JPS62101438A

JPS62101438A - ホログラム化粧樹脂成形品の製造方法

Info

Publication number: JPS62101438A
Application number: JP60241265A
Authority: JP
Inventors: 孝夫寺内; 関　武彦
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 1985-10-30
Filing date: 1985-10-30
Publication date: 1987-05-11
Anticipated expiration: 2010-03-15
Also published as: JPH0722985B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、ホログラム化訓樹脂成形品の製造方法に関し
、更に詳しくは表面にホログラムを有する樹脂成形品を
容易且つ安価に提供することを目的とする。

（従来の技術）従来、種々の樹脂成形品が広く製造および使用され、且
つこれらの樹脂成形品には種々の着色や模様が付与さ、
れて美粧および意匠効果が高められている。このような
美粧および意匠効果をイ」与する一手段として、ｉｆＡ
脂成形品の表面に立体的な視感を与えるホログラムをイ
１与することも行われている。

樹脂成形品の表面にホログラムを付与する方法としては
゛、（１）射出成形等の金型の表面に予めホログラムの
凹凸形状を設けておいて、射出成形と同時に樹脂成形品
の表面にホログラムの凹凸形状を転写させる方法、（２
）樹脂成形品の表面に感光性樹脂からなる層を形成し、
レーザー光線等で直接ホログラムを形成する方法、（３
）樹脂成形品の表面にホログラム転写シートによりホロ
グラムの凹凸形状を熱転写する方法等が知られている。

（発明が解決しようとしている問題点）上記（１）の方
法では、ホログラムの凹凸形状は極めて微細である等の
点から金型の製造コストが高く、少量生産には不向きで
あり、且つホログラム画像ごとに金型を変える必要があ
り、更にホログラムの凹凸形状の正確な再現が困難であ
り、工業的には実用性が低い。また上記（２）の方法で
は、樹脂成形品ごとにレーザー光線の照射が必要であり
、またそのレーザー光線の照射装置等が高価であり、ま
た大に複製ができず、」―記と同様に工業的には実用性
が低い。また上記（３）の方法では、一般に樹脂成形品
は耐熱性が劣るので、熱転写時には転写時の熱によって
ホログラムの凹凸形状が変形したり、あるいは転写時に
転写面に気泡が混入したり、ホコリがイ・１着すること
があり、種々の問題が生じる。また樹脂成形品の一方の
面が加熱される結果、樹脂成形品の反り等の変形が発生
し易い。

従って、本発明の目的は、上記の従来技術の欠点を解決
し、安価に且つ容易に高品質のホログラム化粧樹脂成形
品を提供することにある。

（問題点を解決するための手段）本発明者は前記の従来技術の問題点を解決し、上記の本
発明の目的を達成すべく鋭意研究の結果、従来公知の合
成樹脂の注形方法において、その型枠の内面の少なくと
も１部に予めホログラムの凹凸形状を設けておいて注形
を行うことによって本発明の目的が達成されることを知
見して本発明を完成した。

すなわち、本発明は重合性樹脂液を型枠内に注入して重
合性樹脂液を重合硬化させてなる樹脂成形品の製造方法
において、型枠の内面の少なくとも１部にホログラムの
凹凸形状を設けて重合性樹脂液を重合硬化させ、得られ
た樹脂成形品のホログラムの凹凸形状面に反射性金属層
を形成することを特徴とするホログラム化粧樹脂成形品
の製造方法である。

次に本発明を本発明方法の原理を図解的に示す・　添付
図面を参照して更に詳しく説明する。

すなわち、本発明の方法では、第１図に示す如く、注形
用の型枠材料１を用意し、その少なくとも１部の表面に
ホログラムの凹凸形状２を設けることが必要である。こ
のようなホログラムの凹凸形状２を型枠材料１の表面に
設ける方法としては、多数の方法が可能であるが、好ま
しい方法としては、ポリエステルフィルム等の如き適当
な基材フィルム３上に硬化性樹脂、好ましくは紫外線硬
化性樹脂あるいは電子線硬化性樹脂４を塗布し、その塗
布面に予め用意しておいたホログラムの凹凸形状を有す
るマスター版を重ね合せ、熱、紫外線あるいは電子線を
照射することによって硬化性樹脂を十分に硬化させ、次
いでマスター版を剥離することによってホログラムの凹
凸形状２を有するシート５を作成する。このようにして
形成されたホログラムの凹凸形状２を有するシート５を
型枠材料ｌに接着することによってホログラムの凹凸形
状２を内面に有する型枠材料１を得ることができる。ま
た、上記の方法に代えて、型枠材料、例えばガラス板上
に必要に応じてプライマ一層を介して上記の如き硬化性
樹脂を塗布し、次いで上記と同様にマスター版を重ね、
以下上記と同様にしてホログラムの凹凸形状を有する型
枠材料とすることができる。更に別の方法として、上記
のマスター版を使用することなく、硬化性樹脂面ニ常法
に従ってレーザー光線を照射してホログラムの凹凸形状
を形成してもよい。

