JPH0613597A - 増幅型固体撮像素子 - Google Patents

増幅型固体撮像素子

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JPH0613597A
JPH0613597A JP4193323A JP19332392A JPH0613597A JP H0613597 A JPH0613597 A JP H0613597A JP 4193323 A JP4193323 A JP 4193323A JP 19332392 A JP19332392 A JP 19332392A JP H0613597 A JPH0613597 A JP H0613597A
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JP
Japan
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potential
amplification
capacitance
type solid
input terminal
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JP4193323A
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English (en)
Inventor
Takeshi Nanjo
健 南條
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Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓄積容量が大きいことに起因する出力特性の
低下を減少させ、光感度特性を向上させる。 【構成】 光電変換部PDは、入射光の量に応じて光電
荷を発生する。PDリセットスイッチS1は、PDの一
方の電位と増幅素子の制御用入力端子の電位を各々任意
の電位に任意期間固定するためのものである。制御部S
cは、光電変換部PDで発生した光電荷が蓄積される光
電変換部の容量部と、増幅素子の制御用入力端子に導入
される光電荷が蓄積される増幅素子の容量部を、電気的
に接続・分離の切換えを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、増幅型固体撮像素子に関し、よ
り詳細には、ファクシミリ、カラー複写機、ビデオカメ
ラ等の光情報信号を読み取るための装置や固体撮像素子
に関する。
【0002】
【従来技術】従来の増幅型固体撮像素子は、光電変換部
にて得られた光情報信号を同一画素内で増幅し、垂直及
び水平走査スイッチ回路を介して読み出すXYアドレス
型エリアイメージセンサである。図17に従来技術の内
部増幅型固体撮像素子(以後、従来素子と称す)の1画
素の構造を示す。図18にその等価回路を示す。図中、
501はP型単結晶シリコン基板、502は(n+)領
域(n+はn形半導体領域の濃度の高い部分を表記した
もの)、503はシリコン酸化膜、504第1アルミニ
ウム膜、505は低抵抗ポリシリコン膜、506は層間
絶縁膜、507は第2アルミニウム膜である。
【0003】従来素子の1画素は、光電変換部としての
(n+)PファトダイオードPDと、PDのリセット用
スイッチTrsと増幅素子Taと垂直選択スイッチTy
の3個のnチャネルMOS電界効果型トランジスタより
構成される。水平走査スイッチTxは垂直信号ライン毎
に設けられている。前記従来素子は、原理的には、PD
を逆バイアス状態として光の入射量に依存して発生した
光電荷を、PDの容量部CPD及び増幅素子Taの容量部
G等に蓄積して、Taの制御用入力端子であるゲート
電極の電位を変化させ、光情報に合わせた光電気信号を
電流増幅して読み出すものであり、基本動作は以下に示
すようになる。
【0004】リセット期間において、光電変換部PDの
一方の電位Vpは、Trsを導通状態にすることにより
初期値Vrs(正電位)に設定される。蓄積期間におい
て、Trsを不導通状態(オフ状態)にすることによ
