0.001〜0.06wt.幅、但し、炭素およ
び窒素の総量は、Q、]33wt、%以下 下記からなる群から選んだ、少なくとも1つの元素: バナジウム: o、oi〜0.30wt、係、および、
ニオブ  : 0.005〜0.20wt.%、但し、
バナジウム+1.5ニオブは、0.30wt、%以下、 および、 残り、鉄および不可避不純物;そして、下式で示される
フェライト量δFが、 δF(wt、%)=  −104−555(C4N)+
32.9Si−49,5Mn−28,7Ni+12.7
Ni+12.1Cr+39.]Mo+46.IV+83
.5Nb697B −5wt、%以下。
前記9チクロム系耐熱鋼は、下記からなる群から選んだ
、少なくとも1つの元素を更に付加的に含有する9チク
ロム系耐熱鋼を含む。
カノノξ−: 0.01 〜0.50 wt、%ニッケ
ル: 0.01〜0.50 wt、%ボロン : 0.
0003〜0.0030wt、係、および、チタン :
 0.005〜0.03wt、係。
〔発明の構成〕
この発明にかかる9%クロム系耐熱鋼の化学成分組成範
囲を、上述のように限定した理由について以下に述べる
カーボン: カーヂンニハ、クロム、モリブデン、ニオブおよびバナ
ジウム等と結合して炭化物を生成し、その結果、クリー
プ強度を高め、そして、フェライト散を低減させて、靭
性を向上させる作用がある。
しかしながら、カーボンの含有量が0.04wt、%未
満では、上述した作用に所望の効果が得られない。
一方、カービンの含有量が0.09wt、%を超えると
、低温割れおよび高温割れ感受性が高くなる問題が生ず
る。従って、カーボンの含有量は、0.04〜0.09
 wt、 %  の範囲内に限定すべきである。
シリコン: /リコンには、脱酸作用があり、且つ、焼入れ性を向上
させる作用がある。しかしながら、シリコンの含有量が
0.01wt、1未満では、上述した作用に所望の効果
が得られない。一方、7リコ/の含有量が0.5wt、
%  を超えると、フェライト量が増加して、靭性が劣
化する問題が生ずる。従って、シリコンの含有量は、0
.01〜0.5wt.%の範囲内に限定すべきである。
マンガン: マンガンには、脱酸効果があり、且つ、焼入れ性および
強度を向上させる作用がある。しかしながら、マンガン
の含有量がQ、25wt、%未満では、上述した作用に
所望の効果が得られない。一方、マンガンの含有量が1
.50wt、、%を超えると、硬化性を増し、且つ、低
温割れ感受性が高くなる問題が生ずる。従って、マンガ
ンの含有量は、0.25〜1.50wt、%の範囲内に
限定すべきである。
クロム量 クロムには、耐酸化性を向上させる作用がある。
しかしながら、クロムの含有量が7.Owt、%  未
満では、上述した作用に所望の効果が得られない。
−4、クロムの含有量が9.2wt、%を超えると、高
温割れ感受性が高くなシ、且つ、フェライト量が増加し
て靭性が劣化する問題が生ずる。第1図は、クロムの含
有量と高温割れ感受性との関係を示すグラフである。高
温割れ感受性は、付加歪i−1%によってトランスパレ
ストレイン試験を行なったときの、供試体の溶接部に生
じた割れ長さの合計機部ち全割れ長さを測定することに
よって評価した。第1図において、○印は、0.24w
t、%のバナジウムおよび0.11 wt、 %のニオ
ブを含有するクロム鋼について、クロム量を変えた場合
における全割れ長さである。そして、・印は、0.17
wt、%のバナジウムおよび0.22wt、%のニオブ
を含有するクロム鋼について、クロム量を変えた場合に
おける全割れ長さである。第1図から明らかなように、
クロム量が9.2wt、%を超えると、全割れ長さは多
くなり、高温割れ感受性が高くなる。従って、クロムの
含有量は、7.0〜9.2wt、%の範囲内に限定すべ
きである。
モリブデン: モリブデンには、クリープ強度を高める作用がある。し
かしながら、モリブデンの含有量が帆5wt、%未満で
は、上述した作用に所望の効果が得られない。一方、モ
リブデンの含有量が1.50wt、%を超えると、フェ
ライト量が増加して靭性が劣化し、且つ、長時間にわた
って加熱されると、1aves相(Fe2Mo)が析出
する結果、靭性が更に劣化する問題が生ずる。従って、
モリブデンの含有量は、0.5〜1.50wt.%の範
囲内に限定すべきである。
5O11,AI! : SOl、Aeには、オーステナイト粒の粗大化を抑制し
て母材の靭性を向上させ、且つ、ボロンが含有されてい
る場合に、ボロンによる焼入れ性向上効果を高める作用
