JPS617391A - 高密度液体燃料 - Google Patents

高密度液体燃料

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JPS617391A
JPS617391A JP12776884A JP12776884A JPS617391A JP S617391 A JPS617391 A JP S617391A JP 12776884 A JP12776884 A JP 12776884A JP 12776884 A JP12776884 A JP 12776884A JP S617391 A JPS617391 A JP S617391A
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ethylidenenorbornene
cyclopentadiene
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liquid fuel
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Hitoshi Yuasa
湯浅 仁士
Mitsuo Matsuno
松野 光雄
Hirosuke Imai
宏輔 今井
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Nippon Oil Corp
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高エネルギー燃料に関するもので、さらに詳し
くはロケットまたはジェットエンジンのジェット推進用
に使用する高密度かつ高発熱量の液体燃料に関するもの
である。
(発明の技術的背景および問題点) ロケットおよびターボジェット、ラムジェット、パルス
ジェットなどのジェットエンジンには高エネルギー液体
燃料が用いられている。これらのジェットエンジンの推
力を増加させるためには単位重量当りの燃焼エネルギー
のよシ大きい燃料、すなわち高密度でかつ高燃焼熱の液
体燃料が要求される。これらのジェットエンジン用の液
体燃料は燃焼室にパイプを経由して供給されるが、ジェ
ットエンジンを塔載する飛行物体が高高度域を飛行する
ため、および液体酸素と併用されるだめ液体燃料は極め
て低温に曝される。したがってジェットエンジン用の液
体燃料のもう一つの要求性能は析出点、流動点が低く、
かつ低温においても適度の粘度を有することがあげられ
る。さらにジェットエンジン用液体燃料としては不飽和
結合を有さす、長期の貯蔵に対して安定であることも要
求される。
このようなジェットエンジン用液体燃料としては従来ジ
シクロペンタジェンの水素添加物を酸触媒で異性化して
得られるエキソテトラヒドロジシクロインタジエン(J
P−10、特公昭45−20977号公報)およびツル
ボナシエンを2量化して水素化したもの(RJ−5,米
国特許第3,377,398号公報)などが知られてい
る。JP、−10は低温流動性は良好であるが密度が低
く、容積当りの燃焼熱が小さいという欠点を有する。一
方RJ−5は容積当りの発熱量は太きいが、低温流動性
が不良で、まだRJ−5の合成が困難で高価格であると
いう欠点を有している。
(発明の目的) 本発明はジェットエンジン用液体燃料として要求される
上記の条件を満足し、安価でかつ工業的に容易に製造で
きる高密度の、高発熱量の液体燃料を提供することを目
的とするものである。
すなわち本発明は工業的に人手容易な5−エチリデンノ
ルボルネン−2とシクロペンタジェンまだは/およびメ
チルシクロペンタジェンとヲティールス・アルダ−反応
させ5−エチリデンノルボルネンー2とシクロペンタジ
ェンまだは/およびメチルシクロペンタジェンの1=1
付加物を合成し、これを分離したのち炭素・炭素二重結
合を水素化して不飽和結合を有さない炭化水素化合物と
し、これを高密度、高発熱量のジェットエンジン用液体
燃料とするものである。
(発明の概要) 本発明で用いる5−エチリデンノルボルネン−2とシク
ロペンタジェンまたはメチルシクロペンタジェンのディ
ールス・アルダー反応は主として次の様式で進行し、1
:1付加物(I)が得られる。
(I) (n=o、または1) 反応条件によっては一部に次のような反応で1:1付加
