JPS6159055A - 流体圧的に制御される牽引ローラ無段変速機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、トロイダル状の入力ディスクと出力ディスク
との間に軸支されたパワーローラを介してトルクが伝達
される牽引ローラ無段変速機に関する。

かかる変速機においては、パワーローラは、回動したと
きに所望の変速比に応じた直径の係合円で入出力ディス
クとの係合を生せしめるトラニオンに取付けられている
。この回動自在なトラニオンは変速比の変化を開始する
るために軸方向に移動せしめられつるように取付けられ
ている。これは例えば１９７８年５月２日にチャールズ
・Ｅ・クラウスに発行された米国特許第４，０８６，８
２０号に示されるような可撓性のテンションシートによ
り行なわれる。

しかし、パワーローラに加えられる力およびトラニオン
を介してテンションシートに加えられる力はかなりなも
のであり、従って大きな強度の１−ラニオンとそのため
の適切なピボット軸受とを必要とする。また、変速機は
必ずしも振動から絶縁されてはおらず、これらの振動は
パワーローラからトラニオンおよびその軸受へ、そして
最終的には変速機ハウジングへ伝えられる。

また、パワーローラを支持するための流体圧的支持装置
も知られており、この装置は軸受負荷を低下させる。

パワーローラおよびトラニオンを節単且っ安価な方法で
、そして振動がら本質的に絶縁して確固に支持するため
に、対向する入出力ディスクの間に、それと係合して配
置されたパワーローラをそなえた牽引ローラ無段変速機
は、パワーローラと対向して且つハウジング内壁に形成
され、それぞれのトラニオンの枢軸と一致する曲率中心
を有する部分的円筒形支持空洞の壁に隣接して形成され
た加圧流体受は空洞をそなえたトラニオンを含む、これ
らのトラニオンとハウジングとの間には密封板が配置さ
れ、これはハウジングと密封的に衝合するような形状に
なされているが、トラニオンに隣接するその他側は、そ
の上でのトラニオンの相対遊動を許すように平らになっ
ている。支持空洞へ供給される加圧流体はパワーローラ
からハウジングへ振動を伝えることなくトラニオンを直
接支持する。均等に支持されているのでトラニオンは曲
げ応力を受けることがなく、また加圧流体上に浮くので
それは大きなトルクによってパワーローラと入出力ディ
スクとの接触領域に大きな接触力が加えられるときでも
容易に回動可能である。

第１図に示されているごとき牽引ローラ変速機は、軸受
１６および１８により回転可能に支持された同軸の入力
軸１２および出力軸１４を有するハウジング１０から成
る。入力軸１２および出力軸１４には１間に円形軸方向
断面のトロイダル状空洞２４が画成されるように、互い
に対置されたトロイダル状入出力ディスク２０および２
２が固設されている。

トロイダル状空洞２４内には、パワーローラ２６．２８
が回転可能に支持され該パワーローラは入出力軸間のト
ルクの伝達のために入出力ディスク２０および２２と係
合している。

入出力ディスク２０および２２は、ナツト３０により軸
１２および１４の端に取付けられ且つ円錐３２および３
４上に着座している。

該入出力ディスク２０および２２に対してはスラスト軸
受構体３６および３８により軸方向支持が与えられてい
る。各スラスト軸受構体は、環状密封リング空洞４２内
に軸方向に摺動自在に配置されたシールリング４ｏ内の
領域から成る静圧スラスト軸受と、該静圧スラスト軸受
に不充分に加圧された流体が借給される始動作動時に破
損を避けるために最少軸受支持を与える機械的なスラス
ト軸受４４とを含む、この機械的な軸受４４は入出力デ
ィスク２０．２２とパワーローラ２６，２８との間に常
に最少係合を与えるように、ばね４８を背後に配置させ
た状態で軸方向に可動の軸受リング４６と衝合している
。

パワーローラ２６および２８は入力軸１２と出力軸１４
との間での種々の変速比の調節のために、異な、る直径
の係合円において入出力ディスク２０および２２との係
合を与えるべく、入力軸および出力軸の軸線を含む平面
に垂直な軸のまわりでのパワーローラの回動を与えるト
ラニオン５０上に回転可能に支持されている。

