JPS619270A - 練製品の製造方法 - Google Patents
練製品の製造方法Info
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- JPS619270A JPS619270A JP59130394A JP13039484A JPS619270A JP S619270 A JPS619270 A JP S619270A JP 59130394 A JP59130394 A JP 59130394A JP 13039484 A JP13039484 A JP 13039484A JP S619270 A JPS619270 A JP S619270A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、練製品の製造方法に関するもので、本発明に
よれば、併用される添加剤の相乗効果によって、魚体を
そのまま練製品原料として用いた場合でも、ゼリー強度
の高い良質なゲル構造を得ることができ、魚類資源の有
効利用が図れる。
よれば、併用される添加剤の相乗効果によって、魚体を
そのまま練製品原料として用いた場合でも、ゼリー強度
の高い良質なゲル構造を得ることができ、魚類資源の有
効利用が図れる。
練製品を製造する場合、ゼリー強度の高い良質なゲル構
造を得るために、練製品の原料は、通常助宗すり身の如
く採肉し水晒しして、極力塩溶性区の蛋白質のみにされ
て用いられている。
造を得るために、練製品の原料は、通常助宗すり身の如
く採肉し水晒しして、極力塩溶性区の蛋白質のみにされ
て用いられている。
近年、200マイル問題とも関連して、魚類資源の有効
活用並びに廃棄部分の活用、更に利用度の低い魚類資源
の有効利用が叫ばれ、種々検討が加えられている。しか
し、利用度の低い魚類資源は、大型のものは少なく、オ
キアミの如く微細なものが多く、このことはそれらの有
効活用を図る上で大きな障害となっている。即ち、上述
した如く、練製品を造る際に高いゼリー強度を付与する
ためには、通常、魚肉を、助宗すり身の如く採肉し水晒
して、極力塩溶性区の蛋白質のみにするこ ゛とが不可
欠であり、各種臓器は勿論、筋肉中の水溶性蛋白や基質
蛋白等もゲル構造を得る上からは阻害因子として考えら
れている。従って、魚体をそのまま播潰した場合は言う
に及ばず、筋肉をそのまま播潰しても良質のゲル構造は
得られず、水溶性蛋白や基質蛋白を除いて初めて良質の
ゲル構造が得られるが、赤身魚やサメ等では同じ工程処
理を経ても良質のゲルは得られない。
活用並びに廃棄部分の活用、更に利用度の低い魚類資源
の有効利用が叫ばれ、種々検討が加えられている。しか
し、利用度の低い魚類資源は、大型のものは少なく、オ
キアミの如く微細なものが多く、このことはそれらの有
効活用を図る上で大きな障害となっている。即ち、上述
した如く、練製品を造る際に高いゼリー強度を付与する
ためには、通常、魚肉を、助宗すり身の如く採肉し水晒
して、極力塩溶性区の蛋白質のみにするこ ゛とが不可
欠であり、各種臓器は勿論、筋肉中の水溶性蛋白や基質
蛋白等もゲル構造を得る上からは阻害因子として考えら
れている。従って、魚体をそのまま播潰した場合は言う
に及ばず、筋肉をそのまま播潰しても良質のゲル構造は
得られず、水溶性蛋白や基質蛋白を除いて初めて良質の
ゲル構造が得られるが、赤身魚やサメ等では同じ工程処
理を経ても良質のゲルは得られない。
本発明者等は、原料魚類の種類及びその利用部位等に制
限されることなく、ゼリー強度の高い良質なゲル構造を
得べく種々検討した結果、ゼリー強度の高い良質なゲル
構造を得る上で塩溶性蛋白質以外は全てゲル阻害性があ
り、加えて、筋肉レベルでも良質のゲルは得られず、ま
た、塩溶性蛋白質レベル(例えば、すり身等)では歩留
20%程度であり、加えて、赤身魚等では粗悪なゲル構
造しか得られないが、特別な添加剤を用いることにより
、ゼリー強度の高い良質なゲル構造が得られること知見
した。
限されることなく、ゼリー強度の高い良質なゲル構造を