り、Vpは電位的に浮いた状態(以後フローティングと
称す)となる。この時、光の照射によりPDで励起され
た電子・正孔対のうち、電子がCPD及びCG等に蓄積さ
れ、正孔は基板に流出する。したがって、Vpの電位は
入射光量に応じて減少する。Vpは増幅素子Taの制御
用入力端子であるゲート電極と常に電気的に接続されて
いるので、Vpの電位とTaのゲート電極の電位Voは
常に同電位となる。Vpが減少したことによりVGも同
時に減少し、PDのVpに応じた増幅された電流をTy
及びTxを介して読み出すことが出来る。前述した従来
素子は、暗状態(光がPDに入射しない状態)で最大の
電流が流れ、入射光量が増えるにつれてVGが低下し、
出力電流が減少するネガ型の特性を示したが、光電変換
部や増幅素子の種類、信号出力回路の方式によっては、
増幅素子の制御用入力端子の電位が上昇し、出力電流が
増加する従来素子もある。
【0005】前記従来素子において、固体撮像素子とし
て要求される重要な特性として光電変換特性があり、そ
の特性値は以下の計算より算出される。入射光量に依存
して光電変換された光電荷量Qpが蓄積される全蓄積容
量CSTは、フォトダイオードPDの静電容量CPD及び増
幅素子Taのゲート容量CG及びリセット用スイッチT
rsのゲート・ドレイン間容量rsCG-D、ドレイン・
基板間容量rsCD-SUBの総和として主に表すことが出
来る。上記各容量の中で、rsCG-D、rsCD-SUBは零
であることが期待される寄生的な容量である。上記よ
り、CSTは以下の(1)式で表すことが出来る。
【0006】 CST=CPD+CG+rsCG-D+rsCD-SUB …(1) したがって、フォトダイオード両端の電位変化ΔVp
は、入射光量に比例して以下の(2)式のようになる。 ΔVp=Qp/CST =Qp/(CPD+CG+rsCG-D+rsCD-SUB)…(2) したがって、増幅素子Taのゲート電位VGは(3)式
のようになる。 VG=Vp =VRS−ΔVp =VRS−Qp/(CPD+CG+rsCG-D+rsCD-SUB)…(3) 読み出し回路の利得をAv、しきい値電圧をVTとする
と、増幅後の出力電圧V9は、(4)式のようになる。 Vs=Av(VG−VT) =Av(VRS-Qp/(CPD+CG+rsCG-D+rsCD-SUB+)−VT)…(4) 又、増幅後の出力電流は、負荷抵抗をRLとすると、
(5)式のようになる。 Is=Vs/RL =(Av/RL){VRS-Qp/(CPD+CG+rsCG-D+rsCD-SUB+)−VT}…(5)
【0007】前記(4)式及び(5)式より、入射した
光の増減に依存した出力電圧の変化量ΔVs及び出力電
流の変化量ΔIsは、全蓄積容量CSTが大きさに強く依
存し、Cstが大きい程、ΔVs・ΔIsが小さくなる
ことが分かる。従来素子において、全蓄積容量はフォト
ダイオードの静電容量及び増幅素子のゲート容量及び寄
生的容量の総和となるため必然的に大きな値となり、増
幅後の出力値の変化量ΔVs・ΔIsが小さくなり、光
感度特性が低下する欠点を有している。
【0008】固体撮像素子の多画素化・高速化が進むに
つれて、1画素に入射する光量が減少し、光電変換され
た電荷量Qpも減少する。反面、高階調性が要求され、
大きな出力特性、すなわち高い光感度特性が期待されて
いる。従来素子において、全蓄積容量が大きいことに原
因して、光感度特性が悪くなることは固体撮像素子の多
画素化・高速化・高階調性において大きな問題となる。
【0009】
【目的】本発明は、上述のごとき実情に鑑みなされたも
ので、蓄積容量が大きいことに起因する出力特性の低下
を減少させ、光感度特性を向上させるようにした増幅型
固体撮像素子を提供することを目的としてなされたもの
である。
【0010】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、(1)
光の入射量に依存して光電荷を発生させる光電変換部を
有し、該光電荷を各画案ごとに形成された増幅素子の制
御用入力端子に導き、光の入射量に依存した電気信号を
