JPS6155784B2 - - Google Patents

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JPS6155784B2
JPS6155784B2 JP53119588A JP11958878A JPS6155784B2 JP S6155784 B2 JPS6155784 B2 JP S6155784B2 JP 53119588 A JP53119588 A JP 53119588A JP 11958878 A JP11958878 A JP 11958878A JP S6155784 B2 JPS6155784 B2 JP S6155784B2
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pulse
charge
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effect transistor
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JP53119588A
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JPS5544788A (en
Inventor
Tooru Takamura
Sumio Terakawa
Hirokuni Nakatani
Izumi Murozono
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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Publication date
Application filed by Matsushita Electronics Corp filed Critical Matsushita Electronics Corp
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Priority to US06/077,262 priority patent/US4291337A/en
Publication of JPS5544788A publication Critical patent/JPS5544788A/ja
Publication of JPS6155784B2 publication Critical patent/JPS6155784B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N3/00Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages
    • H04N3/10Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical
    • H04N3/14Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by means of electrically scanned solid-state devices
    • H04N3/15Scanning details of television systems; Combination thereof with generation of supply voltages by means not exclusively optical-mechanical by means of electrically scanned solid-state devices for picture signal generation
    • H04N3/155Control of the image-sensor operation, e.g. image processing within the image-sensor