次に上記の如くして形成したホログラムの凹凸形状を有
する型枠材料の少なくとも１個を用いて第２図に示す如
くの注形型枠６を形成し、その型枠の空隙中に重合性樹
脂液７を注入し、適当な条件下で重合性樹脂液７を重合
硬化させ、重合硬化後型枠６を取り除くことによってそ
の表面の少なくとも１部にホログラムの凹凸形状２を有
する第３図示の如き樹脂成形品７を得る。この状態では
樹脂成形品７の凹凸形状２の表面は光の反射性が不十分
であるので、ホログラムの凹凸形状２の面に例えばアル
ミニウム等からなる反射性金属層８を形成することによ
り、所望のホログラム化粧樹脂成形品Ｕが得られる。

以上が本発明の製造方法の基本的態様であり、−１−配
本発明方法において使用する重合性樹脂液とは、　（メ
タ）アクリル酸エステルあるいはその程合物等の如き常
温で液状のビニルモノマーあるいはそれらをある程度重
合させたシロップ状のプレポリマーが最も好ましいもの
であり、これらのモノマーあるいはシロップは必要成分
としてパーオキサイド類、ヒドロパーオキサイド類、ア
ゾ化合物等のラジカル重合開始剤を含有するものであり
、その他任意成分として各種の着色剤、充填剤、難燃剤
、安定剤、可塑剤、相溶性あるいは共重合性のある他の
合成樹脂あるいはビニルモノマー等の添加剤も含有する
ことができる。これらのビニルモノマーあるいはシロッ
プはいずれも従来の注形技術において周知であり、いず
れも市場から容易に入手して使用することができる。ま
た、これらのモノマーやシロップの重合硬化条件等もい
ずれも従来技術に準ずればよい。

また、本発明で使用する型枠材料は、少なくともその表
面が」二記重合性樹脂液に対して不活性である限り、い
ずれの材料も使用でき、例えば、ガラス板、金属板、プ
ラスチック板等がいずれも使用でき、またこれらの材ネ
；１から構成する型枠の形状は、平板状、角柱状その他
のいずれの形状でもよい。

また、本発明において上記の如き型枠の内面の少なくと
も１部にホログラムの凹凸形状を設けるために使用する
硬化性樹脂は、ホログラムの成形（複製）時には熱成形
可能であり、ホログラムの成形後つまり使用時には、加
工の際の熱圧力、接着剤中の溶剤に酎えるだけの耐性を
有することが必要である。このような樹脂としては、い
わゆる紫外線硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂、熱硬化性
樹脂、自然硬化性樹脂型等の反応性の樹脂等が用いられ
うる。特に生産性を考慮した場合、紫外線もしくは電子
線で硬化する樹脂が適している。

具体的には、たとえばメチル（メタ）アクリレート［尚
、　（メタ）アクリレートという語は。

アクリレートおよびメタクリレートの双方を包含する意
味である。以下同様］、エチル（メタ）アクリレート、
プロピル（メタ）アクリレート、ブチル（メタ）アクリ
レート、イソブチル（メタ）アクリレート、ｔ−ブチル
（メタ）アクリレート、イソアミル（メタ）アクリレー
ト、シクロヘキシル（メタ）アクリレート、２−エチル
ヘキシル（メタ）アクリレート、エチレングリコールジ
（メタ）アクリレート、ポリエチレングリコールジ（メ
タ）アクリレート、ヘキサンジオールジ（メタ）アクリ
レート、トリメチロールプロパントリ　（メタ）アクリ
レート、トリメチロールプロパンジ（メタ）アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ（メタ）アクリレ−］
・、ペンタエリスリトールトリ（メタ）アクリ１／−ト
、ジペンタエリスリトールヘキサ（メタ）アクリレート
、エチレングリコールジグリシジルエーテルジ（メタ）
アクリレート、ポリエチレングリコールジ（メタ）アク
リレ−）・、プロビレングリコールジグリシジルエーテ
ルジ（メタ）アクリレート、ボリプロビレングリコール
ジグリシジルエーテルジ（メタ）アクリレート、ソルビ
Ｉ・−ルテ］・ラグリシジルエーテルテトう（メタ）ア
クリレート等のラジカル重合性不飽和基を有する単に体
が用いられうる。

