JPS6157674B2 - - Google Patents
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- JPS6157674B2 JPS6157674B2 JP12819278A JP12819278A JPS6157674B2 JP S6157674 B2 JPS6157674 B2 JP S6157674B2 JP 12819278 A JP12819278 A JP 12819278A JP 12819278 A JP12819278 A JP 12819278A JP S6157674 B2 JPS6157674 B2 JP S6157674B2
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- metal pipe
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Landscapes
- Resistance Heating (AREA)
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
Description
本発明はシーズヒータおよびその製造方法、特
に、高温度下での絶縁抵抗が高く、かつ、多湿雰
囲気中に放置しておいても絶縁抵抗の高いシーズ
ヒータならびにそれを製造するのに適した方法に
関するものである。 従来、シーズヒータにおいて、マグネシヤ粉末
が、金属パイプと、ヒータ線との間につめる絶縁
充填材として、使用されている。マグネシヤ粉末
は、周知のように、絶縁材料として非常に優れた
ものである。しかし、これは、吸湿性があるため
に、多湿雰囲気中に長時間放置すると、絶縁抵抗
が低下するという欠点をもつている。そのため、
シーズヒータの絶縁充填材としてマグネシヤ粉末
を使用すると、多湿雰囲気中に放置したとき、金
属パイプとヒータ線との間の絶縁抵抗が低下して
しまう。そこで、マグネシヤ粉末が吸湿しないよ
うに、シーズヒータの端子部をシリコンゴムや低
融点ガラスで封止することが行なわれている。こ
の方法では、ヒータ線に接合されている端子が曲
つたりすると、シリコーンゴムまたは低融点ガラ
スからなる封口体にクラツクが生じて封止効果が
なくなり、シーズヒータの絶縁抵抗が低下すると
いう欠点がある。このため、端子部の封口に頼ら
ずに、マグネシヤ粉末に添加物を加えて、絶縁充
填材の耐湿性を向上させ、シーズヒータの絶縁抵
抗の低下を防ぐ方法が考えられている。その代表
的な添加物として、シリコーン樹脂,シリカ粉
末,アルミナ粉末,およびフリツト粉末などをあ
げることができる。マグネシヤ粉末にシリコン樹
脂を添加すると、シーズヒータを多湿雰囲気中に
放置しても、その絶縁抵抗の低下はいちぢるしく
少なくなる。ところが、シリコーン樹脂の耐熱温
度はたかだか450℃程度であり、500℃以上の高い
温度でシーズヒータを使用することができない。
これに対して、マグネシヤ粉末に、シリカや、ア
ルミナ,フリツトといつた粉末を添加した場合に
は、いずれも800℃の高い温度でシーズヒータを
伊用することができる。しかしながら、これらを
添加すると、マグネシヤ粉末のみの場合に比べて
絶縁抵抗がわずかに改善されるものの、実用上要
求される最低絶縁抵抗(2MΩ以上)を満足させ
るまでには至らない。このように、いずれの方法
においても、それぞれ一長一短があり、多湿雰囲
気中で放置したときの絶縁抵抗の低下が少なく、
しかも高温度下で使用することのできる絶縁充填
材が望まれている。 本発明にかかるシーズヒータは、ヒータ線と金
属パイプとを絶縁するために、0.1〜25重量%の
窒化硼素(BN)、0.5〜25重量%のCaO―B2O3系
化合物もしくはガラス、および50〜99.4重量%の
マグネシヤ(MgO)からなる混合物を使用して
いることにある。また、本発明の方法は、シーズ
ヒータの絶縁充填材として、0.1〜25重量%の窒
化硼素、0.5〜25重量%のCaO―B2O3系化合物も
