JPS5953644B2 - 電気絶縁材料 - Google Patents

電気絶縁材料

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JPS5953644B2
JPS5953644B2 JP56087887A JP8788781A JPS5953644B2 JP S5953644 B2 JPS5953644 B2 JP S5953644B2 JP 56087887 A JP56087887 A JP 56087887A JP 8788781 A JP8788781 A JP 8788781A JP S5953644 B2 JPS5953644 B2 JP S5953644B2
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英賢 川西
昇 成尾
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電気絶縁材料に関し、特に高温条件下で使用し
ても電気絶縁特性の劣化しない高品質の電気絶縁材料を
提供しようとするものである。
最近、高温に耐え得る電気絶縁材料が多く使用されてい
る。この中には絶縁特性等規格のきわめて厳しい家庭電
化製品や自動車部品への応用も含まれており、より特性
の優れた電気絶縁材料の開発応用に力が注がれているの
が実情である。この結果、絶縁特性、熱伝導性、耐熱性
、コスト等の面から見て、マグネシア粉末が主に使用さ
れている。例えば、家庭電化製品の熱源として多用され
て。
いる第1図に示すシーズヒータや、カーエレク1・ロニ
クスの発達により開発され応用されつつある第2図に示
す温度センサー等の電気絶縁材料としてマグネシア粉末
が使用されている。なお、第1図に示すシーズヒータは
、両端に端子棒1を備えたコイル状の電熱線’2を金属
パイプ3に挿入し、この金属パイプ3に電融マグネシア
等の電気絶縁粉末4を充填してなり、必要に応じて金属
パイプ3の両端をガラス5や耐熱性樹脂6で封口してな
るものである。
また、第2図に示す温度センサーは、一側封止した金属
パイプ11の内底部に温度センサー素子12を配置し、
この温度センサー素子12に接続された二本の電極線1
3を金属パイプ11の一側開口から導出するとともに金
属パイプ11に電融マグネシア等の電気絶縁粉末14を
充填してなり、必要に応じて金属パイプ11の一側開口
をガラス15や耐熱性樹脂16で封口してなるものであ
る。
しかし、これらシーズヒータや温度センサーにおける電
気絶縁粉末4、14として電融マグネシア粉末を用いた
場合には以下に説明するような絶縁劣化の問題がある。
すなわち、シーズヒータにおける金属パイプ3と電熱線
2との間の絶縁抵抗値や温度センサーにおける金属パイ
プ11と電極線13との間の絶縁抵抗値は高温領域(7
00℃〜900℃)で使用すると劣化する。
これは以下の理由によると想定される。
金属パイプ3、11や電熱線2、電極線13が内部の酸
素、窒素等と反応し、被膜を形成する。
この被膜は非常に多孔質で不安定であるため、酸化反応
や窒化反応が金属パイプ3、11や電熱線2、電極線1
3の内部まで進行し、これら線材やパイプを細らし、寿
命を短かくするとともにシーズヒータや温度センサーの
内部を減圧状態にする。この結果、線材やパイプの成分
元素が蒸発し、電融マグネシア粉末4、14表面に付着
し、電融マグネシア粉末4、14の絶縁特性を著し<劣
化させる。このように、電気絶縁粉末として電融マグネ
シア粉末を使用すると熱伝導がよく、耐熱性も優れてお
り、絶縁特性もきわめて優れているにもかかわらす、金
属材料と併用して高温で使用すると絶縁特性が劣化する
という欠点があつた。
本発明は上記従来の電融マグネシア粉末の欠点を解消す
るものである。
本発明は電融マグネシア粉末に、NiO.COO、CO
2O3、CO3O4、WO3、CuO.Ga2O3、S
nO2、ZnO.Fe2O3、Fe3O4の群から選ば
れる少くとも一種の酸化物を0.1〜10重量%添加し
たところに大きな特徴がある。
これらの酸化物を添加しておくと、金属パイプ、電熱線
、電極線等の金属材料と上記物質が製造工程中および使
用初期の段階で反応し、金属材料の表面に緻密で安定な
被膜を形成する。
このため、金属材料の成分元素の蒸発や電融マグネシア
粉末への付着現象が起こらず、従来見られた絶縁劣化は
生じない。
さらに、添加するNlO.COO.CO2O3、CO3
O4、WO3、CuO.Ga2O3、SnO2、ZnO
、Fe2O3、Fe,O4の添加量は全体で0.1〜1
0重量%の範囲であることが必要である。
これはこの範囲以下では酸化物添加による効果がほとん
ど認められず、また、この範囲以上では酸化物の低い固
有抵抗値のために絶縁劣化を生するためである。
以下、本発明の電気絶縁粉末をシーズヒータに利用した
場合について具体的に説明する。
実施例 1 電気絶縁粉末4の主成分として電融マグネシア粉末を用
い、この電融マグネシア粉末に、NiOを適当量加えて
混合し、これを電気絶縁粉末4として準備した。
なお、電融マグネシア粉末は下記第1表の組成比のもの
を用いた。
第1表 MgO・・・・・・・・・96〜97重量%CaO・・
・・・・・・・0.2〜0.3重量%SiO2・・・・
・・・・・2〜3重量%Al2O3・・・・・・・・・
0.4〜0.5重量%Fe2O3・・・・・・・・・0
.14〜0.16重量%また、電熱線2として線径0.
