JPS6157412B2 - - Google Patents
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- JPS6157412B2 JPS6157412B2 JP11280784A JP11280784A JPS6157412B2 JP S6157412 B2 JPS6157412 B2 JP S6157412B2 JP 11280784 A JP11280784 A JP 11280784A JP 11280784 A JP11280784 A JP 11280784A JP S6157412 B2 JPS6157412 B2 JP S6157412B2
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Description
産業上の利用分野
本発明は紡毛、特紡などの梳綿機や起毛装置に
用いる針布用基布の構成に関するものである。 従来技術とその問題点 従来、紡毛分野で用いる針布用基布は第3図に
示す如く綿布、麻布等の織布9を複数枚使用し、
天然ゴム接着剤10で接着積層して基層となし、
ゴム・フエルト等のシートを表層11としてゴム
又は樹脂接着剤12で一体に接着し、用途に従つ
て定められた厚さに構成されている。 この基布は次に植針を施して針布として梳綿機
のシリンダーやドツフアー等のローラに巻きつけ
て、塊状の繊維を開繊し引揃えるのに使用する。 このように針布は回転するシリンダーやドツフ
アー、或は起毛装置のCPRやPR等のローラに巻
きつけられ、繊維を解きほぐし、或は針布から毛
羽を引出す作用を行うので、相当な強度を植えつ
けた針の強固な保持力が要求される。そのため基
布は特に厚さが均一で抗張力に優れ、張力時の伸
びも出来るだけ少なくしてシリンダー等の回転体
円筒上面にしつかりと巻き締められなければなら
ず、しかも機台の運転中に植針した針にかかる負
荷に耐えるように十分な針の把持ないし保持力
と、針の変形からの回復を助ける弾性力が必要で
ある。 従つて上記の様に従来の針布用基布は要求され
る種々の特性を満足させるために、高価な羊毛フ
エルトや綿布や麻布などの天然織布を構成基材と
して多くのゴム糊のコーテイングによる積層接着
工程を経るため非常に高価なものとなる等の問題
点がある。 問題点を解決するための手段 本発明は、特に紡毛、特紡等の梳綿機や起毛装
置に使用する針布用基布を、基層に高強度、高弾
性率低伸度を有する芳香族ポリアミド繊維糸を少
なくとも縦糸として織成した布と見掛密度0.2乃
至0.7g/cm3で合成ゴム又は上記樹脂含有ニードル
パンチフエルトとを接着剤で貼合わせた基層上
に、NBR・SBR・CR・PUR・PP等の合成ゴム又
は合成樹脂発泡体シートを表層として一体に接着
積層して針布用基布を構成するもので、その目的
は巻付け張力によつて応力緩和やクリープ等の現
象に起因すると考えられる変形による伸びが生じ
ず、基布浮きによる接針や切断事故が発生しない
と共に、針が過酷な応力を受けても曲針、折針せ
ず復元容易な弾力性を有し、更に基布構成を簡略
化して低コストで強度、寿命にすぐれた針布用基
布を提供せんとするものである。 実施例 次に本発明の針布用基布の実施例を図面に基づ
いて説明する。 第1図は本発明の針布用基布の断面であり、1
は基層で、この基層1はニードルパンチフエルト
2と芳香族ポリアミド繊維よりなる紡績糸又はフ
イラメント糸を少くとも縦糸として織成した布3
とをゴム又は樹脂接着剤4で一体に接着積層して
成る。 上記ニードルパンチフエルト2は化学繊維を用
いた交絡繊維マツト即ち、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリアミド、アクリル等の合成繊維の
他、アクリル系、ポリエステル系、ポリオレフイ
ン系、ポリアミド系、エラストマ系等のコンジユ
ゲート繊維、レーヨン、キユプラ、アセテート等