がある。しかしながら、SOl、Allの昔有量が帆Q
Q5wt、係 未満では、上述した作用に所望の効果が
得られない。一方、5ollJJの含有量が0.06w
t.%を超えると、フェライト量が増加して、靭性が劣
化する問題が生ずる。従って、Sol、lJの含有量は
、0.005〜0.06wt、喝の範囲内に限定すべき
である。
窒素。
窒素には、フェライト量を低減させて、靭性を向上させ
る作用がある。しかしながら、窒素の含有量が0.00
1 wt、 Z未満では、上述した作用に所望の効果が
得られない。一方、窒素の含有量が0.06wt、 %
を超えると、硬化性が増加する問題が生ずる。従って、
窒素の含有量は、0.001〜0.06 wt、 %の
範囲内に限定すべきである。なお、カーづでンおよび窒
素の総量が0.13wt、%を超えると、低巳割れおよ
び高温割れ感受性が高くなる問題が生ずる。従って、カ
ーがンおよび窒素の総量は、0.13wt.%以下に限
定すべきである。
バナジウム: バナジウムには、カーボンと結合して炭化物を生成し、
その結果、クリープ強度を高める作用がある。しかしな
がら、バナジウムの含有量が0.01wt0%未満では
、上述した作用に所望の効果が得られない。一方、バナ
ジウムの含有量が0.30wt、%を超えると、カーピ
ンと結合して生成した炭化物を溶体化するだめの熱処理
温度を高めなければならず、そして、フェライト量が増
加して靭性が劣化し、且つ、高温割れ感受性が高くなる
問題が生ずる。従って、バナジウムの含有量は、0.0
1〜0.30wt、%の範囲内に限定すべきである。
ニオブ: ニオブには、バナジウムと同じように、カーボンと結合
して炭化物を生成し、その結果、りIJ−プ強度を高め
る作用がある。ニオブの含有量は、バナジウムと同様の
理由によって、0.005〜0.20wt、チの範囲内
に限定すべきである。
上述したように、バナジウムおよびニオブは、溶接継手
部のクリープ強度を高める作用があるが、この作用をよ
り効果的に行なわせるためには、バナジウムおよびニオ
ブを共に含有させることが好ましい。
しかしながら、バナジウムおよびニオブの含有量は、高
温割れ感受性に大きな影響を及ぼす。第2図は、バナジ
ウムおよびニオブの含有量と、高温割れ感受性との関係
を示すグラフである。高温割れ感受性は、付加歪量1%
によってトランスパレストレイン試験を行なったときの
、試験片の溶接部に生じた全割れ長さを測定することに
よって評価した。試験は、0.05wt、%のカーボン
、9wt、%のクロムおよび1wt、%  のモリブデ
ンを含有するクロム鋼について、バナジウム量およびニ
オブ量を種々変えた供試体を調製し、これらの供試体に
よって行なった。
第2図において、■印、金印および3印は、全割れ長さ
が0.5111J)未満である場合を示し、J印、〈)
印および1印は、全割れ長さが0.5悲以上から1.0
9未満である場合を示し、そして、j印、金印および1
印は、全割れ長さが、1.0111以上から2.0M未
満である場合を示す。第2図において、(1)は全割れ
長さが0.511J)未満である領域を示し、(n)は
全割れ長さが帆5鵡以上から1.08未満である領域を
示し、そして、l)は全割れ長さが1.OB以とである
領域を示す。(1)の領域は、高温割れ感受性について
、実質上問題がないとされている領域(JIS規格5U
S304のオーステナイト系ステンレス鋼の高温割れ感
受性領域)である。この(I)の領域を満たすためには
、バナジウム+1.5ニオブが、0−30wt、%以下
でなければならない。従って、バナジウム+1.5ニオ
ブは、0.30 wt、 %以下に限定すべきである。
カツノや一: カッ・ぐ−には、同浴によって強度を向上させる作用が
ある。従って、本発明鋼においては、必要に応じてカッ
パーを付加的に含有させる。しかしながら、カッ・g−
の含有量が0.01wt、%未満では、上述した作用に
所望の効果が得られない。一方、カッ・ξ−の含有量が
0.50wt、%を超えると、熱間加工性が劣化し、且
つ、高温割れ感受性が高くなる問題が生ずる。従って、
カッパーの含有量は、0601〜0.50wt、% の
範囲内に限定すべきである。
ニツケルニ ニッケルには、焼入れ性を向上させ、そして、フェライ
ト量を低減させて、靭性を向上させる作用がある。従っ
て、本発明鋼においては、必要に応じてニッケルを付加
的に含有させる。しかしながら、ニッケルの含有量が0
.0Iwt.%未満では、上述した作用に所望の効果が
得られない。一方、ニッケルの含有量が0.50wt.
