JPS6157854B2 - - Google Patents

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JPS6157854B2
JPS6157854B2 JP14362478A JP14362478A JPS6157854B2 JP S6157854 B2 JPS6157854 B2 JP S6157854B2 JP 14362478 A JP14362478 A JP 14362478A JP 14362478 A JP14362478 A JP 14362478A JP S6157854 B2 JPS6157854 B2 JP S6157854B2
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JP
Japan
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polymer
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polyolefin
composition
acid
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JP14362478A
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JPS5569635A (en
Inventor
Kazutoshi Iwatani
Masaharu Ito
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はポリオレフイン組成物およびその製法
に関する。さらに詳しくは、本発明は特にポリオ
レフイン以外の基質に対して良好な接着性を有す
るポリオレフイン組成物およびその製法に関す
る。 ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンの
ようなポリオレフインは分子中に極性基を持たな
い為に、異種材料例えばアルミニウム、鉄、ポリ
オレフイン以外の合成樹脂等との接着性が極めて
悪い。この接着性を改良する為、従来種々の試み
がなされてきた。 例えばポリオレフインの接着面を溶剤処理、火
焔処理、加熱空気処理、酸処理等の表面処理する
方法又は接着される金属表面を機械的に粗面化す
る方法等が提案されている。しかしながら何れも
処理操作が繁雑であるばかりでなく、充分な接着
強度を得ることができなかつた。また、特公昭53
−6012号には、1個以上の水酸基を有する炭化水
素ポリマーに無水マレイン酸およびエピクロルヒ
ドリンを反応させて得られるポリマーを、ポリオ
レフインに配合して、ポリオレフインを変性する
方法が提案されている。この方法によれば、アル
ミニウムとの接着性は改善されるが、鋼板、エポ
キシプライマー塗布鋼板、ガラス等との接着性の
改善は十分でない。 本発明者等はかかる問題点を解決するため種々
研究を重ねた結果、アルミニウム、鋼板、エポキ
シプライマー塗布鋼板、ガラス等の広い範囲の異
種材料に対する接着性にすぐれたポリオレフイン
組成物を見出し本発明を達成した。 本発明の要旨は、活性水素を有する炭化水素ポ
リマーに、不飽和ポリカルボン酸もしくはその誘
導体およびモノエポキシ化合物もしくはその誘導
体を反応させ、次いで芳香族ポリカルボン酸もし
くはその誘導体を反応させて得られるポリマーと
ポリオレフインとからなるポリオレフイン組成物
に存する。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明における基体ポリオレフインとしては、
高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、中密
度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−ブテン−1共重合体、ポリプロピ
レン、プロピレン−ブテン−1共重合体、ポリブ
テン−1、ポリ4−メチルペンテン−1、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共
重合体、エチレン−プロピレン−ジシクロペンタ
