JPS6161631B2 - - Google Patents

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JPS6161631B2
JPS6161631B2 JP55120599A JP12059980A JPS6161631B2 JP S6161631 B2 JPS6161631 B2 JP S6161631B2 JP 55120599 A JP55120599 A JP 55120599A JP 12059980 A JP12059980 A JP 12059980A JP S6161631 B2 JPS6161631 B2 JP S6161631B2
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JP
Japan
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silver halide
layer
enzyme
sensitizing dye
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JP55120599A
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Shigeru Nagatomo
Yoshiji Masuda
Juji Mihara
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication of JPS6161631B2 publication Critical patent/JPS6161631B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、写真活性物質とハロゲン化銀との組
合わせによる写真活性物質で標識した化合物の微
量検出法に用いられる、検出さるべき写真活性物
質又は写真活性物質による標識化合物の測定用検
査シート及びそれを用いた微量成分検査方法に関
する。 写真活性物質とハロゲン化銀を組合わせた微量
検出法を用いる微量成分測定法としては、下記の
方法などを挙げることができる。たとえば、写真
活性物質が分光増感色素の場合は次のようにして
行なう。()抗原又は抗体の増感色素による標
識物と、測定すべき抗原又は抗体とを、その抗原
又は抗体と特異的に反応する抗体又は抗原と競合
的に反応させ、その結果生成した標識された抗原
−抗体反応物あるいは、未反応の標識された抗原
又は、抗体のいずれか一方を、ハロゲン化銀と接
触させ、次に、分光増感色素に対応する分光増感
波長域の光で露光し、次いで露光されたハロゲン
化銀を現像し、得られた現像銀又は発色色素の光
学濃度を測定することを特徴とする微量免疫検査
方法、()測定されるべき酵素により特異的に
接触される基質構造をもち、しかも増感色素によ
り標識された合成基質を用い、測定されるべき酵
素との酵素反応により生成した増感色素を含む反
応生成物か又は、未反応合成基質のいずれか一方
をハロゲン化銀と接触させ、次に分光増感色素の
分光増感波長域の光で露光し、次いで、現像し得
られた現像銀又は発色色素の光学濃度を測定する
ことを特徴とする微量酵素定量方法、(),
()で使用したと同様の色素標識抗原体を用
い、特異的な抗原・抗体反応を利用して、相対す
る抗体や抗原あるいはそれらの受容体の組織内で
の存在位置分布などをハロゲン化銀との組み合わ
せで検出する方法などがある。 また、上記写真活性物質がカブラセ剤の場合に
は、露光の必要性がないことを除いて上記と同様
の方法で微量成分を検出することができる。 (),()に示した抗原−抗体反応の特異性
を利用した微量成分の検査方法としては、ラジオ
イムノアツセイ法(radioimmunoassay RIA法)
がある。たとえば(1)に相当するRIA法の原理は、
次の如くである。 即ち、ラジオアイソトープ(RI)で標識(ラ
ベル)した一定量の物質と一定量の特異的な結合
蛋白を反応させると両者の結合体が形成され、一
部の標識物質は未結合の遊離状態で残る。この反
応は一般の質量作用の法則に基いて起る。それ故
に、この反応系に標識していない物質を加える
と、限られた量の結合蛋白との結合は減少し、両
者の間に或る関係(検量線)が成立する。その結
果、結合体と遊離状態の標識物質を分離し、その
一方又は両方のRI量を測定すれば、検量線から
未知検体量を知ることができる。RIAは高感度で
且つ簡便なため特に血液中の微量蛋白質、ホルモ
ン類の測定検査に応用されている。詳細は熊原、
鎮目著「新版ラジオイムノアツセイ」3〜10頁
(1977年朝倉書店発行)、「基礎生化学実験法(6)生
化学的測定(1967年丸善発行)などに記載されて
いる。 しかしながら、RIAは、RI標識物質(125I,131I
など)を使用するため幾つかの欠点を有する。即
ち、良い標識物質とは、高い比放射能を有し、免
疫活性が保たれ、且つ放射化学的純度の高いもの
であると言われている。そのためRIAによれば放
射線障害を受け易く且つ高価で不安定な(長期間
使用できない)標識物質の管理が必要である。更
に、RIAを実施するには、特殊な設備、機器及び
放射線取扱資格保持者が必要であり、処理に当つ
ては公害上の問題を解決しなければならないとい
う問題があつた。 また、微量成分としての酵素の活性測定法に関
しては次のような方法があつた。 たとえば高分子量基質のケンダク液を用い、酵
素反応による濁度の減少を追跡する比濁法、ある
いは、高分子基質の分解による可溶化分を未分解
基質を沈澱回収したのち吸光度測定により求める
吸光度法、同じく高分子量基質に染料やケイ光物
質を結合させておき、酵素反応により低分子化し
た染料やケイ光物質を分別して定量する方法、ま
た酵素反応により基質の一部が脱離したり変化す
ることにより吸収スペクトルに差を生じたり発色
したり、またケイ光物質を生成したりするしくみ
をそなえた基質を用い、吸光度やケイ光強度を測
定することによる方法、などがある。(生化学実
験講座5巻酵素研究法(日本生化学会編、東京化
学同人刊1979年)) これらの方法の多くは、μg/mlオーダーの濃
度の酵素を定量するための方法であり、なかでも
最も高感度な方法されているケイ光性物質(たと
えばクマリンやウンベルフエロンの誘導体など)
を遊離するタイプの基質を用いた方法でも、n
g/ml程度の酵素量が測定できるにすぎなかつ
た。 微量酵素の血液中や体液中の存在量、生体内分
布、尿への排出量などの定量の重要性がますます
高まつてきており、上記の活性測定法では、測定
不能な領域については、酵素分子を一つの抗原と
みなした前述のRIA法が実施されはじめている。
酵素の定量法としてのRIA法は前述の問題点とと
もに、(1)イムノアツセイ法であるため必ずしも酵
素の機能特性である活性を反映しない可能性があ
ること、(2)同様の抗原性部位を有する類縁酵素、
前駆体を含めて定量してしまう可能性を有するこ
と、および(3)たとえば、酵素免疫検査法に用いら
れる酵素標識抗原又は抗体中の酵素のような、被
測定酵素が他の化学物と結合されて単体として存
在しない場合には、抗体作製が難しく実際上測定
法を組むことが困難であることなどが挙げられ
る。 これらの理由で、アイソトープを用いないで十
分な感度を与える安定な微量免疫検査法や、酵素
活性測定方法が望まれていたが、われわれは、例
えば分光増感色素やカブラセ剤などの写真活性物
質とハロゲン化銀を組合わせることにより、高感
度な検出法を考案し微量成分の免疫検査法、酵素
定量法に応用できることを見い出した。 免疫検査法によいては詳細には、特開昭55−
116258号及び同55−116259号に記載されている。 以下、具体的な方法に関しては、写真活性物質
として分光増感色素を用いた場合を例にとつて説
明する。 例えば、上記()のように測定される微量成
分が抗原または抗体である場合は次のようにして
行う。すなわち、分光増感色素標識された抗原ま
たは抗体と測定すべき抗原または抗体を含有する
試料とを、それぞれの抗原種または抗体種に特異
的に反応する抗体または抗原と競合反応させ、そ
の結果生じた反応物または未反応物のいずれか一
方をハロゲン化銀感光材料と接触させ、分光増感
色素の吸収する波長の光で露光し、次いで現像
し、得られる銀像の濃度又は色素濃度から抗原ま
たは抗体を定量する免疫化学的測定方法である。 また上記()のように、測定される微量成分
が酵素である場合には、次のようにして行なう。
すなわち酵素活性を測定するに際し、写真用分光
増感色素即ちハロゲン化銀の固有吸収波長域より
も長波長側に(好ましくは500nmより長波長側
に)吸収域を有し、ハロゲン化銀粒子に接触(吸
着)し、分光増感しうる有機色素構造と、測定
すべき酵素に特異的に接触される構造とを少く
とも一つずつ含有する合成基質を用い、酵素反応
により生じた分光増感色素構造を含む反応生成
物かまたは未反応合成基質のいずれか一方をハロ
ゲン化銀と接触させたのちに分光増感波長域の光
で感光させ、現像することによつて得られた現像
銀量又は発色色素量を光学濃度として測定するこ
とによりなる。 本方法に用いられる合成酵素基質に含まれる、
測定対象となる酵素により特異的に接触される構
造は一般に、たとえば加水分解酵素に対するペ
プチド結合(酸アミド結合)、エステル結合、り
ん酸エステル結合、グルコシド結合、また例えば
転移酵素に対するアミノ基、カルボシキル基など
の酵素の接触部位とたとえば、アミノ酸残基、
糖、核酸塩基などの酵素の認識部位(結合部位)
から構成されている。これらは、酵素の基質特異
性に対応する基質構造として、より具体的に、後
述の各酵素について、「生化学データブツク」(第
一分冊)(日本生化学会編1979、東京化学同人
刊)及び、「The Enzyme」vol.、及び
(Paul.D.Boyer.他編1971、Academic Press刊)
に記載されている。 本発明に用いられる合成基質は、上記基質特異
性に対応する構造と後に述べる分光増感色素構
造が少くとも一つずつ連結されたものである。
連結に際し要求される条件としては、(1)連結によ
り酵素反応性が阻害されないこと及び(2)分光増感
性が失なわれないことなどがある。 また以上の(),()のほかに本方法は標識
された抗原又は抗体を用いるリセプターアツセイ
などの生体成分の組織内分布の測定(たとえばラ
ジオアイソトープ)を用いるリセプターアツセイ
については入江實編「続ラジオイムノアツセイ」
講談社、12章に詳しく記されている)への適用が
でき、種々の生体成分、薬物、酵素などの微量成