各画素ごとに増幅して読み出す増幅型固体撮像素子にお
いて、前記光電変換部にて発生した光電荷を蓄積する光
電変換部の容量部と、増幅素子の制御用入力端子に導入
される光電荷が蓄積される増幅素子の容量部と、該両容
量部を電気的に接続・分離の切換えを可能とし、各画素
ごとに設置された任意の制御部とから成ること、更に
は、(2)前記増幅素子に導入された光電荷が蓄積され
る容量の大きさが、光電変換部にて発生した光電荷が蓄
積される容量の大きさよりも小さいこと、更には、
(3)前記各画素ごとに設置された制御部の他に、増幅
素子の制御用入力端子の電位を任意期間、任意の電位に
固定することが可能な他の制御部を設けたことを特徴と
したものである。以下、本発明の実施例に基づいて説明
する。
【0011】図1は、本発明による増幅型固体撮像素子
の一実施例を説明するための構成図で、図中、101は
半導体基板、102は高不純物濃度領域、103はゲー
ト酸化膜、104はゲート電極、105は層間絶縁膜、
106は金属電極、107は第2層間絶縁膜、108は
第2金属電極、109は保護膜である。本発明は、増幅
型固体撮像素子の光入力回路すなわち光電変換部にて発
生した光電荷が増幅素子の制御用入力端子に導かれるま
での構造に関するものであり、特に増幅素子以降の信号
出力回路の方式には依存しない。したがって、増幅素子
以降の信号出力回路が電流検出方式又は電圧検出方式又
は電荷検出方式を採用していても全ての方式に適用が可
能である。以下に、本発明の増幅型固体撮像素子の構成
・構造・等価回路を光入力回路に関してのみ説明する。
【0012】半導体基板101は、シリコン等による半
導体基板を表し、硼素や燐等の不純物元素の意図的な混
入によりp型又はn型の半導体特性を示す。高不純物濃
度領域102は、特に前記不純物元素を多量に混入させ
た箇所で電気抵抗が低く、S1又はScのソース電極や
ドレイン電極を構成している。又、PD部では、前記不
純物濃度領域102は光電変換部位であるpn接合の一
端を担っている。ゲート酸化膜103はS1又はScの
ゲート酸化膜を示す。ゲート電極104はS1又はSc
のゲート電極を示し、通常polySiもしくはシリサ
イドもしくはアルミニウム等が用いられる。ゲート電極
104はS1又はScの制御用入力端子の役目を果たし
ている。層間絶縁膜105はSiO2等により構成され
る層間絶縁膜であり、S1又はScのソース電極、ゲー
ト電極、ドレイン電極をそれぞれ絶縁するために設置さ
れている。金属電極106はアルミニウム等の金属によ
り形成される電極を表し、S1のソース電極及びScの
ドレイン電極を形成している。第2層間絶縁膜107
は、任意の箇所の遮光の役目をする第2金属電極108
と、金属電極106の絶縁をするための第2層間絶縁膜
である。保護膜109は素子の高温高湿環境等での信頼
性を確保し、外的要因による素子の破壊を防止するため
の保護膜であり、通常シリコン酸化膜やシリコン窒化膜
が用いられる。
【0013】図2は、図1に示した構造の増幅型固体撮
像素子の光入力回路の等価回路である。PDは入射した
光の量に応じて光電荷が発生する光電変換部位を表し、
S1はPDの一方の電位Vp及び増幅素子の制御用入力
端子の電位VGをそれぞれ任意の電位に任意期間固定す
るためのPDリセットスイッチである。Scは、本発明
の特徴となる制御部である。Scは、光電変換部にて発
生した光電荷が蓄積される光電変換部の容量部と、増幅
素子の制御用入力端子に導入される光電荷が蓄積される
増幅素子の容量部を、電気的に接続・分離の切換えを行
うために設けられている。VGは増幅素子の制御用入力
端子の電位を表し、PDへの光の入射量に依存して発生
し、光電変換部の容量部に蓄積された光電荷が、Scの
制御により増幅素子の制御用入力端子に導かれ増幅素子
の容量部に蓄積されると、VGの電位は変化し、VGの変
化分に合わせた出力電圧又は出力電流が信号増幅され
て、増幅素子以降の信号検出回路より検出される。φ
1,φ2はそれぞれS1,Scの制御用入力端子を表
し、PDのもう一方の電位GNDは常に接地されてい
る。
【0014】図3(a)〜(d)は、請求項1に記載の