ジエン三元共重合体等が挙げられる。 次に、活性水素を有する炭化水素ポリマーとし
ては、末端に水酸基、カルボキシル基、イミノ
基、メルカプト基、アミノ基などの官能基を有
し、該官能基中の活性水素が好ましくは1分子に
つき平均1個より多く、とくに好ましくは1.2〜
3.0個であり、主鎖が共役ジエン重合体もしくは
共役ジエンとビニルモノマーとの共重合体、ある
いはこれらの水添物であり、分子量が、重量平均
分子量で、500〜50000であるようなものが挙げれ
らる。主鎖の炭化水素ポリマーは、接着性の点か
ら、飽和していることが好ましい。従つて、主鎖
が共役ジエン重合体もしくは共役ジエンとビニル
モノマーとの共重合体であり、二重結合が主とし
て主鎖にある場合には、主鎖の二重結合を30%以
上水添し、飽和ないし部分的に飽和しておくこと
が好ましい。 しかしてこのような活性水素を有する炭化水素
ポリマーは、特公昭53−6012号に記載されている
ように、共役ジエンまたは共役ジエンとビニルモ
ノマーとを原料として周知の種々の方法、例え
ば、ラジカル重合法、アニオン重合法で重合する
ことにより製造できる。ラジカル重合による場
合、活性水素を含有する官能基の種類は重合条件
によつて異なり、例えば過酸化水素又はアゾビス
シアノ酸を重合開始剤とするときは、それぞれ末
端に水酸基、カルボキシル基を有するポリマーが
得られる。アニオン重合法による場合には、リビ
ングポリマーにモノエポキシド又は炭酸ガスを反
応させれば、それぞれ、末端に水酸基、カルボキ
シル基を有するポリマーが得られる。ここでリビ
ングポリマーとは、周知の方法に従つて共役ジエ
ン単独または共役ジエンとビニルモノマーをアニ
オン重合触媒、例えばアルカリ金属を用いて重合
させることにより製造されるポリマーであつて、
その両末端の少くとも一つにアルカリ金属が結合
した構造を有するものをいう。共役ジエンとして
は、ブタジエン1・3、イソプレン等、ビニルモ
ノマーとしては、スチレン、メチルアクリレー
ト、アクリロニトリル等が挙げられる。ビニルモ
ノマーの使用量は総モノマー量に対し50重量%以
下が好ましい。 これら共役ジエン重合体又は共重合体の主鎖の
二重結合は、前述したように、全部又は部分的に
水素添加して使用することが好ましい。 しかし、主鎖に二重結合を含まない1・2結合
のポリブタジエンの場合は、そのまゝ使用され
る。水素添加の方法は、周知の方法でよく、ニツ
ケル触媒、ルテニウム触媒、白金触媒等を用いれ
ばよい。 活性水素を有する炭化水素ポリマーの他の製法
としては、α−オレフインと他のモノマーとの共
重合体を酸化・分解処理し、次いで還元する方法
が挙げられる。 一方、活性水素を有する炭化水素ポリマーと反
応させる不飽和ポリカルボン酸もしくはその誘導
体としては、マレイン酸、フマル酸、イタコン
酸、シトラコン酸並びにそれらの無水物、酸ハラ
イド、アルキルエステル等が挙げられる。モノエ
ポキシ化合物としては、エチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド、ブチレンオキシド、エピクロル
ヒドリン、フエニルグリシジルエーテル、グリシ
ジルアクリレート等が挙げられる。誘導体として
は、モノエポキシ化合物の水和生成物たるグリコ
ールが挙げられる。 活性水素を有する炭化水素ポリマーと反応させ
る不飽和ポリカルボン酸もしくはその誘導体及び
モノエポキシ化合物もしくはその誘導体の量は特
に限定されるものではなく、原料ポリマーの活性
水素を有する官能基の種類、並びに得られるポリ
マーに要求される物性、官能基の種類等により適
宜選択される。例えば末端が水酸基である原料ポ
リマーを用いた場合に、得られるポリマーがカル
ボキシル基末端であることを望む場合には、モノ
エポキシ化合物もしくはその誘導体に対して不飽
和ポリカルボン酸もしくはその誘導体を過剰に使
用すればよい。 しかして、反応は、特公昭53−6012号に記載さ
れているように、活性水素を有する炭化水素ポリ
マーに、不飽和ポリカルボン酸もしくはその誘導
体およびモノエポキシ化合物もしくはその誘導体
を加え、触媒の存在下または不存在下で加熱すれ
ばよい。触媒としては、第3級アミン、第4級ア