    • H04N3/1568Control of the image-sensor operation, e.g. image processing within the image-sensor for disturbance correction or prevention within the image-sensor, e.g. biasing, blooming, smearing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/60Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise
    • H04N25/617Noise processing, e.g. detecting, correcting, reducing or removing noise for reducing electromagnetic interference, e.g. clocking noise
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/70SSIS architectures; Circuits associated therewith
    • H04N25/76Addressed sensors, e.g. MOS or CMOS sensors

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  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電荷の変化分に関する情報を一方向
へ周期的に転送する転送方法、特に、ある大きな
容量に蓄えられた電荷量がたとえば充放電量など
によつて単位時間内にわずかに変化した場合、こ
の電荷量の変化分のみを前記の容量に比べてはる
かに小さな容量へできるだけ高速で効率よく転送
し、また、この転送操作を繰り返し行う場合に有
効な電荷転送方法に関するものである。
第1図は従来のMOS型二次元固体光像検出装
置の構成の一例を示す図であり、その回路構成
は、光検出素子であるフオトダイオード1とこれ
に接続された垂直スイツチング素子(以下
VMOSTと略称する)2とからなる単位絵素をM
行N列に多数配置したものであり、これらを水平
スイツチング素子(以下HMOSTと略称する)
3、水平走査パルス発生手段4ならびに垂直走査
パルス発生手段5によつて作動させることを基本
としている。
以下に、この単位絵素の作動については第1行
第1列の交点に配置された単位絵素を例に説明す
る。出力端子7に現われる出力信号すなわちビデ
オ信号は、垂直走査パルス発生手段5により、た
とえば第1の行母線51を通じてVMOST2を導
通状態にするとともに、水平走査パルス発生手段
4により、第1列のHMOST3を導通状態とする
とき、フオトダイオード1の接合容量が、抵抗
8、HMOST3、およびVMOST2を通じて電源
6の電圧とほとんど同じ電圧まで充電されるとき
の充電電流である。一方、この充電電流は1走査
周期内にフオトダイオード1がその入射光量に比
例して放電した電気量を補うものであり、したが
つてフオトダイオード1への入射光量に対応す
る。そして、この装置で、列41,42………4
N、および行51,52………5Mを順次選択的
に走査していくと、その交点ではVMOST2と
HMOST3とに相当するスイツチング素子の論理
積効果により、各フオトダイオード1からのビデ
オ信号が得られ、この信号が出力負荷抵抗8の端
子間電圧として検出される。
しかしながら、このフオトダイオード1を直接
走査し信号を読み出す方式(以下P.D.S方式と略
称する)では、以下のような問題点がある。
(i) 第1図に示す回路を通常のMOS形半導体集
積回路技術を用いて実施する場合、例えば列母
線41に対するVMOST2の接続部分、すなわ
ちVMOST2のドレイン領域はサブストレート
との間にpn接合を形成する。したがつて行及
び列とも絵素数が多くなると列母線41につな
がるドレイン数が増し、列母線41の容量はM
個のドレイン接合の容量が加わつて大きな値と
なる。さらに、通常のテレビジヨン撮像条件
(NTSC方式)では一水平走査期間は約60マイ
クロ秒程度と決められており、この時間内に多
数の(たとえば約300個ほどの)水平絵素を走
査するとすれば、絵素数の増加によつて各列の
フオトダイオードを読み出す実効走査時間も短
くなる。この短い時間内にたとえばフオトダイ
オード1のビデオ信号を読み出した場合、
VMOST2の抵抗成分、列母線41の大きな容
量、さらにHMOST3の抵抗成分などで決まる
