JPS6210332A - 穴掘削機械 - Google Patents
穴掘削機械Info
- Publication number
- JPS6210332A JPS6210332A JP14793785A JP14793785A JPS6210332A JP S6210332 A JPS6210332 A JP S6210332A JP 14793785 A JP14793785 A JP 14793785A JP 14793785 A JP14793785 A JP 14793785A JP S6210332 A JPS6210332 A JP S6210332A
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- JP
- Japan
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- bit
- shaft
- support arm
- well
- outer ring
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- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は穴掘削機械に関し、特に井筒、ケーソンある
いはシールド等の筒状の躯体を地盤に圧入する際に有効
な穴掘削機械に関する。
いはシールド等の筒状の躯体を地盤に圧入する際に有効
な穴掘削機械に関する。
一般に前記のような各種の躯体は、その内方に挿入した
回転式穴掘削機械により躯体前方の地盤を該躯体の断面
形状とほぼ同形状に掘削した後、あるいは掘削しながら
地盤に圧入されている。しかしながら従来の回転式穴掘
削機械によって掘削できる穴は円形のものに限られ、そ
のため断面形状が円形の躯体しか圧入できず。
回転式穴掘削機械により躯体前方の地盤を該躯体の断面
形状とほぼ同形状に掘削した後、あるいは掘削しながら
地盤に圧入されている。しかしながら従来の回転式穴掘
削機械によって掘削できる穴は円形のものに限られ、そ
のため断面形状が円形の躯体しか圧入できず。
円形以外のもの例えば長円形等の躯体の圧入施工には適
用できないという欠点があった。したがって円形以外の
躯体の圧入の際には、非回転式のショベル式等の穴掘削
機械を使用しているのが実状であり、掘削効率が極めて
悪いものであった。
用できないという欠点があった。したがって円形以外の
躯体の圧入の際には、非回転式のショベル式等の穴掘削
機械を使用しているのが実状であり、掘削効率が極めて
悪いものであった。
この発明は上記のような従来のもののもつ欠点を排除し
、簡単な機構によって躯体の断面形状が円形のみならず
、それ以外の躯体形状に対応した穴をも効率よく掘削す
ることができる穴掘削機械を提供することを目的とする
。
、簡単な機構によって躯体の断面形状が円形のみならず
、それ以外の躯体形状に対応した穴をも効率よく掘削す
ることができる穴掘削機械を提供することを目的とする
。
すなわちこの発明は1回転軸の先端付近に。
第1支持アームを前記回転軸と直角向きであってかつ軸
方向に移動不能に枢着し、この第1支持アームの端部に
伝達軸を前記回転軸と平行であってかつ軸方向に移動不
能に枢着し、この伝達軸に第2支持アームの一端部を伝
達軸と直角向きであってかつ軸方向に移動不能に枢着し
、この第2支持アームの他端部に、ビットが先端に取付
けられたピッl−軸を前記回転軸と平行であってかつ軸
方向に移動不能に枢着し、前記回転軸と伝達軸との間お
よびこの伝達軸とビット軸との間を回転伝達部材により
連結し、さらに前記第2支持アームの他端部にガイドロ
ーラを枢着したことを特徴とする穴掘削機械にある。
方向に移動不能に枢着し、この第1支持アームの端部に
伝達軸を前記回転軸と平行であってかつ軸方向に移動不
能に枢着し、この伝達軸に第2支持アームの一端部を伝
達軸と直角向きであってかつ軸方向に移動不能に枢着し
、この第2支持アームの他端部に、ビットが先端に取付
けられたピッl−軸を前記回転軸と平行であってかつ軸
方向に移動不能に枢着し、前記回転軸と伝達軸との間お
よびこの伝達軸とビット軸との間を回転伝達部材により
連結し、さらに前記第2支持アームの他端部にガイドロ
ーラを枢着したことを特徴とする穴掘削機械にある。
以下図面に示す一実施例について説明する。
第1〜3図に示すように1はこの発明による掘削機械に
よって掘削された穴であって、この穴1に躯体例えば井
筒2が圧入沈設される。掘削機械は井筒2内に縦向きに
配置されるドリルパイプ3を具え、このドリルパイプ3
は例えば地表に設置された図示しないリバースサーキュ
レーション方式掘削機のロータリーテーブルによって回
転するとともに、上下動可能となっており、またドリル
パイプ3内を掘削屑を伴った泥水が循環するようになっ
ている。ドリルパイプ3の下端にはセンタビット4が取
付けられ。
よって掘削された穴であって、この穴1に躯体例えば井
筒2が圧入沈設される。掘削機械は井筒2内に縦向きに
配置されるドリルパイプ3を具え、このドリルパイプ3
は例えば地表に設置された図示しないリバースサーキュ
レーション方式掘削機のロータリーテーブルによって回
転するとともに、上下動可能となっており、またドリル
パイプ3内を掘削屑を伴った泥水が循環するようになっ
