JPS6159105B2 - - Google Patents

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JPS6159105B2
JPS6159105B2 JP56196124A JP19612481A JPS6159105B2 JP S6159105 B2 JPS6159105 B2 JP S6159105B2 JP 56196124 A JP56196124 A JP 56196124A JP 19612481 A JP19612481 A JP 19612481A JP S6159105 B2 JPS6159105 B2 JP S6159105B2
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JP
Japan
Prior art keywords
soup
raw material
waxy
milk
flour
Prior art date
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Expired
Application number
JP56196124A
Other languages
English (en)
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JPS5898071A (ja
Inventor
Tsuneki Yamada
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kewpie Corp
Original Assignee
QP Corp
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Publication date
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Publication of JPS5898071A publication Critical patent/JPS5898071A/ja
Publication of JPS6159105B2 publication Critical patent/JPS6159105B2/ja
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  • Cereal-Derived Products (AREA)
  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はポタージユスープの製造方法に係り、
詳しくは加熱殺菌時に凝集物を生じ難くしうるポ
タージユスープの製造方法に関する。 従来より、牛乳などの乳製品や小麦粉などの穀
粉を含むポタージユスープは、特に無菌充填など
をする場合には製造の最終工程において、例えば
125〜140℃等の高温で加熱殺菌し、次いで均質化
処理を行なつて製品化している。このようにして
製造されるポタージユスープは、原料の一部とし
て牛乳などの乳製品を使用することにより製品を
ソフトな風味のものとし、また小麦粉などの穀粉
を使用することにより製品に適度な粘性を付与す
ることができるという利点がある。しかしその反
面、加熱殺菌時に、例えばポタージユスープ原料
液をチユーブラーヒーター、プレートヒーターな
どを通過流動させながら高温殺菌する際に、これ
ら牛乳などの乳製品に含まれている蛋白質あるい
は小麦粉などの穀粉、その他の配合物に由来する
蛋白質が変性し、あるいはこれら蛋白質が少麦粉
などの穀粉の粒子を核として凝集するためか種々
の形態の凝集物が生じ、次の均質化処理を経ても
この凝集物は除かれることはなく最終製品中にそ
のまま残つてしまうという難点がある。 本発明は正にこのような難点を解決せる、即ち
加熱殺菌時に凝集物を生じ難くしうるポタージユ
スープの製造方法を提供することを目的とする。 本発明者は研究を重ねた結果、従来から用いら
れていた小麦粉などの穀粉に代えてワキシーコー
ンスターチおよび/またはモチ米粉を用いるなら
ば、加熱殺菌時に従来生じていたような種々の形
態の凝集物が生じにくくなることを見い出した。 本発明はこのような知見に基いて完成されたも
のであつて、牛乳などの乳製品を含むポタージユ
スープ原料液にワキシーコーンスターチおよび/
またはモチ米粉を配合し、こうして配合された原
料液を加熱殺菌することを特徴とする、ポタージ
ユスープの製造方法を提供するものである。 以下、本発明を詳しく説明する。 本発明における「牛乳などの乳製品を含むポタ
ージユスープ原料液」は、牛乳などの乳製品を含
む従来のこの種の原料液、例えばコーンスープ、
ベジタブルスープ、ポテトスープ、マツシユルー
ムスーブ等の原料液であつて穀粉末配合の状態に
あるものと何ら異なるものではない。ここにおい
て「牛乳などの乳製品」とは牛乳、生クリーム、
粉乳など通常ポタージユスープに用いられている
乳製品を意味し、チーズ等の通常ポタージユスー
プに用いられてない乳製品は含まれないものとす
る。 本発明においては、上記したような牛乳などの
乳製品を含むポタージユスープ原料液を調製する
際に、従来の小麦粉などの穀粉に代えてワキシー
コーンスターチおよび/またはモチ米粉の穀粉を
配合する。ワキシーコーンスターチおよびモチ米