分の定量に応用できるものである。 従来用いられていた検査シートすなわち、支持
体及び感光性ハロゲン化銀乳剤層(以下、乳剤層
という)からなる検査シートが微量成分の測定の
際に用いられていた。しかしながら、このような
特徴をもつ検査シートでは、本発明において必要
とする写真活性物質によつて標識された微量成分
とハロゲン化銀との接触が充分ではなかつた。そ
れ故に、より高感度な検査方法を得るためにはこ
の点を改良することにより検出感度、再現性など
を向上させる必要があつた。 本発明の目的は、例えば、上記の微量成分の免
疫検査法や酵素定量法などに共通の検出法として
用いられる写真活性物質及び写真活性物質を標識
した化合物のハロゲン化銀による検出定量におい
て、より高感度で再現性のよい結果を与える測定
用検査シート(以下、検査シートと称す)及びそ
れを用いた検査方法を提供することである。 本発明の他の目的は、複数の微量成分、特に抗
原・抗体、酵素などの生体微量成分の定量を迅速
に、簡便になしえる検査シートを提供することに
ある。 更に本発明の他の目的は、検査シートを用いて
簡便に微量成分を検査する方法を提供することな
どである。 我々は、研究を続けた結果、上記2つの方法な
どにおける写真活性物質(ハロゲン化銀を活性化
しえる物質)例えば分光増感色素、カブラセ剤な
どにて標識された微量成分の検出感度、再現性の
向上に関して、次のような層構成を有した検査シ
ートが非常に有効であることを見い出した。 すなわち、本発明の検査シートは支持体上に、
順に吸水層、感光性ハロゲン化銀乳剤層を設けた
ことを特徴とする微量成分測量用検査シートであ
る。 この場合、吸水層は、本質的に吸水量を増大さ
せるためのものであり、感光性ハロゲン化銀乳剤
層(以下、乳剤層と称す)と支持体との間にある
ことが好ましい。 また、この吸水層は、本質的に非感光性であ
り、膨潤性を有していることが好ましい。 また、乳剤層と支持体との間に吸水層のほかの
層があつてもさしつかえない。 また、本発明の検査方法は、抗原または抗体に
写真活性物質を標識することにより微量成分を免
疫化学的に検査する方法において、支持体上に吸
水層を有して、更に該吸水層上にハロゲン化銀層
を有することからなる微量成分測量用検査シート
を用いた微量免疫検査方法である。 また、本発明の検査方法は、被測定酵素により
特異的に接触される構造と分光増感色素構造ま
たはカブラセ剤構造とを少くとも一つずつ、同
一分子内に含んだ合成基質を用い、それと被測定
酵素との酵素反応によつて生じた分光増感色素構
造またはカブラセ剤構造を含む反応生成物か、
または、未反応の合成基質のいずれか一方をハロ
ゲン化銀と接触させたのちに、分光増感色素を含
む合成基質を用いた場合には、対応する用いた分
光増感色素の吸収する波長の光で露光し、カブラ
セ剤を含む合成基質を用いた場合には露光せずに
これを現像し、その黒化濃度または/および色素
濃度から酵素量を測定する方法において、支持体
上に、吸水層を有して更に該吸水層上にハロゲン
化銀層を有することからなる微量成分測量用検査
シートを用いた微量酵素検査方法である。 本発明の検査シートにおける吸水層としては、
例えば多孔性膜、ロ紙、繊維などやゼラチンおよ
び/またはポリマーよりなるインバータから構成
されることが望ましい。また吸水層は、塗布後冷
風により容易にセツトする(ゲル化する)特性を
有することが好ましい。この点において、特に、
ゼラチンが全バインバーの50重量%以上であるこ
とが好ましい。また、吸水層の吸水率を向上させ
るために、他のポリマーを有効に用いることがで
きる。更に、同層には、乳剤層用の添加剤でもあ
るカブリ防止剤、染料、界面活性剤などを添加す
ることができる。 本発明の吸水層の膜厚は、薄いと十分な吸水率
をうることができないため1μ〜100μあること
が好ましい。また、支持体として何とう性のもの
を用いる場合などにおいて、厚すぎるとセーリン
グ等の問題が大きくなるので1μ〜40μ程度であ
ることが好ましい。より好ましくは、3μ〜40μ
程度である。更に好ましくは5μ〜20μ程度であ
る。 本吸水層には、ゼラチンやポリマーの他にハロ
ゲン化銀や通常のハロゲン化銀感光材料用の添加
剤たとえばカブリ防止剤、染料、界面活性剤およ
びコロイド銀などを含ませることができる。 本吸水層に用いられるゼラチンは、石灰処理ゼ
ラチン、酸処理ゼラチン、これらを酵素で処理し
た酵素処理ゼラチン、さらにこれらを化学的に修
飾した、たとえばフタル化ゼラチンなどの誘導体
ゼラチン、これらのゼラチンの共存下にモノマー
をグラフト重合させたグラフトゼラチンなどを単
独で、又は任意の比率で混合して用いてもよい。
本発明に用いられるポリマーとしては、膨潤しや
すくまた溶けにくいものが望ましく、アルブミ
ン、寒天、アラビアゴム、アルギン酸など、また
ビニルアルコール、ビニルピロリドン、アクリル
アミド、アクリル酸、メタクリル酸、スチレン、
スルホン酸スチレン、メチルメタクリレートのご
とき重合可能なビニル化合物のモノマーを重合さ
せた親水性のホモポリマー又はこれらの親水性コ
ポリマーまたは、セルロース化合物(例えばヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、デキストリン等)、水可溶性澱粉などを
用いることができる。必要によりこれらに硬化剤
を添加し、とけにくくしてもよい。 ここで用いられる硬膜剤としては、写真の分野
にて知られた数多くのものが有効に用いられる。
具体的には、「The Theory of the Phctographic
Process」(第4版、T.H.James編、1977年
Macmillan Publishing刊、P.78〜P.84)に記載の
化合物を有効に用いることができる。 本発明の検査シートには、必要に応じて保護
層、分離層、過層を設けることができる。例え
ば保護層は、ゼラチンまたは合成、半合成ポリマ
ーなどからなつており、通常乳剤層の外側などに
設けられる。 また、分離層としては、特願和54−124515号な
どに記載されているものが本発明においても有効
に使用することができる。 本発明の検査シートには、必要に応じて光学フ
イルター層を設けることができる。 本発明の検査シートには、必要に応じて中和層
と温度補償ポリマー層とを設けることができる。
これによつて、検査シートを現像処理する場合、
予め定められた恒温での現像処理が行なわれなく
とも、処理温度の変化によつて実質上、現像銀濃
度または発色色素濃度のバラツキをなくすことも
できる。具体的には、例えば米国特許第3362819
号、同第4028103号に記載された酸ポリマー層と
米国特許第4056394号、同第4061496号、特開昭53
−72622号公報に記載された温度補償ポリマー層
とを組合わせた塗布層に接して現像を進行させる
ことができる。 本発明の検査シートは塗布物と支持体間のはく
りを防止する目的で表面処理を施したセルロース
アセテート膜、ポリエステル膜、ポリエチレンを
ラミネートした紙などの支持体上に上記の吸水
層、ハロゲン化銀乳剤層、保護層および/または
分離層を順次または同時に塗布することにより得
られる。この場合、支持体、吸水層、ハロゲン化
銀乳剤層は必須であるが保護層、分離層はなくて
もよい。 また、本発明の検査シートには、高湿時または
低湿時におけるカーリング防止などの目的のため
に、支持体に対して上記吸水層、乳剤層と反対側
にゼラチンおよび/またはポリマー層を設置する
ことができる。 本発明の検査シートの乳剤層とは、ハロゲン化
銀を含んだ層である。ハロゲン化銀としては、塩
化銀、塩臭化銀、臭化銀、沃臭化銀、塩沃臭化
銀、塩沃化銀、沃化銀などが用いられる。 また、ハロゲン化銀層は、ハロゲン化銀が親水
性のバインダー中に分散または懸濁せしめられた
いわゆる乳剤であつてもよく、あるいは、バイン
ダーなしで支持体上に(例えば、真空蒸着、スパ
ツタリング等で支持体上にハロゲン化銀層をもう
けたもの)ハロゲン化銀を設けたものであつても
よい。 また、本発明におけるハロゲン化銀層は、一層
であつてもよいし必要に応じて2層であつてもま
たそれ以上であつてもよい。 本発明におけるハロゲン化銀層に塗布されるハ
ロゲン化銀量としては、現像処理後の光学濃度が
好ましくは、0.5〜6.0、より好ましくは1.5〜4.5
程度になる量である。 本発明において用いられるハロゲン化銀層中の
ハロゲン化銀については、特開昭54−116258号、
同55−116259号に記載されたものを用いることが
できる。すなわち、慣用の方法、例えばシングル
ジエツト法、ダブルジエツト法、又はそれらの組
合せによつてつくることができる。 ハロゲン化銀乳剤の調整法は例えばTrivelliと
Smith著「The Photographic Jounrnalvol.79,
pp.330〜338(1939);C.E.K.Mees著「The
Theory of the Photographic Process」
Macmillan;やGlafkides著「Photographic
Chemistry」vol.1、pp.327〜336(Fauntain
Press)に記載されている。 本発明において用いられる乳剤中のハロゲン化
銀粒子は、通常粒子サイズでも微粒子サイズのも
のでも用いることができるが、粒子の平均直径
(例えばプロジエクテツド・エリア法数平均によ
る測定)で0.04μ〜4μのものが好ましい。 本発明において用いられるハロゲン化銀乳剤は
化学熟成しない乳剤でもよいが、通常用いられて
いる化学増感法、例えば金増感(米国特許第
2540085、同第2597876、同第2597915、同第
2399083など)、第族金属イオンによる増感;硫
横増感(米国特許第1574944、同第2278947、同第
2440206、同第2410689、同第3189458、同第
3415649など)、還元増感(米国特許第2518698、
同第2419974、同第2983610など)、またはその複
合された各種増感法が適用される。 更に具体的な化学増感剤としては、アリルチオ
カルバミド(allyl thio carbamide)、チオ尿素、
ソジユウム・チオサルフエートやシスチンなどの
硫横増感剤;ポタシウムクロロオーレイト、オー
ラス・チオサルフエートやポタシウムクロロパラ
デート(potassium chloropalladate)などの貴
金属増感剤;塩化スズ、フエニルヒドラジンやレ
ダクトンなどの還元増感剤などを含んでよい。ポ
リオキシエチレン誘導体(米国特許第981470、特
公昭31−6475、米国特許第2716062など)、ポリオ
キシプロピレン誘導体、4級アンモニウム基をも