しくはガラス、および50〜90.4重量%のマグネシ
ヤからなる混合粉末を使用し、これを金属パイプ
とヒータ線との間に充填してから、1000〜1300℃
の範囲内の温度で加熱処理することを特徴とす
る。マグネシヤに対する添加成分として、窒化硼
素と、CaO―B2O3系化合物もしくはガラスとを
使用することにより、標準形状のシーズヒータ
(金属パイプの長さ600mm、その内径5.8mm、コイ
ル状ヒータの外周径33mm)において、通電時にお
ける金属パイプ表面温度800℃という高温度下で
使用することができ、かつそのときの絶縁抵抗が
2MΩ以上であつて、相対湿度95%、温度40℃の
雰囲気中に14日間放置したときの、最低絶縁抵抗
が2MΩ以上であるシーズヒータを提供すること
ができる。 以下、本発明にかかる方法について、実施例に
もとづいて説明する。 〔実施例 1〕 マグネシヤ粉末として、一般にシーズヒータの
絶縁充填材に使用されている、粒度420〜37μm
の電融マグネシヤ粉末を用いた。また、窒化硼素
としては市販の窒化硼素(粒度5〜1μm)を使
用した。CaO―B2O3系化合物もしくはガラスと
しては、市販の試薬特級の炭酸カルシウム粉末と
無水酸化硼素粉末を使用し、それらを3対2のモ
ル比の割合に混合し、溶融(1250℃、30分)、冷
却、粉砕して得た粉末を使用した。これら3種の
粉末を、第1表に示すような重量比率になるよう
配合し、振動式混合機を用いて、乾式混合した。
この混合粉末を絶縁充填材として、金属パイプと
コイル状のニクロムヒータ線との間に、振動させ
ながら、図に示すようにつめた。図において、1
は金属パイプ、2はヒータ線、3は端子、4は上
記絶縁填材である。 充填を終えてから、金属パイプを圧延減径し
て、その長さを600mm、内径を5.8mmとした。な
お、ヒータ線のコイル外周径は3mmである。この
圧延減径によつて、絶縁充填材の充填率は80〜85
%に高められた。次に、水素10%および窒素90%
の還元性ガス気流中において、1200℃の温度で1
時間加熱処理をしてから、さらに空気中において
800℃の温度で2時間加熱処理をして、シーズヒ
ータを完了した。 上述のようにして作つたシーズヒータそれぞれ
を5個づつ、まず、ヒータ線に通電して発熱さ
せ、金属パイプの表面温度が800℃に達したと
き、金属パイプとヒータ線との間に1000Vの直流
電圧を印加して、その間の絶縁抵抗を測定した。
次に、それぞれを温度40℃、相対湿度95%の恒温
恒湿槽中に入れ、14日間放置した。この間におい
て、絶縁抵抗がもつとも低くなつたときの値を、
最低絶縁抵抗とした。さらに、上記恒温恒湿槽中
に14日間放置したシーズヒータを商用電源に接続
して発熱させ、金属パイプの表面温度が800℃に
達するまでの、金属パイプとヒータ線との間の絶
縁抵抗を測定し、その間の最低絶縁抵抗値を調べ
た。それぞれの条件下での測定結果を、第1表
に、平均値として示す。 比較のため、マグネシヤ粉末のみの絶縁充填材
を使用して、上述と同じ条件でシーズヒータを作
り、その絶縁抵抗を同じ条件で測定した。これら
の結果も、第1表に示す。
に、高温度下での絶縁抵抗が高く、かつ、多湿雰
囲気中に放置しておいても絶縁抵抗の高いシーズ
ヒータならびにそれを製造するのに適した方法に
関するものである。 従来、シーズヒータにおいて、マグネシヤ粉末
が、金属パイプと、ヒータ線との間につめる絶縁
充填材として、使用されている。マグネシヤ粉末
は、周知のように、絶縁材料として非常に優れた
ものである。しかし、これは、吸湿性があるため
に、多湿雰囲気中に長時間放置すると、絶縁抵抗
が低下するという欠点をもつている。そのため、
シーズヒータの絶縁充填材としてマグネシヤ粉末
を使用すると、多湿雰囲気中に放置したとき、金
属パイプとヒータ線との間の絶縁抵抗が低下して
しまう。そこで、マグネシヤ粉末が吸湿しないよ
うに、シーズヒータの端子部をシリコンゴムや低
融点ガラスで封止することが行なわれている。こ