ンモニウム化合物、アルカリ金属の塩、その他通
常のエステル化触媒、開環重合触媒が使用され
る。反応温度は50℃〜150℃が好ましい。他の反
応方法としては、不飽和ポリカルボン酸もしくは
その誘導体とモノエポキシ化合物もしくはその誘
導体とをあらかじめ反応させ、末端カルボキシル
基の低分子量ポリエステルを製造し、これを活性
水素を有する炭化水素ポリマーと脱水条件下にエ
ステル化反応させる方法、あるいは、活性水素を
有する炭化水素ポリマーに不飽和カルボン酸もし
くはその誘導体およびモノエポキシ化合物もしく
はその誘導体を、この順序であるいは逆の順序で
順次反応させる方法が挙げられる。 このように反応させて得られるポリマーは、炭
化水素ポリマーに含まれる活性水素が不飽和ポリ
カルボン酸もしくはその誘導体およびモノエポキ
シ化合物もしくはその誘導体と反応して、1個以
上のポリエステルブロツクを形成したものであ
る。例えば、末端にヒドロキシル基を有するポリ
ヒドロキシポリブタジエンの水素添加物に無水マ
レイン酸とエピクロルヒドリンを水酸基当量で
1:n:nの割合で反応させると主鎖の末端に次
式のようなポリエステルブロツクを有するポリマ
ーが得られる。 無水マレイン酸の量(モル量)がエピクロルヒ
ドリンより多いと、更に無水マレイン酸が反応し
て末端がカルボキシル基になる。 (式中はポリヒドロキシ飽和炭化水素ポリマー
残基を示し、nは1以上の整数を示し、無水マレ
イン酸およびエピクロルヒドリンの量が増加する
に従つて大きくなる。) しかして上記の式で表わされるポリマー誘導体
において、の部分に対するポリエステル単位部
分の割合は、前者100重量部に対し、後者5〜100
重量部の範囲が好ましい。 以上のようにして反応させて得られるポリマー
(以下、これをA成分という)は、つづいて芳香
族ポリカルボン酸もしくはその誘導体と反応させ
る。芳香族ポリカルボン酸もしくはその誘導体と
しては、芳香族ジカルボン酸、トリカルボン酸、
テトラカルボン酸又はこれらの無水物、酸ハライ
ド、あるいはこれらにさらにヒドロキシル基、エ
ポキシ基等の官能基が誘導されたもの、が挙げら
れ、具体的には例えば、フタル酸、トリメリツト
酸、ピロメリツト酸およびこれらの無水物、無水
ヘミメリト酸、ナフタリン−1・2・5−トリカ
ルボン酸、ナフタリン−1・2・5−トリカルボ
ン酸−1・2無水物、ナフタリン−1・3・8−
トリカルボン酸、ナフタリン−1・3・8−トリ
カルボン酸−1・8無水物、ナフタリン−1・
4・5−トリカルボン酸−4・5無水物、無水ト
リメリツト酸酸クロライド、無水ヘミメリト酸酸
クロライド、4−ヒドロキシフタル酸無水物等が
挙げられる。このうち、無水トリメリツト酸酸ク
ロライド、無水ピロメリツト酸が好ましい。 A成分と芳香族ポリカルボン酸もしくはその誘
導体(以下、これをB成分という)との反応は、
触媒の存在もしくは不存在下に加熱することによ
りおこなわれる。触媒としては、有機錫化合物、
第3級アミン、第4級アンモニウム化合物、アル
カリ金属の塩、その他の通常のエステル化触媒が
使用される。また反応温度はとくに限定されない
が、50℃以上であることが好ましい。しかし、あ
まり高温になるとゲル化等の副反応が起り好まし
くなく、あまり低温になると反応速度が低下し好
ましくない。従つて80℃〜150℃の温度が好まし
い。両成分の使用量比は、A成分の活性水素1モ
ルに対してB成分が0.1〜10モル、好ましくは0.2
〜8モルである。 以上のようにして反応させて得られた生成物は
芳香族ポリカルボン酸もしくはその誘導体からな
る基を有している。たとえば、前述の末端にヒド
ロキシル基を有するポリヒドロキシポリブタジエ
ンの水素添加物に無水マレイン酸とエピクロルヒ
ドリンとを反応させたポリマーに、生成物に応じ
てピロメリツト酸無水物又は4−ヒドロキシフタ
ル酸無水物を反応させると、次式のように末端に
酸無水物を有するポリマーが得られる。 または 本発明の組成物は、以上のようにして得られた
芳香族ポリカルボン酸もしくはその誘導体からな
る基を有するポリマー(以下、これをポリマー誘
導体という)を前記ポリオレフインに配合するこ
とにより得られる。配合方法としては、例えば両
者をヘンシエルミキサー、V字型ブレンダー等に