つ誘導体などの増感剤を含んでいてもよい。 本発明において用いられるハロゲン化銀乳剤
は、適当なカブリ防止剤(antifoggant)や安定
剤(stabilizer)を含有しうる。例えば米国特許
第2131038や同第2694716などで記載されているチ
アゾリウム塩(thiazolium salts);米国特許第
2886437や同第2444605などで記載されているアザ
インデン類(azaindenes);米国特許第3287135
などで記載されているウラゾール類
(urazoles);米国特許第3236652などで記載され
ているスルホカテコール類(sulfocatechols);
米国特許第623448などで記載されているオキシム
類(oximes);米国特許第2403927、同第
3266897、同第3397987などに記載されているメル
カプトテトラゾール類(mercaptotetrazoles)、
ニトロン(nitron);ニトロインダゾール類
(nitroindazoles);米国特許第2839405などで記
載されている多価金属塩(polyyalent metal
salts);米国特許第3220839などで記載されてい
るチウロニウム塩(thiuronium salts);米国特
許第2566263、同第2597915などで記載されている
パラジウム、白金および金の塩など用いられる。 本発明にて用いられるハロゲン化銀乳剤は現像
主薬(例えばハイドロキノン類、カテコール類、
アミノフエノール類、3−ピラゾルドン類、アス
コルビン酸やその誘導体、リダクトン類
(reductones)やフエニレンジアミン類
(phenylenediamines)など)、または現像主薬の
組合せを含有させることができる。現像主薬
(developing agents)は感光性乳剤中そして/ま
たは写真要素中の他の適当なところへ入れられう
る。現像主薬は適当な溶媒からまたは米国特許第
2592368や仏国特許第1505778に記載されている分
散物の形で添加することができる。 用いられる感光性乳剤は塗布助剤例えばサポニ
ン、米国特許第2600831などに記載されているア
ルキルアリールスルホン酸塩(alkylaryl
sulfonates)、米国特許第3133816などに記載され
ているアンホテリツク化合物(amphoteric
compounds)などを含有しうる。 用いられる感光性乳剤はアンチスタチツク剤、
可塑剤、螢光増白剤、現像促進剤、空気カブリ防
止剤、色調剤などを含有しうる。 本発明に於いて、通常のゼラチンハロゲン化銀
乳剤が用いられるが、ゼラチンの代りに前に記し
たポリマー等を使用することができる。 具体的には通常のゼラチンも用いられるが、こ
のときゼラチンの代りにたとえばアルブミン、寒
天、アラビアゴム、アルギン酸、アシル化ゼラチ
ン(例えばフタル化ゼラチン、マロン化ゼラチン
等)、デキストラン、デキストリン、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリ
ルアミド、ポリスチレンスルホン酸、ポリアクリ
ル酸、マイレン酸共重合体、ポリヒドロキシエチ
ルアクリレートのような親水性ポリマーまたはセ
ルロース及びその誘導体(例えばヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピロセルロース)、水可溶性澱粉の
ような感光性ハロゲン化銀に対し有害な作用を及
ぼすことのない物質も使用されてよい。 本発明に使用される写真感光材料の写真乳剤層
には色像形成カプラー、すなわち芳香族アミン
(通常第一級アミン)現像主薬の酸化生成物と反
応して色素を形成する化合物(以下カプラーと略
記する)を含んでもよい。カプラーは分子中にバ
ラスト基とよばれる疎水基を有する非拡散のもの
が望ましい。カプラーは銀イオンに対し4当量性
あるいは2当量性のどちらでもよい。また色補正
の効果をもつカラードカプラー、あるいは現像に
ともなつて現像抑制剤を放出するカプラー(いわ
ゆるDIRカプラー)を含んでもよい。カプラーは
カツプリング反応の生成物が無色であるようなカ
プラーでもよい。 本発明の検査シートのハロゲン化銀層の設け方
については、写真感光材料にて通常用いられてい
る方法を用いることができる。詳細は「コーテイ
ング工学」(原崎勇次著、昭48年刊、朝倉書店)
などに記載されている。また、ハロゲン化銀乳剤
などの塗布においてはデイツプ塗布法、ローラー
塗布法、カーテン塗布法、押出塗布法などを用い
ることができる。 また他の層、たとえば吸水層や補助層などの層
についても同様に設けることができる。 塗布のさいには、塗布助剤、たとえばサポニン
(ステロイド系)、ポリアルキレングリコールアル
キルアミンまたはアミド類、シリコーンのポリエ
チレンオキサイド付加物類)、グリシドール誘導
体(たとえばアルケニルコハク酸ポリグリセリ
ド、アルキルフエノールポリグリセリド)、多価
アルコールの脂肪酸エステル類、糖のアルキルエ
ステル類、同じくウレタン類またはエーテル類な
どの非イオン性界面活性剤;トリテルペノイド系
サポニン、アルキルカルボン酸塩、アルキルスル
フオン酸塩、アルキルベンゼンスルフオン酸塩、
アルキルナフタレンスルフオン酸塩、アルキル硫
酸エステル類、アルキルリン酸エステル類、N−
アシル−N−アルキルタウリン類、スルホコハク
酸エステル類、スルホアルキルポリオキシエチレ
ンアルキルフエニルエーテル類、ポリオキシエチ
レンアルキルリン酸エステル類などのような、カ
ルボキシ基、スルホ基、ホスホ基、硫酸エステル
基、燐酸エステル基等の酸性基を含むアニオン界
面活性剤;アミノ酸類、アミノアルキルスルホン
酸類、アミノアルキル硫酸または燐酸エステル
類、アルキルベタイン類、アミンイミド類、アミ
ンオキシド類などの両性界面活性剤;アルキルア
ミン塩類、脂肪族あるいは芳香族第4級アンモニ
ウム塩類、ピリジウム、イミダゾリウムなどの複
素環第4級アンモニウム塩類、および脂肪族また
は複素環を含むホスホニウムまたはスルホニウム
塩類などのカチオン界面活性剤を用いることがで
きる。 本発明の検査シートの支持体としてはプラスチ
ツクフイルム、紙、布などの可撓性支持体または
ガラス、陶器、金属などの剛性の支持体を用いる
ことができる。可撓性支持体として有用なもの
は、硝酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸酪酸
セルロース、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリカーボネート等
の半合成または合成高分子から成るフイルム、バ
ライタ層またはα−オレフインポリマー(例え
ば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/
ブデン共重合体など)等を塗布またはラミネート
した紙等である。 また、これら支持体表面は、ハロゲン化銀層と
の接着をよくするために下塗処理されてもよい。
支持体表面は下塗処理の前または後に、コロナ放
電、紫外線照射、火焔処理を施してもよい。 本発明に於て用いられる増感色素標識物、たと
えば抗原又は抗体などの微量成分や、酵素活性を
測定するための合成基質などを標識するために用
いる写真用分光増感色素はハロゲン化銀に分光感
度を付与する性質を持つ故、写真感光材料の分光
増感色素として知られており、例えばシアニン色
素、メロシアニン色素、ヘミシアニン色素、スチ
リル色素などがある。これらは具体的には“The
Theory of the photographic Process(第4
版)”(Edited by T.H.James,1977年
Macmillan 社刊)及び“Cyanine Dyes and
Related Compounds”(F.M.Hamer著、1964年
Interscience Publishers刊)などに記載されて
いる。さらに具体的には、米国特許第2493748
号、同第2519001号、同第2652330号、西独特許第
1177481号、仏国特許第1412702号、英国特許第
489335号などに記載されているメロシアニン色
素、また米国特許第2238213号、同第2503776号、
同第2537880号、同第3196017号、同第3397060
号、西独特許第929080号、同第1028718号、同第
1113873号、同第1163671号、同第1177482号、仏
国特許第1359683号、英国特許第840223号、同第
886270号、同第886271号、同第904332号、ベルギ
ー国特許第654816号、特公昭40−14112号、特公
昭40−23467号などに記載されているシアニン色
素が何れも本発明に有用な色素である。これらの
色素は少くとも2つ以上併用されてもよい。例え
ば特公昭43−4932号、特公昭43−4936号、特公昭
43−22884号公報などに記載されている色素の併
用を含む強色増感も本発明に有用である。また米
国特許第2947630号、同第2933390号、同第
2937089号、同第3617295号、同第3635721号、仏
国特許第1500218号などの強色増感も有用であ
る。この場合強色増感剤は標識された抗原抗体な
どの微量成分といつしよに混合されていても、あ
るいはあらかじめハロゲン化銀乳剤中に加えられ
ていてもよい。 これらの分光増感剤のうち、下記の色素は、抗
原、抗体、酵素基質、などの微量成分との結合力
にすぐれ、殊に有利な標識化合物である。 (1) 複素環に、少くとも一つのメルカプト基、ア
ミノ基、ヒドロキシ基またはカルボキシ基を有す
る下記式()のシアニン色素。 ここでmとnは各1又は2を表わし、pは、2
又は3、qは1または2を表わす。L1、L2、L3
は、同一又は異なつて、メチン基(アルキル基、
ハロゲン、アリール基などで置換されていてもよ
い)を表わし、Z及びZ1は、各々5員または6員
の含窒素ヘテロ環核を完成するに必要な非金属原
子群を表わし、同一でも異なつていてもよい。R
およびR1は、同一でも異なつていてもよく、置
換又は無置換アルコール残基を表わす。R2はZ
の置換基であり、水素または −Pi−Qj−W (式中、Pは
【式】
【式】−O−,− S−または−CO−を表わし、 R20は、水素、炭素数1〜8の置換されていて
もよいアルキル基を表わす。また、Qは、炭素数
1〜10の置換されていてもよいアルキレン基、置
換されていてもよいアリーレン基、アラルキレン
基、アルカリーレン基、ジペプチド残基あるいは
トリペプチド残基を表わす。iおよびjは、それ
ぞれ0または1を表わし、同一でも異なつていて
もよい。Wは、メルカプト、アミノ、ヒドロキシ
