JPS6047710B2 - シ−ズヒ−タ - Google Patents
シ−ズヒ−タInfo
- Publication number
- JPS6047710B2 JPS6047710B2 JP8729081A JP8729081A JPS6047710B2 JP S6047710 B2 JPS6047710 B2 JP S6047710B2 JP 8729081 A JP8729081 A JP 8729081A JP 8729081 A JP8729081 A JP 8729081A JP S6047710 B2 JPS6047710 B2 JP S6047710B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resistance value
- insulation resistance
- sheathed heater
- added
- powder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Resistance Heating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はシーズヒータに関し、特に寿命が長くかつ、長
時間使用後の高温ての絶縁抵抗値(以下熱時絶縁抵抗値
と称す)の高いシーズヒータを提供しようとするもので
ある。
時間使用後の高温ての絶縁抵抗値(以下熱時絶縁抵抗値
と称す)の高いシーズヒータを提供しようとするもので
ある。
一般にシーズヒータは第1図に示すように両端に端子棒
1を備えたコイル状の電熱線2を金属パイプ3に挿入し
、この金属パイプ3にマグネシア粉末等の電気絶縁粉末
4を充填してなり、必要に応じて金属パイプ3の両端を
低融点ガラス5および耐熱性樹脂6で完全封口してなる
ものである。
1を備えたコイル状の電熱線2を金属パイプ3に挿入し
、この金属パイプ3にマグネシア粉末等の電気絶縁粉末
4を充填してなり、必要に応じて金属パイプ3の両端を
低融点ガラス5および耐熱性樹脂6で完全封口してなる
ものである。
この加熱部品としてのシーズヒータは、その非常に優れ
た性能・品質・簡便さなどから飛躍的に多用されてきて
おり、家電製品を初め、各種工業用や宇宙開発・原子力
などの特殊用途に至るまてその市場範囲は拡大してきて
いる。その中でも高温用シーズヒータの用途は今後さら
に伸びていくものと思われる。ところが、世界的視野で
高温用シーズヒータの性能および品質の現状をみると、
十分に熱時絶縁抵抗値を保証し、かつ耐久性能を保証し
うるシーズヒータが存在していなかつた。
た性能・品質・簡便さなどから飛躍的に多用されてきて
おり、家電製品を初め、各種工業用や宇宙開発・原子力
などの特殊用途に至るまてその市場範囲は拡大してきて
いる。その中でも高温用シーズヒータの用途は今後さら
に伸びていくものと思われる。ところが、世界的視野で
高温用シーズヒータの性能および品質の現状をみると、
十分に熱時絶縁抵抗値を保証し、かつ耐久性能を保証し
うるシーズヒータが存在していなかつた。
特に諸外国では生活環境や規格および国民性の違いによ
つて、吸湿絶縁性能をあまり重視せずに、むしろ簡便な
樹脂封口やプラスチック成型体などでの封口ですまして
いるものがほとんどであつた。
つて、吸湿絶縁性能をあまり重視せずに、むしろ簡便な
樹脂封口やプラスチック成型体などでの封口ですまして
いるものがほとんどであつた。
ところが、ガラス等で完全封口したもの以外は、ほとん
ど密封が不十分であつたり、透湿性があつたりして、高
温多湿の条件下に長時間おかれると、その絶縁性を著し
く劣化させてしまい、感電や漏電等の事故となる危険が
あつた。
ど密封が不十分であつたり、透湿性があつたりして、高
温多湿の条件下に長時間おかれると、その絶縁性を著し
く劣化させてしまい、感電や漏電等の事故となる危険が
あつた。
これに対し、ガラス5により完全封口したものは耐湿性