の方法では、ヒータ線に接合されている端子が曲
つたりすると、シリコーンゴムまたは低融点ガラ
スからなる封口体にクラツクが生じて封止効果が
なくなり、シーズヒータの絶縁抵抗が低下すると
いう欠点がある。このため、端子部の封口に頼ら
ずに、マグネシヤ粉末に添加物を加えて、絶縁充
填材の耐湿性を向上させ、シーズヒータの絶縁抵
抗の低下を防ぐ方法が考えられている。その代表
的な添加物として、シリコーン樹脂,シリカ粉
末,アルミナ粉末,およびフリツト粉末などをあ
げることができる。マグネシヤ粉末にシリコン樹
脂を添加すると、シーズヒータを多湿雰囲気中に
放置しても、その絶縁抵抗の低下はいちぢるしく
少なくなる。ところが、シリコーン樹脂の耐熱温
度はたかだか450℃程度であり、500℃以上の高い
温度でシーズヒータを使用することができない。
これに対して、マグネシヤ粉末に、シリカや、ア
ルミナ,フリツトといつた粉末を添加した場合に
は、いずれも800℃の高い温度でシーズヒータを
伊用することができる。しかしながら、これらを
添加すると、マグネシヤ粉末のみの場合に比べて
絶縁抵抗がわずかに改善されるものの、実用上要
求される最低絶縁抵抗(2MΩ以上)を満足させ
るまでには至らない。このように、いずれの方法
においても、それぞれ一長一短があり、多湿雰囲
気中で放置したときの絶縁抵抗の低下が少なく、
しかも高温度下で使用することのできる絶縁充填
材が望まれている。 本発明にかかるシーズヒータは、ヒータ線と金
属パイプとを絶縁するために、0.1〜25重量%の
窒化硼素(BN)、0.5〜25重量%のCaO―B2O3系
化合物もしくはガラス、および50〜99.4重量%の
マグネシヤ(MgO)からなる混合物を使用して
いることにある。また、本発明の方法は、シーズ
ヒータの絶縁充填材として、0.1〜25重量%の窒
化硼素、0.5〜25重量%のCaO―B2O3系化合物も
しくはガラス、および50〜90.4重量%のマグネシ
ヤからなる混合粉末を使用し、これを金属パイプ
とヒータ線との間に充填してから、1000〜1300℃
の範囲内の温度で加熱処理することを特徴とす
る。マグネシヤに対する添加成分として、窒化硼
素と、CaO―B2O3系化合物もしくはガラスとを
使用することにより、標準形状のシーズヒータ
(金属パイプの長さ600mm、その内径5.8mm、コイ
ル状ヒータの外周径33mm)において、通電時にお
ける金属パイプ表面温度800℃という高温度下で
使用することができ、かつそのときの絶縁抵抗が
2MΩ以上であつて、相対湿度95%、温度40℃の
雰囲気中に14日間放置したときの、最低絶縁抵抗
が2MΩ以上であるシーズヒータを提供すること
ができる。 以下、本発明にかかる方法について、実施例に
もとづいて説明する。 〔実施例 1〕 マグネシヤ粉末として、一般にシーズヒータの
絶縁充填材に使用されている、粒度420〜37μm
の電融マグネシヤ粉末を用いた。また、窒化硼素
としては市販の窒化硼素(粒度5〜1μm)を使
用した。CaO―B2O3系化合物もしくはガラスと
しては、市販の試薬特級の炭酸カルシウム粉末と
無水酸化硼素粉末を使用し、それらを3対2のモ
ル比の割合に混合し、溶融(1250℃、30分)、冷
却、粉砕して得た粉末を使用した。これら3種の
粉末を、第1表に示すような重量比率になるよう
配合し、振動式混合機を用いて、乾式混合した。
この混合粉末を絶縁充填材として、金属パイプと
コイル状のニクロムヒータ線との間に、振動させ
ながら、図に示すようにつめた。図において、1
は金属パイプ、2はヒータ線、3は端子、4は上
記絶縁填材である。 充填を終えてから、金属パイプを圧延減径し
て、その長さを600mm、内径を5.8mmとした。な
お、ヒータ線のコイル外周径は3mmである。この
圧延減径によつて、絶縁充填材の充填率は80〜85
%に高められた。次に、水素10%および窒素90%
の還元性ガス気流中において、1200℃の温度で1
時間加熱処理をしてから、さらに空気中において
800℃の温度で2時間加熱処理をして、シーズヒ
