JPS6158575B2 - - Google Patents

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JPS6158575B2
JPS6158575B2 JP18324084A JP18324084A JPS6158575B2 JP S6158575 B2 JPS6158575 B2 JP S6158575B2 JP 18324084 A JP18324084 A JP 18324084A JP 18324084 A JP18324084 A JP 18324084A JP S6158575 B2 JPS6158575 B2 JP S6158575B2
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Japan
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cam
stitch
stopper
pair
carriage
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JP18324084A
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Masahiro Shima
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Shima Idea Center Co Ltd
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Shima Idea Center Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、横編機における度目の調節装置に
関するものである。
〔従来の技術〕
横編機による編地の編成に際しては、一般に、
ゴム胴の編成部分・ボデーの柄編部分・リンキン
グ目の編成部分毎に、度目を変更調節する必要が
あり、ボデーの柄編部においても、更に編柄のた
めに度目を変更する必要が生じる。
ところが、従来装置では、このための度目の変
更装置における度目の調節機構が、各ステツチカ
ム毎に配設されたピンでもつて構成されていて、
該ピンのねじ込み量を調節することによつて行わ
れるようになつていたので、度目を変換しうる度
目の段数が、キヤリツジ上のせまいペースに配列
せしめうるピンの数によつて制約され、せいぜい
数段階にしか変換し得ないばかりでなく、ピンの
ねじ込量を調節して度目を調節するためには、つ
まり度目を異つた段階値に変更調節し直すために
は、キヤリツジの走行を休止させた上で、各一山
の編成カム部毎に、また一対づつあるステツチカ
ム毎に、夫々数個づつ設けられた、前記ピンを全
部調節しなければならないといつた非常な不便が
あつた。したがつて、ダブルカムとかトリプルカ
ムの場合には、この度目の変更調節のために非常
な手数を要した。
上記のような不便を解消したものとしては、例
えば、特公昭51−38829号公報に、調節されるべ
きステツチカムを、該ステツチカムを度目増大方
向に附勢している引張りばねに抗して、所望の度
目位置に係止するためのストツパーを、度目調節
用のスピンドルに螺合された輸送ナツトでもつて
構成し、上記スピンドルを、傘歯車装置を介して
電気的ステツプモータに連結しておくこと、が提
案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記特公昭51−38829号に開示
されている度目の調節装置は、上記引張りばねの
張力が常時モータに作用しているので、モータを
回転させて、度山を調節するためには、このばね
の負荷に抗してモータを駆動しなければならな
い。したがつて、この従来装置では、キヤリツジ
が針床端に達したときの僅少の時間内に、モータ
を回わして度目の調節を行うことが出来ないた
め、先導するステツチカムの度目調節装置全体を
浮上位置に休止させた間において、先導する側の
ステツチカムの度目のみを調節することができる
ようになつているが、このような構成の従来技術
では、各ステツチカムに対して各一個宛モータを
必要とする。
この発明は、上記した従来技術よりも小容量の
より安価なモータでもつて度目を調節することが
でき、キヤリツジが針床端で折返すときの僅少の