本発明の固体撮像素子の動作時のタイミングチャートを
示す図である。動作は、リセット動作・第1蓄積動作・
第2蓄積動作・読み出し動作に大きく分けられるが、読
み出し動作は信号出力回路の方式に従う。各時間t1
2,t3,t4における、光電変換部の光電荷蓄積容量
部と増幅素子の光電荷蓄積容量部の空間電位図(以後ポ
テンシャル図と称す)を図4(a)〜(e)に示す。本
発明の固体撮像素子は、特に光入力回路に特徴を有して
いるので、リセット動作・第1蓄積動作・第2蓄積動作
について、本発明の固体撮像素子の特徴を図2〜図4
(a)〜(e)を用いて以下に説明する。
【0015】リセット動作のt1の期間において、φ1
とφ2を同時に、それぞれVφ1(1)、Vφ2(1)の
電位に設定することにより、光電変換部PDの一方の電
位Vp及び増幅素子の制御用入力端子の電位VGが初期
値Vrs(1)に設定される。次に、φ1をV
φ1(1)に設定したままでφ2をVφ2(3)の電位に
設定する。すると、Scが不導通状態になり、VGはV
rs(1)に固定されフローティング状態となる。次
に、リセット動作のt2の期間において、VrsをVr
s(1)とは異なる電位Vrs(2)に設定することに
より、VpはVrs(2)に固定される。
【0016】t3で示した第1蓄積動作において、φ1
の電位をVφ1(2)として、S1を不導通状態とする
ことにより、Vpはフローティング状態となる。この
時、逆バイアス状態のPDに光が入射することにより、
光の入射量に合わせて光電荷Q1が発生し、電子と正孔
のどちらか一方の電荷が光電変換部の容量部CST(1)
に蓄積される。それにより、Vpの電位はQ1とC
ST(1)に依存したΔVpだけ変化する。t4で示した
第2蓄積動作において、φ2の電位をVφ2(2)とす
ることにより、Scのポテンシャル障壁が任意の値だけ
減少し、CST(1)に蓄積されていた光電荷が増幅素子
の光電荷蓄積容量部CST(2)に移動し蓄積される。そ
れにより、増幅素子の制御用入力端子の電位VGは、Q
1とCST(2)に依存したΔVGだけ変化する。VGの電
位の変化に応じて、信号出力回路より光情報に依存した
電気信号が増幅されて検出される。
【0017】すなわち、請求項1に記載の本発明の固体
撮像素子において、光電変換部PDにて入射した光の量
に依存して発生した光電荷が一時的に蓄積される容量C
ST(1)は、PDの容量CPD及びS1のゲート・ドレイ
ン間容量S1C-D、ドレイン・基板間容量S1D-SUB及び
Scのゲート・ソース間容量SCG-Sの総和と考えるこ
とが出来、 CST(1)=CPD+S1C-D+S1D-SUB+SCG-S …(6) で表される。上記CST(1)に蓄積される電荷量をQ1
とすると、Vpの電位の変化量ΔVpは、 ΔVp=Q1/CST(1) =Q1/(CPD+S1C-D+S1D-SUB+SCG-S) …(7) となる。
【0018】前記光電荷蓄積容量CST(1)に蓄積され
ていた光電荷はScの制御により増幅素子の光電荷蓄積
容量CST(2)に転送される。この時、光電荷が蓄積さ
れる容量CST(2)は、Scのゲート・ドレイン間容量
SCG-D、ドレイン・基板間容量SCD-SUB及び増幅素子
のゲート容量CGの総和と考えることができる。なお、
増幅素子に接合型電界効果トランドスタやバイポーラト
ランジスタ等を用いた場合、さらにバックゲート・基板
間容量CBG-SUBが付加される。 CST(2)=SCG-DSCD-SUB+CG+CBG-SUB …(8) で表される。上記CST(2)に蓄積された電荷量はQ1
と等しいので、増幅素子の制御用入力端子の電位の変化
量ΔVGは、 ΔVG=Q1/CST(2) =Q1/(SCG-DSCD-SUB+CG+CBG-SUB) …(9) となる。
【0019】又、請求項2に記載の増幅型固体撮像素子
では、上記、CST(1)に比べ、CST(2)を小さくす
ることを特徴としている。請求項2に記載の増幅型固体
撮像素子において、CST(1)に比べ、CST(2)を小
さくするためには、増幅素子のゲート容量及びバックゲ
