JPS618009A - リクライニング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明はシートクッションに対しシートバックを回動角
度調整自在に連結するリクライニング装置に関し、特に
前倒れ操作レバーの回動操作にてシートバックをシート
クッション側から切離すとともにシート前方への回動力
を与えることが可能となるリクライニング装置に関する
。

〔従来技術〕

たとえば車両用シートなどにあっては、シートクッショ
ンとシートバックとの間にリクライニング装置を設け、
シートバックをシートクッションに対し傾動可能に構成
することが一般に行なわれている。そして、このように
すれば、シートを着座者の体型または好みに応じて自由
に調節し得るもので、その利点は大きい。

ところで、この種のリクライニング装置において要求さ
れることは、できるだけ簡単な構成で、その成形加工性
、組立性に優れ、コスト的に安価であるばかりでなく、
シートバックを自由かつ適切な角度にて傾動調節するこ
とができ、しかもその操作が容易で・、また着座者によ
る荷重に抗してその係止状態を確実に維持し得ることで
ある。

そして、その一方において、この種のリクライニング装
置にあっては、シートバックをシート前方に向って前倒
れさせるリターン動作時には、できるだけ簡単な操作に
てシートバックのロック状態を解除して前倒れさせ得る
ことが必要とされるものであるが、この場合において若
干の問題が生じている。

すなわち、従来この種のリクライニング装置・において
は、上述したシートバックのロック状態を解除して前倒
れさせるための前倒れ操作レバーが、レートクッション
側のベース−Ｈに軸支されており、このレバーを回動操
作しても単にロック状態が解除されるのみで、シートバ
ックには何らの作用力も作用せず、したがってこのシー
ト／クックを前倒れさせるためには、リターンスプリン
グなどを付設し、その引張力にて強制的にシート／＜ツ
タを前倒れさせるような構成とされていた。しかしなが
ら、このような構成では、リターンスプリングなどが必
要となり、部品点数が増加し、その構成などが複雑化す
る等といった問題を生じるものであった。

特に、このような問題は、この種のリクライニング装置
がモータなどにてパワー化されている場合に著しいもの
であった。すなわち、この種のパワーリクライニング装
置ではモータの力にてシートバックを前傾、後傾させる
ことができるため、このシートバックのリターン力は不
要であるが、使用者の便宜を図るためにシートバックの
前倒れ操作レバー・を付設することが一般に行なわれて
いる。しかし、その一方において、このような前倒れ操
作レバーを付設した場合、このレバーを単に操作しても
リクライニング装置は何ら作動しないことから、使用者
にとってこのレバーが何であるかがわからないという不
具合を生じる。このため、従来のものでは、動作上は不
要であるにもかかわらず、リターンスプリングを付設し
、し／ヘー操作時にシートバックが前倒れするように構
成していることから、上述した構造上の問題をもつもの
であった。

〔発明の概要〕

本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
シートクッションとシートバックとにそれぞれ取付られ
かつ同軸上で互いに回動可能に支持されるベースおよび
アームのうち、アーム側に前倒れ操作レバーを回動操作
可能に軸支するとともに、この前倒れ操作レバーにて係
止されることによりアームと一体化されるサブプレート
と前記ベースとの間にこれらを相対的に回動角度調整可
能に連結するロック機構を介装し、かつこの前倒れ操作
レバーの回動操作にて前記ベース側と連結されたサブプ
レートからアームのロック状態を解除すると同時に、そ
の回動力にてこのアームすなわちシートバックをシート
前方に回動させるように構成するという簡単な構成によ
って、前倒れ操作レバーの簡単な回動操作にでシートバ
ックの前倒れ状態が簡単かつ適切に得られるため、従来
のようなリターンスプリングは不要となり、これにより
全体構成の簡素化や各部の動作上の信頼性などを向上さ
せ得るなどといった利点を奏することが可能となる安価
なリクライニング装置を提供す、るものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明を図面に示した実施例を用いて詳細に説明
する。

第１図および第２図は本発明に係るリクライニング装置
の一実施例を示すものであり、これらの図において、本
実施例では、モータを用いることによりパワー化された
リクライニング装置について示している。

まず、全体を符号ｌＯで示すリクライニング装置につい
て、その概略を簡単に説明すると、このリクライニング
装置ｌＯは、シートを構成するシートクッションとシー
トバック（共に図示せず）にそれぞれ取付けられるベー
ス１１およびアーム１２を備えている。そして、これら
ベース１１およびアーム１２には、同一軸線上（シート
支軸上）で互いに異なる径寸法にて円孔１１ａ。