さらに熱成形性を有する紫外線または電子線硬化性樹脂
としては、以下の化合物（１）〜（８）を重合もしくは
共重合させた重合体に対し、後述する方法（イ）〜（ニ
）によりラジカル重合性不飽和基を導入したものが用い
られる。

（１）水酸基を有する単量体重Ｎ−メチロール（メタ）
アクリルアミド、２−ヒドロキシェチル（メタ）アクリ
レート、２−ヒドロキシプロピル（メタ）アクリレート
、２−ヒドロキシブチル（メタ）アクリレート、２−ヒ
ドロキシ−３−フェノキシプロピル（メタ）アクリレー
ト等。

（２）カルボキシル基を有する単量体：　（メタ）アク
リル酸、（メタ）アクリロイルオキシエチルモノサクシ
ネート等。

（３）エポキシ基を有する単量体ニゲリシジル（メタ）
アクリレート等。

（４）アジリジニル基を有する単量体：２−アジリジニ
ルエチル（メタ）アクリレート、２−アジリジニルプロ
ピオン酸アリル等。

（５）アミン基を有する単量体：　（メタ）アクリルア
ミド、ダイア七トン（メタ）アクリルアミド、ジメチル
アミンエチル（メタ）アクリレート、ジエチルアミノエ
チル（メタ）アクリレート等。

（６）スルフォン基を有する単量体：２−（メタ）アク
リルアミド−２−メチルプロパンスルフォン酸等。

（７）イソシアネート基を有する単量体：２．４−）ル
エンジイソシアネートと２−ヒドロキシエチル（メタ）
アクリレートの１モル対１モル付加物等のジイソシアネ
−１・と活性水素を有するラジカル重合性単量体の付加
物等。

（８）さらに、」二記の共重合体のガラス転移点を調節
したり、硬化膜の物性を調節したりするために、上記の
化合物と、この化合物と共重合可能な以下のような単量
体とを共重合させることができる。このような共重合可
能な単基体としては、たとえば、メチル（メタ）アクリ
レート、エチル（メタ）アクリレート、プロピル（メタ
）アクリレート、ブチル（メタ）アクリレート、イソブ
チル（メタ）アクリレート、ｔ−ブチル（メタ）アクリ
レート、イソアミル（メタ）アクリレート、シクロヘキ
シル（メタ）アクリレート、２−エチルヘキシル（メタ
）アクリレート等が挙げられる。次に上述のようにして
得られた重合体を以下に述べる方法（イ）〜（ニ）によ
り反応させ、ラジカル重合性不飽和基を導入することに
よって、紫外線もしくは電子線硬化性樹脂が得られる。

（イ）水酸基を有する単量体の重合体または共重合体の
場合には、（メタ）アクリル酸等のカルボキシル基を有
する単量体等を縮合反応させる。

（ロ）カルボキシル基、スルフォン基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には、前述の水酸基を有す
る単量体を縮合反応させる。

（ハ）エポキシ基、イソシアネート基あるいはアジリジ
ニル基を有する単量体の重合体または共重合体の場合に
は、前述の水酸基を有する単量体もしくはカルボキシル
基を有する単量体を付加反応させる。

（ニ）水酸基あるいはカルボキシル基を有する単量体の
重合体または共重合体の場合には、エポキシ基を有する
単量体あるいはアジリジニル基を有する単量体あるいは
ジイソシアネート化合物と水酸基含有アクリル酸エステ
ル単量体の１対１モルの付加物を付加反応させても良い
。

またさらに、前述の単量体と、上記の熱成形性の紫外線
または電子線硬化性樹脂とを混合して用いることもでき
る。

また上記のものは電子線照射により十分に硬化可能であ
るが、紫外線照射で硬化させる場合には、増感剤として
、ベンゾキノン、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル等のベンゾインエーテル類、ハロゲン化アセトフェノ
ン類等の紫外線照射によりラジカルを発生するものも用
いることができる。