粉は、従来用いられていた穀粉、特に小麦粉、に
比べてアミロペクチンの含有量がかなり高く、ほ
ぼ100%近くまでアミロペクチンで構成された澱
粉である。 このようなワキシーコーンスターチあるいはモ
チ米粉の上記原料液への配合割合は、従来用いら
れていた穀粉のその配合割合と同程度であつてよ
く、通常、ポタージユスープ全原料液の1〜5%
の割合で配合すればよい。5%を超えても通常の
加熱殺菌条件下では凝集物発生は認め難いが、最
終製品に適度な粘性を付与する観点から上記範囲
が好ましい。 これらワキシーコーンスターチおよびモチ米粉
は後述の試験例から明らかな如く、単独で用いて
もあるいは適切な配合割合、例えば前者:後者か
3:2、でもつて併用しても加熱殺菌時に凝集物
を生じ難くする効果が得られる。尚、これら穀粉
と微量の、即ち全原料液の1%以下程度の、小麦
粉との併用も上記効果は期待できる。 ワキシーコーンスターチおよび/またはモチ米
粉の配合方法は、従来の穀粉の場合と何ら異なる
ことはなく、例えば予め調製しておいた牛乳など
の乳製品を含むポタージユスープ原料液にそのま
まあるいは水溶ぎしたのち加える。 上記の配合方法に従つたポタージユスープ原料
液の具体的な調製法は以下の通りである。例えば
コーンポタージユスープの場合には、まず所定量
のワキシーコーンスターチおよび/またはモチ米
粉を水溶きしたものにスープストツクを加え、次
いでマツシユコーン(磨砕裏ごししたコーン)を
加えて、煮込んだのち、牛乳、バター、その他コ
シヨウ、砂糖等の調味料を加えて味を整え、所要
のコーンポタージユ原料液を得る。 このようにして調製したポタージユスープ原料
液は、常法に準つて加熱殺菌、次いで均質化処理
を行なつて製品化する。 加熱殺菌処理は本発明の対象製品の化学、物理
的性状に鑑み、静置殺菌より撹拌あるいは流動を
伴なう加熱殺菌が好ましく、具体的には通常、チ
ユーブラーヒーター、プレートヒーターなどを通
過流動させながら高温殺菌する。殺菌条件は処理
する量などに依り変わりうるが、一般的には125
℃×3分、135℃×1分などの高温短時間殺菌、
あるいは特別の場合には145℃×10秒などの超高
温短時間殺菌の条件の下で行なう。 殺菌処理後の原料液は通常80〜40℃に冷却した
のち常法に準じて、例えば100〜150Kg/cm2の圧力
下でマントンゴーリー社製ホモジナイザーを用い
て均質化処理を行なう。このような均質化処理に
おいては原料液を非常に狭い空隙を圧力をかけて
通過させることにより粒子を細かく均質化するこ
とができるのであるが、ワキシーコーンスターチ
および/またはモチ米粉を配合した本発明の原料
液は加熱処理の際凝集物の発生がほとんど認めら
れないのでこの均質化処理を極めて効果的に行う
ことができる。 このように均質化して得られたポタージユスー
プは常法に準じて容器、例えば缶、紙パツク等、
に無菌充填−密封して製品化する。 次に、従来用いられていた穀粉に代えてワキシ
ーコーンスターチあるいはモチ米粉を配合して調
製したポタージユスープ原料液は、加熱殺菌時に
従来生じていたような種々の形態の凝集物がいか
に生じ難いものであるかをコーンポタージユスー
プを製造した試験例の結果でもつて証明する。
尚、本発明において%および部はすべて重量基準
である。 試験例 下記の配合割合で、穀粉としてそれぞれ小麦
粉、コーンスターチ、小麦澱粉、ワキシーコーン
スターチ、モチ米粉およびワキシーコーンスター
チ+モチ米粉(3:2)を、そして更に穀粉に代
えてキサンタンガムを用い、前記したコーンポタ
ージユスープ原料液の調製法に準じて7種類のコ
ーンポタージユスープ原料液を調製した。 配合割合 マツシユコーン(磨砕裏ごししたコーン) 30 穀 粉 2 バター 1 スープストツク 18 コシヨウ 0.2 砂 糖 0.3 牛 乳 13 35.5 合 計 100.0 得られた各原料液をプレートヒーターで125℃
×3分、135℃×1分、および145℃×10秒の各条
件下で殺菌し、殺菌後の各原料液を分取して凝集
物の発生状況の観察に供した。 結果は以下の表の通りであつた。
【表】 尚、殺菌処理後の各原料液を60℃に冷却したの
ち100Kg/cm2の圧力下でホモジナイザー(マント
ンゴーリー社製)を用いて均質化処理を行なつた
ところ、本発明の原料液は加熱処理の際凝集物の
発生がほとんど認められないのでこの均質化処理
を極めて効果的に行えたが、従来の穀物である小
麦粉などを配合したものには依然として凝集物が
残つており、得られたコーンポタージユスープは
商品価値の低いものであつた。 上記の試験の結果より、牛乳などの乳製品を含
むポタージユスープ原料液に従来配合していた小
麦粉などの穀粉に比べてワキシーコーンスターチ
およびモチ米粉は、加熱殺菌時に凝集物を生じ難
くする効果において格段の差がある、ことが理解
される。 ワキシーコーンスターチあるいはモチ米粉がこ
のような効果を奏し得る理由は定かでないが、多
分これら穀粉中に多量に含まれているアミロペク
チンが、その特殊な構造の故に、牛乳などの乳製
品がその他の配合物に含まれている蛋白質に何ら
かの作用をしてこれら蛋白質が変性し、あるいは
凝集するのを防ぐように働くためではないかと推
定される。 このように本発明の方法により、凝集物の発生
が認め難く、従来にない商品価値の高い各種ポタ