ている。ドリルパイプ3の下端にはセンタビット4が取
付けられ。
その上方に第1支持アーム5がドリルパイプ3と直角向
きであってかつ上下動不能に中間部において枢着されて
いる。第1支持アーム5の両端部に伝達軸6.7がドリ
ルパイプ3と平行であってかつ上下動不能に枢着され、
この伝達軸6.7には第2支持アーム8,9の内端部が
伝達軸6,7と直角向きであってかつ上下動不能に枢着
されており、したがって第2支持アーム8.9は第1支
持アーム5に対し水平面上で屈曲可能となっている。第
2支持アーム8,9の外端部にはビット軸10.11が
ドリルパイプ3と平行であってかつ上下動不能に枢着さ
れ、このビット軸to、 11の下端には外輪ビット1
2.13が取付けられている。外輪ビット12.13の
外周には多数の切削刃21が取付けられ、この切削刃2
1は地盤を段切状に掘削すべく傾斜して取付けられてい
る。
きであってかつ上下動不能に中間部において枢着されて
いる。第1支持アーム5の両端部に伝達軸6.7がドリ
ルパイプ3と平行であってかつ上下動不能に枢着され、
この伝達軸6.7には第2支持アーム8,9の内端部が
伝達軸6,7と直角向きであってかつ上下動不能に枢着
されており、したがって第2支持アーム8.9は第1支
持アーム5に対し水平面上で屈曲可能となっている。第
2支持アーム8,9の外端部にはビット軸10.11が
ドリルパイプ3と平行であってかつ上下動不能に枢着さ
れ、このビット軸to、 11の下端には外輪ビット1
2.13が取付けられている。外輪ビット12.13の
外周には多数の切削刃21が取付けられ、この切削刃2
1は地盤を段切状に掘削すべく傾斜して取付けられてい
る。
ドリルパイプ3にはセンタギヤ14が固定され、このセ
ンタギヤ14には伝達軸6,7に固定したアイドルギヤ
15.16が噛合し、このアイドルギヤ15.16には
ビット軸10.11に固定したアウタギヤ17.18が
噛合しており、ドリルパイプ3の回転が伝達軸6,7を
介してビット軸10.11に伝達されるようになってい
る。さらにビット軸10、11にはアウタギヤ17.1
8よりも径が大きいガイドローラ19.20が枢着され
ている。このガイドローラ19.20は、第2支持アー
ム8,9の外端部にビット軸to、 11以外にこれと
平行となるようにローラ軸(図示せず)を設け、このロ
ーラ軸に枢着されてもよい。
ンタギヤ14には伝達軸6,7に固定したアイドルギヤ
15.16が噛合し、このアイドルギヤ15.16には
ビット軸10.11に固定したアウタギヤ17.18が
噛合しており、ドリルパイプ3の回転が伝達軸6,7を
介してビット軸10.11に伝達されるようになってい
る。さらにビット軸10、11にはアウタギヤ17.1
8よりも径が大きいガイドローラ19.20が枢着され
ている。このガイドローラ19.20は、第2支持アー
ム8,9の外端部にビット軸to、 11以外にこれと
平行となるようにローラ軸(図示せず)を設け、このロ
ーラ軸に枢着されてもよい。
次に上記実施例の作用を説明する
井筒2は図示の例では外形形状が長円形のものが使用さ
れ、この井筒2は図示しない懸吊装置によって掘削時に
自沈しないように保持されている。掘削機械は第2支持
アーム8,9を第1支持アーム5に対し屈曲させ0、外
輪ビット12゜13がセンタビット4に接近して閉じた
状S(第3図示の状態)で井筒2内にその長径部を経て
挿入され、各ビット4 、12.1.3が井筒2の刃先
下方に突出するようにする。この状態でドリルパイプ3
が下向きの推力を付与されながら回転すると、センタビ
ット4が自転して穴1の底部中央を掘削する。一方ドリ
ルパイプ3の回転は伝達軸6,7を経てビット軸10.
11に伝達され、それにより下端の外輪ビット12.1
3がドリルパイプ3と同一方向に自転して穴1の底部外
方を掘削する。外輪ビット12.13は前記のようにド
リルパイプ3から回転(自転)l−ルクと、第1、第2
支持アーム5,8.9を介して推力とが付与されて掘削
するので、その際の掘削抵抗により外輪ビット12.1
3には公転トルクが発生し。
れ、この井筒2は図示しない懸吊装置によって掘削時に
自沈しないように保持されている。掘削機械は第2支持
アーム8,9を第1支持アーム5に対し屈曲させ0、外
輪ビット12゜13がセンタビット4に接近して閉じた
状S(第3図示の状態)で井筒2内にその長径部を経て
挿入され、各ビット4 、12.1.3が井筒2の刃先
下方に突出するようにする。この状態でドリルパイプ3
が下向きの推力を付与されながら回転すると、センタビ
ット4が自転して穴1の底部中央を掘削する。一方ドリ
ルパイプ3の回転は伝達軸6,7を経てビット軸10.
11に伝達され、それにより下端の外輪ビット12.1
3がドリルパイプ3と同一方向に自転して穴1の底部外
方を掘削する。外輪ビット12.13は前記のようにド
リルパイプ3から回転(自転)l−ルクと、第1、第2
支持アーム5,8.9を介して推力とが付与されて掘削
するので、その際の掘削抵抗により外輪ビット12.1
3には公転トルクが発生し。
外輪ビット12.13は自転しながらドリルパイプ3の
回りを公転することになる。
回りを公転することになる。
この外輪ビット12.13の公転方向は、ギヤ比と外輪
ビット12.13に加わる掘削抵抗の分布により設定で
き、その条件により第1図に矢印Aで示す正方向にも矢