上記の如き硬化性樹脂を用いてホログラムの凹凸形状を
形成する方法の好ましい１例を説明すると、適当な基材
フィルム、例えば、３０〜２００ＩＬｍ程度の厚さのポ
リエステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ビニロン等のフィルム上に、前記の如き熱成形性を
有する紫外線まを設けて、ホログラム形成用フィルムを
形成する。上記樹脂のうち、特に硬化前に常温で固体で
あり熱成形性を有する紫外線または電子線硬化性樹脂が
好ましい。

次いで、得られたホログラム形成用フィルムとホログラ
ムの凹凸形状が形成されたマスター版とを、該フィルム
の樹脂層がマスター版に接するようにして加熱圧接させ
前記樹脂表面にホログラムの凹凸形状を形成しつつ、ま
たはその後紫外線または電子線を照射するか熱を更に加
えて前記樹脂を硬化させる。

マスター版とホログラム形成用フィルムとを加熱圧接す
るに際しては、加熱ロール等の加熱圧接手段を用いるこ
とができ、この際加熱ロールの温度は、用いられるべき
樹脂の種類、基材フィルムの材料、厚み等によって大き
く変化するが、一般的には、１００〜２００℃であるこ
とが適当である。また、マスター版とホログラム形成用
フィルムとは０　、１　ｋｇ／　ｃｍ’以上、望ましく
は１ｋｇ／ｃゴ以）−の圧力下に圧接することが好まし
い。

この際に、紫外線または電子線を照射してもよい。また
マスター版のホログラムの凹凸形状を成形したフィルム
をマスター版より剥離した後に再度照射してもよく、照
射強度は樹脂を十分に硬化させることが好ましい。紫外
線または電子線の照射は、使用する樹脂に応じて適宜法
めることが必要である。

このように形成したホログラムの凹凸形状を有するフィ
ルムを型枠の内面の少なくとも１部に設ける方法は、組
立て前の型枠材料あるいは組立後の型枠の内面の適当位
置に適当な接着剤により、ホログラムの凹凸形状が表面
に出るように貼着すればよい。使用する接着剤および貼
着方法はいずれも従来公知の方法でよい。

また、上記の如くして形成したホログラムの凹凸形状を
有するフィルムの表面には、シリコーン等の従来公知の
離型剤を塗布しておくことにより、重合硬化した樹脂成
形品の離型性を良好にすることができる。

上記の如く、ホログラムの凹凸形状を有するフィルムを
型枠材料の表面にホログラ１１の凹凸形状が内側表面と
なるように設け、これらを組立てることにより任意の形
状の型枠を形成してもよく、また型枠材料から型枠なＭ
１立てた後にその内面にホログラムの凹凸形状が内側と
なるように設けてもよい。

このようなホログラムの凹凸形状を設けた型枠を使用す
るのが本発明の主たる特徴であり、このような型枠を用
いて型中に重合性樹脂液を注入し、重合硬化させて樹脂
成形品を得る方法はいずれも従来公知の注形方法に準す
ることができる。

典型的な例としてメチルメタクリレート系の重合性樹脂
液を重合性樹脂液として利用する場合には、型枠中にこ
れらのアクリルシロップを注入し、十分に脱泡し、８０
〜１００℃程度の温浴中に１〜５時間程度浸しである程
度重合硬化させ、次いで１００−１５０℃程度の温度の
硬化炉中で２〜５時間重合硬化させることにより、完全
に重合硬化した樹脂成形品が得られる。

以１−の如くして得られる樹脂成形品の離型方法は従来
公知の方法に準じて行えばよい。

離型した樹脂成形品の表面の少なくとも１部には型枠に
設けたホログラムの凹凸形状が逆転して転写されており
、この状態ではそれらのホログラムの凹凸形状は十分な
光反射性を有しないので、これらのホログラムの凹凸形
状の面に光反射性の金属層８を設けることが必要である
。

