JPS62119138A - テルライトガラスおよびその製造方法 - Google Patents
テルライトガラスおよびその製造方法Info
- Publication number
- JPS62119138A JPS62119138A JP21604885A JP21604885A JPS62119138A JP S62119138 A JPS62119138 A JP S62119138A JP 21604885 A JP21604885 A JP 21604885A JP 21604885 A JP21604885 A JP 21604885A JP S62119138 A JPS62119138 A JP S62119138A
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- JP
- Japan
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- glass
- present
- glasses
- component
- pbo
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- Granted
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C3/00—Glass compositions
- C03C3/12—Silica-free oxide glass compositions
- C03C3/122—Silica-free oxide glass compositions containing oxides of As, Sb, Bi, Mo, W, V, Te as glass formers
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、約1.7〜2.2の範囲の屈折率を有し、化
学的耐久性と均質性に優れたテルライトガラスおよびそ
の製造方法に関する。
学的耐久性と均質性に優れたテルライトガラスおよびそ
の製造方法に関する。
上記範囲の高屈折率特性を有するガラスとしては、たと
えば、英国特許第736073号公報明細書においテ、
Te02−PbO系やTe02−PbO−8203系な
どの比較的単純な組成からなるガラスが知られている。
えば、英国特許第736073号公報明細書においテ、
Te02−PbO系やTe02−PbO−8203系な
どの比較的単純な組成からなるガラスが知られている。
しかし、これらのガラスは、化学的耐久性に著しく劣る
ため実用には供し難い。
ため実用には供し難い。
また、上記TeO□−PbO−B203系ガラスの化学
的耐久性を改善するためにAl2O3成分を導入したガ
ラスも米国特許第3826661号明細書において知ら
れているが、この系のガラスは、溶融の際に。
的耐久性を改善するためにAl2O3成分を導入したガ
ラスも米国特許第3826661号明細書において知ら
れているが、この系のガラスは、溶融の際に。
Al2O3成分がガラス中に融和し難く、脈理を発生し
易いので、高い均質性を得ることが困難である。
易いので、高い均質性を得ることが困難である。
一方、テルライトガラスの製造においては、ガラスの組
成や使用目的に応じた製造方法の吟味選択が必要とされ
ており、たとえば、特公昭52−4281号公報明細書
にみられるとおりTeO2−WO3−L+2O−PbO
系の光学用ガラスの製造においては、白金製溶融装置を
使用すると、装置が損傷したりガラスが着色したりする
ので、これを避けるために金製の溶融装置を使用し、か
つ、この際にガラス中に生ずる結晶粒子の析出を防止す
るため酸素ガス雰囲気中で溶融する技術が提案されてい
る。
成や使用目的に応じた製造方法の吟味選択が必要とされ
ており、たとえば、特公昭52−4281号公報明細書
にみられるとおりTeO2−WO3−L+2O−PbO
系の光学用ガラスの製造においては、白金製溶融装置を
使用すると、装置が損傷したりガラスが着色したりする
ので、これを避けるために金製の溶融装置を使用し、か
つ、この際にガラス中に生ずる結晶粒子の析出を防止す
るため酸素ガス雰囲気中で溶融する技術が提案されてい
る。
また、米国特許第3826661号公報明細書にみられ