又はカルボキシ基を表わす。)を表わす。 R,R1,R2およびZ1の少くとも一つは、メル
カプト、アミノ、ヒドロキシおよびカルボキシ基
からなる群の中から選ばれる少くとも一つの基、
好ましくは、少くとも一つのカルボキシ基を含
む。 この中でも殊に好ましいシアニン色素は、R2
のみがカルボキシ基を含む場合である。 (2) 複素環に、少くとも一つのメルカプト基、ア
ミノ基、ヒドロキシ基またはカルボキシ基を有す
る下記式()のメロシアニン色素。 式中Z2は前述のZ,Z1と同意義、rはnと同意
義、L1,L2は前記と同意義である。m1は、2,
3または4を表わす。 dは1,2または3を表わす。Q1は酸素原
子、イオウ原子、または
【式】(R30はR2の 同義の脂肪族基)を表わす。 Qは5員または6員の含窒素ヘテロ環核を完成
するに必要な非金属原子群を表わす。 R3とR4及びR6は、式()におけるR,R1
同義、R5は同じくR2と同義。従つて、R3,R4
R5およびR6の少くとも一つは、メルカプト、ア
ミノ、ヒドロキシおよびカルボキシ基からなる群
から選ばれる少くとも一つの基、好ましくは少く
とも一つのカルボキシ基を含む。 (3) 酸性核にカルボキシ含有基を有する下記式
(−2)のメロシアニン色素(これは、式(
−1)のメロシアニン色素においてdが1、=
(L1−L2n1-1が=(CH−CH)p-1を示すものと同
じである)。 ここで、rはnと同義、pは2又は3を表わ
し、R3、R5、及びR6のうち、R6のみがカルボキ
シ基を含む基を有する。 (4) 複素環に、少くとも一つのメルカプト基、ア
ミノ基、ヒドロキシ基またはカルボキシ基を有す
る下記式()のロダシアニン色素。 式中、Z3とZ4は、前述のZ、Z1と同意義、R7
R8はR、R1と同意義、R9はR2と同意義、sとt
はm、nと同意義、L1〜5は前記と同意義であ
る。R10はR4と同意義、Q2はQ1と同意義、kとl
はそれぞれ1、2、又は3を表わし、同一でも異
つてもよい。 R7,R8,R9,R10、Qの少くとも1つは、メル
カプト、アミノ、ヒドロキシまたはカルボキシ基
からなる群の中から選ばれる少くとも1つの基、
好ましくとも一つのカルボキシ基を含む。 写真用分光増感色素を抗原、抗体又は、合成基
質に標識する方法は通常の化学反応である。即
ち、分光増感色素は共有結合によつて抗原又は抗
体又は、酵素により特異的に接触される標識構造
に導入されたれぞれ標識抗原、標識抗体及び合
成基質をつくる。反応に関与する官能基としては
分光増感色素及び、抗原、抗体又は上記構造
は、アミノ基、イミノ基、メルカプト基、カルボ
キシ基、カルボン酸アミド基又はヒドロキシル基
及びこれらと直接反応できる官能基を含むことが
好ましい。また、これら両者においてこれらの管
能基はあらかじめ存在していてもよいし、化学反
応により導入されてもよい。またこれらの管能基
の間の結合は、管能基間に直接形成されてもよい
し、適当な連結基を介して形成されてもよい。
連結基を与える化合物には、上記抗原、抗体又
は、構造と同様の官能基及びそれと直接反応し
得る管能基を含むことが好ましい。また、連結基
を与える化合物には、アミノ酸、ペプチド、ポ
リアミノ酸、ヌクレオシド、ヌクレオチド、ポリ
ヌクレオシド、ポリヌクレオチド等を含んでもよ
い。これらの官能基の間に結合方法は次のいずれ
かに依ることもできる。 (1) 分光増感色素と前記の官能基とを直接反応さ
せる。 (2) 活性化剤を用いて分光増感色素と前記の官能
基とを反応させる。 (3) 二官能基を有する化合物を単数又は複数個介
して分光増感色素と前記の官能基とを反応させ
る。 上述した抗原又は抗体の基に対する反応基及び
その反応方法については「生化学実験講座第1巻
(タンパク質の化学)」(日本生化学会編、東京化
学同人発行)、「生化学実験講座第2巻(核酸の化
学)」同所発行、「生化学実験講座第3巻(脂質の
化学)」同所発行、「生化学実験講座第4巻(糖質
の化学)」同所発行、及び泉屋著「ペプチド合
成」等に詳述されており、当業者であれば容易に
結合反応を行なうことができるであろう。更に、
上記官能基と反応する基を有する化合物として
は、例えば活性エステル、活性ハロゲン、アルデ
ヒド、活性ビニル、酸無水物、酸ハロゲン化物、
チオイソシアネート、イソシアネート、カルボン
酸、アミン、ハロゲン化アルキル、ニトロフエニ
ルハライド等が例示できる。従つて、増感色素が
その置換基としてこれらの基を直接有していても
良いし、あるいは二官能基を有する化合物と増感
色素とを結合させたときに上記の置換基が残留し
てもよい。 これら標識反応の条件は、抗原、抗体、酵素基
質構造の種類、分光増感色素の種類等によつて
異なるが、標識される抗原又は抗体の生物活性合
成基質に付与されるべき基質特異性をそこなわな
いような条件を設定することが重要である。従つ
て、反応温度は通常、−40゜から60℃の範囲、好
ましくは、−20゜から40℃がよく、反応時間は、
およそ10分ないし16時間の範囲から選択される。
反応の圧力は、大気圧が好ましいが、1ないし20
気圧の範囲から適宜選択することができる。溶媒
としては、水またはPH緩衝液を使用すると好都合
である。DMFやメチレンクロリド等の有機溶媒
も適宜使用することができる。これらの反応条件
は、一般に蛋白質や酵素の修飾に適用される条件
と共通であり、上記文献にその詳細が述べられて
いる。 標識に使用される分光増感剤の使用量は、上記
被標識物の種類によつて変るが、通常、抗原、抗
体または酵素基質構造1モルに対し、1/100な
いし100倍、好ましくは1/20ないし20倍さらに好
ましくは1/2ないし2倍である。 標識の確認法としては、種々のスペクトル例え
ば紫外、可視、赤外、マス、NMRなどを測定す
る方法と標識が導入された末端基の消失を分析に
より確認する方法が代表的である。 スペクトル法においては、標識反応終了後、生
成物を分離精製した後、その標識物に固有のスペ
クトルを測定確認する。たとえば可視吸収スペク
トルを測定しそのスペクトルが、標識に使用され
た分光増感剤の可視部の固有吸収スペクトルと、
溶媒は会合等を考慮した上で一致すればよい。ま
た、ペプチドや蛋白質及びそれらを含む抗原、抗
体、酵素基質構造標識においては標識が行われ
ていれば、微量成分の末端アミノ基やカルボキシ
基が末端基分析において検出されないので、これ
により標識の遂行を確認することができる。 写真活性物質がカブラセ剤である場合も上記分
光増感色素の場合とまつたく同様の方法で、標識
することができる。 本発明において用いられるカブラセ剤、すなわ
ちハロゲン化銀をカブラセる能力を持つ物質は一
般に写真用化学増感剤としては知られており含硫
化合物、還元性化合物、金属錯体等があげられ
る。 詳細には「The Theory of the photographic
Process(第4版)」(T.H.James編、1977年
Macmillan社刊、P.393〜395)、に記載されてお
り、具体例としては、 1 環状及び非環状のチオカルボニル基を有する
化合物(例えば、チオ尿素、ジチオカルバメイ
ト、トリチオカルボネート、ジチオエステル、
チオアミド、ローダニン、チオヒダントイン、
チオセルカルバジドおよびそれらの誘導体な
ど) 2 環状及び非環状のチオエーテル基を有する化
合物(例えば、スルフイド、ジスルフイド、ポ
リスルフイドなど) 3 その他の含硫化合物(例えば、チオ硫酸、チ
オリン酸、及びそれから誘導される化合物な
ど) 4 含窒素還元性化合物(例えば、フドラジン、
ヒドラゾン、アミン、ポリアミン、環状アミ
ン、ヒドロキシルアミン、四級アンモニウム塩
誘導体など) 5 還元性化合物(例えば、アルデヒド、スルフ
イン酸、エンジオール、金属ヒドリド化合物、
アルキルメタル、芳香族化合物のジヒドロ体、
活性メチレン化合物など) 6 金属錯体(例えば、配位子に硫横を有する四
配位Ni()錯体、Fe()錯体など) 7 アセチレン化合物 8 その他(ホスホニウム塩など、)がある。 これらの化合物を好ましい順序に応じてならべ
ると4,5,6が最も好ましい化合物であり、次
に好ましくは1,2,7そして3である。 本発明に用いられる特に好ましい具体的化合物
例としては、次のものがある。 4−a 次の一般式を有するヒドラジン化合物 R−NH−NH−R′ R,R′:アルキル基、アリール基、ヘテロ
環、アシル基、スルホニル基、アルコキシ
カルボニル基、及びその誘導体(Rと
R′は同じでも異なつていてもよい。) たとえば、4−(2−ホルミルヒドラジノ)フ
エニルイソチオシアネートなどの、たとえば特開
昭53−81120、西独特許第1597493、特公昭46−
22515、米国特許第2663732号、同第2618656号、
同第2563785号、同第2588982号、同第2604400
号、同第2675318号、同第2685514号、そして同第
3227552号、英国特許第1269640号、仏国特許第
2148902号、米国特許第4080207号、同第4030925
号および同第4031127号、Research Disclosure
第17626(1978年刊、No.176)、西独公開特許第
2,719371号、特願昭52−142469号、同53−
125062そして53−148522、特開昭No.53−125062な
どに記載のヒドラジン化合物がある。 4−b 次の一般式で示されるヒドラゾン化合
R1,R2,R3:アルキル基、アリール基、ヘテ
ロ環、アシル基、スルホニル基、アルコキ
シカルボニル基、及びその誘導体、 たとえば、2−(2−イソプロピリデンヒドラ
ジノ)フエニルイソチオシアネートなどの、たと
えば米国特許第3227552号、同第3615615、特開昭
52−3426号、特公昭51−1416号などに記載のヒド
ラゾン化合物がある。 5−a 次の一般式で示されるアルデヒド化合
物 R−CHO R:4−a、4−bのR1,R2又はR3と同じも
のを表わす。 たとえば、次式で示される化合物 などの、たとえば、特開昭47−9678、特公昭52
−19452、同49−20088などに記載のアルデヒド化
合物がある。 5−b 金属ヒドリド化合物 たとえば、特公昭45−28065、米国特許第
3951665号、及び同第3804632号、英国特許第
821251号などに記載の金属ヒドリド化合物があ
る。 5−c ジヒドロ化合物 さらに本発明には、たとえば、米国特許第
3951656号、ベルギー国特許第708563号、西独特
許第1572125号、及び同2104161号、英国特許第
1282084号、及び同第1308753号、西独公開特許第
1572140、などに記載のジヒドロ化合物を使用す
