JPS6161134B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はCRTデイスプレイの映像信号をサン
プリングし、記録紙上にドツトマトリツクスとし
て記録するCRTハードコピー装置に関する。

この種のCRTハードコピー装置としては、多
数の発熱抵抗体を一列に配置した感熱記録ヘツド
を用い、CRTデイスプレイの映像信号をフイー
ルド毎に１走査線分ずつサンプリングしてバツフ
アメモリに一時記憶した後、記録に適した速度で
読出して記録し、１走査線分の記録が終了する毎
に、記録紙を走査線のピツチ分移動させることに
より、記録紙上にCRTデイスプレイの表示画像
のハードコピーを得るものが知られている。

このCRTハードコピー装置では、フイールド
毎にサンプリングするラインは一般にCRTの水
平走査方向に対応しているが、垂直走査方向に対
応したラインをサンプリングすることも可能であ
り、やはり同様の装置を構成することができる。

ただし、前者では記録画面が縦になつて出力さ
れるが、後者の場合、記録画面が横になつて出力
される。

一方、CRTデイスプレイの表示画面は機種に
よつて多種多様であり、表示文字数で見ても100
〜4000字／画面と非常に幅があり、１機種の
CRTハードコピー装置では適用範囲に限界があ
つた。例えば、4000字／画面のハードコピーを取
る場合、記録紙サイズはA4サイズが必要とな
り、同じハードコピー装置を数100字／画面の小
型CRTデイスプレイに適用するには画面サイ
ズ、価格などが不釣合になつてしまう。

本発明の目的は、上記の問題点を解決し、１機
種で多数のCRTデイスプレイに無理なく適用す
ることができるCRTハードコピー装置を提供す
るにある。

この目的を達成するため、本発明は、CRTデ
イスプレイの表示画面構成が通常、水平走査方向
で長く、垂直走査方向のドツト数が水平走査方向
のそれの1/2〜1/3程度であることに着目し、
CRTデイスプレイの映像信号を水平走査方向に
サンプリングする第１のサンプリング手段と、
CRTデイスプレイの映像信号を垂直走査方向に
サンプリングする第２のサンプリング手段と、こ
れら第１および第２のサンプリング手段のいずれ
か一方が動作するように切換える切換手段とを設
け、例えば1500字／画面以上の高解像CRTデイ
スプレイに適用するときには、第２のサンプリン
グ手段が動作するように切換え、フイールド毎に
サンプリングするラインを垂直走査方向に対応さ
せて、A4サイズの記録紙に記録し、1500字／画
面未満の小型CRTデイスプレイに適用する時に
は、第１のサンプリング手段が動作するように切
換え、前記ラインを水平走査方向に対応させて、
A5サイズの記録紙に記録するというように、映
像信号のサンプリングモードを切換えることによ
り、１機種のCRTハードコピー装置を多数の
CRTデイスプレイに無理なく適用できるように
したことを特徴とする。

以下、本発明を図面について詳細に説明する。

第１図は本発明が適用される感熱式CRTハー
ドコピー装置の基本構成を示すブロツク図であ
り、１はCRTデイスプレイ、２はCRTデイスプ
レイ１のビデオ信号、３はCRTハードコピー装
置、４は入来するビデオ信号２を処理し、フイー
ルド毎に１ライン分の映像信号をサンプリングし
てバツフアメモリに一時記憶した後、記録に適し
て速度で、記録データとして送り出すビデオ信号
処理部、５はビデオ信号処理部４より送り出され
る記録データに従つて感熱記録ヘツド６を駆動す
る記録制御部である。

第２図は第１図における感熱記録ヘツド６の構
造を示す斜視図で、セラミツク基板７上に棒状の
厚膜抵抗体８が形成されており、その厚膜抵抗体
８を区切るようにセラミツク基板７上に印刷され
た導電パターン群９により多数の発熱抵抗体群１
０に区切られている。

したがつて隣り合う導体パターン９ａ，９ｂ間
に電流を流すことにより、これらの間にはさまれ
た発熱抵抗体１０ab（黒く塗りつぶした部分）
が通電加熱され、表面に押し付けられている感熱
記録紙の表面の発色層が溶けて発色する。