%を超えると、溶接熱影響部の硬さが上昇して、溶接継
手部の低@割れ感受性が高くなる問題が生ずる。従って
、ニンケルの含有量は、0.0】〜Q、5Qwt、% 
の範囲内に限定すべきである。
ピロン: ピロンには、焼入れ性を向上させる作用がある。
従って、本発明鋼においては、必要に応じてボロンを付
加的に含有させる。しかしながら、ボロンの含有量が0
.0003wt.%未満では、上述した作用に所望の効
果が得られない。一方、ボロンの含有量が0.0030
wt、係を超えると、高温割れ感受性が高くなる問題が
生ずる。従って、ピロンの含有量は、0.0003〜0
.0030wt、%の範囲内に限定すべきである。
チタン: チタンには、カーボンと結合してクリープ強度を高め、
且つ、ボロンが含有されている場合に、ボロンによる焼
入れ性向上効果を高める作用がある。従って、本発明鋼
においては、必要に応じてチタンを付加的に含有させる
。しかしながら、チタンの含有量が0.005wt、%
未満では、上述した作用に所望の効果が得られない。一
方、チタンの含有量が0.03wt. %を超えると、
フェライト量か増加して、靭性が劣化する問題が生ずる
。従って、チタンの含有量は、0.005〜0 、03
 wt、係の範囲内に限定すべきである。
溶接継手部における溶接熱影響部の粗粒域には、溶接部
の凝固時に生成するフェライトのだめに、母材よりも多
量のフェライトが生成しやすい。また、例えば、板厚3
00Mの厚鋼板に対し、通常の規準処理を施しだ場合、
800から500’Cまでの間の冷却速度が、約2°C
/1msであって遅くなるために、Ar3変態によって
、フェライトが生成しやすくなる。従って、次式で計算
されるフェライト量(δF)は、−5wt、%以下に限
定すべきである。
δF(wt、%)= −104−555(C4N)+3
2.98i−49,5Mn−28,7Ni+12.I 
Cr+39.1Mo+46.IV+83.5Nb−69
7B 次に、この発明鋼を、実施例によって、この発明の範囲
外の従来鋼と比較しながら、更に詳細に説明する。
〔発明の実施例〕
第3表に示す、本発明の範囲内の化学成分組成を有する
本発明鋼の供試体(以下、「本発明の供試体」という)
 A ]〜9と、本発明の範囲外の化学成分組成を有す
る比較鋼の供試体(以下、「比較用、供試体」という)
煮1〜4とを調製した。このようにして調製した本発明
の供試体A1〜9および比較用供試体j16.1〜4に
ついて、以下に述べる試験方法によって、低温割れ感受
性(HVI(l maxおよびyTstop)、高温割
れ感受性および靭性(母材および溶接熱影響部)を調べ
、その結果を第4表に示した。なお、参考のために、J
IS規格5US304のオーステナイト系ステンレス鋼
の化学成分組成を、第1表に併せて示した。
(])低温割れ感受性(HVIOmax)試験JIS規
格Z3101によって定められた、次の溶接熱影響部の
最高硬さ試験方法によって行なった。即ち、供試体を所
定の溶接条件によって溶接し、その溶接熱影響部の硬さ
を、ピンカース硬さ第・1表 試験機によって、10Kgの荷重で測定し、その最高値
(Hv 10 max )を調べた。
(2)低温割れ感受性(7Tstop )試験JIS規
格Z 3158によって定められた、次の斜めY形溶接
割れ試験方法によって行なった。即ち、供試体に斜めY
形状の開先全形成し、このような開先が形成された供試
体を予熱した上、前記開先を所定の溶接条件によって溶
接し、ルート割れが発生しない予熱温度を調べた。なお
、本発明の供試体のうち、A 4 、 A 5 、 A
 6およびA9の供試体は、この試験の場合、板厚50
語のものを使用した。
(3)高温割れ感受性試験 次のトランスパレストレイン試験方法によって行なった
。即ち、下記条件によって供試体を溶接中に、前記供試
体を付加歪量1係によって強制的に曲げ、そのときに供
試体に生じた割れ長さの合計量を調べだ。
供試体の板厚二8熟 溶接方法:ガス・タングステン・アーク溶接(GTAW
)溶接電流:150A アーク電圧:15V 溶接速度ニアCm/訓 (4)靭性試験 次の衝撃試験方法によって行なった。即ち、下記条件に