ータを完了した。 上述のようにして作つたシーズヒータそれぞれ
を5個づつ、まず、ヒータ線に通電して発熱さ
せ、金属パイプの表面温度が800℃に達したと
き、金属パイプとヒータ線との間に1000Vの直流
電圧を印加して、その間の絶縁抵抗を測定した。
次に、それぞれを温度40℃、相対湿度95%の恒温
恒湿槽中に入れ、14日間放置した。この間におい
て、絶縁抵抗がもつとも低くなつたときの値を、
最低絶縁抵抗とした。さらに、上記恒温恒湿槽中
に14日間放置したシーズヒータを商用電源に接続
して発熱させ、金属パイプの表面温度が800℃に
達するまでの、金属パイプとヒータ線との間の絶
縁抵抗を測定し、その間の最低絶縁抵抗値を調べ
た。それぞれの条件下での測定結果を、第1表
に、平均値として示す。 比較のため、マグネシヤ粉末のみの絶縁充填材
を使用して、上述と同じ条件でシーズヒータを作
り、その絶縁抵抗を同じ条件で測定した。これら
の結果も、第1表に示す。
【表】
実施例1の試料6と同じ条件で、絶縁充填材を
調製し、金属パイプとヒータ線との間に充填し
た。それから、1000℃の温度で2分間、焼鈍処理
をした。焼鈍した金属パイプをU字形に曲げ加工
してから、空気中、窒素中、25%窒素と75%水素
との混合ガス中において、種々の温度で1時間、
加熱処理した。なお、25%窒素と75%水素との混
合ガス中において加熱処理した試料の一部につい
ては、その処理後、さらに空気中において600
℃,800℃,1000℃のそれぞれの温度で2時間加
熱処理した。 このようにして得られたU字形シーズヒータに
ついて実施例1と同じ条件で絶縁抵抗を測定し
た。その結果を、第2表に示す。
調製し、金属パイプとヒータ線との間に充填し
た。それから、1000℃の温度で2分間、焼鈍処理
をした。焼鈍した金属パイプをU字形に曲げ加工
してから、空気中、窒素中、25%窒素と75%水素
との混合ガス中において、種々の温度で1時間、
加熱処理した。なお、25%窒素と75%水素との混
合ガス中において加熱処理した試料の一部につい
ては、その処理後、さらに空気中において600
℃,800℃,1000℃のそれぞれの温度で2時間加
熱処理した。 このようにして得られたU字形シーズヒータに
ついて実施例1と同じ条件で絶縁抵抗を測定し
た。その結果を、第2表に示す。
市販の試薬特級炭酸カルシウム(CaCO3)と試
薬特級の無水硼素粉末とを、第3表に示すモル比
でそれぞれ配合し、1000〜1550℃の範囲内の一定
温度で熱して溶融させ、反応させた。この溶融物
(化合物もしくはガラスもしくはそれらの混合
物)を粉砕した。このようにして得られた粉末10
重量%と、市販の窒化硼素粉末1重量%、粒度
420〜37μmの電融マグネシヤ粉末89重量%を混
合し、以下、実施例1と同じ条件で、シーズヒー
タを作つた。 このシーズヒータの金属パイプ表面温度800℃
での絶縁抵抗、および、多湿雰囲気(40℃,95
%)中に14日間放置した際の最低絶縁抵抗、なら
びに放置後の通電加熱時の最低絶縁抵抗を測定し
た。その結果を第3表に示す。
薬特級の無水硼素粉末とを、第3表に示すモル比
でそれぞれ配合し、1000〜1550℃の範囲内の一定
温度で熱して溶融させ、反応させた。この溶融物
(化合物もしくはガラスもしくはそれらの混合
物)を粉砕した。このようにして得られた粉末10
重量%と、市販の窒化硼素粉末1重量%、粒度
420〜37μmの電融マグネシヤ粉末89重量%を混
合し、以下、実施例1と同じ条件で、シーズヒー
タを作つた。 このシーズヒータの金属パイプ表面温度800℃
での絶縁抵抗、および、多湿雰囲気(40℃,95
%)中に14日間放置した際の最低絶縁抵抗、なら
びに放置後の通電加熱時の最低絶縁抵抗を測定し
た。その結果を第3表に示す。
【表】
上表から明らかなように、絶縁充填材の構成成
分であるCaO―B2O3系化合物もしくはガラスの
組成において、CaO成分の割合が増する金属パイ
プ表面温度800℃での絶縁抵抗は高くなる傾向に