得べく種々検討した結果、ゼリー強度の高い良質なゲル
構造を得る上で塩溶性蛋白質以外は全てゲル阻害性があ
り、加えて、筋肉レベルでも良質のゲルは得られず、ま
た、塩溶性蛋白質レベル(例えば、すり身等)では歩留
20%程度であり、加えて、赤身魚等では粗悪なゲル構
造しか得られないが、特別な添加剤を用いることにより
、ゼリー強度の高い良質なゲル構造が得られること知見
した。
本発明は、上記知見に基づきなされたもので、練製品を
製造するに際し、魚類原料中にキレート剤及び蛋白質分
j!IV!酵素インヒビターを添加することを特徴とす
る練製品の製造方法を提供するものである。
製造するに際し、魚類原料中にキレート剤及び蛋白質分
j!IV!酵素インヒビターを添加することを特徴とす
る練製品の製造方法を提供するものである。
以下に、本発明の練製品の製造方法をその実施態様に基
づいて詳述する。
づいて詳述する。
本発明で用いられる魚類原料としては、従来練製品の原
料として用いられていた助宗だら、ぐち類、鰯、サバ類
、及びハモ類等の魚類を全て挙げることかできる他、従
来練製品の原料としては用いられなかったムネダラ、ソ
ユダラ、鯉、おきあみ、イカ、及びなまこ等の魚類も挙
げることかできる。また、本発明を実施する際のこれら
の魚類原料の形態は、魚肉のみに限らず、魚体そのまま
であっても良く、勿論通常の練製品を製造する場合と同
様に採肉し水晒ししたものでも良い。
料として用いられていた助宗だら、ぐち類、鰯、サバ類
、及びハモ類等の魚類を全て挙げることかできる他、従
来練製品の原料としては用いられなかったムネダラ、ソ
ユダラ、鯉、おきあみ、イカ、及びなまこ等の魚類も挙
げることかできる。また、本発明を実施する際のこれら
の魚類原料の形態は、魚肉のみに限らず、魚体そのまま
であっても良く、勿論通常の練製品を製造する場合と同
様に採肉し水晒ししたものでも良い。
また、本発明で用いられるキレート剤としては、EDT
Aが特に好ましいが、他のキレート剤、例えばEGTA
、フィチン酸、クエン酸等を用いることもできる。
Aが特に好ましいが、他のキレート剤、例えばEGTA
、フィチン酸、クエン酸等を用いることもできる。
また、本発明で上記キレート剤と併用される蛋白質分解
酵素インヒビターとしては、市販のトリプシンインヒビ
ターが特に好ましいが、この他、卵白、大豆粉、馬鈴薯
、牛乳等を用いることもできる。
酵素インヒビターとしては、市販のトリプシンインヒビ
ターが特に好ましいが、この他、卵白、大豆粉、馬鈴薯
、牛乳等を用いることもできる。
而して、本発明は、その実施に際して前記の魚
l頻原料にキレート剤及び蛋白質分解酵素イン
ヒビターを添加して処理した後場ずりを行うもので、前
記キレート剤及び前記蛋白質分解酵素インヒビターを添
加する以外は、通常の練製品の製造に準じて実施される
。従って塩すりに際し、必要に応じ調味料、その他の添
加物を添加することもでき、塩すりした肉糊の加熱成形
工程等は全て常法に準じて行えば良い。
l頻原料にキレート剤及び蛋白質分解酵素イン
ヒビターを添加して処理した後場ずりを行うもので、前
記キレート剤及び前記蛋白質分解酵素インヒビターを添
加する以外は、通常の練製品の製造に準じて実施される
。従って塩すりに際し、必要に応じ調味料、その他の添
加物を添加することもでき、塩すりした肉糊の加熱成形
工程等は全て常法に準じて行えば良い。
また、本発明においては、前記キレート剤及び蛋白質分
解酵素インヒビターと共に、更に糖類を添加することが
でき、糖類の添加によりゲル構造を改良できる。この糖
類としては、特にソルビトール及びマルトースが好まし
く、ソルビト−ルはゲル構造の改質効果を奏し、マルト
ースはマスキング効果(除臭効果)を奏する。
解酵素インヒビターと共に、更に糖類を添加することが
でき、糖類の添加によりゲル構造を改良できる。この糖
類としては、特にソルビトール及びマルトースが好まし
く、ソルビト−ルはゲル構造の改質効果を奏し、マルト
ースはマスキング効果(除臭効果)を奏する。
本発明における上述の各種添加剤の添加量は、魚類原料