物(H)が少量たとえば5モルチ以下生成する。
(II) (n−0または1) 通常のディールス・アルダー反応条件では式(2)によ
る反応は式(1)に比べて非常に遅く、したがって5−
エチリデンノルボルネン−2とシクロペンタジェンまた
はメチルシクロペンタジェンの1=1付加物は(I)の
構造の化合物が主成分である。
5−−r−チ!J fンノルボルネン−2とシクロペン
タジェンまたはメチルシクロペンタジェンのディールス
・アルダー反応は熱反応であり、触媒を必要としない反
応である。反応原料であるシクロペンタジェンまたは/
およびメチルシクロペンタジェンはモノマーとして反応
系に加えてもよいがまた反応条件下で熱分解してシクロ
ペンタジェンあるいはメチルシクロペンタジェンを生成
スるジシクロペンタジェン、メチルジシクロペンタジェ
ン、ジメチルジシクロペンタジェンを原料として用いて
もよい。5−エチリデンノルボルネン−2とシクロペン
タジェンまたは/およびメチルシクロペンタジェンのモ
ル比は1 : 0.001〜l:10、好ましくは1:
0.01〜2の割合で用いることが好ましい。反応温度
はシクロペンタジェンまたはメチルシクロペンタジェン
を原料として用いる場合は50〜250℃、好tしくけ
80〜200℃、ジシクロペンタジェン、メチルジシク
ロペンタジェン壕だはジメチルジシクロペンタジェンを
原料成分として用いる場合は100〜250℃、好まし
くは120〜200℃である。反応時間は反応温度によ
って変るが10分〜20時間、好ましくは30分〜5時
間である。このディールス・アルダー反応に際してはハ
イドロキノン、tert−フチルカテコール、p−フェ
ニレンシアミンなどの重合禁止剤を添加して重合体の生
成を抑制することが好ましい。またこの反応をメタノー
ルまたはエタノールのような低級アルコール、トルエン
、シクロヘキサンなどの炭化水素など反応を阻害しない
溶媒中で行なってもよい。このディールス・アルダー反
応を実施するに当っては回分式、半回分式あるいは連続
式の反応様式のいずれも採用できる。
5−エチリデンノルボルネン−2とシクロペンタジェン
またはメチルシクロペンタジェンのディールス・アルダ
ー反応では上述した1:1付加物〔主として(■)〕が
生成するが、副反応物としてシクロペンタジェンまタハ
メチルシクロ被ンタジエンの3量体、4量体または5量
体のようなオリコ゛マーを生成する、さらに1:1付加
物(主として(I))にさらにシクロペンタジェンまた
はメチルシクロペンタジェンが付加した多量体も副生ず
る。
これらの副反応物の水素化物は融点が高く、低温流動性
が悪いためジェットエンジン用液体燃料油に混入した場
合性能の低下をひき起こし、場合によっては燃料油が使
用不能となる。したがって本発明における高密度、高発
熱量でかつ低温流動性の良好な液体燃料を合成するため
には上述の反応条件で得たディールス・アルダー反応生
成物から1:1付加物を蒸留などの手段で分離、精製す
る必要がある。
上述の操作によシ合成、分離精製した5−エチリデンノ
ルボルネン−2とシクロ4ンタジエンまだはメチルシク
ロペンタジェンの1:1付加物は炭素・炭素2重結合を
2個有するため化学的安定性に欠け、長期間の安定な貯
蔵ができないため、ジェットエンジン用液体燃料とする
ために水素化反応によシ飽和炭化水素にする必要がある
。この1:1付加物の水素化反応は通常の不飽和炭化水
素化合物に対する水素化反応と同様の条件で実施できる
。すなわち水素化反応は白金、パラジウム、ロジウム、
ルテニウム、などの貴金属触媒やラネーニッケルなどの
水素化反応触媒を用いて、20〜225℃の温度で、水
素の圧力1〜200kf/mの圧力で容易に実施できる
。またこの水素化反応は無溶媒下で実施することができ
るが、炭化水素、アルコール、エステル、エーテルのよ
うな溶媒中で実施することもできる。1:1付加物の水
素化反応が終了しだら、溶媒、未反応物、場合によって
は゛微量に生成する分解生成物および触媒残渣の混合物
より蒸留、濾過などの操作によ、!1l11:1付加物
の水素化物(テトラヒドロ化物)を分離する。
(発明の効果) □  このようにして合成される5−エチリデンノルボ
ルネン−2と7クロペンタジエンまたは/およびメチル
シクロペンタジェンの1:1付加物の水素化物は比重が
0.984’(15℃74℃)という高密度で、真発熱