29mmのニクロム線第1種を用い、これを巻径2mm
のコイル状とし両端に端子棒1を接続した。
さらに、金属パイプ3として長さ413mm、外径8m
m、肉厚0.46mmのNCF2P(商品名インコロイ
800)を用いた。
この金属パイプ3に、上記端子棒1を両端に接続した電
熱線2を挿入し、この金属パイプ3にあらかじめ準備し
ておいた上記電気絶縁粉末4を充填し、圧延減径、焼鈍
(1050℃、10分間)の各工程を経て、長さ500
mm、外径6.6mmとし、さらに金属パイプ3の両端
を低融点ガラス5および耐熱性樹脂6で封口して試料番
号2〜8のシーズヒータを完成した。
なお、試料番号2〜8のシーズヒータにおけるNiOの
添加量は第2表に示す通りである。
また、比較のために上記第1表の組成比の電融マグネシ
ア粉末のみを電気絶縁粉末4として用い、従来のシーズ
ヒータ(試料番号1)を作成した。上記試料番号1〜8
の各シーズヒータについて、絶縁性能を調べるために以
下の試験を行つた。
まず、完成された各試料の初期特性として、金属パイプ
表面温度750℃とした状態における絶縁抵抗値を測定
した。
この結果を第2表に示す。また、金属パイプ3の表面温
度950℃に維持するように電熱線2に連続通電し、熱
時絶縁抵抗値の変化を測定した。なお、熱時絶縁抵抗値
を測定する時は金属パイプ3の表面温度を750℃に低
下させて測定した。この熱時絶縁抵抗値の変化を第3図
に示す。第3図において、A−Hはそれぞれ試料番号1
〜8の各シーズヒータの熱時絶縁抵抗値の変化を示す。
ちなみに、上記連続通電開始から11日後における熱時
絶縁抵抗値を第2表に示す。
また、NiOの添加量と上記連続通電開始から11日後
における熱時絶縁抵抗値の関係を第4図に示す。第2表
および第3図より明らかなように、試料番号2〜6のシ
ーズヒータ、すなわちNiOの添加量が0.1〜10重
量%のシーズヒータは従来の試料番号1のシーズヒータ
に比べて熱時絶縁抵抗値の2低下が少なく、良好であつ
た。
また、試料番号7、8のシーズヒータ、すなわちNiO
の添加量が15重量%以上のシーズヒータは完成初期の
熱時絶縁抵抗値が低く実用に供し得ない。また、第4図
から明らかなように、NiOの添加2量が0.1〜10
重量%のシーズヒータ(試料番号2〜6)は、連続通電
開始から11日後の熱時絶縁抵抗値が従来の試料番号1
のシーズヒータに比べ、高い値を示した。
このように、NiOの添加量を0.1〜10重量%とし
た電気絶縁粉末4を用いて構成したシーズヒータは熱時
絶縁抵抗値の低下が少ないものとなつた。
実施例 2 電気絶縁粉末4の主成分として実施例1と同様の電融マ
グネシア粉末を用い、この電融マグネシア粉末に、CO
Oを適当量加えて混合し、これを電気絶縁粉末4として
準備した。
以下、実施例1と同様にして、試料番号9〜14のシー
ズヒータを完成した。
また、これらのシーズヒータについて、実施例1と同様
にして初期熱時絶縁抵抗値、熱時絶縁抵抗値の経時変化
を測定した。
この測定結果のうち、第3表に初期熱時絶縁抵抗値、1
1日後の熱時絶縁抵抗値を示す。
また、第5図に熱時絶縁抵抗値の経時変化を示し、第6
図にCOOの添加量と11日後の熱時絶縁抵抗値の関係
を示す。
なお、第5図において、I−Nはそれぞれ試料番号9〜
14の各シーズヒータの場合を示す。
第3表および゛第5図から明らかなように、試料番号9
〜13のシーズヒータ、すなわちCOOの添加量が0.