光反射性金属Ｐ８は、ホログラムの凹凸形状２に光反射
性をグーえるためのものであって、Ｃｒ、Ｔｉ、Ｆｅ、
Ｃｏ、Ｎｌ、Ｃｕ、Ａｇ、Ａｕ、Ｇｅ、Ａｌ、Ｍｇ、Ｓ
ｂ、Ｐｂ、Ｉ’ｄ、Ｃｄ、Ｂｉ、Ｓｎ、Ｓｅ、Ｉ　ｎ、
Ｇａ、Ｒｈ等の金属およびその酸化物、窒化物等を単独
もしくは２挿具」二組合せて用いて形成される。これら
の金属のうちＡ１．Ｃｒ、Ｎｉ、Ａｇ、Ａｕ等が特に好
ましい。この光反射性金属層の膜層は、ｌＯ〜８００オ
ングストローム、望ましくは２００〜５００オングスト
ロームであることが好ましい。このような光反射性金属
層は、真空蒸着方法、スパッタリング方法、イオンブレ
ーティング方法等の従来公知の金属薄膜形成技術によっ
て容易に形成することができる。

以上の如くして本発明方法により、目的とするホログラ
ム化粧樹脂成形品が得られ、この樹脂成形量はその表面
にホログラムによる立体的画像が形成されているもので
あり、そのままでも十分に種々の用途に使用し得るもの
であるが、用途によっては表面の耐久性が要求される場
合もあるので、上記の反射性金属層を保護する目的で反
射性金属層の表面に、反射性金属層の光反射性を妨げな
い保護層９（第３図）を形成するのが好ましい。

このような保護層９は、透明な合成樹脂塗料により被膜
を形成するかあるいは透明なフィルムを積層することに
より容易に設けることができる。

勿論、これらの保護層は透光性である限り、任意の色相
に着色されたものでもよ゛く、透明度の高い着色保護層
を形成することにより、ホログラムによる立体的視感を
更に好ましいものとすることができる。塗料としては塩
化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、ニトロセルロー
ス系、ポリウレタン系、ポリエステル系、アクリル系等
のクリヤーラッカーが好適である。これらの保護層の厚
みは、それぞれの用途によって変化し、特に限定されな
い。

以上、本発明の方法をその好ましい例により詳しく説明
したが、本発明方法は勿論−１−記例示の方法に限定さ
れるものではなく、例えば下記の如き各種の修正方法、
変形方性およびその他本発り１の要旨を含む方Ｖ：はい
ずれも本発明に包含されるものである。

例えば、ホログラムの凹凸形状を形成する方法としては
、レーザー光線によりホログラムの凹凸形状を形成する
方法も可能である。エンボス方法あるいはレーザー光線
による方法により、型枠の内面にホログラムの凹凸形状
を設ける方法としては前記の如く、ホログラムの凹凸形
状を有するフィルムを作成し、これを型枠の内面に取り
付ける外、型枠材料面に前記の如き硬化性樹脂層を設け
、その層を利用してエンボス方Ｖ、あるいはレーザー光
線によりホログラムの凹凸形状を形成する方法、更には
、従来公知のホログラム転写シートを用いて、型枠の内
面にホログラムの凹凸形状を転写する方法も勿論可能で
ある。また型枠材料が熱成形性を有するプラスチック材
料であるときは、型枠材ネ４自体にホログラムの凹凸形
状を形成してもよい。

（作用・効果）以−１−の如き本発明によれば、本発明方法では従来の
射出成形における如き高価な金型を用意する必要がない
ので非常に経済的であり、射出成形方法とは異なり、液
状の重合性樹脂液を使用するので、ホログラムの凹凸形
状が良好に再現される。

また、従来技術の如く、一旦成形した樹脂成形品の表面
にホログラムの凹凸形状を形成するものではなく、注形
と同時にホログラムの凹凸形状が樹脂成形品の表面に形
成されるので、工程的にも簡略化され、同一の型を用い
ることにより、多数の複製品を作ることができ、非常に
経済的である。

また従来の如く熱転写によりホログラムの凹凸形状を樹
脂成形品に付与する場合には、転写時の熱によって、樹
脂成形品が板状の場合には樹脂層形量の反りが発生した
りして、樹脂成形品によってはこの方法は適用できない
ものもあったが、本発明によれば、いずれの形状の成形
品であっても、また耐熱性の低い樹脂成形品であっても
何らの支障もなく樹脂成形品の表面にホログラムの凹凸
形状を容易に４１与することができる。