より混合し、押出機、ダブルスクリユーミキサー
等にかけペレツト化する方法、もしくは両者をバ
ンバリーミキサー、二軸ロールミキサーへ仕込ん
でブレンドシートカツターにかけてペレツト状に
する方法等が挙げられる。そしてこれらの方法に
おける温度は使用するポリオレフインの種類によ
つて異なり、例えば、高密度ポリエチレンの場合
は、115℃〜250℃で溶融混練する混合比率は後述
する本発明組成物の特性を有効に発揮する割合で
選択されるが、通常ポリオレフイン100重量部に
対し、上記ポリマー誘導体0.05〜100重量部、好
ましくは0.1〜10重量部の範囲内から選ばれる。 他の配合方法としては、A成分とB成分とを反
応させてポリマー誘導体を製造する際に、ポリオ
レフインを存在させる方法がある。すなわち、ポ
リオレフイン100重量部に、A成分0.05重量部〜
100重量部好ましくは0.1重量部〜10重量部および
B成分0.01重量部〜10重量部配合し、溶融混練す
る。この場合、ポリオレフインが存在するため、
200℃以上の温度で混練してもゲル化は起らな
い。 従つて、溶融混練の温度は、115℃〜250℃でよ
い。また、溶融混練の際に、A成分とB成分の反
応に用いられる前述のエステル化触媒を添加して
おいてもよい。溶融混練の方法は前述の方法と同
様でよい。この方法によれば、ポリマー誘導体の
製造とポリオレフインとの配合が同時におこなわ
れるので、プロセス上およびポリオレフインの熱
分解が少ないなどの物性上、有利である。 本発明組成物においては従来一般的に用いられ
る着色剤、安定剤、その他の添加物、充填剤を更
に配合してもよいことはいうまでもない。充填剤
としては、砂石英などの天然シリカ、湿式法、乾
式法で製造した合成シリカ、カオリン、マイカ、
タルク、クレー、石綿などの天然珪酸塩、珪酸カ
ルシウム、珪酸アルミニウムなどの合成珪酸塩、
アルミナ、チタニアなどの金属酸化物、炭酸カル
シウム、硫酸カルシウム、その他アルミニウム、
ブロンズなどの金属粉、カーボンブラツク等を使
用することができる。 以上のようにして得られた本発明組成物は、こ
れをフイルム状、シート状、プレート状その他の
形状に成型するとき、接着性、印刷性が極めて良
好である。とくに、ポリオレフイン−鋼板、ポリ
オレフイン−エポキシプライマー塗布鋼板、ポリ
オレフイン−ガラス等の接着性が著しく向上し、
ポリマー誘導体を1重量%以下にしたポリオレフ
イン組成物においても接着力にすぐれ、フイツシ
ユ・アイ等も存在しない。また、その接着は耐水
性にすぐれている。金属とポリオレフインとの接
着性を改善する方法として無水マレイン酸変性ポ
リオレフインを用いる方法があるが、本発明組成
物は、該変性ポリオレフインに比較してポリカル
ボン酸もしくはその誘導体含有量が小さい領域で
すぐれた接着強度を与え、耐塩水性もすぐれてい
る利点を有している。 次に本発明の実施例及び本発明組成物の原料の
製造例(参考例)を説明するが、本発明はその要
旨を越えぬ限り、これらの例によつて拘束を受け
るものでない。 参考例 1 (活性水素を有する飽和炭化水素ポリマーの製
造) 容量10のオートクレーブに末端に水酸基を有
する炭化水素ポリマーであるポリヒドロキシポリ
ブタジエン(Arco Chem.社製R−45HT、
3110、〔−OH〕=0.82meq/g、シス1・4:15
%、トランス−1・4:58%、ビニル:27%)3
Kg、シクロヘキサン3Kg及びカーボン担持ルテニ
ウム(5%)触媒〔日本エンゲルハルト(株)製〕
300gを仕込み、系内を精製アルゴンガスで置換
した後、高純度水素ガスをオートクレーブ内に供
給し始め、同時に加熱を開始する。約30分を要し
てオートクレーブ内は定常条件(内温100℃、内
圧150Kg/cm2)に達した。この条件で15時間経過
後、水添反応を停止し、以下常法に従つてポリマ
ーを精製、乾燥した。 得られたポリマーは赤外吸収スペクトルによる
分析の結果、殆んど二重結合を含まぬ炭化水素系
ポリマーであつた。水添物の−OH基は0.81meq/
gであつた。 実施例 2 (成分Aの製造) 参考例1記載の方法によつて得られた活性水素
を有する飽和炭化水素ポリマー50g、無水マレイ
ン酸9.9g、エピクロルヒドリン10g及びジメチ