印Bで示す逆方向にも公転する。外輪ビット12.13
にはその公転により外方への拡開力が作用するが、ガイ
ドローラ19゜20が井筒2の内壁面に周接して拡開が
規制され、したがって外輪ビット12.13はガイドロ
ーラ19゜20が井筒2の内壁面に周接した状態で公転
することになる。すなわち外輪ビット12.13は井筒
2の断面形状と同じ形状の公転軌跡を描き、それにより
井筒2の断面形状と同じ形状の穴1が掘削される。井筒
2の長径部を掘削している状態が第1図であり、短径部
を掘削している状態が第3図である。
ビット12.13に加わる掘削抵抗の分布により設定で
き、その条件により第1図に矢印Aで示す正方向にも矢
印Bで示す逆方向にも公転する。外輪ビット12.13
にはその公転により外方への拡開力が作用するが、ガイ
ドローラ19゜20が井筒2の内壁面に周接して拡開が
規制され、したがって外輪ビット12.13はガイドロ
ーラ19゜20が井筒2の内壁面に周接した状態で公転
することになる。すなわち外輪ビット12.13は井筒
2の断面形状と同じ形状の公転軌跡を描き、それにより
井筒2の断面形状と同じ形状の穴1が掘削される。井筒
2の長径部を掘削している状態が第1図であり、短径部
を掘削している状態が第3図である。
前記のようにして所定の寸度だけ掘削したら。
ドリルパイプ3に若干の推力を付与しながらそれを逆転
させ、それにより外輪ピッ1−12.13を逆転させる
と、第2支持アーム8,9が第1支持アーム5に対して
屈曲し、外輪ビット12.13がセンタビットに接近し
た状態(第3図示の状態)となり、この状態で井筒2の
長径部を経て掘削機械を所定寸度だけ引き上げ、該井筒
2を掘削した穴1内に沈設する。そして地表において新
たな井筒を継ぎ足して前記のような掘削を再び行い、こ
のような作業を繰り返して井筒を沈設する。
させ、それにより外輪ピッ1−12.13を逆転させる
と、第2支持アーム8,9が第1支持アーム5に対して
屈曲し、外輪ビット12.13がセンタビットに接近し
た状態(第3図示の状態)となり、この状態で井筒2の
長径部を経て掘削機械を所定寸度だけ引き上げ、該井筒
2を掘削した穴1内に沈設する。そして地表において新
たな井筒を継ぎ足して前記のような掘削を再び行い、こ
のような作業を繰り返して井筒を沈設する。
ドリルパイプ3からビット軸10.11への回転の伝達
は、ギヤの噛合せに限らず、スプロケットとチェーンの
組合せ、あるいはそれらを併用してもよく1例えばドリ
ルパイプ3と伝達軸7との間をギヤの噛合せによって回
転伝達し、伝達軸7とビット軸11との間をスプロケッ
l−とチェーンの組合せによって回転伝達するように構
成してもよい。
は、ギヤの噛合せに限らず、スプロケットとチェーンの
組合せ、あるいはそれらを併用してもよく1例えばドリ
ルパイプ3と伝達軸7との間をギヤの噛合せによって回
転伝達し、伝達軸7とビット軸11との間をスプロケッ
l−とチェーンの組合せによって回転伝達するように構
成してもよい。
なお、上記実施例では外輪ビットを2つ設けたが、1つ
あるいは3つ以上設けてもよく、またセンタビットは必
ずしも設けなくともよく、その場合外輪ビットを大径の
ものとすればよい。dこの発明の掘削機械は井筒の沈設
施工に限らず、ケーソンの沈設施工にも適用でき、さら
に掘削機械を横向きに配置すればシールドや推進管の圧
入施工にも適用できる。
あるいは3つ以上設けてもよく、またセンタビットは必
ずしも設けなくともよく、その場合外輪ビットを大径の
ものとすればよい。dこの発明の掘削機械は井筒の沈設
施工に限らず、ケーソンの沈設施工にも適用でき、さら
に掘削機械を横向きに配置すればシールドや推進管の圧
入施工にも適用できる。
この発明は上記のように構成したので1回転軸によって
回転させられるビット軸に取付けたビットは、その掘削
時において自転しながら回転軸の廻りを公転し、公転の
際ビットに作用する拡開力により、第2支持アームの端
部に枢着 −したガイドローラが躯体の内壁面に周接し
、したがってビットは躯体の断面形状と同じ形状の公転
軌跡を描くので、躯体の断面形状が円形である場合はも
ちろん、長円形や矩形等の他の形状であっても、それに
等しい形状の穴を掘削することができる。またビットの
自転および公転は、ともに回転軸の回転から得られるの
で、駆動源が少くて済み、全体構造が簡素化され、機械
のコストを安価にでき、トラブルの発生も少くすること
ができる。
回転させられるビット軸に取付けたビットは、その掘削
時において自転しながら回転軸の廻りを公転し、公転の
際ビットに作用する拡開力により、第2支持アームの端
部に枢着 −したガイドローラが躯体の内壁面に周接し
、したがってビットは躯体の断面形状と同じ形状の公転
軌跡を描くので、躯体の断面形状が円形である場合はも
ちろん、長円形や矩形等の他の形状であっても、それに
等しい形状の穴を掘削することができる。またビットの
自転および公転は、ともに回転軸の回転から得られるの
で、駆動源が少くて済み、全体構造が簡素化され、機械
のコストを安価にでき、トラブルの発生も少くすること
ができる。
第1図はこの発明の一実施例を示す平面図であって、井
筒の長径部を掘削している状態を示し、第2図は同上の
縦断面図、第3図は井筒の短径部を掘削している状態を
示す平面図。 1・・・穴 2・・・井 筒3・・・ドリル
