JPS6165962A - 車輌用自動変速機に於けるロツクアツプクラツチの制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動車等の車輌に用いられる自動変速機の流
体式トルクコンバータに組込まれたロックアツプクラッ
チの制御方法に係る。

従来の技術 自ｖＪ巾等ρ車輌に用いられる自動変速機として、ポン
プ羽根車とタービン羽根車とを選択的に機械的に連結す
るロックアツプクラッチを備えた流体式トルクコンバー
タを有する自動変速機が既に良く知られており、これは
既に実用化されている。

上述の如きロックアツプクラッチの係合と解放は、流体
式トルクコンバータの正常なトルクコンバータ作用を保
障した上で流体式トルクコンバータに於ける動力損失の
回避による燃費の向上を図り、また係合時に伝達トルク
の変動によって大きい変速ショックが生じないように車
輌に運転状態と内燃機関の運転状態とに応じて行われる
ようになっており、この制御方法は、例えば、本願出願
人と同一の出願人による特願昭５０−８６９１９号〈特
公昭５６−４５０２０号）、特願昭５１−２２５２１号
（特公昭５５−３８５３９号）、特願昭５６−６５８８
３号（特開昭５７−１７９４６４号）、特願昭５６−６
８０２４号（特開昭５７−１８４７５５号）、特願昭５
６−１１４０６２号（特開昭５８−３’　０５５８号）
、特願昭５６−１３４５０８号（特開昭５８−３７３６
８号）に於て既に提案されている。

発明が解決しようとする問題点 ロックアツプクラッチの係合時には、今まで流体を介し
てポンプ羽根車よりタービン羽根車へトルク伝達が行わ
れていたのが前記ポンプ羽根車と前記タービン羽根車と
が機械的に連結されて該両者間に直接トルク伝達が行わ
れるようになるため、流体式トルクコンバータの伝達ト
ルクが急激に変化し、ショックが生じることが知られて
いる。このショックの大きさは、ロックアツプクラッチ
の係合時に於けるトルクコンバータの速度比（タービン
回転数／ポンプ回転数）が大きいほど、即ら１に近いほ
ど小さく、該速度比が小さいほど大きくなる。流体式ト
ルクコンバータの速度比は内燃機関の出力トルクと走行
抵抗の変化によって同じ車速であっても異り、このため
車速のみによってロックアツプクラッチの係合領域が予
め一定の領域に定められると、登板時や加速時には前記
速度比が小さいにも拘らず車速がロックアツプクラッチ
の係合車速に達してロックアツプクラッチの係合が行わ
れることがあり、この時にはロックアツプクラッチの係
合に伴い大きいショックが生じ１、車輌の乗り心地性が
悪化する。ロックアツプクラッチの係合車速か高く設定
されると、ロックアツプクラッチの係合時に大きいショ
ックが生じ難くなるが、定常走行時に於て流体式トルク
コンバータの速度比が大きく、ロックアツプクラッチの
係合が行われてもよい時にもまだロックアツプクラッチ
の係合が行われず、ロックアツプクラッチの係合領域が
小さくなることによってロックアツプクラッチによる燃
費改善効果が減少する。

本発明は、上述の如き不具合に鑑みて大きい係合ショッ
クを生じることなく常に適切にロックアツプクラッチの
係合が行われるように制御する制御方法を提供すること
を目的としている。

問題点を解決するための手段 上述の如き目的は、本発明によれば、車輌用自動変速機
に於ける流体式トルクコンバータのポンプ羽根車とター
ビン羽根車とを選択的に機械的に連結するロックアツプ
クラッチの制御方法に於て、前記ポンプ羽根車と前記タ
ービン羽根車の速度比（タービン回転数／ポンプ回転数
）を求め、該速度比が所定値以上の時にのみロックアツ
プクラッチの係合作動を許可することを特徴とするロッ
クアツプクラッチの制御方法によって達成される。

発明の作用及び効果 本発明によるロックアツプクラッチの制御方法によれば
、速度比が所定（直以上の時にのみロックアツプクラッ
チの係合が行われ得るから、ロックアツプクラッチの係
合車速が低い値に設定されていても登板時や加速時の如
く車速に対する速度比が小さい時にはロックアツプクラ
ッチの係合が行われず、これにより大きいショックを伴
うロックアツプクラッチの係合が回避され、また定常走
行時の如くトルクコンバータの速度比が大きい時にはロ
ックアツプクラッチが低い車速にまで係合作動するよう
になり、ロックアツプクラッチの係合ｆｉｊｒ域の拡大
によってロックアツプクラッチによる燃費改善効果がよ
り顕著なものとなる。また登板時や加速時の如く、流体
式トルクコンバータの速度比が小さい領域ではロックア
ツプクラッチが作動すると、走行フィーリングが悪化す
るが、本発明によるロックアツプクラッチの制御方法に
よれば、流体式トルクコンバータの速度比が所定端より
大きい時にのみ、換言すればロックアツプクラッチが係
合しても走行フィーリングが悪化しない領域でのみロッ
クアツプクラッチの係合が行われるから、ロック７ツブ
クラツチの係合によって走行フィーリングが悪化するこ
とが回避される。