ート−基板間容量等を小さくする構成にすることが効果
的である。例えば、増幅素子として表面電界効果型トラ
ンジスタ(一般にMOSトランジスタと呼ばれている)
を用いることにより該容量を小さくすることは可能にな
る。表面電界効果型トランジスタのゲート容量はその素
子寸法に依存し、素子を小さく形成することにより、任
意に小さくすることが可能であるからである。又、増幅
素子として、接合型電界効果トランジスタやバイポーラ
トランジスタを用いた場合、バックゲート−基板間容量
やコレクタ−基板間容量等が表面電界効果型トランジス
タに比べて増えることが予想されるが、バックゲート−
基板間又はコレクタ−基板間の電位差を調整することに
より該容量を小さくすることが可能になる。
【0020】すなわち、PD部にて発生する光電荷量が
一定の場合、CSTが小さい程光感度特性が良くなる。請
求項2に記載の増幅型固体撮像素子では、CST(2)<
ST(1)なので、次式(10)からΔVCの値がΔV
pより大きくなり、請求項1の増幅型固体撮像素子に比
べても、さらに光感度特性は大きくなる。 ΔVC/ΔVp={Q1/CST(2)}×{Q1/CST(1)} =CST(1)/CST(2) …(10)
【0021】次に、請求項3に記載の本発明の増幅型固
体撮像素子の構成及び動作を以下に説明する。図5は、
請求項3に記載の増幅型固体撮像素子の1画素の光入力
回路部の構造を示す図である。図中、201は半導体基
板、202は高不純物濃度領域、203はゲート酸化
膜、204はゲート電極、205は層間絶縁膜、206
は金属電極、207は第2層間絶縁膜、208は第2金
属電極、209は保護膜である。
【0022】半導体基板201はシリコン等による半導
体基板を表し、硼素や燐等の不純物元素の意図的な混入
によりp型又はn型の半導体特性を示す。高不純物濃度
領域202は特に前記不純物元素を多量に混入させた箇
所で電気抵抗が低く、S1又はSC1又はSC2のソース電
極やドレイン電極を構成している。又、PD部では同2
02は光電変換部であるpn接合の一端を担っている。
ゲート酸化膜203はS1又はSC1C2のゲート酸化膜
を示す。ゲート電極204はS1又はSC1又はSC2のゲ
ート電極を示し、通常polySiもしくはシリサイド
もしくはアルミニウム等が用いられる。ゲート電極20
4はS1又はSC1又はSC2の制御用入力端子の役目を果
たしている。層間絶縁膜205はSiO2等により構成
される層間絶縁膜であり、S1又はSC1又はSC2のソー
ス電極、ゲート電極、ドレイン電極をそれぞれ絶縁する
ために設置されている。金属電極206はアルミニウム
等の金属により形成される電極を表し、S1のソース電
極及びSC1のドレイン電極及びSC2のソース電極、ドレ
イン電極を形成している。第2層間絶縁膜207は、任
意の箇所の遮光の役目をする第2金属電極208と、金
属電極206の絶縁をするための第2層間絶縁膜であ
る。保護膜209は素子の高温高湿環境等での信頼性を
確保し、外的要因による素子の破壊を防止するための保
護膜であり、通常シリコン酸化膜やシリコン窒化膜が用
いられる。
【0023】図6は、図5に示した構造の増幅型固体撮
像素子の光入力回路の等価回路を示す図である。PDは
入射した光の量に応じて光電荷が発生する光電変換部を
表し、S1はPDの一方の電位Vpを任意の電位Vrs
1に任意期間固定するためのPDリセットスイッチであ
る。SC1及びSC2は、請求項3に記載の本発明の特徴と
なる制御部である。SC1は、光電変換部にて発生した光
電荷が蓄積される光電変換部の容量部と、増幅素子の制
御用入力端子に導入される光電荷が蓄積される増幅素子
の容量部を、電気的に接続・分離の切換えを行うために
設けられている。SC2は、増幅素子の制御用入力端子の
電位VGを任意期間、任意の電位Vrs2に固定するため
に設けられている。VGは該増幅素子の制御用入力端子
の電位を表し、PDへの光の入射量に依存して発生し光
電変換部の容量部に蓄積された光電荷が、SC1及びSC2
の制御により増幅素子の制御用入力端子に導かれ増幅素
子の容量部に蓄積されると、VGの電位は変化し、VG