時間内に度目を調節することができ、一個のモー
タでもつて一対のステツチカムを調節することが
でき、しかも、編成作業時における度目の変換
を、ほゞ無段階に近い状態の多段階の中から任意
に選択して変換できる、度目の調節装置を提供す
ることにある。
〔発明の構成〕
すなわち、この発明に係る度目の調節装置は、
カム板に穿設された一対の長孔に沿つて度目を調
節する方向へと摺動自在に支持された一対のステ
ツチカムが、それに配設されたばねによつて常時
度目を大ならしめる降下方向へと附勢されてお
り、キヤリツジが針床端に達すると一対のステツ
チカムが適宜のクリヤリング装置でもつて最上昇
位置に上昇せしめられるように構成されている横
編機において、ステツチカムの上昇が開放された
ときステツチカムを所望の度目位置に係止するた
めの手段が、ステツチカムに連動せしめて設けら
れた可動部材と、該可動部材の可動領域に配設さ
れたストツパーとでもつて構成されており、該ス
トツパーが、パルスモータ又はステツピングモー
タの駆動軸に連結された回転体でもつて構成され
ていて、該ストツパーの上記可動部材に対するス
トツプ作用面が、上記回転体の内周面又は外周面
に形成されたうず巻形の面でもつて構成されてい
ることを要旨とする。
〔実施例〕
実施例を図について説明すると、第1〜7図に
示してあるように、一対のステツチカム1aが、
キヤリツジ2のカム板3に穿設された斜上下方向
の一対の長孔4に沿つた方向へと昇降自在になし
て設けられている。各各ステツチカム1aは、
夫々前記長孔4内に位置される摺動嵌合部材1b
と、カム板3の背面に接して摺動する部材1cと
を一体的に結合してなる、断面形状がH型(第5
図参照)のカムブロツク1の一部にて構成されて
おり、カムブロツク1は、それとカム板3に突設
されたピン5との間に配設されたばね6でもつ
て、常時下方へと、つまりステツチカム1aの度
目を大ならしめる方向へと附勢されており、この
カムブロツク1の上面には、約0.5mm程度の偏心
位置に止め付けねじ7の挿通孔をあけられたブツ
シユ8が、カムブロツク1に対する相対的な回転
位置を任意に調節されて、それに挿通せる止めつ
けねじ7でもつて回転不能に固定されている。こ
のブツシユ8は、後述のレバー20の作用点20
aの調節を可能ならしめるためのものである。
また、一対のカムブロツク1間の中央に位置せ
しめては、カム板3背面に、互にクロスする溝
9,10をもつた摺動案内金物11を止着してあ
つて、その中心位置の縦方向の溝9によつて、カ
ム板3の背面へと摺接された摺動ブロツク12
が、上下方向に摺動自在になして嵌合案内されて
いる。
またこの摺動案内金物11の横方向の溝10内
には、カム板3の背面に摺接せしめられたステツ
チカム1aの休止位置保持ストツパー13が、横
方向に摺動自在にのみなして支承されている。前
記摺動ブロツク12がカム板3に摺接している下
面には、この休止位置保持ストツパー13を、そ
れと交叉して摺動可能ならしめるための凹所12
aを形成してあり、その上面には、その長手方向
の3位置に配して、2本のピン15,16と、そ
の表面が回転自在な転子でもつて構成されている
1本のロールピン17とを、後述の所定の位置関
係に配して突設してある。
このため、摺動案内金物11には、摺動ブロツ
ク12から突設された前記ピン15,16及びロ
ールピン17の存在によつて支障されることなく
摺動ブロツク12を一定ストロークα上下動自在
ならしめるための、切欠部18及び長孔19が穿
設されている。
また、この摺動案内金物11の表面には、溝状
の凹所11aを形成してあつて、そこに一対のレ
バー20が、摺動ブロツク12の長手方向中央を
線対称の中心として、対称的に枢支21されてお
り、このレバー20は、その一方の自由端側20
aを、前記カムブロツク1に固定されたブツシユ
8に対する作用点として、該ブツシユ8に対し
て、ばね6の張力に抗する方向で接触関連せしめ
られ、他方の自由端側20bを、力点として、前
記ばね6の張力をピン16に伝達する方向におい
て、摺動ブロツク12の真中のピン16へと接触
関連せしめられている。
なおこの一対のレバー20の力点20b側には
段部を形成してあつて、この実施例の一対のレバ
ー20の力点20bは、その作用部位が上下の別
位置でピン16に関連されており、前記一対のス