回路上の大きな時定数によつて読出速度が低下
するところとなり、このためビデオ端子7で読
み出されるべきフオトダイオード1のビデオ信
号の一部分が列母線41の大きな容量に読み残
されたままの次の列の走査が開始されてしま
う。なお、列母線41に読み残された信号は同
列で次の行のビデオ信号を読み出すときに混入
するため、光像検出装置全体としては垂直の解
像度の悪い映像しか得られないことになる。
(ii) フオトダイオードからビデオ信号として取り
出し得る最大電荷量はフオトダイオードの接合
容量と充電電圧の積で決まり、この値が大きい
ほど光像検出装置の入射光に対する使用可能な
範囲(ダイナミツクレンジ)は大きくなる。し
たがつて、フオトダイオードの充電電圧はでき
る限り大きいものであることが望ましい。すな
わち、第1図に示す構成から明らかなように、
フオトダイオード1の充電電圧は電源電圧6で
決まり、この電圧を高めればよいことになる。
ところでフオトダイオード1の微小信号をビデ
オ端子7に導くには、HMOST3のゲートに加
える水平走査パルス電圧をMOSトランジスタ
(以下MOSTと称す)の一般的性質として、こ
の場合少なくとも充電電源電圧VSよりも
MOSTのしきい値電圧(VT)だけ大きな値、
S+VT以上のパルス電圧とする必要がある。
しかしながら、走査パルスはHMOST3のゲー
ト容量Cgならびにゲート・ドレイン間の浮遊
容量Cgdなどを通してビデオ信号線7に乗るス
パイクノイズの原因となり、ビデオ信号の質を
悪くする。したがつて、第1図の方法ではフオ
トダイオード1の充電電圧を、ダイナミツクレ
ンジを大きくする目的のみによつてむやみに高
めることはできない。
以上の問題点に鑑み、第2図に示す構成の二次
元固体光像装置を考案した。
この装置は、基本的には多数行多数列の光検出
部と、それら検出部で得られたビデオ信号のうち
各水平走査線ごとに、その行に対応したビデオ信
号のみを上部水平走査部へ転送するための転送部
と、それら転送された1水平走査分の光情報を時
間順次的に選択読出しをするための走査回路部と
を同一の半構体基体内に一体に作り込んで形成さ
れている。
なお、この装置を実現するにあたつては高集積
化が比較的容易でしかも上記各部が一体化構成で
きるMOS・LSI技術を用いればよい。
第2図において、光検知手段であるフオトダイ
オード1と、これに接続されたVMOST2とから
なる単位絵素は実際にはM行N列に多数配置され
るものであるが、図では説明の便宜上4行2列で
示している。
ところで、フオトダイオード1は実際の集積回
路ではVMOST2のソース接合を利用したもので
接合容量Cpを各々持つている。他方各列に属す
るM個全てのVMOST2のドレイン接合は対応し
た列母線41,42………に接続されるため、各
列母線41は多々のフオトダイオード1の容量C
pに比べて十分に大きな容量値CLを持つことにな
る。さらに垂直走査回路により上から下へ向かつ
て51,52………5Mの順に発生される垂直走
査パルスVGは、対応した各行のVMOST2の各
ゲートに同時に加えられる。各列母線41はそれ
ぞれの列に対応したHMOST3との間に転送用
MOST(以下TR―MOSTと略称する)8と転送
用コンデンサCpとからなる信号転送部を有して
いる。なお、各列母線41に加わつている電圧を
Lとする。さらに、共通接続された各TR―
MOST8のゲートには転送パルスVTGが印加さ
れ、ドレインの接続部Xには転送コンデンサC0
を通じて転送補助パルスVTCが各々加えられる。
なお、接続部XはHMOST3のソース部につなが
れており、半導体基板との間に浮遊容量C0′を形
成している。ここで、HMOST3のゲートには、
走査線11,12,………を通して水平走査回路
4により左から右へ向つて順次発生する走査パネ
ルφRが印加される。また、HMOST3の各ドレ
インは全てビデオ出力線7に接続されている。ビ
デオ出力線7とアース(半導体基板)との間には
負荷抵抗Rと、電圧VSのビデオ電源6が直列に
接続されている。
なお、HMOST3のゲートとドレインとの間の
浮遊容量をCgdとし、ゲート容量をCgとする。
第3図は第2図で示した二次元固体光像装置を
従来のBBD転送法を用いて駆動する方法を説明
するための図であり、駆動に必要な主要パルス波
形と出力波形の一例を示す。ここでの各MOST