の種類及び形態、目的製品の種類、及び併用する他の添
加剤の使用量等の差異により一概に決められないが、通
常、EDTAは1〜1000mMとし、トリプシンイン
ヒビターは0.00001〜0.2%とするのが好まし
く、この範囲内において目的に応じ適宜選択すれば良い
。また、ソルビトール及びマルトースの添加量は、それ
ぞれ魚類原料に対して1〜lO%及び0.1〜2.0%
の範囲内で選択するのが、好ましい。
の種類及び形態、目的製品の種類、及び併用する他の添
加剤の使用量等の差異により一概に決められないが、通
常、EDTAは1〜1000mMとし、トリプシンイン
ヒビターは0.00001〜0.2%とするのが好まし
く、この範囲内において目的に応じ適宜選択すれば良い
。また、ソルビトール及びマルトースの添加量は、それ
ぞれ魚類原料に対して1〜lO%及び0.1〜2.0%
の範囲内で選択するのが、好ましい。
尚、以下に示す実施例には、本発明の効果を示す試験例
も含まれている。
も含まれている。
実施例1
■鰯の白筋を充分水晒ししたすり身
■鰯の白筋、血合筋を混ぜて水晒ししたすり身■鰯の白
筋をそのまま肉糊としたすり身■鰯の白筋、血合筋を肉
糊としたすり身上記の魚類原料■〜■に、キレート剤を
濃度を変えて添加し且つ食塩を3%添加して塩すりした
後、それぞれ90℃、20分間加熱し、得られた試験品
それぞれのゼリー強度を測定した。その結果、次のこと
が判った。尚、キレート剤としてはEl)TAを用い、
魚類原料■、■、■及び■を用いた場合を、それぞれ試
験区■、■、■及び■とした。
筋をそのまま肉糊としたすり身■鰯の白筋、血合筋を肉
糊としたすり身上記の魚類原料■〜■に、キレート剤を
濃度を変えて添加し且つ食塩を3%添加して塩すりした
後、それぞれ90℃、20分間加熱し、得られた試験品
それぞれのゼリー強度を測定した。その結果、次のこと
が判った。尚、キレート剤としてはEl)TAを用い、
魚類原料■、■、■及び■を用いた場合を、それぞれ試
験区■、■、■及び■とした。
+11キレート剤無添加(対照)の場合、試験区■では
、ゼリー強度250 g/ctMのものが得られたが、
試験区■、■及び■では、ゲル構造を有しているものは
実質上得られなかった。
、ゼリー強度250 g/ctMのものが得られたが、
試験区■、■及び■では、ゲル構造を有しているものは
実質上得られなかった。
(2)何れの試験区においても、キレート剤濃度1mM
で添加効果が認められ、100mMでは、ゼリー強度は
無添加の約3倍に達した。
で添加効果が認められ、100mMでは、ゼリー強度は
無添加の約3倍に達した。
また、魚類原料として、鰯に代えて、ゲルを造り難いエ
ビを用いた場合について試験したところ、EDTAを添
加しない場合には、筋肉のみではゼリー強度550g/
cJのものが得られるのに対し、殻付ではゼリー強度は
殆どQ g / cntとなるが、EDTAを添加した
場合には、濃度200mMで効果が現れ、濃度500〜
1000mMではゼリー強度350〜400g/cJの
ものが得られた。
ビを用いた場合について試験したところ、EDTAを添
加しない場合には、筋肉のみではゼリー強度550g/
cJのものが得られるのに対し、殻付ではゼリー強度は
殆どQ g / cntとなるが、EDTAを添加した
場合には、濃度200mMで効果が現れ、濃度500〜
1000mMではゼリー強度350〜400g/cJの
ものが得られた。
実施例2
実施例1におけるキレート剤の代わりに蛋白質分解酵素
インヒビターを用い、実施例1と同様にして蛋白質分解
酵素インヒビターの添加効果を調、
べた。尚、蛋白質分解酵素インヒビターとしては、市
販のトリプシンインヒビターを用い、エビの場合殻付の
ものを用いた。
インヒビターを用い、実施例1と同様にして蛋白質分解
酵素インヒビターの添加効果を調、
べた。尚、蛋白質分解酵素インヒビターとしては、市
販のトリプシンインヒビターを用い、エビの場合殻付の
ものを用いた。
その結果、鰯の場合、添加量0.00001〜0.01
%(対魚類原料、以下同じ)、エビの場合、添加量0