能が極めて良好であることが知られている。
能が極めて良好であることが知られている。
しかし、完全封口を施した場合、ヒータ使用時の温度が
650℃を越えると熱時絶縁抵抗値が低下Jし、結果的
に耐久性能が悪くなる現象がみられた。
650℃を越えると熱時絶縁抵抗値が低下Jし、結果的
に耐久性能が悪くなる現象がみられた。
特に金属パイプ3の表面温度が高くなるほどこの傾向が
著しく大きくなつていた。この理由は以下の通りである
と想定される。
著しく大きくなつていた。この理由は以下の通りである
と想定される。
すなわち、完全封口されたシーズヒータの内部は酸5素
が不十分てあり、電熱線2が酸化しても非常に薄い酸化
膜となり、しかもこの酸化膜は不連続である。また、酸
化反応によりシーズヒータ内部は減圧状態となり残存す
る窒素が酸化膜の不連続な部分や薄い酸化膜を通つて電
熱線2内部に拡散し、消費される。この結果、シーズヒ
ータ内部は真空に近い状態となる。さらに、″゛シーズ
ヒータ内部が真空に近い状態となると、酸化膜が使用中
に徐々に蒸発し、続いて電熱線2の成分元素も蒸発に至
る。これらの蒸発した酸化物や金属は電気絶縁粉末4と
反応したり、またごくわずかの空隙に存在し、熱時絶縁
抵抗値を著しく低下させることになる。さらに、電熱線
2の成分元素の蒸発によつて電熱線2が細くなり、つい
には断線する。このように従来のシーズヒータは熱時絶
縁抵抗値が劣化しやすく、かつ寿命の短いものであつた
。このため、本発明者らは、電気絶縁粉末4に着目し、
各種検討した結果、電気絶縁粉末4として酸化ニッケル
または酸化コバルトを添加し、電熱線2の成分元素の蒸
発現象を抑えることにより、所期の目的てある長時間使
用後の熱時絶縁抵抗値の高い、かつ寿命の長いシーズヒ
ータが得られるという結論を得ている。しかし、このシ
ーズヒータは添加する酸化物自6体の固有抵抗値がマグ
ネシア等の絶縁粉末に比較して低いために熱時絶縁抵抗
値が全体的に低くなるものであつた。
が不十分てあり、電熱線2が酸化しても非常に薄い酸化
膜となり、しかもこの酸化膜は不連続である。また、酸
化反応によりシーズヒータ内部は減圧状態となり残存す
る窒素が酸化膜の不連続な部分や薄い酸化膜を通つて電
熱線2内部に拡散し、消費される。この結果、シーズヒ
ータ内部は真空に近い状態となる。さらに、″゛シーズ
ヒータ内部が真空に近い状態となると、酸化膜が使用中
に徐々に蒸発し、続いて電熱線2の成分元素も蒸発に至
る。これらの蒸発した酸化物や金属は電気絶縁粉末4と
反応したり、またごくわずかの空隙に存在し、熱時絶縁
抵抗値を著しく低下させることになる。さらに、電熱線
2の成分元素の蒸発によつて電熱線2が細くなり、つい
には断線する。このように従来のシーズヒータは熱時絶
縁抵抗値が劣化しやすく、かつ寿命の短いものであつた
。このため、本発明者らは、電気絶縁粉末4に着目し、
各種検討した結果、電気絶縁粉末4として酸化ニッケル
または酸化コバルトを添加し、電熱線2の成分元素の蒸
発現象を抑えることにより、所期の目的てある長時間使
用後の熱時絶縁抵抗値の高い、かつ寿命の長いシーズヒ
ータが得られるという結論を得ている。しかし、このシ
ーズヒータは添加する酸化物自6体の固有抵抗値がマグ
ネシア等の絶縁粉末に比較して低いために熱時絶縁抵抗
値が全体的に低くなるものであつた。
本発明は上記事情に鑑み、上記従来のシーズヒータの欠
点を解消し、さらに酸化物の添加による2熱時絶縁抵抗
値の全体的な低下を防止し、所期の目的を達成するシー
ズヒータを提供しようとするものである。
点を解消し、さらに酸化物の添加による2熱時絶縁抵抗
値の全体的な低下を防止し、所期の目的を達成するシー
ズヒータを提供しようとするものである。
本発明の特徴は、三価元素を固溶させた酸化ニッケルま
たは酸化コバルトを添加した電気絶縁紛3末を用いるこ
とにある。
たは酸化コバルトを添加した電気絶縁紛3末を用いるこ
とにある。
上記三価元素であるアルミニウム、ガリウム、インジウ