るとおり、Te02−PbO−8203−Al2O3系
等の光学用ガラスを製造する場合についても、金製の溶
融装置を使用する技術が知られている。
るとおり、Te02−PbO−8203−Al2O3系
等の光学用ガラスを製造する場合についても、金製の溶
融装置を使用する技術が知られている。
このように、光学的使用を目的とする従来のチルライト
系ガラスに対して、一般に金製の溶融装置が使用されて
いる。しかし、金は、高温耐火性に劣るため比較的低温
域で使用する必要があり、したがって、ガラスの溶融工
程に長時間を要するなどの欠点を伴い易い。
系ガラスに対して、一般に金製の溶融装置が使用されて
いる。しかし、金は、高温耐火性に劣るため比較的低温
域で使用する必要があり、したがって、ガラスの溶融工
程に長時間を要するなどの欠点を伴い易い。
本発明は、上記従来技術のもつ欠点を解消するためにな
されたもので、その第1の目的は、約1.7〜2.2の
範囲の屈折率を有し、かつ、化学的耐久性と均質性に優
れたテルライトガラスを提供することにある。
されたもので、その第1の目的は、約1.7〜2.2の
範囲の屈折率を有し、かつ、化学的耐久性と均質性に優
れたテルライトガラスを提供することにある。
また、本発明の第2の目的は、装置の損傷を伴うことな
く、しかも、光線透過性と耐失透性に優れた上記テルラ
イトガラスを製造する方法を提供することにある。
く、しかも、光線透過性と耐失透性に優れた上記テルラ
イトガラスを製造する方法を提供することにある。
木発明者は、上記目的を達成するため、種々の試験研究
を重ねた結果、丁e02−PbO−8203系のガラス
において、A1□03成分と共にBi2O3成分を必須
成分として導入すると、高屈折率特性を維持しつつ、化
学的耐久性と光学的均質性を改善し得ることをみいだし
た。しかも、上記成分系のガラスを製造するに際しては
、意外にも、酸素ガス雰囲気中で白金溶融装置を用いて
溶融すると装置の損傷とガラス中における微細粒子の析
出を防止し、ガラスの光線透過性を著しく改善し得るこ
とをみいだした0本発明は、上記の知見にもとづいてな
されたものである。
を重ねた結果、丁e02−PbO−8203系のガラス
において、A1□03成分と共にBi2O3成分を必須
成分として導入すると、高屈折率特性を維持しつつ、化
学的耐久性と光学的均質性を改善し得ることをみいだし
た。しかも、上記成分系のガラスを製造するに際しては
、意外にも、酸素ガス雰囲気中で白金溶融装置を用いて
溶融すると装置の損傷とガラス中における微細粒子の析
出を防止し、ガラスの光線透過性を著しく改善し得るこ
とをみいだした0本発明は、上記の知見にもとづいてな
されたものである。
すなわち、本発明にかかるテルライトガラスの組成の特
徴は、特許請求の範囲第1項に記載のとおり、重量%で
、TeO25〜80%、Pb01〜70%、82031
〜40%、Bi2O31〜60%、Al2O31〜20
%、Zn00〜50%、WO30〜30%、Mg00〜
20%、CaO0〜20%、Sr00〜30%およびB
a0 0〜30%を含有させたところにある。
徴は、特許請求の範囲第1項に記載のとおり、重量%で
、TeO25〜80%、Pb01〜70%、82031
〜40%、Bi2O31〜60%、Al2O31〜20
%、Zn00〜50%、WO30〜30%、Mg00〜
20%、CaO0〜20%、Sr00〜30%およびB
a0 0〜30%を含有させたところにある。
また本発明にかかるテルライトガラスの製造方法は、上
記本発明のテルライトガラスを製造するための方法であ
って、その特徴は、最終的に上記組成となるように調合
したガラス原料を白金製溶融装置を用い酸素ガス雰囲気
中で溶融するところにある。
記本発明のテルライトガラスを製造するための方法であ
って、その特徴は、最終的に上記組成となるように調合
したガラス原料を白金製溶融装置を用い酸素ガス雰囲気
中で溶融するところにある。
つぎに、本願第1の発明にかかるテルライトガラスに関
し、各成分の組成範囲を上記のとおり限定した理由につ
いて述べる。
し、各成分の組成範囲を上記のとおり限定した理由につ
いて述べる。
TeO□成分は、ガラスに高屈折性を付4するために必
要な成分であるが、その量が5%未満では失透傾向が増