の再生、半合成繊維等の化学繊維を夫々単独に或
いは複数種類組合せて使用し、カード機により開
繊した繊維マツトをニードルパンチ機によりニー
ドルパンチ加工を施して繊維間相互を交絡せし
め、合成ゴム又は合成樹脂エマルジヨン(例えば
SBR・NBR・アクリル・ポリウレタン等から選
ばれる)を含浸せしめ、加熱、圧縮して形成した
見掛密度0.20〜0.70g/cm3に形成したものであ
る。 次に5は表層で、この表層5としては柔軟性、
弾力性にすぐれたNBR・SBR・CR・PUR・PP等
から選ばれる0.15〜0.8g/cm3の独立気泡の発泡体
シートが用いられる。そして上記基層1と表層5
とを天然ゴム、合成ゴム又は合成樹脂等の接着剤
6の塗布により一体に接着し所望の針布用基布を
構成する。 ところで、第2図に示す様に、表層5に用いる
発泡体シートは綿布又はポリエスチル繊維布を下
引布7として発泡性ゴムをカレンダーにてトツピ
ングして一体にし、発泡させたものを使用するこ
ともできる。また基層1のニードルパンチフエル
ト2の裏面に、ポリアミド・ポリエステル・ポリ
エチレン・ポリプロピレン・エチレン−酢ビ・ポ
リウレタン・SBR・NBR等のコーテイング層又
はフイルム或はポリエチレン・ポリプロプレン等
の割繊維不織布の補強層8を塗着、融着接着等の
手段により設けて、形成した針布の針抜き時に針
抜き具によるニードルパンチフエルトの損傷を防
止するようにすることも可能である。また基層に
用いる芳香族ポリアミド繊維糸よりなる布は更に
基布強度の向上が望まれる場合は必要に応じ適宜
枚数を増加させてもよい。 次に本発明を具体例により更に詳細に説明す
る。 具体例 1 ポリエステル繊維3d′×76mm100%よりなる均一
に開繊された繊維マツトをニードルパンチマシー
ンにより上下方向より各々400パンチ/cm2の打込
み密度でニードルパンチ加工を施し、繊維を相互
に交絡せしめた目付600g/m2厚さ4.5mmのニード
ルパンチフエルトを形成した。上記ニードルパン
チフエルトにSBRラテツクスを主成分とする樹脂
含浸液を含浸させ、乾燥、加熱、プレス工程を経
て、目付990g/m2厚さ2.5mm、見掛密度0.40g/cm3
のニードルパンチフエルトを形成し、上記ニード
ルパンチフエルトの片面、縦糸に芳香族ポリアミ
ド紡績糸(ケブラー29:デユポン社製)横糸に綿
糸を用いて織成した平織り布、(縦糸20′S双糸64
本/25.4mm、横糸16′S単糸50本/25.4mm)をゴム
糊で一体に積層接着して基層を形成する。次に上
記基層の芳香族ポリアミド繊維糸よりなる布の表
面に厚さ3.2mm見掛密度0.3g/cm3のクロロプレン
ゴム発泡体のスライスシートをクロロプレンゴム
接着剤の塗布により一体に接着して厚さ6.3mmの
針布用基布Aを形成した。 上記針布用基布Aと従来の羊毛フエルトと綿布
7枚を天然ゴム、合成ゴム接着剤で接着して得ら
れる従来紡毛用針布基布Bの破断強度及び160Kg
定荷重時の伸び率を測定し比較した結果を下表に
示す。
用いる針布用基布の構成に関するものである。 従来技術とその問題点 従来、紡毛分野で用いる針布用基布は第3図に
示す如く綿布、麻布等の織布9を複数枚使用し、
天然ゴム接着剤10で接着積層して基層となし、
ゴム・フエルト等のシートを表層11としてゴム
又は樹脂接着剤12で一体に接着し、用途に従つ
て定められた厚さに構成されている。 この基布は次に植針を施して針布として梳綿機
のシリンダーやドツフアー等のローラに巻きつけ
て、塊状の繊維を開繊し引揃えるのに使用する。 このように針布は回転するシリンダーやドツフ
アー、或は起毛装置のCPRやPR等のローラに巻
きつけられ、繊維を解きほぐし、或は針布から毛
羽を引出す作用を行うので、相当な強度を植えつ
けた針の強固な保持力が要求される。そのため基
布は特に厚さが均一で抗張力に優れ、張力時の伸
びも出来るだけ少なくしてシリンダー等の回転体