よって供試体を溶接し、母材、および、溶接ボンド部よ
りも2鵡離れだ溶接熱影響部の衝撃試験値(VEO)を
調べた。
溶接方法:ガス・タングステン・アーク溶接(GTAW
)溶接ワイヤ: TGS−9Cb、 供試体の予熱温度および溶接・ぐス間の溶接部の温度;
150°C1 溶接入熱量: 14.4 KJ/Cm、溶接後に施した
供試体の熱処理条件 熱処理温度ニア10℃(但し、供試体AIは750°C
)熱処理時間: 8.5Hr(但し、供試体A1は2H
r)第3表および第4表から明らかなように、モリブデ
ン量が本発明の範囲を外れて高く、バナジウムおよびニ
オブを含有せず、そして、フェライト量(δF)が本発
明の範囲を外れて高い比較用供試体應1は、溶接熱影響
部の靭性が低い。クロム量、バナジウム+1.5二オフ
゛量、および、フェライト量(δF)が、何れも本発明
の範囲を外れて高い比較用供試体屋2は、高温割れ感受
性が高い。カーボン量、および、バナジウム+1.5ニ
オブ量が本発明の範囲を外れて高い比較用供試体A3は
、低温割れ感受性(Hv lOmaX )および高温割
れ感受性が高い。そして、カーボン量が本発明の範囲を
外れて高く、バナジウムおよびニオブを含有せず、窒素
および5o11.Mを殆んど含有していない比較用供試
体A4は、低温割れ感受性(Hvtomax)および高
温割れ感受性が高い。これに対して、本発明供試体A1
〜9は、何れも、低温割れおよび高温割れ感受性が低く
、且つ、靭性が優れていた。
第3図は、本発明の供試体& 1 、 A 3および扁
4の溶接継手部のクリープ強度を示すグラフであり、第
4図は、比較用供試体屋1の溶接継手部のクリープ強度
を示すグラフである。第3図において、三角印は、ガス
・メタル・アーク溶接法(GMAW)によって供試体を
溶接した場合の、溶接継手部のクリープ強度を示し、そ
して、丸印は、ガス・タングステン・アーク溶接法(G
TAW)によって供試体を溶接した場合の、溶接継手部
のクリープ強度を示す。また、△印および○印はクリー
プ試験温度が500°Cの場合を示し、ム印およびJ印
はして、ム印およびり印はクリープ試験温度が650℃
の場合を示す。第4図において、三角印は、ガス・タン
グステン・アーク溶接方法(GTAW)によって供試体
を溶接した場合の、溶接継手部のクリープ強度を示し、
そして、丸印は、ガスシールド・金属アーク溶接方法(
SMAW)によって供試体を溶接した場合の、溶接継手
部のクリープ強度を示す。また、■印はクリープ試験温
度が550°Cの場合を示し、[印およびA印はクリー
プ試験温度が600°Cの場合を示し、ψ印はクリープ
試験温度度が650°Cの場合を示し、そして、(J印
はクリーン°試験温度か700°Cの場合を示す。
第3図および第4図において、実線の範囲内は予め測定
された母材部のクリープ強度を示す。また、I 03h
r 、 104hrおよび10”hr  は、クリープ
試験時間である。
第3図と第4図とを比較すれば明らかなように、本発明
の供試体のn接継平部のクリープ強度は、はとんど母材
部のクリープ強度の範囲内に入っている。これに対して
、比較用供試体の溶接継手部のクリープ強度は、母材部
のクリープ強度の下限または下限以下である。特に、高
速増殖炉の蒸気発生装置の温度域である、500〜55
0 ’Cの11m度における本発明の供試体のクリープ
強度は、比較用供試体に比べて高い。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、この発明にかかる9%Cr系耐熱
鋼は、低温割れおよび高温割れ感受性が低く、靭性に侵
れ、溶接継手部のクリープ強度が高く、且つ、長期間使
用しても材質が劣化することのない優れた性能を有し、
そして、オーステナイト系ステンレス鋼に比べて安価で
あり、特に、高速増殖炉による原子力発電設備の蒸気発
生装置の購成部材として使用するのに適している等、工
業上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図はクロムの含有量と高温割れ感受性との関係を示
すグラフ、第2図はニオブおよびパナノウムの含有量と