ることができる。 8 次の一般式で示されるアセチレン化合物 R−C≡CH R:4−a、4−bのR1、R2、又はR3と同じ
ものを表わす。 本発明には、たとえば、 などを代表例とする。 たとえば、西独公開特許第2655870号に記載の
アセチレン化合物を使用することができる。 本発明の方法()に於て、標識された抗原抗
体反応物(B)と遊離した標識抗原又は抗体の分離に
は、各種液体クロマト法(ゲル過法、イオン交
換法、分配クロマト法、吸着クロマト法(アフイ
ニテイクロマトを含む)等)、微孔径フイルター
過法、透析法、セルロース、タルク、デキスト
ラン粉末などを用いた吸着法、塩析法、沈澱法、
遠心分離法、結晶化法、抽出法、固相法などを用
いることができる。また、本発明の方法()に
おいて、酵素反応後に分光増感色素構造またはカ
ブラセ剤構造を有する酵素反応生成物と、未反
応合成基質のいずれか一方を定量的にハロゲン化
銀と接触させることは、酵素反応により生じた酵
素反応生成物と未反応合成基質との間の物理的化
学的性質性状の差を利用して実現できる。たとえ
ば、両者のハロゲン化銀への吸着の差を利用した
り、たとえば、適当な分離方法(たとえば、イオ
ン交換クロマトグラフイー、ゲルロ過、吸着クロ
マトグラフイー、高速液体クロマトグラフイー、
アフイニテイークロマトグラフイー、TLC、塩
析、分離膜、遠心分離、ポリマーによる共沈、デ
カンテーシヨン、限外ロ過、免疫反応、活性炭な
どの吸着剤など)を用いることができる。 詳細には「生化学データブツク」(第2分冊10
章:日本生化学会編、東京化学同人、1980年刊)
参照。 本発明において、上記いずれの分離法に対して
も、ハロゲン化銀含有量の上層の分離用の補助層
を設けてその一部又は全部を代用することができ
る。 本発明に於いて抗原又は抗体、或いは抗原−抗
体結合物と結合した又は合成基質や酵素反応生成
物に組みこまれた写真活性物質をハロゲン化銀と
接触させる方法としては、ハロゲン化銀を含む乳
剤層に前記分光増感色素標識物を滴下する方法、
或いはハロゲン化銀を含む乳剤溶液に上記物質を
滴下する方法、ハロゲン化銀を含む乳剤層に接触
させる方法などがある。 好ましくは、ハロゲン化銀を含む乳剤面上に、
上記物質を滴下する方法である。これらの方法に
よつて増感色素が加えられたハロゲン化銀また
は、それを含む乳剤は必要に応じて従来の方法に
て紙、セルローズアセテート、ポリエステルなど
の支持体上に塗布される。 本発明の方法()及び()などに適用され
る微量成分としては、たとえば生体微量成分や薬
物などが挙げられる。 たとえばペプチドホルモン、例えば、インシユ
リン、C−ペプチド、グルカゴン、副甲状腺ホル
モン、カルシトニン、エリトロポエチン、セクレ
チン、コレシストキニン、カストリン、アンジオ
テンシン、バゾプレツシン、オキシトシン、メ
ラニン細胞刺激ホルモン、副腎皮質刺激ホルモ
ン、甲状腺刺激ホルモン(TSH)、TSH分泌促進
ホルモン(TRH)、成長ホルモン、プロラクチ
ン、黄体形成ホルモン(LH)、LH分泌促進ホル
モン(LHRH)、繊毛性腺刺激ホルモン、卵胞刺
激ホルモン、非ペプチドホルモン例えばステロイ
ドホルモン類のグルココルチコイド、アルドステ
ロン、副腎性アンドロジエン、エストロジエン、
プロジステロン、テストステロンあるいはその他
のホルモン例えば甲状腺ホルモン(サイロキシ
ン、トリヨードサイロニン、リバース、トリヨー
ドサイロニン)、コーチゾール、エステリオー
ル、アドレナリン、ノルアドレナリン、メラトニ
ン、アセチルコリン、酵素例えばC1エステラー
ゼ、アルカリホスフアターゼ、ペプシノーゲン、
トリプシン、カイネース、ビールス、特異抗原、
腫瘍抗原例えばα−フエトプロテイン、癌胎児性
抗原(CEA)、血清蛋白成分例えばチロキシン結
合グロブリン、β・マイクログロブリン、
IgG、IgE、IgM、IgA、ヒドリゾチーム、薬品
(例えばLSDなど)、その他(例えばリウマチ因
子、HBs抗原、HBs抗体、ミオシンなど)であ
る。 また之等の増感色素標識物質を調整するのに、
原料として、同じ物質を用いてもよいが、之等の
物質から誘導した、等価な免疫反応性をもつ物質
(天然物からの誘導体あるいは合成物)を用いて
もよい。 本発明の方法()において測定対象となる酵
素としては、具体的には、たとえば、トリプシ
ン、プラスミン、カリクレイン、トロンビン、キ
モトリプシン、ウロキナーゼ、カテプシン、スト
レプトマイセス・アルカリプロテアーゼ、パパイ
ン、フイシン、ブロメライン、レニン、コラゲナ
ーゼ、エラスターゼ、などの蛋白質分解酵素、た
とえば、ロイシンアミノペプチターゼ、アミノペ
プチターゼ、アシルアミノ酸遊離酵素、カルボキ
シペプチターゼ、ジペプチジルペプチターゼなど
のペプチド分解酵素たとえば、リボヌクレアーゼ
A、リボヌクレアーゼT1、デオキシリボヌクレ
アーゼA1、エンドヌクレアーゼなどの核酸分解
酵素、たとえば、アミラーゼ、リゾチーム、グル
コシダーゼ、ガラクトシダーゼ、マンノシダー
ゼ、ホスホリラーゼ、グルカナーゼ、ヒアルロニ
ダーゼ、コンドロイチナーゼ、アルギン酸リアー
ゼなどの糖質分解酵素(脱離型酵素を含む)、た
とえば、リパーゼ、ホスホリパーゼ、などの脂質
分解酵素、トランスカルバミラーゼ、アミノトラ
ンスフエラーゼ、アシルトランスフエラーゼ、ホ
スホトランスフエラーゼ、などの転移酵素、カル
ボキシリアーゼ、ヒドロリアーゼ、アンモニアリ
アーゼなどの脱離酵素として、「酵素」(船津勝
著、講談社刊、1977年)、「生化学データブツク」
(第一分冊)(日本生化学会編、東京化学同人、
1979年刊)及び「The Enzyme」vol.、、及
び(Paul.D.,Boyer他編、1971年、アカデミツ
クプレス刊)などに記載されている。 さらに、本発明の方法は、生体中の酵素だけで
なくたとえば、土壌、培養液、培地、などの中の
酵素や、生物体や上記物質からとり出した酵素ま
たは、これらの酵素を種々の可溶性又は、不溶性
担体に固定化したもの及びこれらの酵素を標識し
た抗原や抗体などにおける酵素(たとえば、酵素
免疫検査法における標識物中の酵素など)に対し
ても広く用いることができる。 また、本発明に用いる合成基質としては、分光
増感色素構造またはカブラセ剤構造を含む酵素
反応生成物と未反応合成基質との分離を容易にす
るために、酵素反応により低分子量化した分光増
感色素構造またはカブラセ剤構造を含む酵素反
応生成物が遊離するような高分子量合成基質(た
とえば、天然の高分子量基質などの増感色素また
はカブラセ剤による標識物など)や固定化基質
(たとえば、ラテツクス、ガラスビーズ、マイク
ロカプセル、樹脂、ロ紙、繊維などの担体に分光
増感色素またはカブラセ剤を直接又は連結基を
介して結合させたものなど)を用いることができ
る。 本発明において、検査シートへスポツテイング
する試料(または検体)量としては好ましくは5
μlから100μlであり、より好ましくは10μl
以上である。なお、多量の試料とハロゲン化銀と
接触させる場合には、必要に応じて、バツシング
によつてもよい。 写真活性物質が分光増感色素である場合には下
記のような露光が必要である。 分光増感色素と接触しているハロゲン化銀の露
光には種々の光源が用いられる。但しいずれの場
合にもハロゲン化銀の固有吸収域の波長の光を除
き有機色素のみが吸収する波長の光だけが用いら
れる。例えば、タングステンランプ、ハロゲンラ
ンプ、水銀ランプ、キセノンランプなどは適当な
光学フイルター(例えば富士フイルム製シヤープ
カツトフイター、金属干渉フイルターなど)と組
み合せて用いられる。また、固体レーザー(例え
ばルビーレーザーなど)、半導体レーザー(例え
ば硫化鉛レーザーなど)、色素レーザー、ガスレ
ーザー(例えばネオンヘリウムレーザー、アルゴ
ンレーザーなど)などにも有利に用いられる。 本発明において、乳剤塗布層を有した透明フイ
ルム(支持体)を露光する時には、乳剤塗布層の
反射側から露光することが好ましい。露光に際し
ては、ハロゲン化銀の固有感度域の光を吸収する
ような光学フイルターを重ねた光源を、あるいは
固有感度域の光を欠除する光源を用いることが必
要である。特に、分光増感色素が吸収する波長の
光を主として透過するような光学フイルターを重
ねた光源によつて露光することが好ましい。 本発明において行なわれる現像処理には次のよ
うな方法を用いることができる。すなわち支持体
上に乳剤が塗布されている場合においては、従来
より写真の現像で実施されている現像処理法によ
つて行なうことができる。より具体的には一般の
写真フイルム、印画紙を現像処理する方法などを
用いることができる。また乳剤が塗布された支持
体上に写真処理剤を展開又は塗布又は浸漬又は吹
き付けることなどによつて写真処理を行なうこと
もできる。更に、乳剤が液状である場合において
は、これに現像処理液を添加・混合することによ
り写真処理を行なうこともなしえる。 上記の如く露光された乳剤層は従来行なわれて
いる写真処理法によつて処理される。処理液には
公知のものを用いることができる。処理温度は普
通18℃から50℃の間に選ばれるが、18℃より低い
温度または50℃をこえる温度としてもよい。 現像処理温度の上昇に伴つて、黒化度が高くな
る。従つて通常、予め定められた恒温で処理する
ことが望ましい。しかし恒温現像処理の代わりに
中和層と温度補償ポリマー層とを組合わせること
によつて、温度変化によつて実質上、黒化度が変
化しない方法もある。 黒白写真処理する場合に用いる現像液は、知ら
れている現像主薬を含むことができる。現像主薬
としては、ジヒドロキシベンゼン類(たとえばハ
イドロキノン)、3−ピラゾリドン類(たとえば
1−フエニル−3−ピラゾルドン)、アミノフエ
ノール類(たとえばN−メチル−p−アミノフエ
ール)、1−フエニル−3−ピラリゾン類、アス
コルビン酸及び米国特許第4067872号に記載の
1,2,3,4−テドラヒドロキノリン環とイン
ドレン環とが縮合したような複素環化合物類など
を、単独もしくは組合せて用いることができる。
現像液には一般にこの他公知の保恒剤、アルカリ
剤、PH緩衝剤、カブリ防止剤などを含み、さらに
必要に応じ溶解助剤、色調剤、現像促進剤、界面
活性剤、消泡剤、硬水軟化剤、硬膜剤、粘性付与
剤などを含んでもよい。 本発明の写真乳剤には、いわゆる「リス型」の
現像処理を適用することができる。「リス型」現
像処理とは線画像の写真的再現、あるいはハーフ
トーン画像の網点による写真的再現のために、通
常ジヒドロキシベンゼン類を現像主薬とし、低い
亜硫酸イオン濃度の下で、現像過程を伝染的に行
なわせる現像処理のことをいう(詳細はメースン
著「フオトグラフイツク・プロセツシング・ケミ