ルベンジルアミン0.05mlを容量200mlの三つ口フ
ラスコに入れ、100℃で4時間反応させた。この
生成物を以下の実施例において成分A−とい
う。 参考例 3 (成分Aの製造) 参考例1に記載の方法によつて得られた活性水
素を有する飽和炭化水素ポリマー100g、無水マ
レイン酸14.9g、N−N−ジメチルベンジルアミ
ン0.18gおよびトルエン100gを加え該末端水酸
基と無水マレイン酸を反応せしめた后、エピクロ
ルヒドリン7.0gを加え反応せしめた。反応温度
は110℃で4時間行なつた。その后さらにエピク
ロルヒドリン35.2gを加え更に110℃で3時間反
応を行なつたあとトルエンを除去して成分A−
を得た。 参考例 4 (ポリマー誘導体の製造) 参考例2で得た成分A−100gに対してピロ
メリツト酸無水物17.7g、ジブチルチンオキサイ
ド0.1g、トルエン50g、N・N′ジメチルホルム
アミド50gを加え反応温度110℃で2時間反応を
行つた後、アセトン中に析出させて乾燥してポリ
マー誘導体を製造した。 参考例 5 (ポリマー誘導体の製造) 参考例3で得た成分A−100gに対してトリ
メリツト酸無水物モノ酸クロライド14g、トルエ
ン50g、ジオキサン50gを加え反応温度110℃で
2時間反応を行つた後アセトン中に析出させて乾
燥し、ポリマー誘導体を製造した。 実施例 1 参考例4で得たポリマー誘導体2.6gを高密
度ポリエチレン、ノバテツクBR002(ノバテツク
は三菱化成工業(株)の登録商標、メルトインデツク
ス=0.2)260gにミゼツトバンバリーミキサーを
用いて混練配合した。最終樹脂温度220℃混練時
間3分で行い、接着性ポリオレフイン組成物を得
た。 次にこの組成物を熱プレスによりシート化し
た。 〔鋼板との接着〕 鋼板はSPCC−SDIを25mm(巾)×300mm(長
さ)×0.5mm(厚さ)に短冊状にシヤリングしたも
のを用いた。この鋼板を脱脂後、サイドブラスタ
ーにて表面を均一にサイドブラストして試験片を
作成し、JIS K 1508に準拠して洗浄し風乾し
た。研磨材はエメリー#180SiCグリツド型を使
用した。上記組成物のシートを表面研磨した鋼板
試験片ではさみ込みして230℃5分間熱プレス接
着した。このときのポリオレフイン組成物の厚み
は500μであつた。鋼板−組成物90゜剥離試験を
行なつた。尚、この試験方法はJIS K 6854に準
拠するものである。 接着強度は表−1に示した。 〔エポキシプライマー塗布鋼板との接着〕 鋼板SPCC−SDI1.6mm(厚み)×150mm(巾)×
200mm(長さ)の鋼板をサンドブラストして表面
を研磨しJIS K 1508に準拠して洗浄し風乾し
た。 シエル化学社製エポキシ樹脂(エピコート1001
とエピコート828の1:1混合物、エピコートは
商標、ビスフエノールA−エピクロルヒドリン系
エポキシ樹脂)100重量部に対しポリアミド系硬
化剤(トーマイド235A、富士化成工業(株)製、ト
ーマイドは商標)50重量部をメチルイソブチルケ
トン、セロソルブ、n−ブタノール混合液に溶解
し(固型分10%重量)、バーコーター(#8)を
使用して上述の鋼板表面上に塗布した。該鋼板を
熱板上で160℃5分間加熱、乾燥させ鋼板表面の
エポキシ樹脂系接着剤を部分的に硬化させた。こ
のエポキシプライマー塗布鋼板と上記組成物シー
トを熱プレスにて240℃×5分間圧着した。冷却
後組成物シート厚み3mmと鋼板の積層体を得た。
この積層体から長さ100mm、幅25mmのサンプルに
し、室温で180゜剥離試験(テンシロンを使用、
剥離速度は50mm/min)を行つた。このときの剥
離強度を表−1に示した。 〔アルミニウムとの接着〕 上記組成物40gの溶融物をクロメート処理した
0.3mm厚さのアルミニウム板(日本製箔社製)で
サンドイツチにし、230℃で15分間プレスし接着
した。この積層体のアルミニウム−該組成物180
゜剥離試験を行つた。尚この試験方法はASTM
D−903−49Tに準拠した。このときの剥離強度
を表−1に示した。 実施例 2 実施例1において、ポリマー誘導体を参考例
5で得たポリマー誘導体にした他は全て同一手
法で、接着性ポリオレフイン組成物を得た。この
組成物を実施例1と同様に鋼板との接着、エポキ