再び第１図にもどつて、記録制御部５はビデオ
信号処理部４より送られて来る記録データに従つ
て、感熱記録ヘツド６上の発熱抵抗体群を選択的
に通電加熱し、送紙ローラー１１によつて発熱抵
抗体群の表面に押しつけられている感熱記録紙１
２の表面に一次元のパターンを形成する。

一方、モーター制御部１３によつて駆動される
パルスモーター１４は、タイミングベルト１５を
介して送紙ローラー１１を回転させる。感熱記録
ヘツド６と感熱記録紙１２の表面、および送紙ロ
ーラー１１と感熱記録紙１２の裏面の間の摩擦係
数が大きく異なるため、送紙ローラー１１の回転
に従つて、感熱記録紙１２が移動する。１６は全
体制御部である。

１ラインの記録が終了する毎に感熱記録紙１２
がラインのピツチ分移動し、以上の動作を繰り返
することにより感熱記録紙１２上にCRTデイス
プレイ表示画面のハードコピーが得られる。

また、第３図は第１図におけるビデオ信号処理
部の従来例を示すブロツク図、第４図は同じくビ
デオ信号処理部の本発明に係る実施例を示すブロ
ツク図、第５図はこれらのビデオ信号処理部の各
信号波形を示す説明図、第６図Ａ，Ｂおよび第７
図Ａ，Ｂはサンプリングモードと記録画面の対応
を示す説明図である。

第３図において、１７は入来するビデオ信号２
を適切なレベルに増幅する増幅部、１８は途中で
失なわれる直流成分を補正し常に一定の信号レベ
ルを保つ直流再生部、１９はビデオ信号より水平
同期信号２８と垂直同期信号２９を分離する同期
分離部、２０はビデオ信号の映像分を２値化して
適切なレベルに変換する量子化部、２１は水平同
期信号２８に位相同期したクロツクパルス３０を
発生するクロツクパルス発生部である。２２はバ
ツフアメモリ部、２３は入出力制御部であり、１
フイールドに１ライン分の映像信号をサンプリン
グ、一時記憶し、記録制御部５より送られる転送
タイミング信号３１が入力する毎に記憶内容を転
送データ３２として転送クロツクパルス３３と共
に記録制御部５に送出する。なお、３４は全体制
御部１６より送られてくる記録開始信号である。

入出力制御部２３は１フイールドに水平方向の
１ライン分の映像信号をサンプリングするように
動作し、バツフアメモリ部２２への書込みタイミ
ングは第５図の３５に示すように指定された水平
走査期間内に１ライン分512ドツトの映像信号が
サンプリングされる。

したがつて、この従来例の場合、記録ヘツド６
上の発熱抵抗体の並びとハードコピー４０ａとの
関係は第６図のようになる。すなわち、サンプリ
ングするライン３８ａがCRTの水平走査線３９
の方向に対応している場合は、ハードコピー４０
ａは記録画面が縦になるように出力され、A5サ
イズとなる。

また、本発明の一実施例に係る第４図のビデオ
信号処理部では、第３図に示した従来例に、さら
に第２のバツフアメモリ部２４、第２の入出力制
御部２５、第１および第２の切換スイツチ２６，
２７が付加されている。

第２の入出力制御部２５は、１フイールドに垂
直方向の１ライン分の映像信号をサンプリングす
るように動作するものであり、第２のバツフアメ
モリ部２４への書込タイミングは第５図の３６に
示すように各水平走査期間内の指定された位置で
１ドツトずつの映像信号がサンプリングされ、１
フイールド256ドツト分の映像信号がサンプリン
グされる。なお、第１のバツフアメモリ部２２に
一時記憶されたデータは第５図の３７に示すよう
に指定された水平走査期間内に送出され、かつ前
記各水平走査期間内のサンプリング位置は１ライ
ンの記憶が終了する毎に１ドツト分ずつずらせて
指定される。

また、第１の切換スイツチ２６は、第１のバツ
フアメモリ部２２の入力を量子化部２０の出力映
像信号か、あるいは第２のバツフアメモリ部２４
の出力映像信号かのいずれか一方に切換え接続す
るものであり、第２の切換スイツチは、第１のバ
ツフアメモリ部２２の書込タイミング３５を１ラ
インの記録が終了する毎に順次ずらせて指定する
か、あるいは第２のバツフアメモリ部２４の読出
しタイミング３７に一致するように指定するかを
切換えるものである。