大し、また80%を超えるとTeO2成分の揮発が激し
くなるため均質なガラスを得難くなる。
要な成分であるが、その量が5%未満では失透傾向が増
大し、また80%を超えるとTeO2成分の揮発が激し
くなるため均質なガラスを得難くなる。
PbO成分は、TeO2成分と同様に、高屈折性を付与
するために必要な成分であるが、その量が1%未満では
、これらの効果が不十分であり、また70%を超えると
ガラスの化学的耐久性が劣化する。
するために必要な成分であるが、その量が1%未満では
、これらの効果が不十分であり、また70%を超えると
ガラスの化学的耐久性が劣化する。
B2O3成分は、TeO2およびPbO成分を含有する
本発明の組成系において、広範な組成域にわたり安定な
ガラスを形成し、かつ、ガラスの光線透過性を改善する
に有効であるが、その量が1%未満では、これらの効果
が乏しく、また40%をこえると化学的耐久性が劣化す
る。
本発明の組成系において、広範な組成域にわたり安定な
ガラスを形成し、かつ、ガラスの光線透過性を改善する
に有効であるが、その量が1%未満では、これらの効果
が乏しく、また40%をこえると化学的耐久性が劣化す
る。
Bi2O3成分は、Al2O3成分と併用することによ
り、高屈折性を維持しつつ、ガラスの化学的耐久性を改
善し、この際Al2O3成分のガラス中への融和を促進
し、脈理の発生を防ぐので、本発明のガラスにおいてき
わめて重要な成分であるが、その量が1%未満ではこれ
らの効果が不十分であり、また60%を超えると失透傾
向が増大する。
り、高屈折性を維持しつつ、ガラスの化学的耐久性を改
善し、この際Al2O3成分のガラス中への融和を促進
し、脈理の発生を防ぐので、本発明のガラスにおいてき
わめて重要な成分であるが、その量が1%未満ではこれ
らの効果が不十分であり、また60%を超えると失透傾
向が増大する。
Al2O3成分は、ガラスの化学的耐久性を改善するに
有効であるが、その量が1%未満ではその効果が不十分
であり、また20%を超えると均質なガラスを得難くな
る。なお、本発明のガラスに低転移温度特性、すなわち
、Tg≦500℃の特性を与えてモールド成形用に好適
なガラスを得ることができるが、このためには、上記A
l2O3の含有量は1〜13%であることが好ましい。
有効であるが、その量が1%未満ではその効果が不十分
であり、また20%を超えると均質なガラスを得難くな
る。なお、本発明のガラスに低転移温度特性、すなわち
、Tg≦500℃の特性を与えてモールド成形用に好適
なガラスを得ることができるが、このためには、上記A
l2O3の含有量は1〜13%であることが好ましい。
本発明のガラスにおいて、下記の組成は必須ではないが
、化学的耐久性の改善および屈折率の調整等のため必要
に応じ含有させることができる。
、化学的耐久性の改善および屈折率の調整等のため必要
に応じ含有させることができる。
すなわち、ZnO成分は、ガラスの化学的耐久性を向上
させるに有効であるが、その量が50%を超えるとガラ
スの失透傾向が増大する。
させるに有効であるが、その量が50%を超えるとガラ
スの失透傾向が増大する。
w03成分は、ガラスの屈折率を高め、化学的耐久性を
改善するに有効であるが、その量が30%を超えるとガ
ラスの失透傾向が増大する。
改善するに有効であるが、その量が30%を超えるとガ
ラスの失透傾向が増大する。
MgOおよびCaO成分は、ガラスの屈折率を調整する
に有効であるが、これらの量がそれぞれ20%を超える
と、いずれもガラスの溶融性と化学的耐久性の悪化を招
く。
に有効であるが、これらの量がそれぞれ20%を超える
と、いずれもガラスの溶融性と化学的耐久性の悪化を招
く。
SrOおよびBaO成分は、同様に、ガラスの屈折率を
調整するに有効であるが、多量に含有させると、いずれ
もガラスの化学的耐久性を劣化させるので、30%以下
にとどめる必要がある。
調整するに有効であるが、多量に含有させると、いずれ
もガラスの化学的耐久性を劣化させるので、30%以下
にとどめる必要がある。
さらに、本発明のガラスは、所望の特性を損わない範囲
で、上記成分の外にL+20 、 Na2O、K2O。
で、上記成分の外にL+20 、 Na2O、K2O。
?+02、ZrO2、Ta205 、Nb2O5、La