ムの群から選ばれる少くとも一種の元素を固溶させた酸
化ニッケルまたは酸化コバルトは固有抵抗値が高くなり
、この酸化ニッケルまたは3酸化コバルトを添加した電
気絶縁粉末を用いると熱時絶縁抵抗値が低下することは
ない。
ムの群から選ばれる少くとも一種の元素を固溶させた酸
化ニッケルまたは酸化コバルトは固有抵抗値が高くなり
、この酸化ニッケルまたは3酸化コバルトを添加した電
気絶縁粉末を用いると熱時絶縁抵抗値が低下することは
ない。
また、上記の酸化ニッケルや酸化コバルトは、従来と同
様に、電熱線2の成分元素の蒸発現象を抑える作用をす
るために、熱時絶縁抵抗値の劣化や寿命の低下が防止さ
れる。
様に、電熱線2の成分元素の蒸発現象を抑える作用をす
るために、熱時絶縁抵抗値の劣化や寿命の低下が防止さ
れる。
以下、本発明の実施例について添付図面を参照して説明
する。
する。
実施例1
ます、電気絶縁粉末4として、従来使用されていた電融
マグネシア粉末に、アルミニウム、ガリウムまたはイン
ジウムを固溶させた酸化ニッケルを添加したものを準備
する。
マグネシア粉末に、アルミニウム、ガリウムまたはイン
ジウムを固溶させた酸化ニッケルを添加したものを準備
する。
なお、比較のために酸化ニッケルのみを添加したもの、
および従来品としてマグネシア粉末のみのものを準備し
た。また酸化ニッケルの粒径は5ミクロン以下とした。
次に金属バイブ3としてNCF2P(商品名インコロイ
800)を用い、電熱線2としてニクロム線第1種を用
いた。この電熱線2をコイル状とし、両端に端子棒1を
接続し、これを上記金属バイブ3に挿入後、あらかじめ
準備しておいた上記電気絶縁粉末4を各金属バイブ3に
充填し、圧延減径、焼鈍の各工程を経たのち、さらに金
属バイブ3の両端を低融点ガラス5および樹脂6で完全
封口し外径6.6Tr0rL1長さ50?の試料A−W
を作成した。なお、各試料番号A−Wにおける添加酸化
ニッケルの量およびこの酸化ニッケルに固容させた三価
元素の種類は第1表に示す通りとした。完成された各試
料の初期特性として室温時における絶縁抵抗値と金属バ
イブ表面温度750゜Cでの熱時絶縁抵抗値を測定する
とともに、金属バイブ表面温度950゜Cとした連続通
電による電熱線が断線するまでの日数を調べ、この結果
を第1表に示す。また、上記試料番号A,L,Mについ
て、金属バイブ表面温度950゜Cとした連続通電にお
ける金J属バイブ表面温度750′Cての熱時絶縁抵抗
値の経時変化を調べ、この結果を第2図に示す。
および従来品としてマグネシア粉末のみのものを準備し
た。また酸化ニッケルの粒径は5ミクロン以下とした。
次に金属バイブ3としてNCF2P(商品名インコロイ
800)を用い、電熱線2としてニクロム線第1種を用
いた。この電熱線2をコイル状とし、両端に端子棒1を
接続し、これを上記金属バイブ3に挿入後、あらかじめ
準備しておいた上記電気絶縁粉末4を各金属バイブ3に
充填し、圧延減径、焼鈍の各工程を経たのち、さらに金
属バイブ3の両端を低融点ガラス5および樹脂6で完全
封口し外径6.6Tr0rL1長さ50?の試料A−W
を作成した。なお、各試料番号A−Wにおける添加酸化
ニッケルの量およびこの酸化ニッケルに固容させた三価
元素の種類は第1表に示す通りとした。完成された各試
料の初期特性として室温時における絶縁抵抗値と金属バ
イブ表面温度750゜Cでの熱時絶縁抵抗値を測定する
とともに、金属バイブ表面温度950゜Cとした連続通
電による電熱線が断線するまでの日数を調べ、この結果
を第1表に示す。また、上記試料番号A,L,Mについ
て、金属バイブ表面温度950゜Cとした連続通電にお
ける金J属バイブ表面温度750′Cての熱時絶縁抵抗
値の経時変化を調べ、この結果を第2図に示す。
この第1表から、初期特性の熱時絶縁抵抗値について検
討してみると、酸化ニッケルを添加した試料番号B,D
,H,J,L,Nではマグネシア4粉末のみを用いた従
来品である試料番号Aに比較して10〜20%低下し、
