JPS6157597B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、設定されたオン時刻より一定時間先
だつて、もしくは遅れて、負荷をオンもしくはオ
フすることによつて、電気毛布や、温風機などの
実際の使用可能状態になるまでに時間遅れを有す
る負荷を制御し、使用者は、実際に使用しはじめ
たい時刻を設定しておけば、必要な予熱時間を含
めて負荷を制御するタイマーを提供することを第
１の目的とする。

また、たとえば電気毛布と温風機とを組合せて
使用する場合に便利なように、ただ１組のオン時
刻とオフ時刻とを設定するだけで、複数の負荷を
効率よく、制御するタイマーを提供することを第
２の目的とする。また、周囲温度を検出・測定す
ることによつて必要な予熱時間を算出して負荷を
制御するタイマーを提供することを第３の目的と
する。

従来の電子タイマーは、設定した時刻になる
と、オンもしくはオフするだけであつた。たとえ
ば、電気毛布や、温風機などの暖房機をタイマー
で制御する場合には、温度の立ち上り時間も考慮
して、実際に使用をはじめたい時間から立ち上り
時間を引いた時間を計算してからタイマーにセツ
トしなければならなかつた。

本発明は就寝時刻と起床時刻を設定する時刻設
定部と、任意の時刻を記憶する時刻記憶部と、基
準クロツクパルスをカウントし前記時刻記憶部に
記憶された時刻を進ませ現在時刻を前記時刻記憶
部に記憶させる時刻計数部と、就寝用採暖具への
電源を供給または遮断するコンセントＡと、起居
用採暖具への電源の供給または遮断するコンセン
トＢと、前記コンセントＡ，Ｂの電源の供給を制
御する制御部とを有し、前記制御部はコンセント
Ａに前記就寝時刻よりも早く電源を供給し、前記
起床時刻に電源を遮断するコンセントＡ制御部
と、コンセントＢに前記就寝時刻よりも遅く電源
を遮断し、前記起床時刻よりも早く電源を供給す
るコンセントＢ制御部とから構成される。

以下、本発明の一実施例の図面とともに具体的
に説明する。

第１図は本発明一実施例に負荷を接続した使用
状態の説明図である。第２図は本発明一実施例の
構成ブロツク図である。これらの図において、１
は本体、２はその表示部で、蛍光表示管などを用
いる。３はオン時刻などを設定する時刻設定部で
ある。４はコンセントＡでここには電気毛布５が
接続されている。６はコンセントＢでここには石
油温風機７が接続されている。８はタイマーの電
源用のコンセントである。１０は主制御部１１な
らびに全体への電源および基準クロツクパルスを
供給する電源部、１２，１３はそれぞれコンセン
トへの電源を開閉するためのリレー駆動部、１４
は停電時の時のために主制御部の電源をバツクア
ツプするバツテリーである。１５および１６は周
囲環境監視部で、サーミスタ１５とその抵抗値か
ら温度信号に変換する増巾器およびＤ／Ａ変換部
１６より成る。

主制御部１１はいわゆるマイクロコンピユータ
ーによつて構成されており、その内部に、データ
メモリ、プログラムメモリ、論理演算部、入力バ
ツフア・出力バツフアなどを有しており、必要な
制御ロジツクはほとんどこの部分で行う。

第３図および第４図を参照して本発明の内容を
詳細に説明すると、今、タイマーによつて制御さ
れる負荷として電気毛布がコンセントＡに、そし
て石油温風機がコンセントＢに接続されていると
する。そして、使用者はオン時刻からオフ時刻ま
での間、就寝しようとして、それぞれオン時刻Ｔ
_ONとオフ時刻Ｔ_OFFをタイマーに設定する。

従来のタイマーでは、これら設定された時刻Ｔ
_ONからＴ_OFFまでの間だけ負荷に通電してたが、
実際の電気毛布のような暖房器具は、通電を開始
してもすぐには暖かくならない。従つて設定する
際にはこのようなプレヒート時間も考慮してタイ
マーにセツトしなければならないという不便さが
ある。

これに対して本発明では、設定されたオン時刻
Ｔ_ONに先だつてTMだけ早く（すなわちTM＝プ
レヒート時間）コンセントＡをオンにして電気毛
布に通電を開始するものである。従つて電気毛布
は第３図に示した毛布温度のように、使用者が設
定したＴ_ONでは、毛布温度が暖かくなつている。

更にコンセントＢには石油温風機が接続されて
おり、これは、就寝中は室温を高くする必要がな
いのでオフにしておけば良いが、これも就寝直後
からTDの遅延時間だけ遅れてオフする方がよ
い。

また起床時には、室温が暖かくなつていること
が必要なので起動時間TOだけ早く石油温風機を
オンにする。こうすると室温は、起床時刻（Ｔ_OF
Ｆ）の時点では暖かくなつている。

このように本発明では、使用者は、就寝開始時
刻と、起床時刻とをそれぞれＴ_ONとＴ_OFFとして
入力するだけで、快適な暖房を得ることができ
る。

更に、プレヒート時間TMや、起動時間TO
は、周囲温度の影響を受けるので、周囲温度を第
２図の１５，１６で測定して、温度が低ければ
TMを長くし、温度が高ければTMを短くすると
いうように制御することができる。

これらは、いずれも、論理演算部を有する主制
御部があるから実現できるのである。

以上から明らかなように本発明の電子タイマー
によれば次の効果が得られる。

使用者は一組の就寝、起床時刻を設定するだけ
の簡単な操作で、就寝用採暖具は就寝時刻にはす
でにオンとなつており、また、起居用採暖具は起
床時刻にはすでにオンとなつている等、快適な暖
房を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の使用状態の説明
図、第２図は本発明の一実施例の構成図、第３図
は本発明の一実施例のタイムシーケンスと各温度
の関係図、第４図は本発明の一実施例の負荷のタ
イムシーケンスである。 ２……表示部、３……入力部、１１……論理演
算部を含む主制御部、４……コンセントＡ、６…
…コンセントＢ、５……電気毛布、７……石油温
風機。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 就寝時刻と起床時刻を設定する時刻設定部
   と、任意の時刻を記憶する時刻記憶部と、基準ク
   ロツクパルスをカウントし前記時刻記憶部に記憶
   された時刻を進ませ現在時刻を前記時刻記憶部に
   記憶させる時刻計数部と、就寝用採暖具への電源
   を供給または遮断するコンセントＡと、起居用採
   暖具への電源の供給または遮断するコンセントＢ
   と、前記コンセントＡ，Ｂの電源の供給を制御す
   る制御部とを有し、前記制御部はコンセントＡに
   前記就寝時刻よりも早く電源を供給し、前記起床
   時刻に電源を遮断するコンセントＡ制御部と、コ
   ンセントＢに前記就寝時刻よりも遅く電源を遮断
   し、前記起床時刻よりも早く電源を供給するコン
   セントＢ制御部とからなる電子タイマー。 ２ 制御部は、周囲温度を検知する温度検知部を
   有し、周囲温度に基づいてコンセントＡ，Ｂへの
   電源供給時刻を算出することを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の電子タイマー。