ストリー」(1966年)163〜165ページに記述され
ている)。 現像処理の特殊な形式として、現像主薬を感光
材料中、たとえば乳剤層中に含み、感光材料をア
ルカリ水溶液中で処理して現像を行なわせる方法
を用いてもよい。現像主薬のうち、疎水性のもの
はリサーチデイスクロージヤ(Research
Disclosure)169号にRD−16928として開示され
ているようにラテツクス分散して乳剤層中に含ま
せることができる。このような現像処理は、チオ
シアン酸塩による銀塩安定化処理と組合せてもよ
い。 定着液としては一般に用いられる組成のものを
用いることができる。 定着剤としてはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩の
ほか、定着剤としての効果が知られている有機硫
黄化合物を用いることができる。 定着液には硬膜剤として水溶性アルミニウム塩
を含んでもよい。 色素像を形成させる場合には常法が適用でき
る。 ネガポジ法(例えば“Journal of the Society
of Motion Picture and Television Engineers”
61巻(1953年)、667〜701頁に記載されている)、
黒白現像主薬を含む現像してネガ銀像をつくり、
ついで少なくとも一回の一様な露光または他の適
当なカブリ処理を行ない、引い続いて発色現像を
行なうことにより色素陽画像を得るカラー反転
法、色素を含む写真乳剤層を露光後現像して銀画
像をつくり、これを漂白触媒として色素を漂白す
る銀色素漂白法などが用いられる。 カラー現像液は、一般に発色現像主薬を含むア
ルカリ性水溶液から成る。発色現像主薬は公知の
一般芳香族アミン現像液、例えばフエニレンジア
ミン類(例えば4−アミノ−N,N−ジエチルア
ニリン、3−メチル−4−アミノ−N,N−ジエ
チルアニリン、4−アミノ−N−エチル−N−β
−ヒドロキシエチルアニリン、3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチル
アニリン、3−メチル−4−アミノ−N−エチル
−N−β−メタンスルホアミドエチルアニリン、
4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−β−
メトキシエチルアニリンなど)を用いることがで
きる。 この他L.F.A Mason著“Photographic
Processing Chemistry”(Focal Press刊、1966
年)の226〜229頁、米国特許第2193015号、同
2592364号、特開昭48−64933号などに記載のもの
を用いてよい。 カラー現像液はほかアルカリ金属の亜硫酸塩、
炭酸塩、ホウ酸塩およびリン酸塩の如きPH緩衝
剤、臭化物、沃化物および有機カブリ防止剤の如
き現像抑制剤ないしカブリ防止剤などを含むこと
ができる。また必要に応じて、硬水軟化剤、ヒド
ロキシルアミンの如き保恒剤、ベンジルアルコー
ル、ジエチレングリコールの如き有機溶剤、ポリ
エチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミ
ン類の如き現像促進剤、色素形成カプラー、競争
カプラー、ナトリウムボロハイドライドの如きか
ぶらせ剤、1−フエニル−3−ピラゾリドンの如
き補助現像薬、粘性付与剤、米国特許第4083723
号に記載のポリカルボン酸キレート剤、西独特許
第(OLS)2622950号に記載の酸化防止剤などを
含もでもよい。 発色現像後の写真乳剤層は通常、漂白処理され
る。漂白処理は定着処理と同時に行なわれてもよ
いし、個別に行なわれてもよい。漂白剤としては
鉄()、コバルト()、クロム()、銅
()などの多価金属の化合物、過酸類、キノン
類、ニトロソ化合物などが用いられる。たとえば
フエリシアン化合物、重クロム酸塩、鉄()ま
たはコバルト()の有機錯塩、たとえばエチレ
ンジアミン四酢酸、ニトリロトリ酢酸、1,3−
ジアミノ−2−プロパノール四酢酸などのアミノ
ポリカルボン酸類あるいはクエン酸、酒石酸、リ
ンゴ酸などの有機酸の錯塩;過硫酸塩、過マンガ
ン酸塩;ニトロソフエノールなどを用いることが
できる。これらのうちフエリシアン化カリ、エチ
レンジアミン四酢酸鉄()ナトリウムおよびエ
チレンジアミン四酢酸鉄()アンモニウムは特
に有用である。エチレンジアミン四酢酸鉄()
錯塩は独立の漂白液においても、一浴漂白定着液
においても有用である。 漂白または漂白定着液には、米国特許第
3042520号、同3241966号、特公昭45−8506号、特
公昭45−8836号などに記載の漂白促進剤、特開昭
53−65732号に記載のチオール化合物の他、種々
の添加剤を加えることもできる。 また本発明に使用する処理液としては次のよう
な処理組成物であつてもよい。すなわちハロゲン
化銀乳剤の現像と拡散転写色素像の形成とに必要
な処理成分を含有した液状組成物であつて、溶媒
の主体は水であり、他にメタノール、メチルセロ
ソルブの如き親水性溶媒を含むこともある。処理
組成物は、乳剤層の現像を起させるに必要なPHを
維持し、現像と色素像形成の諸過程中に生成する
酸(例えば臭化水素酸等のハロゲン化水素酸、酢
酸等のカルボン酸等)を中和するに足りる量のア
ルカリを含有している。アルカリとしては水酸化
リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化カルシウム分散物、水酸化トテラメチルア
ンモニウム、炭酸ナトリウム、リン酸3ナトリウ
ム、ジエチルアミン等のアルカリ金属もしくはア
ルカリ土類金属塩、又はアミン類が使用され、好
ましくは室温において約12以上のPHをもつ、特に
PH14以上となるような濃度の苛性アルカリを含有
させることが望ましい。さらに好ましくは処理組
成物は高分子量のポリビニルアルコール、ヒドロ
キシエチルセルローズ、ナトリウムカルボキシメ
チルセルローズの如き親水性ポリマーを含有して
いる。これらのポリマーは処理組成物に室温で1
ポイス以上、好ましくは数百(500〜600)乃至
1000ポイス程度の粘度を与え、処理時の組成物の
均一な展開を容易にするばかりでなく、処理の過
程で感光要素と受像要素に水性溶媒が移動して処
理組成が濃縮されたときには非流動性の膜を形成
して、処理後のフイルムユニツトが一体化するの
を助ける。このポリマー膜は、拡散転写色素像の
形成が実質的に終了したのちには、それ以上の着
色成分の受像層への移動を抑制して画像の変化を
防止するのに役立てることもできる。処理組成物
はこの他に、処理中にハロゲン化銀乳剤が外部光
によつてカブるのを防止するためにTiO2、カー
ボンブラツク、PH指示色素のような吸光性物質
や、米国特許第3579333号に記載されているよう
な減感剤を含有していることが場合によつては有
利である。さらに処理液組成物中にはベンゾトリ
アゾールの如き現像抑制剤を添加することができ
る。上記の処理組成物は、米国特許第2543181
号、同2643886号、同2653732号、同2723051号、
同3056491号、同3056492号、同3152515号等に記
載されているような破裂可能な容器に入れて使用
することもなしえる。 本発明の検査方法において、標識用の写真活性
物質が分光増感色素の場合には標識された微量成
分を下記の一般式〔〕で示される化合物と併用
することができる。これにより、分光増感色素に
て標識された標識物質の安定性、特に例えば抗
原、抗体反応、酵素反応などを行なう水系溶媒中
での経時安定性を向上させることができる。 一般式〔〕 D1−A−D2 〔式中、D1,D2は縮合多環芳香族ヘテロ環残
基または芳香族ヘテロ環置換アミノ基を表わし、
これらは−SO3M基を含もでもよい。Mは、水
素、アルカリ金属またはアンモニウムを表わす。
−A−は、2価の芳香族残基を表わし、これらは
−SO3M基を含んでもよい。ただし、上記D1,D2
に−SO3M基が含まれないときは、−A−に−
SO3M基を含む必要がある。〕 上記方法において用いられる一般式〔)にお
いて、D1,D2にて示される縮合多環芳香族ヘテ
ロ環残基としては、2−ベンゾトリアゾリル基、
2−ナフトトリアゾリル基などが、芳香族ヘテロ
環置換アミノ基としては、1,3,5−トリアジ
ン−2−イルアミノ基、1,3−ジアジン−2−
イルアミノ基などを挙げることができる。 Aで表わされる2価芳香族残基のうち有用なも
のは下記の如くである。 スルホ基を有するもの; 等。 スルホ基を有しないもの:
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】
【式】等。 Aにスルホ基を有しない場合は、 D1,D2の少くとも一つはSO3Mを含有する置換
基を有する。 また、Aで表わされる2価芳香族残基のうちよ
り有用なものとしては を挙げることができる。 Mにて表わされるアルカリ金属としては、ナト
リウム、カリウムなどを、ハロゲン原子としては
塩素、臭素、沃素などを挙げることができる。 一般式〔〕で表わされる化合物中、特に有用
なものは次の一般式(XI)または(XII)で表わさ
れる化合物である。 一般式(XI) 式中、−A−は一般式()の場合と同義であ
る。Yは=CH−,=CB5−,=N−を表わす。こ
こでB5は低級アルキル、ハロゲン等を表わす。
B1,B2,B3,B4はそれぞれ水素原子、ヒドロキ
シ基、アルコキシ基、低級アルキル基(例えばメ
チル基、エチル基など)、アリ−ロキシ基(例え
ばフエノキシ基、o−トリルオキシ基、p−スル
ホフエノキシ基)、ハロゲン原子(例えば塩素原
子、臭素原子)、異節環核(例えば、モルホリニ
ル基、ピペルジル基)、アルキルチオ基(例えば
メチルチオ基、エチルチオ基)、ヘテロシクリル
チオ基(例えばベンゾチアゾリルチオ基)、アリ
ールチオ基(例えばフエニルチオ基、トリルチオ
基)、アミノ基、アルキルアミノ基あるいは置換
アルキルアミノ基(例えばメチルアミノ基、エチ
ルアミノ基、プロピルアミノ基、ジメチルアミノ
基、ジエチルアミノ基、ドデシルアミノ基、シク
ロヘキシルアミノ基、β−ヒドロキシエチルアミ
ノ基、ジ−(β−ヒドロキシエチル)アミノ基、
β−スルホエチルアミノ基)、アリールアミノ基
または置換アリールアミノ基(例えばアニリノ
基、o−スルホアニリノ基、m−スルホアニリノ
基、p−スルホアニリノ基、o−アニシルアミノ
基、m−アニシルアミノ基、p−アニシルアミノ
基、o−トルイジノ基、m−トルイジノ基、p−
トルイジノ基、o−カルボキシアニリノ基、m−
カルボキシアニリノ基、p−カルボキシアニリノ
基、ヒドロキシアニリノ基、ジスルホフエニルア
ミノ基、ナフチルアミノ基、スルホナフチルアミ