トラニオン５０の支持のために、ハウジング１０は半円
筒形空洞５２を有し、この中に静圧トラニオン支持構体
５４が貫入している。

１〜ラニオン支持構体５４は、トラニオンを支持するた
めに加圧流体で加圧されるようになされたトラニオン支
持空洞５８を画成する密封板５６を含む。この密封板５
６はトラニオン５０に隣接する平らな表面６０を有し、
トラニオン５０の溝６４内には密封部材６２が配置され
て空洞５８を密封するべく前記平らな表面６０と衝合し
ている。トラニオン５０内に取付けられたローラ支持ス
タッド７０の開口６８内へと延びるピン６６は、トラニ
オン５ｏの密封板５６に対する枢軸方向相対運動を制限
する。パワーローラ２８はスタット７０上に軸受７２に
より且つトラニオン上に機械的軸受７４により支持され
ているが、作動時には主としてシールリング７８により
画成される空／ｌ；１７６内の加圧流体により支持され
る。

かかるトロイダル状牽引ローラ変速機の動作は一般に知
られている。しかし、ここで注目すべきことは、本発明
に係る構成においては、牽引ローラおよびトラニオンは
少なくとも加圧潤滑剤が供給される変速機の作動時には
完全に流体圧的に支持されるということである６ハウジ
ングの半円筒形空洞によりトラニオン支持空洞の密封を
乱すことなくトラニオンの僅かな回動が許される。

第２図にトラニオンの構造をより詳細に示す。それは更
に、ハウジング１ｏの平らな表面領域８４．８６と衝合
するシリンダ８０゜８２内に、摺動自在に支持されたト
ラニオン５０の端５１およびＳ３を示す、所望の変速比
に応じてトラニオンを軸方向に位置ぎめするように変速
比を制御するための流体が供給管路９２．９４を介して
シリンダ８０．８２の室８８．９０へ供給される。第２
図に示すような実施例においては、シリンダ室８８゜９
０の各々は通路９６および９８によりシールリング７８
の下の領域９５と連通しており、該通路はより高い流体
圧力を運ぶシリンダ室８８または９０から領域９５へ加
圧流体を供給するように逆止め弁１００，１０２をそな
えている。ブリード管路１０３は室８８または９０内の
圧力が異常に上昇したときに圧力を逃すように流体をゆ
っくり放出する。トラニオン空洞５８には供給管路１０
４および密封板５６内の通路１０６を通して加圧流体が
供給される。

密封板５６は細長く、そしてハウジングの半円筒形空洞
の壁に適合するように一側において湾曲している。それ
は第３図に見られるごとく、細長い密封板５６のまわり
に延びる密封部材１０８を担持している。

好ましくは、変速機作動の始めにおける加圧流体の損失
を防止すべく密封板５６をハウジング壁と強制的に係合
せしめるはね負荷された予負荷プランジャ１１０および
１１２が設けられている。シリンダ８０および８２をハ
ウジング１０と係合させるために、ばね８９および９１
をシリンダ室８８および９０内に配置してもよい。

変速機の動作に関しては、特開昭５９−１３３８６０を
参照されたい。しかし、本発明に係る構成においては、
トラニオン５０は完全に流体圧的に支持されなお且つ回
動自在　　　゛であるのみならず、その軸線に対して垂
直に若干可動でもある。軸方向にはトラニオンは、ハウ
ジング１０と摺動自在に衝合するシリンダ８０および８
２内に支持されているので。

トラニオンは種々の加圧流体空洞に供給される加圧流体
の圧力の制御の下に遊動的に支持される。

本発明に係る構成は、製造容易な簡単な構成部品から成
るきわめて簡単な、容易に制御可能な牽引ローラ変速機
を堤供するものである。密封板５６は一側が平坦であり
、他側が部分的に円筒形となっている。好ましくは、そ
の静圧軸受領域はパワーローラ軸方向スラスト負荷の若
干を分担すへく、パワーローラ２８のころがリスラスト
軸受７４が作動時に利用されるようにパワーローラの静
圧軸受領域よりも大きい。これにより、加圧流体の若干
がパワーローラ２８の下の静圧軸受空洞７Ｇから逃げる
のを許しがちなシールリング７８の動揺は防止される。