あり、一方、逆にB2O3成分の割合が増すと、多
湿雰囲気中に放置したときの最低絶縁抵抗が高く
なる傾向にある。実施例に示した組成CaO成分と
B2O3成分とのモル比が1対4から4対1の範囲
ではいずれも絶縁抵抗値が実用上要求される値
2MΩ以上を満足している。しかし、ヒータ線寿
命テストの結果からは、CaO成分とB2O3成分と
のモル比が1対3から3対1の範囲内の組成から
なるCaO―B2O3系化合物もしくはガラスを用い
ることが望ましい。すなわちCaO成分とB2O3成
分とのモル比が1対3よりB2O3成分の多い領域
ではフリー(free)なB2O3相の存在量が多くな
り、また、そのモル比が3対1よりCaO成分の多
い領域ではフリー(free)のCaO相の存在量が多
くなる。そして、これらフリーのCaO相もしくは
B2O3相がヒータ線の表面で反応し、ヒータ線の
寿命を短かくするため好ましくない。したがつ
て、シーズヒータ充填材としてのCaO―B2O3系
化合物もしくはガラス成分の組成は、CaO成分と
B2O3成分とのモル比で1対3から3対1の範囲
内にあることが望ましいと言える。
分であるCaO―B2O3系化合物もしくはガラスの
組成において、CaO成分の割合が増する金属パイ
プ表面温度800℃での絶縁抵抗は高くなる傾向に
あり、一方、逆にB2O3成分の割合が増すと、多
湿雰囲気中に放置したときの最低絶縁抵抗が高く
なる傾向にある。実施例に示した組成CaO成分と
B2O3成分とのモル比が1対4から4対1の範囲
ではいずれも絶縁抵抗値が実用上要求される値
2MΩ以上を満足している。しかし、ヒータ線寿
命テストの結果からは、CaO成分とB2O3成分と
のモル比が1対3から3対1の範囲内の組成から
なるCaO―B2O3系化合物もしくはガラスを用い
ることが望ましい。すなわちCaO成分とB2O3成
分とのモル比が1対3よりB2O3成分の多い領域
ではフリー(free)なB2O3相の存在量が多くな
り、また、そのモル比が3対1よりCaO成分の多
い領域ではフリー(free)のCaO相の存在量が多
くなる。そして、これらフリーのCaO相もしくは
B2O3相がヒータ線の表面で反応し、ヒータ線の
寿命を短かくするため好ましくない。したがつ
て、シーズヒータ充填材としてのCaO―B2O3系
化合物もしくはガラス成分の組成は、CaO成分と
B2O3成分とのモル比で1対3から3対1の範囲
内にあることが望ましいと言える。
図は本発明にかかるシーズヒータおよびその製
造方法を説明するために用いたシーズヒータの断
面概要図である。 1……金属パイプ、2……ヒータ線、3……端
子、4……絶縁充填材。
造方法を説明するために用いたシーズヒータの断
面概要図である。 1……金属パイプ、2……ヒータ線、3……端
子、4……絶縁充填材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 0.1〜25重量%の窒化硼素、0.5〜25重量%の
CaO―B2O3系化合物もしくはガラス、および50
〜99.4重量%のマグネシヤからなる混合物によつ
て、ヒータ線と金属パイプとを絶縁してなること
を特徴とするシーズヒータ。 2 0.1〜25重量%の窒化硼素、0.5〜25重量%の
CaO―B2O3系化合物もしくはガラス、および50
〜99.4重量%のマグネシヤからなる混合末を絶縁
充填材とし、これを、ヒータ線と金属パイプとの
間につめてから、1000〜1300℃の範囲内の温度で
加熱処理することを特徴とするシーズヒータの製
造方法。 3 絶縁充填材をヒータ線と金属パイプとの間に
つめてから、還元性雰囲気中または中性雰囲気中
において、1100〜1300℃の範囲内の温度で加熱処
理することを特徴とする特許請求の範囲第2項に
記載のシーズヒータの製造方法。 4 絶縁充填材をヒータ線と金属パイプとの間に
つめてから、還元性雰囲気中または中性雰囲気中
において、1100〜1300℃の範囲内の温度で加熱処
理してから、さらに空気中または酸化性雰囲気中
において、1000℃以下の温度で加熱することを特