高温割れ感受性との関係を示すグラフ、第3図は本発明
の供試体の溶接継手部のクリープ強度を示すグラフ、そ
して、第4図は比較用供試体の溶接継手部のクリープ強
度を示すグラフである。 出、預入  日本鋼管株式会社 代理人  潮 谷 奈津夫(他 名) 第1図 クロム@(wt.%) 第3因 パラメータ(Tx(30+4tr)xlo’J第4図 パラメータ〔TX(30+1oItr)xlO−3J手
続補正書 (自発) 昭+1161・+: 7 If 2411t、1.:i
庁長官   黒 1)明 雄  殿1、 事f1−の表
示 持腐(昭 61−  113441   ’弓接継手部
のクリープ強度が高い9チクロム系耐熱鋼11所 東京
都千代田区丸の内−丁目1番2号I* ?、(ゑtl、
)   日本鋼管株式会社代表者 山域彬成 4、代理人 住所  +:i1:1811’l″″jW影品jl 、
ji、Fi+!、4’%ll+l3m1lh IL 5
 l:N自   発 6、 111Eの対象 明細書の特許請求の範囲および発明の詳細な説明の欄7
h11正の内容  別紙の通り (1)  明細−]の特許請求の範囲を下記のように訂
正する。 「(1)  カーボン:0.04〜0.09 wt、%
、シリコン:0.01〜o、s o wt、%、マンガ
ン:0.25〜1.50 wt、%、ク  ロ  ム 
: 7.0〜9.2wt、%、モリブデン:0.50〜
1.50 wt、%、Sol、AQ  : 0.005
〜0.060 wt、%、窒   素 :0.0O1〜
0.060 wt、チ、但し、炭素および窒素の総量は
、0.13wt、%以下、 下記からなる群から選んだ、少なくとも1つの元素: パナジウム:0.01〜0.30 wt0%、および、
ニオブ:0.005〜0.20 wt、%、但し、バナ
ジウム+1.5ニオブは、0.30wt、%以下、 および、 残υ、鉄および不可避不純物、そして、下式゛ δF (Xvt、%) =−104−555(C+’N
 ) + 3Z9Si −49,5Mn+1′2.7N
i+12.1Cr+39.1Mo+46.IV+815
Nbで示されるフェライト量(δF)が−5wt、%以
下であることを特徴とする、低温割れおよび高温割れ感
受性が低く、靭性に優れ且つ溶接継手部のクリープ強度
が高い9%クロム系耐熱鋼。 (2)  カーボン: 0.04〜0.09 wt0%
。 シリ:l ン: 0.01〜0.50 wt、%、マン
ガン:0.25〜1.50wt.%、ク  ロ  ム 
:  7.0〜9.2 wt、%、モリブデン:0.5
0〜1.50 wt、%、SoL、Afl、  : 0
.005〜0.060 wt、%、窒   素 :  
0.001〜0.060 wt、%。 但し、炭素および窒素の総量は、0.13wt、%以下
、 下記からなる群から選んだ、少なくとも1つの元素: パナジウム:0.01〜0.30 wt、%、および、
ニオブ: 0.005〜0.20 wt、%、但し、バ
ナジウム+1.5ニオブは、0.30wt、%以下、 更に、下記からなる群から選んだ、少なくとも1つの元
素: カッパー:0.01〜0.50 wt、%、ニッケル:
 0.01〜0.5 Qwt、%、ゼロ ン: 0.0
003〜0.0030 wt、%および、チタン:0.
005〜0.030 wt、%、および、 残り:鉄および不可避不純物、そして、下式 %式% で示されるフェライト量(δF)が、 −5wt、%以
下であることを特徴とする、低温割れおよび高温割れ感
受性が低く、靭性に優れ且つ溶接継手部のクリープ強度
が高い9%クロム系耐熱鋼。」 (2)明細書、第9頁、発明の詳細な説明の項、第3行
目、 r JIS規格5TBA−27J とある全、 r JIS規格5TBA−27(但し、まだ正式には制
定されていない)」 と訂正する。 (3)  明萌井、第10頁、発明の詳細な説明の項、
第5行[]、 「度との差が」 とあるを、 「度と、母材のクリープ強度との差が」と訂正する。 (4)  明細書、第13、発明の詳細な説明の項、第
3〜5行、 [δF(wt、%)=−104−555(C+”N)+
329Si −49,5Mn−28,7Ni +12.