次に実施例を挙げて未発ＩＪ１方法を更に具体的に説明
する。

実施例１厚さ２０１１．ｍの二軸延伸ポリエステルフィルム上に
、紫外線硬化性樹脂を２０ｇｍの厚さに塗布し、この面
に予めホログラムの凹凸形状が形成しであるセスタ−版
を密着させたまま紫外線を照射して硬化性樹脂を重合硬
化させ、ホログラムの凹凸形状を有するポリエステルフ
ィルムを得た。次にこのフィルムをホログラムの凹凸形
状を外側にして厚さ２嘗履のガラス板に一時的に固定し
た。□このガラス板ともう一枚のガラス板とを型枠材料
として使用し、ホログラムの凹凸形状面が内側になるよ
うにしてガラス板の間に厚さ５ｍｍの塩化ビニ′ル樹脂
製のガスケットをはさんで固定し、型枠とした。次にこ
の型枠中に粘度１００〜２００　ｃｐｓの着色メチルメ
タクリレート重合性樹脂液を注入して密閉し、８０℃の
温浴中に１時間浸漬して重合性樹脂液を重合硬化させ、
更に１３０℃の硬化炉中で３０分分間外に重合硬化させ
た。冷却後型枠を開き、固化したアクリル樹脂板を取り
出し、その表面に付着しているポリエステルフィルムを
ホログラムの凹凸形状を有する硬化性樹脂とともに剥離
した。次いで成形板の表面に形成されたホロクラムの凹
凸形状の面にアルミニウムを３００オングストロームの
厚さに蒸着させた。更にその反射性金属層面に熱硬化性
アクリル樹脂液をスプレーコー１−　して保護層を形成
し、本発明によるホログラム化！Ｔｌ樹！￥１成形品を
得た。この樹脂成形品の表面はホログラムによる優れた
立体的視感を有するものであった。

なお、ｌ−記で剥離したホログラムの凹凸形状を有する
ポリエステルフィルムは、何回でも再使用できるもので
あった。また−１−記方法において、ホログラムの凹凸
形状を有するポリエステルフィルムをガラス板に接Ｉｉ
剤により強固に接着しておけば、型枠を聞く時に成形品
からホログラムの凹凸形状を有するポリエステルフィル
ムも同時に剥離することができる。

実施例２厚さ２ＩＩＩ１１のガラス板に紫外線硬化性樹脂を　７
ＪＬｍの厚さに塗布し、次いで１／−ザー光線を用いて
その硬化性樹脂面にホログラムの凹凸形状を形成して、
ホログラムの凹凸形状を有する型枠とした。以ド実施例
１と同様にしてホログラムの凹凸形状を有する厚さ４１
１ｍのアクリル樹脂板を得、次いでそのホログラトの凹
凸形状の面にアルミニウムを３００オングストロームの
厚さに蒸着し、その蒸着面にウレタン樹脂液をスプレー
コー］・シ、本発明によるホログラム化ｉｌ＋樹脂成形
品を得た。

この樹脂成形品も実施例１と同様にホログラムによる優
れた立体的視感をＩｊ−えるものであった。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は、本発明方法を図解的に示す図である
。ｌ；型枠材料　　　２：ホログラムの凹凸形状３　；　
）、（材フィルム　４；硬化性樹脂５；ホログラムシー
ト　６；型枠７；重合性樹脂液（成形品）８；反射性金属層　９；保護層１η；ホログラム化粧樹脂成形品第２図第３図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）重合性樹脂液を型枠内に注入して重合性樹脂液を
重合硬化させてなる樹脂成形品の製造方法において、型
枠の内面の少なくとも１部にホログラムの凹凸形状を設
けて重合性樹脂液を重合硬化させ、得られた樹脂成形品
のホログラムの凹凸形状面に反射性金属層を形成するこ
とを特徴とするホログラム化粧樹脂成形品の製造方法。
（２）ホログラムの凹凸形状を、型枠の内面にホログラ
ムの凹凸形状を有するフィルムを貼着して設ける特許請
求の範囲第（１）項に記載の製造方法。
（３）ホログラムの凹凸形状の表面に離型剤を塗布する
特許請求の範囲第（１）項に記載の製造方法。
（４）樹脂成形品の反射性金属層に保護層を設ける特許
請求の範囲第（１）項に記載の製造方法。
（５）型枠内のホログラムの凹凸形状が、紫外線または
電子線硬化性樹脂で形成されている特許請求の範囲第（
１）項に記載の製造方法。
（６）重合性樹脂液が、アクリル系重合性樹脂液である
特許請求の範囲第（１）項に記載の製造方法。