は全てPチヤンネル・エンハンスメント型につい
て述べるが、Nチヤンネル型でも共通の原理によ
り同様に説明される。また各絵素の作動について
は全く同様であり、第2図の第1行に並列配置さ
れた絵素群に注目して述べる。以下の説明では第
1図で述べた公知な基本動作をふまえ、第2図で
示す装置の動作を第3図に示すパルス波形で説明
し、電荷転送を含む撮像素子のP.D.Sに対する優
位性について述べる。
いま1フレームの期間にわたる入射光によつて
完全に放電したフオトダイオード1のビデオ信号
を読み出すという簡単な場合について第2図と第
3図を参照して説明する。水平帰線期間内の時刻
t10で列母線41が電圧VLに充電されていれば、
前述のようにCP≪CLであるから、時刻t20で行
母線52のVMOST2にゲート電圧VGが加わる
と、フオトダイオード1はゼロからほぼVLに再
充電されるため、フオトダイオード1へは列母線
41からほぼCP・VL=QPの電荷が流れ込んだ
ことになる。換言すれば、フオトダイオード1が
フレーム期間に受けた入射光に関する光情報のほ
とんどが、フオトダイオード1から列母線41へ
電荷の不足分―QP光情報という形で移つたこと
になる。このことは、一方向への充電(電荷の転
送)が、それと逆方向への情報転送と等価である
ことを意味している。
次に列母線に移つた光情報―QPは時刻t30
TR―MOST8と転送用コンデンサCOにより接続
部XにBBD転送されるが、時刻t40で水平走査期
間に入ると、各々の接続点Xに蓄えられた光情報
(−QP)はHMOST3を順次導通することで電源
6により中和され、そのときに流れる電流が負荷
抵抗Rで検出され端子7にビデオ信号を生じる。
以下この方式をH.T.S方式と略称する。ここで上
記の転送をさらに群しく説明すると、水平走査が
完了した時刻t10における各接続部Xの電圧は充
電電源6の電圧VSである。しかし時刻t30の転送
時にはTR―MOST8のドレインにコンデンサC0
を通してVTCの負のパルス電圧を、また、TR―
MOST8のゲートにはVTGの負のパルス電圧を
同時に加えるため、接続点Xの電圧VXは VX=VS+C/C+C′・VTC ……(1) と大きな負の電圧となり、TR―MOST8を通し
て、列母線41の電圧VLはMOSTの飽和特性に
よりつねにVL=VTG−VTの電圧まで充電され
る。接続点Xの一時的に大きな負の電圧によつて
列母線41がつねに同じ電圧まで充電されること
は、かりに列母線41に−QPの電荷不足分があ
れば列母線41はVLまで充電されてこの不足分
が中和され、逆に接続点Xには−QPの不足分を
生じるから、結果として光情報(−QP)が列母
線41から接続点Xへ転送されたことに等しい。
また、VTG,VTCが零電位に戻ることによつて
TR―MOST8が遮断状態になると同時に、VX
示す第(1)式の第2項の電圧成分がなくなるため、
電圧VXはVSより前記光情報(−QP)に相当す
る分だけ小さな負の電圧となり、接続点の容量C
O+CO′に光情報が蓄積されたことになる。以下
本文全体を通じて、列母線の容量CLにある情報
量のうち、転送によつて接続点Xの容量CO+C
O′へ移つた情報量の割合を転送効率ηと称し、C
Lに取り残された割合を転送損失εとする。ただ
し、上記転送が十分に行なわれるためには、列母
線41の電圧VLがVTG−VTに充電された後で
も、転送パルスVTGが印加される間は電圧VX
電圧VLより負に大きく、|VX|>|V|L|を
保つ必要がある。このことにより、VTCの最低電
圧として第(1)式とVL=VTG−VTの式から VTC>C+C′/C・{VTG−(VT+VS)}…
……(2) が、またフオトダイオード1個分の光情報−QP
=−CP・VLが接続点Xでの電荷不足分として蓄
えられるためには、QP<(CO+CO′)VSを満た
す必要があり、 VL<C+C′/C・VS ……(3) の必要条件を得る。
以上説明した第2図の固体光像検出装置(H.
T.S方式)を第1図の装置(P.D.S方式)の問題
点と比較してみると、 (i) H.T.S方式では比較的長時間である水平帰線
期間(約10マイクロ秒)を利用して1行分の光
情報をそれぞれ同時に上部接続部Xに転送して
しまうため、水平走査時のビデオ信号の読み出
しに関する時定数にはVMOST2の抵抗成分
や、列母線41の大きな容量CLが関係しなく
なり、すでに接続点Xの容量(CO+CO′で、