7Ni+12.1Cr+39.1Mo+46.IV+8
3.5Nb−697B             Jと
あるを、 +12.7Ni+12.1Cr+39.1Mo+4al
V+83.5Nb」 と訂正する。 (5)明、別置、第13、発明の詳細な説明の項、下か
ら第3行目、 r SoL、Nl : 0.005〜0.60蹟1%」
とあるを、 [Sot、Afl : 0.005〜0.06 wt、
% Jと訂正する。 (6)明、別置、第21頁、発明の詳細な説明の項、第
6=行目、「および2印」、 第7行目、「および1印」、および、 第9行目、「および−印」 をそれぞれ削除する。 (7)明細書、第24頁、発明の詳細な説明の項、下か
ら第5〜第3行、 一2&7Ni+IZ7Ni+12.1Cr+39.1M
o+46.IV+8″L5Nb−t397B     
       Jとあるを、下記のようCc訂正する。 「(1)成分中に、ニッケル、およびボロンの付加的元
素が含有されていない場合: δF(wt、%)=−104−555(C+yN)+3
Z9Si −49,5Mn+12L7Ni+12.1C
r+39.1Mo+46.IV+83.5Nb(2)成
分中に、ニッケルおよびボロンの付加的元素が含有さ れている場合:δF(wt、%)=−104−555(
C+、N)+3″2.9Si−49,5Mn−28,7
Ni−H11Cr+39.1Mo+4alV+83.5
Nb−697B               J(8
)明5細書、第25頁、発明の詳細な説明の項、下から
第6行目、 「第1表」 とあるを、 「第3表」 と訂正する〇 (9)明細書、第29頁、発明の詳細な説明の項、第1
5万目、「(但し、供試体ra 1は750°C)」 および、 第16万目、「(但し、供試体Nα1は2Hr)J全そ
れぞれ削除する。 (10)明細書、第31頁、発明の詳1taな説明の項
、第12〜13行、 「ガス7−ルド・金属アーク溶接方法」とあるを、 「ンールド・メタルアーク溶接方法」 と訂正する。 以上

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カーボン:0.04〜0.09wt.%、シリコ
    ン:0.01〜0.5wt.%、 マンガン:0.25〜1.50wt.%、 クロム:7.0〜9.2wt.%、 モリブデン:0.5〜1.50wt.%、 Sol.Al:0.005〜0.60wt.%、窒素:
    0.001〜0.06wt.%、 但し、炭素および窒素の総量は、0.13 wt.%以下、 下記からなる群から選んだ、少なくとも1 つの元素: バナジウム:0.01〜0.30wt.%、および、ニ
    オブ:0.005〜0.20wt.%、 但し、バナジウム+1.5ニオブは、0.30wt.%
    以下、 および、 残り、鉄および不可避不純物;そして、下 式で示されるフェライト量(δ_F)が、 δ_F(wt.%)=−104−555(C+(6/7
    )N)+32.9Si−49.5Mn−28.7Ni+
    12.1Cr+39.1Mo+46.1V+83.5N
    b−697B −5wt.%以下であることを特徴とする、低温割れお
    よび高温割れ感受性が低く、靭性に優れ且つ溶接継手部
    のクリープ強度が高い9%クロム系耐熱鋼。
  2. (2)カーボン:0.04〜0.09wt.%、シリコ
    ン:0.01〜0.5wt.%、 マンガン:0.25〜1.50wt.%、 クロム:7.0〜9.2wt.%、 モリブデン:0.5〜1.50wt.%、 Sol.Al:0.005〜0.60wt.%、窒素:
    0.001〜0.06wt.%、 但し、炭素および窒素の総量は、0.13 wt.%以下、 下記からなる群から選んだ、少なくとも1 つの元素: バナジウム:0.01〜0.30wt.%、および、ニ
    オブ:0.005〜0.20wt.%、 但し、バナジウム+1.5ニオブは、0.30wt.%
    以下、 更に、下記からなる群から選んだ、少なく とも1つの元素: カッパー:0.01〜0.50wt.%、 ニッケル:0.01〜0.50wt.%、 ボロン:0.0003〜0.0030wt.%および、
    チタン:0.005〜0.03wt.%、 および、 残り、鉄および不可避不純物;そして、下 式で示されるフェライト量(δ_F)が、 δ_F(wt.%)=−104−555(C+6/7N
    )+32.9Si−49.5Mn−28.7Ni+12
    .1Cr+39.1Mo+46.1V+83.5Nb−
    697B−5wt.%以下であることを特徴とする、低
    温割れおよび高温割れ感受性が低く、靭性に優れ且つ溶
    接継手部のクリープ強度が高い9%クロム系耐熱鋼。
JP61113441A 1985-07-25 1986-05-20 低温割れおよび高温割れ感受性が低く、靭性に優れ且つ溶接継手部のクリ−プ強度が高い9%クロム系耐熱鋼 Granted JPS62103344A (ja)

Priority Applications (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61113441A JPS62103344A (ja) 1985-07-25 1986-05-20 低温割れおよび高温割れ感受性が低く、靭性に優れ且つ溶接継手部のクリ−プ強度が高い9%クロム系耐熱鋼
GB8616868A GB2179674B (en) 1985-07-25 1986-07-10 9% chromium heat-resistant steel excellent in toughness and having high cracking resistance and high creep strength in welded joint
DE3624669A DE3624669C2 (de) 1985-07-25 1986-07-22 Verwendung eines 9%-Chromstahls als Werkstoff für Dampfgeneratoren in schnellen Brütern
FR868610707A FR2585370B1 (fr) 1985-07-25 1986-07-23 Acier refractaire a 9 % de chrome
IT8621221A IT1213455B (it) 1985-07-25 1986-07-23 Acciaio al cromo 9 per cento, resistente al calore, eccellente in tenacita' e avente elevata resistenza alla criccatura ed elevata resistenza allo scorrimento in giunti saldati.