2O3、Y2O3、GeO2,5i02. V20′5
、P2O5、As2O3、5b205 、 CeO2,
5eO7および上記金属元素の弗化物等の成分の1種ま
たは2種以上を合量で5%程度まで含有させることがで
きる。
2O3、Y2O3、GeO2,5i02. V20′5
、P2O5、As2O3、5b205 、 CeO2,
5eO7および上記金属元素の弗化物等の成分の1種ま
たは2種以上を合量で5%程度まで含有させることがで
きる。
本願環1の発明にかかるテルライトガラスの実施組成例
(No、 1− No、 l 4)および前記従来のガ
ラスの比較組成例(AおよびB)をこれらのガラスの光
学恒数(7″Ld、)/d)、 耐酸性(RA(S))
および脈理の程度についての測定試験結果とともに表−
1に示す。
(No、 1− No、 l 4)および前記従来のガ
ラスの比較組成例(AおよびB)をこれらのガラスの光
学恒数(7″Ld、)/d)、 耐酸性(RA(S))
および脈理の程度についての測定試験結果とともに表−
1に示す。
耐酸性(RA(s))の程度についての数値は、ガラス
の新鮮な研磨面を25℃のpH4,6の酢酸水溶液に浸
漬して、化学反応により研磨表面に特定の干渉色(紫色
)が現われるまでの時間を測定し、下記の区分にしたが
って分類表示したものである。
の新鮮な研磨面を25℃のpH4,6の酢酸水溶液に浸
漬して、化学反応により研磨表面に特定の干渉色(紫色
)が現われるまでの時間を測定し、下記の区分にしたが
って分類表示したものである。
また脈理の程度についての数値は、日本光学硝子工業会
制定の規格に準拠して、点光源とレンズからなる脈理検
査器を用い対面研磨した試料を標準試料と比較して得た
結果を示したものである。
制定の規格に準拠して、点光源とレンズからなる脈理検
査器を用い対面研磨した試料を標準試料と比較して得た
結果を示したものである。
なお、上記実施組成例のガラスは、後述の本発明のテル
ライトガラスの製造方法にかかる実施例における製造条
件により得たものである。
ライトガラスの製造方法にかかる実施例における製造条
件により得たものである。
表−1から明らかなとおり、本発明の実施組成例のガラ
スは、いずれも、屈折率(7’ld)が約1.7〜2.
2の範囲にあり、所望の高屈折性を維持している。しか
も、比較組成例AおよびBのガラスは、耐酸性(RA(
g))が0級であるのに対し、本発明の実施組成例のガ
ラスは、いずれも、a−b級の範囲にあり、化学的耐久
性に一段と優れている。また均質性についても、本発明
の実施組成例のガラスは、2〜3級であって、比較組成
例Bのガラスが、4級であるのと比較して、いずれも、
一段と優れていることがわかる。
スは、いずれも、屈折率(7’ld)が約1.7〜2.
2の範囲にあり、所望の高屈折性を維持している。しか
も、比較組成例AおよびBのガラスは、耐酸性(RA(
g))が0級であるのに対し、本発明の実施組成例のガ
ラスは、いずれも、a−b級の範囲にあり、化学的耐久
性に一段と優れている。また均質性についても、本発明
の実施組成例のガラスは、2〜3級であって、比較組成
例Bのガラスが、4級であるのと比較して、いずれも、
一段と優れていることがわかる。
なお5本発明の実施組成例のガラス(No、1〜No、
13)は、約300〜500℃のa囲の低い転移温度を
有するので、光学素子をモールド成形する場合、一段と
有利である。
13)は、約300〜500℃のa囲の低い転移温度を
有するので、光学素子をモールド成形する場合、一段と
有利である。
つぎに本願第2の発明にかかるテルライトガラスの製造
方法に関し、その一実施例を図面に即して説明する。
方法に関し、その一実施例を図面に即して説明する。
第1図は、ガラス溶融工程の一過程を示す説明図であり
、1は電気炉、2は白金製るつぼ、3は耐火物製保護る
つぼ、4は溶融ガラス、5は酸素ガス送入用の白金パイ
プ、6は酸素ガス泡、7は熱電対、8は発熱体を示す。
、1は電気炉、2は白金製るつぼ、3は耐火物製保護る
つぼ、4は溶融ガラス、5は酸素ガス送入用の白金パイ
プ、6は酸素ガス泡、7は熱電対、8は発熱体を示す。
ガラスの製造に際しては、溶融に先立ち、酸化物、炭酸
塩および硝酸塩等の原料を用いて最終的に前記実施組成
例(No、 1− No、 14)の酸化物組成を得る