パイプ 4・・・センタビット5・・・第1支持アーム
6,7・・・伝達軸8.9・・・第2支持アーム 1
0.11・・・ビット軸12.13・・・外輪ビット
14〜18・・・ギヤ19.20・・・ガイドローラ
12・・・切削刃手続補正書 昭和60年8月30日 昭和60年特許願第147937号 2、 発明の名称 穴掘削機械 3、 補正をする者 事件との関係 特許出願人 千葉県浦安市北栄四丁目12番9号 株式会社東京製作所 代表者井上へ部 4、代理人 東京都千代田区麹町4丁目5番地(〒102)(1)明
細書全文 (2) 図 面 6、補正の内容 (1) 明細書全文を別添のように補正する。 (2) 図面の第4図を別添のように追加する。 7、 添付書類の目録 (1) 明 細 書 1通
(2) 図面(第4図) 1通
明 細 書 1、発明の名称 穴掘削機械 2、特許請求の範囲 1、 回転軸の先端付近に、第1支持アームを前記回転
軸と直角向きであってかつ軸方向に移動不能に枢着し、
この第1支持アームの端部に伝達軸を前記回転軸と平行
であってかつ軸方向に移動不能に枢着し、この伝達軸に
第2支持アームの一端部を伝達軸と直角向きであってか
つ軸方向に移動不能に枢着し、この第2支持アームの他
端部に、ビットが先端に取付けられたビット軸を前記回
転軸と平行であってかつ軸方向に移動不能に枢着し、前
記回転軸と伝達軸との間およびこの伝達軸とビット軸と
の間を回転伝達部材により連結し、さらに前記第2支持
アームの他端部にガイドローラを枢着したことを特徴と
する穴掘削機械。 2、 前記回転軸の先端にビットが取付けられている特
許請求の範囲第1項に記載の掘削機械。 3、 前記回転軸は泥水が循環するドリルパイプからな
る特許請求の範囲第1項ないし第2項のいずれかに記載
の掘削機械。 3、発明の詳細な説明 この発明は穴掘削機械に関し、特に井筒、ケーソンある
いはシールド等の筒状の躯体を地盤に圧入する際に有効
な穴掘削機械に関する。 一般に前記のような各種の躯体は、その内方に挿入した
回転式穴掘削機械により躯体前方の地盤を該躯体の断面
形状とほぼ同形状に掘削した後、あるいは掘削しながら
地盤に圧入されている。しかしながら従来の回転式穴掘
削機械によって掘削できる穴は円形のものに限られ、そ
のため断面形状が円形の躯体しか圧入できず、円形以外
のもの例えば長円形等の躯体の圧入施工には適用できな
いという欠点があった。したがって円形以外の躯体の圧
入の際には、非回転式のショベル式等の穴掘削機械を使
用しているのが実状であり、掘削効率が極めて悪いもの
であった。 この発明は上記のような従来のもののもつ欠点を排除し
、簡単な機構によって躯体の断面形状が円形のみならず
、それ以外の躯体形状に対応した穴をも効率よく掘削す
ることができる穴掘削機械を提供することを目的とする
。 すなわちこの発明は1回転軸の先端付近に、第1支持ア
ームを前記回転軸と直角向きであってかつ軸方向に移動
不能に枢着し、この第1支持アームの端部に伝達軸を前
記回転軸と平行であってかつ軸方向に移動不能に枢着し
、この伝達軸に第2支持アームの一端部を伝達軸と直角
−向きであってかつ軸方向に移動不能に枢着し、この第
2支持アームの他端部に、ピッl−が先端に取付けられ
たビット軸を前記回転軸と平行であってかつ軸方向に移
動不能に枢着し、前記回転軸と伝達軸との間およびこの
伝達軸とピッ1−軸との間を回転伝達部材により連結し
、さらに前記第2支持アームの他端部にガイドローラを
枢着したことを特徴とする穴掘削機械にある。 以下図面に示す一実施例について説明する。 第1〜3図に示すように1はこの発明による掘削機械に
よって掘削された穴であって、この穴1に躯体例えば井
筒2が圧入沈設される。掘削機械は井筒2内に縦向きに
配置されるドリルパイプ3を具え、このドリルパイプ3
は例えば地表に設置された図示しないリバースサーキュ
レーション方式掘削機のロータリーテーブルによって回
転するとともに、上下動可能となっており、またドリル
パイプ3内を掘削屑を伴った泥水が循環するようになっ
ている。ドリルパイプ3の下端にはセンタビット4が取
付けられ、その上方に第1支持アーム5がドリルパイプ
3と直角向きであってかつ上下動不能に中間部において
枢着されている。第1支持アーム5の両端部に伝達軸6
,7がドリルパイプ3と平行であってかつ上下動不能に
枢着され、この伝達軸6.7には第2支持アーム8,9
の内端部が伝達軸6,7と直角向きであってかつ上下動
不能に枢着されており、したがって第2支持アーム8.
9は第1支持アーム5に対し水平面上で屈曲可能となっ
ている。第2支持アーム8,9の外端部°にはビット軸
10.11がドリルパイプ3と平行であってかつ上下動
不能に枢着され、このビット軸10.11の下端には外
輪ビット12,1.3が取付けられている。外輪ビット
12.13の外周には多数の切削刃21が取付けられ、
この切削刃21は地盤を段切状に゛掘削すべく傾斜して
取付けられている。 ドリルパイプ3にはセンタギヤ14が固定され、このセ
ンタギヤ14には伝達軸6,7に固定したアイドルギヤ
15.16が噛合し、このアイドルギヤ15,1.6に
はビット軸10.11に固定したアウタギヤ17.18
が噛合しており、ドリルパイプ3の回転が伝達軸6,7
を介してビット軸10.11に伝達されるようになって
いる。さらにビット軸10、11にはアウタギヤ17.