ノ基)、ヘテロシクリルアミノ基(例えば2−ベ
ンゾチアゾリルアミノ基、2−ピリジル−アミノ
基)、アリール基(例えばフエニル基)、メルカプ
ト基を表わす。B1,B2,B3,B4は、それぞれ互
いに同じでも、異つてもよい。−A−がスルホ基
を有しないときは、B1,B2,B3,B4の少くとも
一つは、一つ以上のスルホ基(遊離酸基でもよ
く、塩を形成してもよい)を有していることが必
要である。 一般式(XII) Aは一般式()の場合と同義である。W1
W2はそれぞれベンゼン環又はナフタレン環を形
成する炭素原子群を表わす。該ベンゼン環又はナ
フタレン環は置換されていてよく、その置換基の
うち少くとも1つはスルホ基を含む。 以上の一般式で示される化合物の具体例を以下
に示す。 化合物1 化合物2 化合物3 化合物4 化合物5 標識化合物を含有した含水溶液中にて、上記の
一般式〔〕にて示される化合物は、好ましく
は、0.0001wt%から1wt%、より好ましくは
0.001wt%から0.01wt%の濃度にて用いられる。 本発明において、写真活性物質が増感色素の場
合下記の一般式〔〕にて表わされるヒドラジン
化合物の存在下にて、前記増感色素標識物とハロ
ゲン化銀とを接触させ、対応する分光増感波長の
光で露光しついで現像し、得られた現像銀又は発
色色素濃度ゆ測定することにより微量成分の測定
を行なうことができる。これにより、検出濃度の
向上などを行なうことができる。 一般式〔〕 式中、R11は置換されてもよいアリール基を表
わし、R12は、水素原子、置換されてもよいアル
キル基、置換されてもよいアリール基を表わす。 上記一般式()の化合物は、試薬中たとえ
ば、反応に用いる緩衝液中などに含有されていて
もよいし、ハロゲン化銀乳剤中に含有されていて
も、現像液中に含有されていてもよい。 一般式〔〕で表わされる化合物をハロゲン化
銀感光材料中に含有させる場合量は、10-8ないし
10-1mol−mol Ag、好ましくは10-6ないし5×
10-2mol/mol Agである。 また、一般式()で表わされる化合物を前浴
又は現像処理液又は、免疫反応に用いる緩衝液に
含有せしめる場合の量は、前浴又は現像処理液又
は、上記緩衝液1当り5mgないし15g、好まし
くは10mgないし5gである。 一般式()、すなわちR11NHNHCOR12で表わ
される化合物について更に詳細に説明する。 一般式()において、R11で表わされる置換
されてもよいアリール基は、単環又は2環のアリ
ール基で、例えばベンゼン環やナフタレン環、特
に好ましくはベンゼン環を含むものである。 このアリール基は置換されていてもよく、好ま
しくは次のものが挙げられる。 (1) 直鎖、分岐及び環状のアルキル基。好ましく
は炭素数1〜20のもの。例えばメチル基、エチ
ル基、イソプロピル基、n−ドデシル基、シク
ロヘキシル基。 (2) アラルキル基。好ましくはアルキル基部分の
炭素数が1〜3の単環又は2環のもの。例えば
ベンジン基。 (3) アルコキシ基。好ましくは炭素数1〜20のも
の。例えばメトキシ基、エトキシ基。 (4) アミノ基。好ましくは−NH2基又は炭素数1
〜20のアルキル基でモノ又はジ置換されたもの
(例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ
基)。 (5) アリーロキシ基。好ましくはフエノキシ基。 (6) A−X(−Y)−nで表わされる基。 (7)
【式】で表わされる基。 (8) R13CONHNH−Ar−Y″−で表わされる基。 上記(6)のA−X(−Y)−nで表わされる基におい
て、 (イ) Xは、次のX1〜X11の中から選ばれる2価の
連結基を表わす。すなわち、X1=−CSNH−,X2
=−S−CSNA−,
【式】X4=− CONH−,X5=−O−E−CONH−,
【式】X7=−NHCO−,X8=− O−,X9=−SO2NH−,X10=−E−NH−,X11
=−E=N−。 (ロ) Yは次のy1〜y11の中から選ばれる2価の連
結基を表わす。すなわち、y1=−CONH−,y2
−E−CONH−,y3=−E−,y4=−E−O−
E′−,y5=−E−S−E′−,y6=−SO2NH−,
y7=−E−SO2NH−,y8=−NHCONH−,y9
−E−NHCONH−,y10=−E−O−E′−CONH
−,y11=E−E′−。 {ここでR14は水素原子、脂肪族基(好ましく
は炭素数1乃至20のアルキル基、3乃至12員のシ
クロアルキル基、炭素数2乃至20のアルケニル
基)、又は芳香族基(好ましくはフエニル基又は
ナフチル基)を表わし、R15は水素原子又はR11
例示した脂肪族基を表わす。R14とR15は互いに結
合して環を形成してもよく、その好ましい例とし
ては
【式】 【式】
などを挙げることができる(従つて、この場合、
Aは水素を表わす)。また、R14とR15が環を形成
しない場合、R14とR15のどちらか一方は水素原子
である。 E及びE′は2価の飽和又は不飽和の脂肪族基
(例えばエチレン基、1−メチルプロピレン基の
如きアルキレン基、プロペニレン基、ブテニレン
基の如きアルケニレン基)又は2価の芳香族基
(例えばフエニレン基、ナフチレン基、5−アミ
ノ−1,2−フエニレン基)などを表わす。ただ
しy11の−E−E′−では、EとE′は互いに異なる
2価の基を表わし、X11の−E=N−において
は、Eは−(CH2n−CH=(ただしmは0〜20の
整数)を表わす。} (ハ) nは0又は1なる整数を表わす。n=1の場
合のXとYの組合せとしては、特に、x3−y2、x7
−y2、x8−y2、x12−y3、x3−y7、x5−y9、x9
y9、x3−y10が好ましい。 (ニ) A′は直鎖、分岐又は環状のアルキル基(好
ましくは炭素数1乃至20のもの。例えばメチル
基、プロピル基、n−ヘキシル基など)、単環又
は2環のアリール基(例えばフエニル基)、単環
又は2環のアラルキル基(好ましくは炭素数7乃
至26のもの。例えばベンジル基)、複素環残基
(少なくとも1個のヘテロ原子を含む5乃至6員
環であつて、芳香環、特にベンゼン環と縮合して
いてもよい。特に、少なくとも1個の窒素原子を
含有する複素環残基が好ましい。例えば、チアゾ
リル基、ベンズチアゾリル基、イミダゾリル基、
チアゾルニル基、ピリジニル基、テトラゾリル
基、ベンズトリアゾリル基、インダゾリル基、ベ
ンズイミダゾリル基、ヒドロキシテトラザインデ
ン−2又は−3イルなどの他、2−メルカプトベ
ンズチイゾリル基、2−メルカプトベンズオキサ
ゾリル基などのメルカプト基を有する複素環残基
や、2−メチルベンズチアゾリニウム−3−イ
ル,2−(N−スルホエチル−ベンズチアゾリニ
オ)、N,N−ジメチルベンズイミダゾリニウム
−2−イルなどの4級窒素原子を有する複素環残
基)を表わす。 Aで表わされる基は置換基を有していてもよ
い。その例としては、アルコキシ基(好ましくは
炭素数1乃至18のもの。例えばメトキシ基)、ア
ルコキシカルボニル基(好ましくは炭素数2乃至
19のもの。例えばエトキシカルボニル基)、単環
又は2環のアリール基(例えばフエニル基)、ア
ルキル基(好ましくは炭素数1乃至20のもの。例
えばメチル基、t−アミル基)、ジアルキルアミ
ノ基(好ましくは炭素数1乃至20のもの。例えば
ジメチルアミノ基)、アルキルチオ基(好ましく
は炭素数1乃至20のもの。例えばメチルチオ
基)、メルカプト基、ヒドロキシ基、ハロゲン原
子、カルボキシル基、ニトロ基、シアノ基、スル
ホニル基(好ましくは炭素数1乃至20のもの。例
えばメチルスルホニル基)、カルバモイル基(好
ましくは炭素数1乃至20のもの。例えばカルバモ
イル基、ジメチルカルバモイル基)などがある。 前記(7)の
【式】で表わされる基に おいて、 (イ) Z″は
【式】と共に5員又は6員の複素 環を形成する非金属原子群であり、該複素環は具
体的には、チアゾリン環、ベンズチアゾリン環、
ナフトチアゾリン環、チアゾリジン環、オキサゾ
リン環、ベンズオキサゾリン環、オキサゾリジン
環、セレナゾリン環、ベンズセレナゾリン環、イ
ミダゾリン環、ベンズイミダゾリン環、テトラゾ
リン環、トリアゾリン環、チアジアゾリン環、
1,2−ジヒドロピリジン環、1,2−ジヒドロ
キノリン環、1,2,3,4−テトロヒドリキノ
リン環、パーヒドロ−1,3−オキサジン環、
2,4−ベンズ〔d〕オキサジン環、パーヒドロ
−1,3−チアジン環、2,4−ベンズ〔d〕チ
アジン環、ウラシル環等が挙げられる。 (ロ) Bは水素原子または飽和もしくは不飽和の脂
肪族基{例えばアルキル基(好ましくは炭素数1
乃至20のもの。例えばメチル基、エチル基)、ア
ルケニル基(好ましくは炭素数2乃至22のもの。
例えばアリル基)、アルキル基(好ましくは炭素
数2乃至20のもの。例えばブチニル基)}であ
り、これは更にアルコキシ基、アルキルチオ基、
アシルアミノ基、アシロキシ基、メルカプト基、
スルホ基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、ハロ
ゲン原子、アミノ基などで置換されていてもよ
い。 (ハ) Y′は前述(6)で述べたYと同じ意味を表わ
す。 (ニ) nは0又は1を表わす。 前記(8)のR13CONHNH−Ar−Y−で表わされ
る基において (イ) R13は後述するR12と同義である。 (ロ) −Ar−は2価のアリール基、好ましくはフ
エニレン基を表わす。この基は置換基を有してい
てもよい。 (ハ) Y″は前述(6)で述べたYと同じ意味を表わ
す。特にy3〜y5で表わされる2価の連結基が好ま
しい。 一般式()において、R12は水素原子、置換
されてもよいアルキル基又は置換されていてもよ
いアリール基を表わす。置換基としては、ハロゲ
ン原子、シアノ基、カルボキシ基、スルホ基など
を挙げることができる。 R12で表わされる水素原子以外の基の具体例は
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロ
ピル基、フエニル基、4−クロロフエニル基、4
−ブロモフエニル基、3−クロロフエニル基、4
−シアノフエニル基、4−カルボキシフエニル
基、4−スルホフエニル基、3,5−ジクロロフ
エニル基、2,5−ジクロロフエニル基である。 R12で表わされる置換基のうち好ましいのは水
素原子、メチル基、及び置換されたものも含むフ
エニル基である。特に好ましいのは水素原子であ
る。 これらの一般式()で表わされる化合物の中
で好ましい化合物は特開昭53−10921、同53−
20922、同53−66732、特願昭53−125602、同54−
82、特開昭53−20318、リサーチデイスクロージ