1〜10重量%のシーズヒータは従来の試料番号1のシ
ーズヒータに比べて熱時絶縁抵抗値の低下が少なく良好
であつた。また、試料番号14のシーズヒータは完成初
期の熱時絶縁抵抗値が低く、実用に供し得ない。また、
第6図から明らかなように、COOの添加量が0.1〜
10重量%のシーズヒータは連続通電開始から11日後
の熱時絶縁抵抗値が従来の試料番号1のシーズヒータに
比べ高い値を示した。
このように、COOの添加量を0.1〜10重量%とし
た電気絶縁粉末4を用いて構成したシーズヒータは熱時
絶縁抵抗値の低下が少ないものとなつた。
実施例 3 電気絶縁粉末4の主成分として実施例1と同様の電融マ
グネシア粉末を用い、この電融マグネシア粉末に、WO
3を適当量加えて混合し、これを電気絶縁粉末4として
準備した。
以下、実施例1と同様にして、試料番号15〜20のシ
ーズヒータを完成した。
また、これらのシーズヒータについて、実施例1と同様
にして初期熱時絶縁抵抗値、熱時絶縁抵抗値の経時変化
を測定した。
この測定結果のうち、第4表に初期熱時絶縁抵抗値、1
1日後の熱時絶縁抵抗値を示す。
また、第7図に熱時絶縁抵抗値の経時変化を示し、第8
図にWO3の添加量と11日後の熱時絶縁抵抗値の関係
を示す。
なお、第7図において、P−Uはそれぞれ試料番号15
〜20の各シーズヒータの場合を示す。
第4表および第7図から明らかなように、試料番号15
〜19のシーズヒータ、すなわちWO3の添加量が0.
1〜10重量%のシーズヒータは従来の試料番号1のシ
ーズヒータに比べて熱時絶縁抵抗値の低下が少なく良好
であつた。また、試料番号20のシーズヒータは完成初
期の熱時絶縁抵抗値が低く、実用に供し得ない。また、
第8図から明らかなように、WO3の添加量が0.1〜
10重量%のシーズヒータに連続通電開始から11日後
の熱時絶縁抵抗値が従来の試料番号1のシーズヒータに
比べ、高い値を示した。
このように、WO3の添加量を0.1〜10重量%とし
た電気絶縁粉末4を用いて構成したシーズヒータは熱時
絶縁抵抗値の低下が少ないものとなつた。実施例 4 電気絶縁粉末4の主成分として実施例1と同様の電融マ
グネシア粉末を用い、この電融マグネシア粉末に、Cu
Oを適当量加えて混合し、これを電気絶縁粉末4として
準備した。
以下、実施例1と同様にして、試料番号21〜26のシ
ーズヒータを完成した。
また、これらのシーズヒータについて、実施例1と同様
にして初期熱時絶縁抵抗値、熱時絶縁抵抗値の経時変化
を測定した。
この測定結果のうち、第5表に初期熱時絶縁抵抗値、1
1日後の熱時絶縁抵抗値を示す。
また、第9図に熱時絶縁抵抗値の経時変化を示し、第]
0図(こCuOの添加量と11日後の熱時絶縁抵抗値の
関係を示す。
なお、第9図において、a−fはそれぞれ試料番号21
〜26の各シーズヒータの場合を示す。
第5表および第9図から明らかなように、試料番号21
〜25のシーズヒータ、すなわちCuOの添加量が0.
