JPS6191409A - 石油燃焼器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は灯芯式の偏平形石油燃焼器に関するものである
。

従来の技術 従来のこの種の石油燃焼器は、例えば実公昭４０−２６
７１４号公報に示されているように、第６図のような構
造になっていた。

即ち平板状の灯芯１を挾持する火皿２上に、多孔板より
なる燃焼筒３が載置され、この燃焼筒３を包蔵して外筒
４が備えられている。外筒４の上部には２次燃焼口６が
開口されると共に、燃焼筒３上端と２次燃焼口６の間に
は２次空気口６が備えられている。また２次燃焼ロ６上
部には赤熱ネット７が装着されている。

発明が解決しようとする問題点 このような構造において、灯芯１から気化した燃料は燃
焼筒３内で、空気孔３ａから流入する空気と混合しつつ
大部分が燃焼するが、一部の未燃ガスは２次空気口６が
ら空気の供給を受けて、２次燃焼ロ６近傍で燃焼し、赤
熱ネット７を赤熱させている。しかしながら上記構造で
は、燃焼筒３上端から流出する未燃ガスを含んだ気流と
、２次空気口６から流入する空気とが並流のまま上昇し
、充分な混合が得られないために、２次燃焼口Ｓ近傍の
火炎は安定に、かつ完全に燃焼し難く、一部は空気と混
合し得すに未燃のまま上昇して臭気や一酸化炭素（ＣＯ
）を発生したり、あるいはその未燃物が加熱されてスス
を併う黄赤色炎を生じさせることがあった。また空気と
未燃ガスとが並流であることから、拡散燃焼状態となり
火炎長を長くして、赤熱ネット７に至るまでに燃焼反応
を終了し得す、赤熱ネット７にススやタール状物質を付
着、堆積させた）、ここで燃焼反応が冷却により中断さ
れて、アルデヒド等の刺激臭物質を生じたり、ＣＯを発
生させる等の問題点があった。

そこで本発明は、燃焼筒上端近傍において空気と未燃ガ
スの混合を促進し、安定かつ完全な２次燃焼を行わしめ
るものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明の石油燃焼器は、
燃焼筒上端部外側近傍に鍔体を備えたものである。

作用 上記手段により、燃焼筒上端部において渦流を生じ、２
次空気と未燃ガスの混合が促進されて、安定した火炎が
形成されると共に、火炎長も短くなり、上方に設置され
た赤熱体に至る前に燃焼を完了し、臭気・スス・ＣＯ等
の発生を防止することが可能となるものである。

実施例 以下、本発明の一実施例について、添付図面に基づき説
明する。

第１図、第２図において、平板状灯芯１１を挾持する火
皿１２上に、偏平の燃焼筒１３が載置されており、燃焼
筒１３側壁には多数の空気孔１３ａが穿設されている。

燃焼筒１３ａ上方には、２次空気口１４を経て２次燃焼
口１５が設けられているが、２次燃焼口１６く燃焼筒１
３出口部分と略同形状の偏平形となっている。２次燃焼
ロ１６上方は２次燃焼室１６があり、ここに２次赤熱体
１７が配設されている。燃焼筒１３，２次燃焼口１６゜
２次燃焼室１６．および２次赤熱体１７を包蔵して外周
に外筒１８が備えられており、その片面には燃焼筒１３
上部から２次赤熱体１７に対面する位置にガラス板１９
が備えられている。２０は灯芯１１下部を収納するタン
ク、２１は灯芯１１を上下動操作するツマミである。

ここで燃焼筒１３の上級部外側には、外側へ開く鍔体２
２が備えられている。

上記構成において、次にその作用を説明する。

灯芯１１から気化した燃料ガスは、燃焼筒１３内を上昇
しながら空気孔１３ａより流入する空気と混合しつつ燃
焼する。燃料の大部分はかくして燃焼筒１３内で燃焼を
完了するが、一部は未燃状態のまま上昇する。ここで燃
焼筒１３と外筒１８間を上昇し、２次空気口１４より流
入する空気を１０で２次燃焼口１５へ至り、２次燃焼室
１６内で燃焼を完了する。