円筒上面にしつかりと巻き締められなければなら
ず、しかも機台の運転中に植針した針にかかる負
荷に耐えるように十分な針の把持ないし保持力
と、針の変形からの回復を助ける弾性力が必要で
ある。 従つて上記の様に従来の針布用基布は要求され
る種々の特性を満足させるために、高価な羊毛フ
エルトや綿布や麻布などの天然織布を構成基材と
して多くのゴム糊のコーテイングによる積層接着
工程を経るため非常に高価なものとなる等の問題
点がある。 問題点を解決するための手段 本発明は、特に紡毛、特紡等の梳綿機や起毛装
置に使用する針布用基布を、基層に高強度、高弾
性率低伸度を有する芳香族ポリアミド繊維糸を少
なくとも縦糸として織成した布と見掛密度0.2乃
至0.7g/cm3で合成ゴム又は上記樹脂含有ニードル
パンチフエルトとを接着剤で貼合わせた基層上
に、NBR・SBR・CR・PUR・PP等の合成ゴム又
は合成樹脂発泡体シートを表層として一体に接着
積層して針布用基布を構成するもので、その目的
は巻付け張力によつて応力緩和やクリープ等の現
象に起因すると考えられる変形による伸びが生じ
ず、基布浮きによる接針や切断事故が発生しない
と共に、針が過酷な応力を受けても曲針、折針せ
ず復元容易な弾力性を有し、更に基布構成を簡略
化して低コストで強度、寿命にすぐれた針布用基
布を提供せんとするものである。 実施例 次に本発明の針布用基布の実施例を図面に基づ
いて説明する。 第1図は本発明の針布用基布の断面であり、1
は基層で、この基層1はニードルパンチフエルト
2と芳香族ポリアミド繊維よりなる紡績糸又はフ
イラメント糸を少くとも縦糸として織成した布3
とをゴム又は樹脂接着剤4で一体に接着積層して
成る。 上記ニードルパンチフエルト2は化学繊維を用
いた交絡繊維マツト即ち、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリアミド、アクリル等の合成繊維の
他、アクリル系、ポリエステル系、ポリオレフイ
ン系、ポリアミド系、エラストマ系等のコンジユ
ゲート繊維、レーヨン、キユプラ、アセテート等
の再生、半合成繊維等の化学繊維を夫々単独に或
いは複数種類組合せて使用し、カード機により開
繊した繊維マツトをニードルパンチ機によりニー
ドルパンチ加工を施して繊維間相互を交絡せし
め、合成ゴム又は合成樹脂エマルジヨン(例えば
SBR・NBR・アクリル・ポリウレタン等から選
ばれる)を含浸せしめ、加熱、圧縮して形成した
見掛密度0.20〜0.70g/cm3に形成したものであ
る。 次に5は表層で、この表層5としては柔軟性、
弾力性にすぐれたNBR・SBR・CR・PUR・PP等
から選ばれる0.15〜0.8g/cm3の独立気泡の発泡体
シートが用いられる。そして上記基層1と表層5
とを天然ゴム、合成ゴム又は合成樹脂等の接着剤
6の塗布により一体に接着し所望の針布用基布を
構成する。 ところで、第2図に示す様に、表層5に用いる
発泡体シートは綿布又はポリエスチル繊維布を下
引布7として発泡性ゴムをカレンダーにてトツピ
ングして一体にし、発泡させたものを使用するこ
ともできる。また基層1のニードルパンチフエル
ト2の裏面に、ポリアミド・ポリエステル・ポリ
エチレン・ポリプロピレン・エチレン−酢ビ・ポ
リウレタン・SBR・NBR等のコーテイング層又
はフイルム或はポリエチレン・ポリプロプレン等
の割繊維不織布の補強層8を塗着、融着接着等の
手段により設けて、形成した針布の針抜き時に針
抜き具によるニードルパンチフエルトの損傷を防
止するようにすることも可能である。また基層に
用いる芳香族ポリアミド繊維糸よりなる布は更に
基布強度の向上が望まれる場合は必要に応じ適宜
枚数を増加させてもよい。 次に本発明を具体例により更に詳細に説明す
る。 具体例 1 ポリエステル繊維3d′×76mm100%よりなる均一
に開繊された繊維マツトをニードルパンチマシー
ンにより上下方向より各々400パンチ/cm2の打込