BE0/216981A BE905177A (fr) 1985-07-25 1986-07-25 Acier a 9% de chrome resistant a la chaleur et de haute tenacite et haute resistance a la fissuration.
US07/730,013 US5116571A (en) 1985-07-25 1991-07-12 Chromoum heat-resistant steel excellent in toughness and having high cracking resistance and high creep strength in welded joint

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60-162914 1985-07-25
JP16291485 1985-07-25
JP61113441A JPS62103344A (ja) 1985-07-25 1986-05-20 低温割れおよび高温割れ感受性が低く、靭性に優れ且つ溶接継手部のクリ−プ強度が高い9%クロム系耐熱鋼

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62103344A true JPS62103344A (ja) 1987-05-13
JPH0577743B2 JPH0577743B2 (ja) 1993-10-27

Family

ID=26452418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP61113441A Granted JPS62103344A (ja) 1985-07-25 1986-05-20 低温割れおよび高温割れ感受性が低く、靭性に優れ且つ溶接継手部のクリ−プ強度が高い9%クロム系耐熱鋼

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5116571A (ja)
JP (1) JPS62103344A (ja)
BE (1) BE905177A (ja)
DE (1) DE3624669C2 (ja)
FR (1) FR2585370B1 (ja)
GB (1) GB2179674B (ja)
IT (1) IT1213455B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008291363A (ja) * 2007-04-27 2008-12-04 Nippon Steel Corp 溶接熱影響部のクリープ特性に優れたフェライト系耐熱鋼材及び耐熱構造体

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5310431A (en) * 1992-10-07 1994-05-10 Robert F. Buck Creep resistant, precipitation-dispersion-strengthened, martensitic stainless steel and method thereof
JP2924592B2 (ja) * 1993-09-13 1999-07-26 日本鋼管株式会社 耐磨耗性に優れた鋼管
US5674449A (en) * 1995-05-25 1997-10-07 Winsert, Inc. Iron base alloys for internal combustion engine valve seat inserts, and the like
US6245289B1 (en) 1996-04-24 2001-06-12 J & L Fiber Services, Inc. Stainless steel alloy for pulp refiner plate
DE19729781C1 (de) * 1997-07-11 1998-09-10 Ruhr Oel Gmbh Verfahren zum Schweißen von Formkörpern aus aufgekohltem, hitzebeständigem Stahl
JP2002121652A (ja) * 2000-10-12 2002-04-26 Kawasaki Steel Corp 自動車足回り用Cr含有鋼
US6899773B2 (en) * 2003-02-07 2005-05-31 Advanced Steel Technology, Llc Fine-grained martensitic stainless steel and method thereof
US6890393B2 (en) * 2003-02-07 2005-05-10 Advanced Steel Technology, Llc Fine-grained martensitic stainless steel and method thereof
US20050127002A1 (en) * 2003-12-12 2005-06-16 Zare Richard N. Immobilized-enzyme microreactor devices for characterization of biomolecular analytes and associated methods
US7611590B2 (en) * 2004-07-08 2009-11-03 Alloy Technology Solutions, Inc. Wear resistant alloy for valve seat insert used in internal combustion engines
US7754142B2 (en) * 2007-04-13 2010-07-13 Winsert, Inc. Acid resistant austenitic alloy for valve seat inserts

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6052560A (ja) * 1983-08-31 1985-03-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 高Cr−Mo鋼
JPS61149437A (ja) * 1984-12-25 1986-07-08 Nippon Kokan Kk <Nkk> 高クロムフエライト系耐熱鋼管の熱処理方法
JPS61163243A (ja) * 1985-01-14 1986-07-23 Sumitomo Metal Ind Ltd 靭性を改善した高クロム耐熱鋼

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2121001A (en) * 1935-07-26 1938-06-21 Rustless Iron & Steel Corp Rustless iron
GB795471A (en) * 1955-02-28 1958-05-21 Birmingham Small Arms Co Ltd Improvements in or relating to alloy steels
US2905577A (en) * 1956-01-05 1959-09-22 Birmingham Small Arms Co Ltd Creep resistant chromium steel
US3044872A (en) * 1959-11-02 1962-07-17 North American Aviation Inc Steel alloy composition