閉止時に、または充分加圧された制御流体が利用可能と
なる前にトラニオンがある変速比回動位置を保持するこ
とが望まれる場合には、トラニオンの回動が若干禁止さ
れるようにプランジャ１１０および１１２はばね１１１
および１１３により好ましくは負荷されている。それら
の面積およびばね１１１，１１３は制御流体が充分に加
圧されたときに、それらが密封板５６との接触状態から
押戻されるのを許すように選択してもよく、そして／ま
たはブリード管路を設けてもよい。それらは牽引力が減
少し、制御流体圧力が比較的低いときに高い増速比で密
封板５６と再係合してトロイダル状入出力ディスクとの
、より良好な係合のためにパワーローラに負荷を加える
ことができる。

第４図は、第２図に関して述へたものに本質的に従った
構成を示す。しかし、ここで。

各パワーローラの静圧スラスト軸受空洞７６のための加
圧流体は、ハウジング１０の開口１２２およびシリンダ
８０の開口１２４を通る供給管１２０を介して別々に供
給される。

トラニオンに設けた孔１２６は加圧流体をスタッド７０
へ、また、その中央孔１２８を介してローラ２８の静圧
スラスト軸受空洞７６へ供給するが、この軸受は米国特
許第４，３３３゜６９２号に詳細に記載されている。こ
の構成においては、計測された体積の制御流体がスラス
ト軸受に供給されて、密封性能の変化がローラカを不平
衡にしないように所定の軸方向位置を維持するに必要な
どんな圧力でも、その中に発生せしめる。密封板５６の
両側のトラニオン支持空洞５８は１通路１３０を通って
シリンダ室９０から供給される制御流体で加圧される。

シリンダ室９ｏ内の加圧された制御流体は、シリンダ８
０内のばね１３２の力に抗してトラニオンの軸方向位置
を制御する。

本発明に係る構成では、ハウジングの部分円筒壁の曲率
中心から離れる際のトラニオンの拘束はもはや生じない
。トラニオンは高い負荷にはさらされないからアルミニ
ウムまたはダイカストでよい。また窩価なころがり軸受
は念く必要となされないし、全体的な駆動装置はそれに
匹敵する従来の駆動装置よりも小型でＩｌｉ！量で効率
的であり、且つより高い負荷を支えることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、牽引ローラ変速機の軸方向断面図。 第２図は、第１図の■−■線に沿う断面図。 第３図は、第２図の■−ｍ線に沿って見た密封板の図。 第４図は、他の実施例を示す第２図と同様な図である。 ［主要部分の符号の説明］