み密度でニードルパンチ加工を施し、繊維を相互
に交絡せしめた目付600g/m2厚さ4.5mmのニード
ルパンチフエルトを形成した。上記ニードルパン
チフエルトにSBRラテツクスを主成分とする樹脂
含浸液を含浸させ、乾燥、加熱、プレス工程を経
て、目付990g/m2厚さ2.5mm、見掛密度0.40g/cm3
のニードルパンチフエルトを形成し、上記ニード
ルパンチフエルトの片面、縦糸に芳香族ポリアミ
ド紡績糸(ケブラー29:デユポン社製)横糸に綿
糸を用いて織成した平織り布、(縦糸20′S双糸64
本/25.4mm、横糸16′S単糸50本/25.4mm)をゴム
糊で一体に積層接着して基層を形成する。次に上
記基層の芳香族ポリアミド繊維糸よりなる布の表
面に厚さ3.2mm見掛密度0.3g/cm3のクロロプレン
ゴム発泡体のスライスシートをクロロプレンゴム
接着剤の塗布により一体に接着して厚さ6.3mmの
針布用基布Aを形成した。 上記針布用基布Aと従来の羊毛フエルトと綿布
7枚を天然ゴム、合成ゴム接着剤で接着して得ら
れる従来紡毛用針布基布Bの破断強度及び160Kg
定荷重時の伸び率を測定し比較した結果を下表に
示す。
【表】
表から明らかなる様に本発明の針布用基布Aは
160Kg定荷重時の伸び率も従来針布用基布Bに比
べ約1/2に減少し、破断強力も向上した。また巻
付荷重によつても変形伸びが生じず、カードドラ
ム巻付後接触圧力の変化も生じず基布浮きの発生
も解消された。起毛、紡毛針布等の用途に高度の
柔軟性、弾性、延伸性を有し、起針、折針、曲針
が生じ難く、針布寿命が延長する。繊維に対し柔
軟に作用するので、紡毛の細番手、カシミヤ、ア
ンゴラ等の用途に使用して繊維損傷を与えず糸品
質を高めることができる。 具体例 2 表層に下引布として綿布を用いカレンダーによ
りトツピングした発泡剤、加硫剤を含むNBRゴ
ムシートを加硫発泡させた見掛密度0.8g/cm3厚さ
3.6mmのNBR発泡体シートを用い、次にポリエス
テル繊維3d′×76mm:100%の均一に開繊積層した
繊維マツトを、ニードルパンチマシーンを用い
て、上下方向より各々400パンチ/cm2の打込み密
度でニードルパンチ加工を施し、繊維が相互に交
絡した目付600g/m2厚さ3.8mmのニードルパンチ
フエルトを形成する。次に上記ニードルパンチフ
エルトにSBRラテツクスを主成分とするラテツク
スに含浸し、乾燥、加熱、プレス工程を経て目付
800g/m2厚さ2.0mm、見掛密度0.4g/cm3のニード
ルパンチフエルトを形成する。上記ニードルパン
チフエルトの片面に縦糸に芳香族ポリアミドフイ
ラメント糸(ケブラー29:デユポン社製)、横糸
に綿糸を用いてなる織布(縦糸195デニール34
本/25.4mm、横糸16′S単糸67本/25.4mm平織り)
をゴム糊で接着積層し、他面にエチレン−酢酸ビ
ニル樹脂のコーテイング層を形成して基層を構成
する。上記基層の芳香族ポリアミド織布面と表面
の綿布間をクロロプレンゴム接着剤又はゴム糊で
接着して厚さ6.5mmの針布用基布Cを形成した。 上記包発明の針布用基布Cの破断強度は720
Kg/52mmで160Kg定荷重伸び率3.7%であり、従来
基布(羊毛フエルト厚さ4.5mm)1枚と綿布6枚
とを天然ゴム、合成ゴム接着剤で貼合わせたも
の)に比べ綿布を省力化したにも拘わらず破断強
度が50%向上し、定荷重伸び率も小さいものであ
つた。かかる針布用基布は紡毛、特紡用針布とし
てカードドラム巻付時、巻付張力による変形伸び
が生じず、基布浮きが発生しないので、針布の耐
久性が大巾に向上する。また生産コストが低減さ
れ、糸品質を向上せしめることができる。 発明の効果 本発明は上記の如く針布用基布の基層に高強
度、高弾性率、低伸度の芳香族ポリアミド繊維糸
を少くとも縦糸として織成した布とニードルパン
チフエルトとの一体化積層シート、表層に柔軟
性、弾性を有する発泡体シートを使用しているた
め、腰のある硬さと弾力性を有し、伸び率が少な