O+CO′≪CL)にそれぞれ蓄えられた情報を
HMOST3の抵抗成分を通して順次読めばよ
く、P.D.S方式に比べて読出速度が大幅に改善
されるため、転送効率ηさえ十分であれば信号
の読み残しがなく、水平および垂直の解像度を
大幅に改善できる。
(ii) H.T.S方式ではフオトダイオードの充電電圧
LがVSではなくVL=VTG−VTであり、転送
パルス電圧VTGによつて定まるため、第(2)式の
制限を加味しても、実際にはVLをVSの15倍程
度まで大きくすることが可能であり、したがつ
て、たとえばVS=−2Vの電源でフオトダイオ
ードの充電電圧をVL=−30Vとすることがで
きる。第2図に関連してすでに述べたように、
スパイクノイズの原因である水平走査パルス電
圧を−4〜−6V(〓VS+VT)程度に小さく
して、しかもフオトダイオードに加わる充電電
圧を十分大きくすることができるため、ノイズ
が少なくてダイナミツクレンジの大きな光像検
出装置が得ることができる。
以後のH.T.S方式による転送の検討は、この特
長を堅持させるため、全ての場合、電圧VLはVS
に比べて十分負に大きい場合に限つて行う。すな
わち、H.T.S方式は転送効率ηさえよければ、全
ての点でP.D.S方式より優れている。しかし、上
記説明では転送パルスVTG、転送補助パルスVTC
が第3図で示したように従来のBBD転送と類似
して同位相であり、実際には水平帰線期間(tw
≒10マイクロ秒)程度のパルス幅で上記転送を行
なつても転送効率ηが約10%と悪く、H.T.S方式
で期待される効果を得ることはできない。
以下、第3図に示すような転送方法(ここでは
N.B方式と称す)について、さらに詳細に説明す
る。
第4図a〜cは、N.B方式を詳しく説明するた
めのものである。第4図aは第2図の転送部分を
実際の半導体構造で具体化し、その動作をわかり
やすくするためのPチヤンネルによるモデル断面
図であり、両図を見てそれぞれを対応させると列
母線41に対応して大きな容量CLを持つP型領
域LがN型半導体基板20上に形成される。ゲー
ト金属膜21,22に加わる転送パルスVTG、水
平走査パルスφRはゲート酸化膜23を通して、
それぞれTR―MOST8およびHMOST3に対応
したMOST80およびMOST30を形成してお
り、それらの接続部であるP型領域Xは接合容量
O′を有するとともにコンデンサCOを通じて転
送補助パルスVTCが加えられる。MOST30の
他のP型領域には電流計24をはさんで半導体基
板20に対して負の電圧VSが加えられている。
以下の図を説明するに先立ち前記の第(2)式、第
(3)式を必要とする転送に関した転送MOSTの転
送時における一般的な式を第4図aのモデルで整
理しておく。
(i) MOST80でドレインXの電圧は転送補助
パルスVTCにより十分大きな負の値となり、チ
ヤンネルのドレイン側が十分負の電圧になるこ
とは、MST80が飽和領域で動作しており、
ドレインXからソースLへ流れるチヤネル電流
Cは次式となる。
C=−β/2(VTG−VL−VT ………(4) ここでβはMOST80の利得定数である。
(ii) 転送パルスVTG、転送補助パルスVTCのパル
ス印加時間が十分長くて完全に飽和したときの
ソースLの電圧VSaは次式となる。
Sa=VTG−VT ………(5) (iii) しかし実際の転送はパルス幅twで繰り返し
行なわれる。ここでは転送の時間的な描象を与
えるため、VSaを基準としたソースLの瞬時電
圧VAの一般式を与えるにとどめる。
A=VO・〔1+βV/2C-1 ………(6) ただし、VpはVSaを基準としたソースLの
初期電圧である。
(iv) ソースLの光情報に対応した初期電荷量QO
=CL・VOが転送パルスにより流れ始めるが、
wの後になおソースLに残つている信号電荷
の一部Qr(転送によつてソースLに読み残さ
れた情報に対応する)は Qr=CL・VA=QO・〔1+βQ/2C
-1……… (7) となる。ここで初期電荷量QOはただ単に信号
電荷量QSと考えてもよいが、転送にバイアス
電荷Qbを導入するより一般的な場合にはQO
S+Qbと考えることができる。ここにバイア
ス電荷Qbとは信号電荷QSのように時々刻々変
化する任意な量ではなく、転送に前もつてつね
にQSに加えられる一定量の電荷のことであ
り、転送効率に影響を与えようとするものであ