量が10,000cal/g以上という高発熱量のジェ
ットエンジン用液体燃料であり、その融点は一50℃以
下であシ、低温における流動特性において優れている。
しかも本発明の燃料は工業的に入手容易な5−エチリデ
ンノルボルネン−2とシクロペンタジェンまたは/およ
びメチルシクロペンタジェンを原料として、触媒を必要
としないディールス・アルダー反応を利用して合成され
るために従来のジェットエンジン用液体燃料に比べて安
価に合成できるという利点も有している。なお本発明の
液体燃料は化学的に安定であり長期貯蔵安定性がよく、
金属に対しては腐食性がないという利点を有する。
本発明による5−エチリデンノルボルネン−2とシクロ
ペンタジェンまだは/およびメチルシクロペンタジェン
の1=1付加物の水素化物は単独でジェットエンジン用
燃料として使用できるが、まだ公知の液体燃料と混合し
て使用することもできる。本発明の液体燃料に混合でき
る公知の燃料としではエキソテトラヒドロジシクロペン
タジェン、RJ−5として公知のノルボルナジェンの2
量体の水素化物、シクロペンタジェンおよびメチルシク
ロペンタジェンの3量体の水素化物(特開昭57−59
820)、ジまたはトリシクロへキシルアルカン(英国
特許第977322号公報)、モノまたはジシクロヘキ
シルージサイクリツクアルカン(英国特許第97732
3号公報)、ナフテン系炭化水素およびイソパラフィン
系炭化水素(特開昭57−139186号公報)などが
あげられる。
(実施例) 以下に実施例により本発明を詳述するが、本発明の要旨
を逸脱しない限シ、これらの実施例に限定されるもので
はない。
実施例 1 窒素置換した容量2tのステンレス製オートクレーブに
5−エチリデンノルボルネン−2の362Iとシンクロ
ペンタジェン225Iヲ入れ、157℃テ31時間攪拌
した。反応終了後反応液の減圧蒸留を行なったところ未
反応の5−エチリデンノルボルネン−2が881回収さ
れるとともに沸点86℃/lmmHgの留分が4071
!得られた。この留分をガスクロマトグラフィーを用い
て分析したところ純度が994チであり、また質量分析
計で分子量を測定したところ186であった。まだこの
留分のI)1分析では3020cm−’ 、 1670
σ−1にオレフィンの特性吸収がみられた。’H−NM
R分析では炭素−炭素二重結合に結合した水素に帰属さ
れる吸収がδ5〜6.5ppmに、炭素−炭素二重結合
に結合していない水素に帰属される吸収がδ1〜3.5
ppmにみられたが、これらのピーク面積比は3:15
であった。これらのことよりこの生成物は5−エチリデ
ンノルボルネン−2とシクロペンタジェンの1=1付加
物であることが明らかとなった。しだがってこのディー
ルス・アルダー反応における5−エチリデンノルボルネ
ン=2の反応率は76%であり、5−エチリデンノルボ
ルネンとシクロペンタジェンの1:1付加物の収率は7
3%であった。
この1:1付加物の水添は次のように行った。
容量2Lのステンレス製オートクレーブに上記の方法で
合成しだ1:1付加物398gとパラジウム5%担持の
パラジウム−炭素3.5gを入れたのち、水素圧を8に
9/cdに保ちながら30℃で攪拌した。反応時間が2
0時間経過したところで水素の追加を停止したところ水
素の吸収がないことがわかったので、反応を終了した。
オートクレーブよシ反応液を取り出し、触媒を炉別した
のち減圧蒸留を行なったところ5−エチリデンノルボル
ネン−2とシクロペンタジェンの1=1付加物の水添物
(66”C10,3mmHg )が405g得られた。
この水添物は析出点−50℃以下、比重(15℃/4℃
) 0.984 、真発熱量10,050cal/gで
あった。
実施例 2 内容積2tのステンレス製オートクレーブを窒素置換し
だのち5−エチリデンノルボルネン−2600,9およ
びシクロペンタジェン330gを仕込み、攪拌しながら
徐々に加熱し、2時間かけて内部温度が25℃から12
0℃になるように上昇させた。そ、  の後120℃で
5時間反応させた。反応終了後、反応液をまず常圧蒸留
して未反応シクロペンタジェンを除去し、次に減圧蒸留
したところ沸点86℃/1 mmH,9の留分が119
g得られた。この留分をガスクロ分析したところ5−エ
チリデンノルボルネン−2とシクロペンタジェンの1:
1付加物が991チ含まれていた。
