JPS6163707A - 異形糸紡糸用口金 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、異形糸紡糸用口金の改良に関する。

（従来技術とその問題点） 従来の異形糸紡糸用口金は、第５図に示す如く口金材１
に、導入孔２及びこれに連なるスリット形、Ｙ形、十型
等の異形の吐出孔３から成る紡糸孔４が多数穿設されて
成るものである。

かかる構造の異形糸紡糸用口金５、例えば幅０．０５頭
、長さ５韮、深さ０．５ｍｍのスリット形の吐出孔３を
有する異形糸紡糸用口金５を製造するには、先ず第６図
ａに示す如く口金材１に導入孔２を切削加工にて穿設し
、次にその導入孔′２の底部に第６図すに示す如くワイ
ヤーカット放電用のスタート孔６を、切削又は放電加工
で穿設し、次いで第６図Ｃに示す如くワイヤーカット放
電加工にて所要のスリット形の吐出孔３を成形して紡糸
孔４を得るか、又は第７図ａに示す如く口金板１に導入
孔２を切削加工にて穿設し、次にその導入孔２の底部に
第７図すに示す如くパンチングにより吐出孔の元孔７を
テーバ状に穿没し、次いで第７図Ｃに示す如く仕上げパ
ンチにてパンチングして所要のスリット形の吐出孔３を
成形して紡糸孔４を得ていた。これらの製造方法は、吐
出孔３がスリット形に限らず、Ｙ形、十形等であっても
全（同一である。

ところで、これらの異形糸紡糸用口金５の製造方法の場
合、いずれも所要寸法の紡糸孔４．特に吐出孔３の幅及
び深さ寸法が限定され、例えばスリット形の吐出孔３が
幅０．０５．深さ０．５ｍｍの仕上り寸法の時、ワイヤ
ーカット放電の場合は、ワイヤーカント放電用のスター
ト孔６は少なくとも幅０．０４ｍ以下にする必要がある
ので、幅０．０７ｈ＋ｍのスタート孔６を穿設する為の
電極又は切削ドリルを製作するのに甚だ手間がかかる。

しかもスタート孔６の深さが０．５＋ｕと長いので、ス
タート孔６を完全に貢通ずる為に、高級な技術が要求さ
れる。

またパンチングにより吐出孔の元孔７を穿設する時には
、同様にパンチェ具に対して元孔７の深さが長いと、パ
ンチェ具の折損が生じる。しかもパンチェ具を製作する
にも高級な技術が要求される。

このようにいずれの製造方法においても、吐出孔の幅が
狭くなる程、また深さが長くなる程、さらに紡糸孔の数
が多くなる程、製作が極めて困難で、高価なものとなっ
ていた。

（発明の目的） 本発明はかかる問題を解決すべくなされたもので、吐出
孔の幅が狭く、深さが長くとも寸法精度が高く容易に且
つ安価に製作できる異形糸紡糸用口金を提供することを
目的とするものである。

（発明の構成） 本発明の異形糸紡糸用口金は、導入孔及びこれに連なっ
て導入孔の直径より狭い幅で導入孔の直径よりも大きい
形状の異形の吐出孔を有する紡糸孔チップを、該紡糸孔
チップの外形状と同一形状の穴を穿設した口金ホルダー
の前記穴に嵌着固定して成るものである。

（実施例） 本発明の異形糸紡糸用口金の一実施例を第１図及び第２
図によって説明すると、第１図に於いて工０は紡糸孔チ
ップで、この紡糸孔チップ１０は縦断面凸型で平面円形
になされ、上半部１０ａの中心に円形の導入孔１１が穿
設され、下半部１０ｂに導入孔１１の直径より狭い幅で
導入孔１１の直径よりも大きい本例では下半部１０ｂの
直径に等しいスリット形の吐出孔１２が前記導入孔１１
の下端に連なって設けられている。１３は口金ホルダー
で、この口金ホルダー１３に前記紡糸孔チップ１０の外
形状と同一形状の孔１４が複数穿設されている。そして
この口金ホルダー１３の各穴１４に、前記紡糸孔チップ
１０が第２図に示す如く嵌着固定されて、異形糸紡糸用
口金１５が構成されている。

かように構成されている異形糸紡糸用口金１５は、予め
口金ホルダー１３に紡糸孔チップ１０を取付ける穴１４
を穿設し、別途紡糸孔チップ１０を加工し、これを口金
ホルダー１３の穴１４に嵌着固定するだけで極めて容易
に製作できる。しかも紡糸孔チップ１゜を別途加工する
ので、吐出孔１２の幅が狭く深さが長くとも、紡糸孔チ
ップ１ｏの下半部１０ｂの全高にわたって中心を通る切
削加工を施すことにより、容易に寸法精度の高い吐出孔
１２を形成でき、また口金ホルダー１３は紡糸孔チップ
１ｏと同じ大きさの穴１４の切削加工だけであるから容
易に寸法精度の高いものが得４れる。従ってこれを組合
わせて製作される異形糸紡糸用口金１５は極めて寸法精
度の高いものとなる。

尚、上記実施例の異形糸紡糸用口金１５に於ける紡糸孔
チップ１０の吐出孔１２はスリット形であるが、第３図
ａ、ｂに示す如くＹ形の吐出孔１２’や十形の吐出孔１
２°′であっても良いものである。また紡糸孔チップ１
０は、第４図ａに示ず如く上半部１０ａと下半部１０ｂ
とに分割し、さらに下半部１０ｂを吐出孔１２の部分で
分割して、口金ホルダー１３の穴１４にセットする際、
第４図すに示す如く組合わせるようにしても良い。

（発明の効果） 以上の説明で判るように本発明の異形糸紡糸用口金は、
口金ホルダーに予め穿設された穴に、別途加工した導入
孔及びこれに連なる異形の吐出孔を有する紡糸孔チップ
を嵌着固定するだけで容易に製作でき、しかも口金ホル
ダーと紡糸孔チップは個々に加工でき、特に吐出孔は幅
が狭く深さが長くとも容易に加工で゛きて寸法精度の高
い異形糸紡糸用口金を得ることができ、その上これらの
加工１組合わせには手間がかからず高級な技術も必要と
しないので、安価に製作できる等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の異形糸紡糸用口金の一実施例の構成部
品を示す斜視図、第２図は第１図の構成部品を組合わせ
て構成された異形糸紡糸用口金の断面図、第３図ａ、ｂ
は夫々本発明の異形糸紡糸用口金の紡糸孔チップの他の
例を示す斜視図、第４図ａ、ｂは分割型の紡糸孔チップ
とその組合せ方を示す断面図、第５図は従来の異形糸紡
糸用口金の断面図、第６図ａ、ｂ、ｃは従来の異形糸紡
糸用口金の製造方法の一例の工程を示す図、第７図ａ、
ｂ、ｃは従来の異形糸紡糸用口金の製造方法の他の例の
工程を示す図である。 出願人　　田中貴金属工業株式会社 １２．１２−１２″二〇ｉ出Ｌ　　　　　　　　１５：
異ボ！ｆ、４力禾用ロ金第３図 （ａ） 第４図 （Ｑ） １０ｂ　　　　　１０ｂ （ｂ） （ｂ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 導入孔及びこれに連なって導入孔の直径より狭い幅で導
   入孔の直径よりも大きい形状の異形の吐出孔を有する紡
   糸孔チップを、該紡糸孔チップの外形状と同一形状の穴
   を穿設した口金ホルダーの前記穴に嵌着固定して成る異
   形糸紡糸用口金。