ロックアツプクラッチの係合作動を許可する流体式トル
クコンバータの速度比はクラッチポイントに相当する速
度比或いはそれより大きい速度比であってよい。

流体式トルクコンバータの速度比を求めるためにはポン
プ回転数とタービン回転数とが必要であり、ポンプ回転
数は機関回転数と同一であるからこれは機関回転数セン
サにより検出される機関回転数であってよく、タービン
回転数は車速レンサにより検出される車速と予め解って
いる各変速段の変速比との等術的計粋により求められれ
ばよい。

実施例 以下に添付の図を参照して本発明を実施例について詳細
に説明する。

第１図は本発明によるロックアツプクラッチの制御方法
を実施されるロックアツプクラッチ付き車輌用自動変速
機の一つの実施例を示している。

図に於て、１は自動変速機を示しており、該自動変速機
は、それ自身周知とされているものであり、ポンプ羽根
車２とタービン羽根車３とステータ羽根車４とロックア
ツプクラッチ５とを有する三要素一段二相型の流体式ト
ルクコンバータ６と、入力軸７を流体式トルクコンバー
タ６の出力部材であるタービン羽根車３に駆動連結され
た補助変速装置としての歯車変速装置８とを有し、流体
式トルクコンバータの入力部材であるポンプ羽根車２を
内燃機関１００の出力軸１０１に駆動連結され、内燃載
量１００より回転ａＪ力をポンプ羽根車２に与えられる
ようになっている。歯車変速装置８の出力軸９は図示さ
れていない推進軸及び差動歯車！ａ置を経て駆動車輪に
駆動連結されている。

ロックアツプクラッチ５はｄカ圧作動式の一般的ＩＨ’
＋’５のものであり、ポンプ羽根車２とタービン羽ｌｆ
Ｊ車３とを選択的にＷｉ！械的に連結するようになって
あり、該ロックアツプクラッチの直結時には内燃１幾関
１００の出力トルクが直接歯巾変速装置８の人力＠７に
伝達されるようになっている。

歯車変速装置８は、＠星歯車式の一般的な歯車変速装置
であってよく、油圧作動式のクラッチ、ブレーキの如き
複数個の摩擦係合３Ａ置が所定の組合せにて選択的に係
合作動することにより複ｖ１個の変速段の間に切換えら
れ、例えば前進三段侵進一段を達成するようになってい
る。

ロックアツプクラッチ５及びｆｌ車変速装置８の摩擦係
合装置の係合作動は油圧制御装置Ｆ？　１０によって行
イつれるようになっている。油圧制御１に置１０は、既
に周知の一般的構造のものであってよく、３個の電磁弁
１１．１２．１３と、手にて操作されるマニュアルシフ
トレバ−１４によりｌｉＩ］換えられる図示されていな
いマニュアルシフト弁及び変速弁とを有し、Ｔｉ磁弁１
１と１２の各々の開閉により歯車変速装置８の摩擦係合
装置に対する油圧の供給と排出を制御して歯車変速装置
８を複数個の変速段と中立段との間に切換設定し、電磁
弁１３の開閉によってロックアツプクラッチ５の係合と
解放を制御するようになっている。尚、この油圧制御装
置１０の基本的構造は本願出願人と同一の出願人による
特願昭５５−６９１１０号に於て既に提案されており、
この油圧制御装置についてより詳細な説明が必要である
ならば特願昭５５−６９１１０号の明ｍ書及び図面を参
照されたい。

電磁★弁１１〜１３の開閉制御はン一でりロコンピュー
タを含んだ電気式制すＩｌ装置１５により行われるよう
になっている。

制ｔｌＩＩ装置１５は、車速センサ１６より車速（歯車
変速装置８の出力軸９の回転ｖｌ）に関する情報を、ス
ロットル開度センサ１７より内燃機関１゜Ｏのスロット
ル６ｎ度、換言すればアクセルペダルの踏込量に関する
情報を、機関回転数センサ１８より内燃機関１００の回
転数に関する情報を、シフトポジションセンサ１９より
マニュアルシフトレンジが如何なるシフトレンジに設定
されているかに関する情報を各々与えられ、それら情報
に応じて電磁弁１１〜１３′の各々にオンオフ的な電気
信号を個別に出力するようになっている。