いため、針の把持力も良好で、カードドラム巻付
け時の張力によつて応力緩和やクリープ等の現象
に起因すると考えられる変形による伸びが生じな
い。従つて基布浮きによる接針や切断事故が発生
しない。また針が過酷な応力集中を受けても曲
針、折針せず復元容易なる弾力性を示し、特に細
番手の繊維に対して柔軟に作用するので、繊細損
傷を与えず糸品質を高めることができる。従来基
布に比較し基布構成が簡素化され、高価な天然繊
維織布並びに接着剤使用量を低減でき、合理化が
達成されると共に強度、耐久性にすぐれた基布が
得られるなどの効果を有する発明である。
160Kg定荷重時の伸び率も従来針布用基布Bに比
べ約1/2に減少し、破断強力も向上した。また巻
付荷重によつても変形伸びが生じず、カードドラ
ム巻付後接触圧力の変化も生じず基布浮きの発生
も解消された。起毛、紡毛針布等の用途に高度の
柔軟性、弾性、延伸性を有し、起針、折針、曲針
が生じ難く、針布寿命が延長する。繊維に対し柔
軟に作用するので、紡毛の細番手、カシミヤ、ア
ンゴラ等の用途に使用して繊維損傷を与えず糸品
質を高めることができる。 具体例 2 表層に下引布として綿布を用いカレンダーによ
りトツピングした発泡剤、加硫剤を含むNBRゴ
ムシートを加硫発泡させた見掛密度0.8g/cm3厚さ
3.6mmのNBR発泡体シートを用い、次にポリエス
テル繊維3d′×76mm:100%の均一に開繊積層した
繊維マツトを、ニードルパンチマシーンを用い
て、上下方向より各々400パンチ/cm2の打込み密
度でニードルパンチ加工を施し、繊維が相互に交
絡した目付600g/m2厚さ3.8mmのニードルパンチ
フエルトを形成する。次に上記ニードルパンチフ
エルトにSBRラテツクスを主成分とするラテツク
スに含浸し、乾燥、加熱、プレス工程を経て目付
800g/m2厚さ2.0mm、見掛密度0.4g/cm3のニード
ルパンチフエルトを形成する。上記ニードルパン
チフエルトの片面に縦糸に芳香族ポリアミドフイ
ラメント糸(ケブラー29:デユポン社製)、横糸
に綿糸を用いてなる織布(縦糸195デニール34
本/25.4mm、横糸16′S単糸67本/25.4mm平織り)
をゴム糊で接着積層し、他面にエチレン−酢酸ビ
ニル樹脂のコーテイング層を形成して基層を構成
する。上記基層の芳香族ポリアミド織布面と表面
の綿布間をクロロプレンゴム接着剤又はゴム糊で
接着して厚さ6.5mmの針布用基布Cを形成した。 上記包発明の針布用基布Cの破断強度は720
Kg/52mmで160Kg定荷重伸び率3.7%であり、従来
基布(羊毛フエルト厚さ4.5mm)1枚と綿布6枚
とを天然ゴム、合成ゴム接着剤で貼合わせたも
の)に比べ綿布を省力化したにも拘わらず破断強
度が50%向上し、定荷重伸び率も小さいものであ
つた。かかる針布用基布は紡毛、特紡用針布とし
てカードドラム巻付時、巻付張力による変形伸び
が生じず、基布浮きが発生しないので、針布の耐
久性が大巾に向上する。また生産コストが低減さ
れ、糸品質を向上せしめることができる。 発明の効果 本発明は上記の如く針布用基布の基層に高強
度、高弾性率、低伸度の芳香族ポリアミド繊維糸
を少くとも縦糸として織成した布とニードルパン
チフエルトとの一体化積層シート、表層に柔軟
性、弾性を有する発泡体シートを使用しているた
め、腰のある硬さと弾力性を有し、伸び率が少な
いため、針の把持力も良好で、カードドラム巻付
け時の張力によつて応力緩和やクリープ等の現象
に起因すると考えられる変形による伸びが生じな
い。従つて基布浮きによる接針や切断事故が発生
しない。また針が過酷な応力集中を受けても曲
針、折針せず復元容易なる弾力性を示し、特に細
番手の繊維に対して柔軟に作用するので、繊細損
傷を与えず糸品質を高めることができる。従来基
布に比較し基布構成が簡素化され、高価な天然繊
維織布並びに接着剤使用量を低減でき、合理化が
達成されると共に強度、耐久性にすぐれた基布が
