JPS6189205A - ペクチンの製造方法 - Google Patents

ペクチンの製造方法

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JPS6189205A
JPS6189205A JP21095284A JP21095284A JPS6189205A JP S6189205 A JPS6189205 A JP S6189205A JP 21095284 A JP21095284 A JP 21095284A JP 21095284 A JP21095284 A JP 21095284A JP S6189205 A JPS6189205 A JP S6189205A
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JP
Japan
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pectin
acid
extraction
methoxylation
degree
Prior art date
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Pending
Application number
JP21095284A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiyouji Suzuki
鈴木 晶二
Hirofumi Ninomiya
弘文 二宮
Hideki Yoshii
秀樹 吉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Acetate Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Acetate Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Publication of JPS6189205A publication Critical patent/JPS6189205A/ja
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  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野]     。
本発明はペクチンの製造方法に関する。更に詳しくは柑
橘類果皮等ペクチン含有植物からペクチンを抽出するに
際してペクチンの部分的にメチルエステル化されている
D−ガラクツロン酸のメチルエステル部分を部分的に脱
メトキシル化してメトキシル化度をjJJmする方法に
関する。
ペクチン分子中のD−ガラクツロン酸のメトキシル化度
によってペクチンの性質が異なり、メトキシル化度50
%以上のものはノ\イメトキシル(HM)ペクチン、5
0%以下のものはロウメトキシル(LM)ペクチンと分
類される。ざらにHMペクチンにおいてはそのメトキシ
ル化度によりゲル化速度が異なってくるのでそのメトキ
シル化度によりラビッドセット、ミディアムセット、ス
ローセットに分けられている。LMペクチンにおいても
メトキシル化度によりゲルの硬ざや91力性等性質が異
なってくるのでペクチンを製造する上でメトキシル化度
の調節は重要である。
[従来の技術] 柑橘類果皮等ペクチン含有植物からペクチンt製造する
には通常、乾燥したペクチン含有植物をp H1,5乃
至2.5の塩酸や硫酸のような無機酸水溶液に投入して
60℃乃至100℃で30分間乃至数時間攪拌してペク
チン分を抽出する0次いでこの抽出液を遠心分離や圧搾
等により不溶解方を分離し、清澄濾過後必要に応じ濃縮
後、メタノール、インプロピルアルコール、アセトン等
の水混和性有機溶剤を加えて沈殿させるか、あるいはア
ルミニウム、銅、鉄等の金属の塩を添加してペクチンを
該金属塩として沈殿させ、脱水回収する。
金属塩法による場合は続いて酸性アルコール等で沈殿を
洗浄し、金属分を除去して可溶化させる必要がある。い
ずれの場合でも、ペクチンの沈殿を乾燥、粉砕して粉末
ペクチンとする。
このプロセスで何もメトキシル化度を調節しなければ抽
出条件等にもよるが例えば70〜75%というような比
較的メトキシル化度の高いものしか得られず、いわゆる
HMペクチンのラピッドセントタイプしか得ることはで
きない。
メトキシル化度のrA節方法としては ↓酸による抽出を長時間行なうあるいは高濃度の酸の水
溶液で抽出するなど抽出条件を厳しいものとすることに
より抽出とメトキシル化度の調節を同時に行なう。
匂脱水回収されたペクチンを酸を含むアルコールで処理