ようにそれぞれ調合する。この調合原料を電気炉l中の
白金製るつぼ2に投入し、組成による溶融の難易度に応
じて、約700〜1100℃で粗溶融を行い、ついで、
第1図に示したとおり、溶融ガラス4中に白金パイプ5
を挿入して、酸素ガスを送りバブリングを行いながら同
温度で4〜5時間保持する。ついで、酸素ガスの送入を
止め溶融ガラス4を約500〜700℃に降温し、図示
していない回転ベラで攪拌均質化する。その後、’W気
炉lからるつぼ2を取り出し溶融ガラス4を金型に鋳込
み徐冷することにより所望のガラスを得る。
塩および硝酸塩等の原料を用いて最終的に前記実施組成
例(No、 1− No、 14)の酸化物組成を得る
ようにそれぞれ調合する。この調合原料を電気炉l中の
白金製るつぼ2に投入し、組成による溶融の難易度に応
じて、約700〜1100℃で粗溶融を行い、ついで、
第1図に示したとおり、溶融ガラス4中に白金パイプ5
を挿入して、酸素ガスを送りバブリングを行いながら同
温度で4〜5時間保持する。ついで、酸素ガスの送入を
止め溶融ガラス4を約500〜700℃に降温し、図示
していない回転ベラで攪拌均質化する。その後、’W気
炉lからるつぼ2を取り出し溶融ガラス4を金型に鋳込
み徐冷することにより所望のガラスを得る。
ここで、上記操作により得た実施組成例のガラス(?l
o、lおよびNo、2)とこれらと同一のガラス組成原
料を上記操作から酸素ガスバブリングを省略し大気中で
溶融してそれぞれ得たガラス(No、 1 ′およびN
o、2′)について、各ガラス(試料の厚さio+am
)の分光透過率曲線を第2図に示す、第2図から明らか
なとおり、上記実施例の方法により製造したNo、lお
よびN002のガラスには、光線透過性に顕著な改善効
果がみられる。
o、lおよびNo、2)とこれらと同一のガラス組成原
料を上記操作から酸素ガスバブリングを省略し大気中で
溶融してそれぞれ得たガラス(No、 1 ′およびN
o、2′)について、各ガラス(試料の厚さio+am
)の分光透過率曲線を第2図に示す、第2図から明らか
なとおり、上記実施例の方法により製造したNo、lお
よびN002のガラスには、光線透過性に顕著な改善効
果がみられる。
この効果は、表−1の他の実施組成例のガラスについて
も同様にみられる。なお、上記実施例において、白金製
るつぼの損傷は、いずれもみられなかった。
も同様にみられる。なお、上記実施例において、白金製
るつぼの損傷は、いずれもみられなかった。
したがって、上記実施例の方法により製造した実施組成
例(No、1〜No、14)のガラスは、いずれも、光
学素子用材料として好適である。
例(No、1〜No、14)のガラスは、いずれも、光
学素子用材料として好適である。
なお1本発明のテルライトガラスの製造方法は、必ずし
も、溶融工程のすべてを酸素ガス雰囲気下で行わなくて
もよく、上記実施例のように溶融工程の一部だけに酸素
ガス雰囲気を適用してもよい。
も、溶融工程のすべてを酸素ガス雰囲気下で行わなくて
もよく、上記実施例のように溶融工程の一部だけに酸素
ガス雰囲気を適用してもよい。
上述のとおり1本発明にかかるテルライトガラスは、そ
の組成系をTe02−PbO−8203−Bi203−
Al2O2系としたので、高屈折率特性に加え優れた化
学的耐久性と光学的均質性を有している。また光学素子
のモールド成形用材料として好適な組成を選ぶことがで
きるので有用である。
の組成系をTe02−PbO−8203−Bi203−
Al2O2系としたので、高屈折率特性に加え優れた化
学的耐久性と光学的均質性を有している。また光学素子
のモールド成形用材料として好適な組成を選ぶことがで
きるので有用である。
また本発明にかかるテルライトガラスの製造方法は、上
記組成系のガラスを白金製溶融装置を用い酸素ガス雰囲
気中で溶融することを特徴とする方法であるので、白金
溶融装置を損傷させることがなく、また光線透過性能と
失透に対する安定性に優れた高品質のテルライトガラス
を取得できる。
記組成系のガラスを白金製溶融装置を用い酸素ガス雰囲
気中で溶融することを特徴とする方法であるので、白金
溶融装置を損傷させることがなく、また光線透過性能と
失透に対する安定性に優れた高品質のテルライトガラス
を取得できる。
さらに本発明の方法は、前記従来の方法と異なり。