１２ａが形成され、かつベース側の円孔１１ａ側縁に突
設された筒状ガイド部１１ｂが前記アームｌ２側の円孔
１２ａ内に嵌合されることにより両者は互いに回動自在
に組合せられている。また、前記アーム１２の側部には
、後述する前倒れ操作レバーにてこのアーム１２を一体
あるいは切離されるサブプレート１３が配設され、この
サブプレート１３には前記円孔１１ａ、１２ａと同軸上
に円孔１３ａが形成されている。

そして、このサブプレート１３と前記ベース１１の円孔
１３　ａ　、　ｌ　’ｌ　ａの孔縁内には、異なる歯数
をもつ内歯部１４　、１５がそれぞれ形成され、かつこ
れらは遊星歯車機構を利用したロック機構１６にて回動
角度調整自在に連結されている。すなわち、このロック
機構１６は、第２図に示されるように、上述した内歯部
１４．・１５にそれぞれ噛合する第１および第２の歯部
１７ａ、１８ａを有する複数の遊星歯車１７．１８と、
これら遊星歯車１７．１８のうちの一方（この場合１７
）の歯部に噛合するようにして前記両部材１３’、１１
（さらに１２）と同軸上に配設されシートのリクライニ
ング調節操作に応じて回動される太陽歯車としての制御
歯車１９とによって構成されている。この制御歯車１９
は、図示しない操作軸上に設けられモータ２０により回
転される小歯車２１と噛合された歯車２２と一体的に連
設され、前記モータ２０の回転に応じて回転操作される
ものである。

なお、図ｔｌｆｆ２３　、２４はサブプレート１３．ベ
ース１１の外側に配設されたカバーである。また、本実
施例では、遊星歯車群を第１の歯部１７ａを構成する遊
星歯車群１７と、第２の歯部１８を構成する遊星歯車群
１８とに□よって別体構成（図示していないが固定手段
にて一体化されている）にて形成した場合を示している
が、これに限定されず、両歯部を一体に形成してもよい
ことは勿論である。

そして、このような構成によれば、制御歯車１９をモー
タ２０にて所望の方向に回転させると、これによって各
遊星歯車１７．１８が回転し、その第１の歯部１’７ａ
に噛合する内歯部１４をもつサブプレート１３が回転さ
れてこれと一体化されるアーム１２にてシート／ヘッダ
を所望の方向に自由にかつ無段階で傾動動作させること
が可能となる。ここで、このシートパックのシートクッ
シ苫ンに対する相対回動角度は、遊星歯車１７．１８の
第１および第２の歯部１７ａ、１８ａ、制御歯車１９．
さらにサブプレート１３とベースｔｉｔｙ）内歯部１５
．１４などの歯数差によって決定されるもので、必要に
応じて適宜決定すればよいものである。

また、制御歯車１９を停止させると、アーム１２側のサ
ブプレート１３は、その内歯部１４、遊星歯車１７．１
８の第１および第２の歯部１７ａ、１８ａを介して固定
部側のベース１１の内歯部１５に噛合して連結されるこ
とになり、その結果その位置でロックされることになる
。

さて、本発明によれば、上述した構成によるリクライニ
ング装置１０において、シートクッション側に取付けら
れてシートパック側のベース１１と同軸上で互いに回動
可能に支持されるアーム１２偏に前倒れ操作レバー３０
を回動操作可能に軸支するとともに、この前倒れ操作レ
バー３０の係止爪３０ａにて係止されることによりこの
アーム１２とサブプレート１３とを一体化するようにし
、さらにこの前倒れ操作レバー３０の解除方向への回動
操作にて前記ベースｌｌ側とロック機構１６を介して連
結されているサブプレート、　１３からアーム１２の口
７り状態を解除すると同時に、その回動力にてこのアー
ム１２をシート前方に回動させるように構成したところ
に特徴を有している。なお、図中３１は前記サブプレー
ト１３の外周部に形成された前倒れ操作レバー３０の係
止爪３０ａが係止される係止溝、３２は前倒れ操作レバ
ー３０を常時係止方向に付勢するスプリングである。

そして、このような構成によれば、前倒れ操作レバー３
０を回動操作すると、アーム１２がサブプレート１３側
から切離されて自由状態となるとともに、この前倒れ操
作レバー３０の回動量に応じてその係止爪３０ａを支点
としてシートの前方に傾動する結果となり、これにより
従来のようなリターンスプリングが不要となるものであ
る。