1〜10重量%のシーズヒータは従来の試料番号1のシ
ーズヒータに比べて熱時絶縁抵抗値の低下が少なく良好
であつた。また、試料番号26のシーズヒータは完成初
期の熱時絶縁抵抗値が低く、実用に供し得ない。また、
第10図から明らかなように、CuOの添加量が0.1
〜10重量%のシーズヒータは連続通電開始から11日
後の熱時絶縁抵抗値が従来の試料番号1のシーズヒータ
に比べ、高い値を示した。
このようにCuOの添加量を0.1〜10重量%とした
電気絶縁粉末4を用いて構成したシーズヒータは熱時絶
縁抵抗値の低下が少ないものとなつた。実施例 5電気
絶縁粉末4の主成分として実施例1と同様の電融マグネ
シア粉末を用い、この電融マグネジア粉末に、Ga2O
3を適当量加えて混合し、これを電気絶縁粉末4として
準備した。
以下、実施例1と同様にして、試料番号27〜32のシ
ーズヒータを完成した。
また、これらのシーズヒータについて、実施例1と同様
にして初期熱時絶縁抵抗値、熱時絶縁抵抗値の経時変化
を測定した。
この測定結果のうち、第6表に初期熱時絶縁抵抗値、1
1日後の熱時絶縁抵抗値、寿命を示す。
また、第11図に熱時絶縁抵抗値の経時変化を示し、第
12図にGa2O3の添加量と11日後の熱時絶縁抵抗
値の関係を示す。なお、第11図において、g−1はそ
れぞれ試料番号27〜32の各シーズヒータの場合を示
す。
第6表および゛第11図から明らかなように、試料番号
27〜31のシーズヒータ、すなわちGa2O3の添加
量が0.1〜10重量%のシーズヒータは従来の試料番
号1のシーズヒータに比べて熱時絶縁抵抗値の低下が少
なく良好であつた。また、試料番号32のシーズヒータ
は完成初期の熱時絶縁抵抗値が低く、実用に供し得ない
。また、第12図から明らかなように、Ga2O3の添
加量が0.1〜10重量%のシーズヒータは連続通電開
始から11日後の熱時絶縁抵抗値が従来の試料番号1の
シーズヒータに比べ高い値を示した。
このようにGa2O3の添加量を0.1〜10重量%と
した電気絶縁粉末4を用いて構成したシーズヒータは熱
時絶縁抵抗値の低下が少ないものとなつた。実施例 6 電気絶縁粉末4の主成分として実施例1と同様の電融マ
グネシア粉末を用い、この電融マグネシア粉末に、Sn
O2を適当量加えて混合し、これを電気絶縁粉末4とし
て準備した。
以下、実施例1と同様にして、試料番号33〜38のシ
ーズヒータを完成した。
また、これらのシーズヒータについて、実施例1と同様
にして初期熱時絶縁抵抗値、熱時絶縁抵抗値の経時変化
、寿命を測定した。
この測定結果のうち、第7表に初期熱時絶縁抵抗値、1
1日後の熱時絶縁抵抗値、寿命を示す。
また、第13図に熱時絶縁抵抗値の経時変化を示し、第
14図にSnO2の添加量と11日後の熱時絶縁抵抗値
の関係を示す。なお、第13図において、m−rはそれ
ぞれ試料番号33〜38の各シーズヒータの場合を示す
第7表および゛第]3図から明らかなように、試料番号
33〜37のシーズヒータ、すなわちSnO2の添加量
が0.1〜10重量%のシーズヒータは従来の試料番号
1のシーズヒータに比べて熱時絶縁抵抗値の低下が少な
く良好であつた。また、試料番号38のシーズヒータは
完成初期の熱時絶縁抵抗値が低く、実用に供し得ない。
また、第14図から明らかなように、SnO2の・添加
量が0.1〜10重量%のシーズヒータは連続通電開始
から11日後の熱時絶縁抵抗値が従来の試料番号1のシ
ーズヒータに比べ、高い値を示した。
このように、SnO2の添加量を0.1〜10重量%と
した電気絶縁粉末4を用いて構成したシーズヒータは熱
時絶縁抵抗値の低下が少ないものとなつた。実施例 7 電気絶縁粉末4の主成分として電融マグネシア粉末を用
い、この電融マグネシア粉末に、NiOとCOOを適当
量加えて混合し、これを電気絶縁粉末4として準備した
なお、NiOの添加量とCOOの添加量は同一とした。
以下、実施例1と同様にして、試料番号39〜44のシ
ーズヒータを完成した。
また、これらのシーズヒータについて、実施例1と同様