さらに酸化ニッケルの添加量がw重量%以上である試料
番号P,R,Uでは実使用に供し得ないまでに低下して
しまう。
討してみると、酸化ニッケルを添加した試料番号B,D
,H,J,L,Nではマグネシア4粉末のみを用いた従
来品である試料番号Aに比較して10〜20%低下し、
さらに酸化ニッケルの添加量がw重量%以上である試料
番号P,R,Uでは実使用に供し得ないまでに低下して
しまう。
これに対して、本発明実施例てある試料番号C,E,F
,G,I,K,M,O,Q,S,T,ては試料番号A以
上となつた。一方、断線日数について検討してみると、
本発明実施例の試料番号C,E,F,G,I,K,M,
O,Q,S,Tは酸化ニッケルを添加した試料番号B,
D,H,J,L,N,P,R,Uと同程度であり、従来
品の試料番号Aに比べて大きく改善されている。
,G,I,K,M,O,Q,S,T,ては試料番号A以
上となつた。一方、断線日数について検討してみると、
本発明実施例の試料番号C,E,F,G,I,K,M,
O,Q,S,Tは酸化ニッケルを添加した試料番号B,
D,H,J,L,N,P,R,Uと同程度であり、従来
品の試料番号Aに比べて大きく改善されている。
以上の結果から本発明における三価元素を固溶させた酸
化ニッケルの添加量は0.1〜3唾量%が適当である。
この添加量が0.1重量%以下ては電熱線の成分元素の
蒸発現象を抑える能力が不足し、効果がほとんど認めら
れない。また、同添加量が3呼量%以上となると酸化ニ
ッケルの固有抵抗値の影響で完成品初期の熱時絶縁抵抗
値が低く、実用に供し得ない。また、第2図から明らか
なように、酸化ニッケルを添加した試料番号Lに比較し
て、三価元素であるアルミニウムを固溶させた酸化ニッ
ケルを添加した試料番号Mは熱時絶縁抵抗値が全体的に
高くなつている。
化ニッケルの添加量は0.1〜3唾量%が適当である。
この添加量が0.1重量%以下ては電熱線の成分元素の
蒸発現象を抑える能力が不足し、効果がほとんど認めら
れない。また、同添加量が3呼量%以上となると酸化ニ
ッケルの固有抵抗値の影響で完成品初期の熱時絶縁抵抗
値が低く、実用に供し得ない。また、第2図から明らか
なように、酸化ニッケルを添加した試料番号Lに比較し
て、三価元素であるアルミニウムを固溶させた酸化ニッ
ケルを添加した試料番号Mは熱時絶縁抵抗値が全体的に
高くなつている。
このように、三価元素を固溶させた酸化ニッケルは熱時
絶縁抵抗値の全体的な低下を防止するように作用すると
ともに、長時間使用後の熱時絶縁抵抗値を高め、かつ寿
命を長くするように作用することが明らかとなつた。
絶縁抵抗値の全体的な低下を防止するように作用すると
ともに、長時間使用後の熱時絶縁抵抗値を高め、かつ寿
命を長くするように作用することが明らかとなつた。
l実施例2
電気絶縁粉末4として、従来使用されていた電融マグネ
シア粉末に、アルミニウム、ガリウムまたはインジウム
を固溶させた酸化コバルトを添加したものを準備し、以
下実施例1と同様にして、試料b−wを作成した。
シア粉末に、アルミニウム、ガリウムまたはインジウム
を固溶させた酸化コバルトを添加したものを準備し、以
下実施例1と同様にして、試料b−wを作成した。
なお、酸化コバルトの粒径は5ミクロン以下とした。
また、各試料番号b−wにおける添加した酸化゛コバル
トの量およびこの酸化コバルトに固溶させた三価元素の
種類は第2表に示す通りとした。
トの量およびこの酸化コバルトに固溶させた三価元素の
種類は第2表に示す通りとした。
また、作成した各試料について実施例1と同様の測定を
行い、この結果を第2表に示す。第2表から明らかなよ
うに、初期特性の熱時絶縁抵抗値について検討すると、
酸化コバルトを添加した試料番号B,d,h,j,l,
nではマグネシア粉末のみを用いた従来ひである試料番
号Aに比較して10〜40%近く低下し、さらに酸化コ
バルトの添加量がw重量%以上である試料番号P,r,
uでは実使用に供し得ないまでに低下してしまう。