得られるなどの効果を有する発明である。
第1図は本発明の1実施例を示す針布用基布の
断面図、第2図は同他の実施例を示す断面図、第
3図は従来の針布用基布の断面図である。 1……基層、2……ニードルパンチフエルト、
3……芳香族ポリアミド繊維糸を少なくとも縦糸
として織成した布、4……ゴム又は樹脂接着剤、
5……表層、6……接着剤、7……下引布、8…
…補強層。
断面図、第2図は同他の実施例を示す断面図、第
3図は従来の針布用基布の断面図である。 1……基層、2……ニードルパンチフエルト、
3……芳香族ポリアミド繊維糸を少なくとも縦糸
として織成した布、4……ゴム又は樹脂接着剤、
5……表層、6……接着剤、7……下引布、8…
…補強層。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ニードルパンチフエルトと芳香族ポリアミド
繊維糸を少なくとも縦糸として織成した布を少な
くとも一層有する基層と、合成ゴム又は合成樹脂
発泡体シートとを接着剤で一体に接着積層する表
層とより形成してなることを特徴とする針布用基
布。 2 合成ゴム又は合成樹脂発泡体シートが綿布又
はポリエステル繊維布を下引布としたものである
特許請求の範囲第1項記載の針布用基布。 3 基層を構成するニードルパンチフエルトの片
面に合成樹脂又は合成ゴムによる補強層を形成し
てなる特許請求の範囲第1項記載の針布用基布。 4 ニードルパンチフエルトが合成ゴム又は合成
樹脂を含有する見掛密度が0.2乃至0.7g/cm3であ
る特許請求の範囲第1項記載の針布用基布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11280784A JPS60259635A (ja) | 1984-05-31 | 1984-05-31 | 針布用基布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11280784A JPS60259635A (ja) | 1984-05-31 | 1984-05-31 | 針布用基布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60259635A JPS60259635A (ja) | 1985-12-21 |
JPS6157412B2 true JPS6157412B2 (ja) | 1986-12-06 |
Family
ID=14596019
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11280784A Granted JPS60259635A (ja) | 1984-05-31 | 1984-05-31 | 針布用基布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60259635A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102006016832B4 (de) * | 2006-04-07 | 2021-04-15 | Trützschler GmbH & Co Kommanditgesellschaft | Garniturträger für einen Kardendeckelbelag |
CH706587A1 (de) | 2012-06-04 | 2013-12-13 | Graf & Co Ag | Garniturträger. |
-
1984
- 1984-05-31 JP JP11280784A patent/JPS60259635A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60259635A (ja) | 1985-12-21 |
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