JPS6159262B2 - - Google Patents

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JPS6159262B2
JPS6159262B2 JP56108248A JP10824881A JPS6159262B2 JP S6159262 B2 JPS6159262 B2 JP S6159262B2 JP 56108248 A JP56108248 A JP 56108248A JP 10824881 A JP10824881 A JP 10824881A JP S6159262 B2 JPS6159262 B2 JP S6159262B2
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JP
Japan
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phase
mol
sample
sio
additives
Prior art date
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Expired
Application number
JP56108248A
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English (en)
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JPS5815067A (ja
Inventor
Itaru Yasui
Hidekazu Oota
Etsuo Tada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Central Glass Co Ltd
Original Assignee
Central Glass Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP56108248A priority Critical patent/JPS5815067A/ja
Publication of JPS5815067A publication Critical patent/JPS5815067A/ja
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  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は常温においてδ相を主体とするBi2O3
組成物、特定用途とその製造法に関する。 酸化ビスマスBi2O3は多形を有し、通常α,
β,γ,δの4種の相が存在するとされている。
このうちδ相は欠陥蛍石構造をとり、その酸素空
格子が存在するため酸素イオン伝導性がある。一
般に酸素イオン伝導体として知られているZrO2
−CaO系、ZrO2−Y2O3系あるいはZrO2−Sc2O3
系の固体電解質と比較するとδ−Bi2O3はイオン
伝導性が高く、したがつてより低温域での酸素セ
ンサーなどに応用できると考えられるが、無添加
のδ−Bi2O3はその安定に存在する範囲が730℃か
らBi2O3の融点である825℃ときわめて狭く、低温
域での実用化は不可能であつた。 従来、Bi2O3のδ相を安定化させ、低温(300〜
500℃)の範囲で固体電解質として利用する試み
がなされてきた。すなわち、添加物として
Y2O3,La2O3,Gd2O3,Nb2O5,MoO3,WO3
を加えて、プレスし加熱して焼結したものを常温
まで放冷して試料を作成し、その試料の相の同定
とイオン伝導度の測定がなされた。しかし、安定
化に要する最小の添加量はY2O3の場合で20モル
%、WO3で22モル%であり、イオン伝導度はδ
相のイオン伝導度を低温まで補外した値と比較す
ると大幅(2桁程度)に低下してしまうという欠
点があつた。 本発明は前記のごとき欠点を解消したものであ
つて、比較的低い温度(350℃以下)においてイ
オン伝導性の高いδ相を主体とするBi2O3組成物
を提供するものである。 即ち、本発明の要旨は、(1)Bi2O3を主成分とし
添加物としてB2O3,SiO2,WO3,GeO2,P2O5
MoO3,V2O5,TeO2,Nb2O5,Ta2O5,TiO2
Y2O3およびAl2O3のうち少なくとも一種を2〜15
モル%含有し、常温でδ相を主体とする組成物。
(2)Bi2O3を主成分とし、添加物としてB2O3
SiO2,WO3,GeO2,P2O5,MoO3,V2O5
TeO2,Nb2O5,Ta2O5,TiO2,Y2O3および
Al2O3のうち少なくとも一種を2〜15モル%含有
し、常温でδ相を主体とする組成物より成る酸素
センサー。(3)Bi2O3と添加物としてのB2O3
SiO2,WO3,GeO2,P2O5,MoO3,V2O5
TeO2,Nb2O5,Ta2O5,TiO2,Y2O3および
Al2O3のうち少なくとも一種を添加した混合物を
溶融させ、その溶融物を急冷させるようにしたこ
とを特徴とする常温でδ相を主体とする組成物の
製造法。に関する。 ここでBi2O3への添加物としてはB2O3,SiO2
WO3,GeO2,P2O5,MoO3,V2O5,TeO2
Nb2O5,Ta2O5,TiO2,Y2O3およびAl2O3のうち
一種のみであつても、またこれらから選ばれた二
種以上のものであつてもよい。Bi2O3への添加物
の割合としては、2〜15モル%含有されているこ
とが好ましく、2モル%未満では常温でBi2O3
δ相が得られなく、15モル%を越えるとBi2O3
δ相は得られるがイオン伝導度が低くなり好まし
くない。 常温においてδ相を主体とするBi2O3組成物を
製造する装置としては例えば第1図に示すよう
に、原料を溶融するるつぼ1、電気炉4、および
水冷等により冷却されたあるいは室温に放置され
た一対のローラ3等より構成されている。 前記のような装置において予めBi2O3とB2O3
SiO2,WO3,GeO2等より選ばれた添加物を混合
し、溶融し小片状にした原料をるつぼ1に供給
し、電気炉4により例えば800〜900℃に溶融し、
溶融物2とし、シヤツター5を開き、例えば3000
〜5000rpmで回転する室温に放置されたローラ3
に供給し、圧延しながら急冷してδ相を主体とす
る組成物を製造し、ガイド6に沿つてコレクター
7に集める。 実施例 1 特級試薬Bi2O3に特級試薬B2O3を用いBi2O395