、0002〜0.2%でそれぞれ弾性補強効果が認めら
れた。
%(対魚類原料、以下同じ)、エビの場合、添加量0
、0002〜0.2%でそれぞれ弾性補強効果が認めら
れた。
実施例3
実施例1におけるキレート剤(E D T A’)と共
に実施例2で用いた蛋白質分解酵素インヒビターを(M
用し、実施例1と同様にしてキレート剤と蛋白質骨V!
、酵素インヒビターとの併用効果を調べた。
に実施例2で用いた蛋白質分解酵素インヒビターを(M
用し、実施例1と同様にしてキレート剤と蛋白質骨V!
、酵素インヒビターとの併用効果を調べた。
その結果、エビ(殻付)を原料として用いEDTAを5
0〜1000mM、トリプシンインヒビターを0.00
02〜0.2%の間で添加したところ、EDTAについ
ては、300mMでも若干の添加効果が認められ、35
0mMを超えると急激に効果が上昇した。一方、トリプ
シンインヒビターについては、Er)TA300mM程
度迄は添加効果が極めて小さいが、EDTA350mM
以上では急激に効果が出現し、トリプシンインヒビター
の添加量が0.0002%でもEDTAを350m1添
加した時にりも有効で、0.001%では急激に弾力(
ゼリー強度)が上昇し、0.002%ではEDTA単独
区(350mM)のゼリー強度の約1.5倍、0.06
%では約2倍となり、ムキ身(殻無し)からのゲル弾力
(560g/cJ)よりも大きなゼリー強度(720g
/c艷)を示した。
0〜1000mM、トリプシンインヒビターを0.00
02〜0.2%の間で添加したところ、EDTAについ
ては、300mMでも若干の添加効果が認められ、35
0mMを超えると急激に効果が上昇した。一方、トリプ
シンインヒビターについては、Er)TA300mM程
度迄は添加効果が極めて小さいが、EDTA350mM
以上では急激に効果が出現し、トリプシンインヒビター
の添加量が0.0002%でもEDTAを350m1添
加した時にりも有効で、0.001%では急激に弾力(
ゼリー強度)が上昇し、0.002%ではEDTA単独
区(350mM)のゼリー強度の約1.5倍、0.06
%では約2倍となり、ムキ身(殻無し)からのゲル弾力
(560g/cJ)よりも大きなゼリー強度(720g
/c艷)を示した。
実施例4
実施例3におけるキレート剤及び蛋白質分解酵素インヒ
ビターと共に、更にソルビトールを添加し、実施例3と
同様にして試験品を得、併用効果を調べたところ、ED
TA500mM、トリプシンインヒビター0.002%
とした場合、ソルビトール2%以上でゲルの質的変化が
顕著に認められ、特に5%以上で顕著なゲル構造の改良
が認められた。
ビターと共に、更にソルビトールを添加し、実施例3と
同様にして試験品を得、併用効果を調べたところ、ED
TA500mM、トリプシンインヒビター0.002%
とした場合、ソルビトール2%以上でゲルの質的変化が
顕著に認められ、特に5%以上で顕著なゲル構造の改良
が認められた。
実施例5
前記魚類原料■に、EDTA、トリプシンインヒビター
及びソルビトールと共にマルトースを、EDTAI〜2
50mM、)リプシンインヒビター0.00001〜0
.01%、ソルビトール1〜10%、マルトース0.1
〜2.0%の条件で添加し、実施例1と同様にしてそれ
ぞれ試験品を得、添加剤の使用効果を回ぺたところ、E
DTA10mM以上の場d1 トリプシンインヒビター
〇、0QO1%で相乗効果が認められ、・またソルビト
ール5%以上でゲル構造の質的向上が認められ、マルト
ース091%以上で除臭効果が認められた。また、この
場合のマルト−スの過剰添加による阻害作用は認められ
なかった。
及びソルビトールと共にマルトースを、EDTAI〜2
50mM、)リプシンインヒビター0.00001〜0
.01%、ソルビトール1〜10%、マルトース0.1
〜2.0%の条件で添加し、実施例1と同様にしてそれ
ぞれ試験品を得、添加剤の使用効果を回ぺたところ、E
DTA10mM以上の場d1 トリプシンインヒビター
〇、0QO1%で相乗効果が認められ、・またソルビト
ール5%以上でゲル構造の質的向上が認められ、マルト