したがつて、第１および第２の切換スイツチ２
６，２７を切換えて、第２のバツフアメモリ部２
７の出力映像信号を第１のバツフアメモリ部２２
の入力信号とし、かつ第１のバツフアメモリ部２
２の書込みタイミング３５を第２のバツフアメモ
リ部２４の読出しタイミング３７と一致するよう
に指定すれば、記録ヘツド６上の発熱抵抗体の並
びとハードコピー４０ｂとの関係は第７図のよう
になる。すなわち、サンプリングするライン３８
ｂがCRTの水平走査線３９に垂直な場合は、ハ
ードコピー４０ｂは記録画面が横になるように出
力され、A4サイズとなる。

このように、本実施例によれば、第１および第
２の切換スイツチ２６，２７を適宜切換えること
により、第６図および第７図に示すような２種の
サンプリングモードのいずれか一方を選択して、
異なるサイズのハードコピーを容易に得ることが
できる。

なお、前記実施例では、記録ヘツドとして、感
熱記録ヘツドを用いた場合について説明したが、
このような感熱記録ヘツドに限らず、例えばマル
チスタイラス記録ヘツド等を使用することもでき
る。

以上説明したように、本発明につれば、１機種
で多くのCRTデイスプレイに無理なく適用でき
るCRTハードコピー装置を提供することができ
る。また、比較的少ない記録素子の記録ヘツドが
使えるため、記録ヘツド、記録ヘツド駆動回路、
記録用電源などを小規模化することができ、性能
を落とさずに装置をコンパクトに、かつ低価格に
することができる。特に記録ヘツドおよびその駆
動関係が大きな比重を占める感熱記録式のCRT
ハードコピー装置においては、低価格化、小型化
などの面で多大な効果が期待できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明が適用される感熱式CRTハー
ドコピー装置の基本構成を示すブロツク図、第２
図は第１図における感熱記録ヘツドの詳細構造を
示す斜視図、第３図は従来におけるビデオ信号処
理部の一例を示す詳細ブロツク図、第４図は本発
明の一実施例に係るビデオ信号処理部を示す詳細
ブロツク図、第５図は第３図および第４図に示し
たビデオ信号処理部の各信号波形を示す説明図、
第６図Ａ，Ｂおよび第７図Ａ，Ｂはサンプリング
モードと記録面の対応関係を示す説明図である。 １…CRTデイスプレイ、２…ビデオ信号、４
…ビデオ信号処理部、５…記録制御部、６…感熱
記録ヘツド、１２…感熱記録紙、１７…増幅部、
１８…直流再生部、１９…同期分離部、２０…量
子化部、２１…クロツクパルス発生部、２２…第
１のバツフアメモリ部、２３…第１の入出力制御
部、２４…第２のバツフアメモリ部、２５…第２
の入出力制御部、２６…第１の切換スイツチ、２
７…第２の切換スイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 多数の記録素子を一列に配置した記録ヘツド
   を備え、CRTデイスプレイの映像信号をフイー
   ルド毎に１ラインずつサンプリングして記録紙に
   走査記録し、サンプリングする該当ラインをフイ
   ールド毎に順次ずらせて指定するとともに、記録
   紙と記録ヘツドの相対位置を前記ラインのピツチ
   分ずらせてCRTデイスプレイの表示画像を記録
   するCRTハードコピー装置において、CRTデイ
   スプレイの映像信号を水平走査方向にサンプリン
   グする第１のサンプリング手段と、CRTデイス
   プレイの映像信号を垂直走査方向にサンプリング
   第２のサンプリング手段と、これら第１および第
   ２のサンプリング手段のいずぜか一方が動作する
   ように切換える切換手段とを設けたことを特徴と
   するCRTハードコピー装置。 ２ 特許請求の範囲第１項において、前記記録ヘ
   ツドは感熱記録ヘツドからなり、前記CRTデイ
   スプレイの映像信号をバツフアメモリを介して感
   熱記録ヘツドに与えるようにしたことを特徴とす
   るCRTハードコピー装置。