する方法が知られている。
[発明が解決しようとする問題点] しかし抽出時にメトキシル化度を調節する方法は溶液で
の均一反応系であり、且つ、抽出温度が90℃程度とい
う高温下での処理であるため、条件を厳しくすると脱メ
トキシル化と共にグリコシド結合の開裂も進行し、ペク
チンの分子量低下即ち品質の低下は避けられず、場合に
よっては製品収率も低下する。
一方、脱水回収されたペクチンを酸を含むアルコールで
処理する方法は比較的低温の処理であるためペクチンの
品質低下は少ないが、処理されるペクチンと等量又はそ
れ以上の高濃度酸を含むアルコールで処理する必要があ
るため使用する酸のコストが高くなる、処理後残留する
酸を中和する必要があるためアルカリを要し、さらに中
和の際に生成する塩が製品中に大量に残留し、この塩の
除去のため繰り返し洗浄をしなければならないという問
題があった。
本出願人は先にこれらの問題点を解決する方法としてペ
クチン含有植物からペクチンを醜で抽出するに際して抽
出前に乾燥状態の該植物をで酸で膨潤させてペクチンを
部分的に脱メトキシル化することを特徴とするペクチン
の製造方法を提案したが、今回脱メトキシル化時の温度
条件を適切に選択することによりさらに効率よくメトキ
シル化度を調節出来ることを見出し本発明を完成させた
ものである。
[問題点を解決するための手段] 本発明の安旨はペクチン含有植物からペクチンを酸で抽
出するに際して抽出前に乾燥状態の該植・  物を40
乃至70”Cの温度条件下で酸で膨潤させてペクチンを
部分的に脱メトキシル化することを特徴とするペクチン
の製造方法にある。
本発明において用いられる酸としては塩酸、硫酸、硝酸
等の無機酸が好ましく用いられる。酢酸やクエン酸等の
有機醜も用いることができるが、収率が低くなるという
欠点がある。
酸による脱メトキシル化は乾燥状態のペクチン含有植物
に醜を添加することにより行なわれるが、添加する酸の
濃度は0. l規定以上であることが好ましい、これよ
り低いと反応に長時間を要するようになる6mの添加方
法は噴霧あるいはブレンダー等によるブレンド等いずれ
の方法もとれるが。
酸と該植物を均一に混合するよう注意を払うことが特に
好ましい。
脱メトキシル化において酸は触媒として働くため特に酸
の量が限定されるものではないが、該植物乾燥重量1k
gに対して0.5〜2.0グラム当お%程度用いること
が好ましい、脱メトキシル化で用いられた酸はそのまま
除去せずに必要ならば酸を追加し、且つ水を添加して濃
度を調節して抽出すれば同じ酸を脱メトキシル化にも抽
出にも用い得るので好ましい、脱メトキシル化に用いる
酎の量が抽出に用いる酸の量より多くなってもよいが、
重量を越えると抽出前に部分洗浄あるいは中和が必要と
なる。従って脱メトキシル化に用いる酸の量が抽出に必
要な酸の量と同等又はそれ以下であることが好ましい、
又、脱メトキシル化の為の酸水溶液の量は乾燥状態の該
植物の正1以下となる量を用いることが好ましい、これ
は必要な酸に対し不必要に水が多くなると酸の濃度が低
下し1反応時間が長くなるため均一な混合のし易さと反
応時間のかねあいから水溶液の量が乾燥状態の該植物の
重量以下となる量であることが好ましいことを見出した
ことによる。濃厚な酸を用いても均一にブレンドさえで
きれば特に問題は生じないため酸濃度に関する上限はな
い0例えばスプレー法を用いる場合には比較的濃厚な酸
を用いることができる。該植物に酸を含浸せしめた後は
水分等の蒸発等により濃度変化が生じないように脱メト
キシル化反応中は密閉しておくことが好ましい、ペクチ
ンをメトキシル化度を調節する時の温度条件は40乃至
70℃であることが必要である。40℃より低い温度で
は脱メトキシル化の反応時間が長くかかる欠点があり、
70℃を越える温度では脱メトキシル化と同時に、グリ
コシド結合の開裂も進行し、ペクチンの分子量低下即ち
品質の低下が生ずるという欠点がある。
[実施例] 以下に実施例を用いて本発明をさらに詳しく説明する。
なお実施例においてゼリーグレードはIFT法(フード
 テクノロジー13巻49B−500(1959))で
評価し、メトキシル化度はフード ケミカルス コーデ
ックス(Food Chemicals Codex)
 $ 3版に記載された鹸化滴定法に依った。
実施例1 レモンの搾汁果皮の乾燥物3. Ok gに2.4規定
の塩酸水溶液1250m文を添加混合した。該果皮はこ
の水溶液で膨潤した状態になった。これをポリエチレン
製袋に入れて密閉し、40℃で8.5    1゜時間
放置して反応させた0反応後、該果皮を抽出槽に入れ、
水を加え全量が1001となるようにし、昇温して90
℃で30分間攪拌抽出を行なうた。抽出液のPHは2.