行い、この結果を第2表に示す。第2表から明らかなよ
うに、初期特性の熱時絶縁抵抗値について検討すると、
酸化コバルトを添加した試料番号B,d,h,j,l,
nではマグネシア粉末のみを用いた従来ひである試料番
号Aに比較して10〜40%近く低下し、さらに酸化コ
バルトの添加量がw重量%以上である試料番号P,r,
uでは実使用に供し得ないまでに低下してしまう。
これに対して、本発明実施例である試料番号C9e9f
9g9l9k9m9O9q9s9tでは試料番号A以上
となつた。
9g9l9k9m9O9q9s9tでは試料番号A以上
となつた。
冫 一方、断線日数について検討してみると、本発明実
施例の試料番号C,e,f,g,i,k,m,O,q,
s,tは酸化コバルトを添加した試料番号B9d9h9
j9l9n9p9r!uと同程度であり、従来品の試料
番号Aに比べて大きく改善されている。
施例の試料番号C,e,f,g,i,k,m,O,q,
s,tは酸化コバルトを添加した試料番号B9d9h9
j9l9n9p9r!uと同程度であり、従来品の試料
番号Aに比べて大きく改善されている。
従つて本発明における三価元素を固溶させた酸化コバル
トの添加量は、0.1〜3鍾量%が適当である。
トの添加量は、0.1〜3鍾量%が適当である。
この添加量が0.1重量%以下では電熱線の成分元素の
蒸発現象を抑える能力が不足し、効果がほとんど認めら
れない。また、同添加量が3踵量%以上となると酸化コ
バルトの固有抵抗値の影響で完成品初期の熱時絶縁抵抗
値が低く、実用に供し得ない。
蒸発現象を抑える能力が不足し、効果がほとんど認めら
れない。また、同添加量が3踵量%以上となると酸化コ
バルトの固有抵抗値の影響で完成品初期の熱時絶縁抵抗
値が低く、実用に供し得ない。
このように、三価元素を固溶させた酸化コバルトは、熱
時絶縁抵抗値の全体的な低下を防止するように作用する
とともに、長時間使用後の熱時絶縁抵抗値を高め、かつ
寿命を長くするように作用することが明らかとなつた。
時絶縁抵抗値の全体的な低下を防止するように作用する
とともに、長時間使用後の熱時絶縁抵抗値を高め、かつ
寿命を長くするように作用することが明らかとなつた。
また、上記実施例において、酸化ニッケルまたは酸化コ
バルトが添加される電気絶縁粉末4の母゜材としてマグ
ネシア粉末の場合について説明したが、その他のアルミ
ナ粉末・シリカ粉末を用いてもよい。また、マグネシア
粉末を用いる場合においてもマグネシア粉末の種類によ
り、その特性を維持しながら本発明効果が付加される。
例えば固有抵抗の高いマグネシア粉末に酸化ニッケルま
たは酸化コバルトを添加した電気絶縁粉末を用いれば絶
縁抵抗値のより高いシーズヒータを得ることができ、ま
た比較的寿命の長い高純度マグネシア粉末に酸化ニッケ
ルまたは酸化コバルトを添加した電気絶縁粉末を用いる
と、寿命のより長いシーズヒータが得られる。さらに、
電熱線2としてニクロム線を用いたが、第3表に示す線
材を用いても同様の効果が得られ、金属バイブについて
も第4表に示すものを用いても同様の効果が得られる。
バルトが添加される電気絶縁粉末4の母゜材としてマグ
ネシア粉末の場合について説明したが、その他のアルミ
ナ粉末・シリカ粉末を用いてもよい。また、マグネシア
粉末を用いる場合においてもマグネシア粉末の種類によ
り、その特性を維持しながら本発明効果が付加される。
例えば固有抵抗の高いマグネシア粉末に酸化ニッケルま
たは酸化コバルトを添加した電気絶縁粉末を用いれば絶
縁抵抗値のより高いシーズヒータを得ることができ、ま
た比較的寿命の長い高純度マグネシア粉末に酸化ニッケ
ルまたは酸化コバルトを添加した電気絶縁粉末を用いる
と、寿命のより長いシーズヒータが得られる。さらに、
電熱線2としてニクロム線を用いたが、第3表に示す線
材を用いても同様の効果が得られ、金属バイブについて
も第4表に示すものを用いても同様の効果が得られる。
また、上記実施例では完全封口した場合につい て説明
したが、完全封口していないシーズヒータにおいても電