ース091%以上で除臭効果が認められた。また、この
場合のマルト−スの過剰添加による阻害作用は認められ
なかった。
実施例6
鰯を丸のままチョッパーにかけEDTA50〜500m
M、トリプシンインヒビター0.002〜0.2%及び
食塩3%を添加し、骨や皮が判らなくなる迄微粉砕して
種々のペーストを得た。これらのペーストをそれぞれ1
8φX30mmの塩ビチューブに詰めて、85℃×25
分ボイルして練製品を得た。得られた各練製品について
観察したところ、コントロール(添加剤無添加)は完全
に溶解したが、EDTA250mM以上として得た練製
品は溶解しなくなり、500mMでは明らかに良質なゲ
ル構造を有していた。また、EDTA25OmMの場合
には、トリプシンインヒビターを添加しても顕著な効果
は無かったが、EDTA500mM以上ではトリプシン
インヒビターの添加量に相関して良質となり、EDTA
750mM以上ではトリプシンインヒビター0.05%
辺りからは内蔵等の混入にも拘わらずゲル様組織構造(
ゼリー強度175 g /awl)が見られた。
M、トリプシンインヒビター0.002〜0.2%及び
食塩3%を添加し、骨や皮が判らなくなる迄微粉砕して
種々のペーストを得た。これらのペーストをそれぞれ1
8φX30mmの塩ビチューブに詰めて、85℃×25
分ボイルして練製品を得た。得られた各練製品について
観察したところ、コントロール(添加剤無添加)は完全
に溶解したが、EDTA250mM以上として得た練製
品は溶解しなくなり、500mMでは明らかに良質なゲ
ル構造を有していた。また、EDTA25OmMの場合
には、トリプシンインヒビターを添加しても顕著な効果
は無かったが、EDTA500mM以上ではトリプシン
インヒビターの添加量に相関して良質となり、EDTA
750mM以上ではトリプシンインヒビター0.05%
辺りからは内蔵等の混入にも拘わらずゲル様組織構造(
ゼリー強度175 g /awl)が見られた。
実施例7
鰯を丸のまま凍結粉砕したものを原料として用いる以外
は、実施例6と同様にして練製品を得た。
は、実施例6と同様にして練製品を得た。
この場合、EDTA500mM、)リプシンインヒビタ
ー0,01%程度として得た練製品は、実施例6で得た
練製品と同程度のゲル様組織構造(ゼリー強度180g
/c+a)を有していた。
ー0,01%程度として得た練製品は、実施例6で得た
練製品と同程度のゲル様組織構造(ゼリー強度180g
/c+a)を有していた。
本発明によれば、魚類原料に制限されずに練製9
品を得ることができ、例えば、従来法
では実質上ゲル構造を得ることのできなかった全魚体又
は赤身魚等でもそのまま魚類原料として用いてゼリー強
度の高い良質なゲル構造を得ることができ、従って、魚
類資源の有効利用を図ることができ、しかも製造手段は
、従来法において練製品を製造するに際し、魚類原料中
にキレート剤及び蛋白質分解酵素インヒビターを添加す
るだけで良く、添加剤の使用による弊害を生じることな
く目的に応じて添加剤及びその使用量を変化させて目的
とするゲル構造を有する練製品を容易に得ることができ
る。
品を得ることができ、例えば、従来法
では実質上ゲル構造を得ることのできなかった全魚体又
は赤身魚等でもそのまま魚類原料として用いてゼリー強
度の高い良質なゲル構造を得ることができ、従って、魚
類資源の有効利用を図ることができ、しかも製造手段は
、従来法において練製品を製造するに際し、魚類原料中
にキレート剤及び蛋白質分解酵素インヒビターを添加す
るだけで良く、添加剤の使用による弊害を生じることな
く目的に応じて添加剤及びその使用量を変化させて目的
とするゲル構造を有する練製品を容易に得ることができ
る。
Claims (1)
- 練製品を製造するに際し、魚類原料中にキレート剤及び
蛋白質分解酵素インヒビターを添加することを特徴とす