る。
(v) 一般に転送効率ηと転送損失εとの間にはε
+η=1の式が成り立ち、第(7)式からεを計算
すると第(8)式を得る。
撮像素子では実際上QSは非常に小さな値
で、QS≒0と考えることができる。
以上の準備の下にN.B方式のタイミングを示し
た第4図cと、その各時刻における電荷移動の様
子を示した第4図bのポテンシヤル図とを用い
て、N.B方式の動作を説明する。
ポテンシヤル図は第4図aを表現するものであ
るが、上方向に正の電位をとり、扱う電荷は正の
電荷で表示している。
(1) まずソースLに信号電荷のない場合には以下
のとおりである。
t0′(t4′):水平走査パルスφRの印加に対応
してMOST30が導通し、障壁R(以下Rの
みで表わす)が下がつてXの電位はVSとな
る。
X=VS t1′:水平走査パルスφR消去に対応して
MOST3は非導通となりRは上がる。
t2′:転送パルスVTG、転送補助パルスVTC
が同時に印加されるのに対応してMOST80
が導通し、障壁TG(以下TGのみで表わす)が
下がるとともにXの電位全体も十分に下げられ
る。このときLの電位はすでにTGによつて制
限された飽和値VSaでLからXへの流れは全く
ない。
t3′:転送パルスVTG、転送補助パルスVTC
が同時に消去され、TGおよびXの電位はt′1
ときと同じになる。
t′4:t′4はt′0と同じでありXからVSへの電荷
流は生じない。
以下同じサイクルを繰り返すが、Lの電位は
常にVSaを保つ。
(2) 転送サイクルT時間内に信号電荷QSがソー
スLに発生したときの転送は以下のとおりであ
る。
t0′:第(1)項t′0に同じ。
t′1:LにQSの信号電荷が注入される以外は
第(1)項t′1と同じ。
t′2:大きな容量CLに溜つたわずかな信号電
荷QSは障壁TGをやつとのことで通過し、Xへ
流れるが、転送時間はtwしかないため転送損
失を生じる。その量は第(8)式より で、信号電荷QSが小さくなるとεは1に近づ
く。これは一般に電荷転送を含む撮像での特徴
で暗い画像に対してQSが小さくηが悪くなる
ため、垂直方向に像のぼけを生じるのに対応し
ている。
t′3:転送された信号電荷QS′(QS=QS
Q″S)がXに移つた以後は第(1)項t′3と同じ。
t′4:Xの電位はRの下降により再度VSにな
るのに対応して信号電荷Q′Sは信号検出用電流
計24により検出される。以下同様なサイクル
を繰り返すが、次のサイクルでのt′1では新し
く注入される信号電荷のほかに本サイクルで読
み残された電荷Q″Sの部分が混入する。
以上説明したように、P.D.S方式より優位なは
ずのH.T.S方式も、そこに用いる転送方法が従来
のBBD転送(ここでのN.B方式)では転送効率η
が約10%と悪く、画像にはならなかつた。
本発明は、上記欠点に鑑み、きわめて大きい転
送効率を得ることができる電荷転送方法を提供す
るものである。
この目的を達成するために、本発明の電荷転送
方法は転送補助パルスVTCを転送パルスVTGより
遅らせて印加しており、これによつて、自動的に
バイアス電荷Qbを導入して転送効率ηを一挙に
65〜95%に向上させ、H.T.S方式の固体光像検出
装置の特性を飛躍的に向上させることができる。
次に第4図aのモデル図と第6図bのタイミン
グ図および第6図aのポテンシヤル図を用いて本
発明によるS.B方式の転送動作を説明する。
(1) まずソースLに信号電荷のない場合は次のよ
うになる。
t0(t6):水平走査パルスφRの印加に対応し
てMOST30が導通し、Rが下がつてXの電
位はVSとなる(VX=VS)。
t1:水平走査パルスφRの消去に対応して
MOST30は非導通となり、Rが上がる。こ
のときのVLの電位をVKとする(VL=VK)。
ただし前記したようにH.T.S方式ではその特徴
を持たせるため、転送の条件として、つねにV
LはVSに比べて十分負に大きい場合に限つてい
るから、ポテンシヤル図で時刻t1における電位
Xは電位VKよりも高い。
t2:転送パルスVTGのみが印加されMOST8
0が導通するのに対してTGが下がる。このた
めXは電荷QbをLへ注入してLと同電位とな
り、その電位はVKよりも高いVHとなる。
t3:さらに転送補助パルスVTCが印加される
ためXの電位全体が十分に下げられる。このた
めLからNに向かつてt2の場合と反対の方向へ
電荷が流れるが転送時間はtwしかなく電荷Qb