変化分に合わせた出力電圧又は出力電流が信号増幅され
て、増幅素子以降の信号検出回路より検出される。φ
1,φ2,φ3はそれぞれS1,SC1,SC2の制御用入
力端子を表し、PDのもう一方の電位GNDは常に接地
されている。
【0024】図7(a)〜(d)は、請求項3に記載の
本発明の固体撮像素子の動作時のタイミングチャートを
示す図である。動作は、リセット動作・第1蓄積動作・
第2蓄積動作・読み出し動作に大きく分けられるが、読
み出し動作は信号出力回路の方式に従う。各時間t1
2,t3における光電変換部の光電荷蓄積容量部と増幅
素子の光電荷蓄積容量部のポテンシャル図を図8(a)
〜(d)に示す。本発明の固体撮像素子は、特に光入力
回路に特徴を有しているので、リセット動作・第1蓄積
動作・第2蓄積動作について、本発明の固体撮像素子の
特徴を図6〜図8(a)〜(d)を用いて以下に説明す
る。
【0025】リセット動作のt1の期間において、φ1
とφ2及びφ3を同時に、それぞれVφ1(2)、Vφ2
(2)、Vφ3(1)の電位に設定することにより、光
電変換部PDの一方の電位Vpが初期値Vrs1に、増
幅素子の制御用入力端子の電位VGが初期値Vrsに固
定される。次に、t2で示した第1蓄積動作において、
φ1とφ3の電位を同時に、それぞれVφ1(2)、V
φ3(2)として、S1,SC2を不導通状態とすること
により、Vp及びVGはそれぞれフローティング状態と
なる。この時、逆バイアス状態のPDに光が入射するこ
とにより、光の入射量に合わせて光電荷Q1が発生し、
電子と正孔のどちらか一方の電荷が光電変換部の容量部
ST(1)に蓄積される。それにより、Vpの電位はQ
1とCST(1)に依存したΔVpだけ変化する。t3
示した第2蓄積動作において、φ2の電位をV
φ2(1)とすることにより、SC1のポテンシャル障壁
が任意の値だけ減少し、CST(1)に蓄積されていた光
電荷が増幅素子の光電荷蓄積容量部CST(2)に移動し
蓄積される。それにより、増幅素子の制御用入力端子の
電位VGは、Q1とCST(2)に依存したΔVGだけ変化
する。VGの電位の変化に応じて、信号出力回路より光
情報に依存した電気信号が増幅されて検出される。
【0026】すなわち、請求項3に記載の本発明の固体
撮像素子において、光電変換部PDにて入射した光の量
に依存して発生した光電荷が一時的に蓄積される容量C
ST(1)は、PDの容量CPD及びS1のゲート・ドレイ
ン間容量S1G-D、ドレイン・基板間容量S1D-SUB及び
C1のゲート・ソース間容量SC1C-Sの総和と考えるこ
とが出来、 CST(1)=CPDS1G-DS1D-SUBSC1C-S …(11) で表される。上記CST(1)に蓄積される電荷量をQ1
とすると、Vpの電位の変化量ΔVpは、 ΔVp=Q1/CST(1) =Q1/(CPDS1G-DS1D-SUBSC1C-S)…(12) となる。
【0027】前記光電荷蓄積容量CST(1)に蓄積され
ていた光電荷はSC1の制御により増幅素子の光電荷蓄積
容量CST(2)に転送される。この時、光電荷が蓄積さ
れる容量CST(2)は、SC1のゲート・ドレイン間容量
SC1G-D、ドレイン・基板間容量S1D-SUB及びSC2
ゲート・ドレイン間容量SC2G-D、ドレイン・基板間容
S2D-SUB及び増幅素子のゲート容量CGの総和と考え
ることができる。なお、増幅素子に接合型電界効果トラ
ンジスタやバイポーラトランジスタ等を用いた場合、さ
らにバックゲート・基板間容量CBG-SUDが付加される。 CST(2)=SC1G-DSC1D-SUBSC2G-DSC2D-SUB +CG+CBG-SUD …(13) で表される。上記CST(2)に蓄積された電荷量はQ1
と等しいので、増幅素子の制御用入力端子の電位の変化
量ΔVGは、 ΔVG=Q1/CST(2) =Q1/(SC1G-DSC1D-SUBSC2G-DSC2D-SUB +CG+CBG-SUD) …(14) となる。
【0028】次に、請求項1及び請求項2に記載の本発
明の増幅型固体撮像素子の実施例として、実施例1を示