次に上述の如き電気式制御Ｉｌ装置１５を用いて行う本
発明によるロックアツプクラッチの制御方法の実施要領
を第２図に示されたフローチャートを参照して説明する
。このフローチャートに示された制御ルーチンは所定時
間毎或いは所定機関回転数毎に繰返し実行される。

最初のステップ１に於ては、上述の如き各種センサより
情報を取込むことが行われる。ステップ１の次はステッ
プ２へ進む。

ステップ２に於ては、マニュアルシフトレバ−１４によ
り設定されたマニュアルシフトレンジを決定することが
行われる。ステップ２の次はステップ３へ進む。

ステップ３に於ては、マニュアルシフトレンジに応じて
定められた車速とスロットル開度とによる変速パターン
に従って車速センサ１６により倹出された車速とスロッ
トル聞磨センサ１７により検出されたスロットル開度と
に応じて変速段を決定することが行われる。ステップ３
の次はステップ４へ進む。

ステップ４に於ては、ステップ３に於て決定された変速
段の変速比１（ｉを記憶装置より読み出すことが行われ
る。ステップ４の次はステップ５へ進む。

ステップ５に於ては、スロットル開度に応じて定められ
たロックアツプクラッチの係合許可タービン回転ａ　Ｎ
　Ｌθを決定することが行われる。ステップ５の次はス
テップ６へ進む。

ステップ６に於ては、車速センサ１６によって検出され
た出力軸回転数Ｎｏと変速比Ｋｉとの積算によりタービ
ン回転数が算出され、該タービン回転＠Ｋｉ　ＮＯがロ
ックアツプクラッチ係合許可タービン回転ｖｌＮ　Ｌθ
より大きいか否かの判別が行われる。）＜ｉＮｏ≧ＮＬ
θである時にはステップ７へ進み、これに対し１（ｉＮ
ｏ≧ＮＬθでない時にはステップ９へ進む。

ステップ７に於ては、タービン回転数ＫｉＮ。

を機関回転数センサ１８により検出された機関回転＠Ｎ
ｅによって除障することによって流体式トルクコンバー
タ６の速度比（Ｋｉ　Ｎｏ　／Ｎｃ　）を算出し、該速
度比が所定値Ｅより大きいか否かの判別が行われる。（
Ｋｉ　Ｎｏ　／Ｎｅ　）≧Ｅである時にはステップ８へ
進み、これに対しくＫｉ　Ｎ。

、、’ＮＯ＞≧Ｅでない時にはステップ９へ進む。

ステップ８に於ては、ロックアツプクラッチ５の係合許
可処理が行われる。

ステップ９に於ては、ロックアツプクラッチ５の係合禁
止処理が行われる。

ステップ８及びステップ９の次は何れもステップ１ｏへ
進み、ステップ１０に於ては、ソレノイド１１．１２及
び１３に対する通電を制御する駆動処理が行われる。こ
れによって歯車変速装置８の変速段の切換えが行われ、
またロックアツプクラッチ５の係合が制御される。

上述の如きフローチャートに従って制御が行われること
により、ロックアツプクラッチ５は流体式トルクコンバ
ータ６の速度比が所定値以上の時にのみ係合することを
許可され、この実施例に於ては、速度比が所定圃以上で
且タービン回転数が所定圃以上である時にのみロックア
ツプクラッチ５の係合が行われる。

以上に於ては、本発明を特定の実施例′につい−Ｃ詳細
に説明したが、本発明は、これに限定されるものではな
く、本発明の範囲内にて種々の実施例が可能であること
は当業者にとって明らかであろう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるロックアツプクラッチの制御方法
を実施される車輌用自動変速機及びその変速ル１１卸方
法の実施に用いられる変）未制御装置の一つの実施例を
面図的に示す概略構成図、第２図は本発明によるロック
アツプクラッチの制御方法の実施要領を示ずフローチャ
ートである。 １・・・自動変速■、２・・・ポンプ羽根車、３・・・
タービン羽根車、４・・・ステータ羽根車、５・・・ロ
ックアツプクラッチ、６・・・流体式トルクコンバータ
、７・・・入力軸、８・・・歯車変速装置、９・・・出
力軸、１０・・・油圧制御装置、１１〜１３・・・電磁
弁、１４・・・マニュアルシフトレバ−１１５・・・電
気式制０１１８置。 １６・・・車速センサ、１７・・・スロットル開度セン
サ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車輌用自動変速機に於ける流体式トルクコンバータのポ
   ンプ羽根車とタービン羽根車とを選択的に機械的に連結
   するロックアップクラッチの制御方法に於て、前記ポン
   プ羽根車と前記タービン羽根車の速度比（タービン回転
   数／ポンプ回転数）を求め、該速度比が所定値以上の時
   にのみロックアップクラッチの係合作動を許可すること
   を特徴とするロックアップクラッチの制御方法。