にして初期熱時絶縁抵抗値、熱時絶縁抵抗値の経時変化
を測定した。
この測定結果のうち、第8表に初期熱時絶縁抵抗値、1
1日後の熱時絶縁抵抗値を示す。
また、第15図に熱時絶縁抵抗値の経時変化を示し、第
16図にNiOとCOOの総添加量と11日後の熱時絶
縁抵抗値の関係を示し、第22図にNiOとCOOの総
添加量と寿命の関係を示す。
なお、第15図において、S−xはそれぞれ試料番号3
9〜44の各シーズヒータの場合を示す。
第8表および゛第15図から明らかなように、試料番号
39〜43のシーズヒータ、すなわちNiOとCOOの
総添加量が0.1〜10重量%のシ一てヒータは従来の
試料番号1のシーズヒータに比べて熱時絶縁抵抗値の低
下が少なく良好であつた。また、試料番号44のシーズ
ヒータは完成初期の熱時絶縁抵抗値が低く、実用に供し
得ない。また、第16図から明らかなように、NiOと
COOの総添加量が0.1〜10重量%のシーズヒータ
は連続通電開始から11日後の熱時絶縁抵抗値が従来の
試料番号1のシーズヒータに比べ、高い値を示した。
このようにNlOとCOOの総添加量を0.1〜10重
量%とした電気絶縁粉末4を用いて構成したシーズヒー
タは熱時絶縁抵抗値の低下が少ないものとなつた。
実施例 8 電気絶縁粉末4の主成分として電融マグネシア粉末を用
い、この電融マグネシア粉末にNiOとCuOとGa2
O3を適当量加えて混合し、これを電気絶縁粉末4とし
て準備した。
なお、NiOの添加量とCuOの添加量とGa2O3の
添加量は同一とした。以下、実施例1と同様にして、試
料番号45〜50のシーズヒータを完成した。また、こ
れらのシーズヒータについて、実施例1と同様にして初
期熱時絶縁抵抗値、熱時絶縁抵抗値の経時変化を測定し
た。
この測定結果のうち、第9表に初期熱時絶縁抵抗値、1
1日後の熱時絶縁抵抗値を示す。
また、第17図に熱時絶縁抵抗値の経時変化を示し、第
18図にNiOとCuOとGa2O3の総添加量と11
日後の熱時絶縁抵抗値の関係を示す。
なお、第17図において、イ〜へはそれぞれ試料番号4
5〜50の各シーズヒータの場合を示す。第9表および
゛第17図から明らかなように、試料番号45〜49の
シーズヒータ、すなわちNiOとCuOとGa2O3の
総添加量が0.1〜10重量%のシ一ズヒータは従来の
試料番号1のシーズヒータに比べて熱時絶縁抵抗値の低
下が少なく良好であつた。また、試料番号50のシーズ
ヒータは完成初期の熱時絶縁抵抗値が低く、実用に供し
得ない。また、第18図から明らかなように、NiOと
CuOとGa2O3の総添加量が0.1〜10重量%の
シーズヒータは連続通電開始から11日後の熱時絶縁抵
抗値が従来の試料番号1のシーズヒータに比べ高い値を
示した。このようにNiOとCuOとGa2O3の総添
加量を0.1〜10重量%とした電気絶縁粉末4を用い
て構成したシーズヒータは熱時絶縁抵抗値の低下が少な
いものとなつた。
実施例 9 電気絶縁粉末4の主成分として実施例1と同様の電融マ
グネシア粉末を用い、この電融マグネシア粉末にFe2
O3を適当量加えて混合し、これを電気絶縁粉末4とし
て準備した。
以下、実施例1と同様にして、試料番号51〜56のシ
ーズヒータを完成した。
また、これらのシーズヒータについて、実施例1と同様
にして初期熱時絶縁抵抗値、熱時絶縁抵抗値の経時変化
を測定した。
この測定結果のうち、第10表に初期熱時絶縁抵抗値、
11日後の熱時絶縁抵抗値を示す。
また、第19図に熱時絶縁抵抗値の経時変化を示し、第
20図にFe2O3の添加量と11日後の熱時絶縁抵抗
値の関係を示す。
なお、第19図において、卜〜ヲはそれぞれ試料番号5
1〜56の各シーズヒータの場合を示す。
第10表および第19図から明らかなように、試料番号
51〜55のシーズヒータ、すなわちFe2O3の添加
量が0.1〜10重量%のシーズヒータは従来の試料番
号1のシーズヒータに比べて熱時絶縁抵抗値の低下が少
なく良好であつた。また、試料番号56のシーズヒータ