US3539338A (en) * 1966-06-28 1970-11-10 Nippon Kokan Kk High-temperature alloy steel containing cr and mo
JPS498765B1 (ja) * 1969-08-27 1974-02-28
CA1184402A (en) * 1980-04-11 1985-03-26 Sumitomo Metal Industries, Ltd. Ferritic stainless steel having good corrosion resistance
JPS5914097B2 (ja) * 1980-07-30 1984-04-03 新日本製鐵株式会社 靭性を改良せるフェライト系耐熱鋼
JPS57165603A (en) * 1981-04-03 1982-10-12 Hitachi Ltd Rotor shaft for steam turbine
JPS58110662A (ja) * 1981-12-25 1983-07-01 Hitachi Ltd 耐熱鋼
JPS6029449A (ja) * 1983-07-27 1985-02-14 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 高クロム耐熱鋳鍛鋼
EP0188995B1 (en) * 1984-10-17 1991-01-23 Mitsubishi Jukogyo Kabushiki Kaisha High chromium cast steel for high-temperature pressure container and method for the thermal treatment thereof

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6052560A (ja) * 1983-08-31 1985-03-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 高Cr−Mo鋼
JPS61149437A (ja) * 1984-12-25 1986-07-08 Nippon Kokan Kk <Nkk> 高クロムフエライト系耐熱鋼管の熱処理方法
JPS61163243A (ja) * 1985-01-14 1986-07-23 Sumitomo Metal Ind Ltd 靭性を改善した高クロム耐熱鋼

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008291363A (ja) * 2007-04-27 2008-12-04 Nippon Steel Corp 溶接熱影響部のクリープ特性に優れたフェライト系耐熱鋼材及び耐熱構造体

Also Published As

Publication number Publication date
FR2585370A1 (fr) 1987-01-30
GB2179674B (en) 1989-08-23
DE3624669C2 (de) 1997-10-02
DE3624669A1 (de) 1987-03-12
IT8621221A0 (it) 1986-07-23
JPH0577743B2 (ja) 1993-10-27
IT1213455B (it) 1989-12-20
GB2179674A (en) 1987-03-11
BE905177A (fr) 1986-11-17
FR2585370B1 (fr) 1992-08-14
US5116571A (en) 1992-05-26
GB8616868D0 (en) 1986-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4463061A (en) Boiler tube having improved high temperature mechanical strength, improved high temperature corrosion resistant property and resistance to embrittlement during service
CN109266971B (zh) 一种抗再热裂纹的含w高强度低合金耐热钢
JPS62103344A (ja) 低温割れおよび高温割れ感受性が低く、靭性に優れ且つ溶接継手部のクリ−プ強度が高い9%クロム系耐熱鋼
JP3982069B2 (ja) 高Crフェライト系耐熱鋼
EP0199046B1 (en) High-strength heat-resisting ferritic steel pipe and tube
JP3745567B2 (ja) 電縫溶接性に優れたボイラ用鋼およびそれを用いた電縫ボイラ鋼管
US4381940A (en) Low alloy heat-resisting steel for high temperature use
Fan et al. Microstructures and properties of a novel 115 mm thick 08Cr9W3Co3VNbCuBN heat-resistant steel tube joints welded by shielded metal arc welding
Gysel et al. CA6NM: New developments based on 20 years' experience
EP0109221B1 (en) High-strength austenitic steel
JPS5914097B2 (ja) 靭性を改良せるフェライト系耐熱鋼
JP2831051B2 (ja) オーステナイト系ステンレス鋼溶接用ワイヤ
Nalbone Effects of Carbon Content and Tempering Treatment on the Mechanical Properties and Sulfide Stress-Corrosion Cracking Resistance of AOD-Refined CA6NM
JPS6389644A (ja) 高強度フエライト系ボイラ鋼管用鋼
Bhaduri et al. Development of transition metal joint for steam generator circuit of prototype fast breeder reactor
JP2000015447A (ja) マルテンサイト系ステンレス鋼の溶接方法
JPH0359135B2 (ja)
Antalffy et al. The potential for using high chromium ferritic alloys for hydroprocessing reactors
Lundin Power generation industry materials and their weldability
CN110919235A (zh) 一种不锈钢焊接用焊丝
JPH04365838A (ja) 熱間加工性ならびに高温強度に優れたフェライト系耐熱鋼
JPH01205898A (ja) 高速増殖炉用溶接構造物
Masuyama et al. 3-Year experience with 2.25 Cr-1.6 W (HCM2S) and 12Cr-0.4 Mo-2W (HCM12A) steel tubes in a power boiler
JPH0142346B2 (ja)
JP2575250B2 (ja) 耐食性および溶接性の優れたラインパイプ