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ハウジングと、該ハウジング内に回転 可能に支持された同軸の入力軸および出力軸と、互いに
   対向して一方は前記入力軸により他方は前記出力軸によ
   り支持された２つのトロイダル状ディスクであって、間
   に円形断面のトロイダル状空洞を画成する対向したトロ
   イダル状表面を有する入力ディスクおよび出力ディスク
   と、両者間における運動の伝達のために前記入出力ディ
   スクの間にそれと係合して配置された少なくとも２つの
   パワーローラであって、各々は前記入力および出力ディ
   スクの間で変速比の変更を許すように前記ハウジング内
   に回動自在に保持されたトラニオンにより、それぞれ回
   転可能に支持されたパワーローラとから成り、前記ハウ
   ジングは各トラニオンに隣接してトラニオン支持空洞を
   形成する部分的円筒壁を有し、該部分的円筒壁の曲率中
   心は前記トラニオンの枢軸と本質的に一致し、前記ハウ
   ジングはまた前記トラニオンに隣接して前記支持空洞内
   に配置された密封板であって、前記トラニオンと該密封
   板との間の相対運動を許しながら前記トラニオンを該密
   封板に対して衝合するように、一側に前記ハウジングの
   部分的円筒壁と密封係合する部分的円筒形領域を、他側
   にトラニオン密封具により係合される平らな密封領域を
   有する密封板を有し、更に、前記トラニオン支持空洞へ
   加圧流体を供給するための手段を含んで成る牽引ローラ
   無段変速機。 ２、特許請求の範囲第１項において、両側 に同じ流体圧力を与えるように前記密封板を流体通路が
   貫通し、前記ハウジングの部分的円筒壁と前記密封板と
   の間の空洞の断面積は密封板を前記部分的円筒壁部分と
   係合させるように前記密封板と前記トラニオンとの間の
   流体空洞の断面積よりも僅かに小さい牽引ローラ変速機
   。 ３、特許請求の範囲第２項において、前記 牽引ローラの各々は機械的なスラスト軸受をそなえてい
   るが、前記密封板に隣接する空洞内の圧力と同じ圧力の
   加圧流体を供給される静圧スラスト軸受構体により主と
   して支持され、前記静圧スラスト軸受の断面積は前記密
   封板と前記トラニオンとの間の空洞の断面積よりも小さ
   いことにより、前記パワーローラの前記機械的なスラス
   ト軸受からの持上がりを防止する牽引ローラ変速機。 ４、特許請求の範囲第１項において、前記 トラニオン内には前記密封板と係合して、これを前記ハ
   ウジングの部分的円筒壁と衝合させることにより、加圧
   流体が利用可能でないときに前記密封板の前記部分的円
   筒壁領域との密封係合を確実ならしめるように、ばね負
   荷されたプランジャが可動に配置されている牽引ローラ
   変速機。 ５、特許請求の範囲第１項において、前記 トラニオンの各々は、その両端がトラニオン軸に垂直な
   平らな表面領域を有するシリンダ内に摺動的に受容され
   、変速機ハウジングは前記シリンダを摺動自在に支持す
   るために該シリンダと係合する平らな表面領域を有する
   牽引ローラ変速機。 ６、特許請求の範囲第５項において、前記 シリンダと前記ハウジンクとの間には円形密封具が配置
   され、前記シリンダの内部に制御流体を供給するための
   制御流体通路手段を与えるように前記密封具により包囲
   される領域内へ前記ハウジングおよび前記シリンダを貫
   通して制御流体供給通路を設けてある牽引ローラ変速機
   。 ７、特許請求の範囲第５項において、前記 シリンダ内にはばねが配置され、該ばねは該シリンダを
   前記ハウジングとの係合状態に付勢するために前記トラ
   ニオンの端と衝合している牽引ローラ変速機。 ８、特許請求の範囲第５項において、各パ ワーローラはトラニオン内の密封リング空洞内を可動の
   シールリングにより画成される静圧スラスト軸受により
   支持され、前記トラニオンの各端からは前記空洞に通ず
   る通路が穿孔されており、該通路の各々には逆止め弁が
   配置されて、より高い圧力の流体をもつシリンダからの
   流体で前記空洞の加圧を生ぜしめ前記密封リング空洞か
   ら流体をゆっくり放出するようにブリード管路が設けら
   れている牽引ローラ変速機。 ９、特許請求の範囲第５項において、各パ ワーローラは、シールリングにより画成される静圧スラ
   スト軸受により支持され、トラニオン端の一方から前記
   スラスト軸受へ加圧流体を供給するための加圧流体孔が
   延び、他方のトラニオン端から前記トラニオン支持空洞
   へは該他方のトラニオン端におけるシリンダ室から前記
   トラニオン支持空洞に加圧流体を供給するように、もう
   一つの孔が延びている牽引ローラ変速機。 １０、特許請求の範囲第９項において、前記一方のトラ
   ニオン端におけるシリンダ内にばねが配置され、前記他
   方のトラニオン端におけるシリンダに供給された加圧流
   体は該ばねの力に抗して前記トラニオンを軸方向に位置
   ぎめするようにになされている牽引ローラ変速機。