テツチカム1aのカムブロツク1は、摺動ブロツ
ク12を第1図に示した位置から第2図に示した
位置へと降下変位させると、一対のレバー20を
介して、ばね6に抗し、最上昇位置に保たれ、摺
動ブロツク12を自由にすると、第1図の右側に
示してある如く、一方のステツチカム1aが、こ
の発明の度目調節装置の一主要部を構成している
ストツパー22によつて規制された所望の度目位
置へと降下して、そこに、ばね6による附勢を係
止されるようになつているのであるが(詳細は後
述)、第1図は、右側のステツチカム1aが、最
大限に押し下げられた度目最大位置にコントロー
ルされてキヤリツジが左行している状態を示して
ある。
次に、上記のような機能をもつた摺動ブロツク
12の、ロールピン17に作用して、摺動ブロツ
ク12を上記せるストロークαの範囲内において
変位させるためのクリヤリングカム24と、クリ
ヤリングカム24の変位駆動装置について説明す
ると、この実施例のものでは、キヤリツジ2上で
キヤリツジ2の走行方向に沿つた方向へと摺動自
在に支承されたクリヤリングバー25の下面に、
前記クリヤリングカム24が一体的に取付けられ
た状態に形成されていて、このクリヤリングバー
25を第1図に示してある中立位置から、この実
施例のものでは1.5cm右方向へと変位させると
(第2図)、カム面24aがロールピン17に作用
して、該ロールピン17がクリヤリングバー25
に平行する方向の平坦なカム作用面24bへと乗
り上げることによつて、摺動ブロツク12がばね
6に抗して第2図の位置へとα量降下せしめられ
るようになつており、このクリヤリングバー25
を中立位置に保つ手段と、それを右方又は左方へ
と上記量(1.5cm)変位させるための駆動装置が
次のように構成されている。
すなわち、カム板3の背面の適所に、夫々枢支
26された一対の揺動バー27を設けてあつて、
この一対の揺動バー27,27間には、ばね28
を張設してあり、この一対の揺動バー27は、カ
ム板3に突設されたピン5に衝突することによつ
て、その自由端側に作用する前記ばね28の附勢
を第1図図示の位置に係止されているのである
が、この位置に保たれた一対の揺動バー27の内
側作用面27aが夫々接触しうる位置へと配し
て、前記クリヤリングカム24のカム面24aが
ロールピン17に作用しない中立位置に保たれた
クリヤリングバー25から、一対のピン29を突
設してある。
したがつて、第1図に示した状態では、一対の
ピン29を、一対の揺動バー27の自由端側で中
立位置に保持するようになつており、仮にクリヤ
リングバー25を左右何れかの方向へと作為的に
変位させると、ピン29が揺動バー27をばね2
8にさからつて押すことになるから、クリヤリン
グバー25には、このばね28による中立位置へ
の復元力が蓄積されるようになつているのであ
る。
上記のような中立位置への復元装置に関連せし
められたクリヤリングバー25の両端部(図には
左端のみ示す)には、ラツク30を形成してあ
り、このラツク30は、キヤリツジ2の両端部に
おいて夫々枢支された同軸31上の二つのピニオ
ン32,33の一方32に噛み合わされていて、
他方のピニオン33に噛み合わされたラツク34
を有する摺動杆35が、キヤリツジ2上におい
て、前記クリヤリングバー25に直交する方向へ
と摺動自在に支承されている。この摺動杆35の
下端がキヤリツジ2外へと突出された部位には、
転子36を転着してある。
また、この実施例の横編機の針床40の両端位
置に近づいたときにおいて、前記転子36が作用
しうる位置へと位置せしめて、転子36に対する
作用位置と不作用位置とに変位制御可能なカム4
1が夫々設けられている。第1〜7図に示したカ
ム41は、軸42でもつて回動自在に枢支される
と共に、任意の制御手段(図示せず)に連結され
ていて、第6図に実線で示した作用位置と、鎖線
で示した不作用位置との間に亘つて、これを変位
制御できるようになつている。
すなわち、この実施例におけるタイヤリングバ
ー25の中立位からの左右動装置は、キヤリツジ
2がその衝程の左端(又は右端)近傍に達する
と、タイヤリングバー25が中立位置にあるが故
にそれに連結して中立位置にある摺動杆35端の
転子36(第1図)が、前記カム41の斜面41
aへと作用したときにおいて、上昇せしめられ、
ピニオン32,33等の連動機構を介して、クリ