る練製品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59130394A JPS619270A (ja) | 1984-06-25 | 1984-06-25 | 練製品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59130394A JPS619270A (ja) | 1984-06-25 | 1984-06-25 | 練製品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS619270A true JPS619270A (ja) | 1986-01-16 |
Family
ID=15033257
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59130394A Pending JPS619270A (ja) | 1984-06-25 | 1984-06-25 | 練製品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS619270A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0387162A (ja) * | 1989-08-31 | 1991-04-11 | Nippon Suisan Kaisha Ltd | 練製品品質改良剤 |
JPH03147766A (ja) * | 1989-11-02 | 1991-06-24 | Marudai Shokuhin Kk | ねり製品用原料魚肉材料およびその製造方法 |
JP2010075074A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Ahjikan Co Ltd | 大型イカのすり身の製造方法及びこれによって製造された大型イカのすり身 |
WO2010098057A1 (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-02 | 日清オイリオグループ株式会社 | 魚肉練り製品の製造方法 |
JP2011045321A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Nippon Suisan Kaisha Ltd | 魚肉練製品用添加物 |
-
1984
- 1984-06-25 JP JP59130394A patent/JPS619270A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0387162A (ja) * | 1989-08-31 | 1991-04-11 | Nippon Suisan Kaisha Ltd | 練製品品質改良剤 |
JPH03147766A (ja) * | 1989-11-02 | 1991-06-24 | Marudai Shokuhin Kk | ねり製品用原料魚肉材料およびその製造方法 |
JP2010075074A (ja) * | 2008-09-24 | 2010-04-08 | Ahjikan Co Ltd | 大型イカのすり身の製造方法及びこれによって製造された大型イカのすり身 |
WO2010098057A1 (ja) * | 2009-02-25 | 2010-09-02 | 日清オイリオグループ株式会社 | 魚肉練り製品の製造方法 |
CN102325470A (zh) * | 2009-02-25 | 2012-01-18 | 日清奥利友集团株式会社 | 鱼肉熟食品的制造方法 |
JPWO2010098057A1 (ja) * | 2009-02-25 | 2012-08-30 | 日清オイリオグループ株式会社 | 魚肉練り製品の製造方法 |
JP2011045321A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | Nippon Suisan Kaisha Ltd | 魚肉練製品用添加物 |
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