18よりも径が大きいガイドローラ19.20が枢着さ
れている。このガイドローラ19.20は、第2支持ア
ーム8,9の外端部にビット軸10.11以外にこれと
平行となるようにローラ軸(図示せず)を設け、このロ
ーラ軸に枢着されてもよい。 次に上記実施例の作用を説明する 井筒2は図示の例では外形形状が長円形のものが使用さ
れ、この井筒2は図示しない懸吊装置によって掘削時に
自沈しないように保持されている。掘削機械は第2支持
アーム8,9を第1支持アーム5に対し屈曲させ、外輪
ピッh12゜13がセンタビット4に接近して閉じた状
態(第3図示の状態)で井筒2内にその長径部を経て挿
入され、各ビット4. 、12.13が井筒2の刃先下
方に突出するようにする。この状態でドリルパイプ3が
下向きの推力を付与されながら回転すると、センタビッ
ト4が自転して穴1の底部中央を掘削する。一方ドリル
パイプ3の回転は伝達軸6,7を経てビット軸10.1
1に伝達され、それにより下端の外輪ビット12.13
がドリルパイプ3と同一方向に自転して穴lの底部外方
を掘削する。外輪ビット12.13は前記のようにドリ
ルパイプ3から回転(自転)トルクと、第1゜第2支持
アーム5,8.9を介して推力とが付与されて掘削する
ので、その際の掘削抵抗により外輪ビット12.13に
は公転トルクが発生し。 外輪ビット12.13は自転しながらドリルパイプ3の
回りを公転することになる。 この外輪ビット12.13の公転方向は、ギヤ比と外輪
ビット12.13に加わる掘削抵抗の分布により設定で
き、その条件により第1図に矢印Aで示す正方向にも矢
印Bで示す逆方向にも公転する。外輪ビット12.13
にはその公転により外方への拡開力が作用するが、ガイ
ドローラ19゜20が井筒2の内壁面に周接して拡開が
規制され、したがって外輪ビット12.13はガイドロ
ーラ19゜20が井筒2の内壁面に周接した状態で公転
することになる。すなわち外輪ビット12.13は井筒
2の断面形状と同じ形状の公転軌跡を描き、それにより
井筒2の断面形状と同じ形状の穴1が掘削される。井筒
2の長径部を掘削している状態が第1図であり、短径部
を掘削している状態が第3図である。 前記のようにして所定の寸度だけ掘削したら、ドリルパ
イプ3に若干の推力を付与しながらそれを逆転させ、そ
れにより外輪ビット12.13を逆転させると、第2支
持アーム8,9が第1支持アーム5に対して屈曲し、外
輪ビット12.13がセンタビットに接近した状態(第
3図示の状態)となり、この状態で井筒2の長径部を経
て掘削機械を所定寸度だけ引き上げ、該井筒2を掘削し
た穴1内に沈設する。そして地表において新たな井筒を
継ぎ足して前記のような掘削を再び行い、このような作
業を繰り返して井筒を沈設する。 次に第4図に基いて外輪ビットの公転原理を説明する。 図においてr。l tar2はそれぞれギヤ14、1
5.17の半径であり、Roはドリルパイプ3の中心o
0とビット軸10の中心02間の距離、R8はドリルパ
イプの中心O0と伝達軸6の中心01間の第1支持アー
ム5の長さ、R2は第2支持アーム8の長さである。第
2支持アーム8から角φの外輪ビット12の外周C′点
の切削刃に着目して、その掘削抵抗をf′とし、これに
よってギヤ17上の0点に掘削抵抗fが作用するものと
したとき、ピッ1−軸10の中心02に角φを二等分す
る方向に合力P2が発生する。これを0点の廻りのモー
メントの釣合から求めると、 (r2−r、cosφ)・f= r 2sir(φ/2
− P、−(1)であるから、 が得られる。 この場合支持アーム8は開く方向に02点にP2sin
φ/2の力を受ける。これをP2Xとすると、(2)式
より Pg x =(1−cosφ)・f −
(3)となる、このときのドリルパイプ3中心○。の廻
りの公転をモーメントM2は M、 =p、 5in(φ/2+γ)−R,・(4)こ
こで第4図において R11sinβ=R,sinθ ・(5
)R,cosβ=R,+R2cosθ ・
−(6)であるから、結局(5)、(6)式より(4)
式はMs =(1−cosφ)f (R,+R,cos
θ) −(7)と表わせる。 一方、掘削動力はギヤ14からa、b点を径由してギヤ
17に与えられるので、伝達軸6の中心0、には角ao
1bを二等分する方向にP、の力が発生する。これをb
点の廻りのモーメントの釣合いから求めると、 であるから。 P、のR1に対する直角方向の成分PIMは、P、x=
P、cosa=<1+cosO>・i −(10)で
あるから、したがってPlが01点に作用するその廻り
のモーメントM、は。 M、ニー(1+C05O)・f−R1・・・(11)と
なる。したがって、掘削抵抗f′による系全体の00点
の廻りのモーメントは次式で表わされる。 M=M、+M、
・・・(12)== f −(R,−R,)+f −
(R,+R,CO3θ)・cosφこれをギヤ17の全
周について積分すると、全公転モーメントすなわち公転
トルクTは =2πf (R,−R,) =2πf(ro−r、)・・・(13)となる、このこ
とは掘削抵抗の分布が等しいときは、公転の方向は支持
アームの長さR2゜R2またはギヤの半径r01r2に
よって異なり、r(1>rtで第4図における右公転+
ro(r 、であれば左公転することを意味してい
る。 前記の場合は掘削抵抗の分布が等しいときの場合であり
、例えばセンタビット4の上に外輪ビット12の一部を
重ねた場合には外輪ピッ1−12に作用する掘削抵抗の
分布が不均一となり、このような条件のもとではr、:
r、でも公転は起こり得る。 ドリルパイプ3からビット軸to、 tiへの回転の伝
達は、ギヤの噛合せに限らず、スプロケットとチェーン
の組合せ、あるいはそれらを併用してもよく、例えばド
リルパイプ3と伝達軸7との間をギヤの噛合せによって
回転伝達し、伝達軸7とビット軸11との間をスプロケ
ットとチェーンの組合せによって回転伝達するように構
成してもよい。 なお、上記実施例では外輪ビットを2つ設けたが、1つ