は完成初期の熱時絶縁抵抗値が低く、実用に供し得ない
。また、第20図から明らかなように、Fe2O3の添
加量が0.1〜10重量%のシーズヒータは連続通電開
始から11日後の熱時絶縁抵抗値が従来の試料番号1の
シーズヒータに比べ、高い値を示した。
このように、Fe2O3の添加量を0.1〜10重量%
とした電気絶縁粉末4を用いて構成したシーズヒータは
熱時絶縁抵抗値の低下が少ないものとなつた。実施例
10 電気絶縁粉末4の主成分として電融マグネシア粉末を用
い、この電融マグネシア粉末にFe3O4を適当量加え
て混合し、これを電気絶縁粉末4として準備した。
以下、実施例1と同様にして、試料番号57〜62のシ
ーズヒータを完成した。
また、これらのシーズヒータについて、実施例1と同様
にして初期熱時絶縁抵抗値、熱時絶縁抵抗値の経時変化
を測定した。
この測定結果のうち、第11表に初期熱時絶縁抵抗値、
11日後の熱時絶縁抵抗値を示す。
また、第21図に熱時絶縁抵抗値の経時変化を示し、第
22図にFe3O4の添加量と11日後の熱時絶縁抵抗
値の関係を示す。
なお、第21図において、ワ〜ソはそれぞれ試料番号5
7〜62の各シーズヒータの場合を示す。
第11表および゛第21図から明らかなように、試料番
号57〜61のシーズヒータ、すなわちFe3O4の添
加量が0.1〜10重量%のシーズヒータは従来の試料
番号1のシーズヒータに比べて熱時絶縁抵抗値の低下が
少なく良好であつた。また、試料番号62のシーズヒー
タは完成初期の熱時絶縁抵抗値が低く、実用に供し得な
い。また、第22図から明らかなように、Fe3O4の
添加量が0.1〜10重量%のシーズヒータは連続通電
開始から11日後の熱時絶縁抵抗値が従来の試料番号1
のシーズヒータに比べ、高い値を示した。
このように、Fe3O4の添加量を0.1〜10重量%
とした電気絶縁粉末4を用いて構成したシーズヒータは
熱時絶縁抵抗値の低下が少ないものとなつた。なお、上
記実施例1〜10において添加される酸化物がNlO.
COO.WO3、CuO.Ga2O3、SnO2、Fe
2O3、Fe3O4の場合について説明したが、CO2
O3、CO3O4、ZnOを添加した場合についても同
様の傾向であつた。
また、電熱線2としてニクロム線第1種を用いたが、第
12表に示す線材を用いても同様の結果が得られ、金属
パイプ3についても第13表に示すものを用いても同様
の結果が得られた。
また、上記実施例1〜10において、低融点ガラス5、
耐熱性樹脂6で封口したが、封口しない場合においても
同様の傾向を示した。
以上の説明から明らかなように、本発明の電気絶縁材料
は、マグネシア粉末にNiO.COO、CO2O3、W
O3、CuO.Ga2O3、SnO2、ZnO、Fe2
O3Fe3O4の群から選ばれる少くとも一種の酸化物
を0.1〜10重量%添加してなるものであり、金属材
料と併用して高温で使用しても絶縁劣化の生じない優れ
たものが得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は一般的なシーズヒータの断面図、第2図は一般
的な温センサーの断面図、第3〜22図は本発明の実施
例に係り、第3,5,7,9,11,]3,15,17
,19,21図は通電日数と熱時絶縁抵抗値の特性図、
4,6,8,10,12,14,16,18,20,2
2図は酸化物の添加量と熱時絶縁抵抗値の特性図である
。 4・・・・・・電気絶縁材料。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 マグネシア粉末に、NiO、CoO、Co_2O_
    3、Co_3O_4、WO_3、CuO、Ga_2O_
    3、SnO_2、ZnO、Fe_2O_3、Fe_3O
    _4の群から選ばれる少くとも一種の酸化物を0.1〜
    10重量%添加してなる電気絶縁材料。
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