気絶縁粉末の充填密度が高く、酸素・窒素等のガス成分
が内部まで拡散しにくい場合には同様の効果が期待でき
る。
したが、完全封口していないシーズヒータにおいても電
気絶縁粉末の充填密度が高く、酸素・窒素等のガス成分
が内部まで拡散しにくい場合には同様の効果が期待でき
る。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば三価元
素を固溶させた酸化ニッケルまたは酸化コバルトを添加
した電気絶縁粉末を用いることにより、熱時絶縁抵抗値
が高く、かつ劣化せず、寿命の長いシーズヒータを提供
することができる。
素を固溶させた酸化ニッケルまたは酸化コバルトを添加
した電気絶縁粉末を用いることにより、熱時絶縁抵抗値
が高く、かつ劣化せず、寿命の長いシーズヒータを提供
することができる。
第1図は一般的なシーズヒータの断面図、第2図は異な
る電気絶縁粉末を用いた各シーズヒータの熱時絶縁抵抗
値の時間特性図てある。 2・・・・・・電熱線、3・・・・・・金属バイブ、4
・・・・・・電気絶縁粉末。
る電気絶縁粉末を用いた各シーズヒータの熱時絶縁抵抗
値の時間特性図てある。 2・・・・・・電熱線、3・・・・・・金属バイブ、4
・・・・・・電気絶縁粉末。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 金属パイプに電熱線を挿入するとともに電気絶縁粉
末を充填してなるシーズヒータにおいて、前記電気絶縁
粉末には三価元素を固溶した酸化ニッケルまたは酸化コ
バルトを添加してなるシーズヒータ。 2 三価元素はアルミニウム・ガリカム・インジウムの
群から選ばれる少くとも一種の元素であることを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載のシーズヒータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8729081A JPS6047710B2 (ja) | 1981-06-05 | 1981-06-05 | シ−ズヒ−タ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8729081A JPS6047710B2 (ja) | 1981-06-05 | 1981-06-05 | シ−ズヒ−タ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57202088A JPS57202088A (en) | 1982-12-10 |
JPS6047710B2 true JPS6047710B2 (ja) | 1985-10-23 |
Family
ID=13910667
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8729081A Expired JPS6047710B2 (ja) | 1981-06-05 | 1981-06-05 | シ−ズヒ−タ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6047710B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57202673A (en) * | 1981-06-08 | 1982-12-11 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Sheathed heater |
-
1981
- 1981-06-05 JP JP8729081A patent/JPS6047710B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57202088A (en) | 1982-12-10 |
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