あるいは3つ以上設けてもよく、またセンタビットは必
ずしも設けなくともよく、その場合外輪ビットを大径の
ものとすればよい。 この発明の掘削機械は井筒の沈設施工に限らず、ケーソ
ンの沈設施工にも適用でき、さらに掘削機械を横向きに
配置すればシールドや推進管の圧入施工にも適用できる
。 この発明は上記のように構成したので、回転軸によって
回転させられるビット軸に取付けたビットは、その掘削
時において自転しながら回転軸の廻りを公転し、公転の
際ビットに作用する拡開力により、第2支持アームの端
部に枢着したガイドローラが躯体の内壁面に周接し、し
たがってビットは躯体の断面形状と同じ形状の公転軌跡
を描くので、躯体の断面形状が円形である場合はもちろ
ん、長円形や矩形等の他の形状であっても、それに等し
い形状の穴を掘削することができる。またビットの自転
および公転は、ともに回転軸の回転から得られるので、
駆動源が少くて済み、全体構造が簡素化され、機械のコ
ストを安価にでき、1−ラブルの発生も少くすることが
できる。 4、図面の簡単な説明 第1図はこの発明の一実施例を示す平面図であって、井
筒の長径部を掘削している状態を示し、第2図は同上の
縦断面図、第3図は井筒の短径部を掘削している状態を
示す平面図、第4図は公転原理の説明図。
筒の長径部を掘削している状態を示し、第2図は同上の
縦断面図、第3図は井筒の短径部を掘削している状態を
示す平面図。 1・・・穴 2・・・井 筒3・・・ドリル
パイプ 4・・・センタビット5・・・第1支持アーム
6,7・・・伝達軸8.9・・・第2支持アーム 1
0.11・・・ビット軸12.13・・・外輪ビット
14〜18・・・ギヤ19.20・・・ガイドローラ
12・・・切削刃手続補正書 昭和60年8月30日 昭和60年特許願第147937号 2、 発明の名称 穴掘削機械 3、 補正をする者 事件との関係 特許出願人 千葉県浦安市北栄四丁目12番9号 株式会社東京製作所 代表者井上へ部 4、代理人 東京都千代田区麹町4丁目5番地(〒102)(1)明
細書全文 (2) 図 面 6、補正の内容 (1) 明細書全文を別添のように補正する。 (2) 図面の第4図を別添のように追加する。 7、 添付書類の目録 (1) 明 細 書 1通
(2) 図面(第4図) 1通
明 細 書 1、発明の名称 穴掘削機械 2、特許請求の範囲 1、 回転軸の先端付近に、第1支持アームを前記回転
軸と直角向きであってかつ軸方向に移動不能に枢着し、
この第1支持アームの端部に伝達軸を前記回転軸と平行
であってかつ軸方向に移動不能に枢着し、この伝達軸に
第2支持アームの一端部を伝達軸と直角向きであってか
つ軸方向に移動不能に枢着し、この第2支持アームの他
端部に、ビットが先端に取付けられたビット軸を前記回
転軸と平行であってかつ軸方向に移動不能に枢着し、前
記回転軸と伝達軸との間およびこの伝達軸とビット軸と
の間を回転伝達部材により連結し、さらに前記第2支持
アームの他端部にガイドローラを枢着したことを特徴と
する穴掘削機械。 2、 前記回転軸の先端にビットが取付けられている特
許請求の範囲第1項に記載の掘削機械。 3、 前記回転軸は泥水が循環するドリルパイプからな
る特許請求の範囲第1項ないし第2項のいずれかに記載
の掘削機械。 3、発明の詳細な説明 この発明は穴掘削機械に関し、特に井筒、ケーソンある
いはシールド等の筒状の躯体を地盤に圧入する際に有効
な穴掘削機械に関する。 一般に前記のような各種の躯体は、その内方に挿入した
回転式穴掘削機械により躯体前方の地盤を該躯体の断面
形状とほぼ同形状に掘削した後、あるいは掘削しながら
地盤に圧入されている。しかしながら従来の回転式穴掘
削機械によって掘削できる穴は円形のものに限られ、そ
のため断面形状が円形の躯体しか圧入できず、円形以外
のもの例えば長円形等の躯体の圧入施工には適用できな
いという欠点があった。したがって円形以外の躯体の圧
入の際には、非回転式のショベル式等の穴掘削機械を使
用しているのが実状であり、掘削効率が極めて悪いもの
であった。 この発明は上記のような従来のもののもつ欠点を排除し
、簡単な機構によって躯体の断面形状が円形のみならず
、それ以外の躯体形状に対応した穴をも効率よく掘削す
ることができる穴掘削機械を提供することを目的とする
。 すなわちこの発明は1回転軸の先端付近に、第1支持ア
ームを前記回転軸と直角向きであってかつ軸方向に移動
不能に枢着し、この第1支持アームの端部に伝達軸を前
記回転軸と平行であってかつ軸方向に移動不能に枢着し
、この伝達軸に第2支持アームの一端部を伝達軸と直角
−向きであってかつ軸方向に移動不能に枢着し、この第
2支持アームの他端部に、ピッl−が先端に取付けられ
たビット軸を前記回転軸と平行であってかつ軸方向に移
動不能に枢着し、前記回転軸と伝達軸との間およびこの
伝達軸とピッ1−軸との間を回転伝達部材により連結し
、さらに前記第2支持アームの他端部にガイドローラを
枢着したことを特徴とする穴掘削機械にある。 以下図面に示す一実施例について説明する。 第1〜3図に示すように1はこの発明による掘削機械に
よって掘削された穴であって、この穴1に躯体例えば井
筒2が圧入沈設される。掘削機械は井筒2内に縦向きに
配置されるドリルパイプ3を具え、このドリルパイプ3
は例えば地表に設置された図示しないリバースサーキュ
レーション方式掘削機のロータリーテーブルによって回
転するとともに、上下動可能となっており、またドリル
パイプ3内を掘削屑を伴った泥水が循環するようになっ
ている。ドリルパイプ3の下端にはセンタビット4が取
付けられ、その上方に第1支持アーム5がドリルパイプ
3と直角向きであってかつ上下動不能に中間部において
枢着されている。第1支持アーム5の両端部に伝達軸6
,7がドリルパイプ3と平行であってかつ上下動不能に
枢着され、この伝達軸6.7には第2支持アーム8,9
の内端部が伝達軸6,7と直角向きであってかつ上下動
不能に枢着されており、したがって第2支持アーム8.