が流れたところで時刻t4に移つてしまう。した
がつてこのときのLの電位はVSaより高いVK
にとどまる。
またXの最終電荷量はt1のときと同じQX
もどる。
t4:VTCが印加されたままVTGが消去されて
Gが上がり、L,X間の電荷の流れはストツ
プする。
t5:VTCも消去されて時刻t1のときと同じに
なる。
t6:t0と同じであり、この場合Xから電源VS
への電荷流は生じない。
以下同じサイクルを繰り返すが、本発明によ
る電荷転送(S.B)では各サイクルに対して、
Lの電位がVHとVKの間をつねに往復し、Lと
Xの間では電荷Qbの往復運動が行なわれる
が、最終的にはXから電源VSへの電荷流は生
じない。
(2) 転送サイクルT時間内に信号電荷QSがソー
スLに発生したときの転送は次のようになる。
t0:第(1)項t0に同じ。
t1:LにQSの信号が注入される以外は第(1)
項t1と同じ。
t2:第(1)項t2と同じでLにはQSに比らべて十
分大きな電荷量QbがさらにXから注入され
る。このLへ注入される電荷量Qbは常にほぼ
一定である。
t3:第(1)項t3とほぼ同じであるがこの場合L
からXへ転送される電荷はQb+QSが対象であ
り、Qbはバイアス電荷の働きをするから、こ
の場合の転送損失は第(8)式そのもので表わされ
る。いまかりに第(8)式でQSより十分大きいQb
を導入するとすれば、同じ転送パルス幅tw
対して、S.B方式の転送損失εS.Bは第(9)式か
ら導かれるN.B方式の転送損失εN.Bに比べて
十分小さくできるので、結果的にはN.B方式に
比べてS.B方式の転送効率ηが格段に改善され
る。さらに第(8)式から信号電荷QSが小さいと
きでも、S.B転送を用いれば転送損失εS.B
bによつて一定値を示し、暗い画像を撮影す
る場合でも像のぼけを生じなくなる。
t4:転送された信号電荷Q′S(QS=Q′S
Q″S)がXに移つた以外は第(1)項t4と同じで、
Xの電荷量はQX+Q′Sとなる。
t5:Xに信号電荷Q′Sが加わつた以外は第(1)
項t5に同じ。
t6:Xの電位はRの下降により再度VSにな
るのに対応してQ′Sは信号検出用電流計24に
より読み出される。
以下同様のサイクルを繰り返すが、次のサイ
クルでの時刻t1では新しく注入される信号電荷
のほかに本サイクルで読み残されたQ″Sの部分
が混入する。ただし、このS.B方式ではN.B方
式に比べて混入するQ″Sの量はきわめて小さな
値となる。
以上、両転送方式を順序立てて説明し、実施例
による結果を含めてまとめると次のとおりにな
る。
(i) S.B,N.B両方式とも第(2)式、第(3)式の条件
を必要とし、さらにH.T.S方式の特徴的動作を
させるため、Lの充電電圧VSaまたはVKを、
Sの電圧に比べてできるだけ大きな負の電圧
で使用する。
(ii) N.B方式は第4図cのパルスタイミングを使
うのに対して、S.B方式は第6図bのパルスタ
イミングを使う。この第6図bのパルスタイミ
ングで固体撮像装置を動作させたときの、パル
スタイミングと出力信号との関係は第5図に示
すとおりになる。
(iii) この結果N.B方式ではバイアス電荷の効果が
ないのに対して、S.B方式では信号電荷の転送
に先立ち、その流れと逆方向のXからLへ一定
量のバイアス電荷Qbが自動的に注入される。
(iv) 第6図aの時刻t2のポテンシヤル図より、Q
b∝VK−VSであり、Lの充電電圧VKとVS
差が大きいほどバイアス電荷Qbの値は大きく
なり、転送損失も小さくなる。
(v) S.B方式ではXからQbが失なわれるが、この
バイアス電荷Qbは第(8)式にみられるように信
号電荷QSを高効率で転送する役目をし、Q′S
をXに移すが、このとき同時にQbも転送され
るため、Xの電荷量に関しては転送前に比べて
Q′Sのみが効率よく移つただけとなる。
(vi) バイアス電荷Qbの導入によつて転送効率が
高まつたのは、N.B方式では転送の基本レベル
が障壁TGに対してVSaであるのに、S.B方式で
はそれより高いVKに移つたからである。
(vii) N.B方式では転送効率ηが信号電荷QSの量
に依存し、撮像に応用したときは明るさの変化
によつてぼけを生じるが、S.B方式ではQbの導
入によつてηは一定となり、この種のぼけを生
じない。
(viii) 両方式による転送損失の比は一般にQb≫QS