す。 〈実施例1〉実施例1の増幅型固体撮像素子は増幅され
た光情報信号を垂直及び水平走査スイッチ回路を介して
読み出すXYアドレス型のエリアイメージセンサであ
り、信号検出方式は電流検出である。図9は、実施例1
の増幅固体撮像素子の1画素の構造を示す図で、図中、
301は半導体基板、302は(P+)領域、303は
ゲート酸化膜、304はゲート電極、305は層間絶縁
膜、306は金属電極、307は第2層間絶縁膜、30
8は第2金属電極、309は保護膜である。
【0029】半導体基板301は、n型シリコンによる
半導体基板を表す。(P+)領域302は、特に硼素を
不純物元素としてイオン注入法により多量に混入させた
箇所で電気抵抗が低くなっている。S1及びSc及び信
号出力回路の増幅素子Amp及びS2のソース電極やド
レイン電極を構成している。又、PD部では、前記(P
+)領域302は光電変換部であるpn接合の一端を担
っている。ゲート酸化膜303はS1及びSc及びAm
p及びS2のゲート酸化膜を示す。ゲート電極304は
S1及びSc及びAmp及びS2のゲート電極を示し、
燐が高濃度に混入されたpolySiが用いられてい
る。ゲート電極304はS1、Sc、AmP、S2の制
御用入力端子の役目を果たしている。層間絶縁膜305
はSiO2の層間絶縁膜であり、S1及びSc及びAm
p及びS2のソース電極、ゲート電極、ドレイン電極を
それぞれ絶縁するために設置されている。金属電極30
6はアルミニウムにより形成された電極を表し、S1の
ソース電極及びScのドレイン電極及びAmpのドレイ
ン電極及びS2のドレイン電極を形成している。第2層
間絶縁膜307は、任意の箇所の遮光の役目をするアル
ミニウム第2金属電極308と、金属電極306の絶縁
をするための第2層間絶縁膜である。保護膜309は素
子の高温高湿環境等で信頼性を確保し、外的要因による
素子の破壊を防止するための保護膜であり、シリコン窒
化膜を用いた。
【0030】図10は、実施例1の増幅型固体撮像素子
の電気的な等価回路を示す図である。点線内で示した箇
所がエリアイメージセンサの1画素に相当する。図9及
び10図において、PDは半導体基板のn領域と302
の(P+)領域を用いたpn接合により形成されてい
る。S1,S2,S3,Sc,Ampはそれぞれpチャ
ネルMOSトランジスタにより形成されている。S1は
PDのリセットスイッチの役目を果たし、S2は読み出
す画素の行を選択する役目を持っている。S3は選択さ
れたn行の中で読み出す画素を順次切り換える役目を持
っている。Scは本発明の特徴である制御部を表し、A
mpは光情報信号を増幅して読み出すための増幅素子で
ある。S2は垂直走査回路により選択され、S3は水平
走査回路により選択される方式を用いた。VHはともに
5Vの電圧を示し、PDの一方の電位と増幅素子Amp
のソース電位を与えている。
【0031】図11(a)〜(d)は、実施例1の固体
撮像素子の動作時のタイミングチャートを1画素に注目
して示した図である。図12(a)〜(d)は、図11
に記載した各時間t1,t2,t3,t4における光電変換
部の光電荷蓄積容量部と増幅素子の光電荷蓄積容量部の
ポテンシャル図を示す。リセット動作のt1の期間にお
いて、Vrsを0Vに設定しておき、φ1とφ2を同時
にそれぞれ0Vの電位に設定することにより、PDの一
方の電位Vp及びAmpの制御用入力端子の電位VG
0Vにリセットされる。次に、φ1を0Vに設定したま
までφ2を5Vの電位に設定する。すると、Scが不導
通状態になり、VGは0Vに固定され、フローティング
状態となる。次に、リセット動作のt2の期間におい
て、Vrsを2Vに設定することにより、Vpは2Vに
固定される。
【0032】t3で示した第1蓄積動作の期間におい
て、φ1の電位は5Vになっていて、S1は不導通状態
であり、Vpは一時間に2Vに固定されたフローティン
グ状態となっている。この時、逆バイアス状態のPDに
光が入射することにより、光の入射量に合わせて光電荷
Qが発生し、正孔の電荷が光電変換部の容量部C
ST(1)に蓄積される。それにより、Vpの電位はQ1