次に1tのステンレス製オートクレープヲ窒素置換した
のち、上記の1:1付加物10019、ラネーニッケル
0.51を入れ攪拌し、反応温度を40”Cに制御しな
がら水素を連続的に10kg/crlになるように加え
た。反応時間が10時間経過したところで水素を追加を
停止し、圧力の低下を観察しだところまったく水素の消
費がないことが判明したので、反応液を取シ出し、窒素
気流下で触媒を炉別し、反応液の減圧蒸留を行ったとこ
ろ1:1付加物の完全水素化物(沸点66℃103mm
H,F )が95.9得られた。この1:1付加物の水
素化物は析出点が一50℃以下であり、比重が0.98
4 (15℃/4℃)、真発熱量が10,040 、c
al /f/であった。
実施例 3 M19                      
   MS容fA21のステンレス製オートクレーブを
窒素置換したのち5−エチリデンノルボルネン−2の6
0(1,ジメチルジシクロペンタジェン4so、vヲ入
れ、170℃で10時間反応させた。反応終了後反応液
の減圧蒸留を行ったところ5−エチリデンノルボルネン
−2とメチルシクロペンタジェンの1=1付加物(沸点
87℃10.7mmHg、純度954%)が36!V得
られた。
次に容量1tのステンレス製オートクレーブに5−エチ
リデンノルボルネン−2とメチルシクロペンタジェンの
1=1付加物300gとパラジウム5チ担持のパラジウ
ム−炭素3.5gを入れ、水素圧を10に&/dに保ち
ながら50℃で15時間反応させた。
反応終了後、触媒を涙別し、反応液を減圧蒸留し、5−
エチリデンノルボルネン−2とメチルシクロペンタジェ
ンの1:1付加物の水素化物(沸点78℃/ 0.3 
’mm時、純度95.6チ)を279g得た。
この水素化物は析出点が一50℃以下であり、比重は0
.975(15℃/4℃)、真発熱量は10,030c
al/19であった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 5−エチリデンノルボルネン−2とシクロペンタジエン
    または/およびメチルシクロペンタジエンをディールス
    ・アルダー反応させ、生成する5−エチリデンノルボル
    ネン−2とシクロペンタジエンまたはメチルシクロペン
    タジエンの1:1付加物の炭素・炭素二重結合を水素化
    して得られる水素化二量体を主成分とする高密度燃料。
JP12776884A 1984-06-21 1984-06-21 高密度液体燃料 Granted JPS617391A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12776884A JPS617391A (ja) 1984-06-21 1984-06-21 高密度液体燃料
US06/746,279 US4604490A (en) 1984-06-21 1985-06-19 High-density liquid fuel
DE8585107651T DE3580944D1 (de) 1984-06-21 1985-06-20 Fluessiger brennstoff mit hoher dichte.
EP85107651A EP0166382B1 (en) 1984-06-21 1985-06-20 High-density liquid fuel

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002128710A (ja) * 2000-10-23 2002-05-09 Nippon Petrochem Co Ltd エチリデンテトラシクロドデセンの製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002128710A (ja) * 2000-10-23 2002-05-09 Nippon Petrochem Co Ltd エチリデンテトラシクロドデセンの製造方法
JP4545303B2 (ja) * 2000-10-23 2010-09-15 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 エチリデンテトラシクロドデセンの製造方法

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