ヤー誌17626号(1978年No.176)などに記載されて
いる。この巾で特に好ましいのは特開昭53−
10921、同53−20922、同53−66732に記載された
化合物である。 一般式()で表わされる化合物例を以下に示
す。本発明は以下の化合物のみに限定されるもの
ではない。 これらの化合物の合成法は特開昭53−20921、
同53−20922、同53−66732、同53−20318などに
記載されている。 次に、本発明を、実施例に従つてより詳細に説
明するが、本発明は、下記の実施例に限られるも
のではない。 実施例 1 a 増感色素標識インシユリンの合成法 ブタインシユリンの末端アミノ基に増感色素
()のカルボキシル基を混合酸無水物を経由し
た活性エステル化法によつて化学結合させた反応
物をクロマトカラムを通して精製し、増感色素
()標識インシユリンを調製する(ブタインシ
ユリン1分子に対して2分子の増感色素が結合し
た分画を得る)。 増感色素() 増感色素()標識インシユリンは、塩臭化銀
乳剤に吸着して、約685nmに感度極大を付与す
る。またこのものは約630nmにも小さな感度極大
を付与する。 塩臭化銀乳剤の調製 −KBr49g、Nacl17gを含む70℃の1%ゼラチ
ン水溶液300mlにAgNO3100gを含む水溶液400ml
を添加し、平均粒子サイズ0.8μの塩臭化銀粒子
を形成し、次いで反応副成物を除去した後、5g
のゼラチンと適量の含硫増感剤を加え熟成し乳剤
層組成約1Kgの塩臭化銀乳剤を得た。 乳剤層組成 塩臭化銀乳剤100gに少量の増粘剤、少量の塗
布助剤、乳剤の安定化剤(0.1%1−フエニル−
5−メルカプトテトラゾール液6ml)を加えた組
成物。三酢酸セルロース支持体上に、前記の塩臭
化銀乳剤及び補助層、吸水層を塗布して検査シー
トを作成した。このように作成した検査シートは
試料1〜7について各々下表の如き層構成となつ
ている。 ここで補助層、吸水層は乳剤層に対してそれぞ
れ上層、下層に設けた。なお、試料No.3の乳剤層
には膜厚10μに相当するゼラチンを更に添加し、
試料No.6の吸水層には硬化剤としてジメチル尿素
をポリビニルアルコールの1wt%添加を添加し
た。
【表】 次に上記の方法で合成した増感色素インシユリ
ンを1ng/c.c.になるようPH8.5に調製したトリス
ヒドロキシアミノメタン−塩酸緩衝液に溶解した
液と増感色素インシユリンを含まない前記緩衝液
(ブランク)各25μlを上記試料No.1〜7の上に
滴下し、10分放置後富士フイルム製SC66フイル
ターを通してナシヨナルストロボPE−563(松下
電器製)を用いて距離30cmでストロボ露光し、下
記処方の現像液Aにより20℃、5分現像した後、
常法により定着、水洗し、得られた写真フイルム
上の黒化濃度を富士フイルム製、写真濃度計にて
測定し、ブランクとの濃度差を求めこれを濃度値
とした。結果を下表に示す。 現像液 A メートル 0.31g 亜硫酸水素ナトリウム 39.6g ハイドロキノン 6.0g 炭酸ナトリウム(1水塩) 21.9g 臭化カリウム 0.86g クエン酸 0.68g メタ亜鉛硫酸カリウム 1.50g 水を加えて 1
【表】 以上の結果から乳剤層の上層に補助層(10μ)
を設けることや乳剤層中へのバインダーとしての
ゼラチンの添加によるよりも、乳剤層の下層に吸
水層を設けることにより高い光学濃度すなわち高
感度が得られることが明らかである。 実施例 2 実施例1の試料No.1,4に対応する試料を吸水
層の膜厚を変えて塗布し試料No.8〜14を作成した
上で実施例1と同様に試験を実施した。その結果
を以下の表に示す。
【表】 上表から、検査シートの吸水層の厚みを増すこ
とによつて検出された光学濃度が上昇することす
なわち検出濃度が向上することができた。このと
き、吸水層の膜厚が1μ以上であるときが好まし
く、更に10μ以上あつたときはより好ましい。 実施例 3 実施例1にて作成した試料No.5を用いて、実施
例1と同様の測定を9回繰り返し検出濃度のバラ
ツキを調べた。いずれの光学濃度値も平均値に対
してプラス・マイナス0.02の範囲にほぼ入つた。
すなわち、検査シートに吸水層を乳剤層と支持体
との間に設けることによつて検査の再現性、安定
性の点にて好しい結果が得られた。 実施例 4 増感色素()でN末端を修節したグリシルフ
エニルアラニルアミドの合成 色素()13mg(250μmol)を12.5mlのDMF
に溶解し、−15℃に冷却した。これにクロロギ酸
イソブチル33μl(250μmol)を加え、更にト
リエチルアミン35μl(250μmol)を加えて−
15℃〜−10℃で5分間反応させた、次にグリシル
フエニルアラニルアミドの酢酸塩70mg(250μ
mol)とトリエチルアミンμl(250μmol)を加
え、0℃で1時間、室温で更に1時間反応させ
た。反応混合物に酢酸エチル25mlを加え生じた沈
澱を取し、酢酸エチルで洗浄した。ここで得ら
れた粉末をシリカゲルカラムクロマトグラフイー
(溶出液クロロホルム/メタノール=3/1)で
繰返し精製した後、更にクロロホルム/メタノー
ル=1/1で再結晶して目的化合物128mg(収率
71%)を得た。 融点 199〜201℃ λMeOH nax(ε)=658nm(1.80×105) マススペクトル(FD)m/e=600(M−1) 上記、合成基質を0.2ng/c.c.になるよう実施例
1の方法で調製した後、実施例1にて作成した試
料No.1,2,3,4上に滴下し、露光、現像、濃
度測定を実施例1と同様に行なつた。濃度測定の
結果を以下に示す。
【表】 上の結果から明らかなように吸水層を乳剤層の
下層に有する検査シートは吸水層を有しないもの
にくらべ極めて高い光学濃度が得られた。 実施例 5 実施例4のグリシルフエニルアラニンアミドに
かえて、市販の4−ニトロフエニル−β−D−ガ
ラクトピラノシドを接触還元して得た、4−アミ
ノフエニル−β−D−ガラクトピラノシド68mg
(250μmole)を用いて、実施例4と同様の 方法で上記の構造の合成基質を調製した。 得られた粗結晶は、DMF−酢酸エチル系で再
沈後、更にメタノール/クロロホルム(1:
1v/v)で再結晶し精製した。収量132mg(収率
68%)、融点269〜272℃、マススペクトル(FD)
m/e=651(M−1)、λMeOH nax(ε)=658
(1.81
×105) この化合物は、β−D−ガラクトシダーゼ(シ
グマ社製)により加水分解されて を放出することがTLC及び紫外可視吸収スペク
トルにより確認された。 次に大腸菌由来のβ−Dガラクトシダーゼと抗
α−フエトプロテインウサギIgGを用い、N,
N′−o−フエニレンダイマレイイミドによりIgG
−β−D−ガラクトシダーゼ複合体を作成し、ま
た、アミノ基を導入したガラスビーズにグルタル
アルデヒドを用いて抗α−フエトプロテインのウ
サギ抗体を固定した抗α−フエトプロテイン抗体
不溶化ガラス片を調製した。(詳細には、「酵素免
疫測定法」石川栄治ら編集医学書院1978年刊に記
載してある。) これらの抗α−フエトプロテインウサギIgG−
β−D−ガラクトシダーゼ及び抗−α−フエトプ
ロテインウサギIgG−不溶化ガラス片(ガラス片
と略)及び上記化合物()を用いて、下記の操
作方法に従つて標準α−フエトプロテイン溶液に
よる検量線を作成した。 0.15M・Nacl、0.5%血清アルブミン(BSA)
を含む0.1Mリン酸ナトリウム緩衝液PH7.3(A
液)を0.4mlずつ分注した小試験管にA液を用い
て調製した各種濃度の標準α−フエトプロテイン
(2.5〜160ng/ml)液を0.1mlおよびウマ血清20μ
lを加える。次に各試験管に上記抗体を不溶化し
たガラス片を1個ずつ加え、37℃で2時間放置す
る。次にアスピレーターを用い、反応液を除去
し、0.1MNacl、1mM・Mgcl2、0.1%BSAを含む
0.01Mリン酸ナトリウム緩衝液(PH7.5)(B液)
1mlを加え2回洗浄する。洗浄後、B液を用いて
調製した抗α−フエトプロテイン抗体−β−D−
ガラクトシダーゼ複合体0.2mlを加え、再度、37
%で2時間放置する。複合体の希釈は、標準α−
フエトプロテイン160ng/mlでの下記の現像後の
黒化濃度が、1.5〜3.0になるように行なつた。次
に反応液を除去後、再びB液1mlを加えて2回洗
浄する。 次にB液に溶解した上記合成基質の0.1%液0.5
mlを加え、37℃10分間放置する。各反応液を別々
に3mmφ×12mmのシリカゲルカラム(クロロホ
ルム−メタノール系)で反応生成物を分離し、溶
媒を留去したのち0.2mlのB液に溶解し、実施例
2の試料No.8及び試料No.11のフイルム上に滴下
し、以下実施例1と同様に検出した。得られた各
標準液に対する黒化濃度を下表4に示す。
【表】 表−4の結果より明らかなように、吸水層を設
けた検査シート(試料No.11)は、吸水層を有さな
い試料No.8に比べより高感な結果を与え、良好な
検量線を与えていることがわかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 支持体上に吸水層を有して、更に該吸水層上
    にハロゲン化銀層を有することを特徴とする微量
    成分測量用検査シート。 2 抗原または抗体に標識化合物として分光増感
    色素またはカブラセ剤を標識することにより微量
    成分を写真化学的に検出する微量免疫検査方法に
    おいて、支持体上に吸水層を有して、更に該吸水
    層上にハロゲン化銀層を有することからなる微量
    成分測量用検査シートを用いたことを特徴とする
    微量免疫検査方法。 3 被測定酵素により特異的に接触される構造
    と分光増感色素構造またはカブラセ剤構造とを
    少なくとも一つずつ、同一分子内に含んだ合成基
    質を用い、それと被測定酵素との酵素反応によつ
    て生じた分光増感色素構造またはカブラセ剤構造
    を含む反応生成物か、または、未反応の合成基
    質のいずれか一方をハロゲン化銀と接触させたの
    ちに、分光増感色素を含む合成基質を用いた場合
    には、対応する分光増感色素の吸収する波長の光
    で露光し、カブラセ剤を含む合成基質を用いた場
    合には露光せずにこれを現像し、その黒化濃度ま
    たは発色色素濃度から酵素活性を測定する方法に
    おいて、支持体上に吸水層を有して更に該吸水層
    上にハロゲン化銀層を有することからなる微量成
    分測量用検査シートを用いたことを特徴とする微
    量酵素検査方法。
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