9は第1支持アーム5に対し水平面上で屈曲可能となっ
ている。第2支持アーム8,9の外端部°にはビット軸
10.11がドリルパイプ3と平行であってかつ上下動
不能に枢着され、このビット軸10.11の下端には外
輪ビット12,1.3が取付けられている。外輪ビット
12.13の外周には多数の切削刃21が取付けられ、
この切削刃21は地盤を段切状に゛掘削すべく傾斜して
取付けられている。 ドリルパイプ3にはセンタギヤ14が固定され、このセ
ンタギヤ14には伝達軸6,7に固定したアイドルギヤ
15.16が噛合し、このアイドルギヤ15,1.6に
はビット軸10.11に固定したアウタギヤ17.18
が噛合しており、ドリルパイプ3の回転が伝達軸6,7
を介してビット軸10.11に伝達されるようになって
いる。さらにビット軸10、11にはアウタギヤ17.
18よりも径が大きいガイドローラ19.20が枢着さ
れている。このガイドローラ19.20は、第2支持ア
ーム8,9の外端部にビット軸10.11以外にこれと
平行となるようにローラ軸(図示せず)を設け、このロ
ーラ軸に枢着されてもよい。 次に上記実施例の作用を説明する 井筒2は図示の例では外形形状が長円形のものが使用さ
れ、この井筒2は図示しない懸吊装置によって掘削時に
自沈しないように保持されている。掘削機械は第2支持
アーム8,9を第1支持アーム5に対し屈曲させ、外輪
ピッh12゜13がセンタビット4に接近して閉じた状
態(第3図示の状態)で井筒2内にその長径部を経て挿
入され、各ビット4. 、12.13が井筒2の刃先下
方に突出するようにする。この状態でドリルパイプ3が
下向きの推力を付与されながら回転すると、センタビッ
ト4が自転して穴1の底部中央を掘削する。一方ドリル
パイプ3の回転は伝達軸6,7を経てビット軸10.1
1に伝達され、それにより下端の外輪ビット12.13
がドリルパイプ3と同一方向に自転して穴lの底部外方
を掘削する。外輪ビット12.13は前記のようにドリ
ルパイプ3から回転(自転)トルクと、第1゜第2支持
アーム5,8.9を介して推力とが付与されて掘削する
ので、その際の掘削抵抗により外輪ビット12.13に
は公転トルクが発生し。 外輪ビット12.13は自転しながらドリルパイプ3の
回りを公転することになる。 この外輪ビット12.13の公転方向は、ギヤ比と外輪
ビット12.13に加わる掘削抵抗の分布により設定で
き、その条件により第1図に矢印Aで示す正方向にも矢
印Bで示す逆方向にも公転する。外輪ビット12.13
にはその公転により外方への拡開力が作用するが、ガイ
ドローラ19゜20が井筒2の内壁面に周接して拡開が
規制され、したがって外輪ビット12.13はガイドロ
ーラ19゜20が井筒2の内壁面に周接した状態で公転
することになる。すなわち外輪ビット12.13は井筒
2の断面形状と同じ形状の公転軌跡を描き、それにより
井筒2の断面形状と同じ形状の穴1が掘削される。井筒
2の長径部を掘削している状態が第1図であり、短径部
を掘削している状態が第3図である。 前記のようにして所定の寸度だけ掘削したら、ドリルパ
イプ3に若干の推力を付与しながらそれを逆転させ、そ
れにより外輪ビット12.13を逆転させると、第2支
持アーム8,9が第1支持アーム5に対して屈曲し、外
輪ビット12.13がセンタビットに接近した状態(第
3図示の状態)となり、この状態で井筒2の長径部を経
て掘削機械を所定寸度だけ引き上げ、該井筒2を掘削し
た穴1内に沈設する。そして地表において新たな井筒を
継ぎ足して前記のような掘削を再び行い、このような作
業を繰り返して井筒を沈設する。 次に第4図に基いて外輪ビットの公転原理を説明する。 図においてr。l tar2はそれぞれギヤ14、1
5.17の半径であり、Roはドリルパイプ3の中心o
0とビット軸10の中心02間の距離、R8はドリルパ
イプの中心O0と伝達軸6の中心01間の第1支持アー
ム5の長さ、R2は第2支持アーム8の長さである。第
2支持アーム8から角φの外輪ビット12の外周C′点
の切削刃に着目して、その掘削抵抗をf′とし、これに
よってギヤ17上の0点に掘削抵抗fが作用するものと
したとき、ピッ1−軸10の中心02に角φを二等分す
る方向に合力P2が発生する。これを0点の廻りのモー
メントの釣合から求めると、 (r2−r、cosφ)・f= r 2sir(φ/2
− P、−(1)であるから、 が得られる。 この場合支持アーム8は開く方向に02点にP2sin
φ/2の力を受ける。これをP2Xとすると、(2)式
より Pg x =(1−cosφ)・f −
(3)となる、このときのドリルパイプ3中心○。の廻
りの公転をモーメントM2は M、 =p、 5in(φ/2+γ)−R,・(4)こ
こで第4図において R11sinβ=R,sinθ ・(5
)R,cosβ=R,+R2cosθ ・
−(6)であるから、結局(5)、(6)式より(4)
式はMs =(1−cosφ)f (R,+R,cos
θ) −(7)と表わせる。 一方、掘削動力はギヤ14からa、b点を径由してギヤ
17に与えられるので、伝達軸6の中心0、には角ao
1bを二等分する方向にP、の力が発生する。これをb
点の廻りのモーメントの釣合いから求めると、 であるから。 P、のR1に対する直角方向の成分PIMは、P、x=
P、cosa=<1+cosO>・i −(10)で
あるから、したがってPlが01点に作用するその廻り
のモーメントM、は。 M、ニー(1+C05O)・f−R1・・・(11)と
なる。したがって、掘削抵抗f′による系全体の00点
の廻りのモーメントは次式で表わされる。 M=M、+M、
・・・(12)== f −(R,−R,)+f −
(R,+R,CO3θ)・cosφこれをギヤ17の全
周について積分すると、全公転モーメントすなわち公転
トルクTは =2πf (R,−R,) =2πf(ro−r、)・・・(13)となる、このこ
とは掘削抵抗の分布が等しいときは、公転の方向は支持
アームの長さR2゜R2またはギヤの半径r01r2に
よって異なり、r(1>rtで第4図における右公転+
ro(r 、であれば左公転することを意味してい
る。 前記の場合は掘削抵抗の分布が等しいときの場合であり
、例えばセンタビット4の上に外輪ビット12の一部を
重ねた場合には外輪ピッ1−12に作用する掘削抵抗の
分布が不均一となり、このような条件のもとではr、:
r、でも公転は起こり得る。 ドリルパイプ3からビット軸to、 tiへの回転の伝
達は、ギヤの噛合せに限らず、スプロケットとチェーン
の組合せ、あるいはそれらを併用してもよく、例えばド
リルパイプ3と伝達軸7との間をギヤの噛合せによって