モル%B2O35モル%の試料およびBi2O390モル
%、B2O310モル%の試料を作成しそれぞれの試
料をアルミナるつぼにて約900℃で溶融し、グラ
フアイト製の型に流し込んで直径5mm程度の棒状
の試料とした。これら試料を第1図に示すような
電気炉で溶融した。この際図面中1としては先端
部に白金の内ばりのある石英チユーブを用い、石
英チユーブ中の溶融物を空気圧で押し出してロー
ラに供給しながら急冷した。ローラはステンレス
に硬質クロムメツキをしたもので直径50mmであ
り、3000〜5000rpmで回転させた。液滴状でロー
ラに供給した場合には、大きさ10×10mm程度で厚
さ10〜40μの薄膜が得られ、その厚さはローラの
回転数によりこの範囲内で制御できた。 Bi2O3に5モル%のB2O3を添加した場合のX線
回折図形を第2図に示す。この回折図形はガラス
製試料ホルダに、得られた薄膜状試料をならべθ
−θ型X線回折計で測定したものである。この回
折図形を指数付けしてみるとδ相の(111)およ
びその高次の回折である(222),(333)のみのピ
ークが表われていることが判明し、薄膜の表面が
ほぼ(111)面に完全に配向し、δ相となつてい
ることを示している。 Bi2O3に10モル%のB2O3を添加した場合のX線
回折図形を第3図に示す。この回折図形には
(333)面に相当するピークが得られなかつたが、
ほぼ完全にδ相の配向をしていることがわかる。 この試料を実用に供する際、どのような温度範
囲で使用できるかを確認するため示差熱分析を行
なつた。第4図にその結果を示す。335℃付近に
大きな発熱ピーク、さらに465℃付近に発熱ピー
クが得られた。これらのピークが何であるかを検
討するために第4図中領域,,においてそ
れぞれ290℃、390℃、480℃の温度に各45分間保
持し熱処理をした場合のX線回折像を第5図a,
b,cに示す。領域では試料中に含まれている
ガラス相部分が一部結晶化し試料の配向性は改良
された(第5図−a)。領域ではガラス相の一
部がδ相とγ相とに変化し(第5図−b)、領域
ではほぼγ相となつた(第5図−c)。したが
つて、試料の実用範囲は335℃以下である。 実施例 2 添加物としてWO3を用い、Bi2O395モル%、
WO35モル%とし実施例1と同様にして薄膜状の
試料を作成した。そのX線回折図形を第6図に示
す。この回折図形よりほぼ完全に配向したδ相の
薄膜状試料が得られたことがわかる。Bi2O390モ
ル%、WO310モル%においても同様のものが得
られた。 実施例 3 添加物としてSiO2を用い、Bi2O390モル%、
SiO210モル%とし実施例1と同様にして薄膜状
の試料を作成した。そのX線回折図形を第7図に
示す。この回折図形よりほぼ完全に配向したδ相
の薄膜状試料が得られたことがわかる。Bi2O395
モル%、SiO25モル%のものについても同様のも
のが得られた。 実施例1〜3において、各試料の300℃におけ
るイオン伝導度は1×10-1〜1×10-2Ω-1cm-1
範囲に入り、これらは実用化されている酸素セン
サー用固体電解質である(ZrO20.9(Y2O30.1
300℃におけるイオン伝導度約2×10-5Ω-1cm-1
よりも1000倍程良い値である。その他添加物とし
てGeO2,P2O5,MoO3,V2O5,TeO2,Nb2O5
Ta2O5,TiO2,Y2O3,Al2O3を2〜15モル%含有
させたものについても同様の結果が得られた。 その結果を以下の表1〜表3に比較例と併記し
て示した。これら各表から添加物の量が2〜15モ
ル%の範囲から外れると、δ相を主体とする組成
物でなくなり同時にイオン伝導性が低下して所望
の物性値が得られないことがわかる。 以上のとおり、本発明のBi2O3を主成分とする
δ相主体の組成物はイオン伝導性が高く、ローラ
により薄膜形状に成形することにより、酸素セン
サー等として優れているという著効を有するもの
である。
【表】
【表】
【表】
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の製造装置の1例である。第2
図および第3図は実施例1のB2O3を5モル%お
よび10モル%添加した場合のX線回折図、第4図
は第3図の試料の示差熱分析図、第5図−a、第
5図−b、第5図−cは第3図の試料を夫々290
℃、390℃、480℃に45分間熱処理した結果を示す
X線回折図、第6図は実施例2のWO3を添加し
た場合のX線回折図、第7図は実施例3のSiO2
を添加した場合のX線回折図である。 第1図中、1……るつぼ、2……溶融物、3…
…ローラ、4……電気炉、5……シヤツター、6
……ガイド、7……コレクター、である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Bi2O3を主成分とし、添加物としてB2O3
    SiO2,WO3,GeO2,P2O5,MoO3,V2O5
    TeO2,Nb2O5,Ta2O5,TiO2,Y2O3および
    Al2O3のうち少なくとも一種を2〜15モル%含有
    し、常温でδ相を主体とする組成物。 2 Bi2O3を主成分とし、添加物としてB2O3
    SiO2,WO3,GeO2,P2O5,MoO3,V2O5
    TeO2,Nb2O5,Ta2O5,TiO2,Y2O3および
    Al2O3のうち少なくとも一種を2〜15モル%含有
    し、常温でδ相を主体とする組成物より成る酸素
    センサー。 3 Bi2O3と添加物としてのB2O3,SiO2,WO3
    GeO2,P2O5,MoO3,V2O5,TeO2,Nb2O5
    Ta2O5,TiO2,Y2O3およびAl2O3のうち少なくと
    も一種を添加した混合物を溶融させ、その溶融物
    を急冷させるようにしたことを特徴とする常温で
    δ相を主体とする組成物の製造法。
JP56108248A 1981-07-13 1981-07-13 常温においてδ相を主体とするBi↓2O↓3組成物特定用途とその製造法 Granted JPS5815067A (ja)

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JPS5815067A JPS5815067A (ja) 1983-01-28
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