が成り立ち、第(8)式から となつてQbの導入がいかに効果的かがわか
る。
以上説明してきた本発明のH.T.S方式を利用し
て試作した254×244ビツトの2次元固体光像検出
装置の結果では、第3図に示すN.B方式の転送パ
ルスでは転送効率ηが約10%と悪く、画像にはな
らなかつたが、第5図に示すS.B方式ではηが一
挙に65〜95%に上昇し、H.T.S方式に期待された
装置の特性改善および転送効果による画像のぼけ
などに飛躍的な効果が認められ、垂直解像度が
240本の鮮明な撮像結果を得た。
なお、以上の実施例では接続部Xに蓄積された
信号電荷の読出しを、MOS型トランジスタのス
イツチング動作による信号電荷の転送によつて行
う場合を示したが、接続部Xの信号電荷の読出し
はたとえば電荷転送素子を用いて行うことも勿論
可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のMOS型二次元光像検出装置の
回路図、第2図は電荷転送を含む二次元光像検出
装置の一例の回路図、第3図および第5図は第2
図に示す装置を駆動するためのタイミング図、第
4図a〜cはそれぞれ従来の転送方法を説明する
ための構造図、ポテンシヤル図、タイミング図、
第6図a,bはそれぞれ本発明の転送方法の一実
施例を説明するポテンシヤル図、タイミング図で
ある。 1…フオトダイオード、2…垂直スイツチング
素子、3,30…水平スイツチング素子、4…水
平走査パルス発生手段、5…垂直走査パルス発生
手段、41,42〜4N…列母線、51,52〜
5M…行母線、6…ビデオ電源、30,80…
MOST、7…出力端子、8,80…転送用
MOST、11,12…走査線、20…半導体基
板、21,22…ゲート金属膜、23…ゲート酸
化膜、24…電流計。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電界効果トランジスタと、前記電界効果トラ
    ンジスタのソースと接地との間に形成された、信
    号電荷を蓄積する第1の容量素子と、前記電界効
    果トランジスタのドレインと接地との間に形成さ
    れた第2の容量素子と、一端が前記ドレインに接
    続され、他端が転送補助パルス印加端子に接続さ
    れた第3の容量素子と、一端が前記ドレインに接
    続され、他端が出力端に接続された、制御入力端
    子を有するスイツチ手段と、前記電界効果トラン
    ジスタのゲートに接続された転送パルス印加端子
    とを有する電荷転送装置の、前記第1の容量素子
    に蓄積された信号電荷を、前記第2の容量素子に
    転送するにあたり、前記転送補助パルス印加端子
    にパルスを印加する前に、前記転送パルス印加端
    子にパルスを印加することを特徴とする電荷転送
    方法。 2 行列状に配列された光検出素子群と、各々の
    第1主電極が前記各光検出素子に接続された垂直
    スイツチング素子と、各行ごとに前記垂直スイツ
    チング素子の制御電極を共通接続する垂直走査パ
    ルス入力線と、各列ごとに前記垂直スイツチング
    素子の第2主電極を共通接続する列母線と、前記
    各列母線に各々の第1主電極が接続される転送用
    電界効果トランジスタと、前記転送用電界効果ト
    ランジスタの制御電極を共通接続する転送パルス
    入力線と、前記転送用電界効果トランジスタの
    各々の第2主電極に各々の一端が接続される容量
    素子と、前記容量素子の各々の他端を共通接続す
    る転送補助パルス入力線と、各々の第1主電極が
    各列ごとで前記転送用電界効果トランジスタの
    各々の第2主電極に接続される水平スイツチング
    素子と、前記水平スイツチング素子の第2主電極
    を共通接続するビデオ出力線と、前記水平スイツ
    チング素子の各々の制御電極に接続された水平走
    査パルス入力線とを具備する固体光像検出装置
    の、前記光検出素子の信号電荷を前記ビデオ出力
    線へ転送するにあたり、前記転送補助パルス入力
    線に転送補助パルスを印加する前に、前記転送パ
    ルス入力線に転送パルスを印加することを特徴と
    する電荷転送方法。
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