0であった0次に不溶線分を遠心分離して除去し、得ら
れた上澄液に珪藻±濾過助剤を0.5 k g加え加圧
濾過して清澄濾液82kgを得た。この濾液に60%容
量濃度となるようにインプロピルアルコールを加え析出
したペクチンの沈殿を分離し、乾燥、粉砕して粉末ペク
チン700gを得た。得られたペクチンのメトキシル化
度は59.2%であり、ゼリーグレードは213であっ
た。
実施例2 レモンの搾汁果皮の乾燥物3.0 k gを用い、脱メ
トキシル化の温度条件及び時間を60℃2.0時間とし
た以外は実施例1と同様にして粉末ペクチンを得た。得
られたペクチンのメトキシル化度は61.6%であり、
ゼリーグレードは210であった。
実施例3 レモンの搾汁果皮の乾燥物3.0 k gを用い、塩酸
水溶液として4.3規定のもの700m旦を用い。
脱メトキシル化の温度条件及び時間を40℃3.5時間
とした以外は実施例1と同様にして粉末ペクチンを得た
。得られたペクチンのメト+シル化度は62.0%であ
り、ゼリーグレードは210であった・ 比較例1 まえもって酸水溶液で乾燥果皮を膨潤させた状態で密封
放置することをせず、抽出以降の条件は実施例1と同様
にしてレモン搾汁果皮の乾燥物3゜0kgからペクチン
を製造した。得られたペクチンのメトキシル化度は72
.2%であり、ゼリーグレードは213であった。
比較例2 レモンの搾汁果皮の乾燥物3. Ok gを脱メトキシ
ル化の温度条件及び時間を25℃30時間とした以外は
実施例1と同様にし−て粉末ペクチンを得た。得られた
ペクチンのメトキシル化度は60.3%であり、ゼリー
グレードは214であった。
[発明の効果] 以上の実施例から明らかなように抽出に用いる酸又はそ
の一部を用いてペクチンのメトキシル化度を調節する本
願発明はメトキシル化度の調節が容易であり、従来技術
におけるようなペクチンの分子量の過度の低下をまねい
たり、その後の中和による塩の残留が問題になることが
ないという優れた効果を有している。又、抽出に用いる
酸でメトキシル化の調節ができるので経済的である。ま
た、脱メトキシル化の温度条件を40乃至70℃として
いるため、実施例1と比較例2との比較から明らかなよ
うに処理待間が大幅に短縮でき、しかも低温処理に比べ
た時の品質低下も少ないという特徴を有する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ペクチン含有植物からペクチンを酸で抽出するに際
    して抽出前に乾燥状態の該植物を40乃至70℃の温度
    条件下で酸で膨潤させてペクチンを部分的に脱メトキシ
    ル化することを特徴とするペクチンの製造方法。 2、脱メトキシル化に用いる酸の量が抽出に必要な酸の
    量と同等又はそれ以下であることを特徴とする特許請求
    の範囲第1項記載のペクチンの製造方法。 3、脱メトキシル化に用いる酸が水溶液であり、その溶
    液の濃度が0.1規定以上であり、且つ、溶液の量が乾
    燥状態の該植物の重量以下となる量を用いることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載のペクチンの製造方法
JP21095284A 1984-10-08 1984-10-08 ペクチンの製造方法 Pending JPS6189205A (ja)

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