回転伝達し、伝達軸7とビット軸11との間をスプロケ
ットとチェーンの組合せによって回転伝達するように構
成してもよい。 なお、上記実施例では外輪ビットを2つ設けたが、1つ
あるいは3つ以上設けてもよく、またセンタビットは必
ずしも設けなくともよく、その場合外輪ビットを大径の
ものとすればよい。 この発明の掘削機械は井筒の沈設施工に限らず、ケーソ
ンの沈設施工にも適用でき、さらに掘削機械を横向きに
配置すればシールドや推進管の圧入施工にも適用できる
。 この発明は上記のように構成したので、回転軸によって
回転させられるビット軸に取付けたビットは、その掘削
時において自転しながら回転軸の廻りを公転し、公転の
際ビットに作用する拡開力により、第2支持アームの端
部に枢着したガイドローラが躯体の内壁面に周接し、し
たがってビットは躯体の断面形状と同じ形状の公転軌跡
を描くので、躯体の断面形状が円形である場合はもちろ
ん、長円形や矩形等の他の形状であっても、それに等し
い形状の穴を掘削することができる。またビットの自転
および公転は、ともに回転軸の回転から得られるので、
駆動源が少くて済み、全体構造が簡素化され、機械のコ
ストを安価にでき、1−ラブルの発生も少くすることが
できる。 4、図面の簡単な説明 第1図はこの発明の一実施例を示す平面図であって、井
筒の長径部を掘削している状態を示し、第2図は同上の
縦断面図、第3図は井筒の短径部を掘削している状態を
示す平面図、第4図は公転原理の説明図。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、回転軸の先端付近に、第1支持アームを前記回転軸
と直角向きであってかつ軸方向に移動不能に枢着し、こ
の第1支持アームの端部に伝達軸を前記回転軸と平行で
あってかつ軸方向に移動不能に枢着し、この伝達軸に第
2支持アームの一端部を伝達軸と直角向きであってかつ
軸方向に移動不能に枢着し、この第2支持アームの他端
部に、ビットが先端に取付けられたビット軸を前記回転
軸と平行であってかつ軸方向に移動不能に枢着し、前記
回転軸と伝達軸との間およびこの伝達軸とビット軸との
間を回転伝達部材により連結し、さらに前記第2支持ア
ームの他端部にガイドローラを枢着したことを特徴とす
る穴掘削機械。 2、前記回転軸の先端にビットが取付けられている特許
請求の範囲第1項に記載の掘削機械。 3、前記回転軸は泥水が循環するドリルパイプからなる
特許請求の範囲第1項ないし第2項のいずれかに記載の
掘削機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14793785A JPS6210332A (ja) | 1985-07-05 | 1985-07-05 | 穴掘削機械 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14793785A JPS6210332A (ja) | 1985-07-05 | 1985-07-05 | 穴掘削機械 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6210332A true JPS6210332A (ja) | 1987-01-19 |
Family
ID=15441431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14793785A Pending JPS6210332A (ja) | 1985-07-05 | 1985-07-05 | 穴掘削機械 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6210332A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01256697A (ja) * | 1988-04-01 | 1989-10-13 | Doboku Kenkyu Center | 異形断面シールド工法およびシールド機 |
JPH01315592A (ja) * | 1989-04-18 | 1989-12-20 | Doboku Kenkyu Center | 自由断面シールド機 |
JPH02140397A (ja) * | 1988-11-22 | 1990-05-30 | Taisei Corp | 回転カッター式シールド掘進機 |
JPH0372197A (ja) * | 1989-08-11 | 1991-03-27 | Kobe Steel Ltd | 自由断面シールド機 |
JPH04272387A (ja) * | 1991-02-28 | 1992-09-29 | Toudentsuu:Kk | ダウンワードシールドマシン |
EP1959093A3 (en) * | 2007-02-16 | 2011-05-04 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Shield machine |
-
1985
- 1985-07-05 JP JP14793785A patent/JPS6210332A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01256697A (ja) * | 1988-04-01 | 1989-10-13 | Doboku Kenkyu Center | 異形断面シールド工法およびシールド機 |
JPH02140397A (ja) * | 1988-11-22 | 1990-05-30 | Taisei Corp | 回転カッター式シールド掘進機 |
JPH01315592A (ja) * | 1989-04-18 | 1989-12-20 | Doboku Kenkyu Center | 自由断面シールド機 |
JPH0372197A (ja) * | 1989-08-11 | 1991-03-27 | Kobe Steel Ltd | 自由断面シールド機 |
JPH04272387A (ja) * | 1991-02-28 | 1992-09-29 | Toudentsuu:Kk | ダウンワードシールドマシン |
EP1959093A3 (en) * | 2007-02-16 | 2011-05-04 | Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha | Shield machine |
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