ところで燃焼筒１３上縁部においては第３図に示すよう
Ｋ、燃焼筒１３外側を上昇してくる空気Ａに対して、そ
の流路を狭める形状の鍔体２２が備えられているために
、鍔体２２上面部に低圧部を生じ、空気Ａの一部および
燃焼筒１３内を上昇する未燃ガスＧを吸引して渦流を生
じ、混合気Ｍを生成する。従ってここに安定した火炎板
を形成して２次燃焼を安定化させると共に、２次燃焼口
１６に至る間に空気Ａと未燃ガスＧとの混合を促進し、
２次燃焼口１６から２次燃焼室１６に至る燃焼反応が加
速され、完全燃焼を促す。かくして従来の如く２次燃焼
部における不完全燃焼、およびそれに伴うスス、有害な
ＣＯ２不快な臭気等の発生は回避され、安全で快適な燃
焼器を提供し得るものである。

また２次空気口１４近傍で充分混合が促進されるため、
２次燃焼室１６における２次火炎の長さが短くなり、２
次燃焼室１６内に２次赤熱体１７を備えても、ここにス
スを付着させたり、燃焼反応途中で２次赤熱体で冷却さ
れＣｏや臭気を発生させたりする危険性も解除すること
ができ、かつ完全燃焼後の高温ガスで２次赤熱体１７を
加熱するために高温・均一な赤熱状態が得られ、ガラス
板１９を経ての熱放射量を高めることができる。

゛　なおここで鍔体２２は、燃焼筒１３の上縁のみに限
らず、その近傍であればほぼ同様の効果が得られ、例え
ば第４図に示すように熱変形防止のために燃焼筒１３の
平面部上方に切溝１３ｂを設け、これを支持する逆Ｕ字
状の金具２３を燃焼筒１３上縁部に封装したものにおい
て、金具２３に鍔体２２を添装させるような構成にして
も充分に上記効果を奏する。また本実施例では燃焼筒１
３の上縁近傍の全周に鍔体２２を配設′しているが、燃
料ガスが希薄となる長手方向両側方部においては必ずし
も必要なく、平面部分のみ鍔体２２を配設すれば上記効
果を発揮することができる。更にこの場合、２次燃焼口
１６の長手方向長さを、燃焼筒１３出口部の同寸法より
やや小とすることにより、より確実に両側部の鍔体２２
欠落を補うことができる。

発明の効果 以上のように、本発明の石油燃焼器は燃焼筒の上端近傍
外面に鍔体を備えたもので、２次燃焼部における空気と
燃料との混合を促進することによって火炎を安定に形成
しかつ完全燃焼を促し、更に２次炎の火炎長を短くし得
るために２次赤熱体を備えたものにしても完全燃焼を確
保でき、また熱放射量も高め得るという効果を有するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例なる石油燃焼器の要部拡大斜
視図、第２図は同石油燃焼器の一部欠截側面図、第３図
は同要部の拡大断面図、第４図は本発明の他の実施例に
おける要部拡大斜視図、第６図は従来の石油燃焼器の要
部縦断面図である。 １３・・・・・・燃焼筒、１３ｂ・・・・・・切溝、１
４・・・・・・２次空気口、１６・・・・・・２次燃焼
口、１６・・・・・・２次燃焼室、１７・・・・・・２
次赤熱体、１８・・・・・・外筒、２２・・・・・・鍔
体、２３・・・・・・金具。 第２図 第３図 第４図 ！３α

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）上下動する平板状灯芯と、この灯芯を挾持する火
   皿と、この火皿上に連接する多孔板よりなる偏平な燃焼
   筒と、この燃焼筒上方に備えられた２次燃焼口と、前記
   燃焼筒および前記２次燃焼口並びに前記２次燃焼口上方
   の２次燃焼空間を包蔵する外筒を有し、前記燃焼筒と前
   記２次燃焼口間には２次空気口を備えると共に、前記２
   次燃焼口断面形状が前記燃焼筒断面形状に略同形状のも
   のにして、前記燃焼筒上端近傍外面に鍔体を備えた石油
   燃焼器。
2. （２）２次燃焼空間内に２次赤熱体を備えると共に前記
   外筒の一部を熱線透過体で構成した特許請求の範囲第１
   項記載の石油燃焼器。
3. （３）燃焼筒の上端に鍔体を備えた逆Ｕ字状金具を冠装
   した特許請求の範囲第１項または第２項記載の石油燃焼
   器。
4. （４）燃焼筒の平面部上方に複数の切溝を配設した特許
   請求の範囲第３項記載の石油燃焼器。