シプライマー塗布、鋼板、Al板との接着を行い
剥離試験を行つた。表−1に結果を示した。 実施例 3 高密度ポリエチレン、ノバテツクBR002 260g
に対して参考例2で得た成分A−2.6g、ピロ
メリツト酸無水物0.21g、ジブチルチンオキサイ
ド0.026gを分散配合し、ミゼツト バンバリー
ミキサーを使用して混練時間3分、温度220℃で
混練し、接着性ポリオレフイン組成物を得た。 この接着性ポリオレフイン組成物を使つて実施
例1と同様にして鋼板接着、エポキシプライマー
塗布、鋼板、Al板との接着を行い剥離試験を行
つた。その結果を表−1に示した。 実施例 4 参考例3で得た成分A−2.6g、トリメリツ
ト酸無水物モノ酸クロライド0.18g、ノバテツク
BR002 260gを実施例3と同様に混練し接着性ポ
リオレフイン組成物を得た。本組成物も同様に剥
離試験を行つた。その結果を表−1に示した。 実施例 5 実施例3において、成分A−1.3g、ピロメ
リツト酸無水物0.11g、とした他は全て実施例3
と同様な手法で接着性ポリオレフイン組成物を得
た。本組成物も実施例1と同様に剥離試験を行つ
た。その結果を表−1に示した。 実施例 6 参考例1でもちいたポリヒドロキシポリブタジ
エン100g、無水マレイン酸14.9g、N−N′−ジ
メチルベンジルアミン0.18g、トルエン100gを
加え該末端水酸基と無水マレイン酸を反応せしめ
た后エピクロルヒドリン7.0gを加え反応せしめ
た。反応温度は110℃で4時間行つた。その后さ
らにエピクロルヒドリン35.2gを加え更に110℃
で3時間反応を行なつたあとトルエンを除去して
成分A−を製造した。 実施例3において成分A−のかわりに上述の
成分A−にした他は同様な手法で接着性ポリオ
レフイン組成物を得た。このものを同様にして剥
離試験を行つた。その結果を表−1に示した。 比較例 1 高密度ポリエチレン、ノバテツクBR002 260g
に対して参考例2で得た成分A−2.6gをミゼ
ツトバンバリーミキサーで混練時間3分、温度
220℃で混練し組成物を得た。この組成物を実施
例1と同様にして剥離試験を行つた。結果を表−
1に示した。また高密度ポリエチレンのみでは全
く接着しなかつた。 比較例 2 比較例1において成分A−、のかわりに成分
A−とした他は同様に混練し、組成物を得た。
この組成物を実施例1と同様にして剥離試験を行
つた。結果を表−1に示した。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 活性水素を有する炭化水素ポリマーに、不飽
    和ポリカルボン酸もしくはその誘導体およびモノ
    エポキシ化合物もしくはその誘導体を反応させ、
    次いで芳香族ポリカルボン酸もしくはその誘導体
    を反応させて得られをポリマーとポリオレフイン
    とからなるポリオレフイン組成物。 2 活性水素を有する炭化水素ポリマーとして、
    水酸基を有する主鎖の飽和した炭化水素ポリマー
    を用いる特許請求の範囲第1項記載のポリオレフ
    イン組成物。
JP14362478A 1978-11-21 1978-11-21 Polyolefin composition Granted JPS5569635A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14362478A JPS5569635A (en) 1978-11-21 1978-11-21 Polyolefin composition

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14362478A JPS5569635A (en) 1978-11-21 1978-11-21 Polyolefin composition

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5569635A JPS5569635A (en) 1980-05-26
JPS6157854B2 true JPS6157854B2 (ja) 1986-12-09

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