ヤリングバー52が中立位から所定量(この実施
例では1.5cm)右方へと変位せしめられるように
なつているのである。
クリヤリングバー52が中立位から右又は左に
変位すると、クリヤリングカム24の平坦なカム
作用面24bへと、ロールピン17が乗り上げる
ことは、すでに説明した通りである。
なおこのように構成されたクリヤリングバーの
左右動装置は、前記転子36がカム41の斜面4
1aに接しているストロークを、図示の実施例
のように、それによつて右(又は左)動されるク
リヤリングバー25の所要ストローク(この場合
1.5cm)よりも大にしておくと、衝激少なく、静
かに、クリヤリングバー25をして所要ストロー
ク左右動せしめうるものである。
また、上記転子36は、キヤリツジ2が左行衝
程の最終端を走行する一定の往復走行区間にある
間は、カム41の平坦面41b上に転接せしめら
れ、そのことによつて、クリヤリングバー25
は、その平坦なカム作用面24bをロールピン1
7へと一定時間作用させた状態に保たれる。
そして上記のようにしてロールピン17がクリ
ヤリングカム24の平坦なカム作用面24bに作
用された状態になると、摺動ブロツク12は、そ
れが第2図に示した最降下位置にもたらされ、一
対のステツチカム1aは、共に、ピン16が作用
する一対のレバー20を介して、最上昇位置に保
持されることになるので、この間において、後述
のストツパー22の、ピン15に対するうず巻形
のストツパ作用面48aを変位させると、度目を
変更調節しうるようになつているのである。
なお、上記実施例においては、クリヤリングバ
ーの左右動装置を、ラツク30,34及びそれに
噛み合うピニオン32,33でもつて構成せる例
を示したが、他の実施例においては、第10図に
模式的に示してあるように、キヤリツジ2上で上
下動自在に支承された摺動杆35′とクリヤリン
グバー25との間を、キヤリツジ2上の適所にそ
の支点44を枢支されたL型のレバー45の両自
由端で連結してもよい。
次に、上記のように構成されたクリヤリングカ
ム24の中立位からの左右動装置ならびに中立位
への復元装置が作動したときにおいて、1往復上
下動変位せしめられる摺動ブロツク12のピン1
5へと作用して、該摺動ブロツク12の第2図位
置からの上方への復元を所望の位置に阻止するこ
とにより、レバー20を介して、ステツチカム1
aを所望の度目位置(降下位置)に係止せしめる
ためのストツパー22の詳細について説明する
と、第3,7図に示したストツパー22は、キヤ
リツジ2上に取付けられたパルスモータ46の駆
動軸47に嵌着して連結された回転体48でもつ
て構成されており、この回転体48が前記ピン1
5に作用する作用面48aは、この回転体48に
形成された渦巻形の内周面48aでもつて構成さ
れていて、この実施例の内周面48aは、それが
一回転する間において、それに接触作用するピン
15をして、4.5mm上下方向へと変位せしめうる
ようになつている。パルスモータ46の表示盤4
9には、パルスモータ46の軸47の回転位相が
目盛(0〜4.5)として表示されるようになつて
いて、この表示盤49が0点を指示したときにお
いては、原点検知装置60に対設された可動点6
1がそれをスイツチオンして度目が零の原点にあ
ることを示し、この表示盤49の目盛が例えば3
を指示したときには、ステツチカム1aが、編針
に対する作用方向において原点から3mm降下され
たことを示すようになつている。そのため、前記
レバー20の支点21とその力点20b及び作用
点20a間の比は、ピンが1mm上下するとステツ
チカム1aが針溝に沿つた方向において1mm上下
せしめられるように設定されているのである。
上記説明したところからも理解されるように、
摺動ブロツク12は、それが最上昇位置に保たれ
た第2図の状態においては、ピン16が前記回転
体48の内周面48aに接触することなく、回転
体48の自由な回転を許容しうる位置になるよう
に設定されていることは勿論である。
そして、この回転体48の外周面48bは棘車
に構成されていて、この外周面48bには、棘歯
に突入係合する方向へと、く字形に曲つたその係
合作用部50aを附勢されて、その基端部を摺動
案内金物11上に固定された、回転阻止ストツパ
ー50を対設してあり、また前記クリヤリングバ
ー25には、クリクリングバー25が第1図の中
立位にあるときは、上記回転阻止ストツパー50