高温溶融を安定して行い得るので作業効率を上げること
ができる。
ができる。
第1図は、本発明の製造方法にかがる一実施例の説明図
で、第2図は、本発明の製造方法により酸素ガス雰囲気
下で製造したガラスと別の方法(大気中)で製造したガ
ラスの透過率の相違を示す比較図である。 ■・・・TL気炉 2・・・白金製るつぼ3・・
・耐火物製保護るつぼ 4・・・溶融ガラス 5・・・酸素ガス送入用白金バイブ ロ・・・酸素ガス泡 7・・・熱電対8・・・発熱体 特許出願人 株式会社 オ ハ ラ第 1 図
で、第2図は、本発明の製造方法により酸素ガス雰囲気
下で製造したガラスと別の方法(大気中)で製造したガ
ラスの透過率の相違を示す比較図である。 ■・・・TL気炉 2・・・白金製るつぼ3・・
・耐火物製保護るつぼ 4・・・溶融ガラス 5・・・酸素ガス送入用白金バイブ ロ・・・酸素ガス泡 7・・・熱電対8・・・発熱体 特許出願人 株式会社 オ ハ ラ第 1 図
Claims (3)
- (1)重量%で、TeO_2 5〜80%、PbO 1
〜70%、B_2O_3 1〜40%、Bi_2O_3
1〜60%、Al_2O_3 1〜20%、ZnO
0〜50%、WO_3 0〜30%、MgO 0〜20
%、CaO 0〜20%、SrO 0〜30%およびB
aO 0〜30%を含有することを特徴とするテルライ
トガラス。 - (2)Al_2O_3が1〜13%である特許請求の範
囲第1項記載のテルライトガラス。 - (3)重量%で、TeO_2 5〜80%、PbO1〜
70%、B_2O_3 1〜40%、Bi_2O_3
1〜60%、Al_2O_3 1〜20%、ZnO 0
〜50%、WO_3 0〜30%、MgO 0〜20%
、CaO 0〜20%、SrO 0〜30%およびBa
O 0〜30%を最終的に含有する組成となるように調
合したガラス原料を白金溶融装置を用い酸素ガス雰囲気
中で溶融することを特徴とするテルライトガラスの製造
方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21604885A JPS62119138A (ja) | 1985-09-27 | 1985-09-27 | テルライトガラスおよびその製造方法 |
JP19588786A JPH072738B2 (ja) | 1985-09-27 | 1986-08-20 | ベンゾチアゾロン誘導体およびそれを有効成分とする除草剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21604885A JPS62119138A (ja) | 1985-09-27 | 1985-09-27 | テルライトガラスおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62119138A true JPS62119138A (ja) | 1987-05-30 |
JPH0573702B2 JPH0573702B2 (ja) | 1993-10-14 |
Family
ID=16682461
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21604885A Granted JPS62119138A (ja) | 1985-09-27 | 1985-09-27 | テルライトガラスおよびその製造方法 |
JP19588786A Expired - Lifetime JPH072738B2 (ja) | 1985-09-27 | 1986-08-20 | ベンゾチアゾロン誘導体およびそれを有効成分とする除草剤 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19588786A Expired - Lifetime JPH072738B2 (ja) | 1985-09-27 | 1986-08-20 | ベンゾチアゾロン誘導体およびそれを有効成分とする除草剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JPS62119138A (ja) |
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