徴とする特許請求の範囲第2項に記載のシーズヒ
ータの製造方法。 5 絶縁充填材をヒータ線と金属パイプとの間に
つめてから、前記金属パイプを圧縮減径し、さら
に1000〜1300℃の範囲内の温度で加熱処理するこ
とを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載のシ
ーズヒータの製造方法。 6 絶縁充填材をヒータ線と金属パイプとの間に
つめてから、前記金属パイプを圧縮減径し、さら
に、還元性雰囲気中または中性雰囲気中におい
て、1100〜1300℃の範囲内の温度で加熱処理する
ことを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載の
シーズヒータの製造方法。 7 絶縁充填材をヒータ線と金属パイプとの間に
つめてから圧縮減径し、さらに還元性雰囲気中ま
たは中性雰囲気中において1100〜1300℃の範囲内
の温度で加熱処理したのち、空気中または酸化性
雰囲気中において1000℃以下の温度で加熱処理す
ることを特徴とする特許請求の範囲第2項に記載
のシーズヒータの製造方法。 8 絶縁充填材のCaO―B2O3系化合物もしくは
ガラスが、CaO成分とB2O3成分とのモル比が1
対3から3対1の範囲内の組成であることを特徴
とする特許請求の範囲第2項,第3項,第4項,
第5項,第6項,または第7項に記載のシーズヒ
ータの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12819278A JPS5553891A (en) | 1978-10-17 | 1978-10-17 | Sheathed heater and method of manufacturing same |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12819278A JPS5553891A (en) | 1978-10-17 | 1978-10-17 | Sheathed heater and method of manufacturing same |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5553891A JPS5553891A (en) | 1980-04-19 |
JPS6157674B2 true JPS6157674B2 (ja) | 1986-12-08 |
Family
ID=14978719
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12819278A Granted JPS5553891A (en) | 1978-10-17 | 1978-10-17 | Sheathed heater and method of manufacturing same |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5553891A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5655968B1 (ja) * | 2014-04-25 | 2015-01-21 | 山里産業株式会社 | シース型ヒータの端末部構造 |
-
1978
- 1978-10-17 JP JP12819278A patent/JPS5553891A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5655968B1 (ja) * | 2014-04-25 | 2015-01-21 | 山里産業株式会社 | シース型ヒータの端末部構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5553891A (en) | 1980-04-19 |
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