の係合作用部50aに作用せず、クリヤリングバ
ー25が第2図に示す如き右(又は左)の変位位
置にあるときは、該作用部50aに作用して、該
作用部50aを前記棘車への不作用位置に変位さ
せるカム面25aを形成してあつて、上記回転体
48からなるストツパー22は、クリヤリングバ
ー25が中立位置に保持された第1図の状態で
は、その自由な回転を回転阻止ストツパー50に
て阻止された状態に保たれ、クリヤリングバー2
5を右(又は左)に変位された第2図の状態にお
いては、それをパルスモータ46でもつて自由に
回転せしめうるようになされているのである。
なお、上記実施例では、ストツパーの作用面
を、パルスモータ46に連動連結された回転体4
8の内周面48aにて構成せる例を示したが、他
の実施例においては、これを、回転体の外周面で
もつて構成し、それを摺動ブロツクのピン15に
係合せしめるよう構成してもよい(図示せず)。
なお、上記各実施例は、パルスモータ46をス
トツパーの駆動源としたが、この駆動源は、その
回転角又は回動量を自由に選択して電気的にコン
トロールできる駆動源であれば、どのような形の
ものでもよく、ステツピングモータであつてもよ
いことは言うまでもない。
次に、摺動案内金物11の溝10に位置された
ステツチカムの休止位置保持ストツパー13につ
いて説明すると、この実施例の休止位置保持スト
ツパー13は、クリヤリングバー25に突設され
た一対のピン29,29間の間隔Lよりも25mm短
い長さに形成されると共に、その左右両端の上面
13aの何れか一方が最上昇位置(第2図)へと
変位せしめられたステツチカム1aのカムブロツ
ク1の部材1cの下端面との間に若干(第2図左
側参照)のクリヤランスを保つて対向せしめられ
うるように形成されていて、クリヤリングバー2
5が、中立位置から15mm左(又は右)に変位され
ると、その端面へとルーズに作用するピン29の
作用によつて、カム板3上で実質的に5mmだけ左
右何れかの方向へと変位せしめられ(第2図参
照)、クリヤリングバー25が中立位へと復元さ
れると、キヤリツジ2の走行方向における先行側
のステツチカム1aが、第1図に示してある如き
上昇位置(休止位置)へとロツクされるようにな
つているのである。
なお、上記実施例においては、一対のレバー2
0の力点20bに作用するピン16が一本である
例を示したが、他の実施例においては、このピン
16を左右対称の位置に一対突設して一対のレバ
ー20の力点20b側を夫々各別のピン16へと
作用せしめるように構成してもよい。
〔作用〕
作用を、実施例について説明すると、キヤリツ
ジ2が針床端へと近ずく前にカム41を作用位置
へと変位制御しておけば、キヤリツジ2が該衝程
の終端部に近ずくと、先づこのカム41に作用す
る連動機構を介してクリヤリングバー25が中立
位から左右何れかの方向へと一定量変位作動さ
れ、クリヤリングバー25が中立位から変位する
と、クリヤリングカム24がロールピン17へと
作用して、摺動ブロツク12を第1図位置から第
2図位置へと変位せしめ、ピン16が作用する一
対のレバー20を介して、一対のステツチカム1
aをして何れも第2図の上昇位置にクリヤーす
る。
この状態においてパルスモータ46にパルス信
号が入力されると、ストツパーが所望の度目位置
にその作用面48aの位相を変位せしめられ、続
いてキヤリツジ2が復行して転子36がカム41
の作用領域外へと去り、クリヤリングバー25が
揺動バー27の作用によつて中立位へと復帰せし
められると、クリヤリングカム24は、そのカム
作用面24bがロールピンに対する不作用位置に
変位されることになるので、このときにおいて、
摺動ブロツク12はばね6の作用にて上昇しよう
とし、ステツチカム1aは降下しようとする。し
かしながらそのときには、すでにストツパーがそ
のストツプ作用面48aを選択した位置に調節制
御され、ステツチカムの休止位置保持ストツパー
13が所定の位置へと変位されているので、この
コースにおいて編針に作用する後行側のステツチ
カム1aは、前記ストツパー22の作用によつ
て、選択的に変換された度目位置にその降下を係
止され、先行側のステツチカム1aは、休止位置
保持ストツパー13によつて休止位置に保持され
ることになるのである。
〔発明の効果〕
以上この発明の度目の調節装置を実施例を挙げ