勿論、この前倒れ操作レバー３０を用いることなく、モ
ータ２０を作動させてもシート／ヘッダを前倒れさせる
ことは可能である。

さらに、上述した構成において、サブプレート１３側の
係止溝３１の数をふやし、これに前倒れ操作レバー３０
の係止爪３０ａを適宜係止させるようにすれば、その角
度調整を手動にて行なうこともできる。

なお、本発明は上述した実施例構造に限定されず、各部
の形状、構造などを、必要に応じて適宜変形、変更する
ことは自由であり、たとえばサブブレー）１３とベース
１１との内歯部１４．１５を同一の歯先円で歯数が異な
るように形成するとともに□、それぞれの内歯部１４．
１５に第１および第２の、歯部１７ａ、１８ａを有する
遊星歯車１７．１８を噛合させるようにしてもよいし、
さらにその内歯部１４．１５に噛合される第１および第
２の歯部１４，１５を同一の歯数にて形成した単なる平
歯車からなる遊星歯車を用いてもよいものである。

また、上述した各歯部の歯数や歯先円の大きさ、さらに
遊星歯車の数等は必要に応じて選択されるものであり、
また制御歯車１９を遊星歯車１７．１８の歯部のいずれ
か一方に噛合させるとよいことも明らかであろう。

さらに、上述した構成によるリクライニング装置では、
その回動中心に左、右連結シャフトを設けるだけで、両
側リクライニングデバイスとして簡単に使用し得るもの
である。

また、本発明に係るリクライニング装置は、実施例で示
したモータを用いるパワー型に限定されず、さらに実施
例における車両用シート以外にも適用してその効果を発
揮させ得るものである。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明に係るリクライニング装置
によれば、シートクッションとシートバックとにそれぞ
れ取付られかつ同軸上で互いに回動可能に支持されるベ
ースおよびアームのうち、アーム側に前倒れ操作レバー
を回動操作可能に軸支するとともに、この前倒れ操作レ
バーにて係止されることによりアームと一体化されるサ
ブプレートと前記ベースとの間にこれらを相対的に回動
角度調整可能に連結するロック機構を介装し、かつこの
前倒れ操作レバーの回動操作にて前記ベース側と連結さ
れたサブプレートからアームのロック状態を解除すると
同時に、その回動力にてこのアームすなわちシートバッ
クをシート前方に回動させるように構成したので、簡単
かつ安価な構成にもかかわらず、前倒れ操作レバーの簡
単な回動操作にてシートバックの前倒れ状態が簡単かつ
適切に得られるため、従来のようなリターンスプリング
は不要となり、これにより全体構成の簡素化や各部の動
作上の信頼性などを向上させ得るなどといった実用工種
々優れた効果がある。

また、本発明によれば、ロック機構として遊星歯車機構
を巧みに利用してなる構成のものを用い、さらにこれに
モータ等を組み合わせることにより、簡単で部品点数が
少なく、小型、軽量かつコンパクトな構成にもかかわら
ず、シートバックを簡単な操作にて所望の方向に無段階
に回動させて調節し、しかもその調節位置でこのシート
バックを、がた付きもない状態で簡単かつ確実にロック
することができるといった利点もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るリクライニング装置の一実施例を
示す概略分解斜視図、第２図はその要部拡大断面図であ
る。 図中、１０−・・リクライニング装置、１１・・・ベー
ス、１２・拳・アーム、１３−−−サブプレート、１４
．１５−−・内歯部、１６・拳・ロック機構、１７．１
８・・・遊星歯車、１９・・Φ制御歯車、２０・・争モ
ータ、２１，２２・・φ歯車、３０−−−前倒れ操作レ
バー、３０ａ噂・・係止爪、３１・・・係止溝、３２・
・・スプリング。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. シートクッションとシートバックとにそれぞれ取付られ
   かつ同軸上で互いに回動可能に支持されるベースおよび
   アームと、そのアーム側に回動操作可能に軸支された前
   倒れ操作レバーと、この前倒れ操作レバーにて係止され
   ることにより前記アームと一体化されるサブプレートと
   、このサブプレートと前記ベースとの間に介装されこれ
   らを相対的に回動角度調整可能に連結するロック機構と
   を備え、前記前倒れ操作レバーの回動操作にて前記ベー
   ス側と連結されたサブプレートからアームのロック状態
   を解除するとともに、その回動力にてこのアームが取付
   けられているシートバックをシート前方に回動させ得る
   ように構成したことを特徴とするリクライニング装置。