ージユスープが得られる。尚、本発明の方法は、
原料に牛乳などの乳製品と穀粉を含み加熱殺菌さ
れて適度な粘性を有する液汁食品の製造に効果が
生じ、従つて本発明によるポタージユスープは原
料として乳製品とワキシーコーンスターチあるい
はモチ米粉を含んでいる限り、通常ホワイトソー
スと称するものも包含する。更に、本発明方法を
実施するに際して本発明の目的を損わない範囲で
キサンタンガム等のガム質を添加するのも任意で
ある。 以下、本発明を実施例でもつて更に詳しく説明
する。 実施例 1 下記の配合割合でベジタブルスープを製造し
た。 調製方法は、まず予め蒸煮、磨砕裏ごししてお
いた野菜類にスープストツクと水およびワキシー
コーンスターチを加えてそのまま約30〜40分間煮
込んでクリーム状とし、仕上げに牛乳、バター、
生クリームおよびコシヨウを加えて、目的とする
ベジタブルスープ原料液を得た。 このようにして調製したスープ原料液をチユー
ブラーヒーターで145℃×10秒の条件下で殺菌処
理した。この際凝集物は認められず、それ故70℃
に冷却した後のホモジナイザーを用いた150Kg/
cm2の圧力下での均質化処理は極めて効果的に行な
われ、商品価値の高いベジタブルスープを製造す
ることができた。
【表】
【表】 実施例 2 下記の配合割合でポテトスープを製造した。 調製に際しては、穀粉としてモチ米粉を用いた
他は、下記の条件の下で常法に準じてポテトスー
プをつくつた。尚、加熱殺菌処理に際して凝集物
は認められず、それ故均質化処理後のものは極め
て商品価値の高いポテトスープであつた。 配合割合 モチ米粉 3 野菜類(磨砕裏ごし) じやがいも 24 玉ねぎ 8 バター 2 生クリーム 3 牛 乳 18 スープストツク 18 コシヨウ 微量 24 合 計 100 加熱殺菌条件:プレートヒーター135℃×1分 冷却温度:50℃ 均質化処理条件:120Kg/cm2の圧力下 実施例 3 下記の配合割合でマツシユルームスープを製造
した。 調製に際しては、穀粉としてモチ米粉およびワ
キシーコーンスターチを用いた他は、下記の条件
の下で常法に準じてマツシユルームスープをつく
つた。尚、加熱殺菌処理に際して凝集物は認めら
れず、それ故均質化処理後のものは極めて商品価
値の高いスープであつた。 配合割合 モチ米粉 2 ワキシーコーンスターチ 3 野菜類(磨砕裏ごし) マツシユルーム 20 玉ねぎ 6 バター 1 全粉乳 5 牛 乳 10 スープストツク 18 コシヨウ 微量 35 合 計 100 加熱殺菌条件:プレートヒーター145℃×1秒 冷却温度:60℃ 均質化処理条件:100Kg/cm2の圧力下

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 牛乳などの乳製品を含むポタージユスープ原
    料液にワキシーコーンスターチおよび/またはモ
    チ米粉を配合し、こうして配合された原料液を加
    熱殺菌することを特徴とする、ポタージユスープ
    の製造方法。
JP56196124A 1981-12-05 1981-12-05 ポタ−ジユス−プの製造方法 Granted JPS5898071A (ja)

Priority Applications (1)

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JP56196124A JPS5898071A (ja) 1981-12-05 1981-12-05 ポタ−ジユス−プの製造方法

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Publication Number Publication Date
JPS5898071A JPS5898071A (ja) 1983-06-10
JPS6159105B2 true JPS6159105B2 (ja) 1986-12-15

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ID=16352637

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Families Citing this family (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60133858A (ja) * 1983-12-21 1985-07-17 Nisshin Flour Milling Co Ltd ソース類の製造法
JPS6156054A (ja) * 1984-08-28 1986-03-20 Mashiko Chiyouri Gijutsu Kenkyusho:Kk 牛乳を基材とする調味料
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JP6304543B2 (ja) * 2014-06-20 2018-04-04 ハウス食品株式会社 小麦粉を使用しない即席調理食品及びソース

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JPS5898071A (ja) 1983-06-10

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