て説明したが、上記したところからも容易に理解
されるように、この発明にしたがつた度目の調節
装置によれば、キヤリツジの走行を止めなくて
も、キヤリツジが針床上の左端又は右端にきたと
きに、キヤリツジ上のパルスモータ又はステツピ
ングモータに一定の電気的な信号を与えるだけ
で、キヤリツジが針床端へと達したときにおい
て、任意の度目へと調節できるものであり、選択
して調節しうる度目の段数も、これを無段階に近
いほどに、細分された多数の段数に構成しうるも
のである。
しかも、構造的には、この発明の装置は、キヤ
リツジが針床端へと達して、一対のステツチカム
が一旦最上昇位置へと上昇せしめられたときに
は、ステツチカムを度目最大位置に附勢している
ばね圧が、ストツパーを動かすためのモータに作
用していないから、ストツパーを、キヤリツジが
針床端で折返すときの僅少の時間内に、容易且つ
迅速に一個の小容量のモータでもつて所望量回転
させることで、該モータにより、ストツパーとス
トツパーに作用する可動部材を介して、可動部材
に連結されたステツチカムを、所望の位置に調節
できるようになつており、しかも、ステツチカム
に連動せしめて設けられた可動部材に作用して、
ステツチカムを、度目拡大方向に附勢しているば
ねに抗して所望の度目位置に係止するためのスト
ツパーが、モータに連結された回転体の内周面又
は外周面に形成されたうず巻形のストツプ作用面
で構成されているので、前記モータを従来装置よ
りも遥かに小容量小形化して、度目調節装置のコ
ストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1,2図はこの発明に係る度目変換装置の1
実施例の要部を示した一部切欠正面図(キヤリツ
ジを斜上から見た正面図)で、第1図にはキヤリ
ツジが針床端のカムに作用する前の状態を示し、
第2図にはキヤリツジが針床端のカムに作用した
状態を示してある。第3図はストツパーも示した
第2図の―線断面図、第4図は第1図の―
線断面図、第5図は第2図の―線断面図、
第6図は第2図の―線断面図、第7図は第3
図の―線断面図、第8図はパルスモータの表
示盤の表面図、第9図は第1図の状態における主
として摺動ブロツクとクリヤリングカムの関係を
示した斜視図、第10図は他の実施例を示したク
リヤリングバーの中立位からの左右動装置の模式
図である。 1……ステツチカムのブロツク、1a……ステ
ツチカム、2……キヤリツジ、3……カム板、4
……長孔、6……ばね、8……ブツシユ、12…
…摺動ブロツク、15,16……ピン、17……
ロールピン、20……レバー、22……ストツパ
ー、24……クリヤリングカム、24a……カム
面、24b……平坦な作用面、25……クリヤリ
ングバー、46……パルスモータ、48……回転
体、48a……ストツパーのストツプ作用面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 カム板に穿設された一対の長孔に沿つて度目
    を調節する方向へと摺動自在に支持された一対の
    ステツチカムが、それに配設されたばねによつて
    常時度目を大ならしめる降下方向へと附勢されて
    おり、キヤリツジが針床端に達すると一対のステ
    ツチカムが適宜のクリヤリング装置でもつて最上
    昇位置に上昇せしめられるように構成されている
    横編機において、ステツチカムの上昇が開放され
    たときステツチカムを所望の度目位置に係止する
    ための手段が、ステツチカムに連動せしめて設け
    られた可動部材と、該可動部材の可動領域に配設
    されたストツパーとでもつて構成されており、該
    ストツパーが、パルスモータ又はステツピングモ
    ータの駆動軸に連結された回転体でもつて構成さ
    れていて、該ストツパーの上記可動部材に対する
    ストツプ作用面が上記回転体の内周面又は外周面
    に形成されたうず巻形の面でもつて構成されてい
    ること、を特徴としてなる横編機における度目の
    調節装置。
JP18324084A 1984-08-31 1984-08-31 横編機における度目の調節装置 Granted JPS60155759A (ja)

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