とCST(1)に依存したΔVpだけ変化する。t4で示
した第2蓄積動作の期間において、φ2の電位を任意の
電位Vφ2(2)とすることにより、Scのポテンシャ
ル障壁が2Vに減少し、CST(1)に蓄積されていた光
電荷が増幅素子の光電荷蓄積容量部CST(2)に移動し
蓄積される。それにより、増幅素子の制御用入力端子の
電位VGは、Q1とCST(2)に依存したΔVGだけ変化
する。
【0033】読み出し動作の期間において、垂直走査回
路により選択された読み出す行の各画素のS2をすべて
導通状態にする。その間にS3を画素ごとに順次導通状
態すると、読み出す行の各画素を順次読み取ることが可
能になる。この時、VOUTに流れる電流は、各画素のA
mpの制御用入力端子の電位VGの変化分ΔVGに依存し
て値が変化する。すなわち、PDの光情報信号が電流増
幅されて順次出力されることになる。なお、出力電流は
最終的には、抵抗RLに流され電圧として出力される。
実施例1に示した本発明の固体撮像素子は、暗状態で、
最大の電流が流れ、入射光量が増えるにつれて出力電流
が減少するネガ型の特性を示す。
【0034】次に、実施例1と従来技術の光感度特性の
違いを以下の表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】なお、表1には、1画素当たりに入射する
最大露光量が1001x、1画素当たりの光蓄積時間が
0.5ミリ秒の時に発生する光電荷量Q及び1画素当た
りの光電荷蓄積容量CST及びVpの変化量ΔVp及びV
Gの変化量も合わせて示した。表1において、従来技術
の光電荷蓄積容量は、PD容量値30fFとAmpのゲ
ート容量値5fFとS1のゲート・ドレイン間容量2f
FとS1のドレイン・基板間容量5fFの加算されたも
のである。又、実施例1の光電荷蓄積容量は、Ampの
ゲート容量値5fFとScのゲート・ドレイン間容量2
fFとScのドレイン・基板間容量5fFを加算された
ものである。なお、AmpとしてMOSトランジスタを
用いたので、接合型電界効果トランジスタやバイポーラ
トランジスタとは異なり、基板とバックゲート又はコレ
クタとの接合容量は当然無視できた。表1より、実施例
1を用いることにより、光感度特性が3.5倍向上して
いるのが分かる。
【0037】次に、請求項3に記載の本発明の増幅型固
体撮像素子の実施例として、実施例2を示す。 〈実施例2〉実施例2の増幅型固体撮像素子は実施例1
の光入力回路を請求項3の特徴を有するものに変更した
もので、信号検出方式、各層構成などは実施例1と同じ
である。図13は、実施例2の増幅型固体撮像素子の1
画素の構造を示す図で、図14はその等価回路を、図1
5(a)〜(e)は、動作時のタイミングチャートを1
画素に注目して示した図である。図中、401はn型シ
リコン基板、402は(P+)領域、403はゲート酸
化膜、404はゲート電極、405は層間絶縁膜、40
6は金属電極、407は第2層間絶縁膜、408は第2
金属電極、409は保護膜である。
【0038】PDは半導体基板のn領域との(P+)領
域402を用いたpn接合により形成されている。S
1,S2,S3,SC1,SC2,Ampはそれぞれpチャ
ネルMOSトランジスタにより形成されている。実施例
1と同様、S1はPDのリセットスイッチの役目を果た
し、S2は読み出す画素の行を選択する役目を持ってい
る。S3は選択されたn行の中で読み出す画素を順次切
り換える役目を持っている。SC1,SC2は本発明の特徴
である制御部を表し、Ampは光情報信号を増幅して読
み出すための増幅素子である。S2は垂直走査回路によ
り選択され、S3は水平走査回路により選択される方式
を用いた。VHはともに5Vの電圧を示し、PDの一方
の電位と増幅素子Ampのソース電位を与えている。V
rsは常に2Vの電位に設定されている。φ1,φ2,
φ3,φ4,φ5はそれぞれS1,SC1,SC2,S2,
S3の制御用入力端子の電位を示している。
【0039】図16(a)〜(c)は、図15のタイミ
ングチャートの各動作時間t1,t2,t3における、光
電変換部の光電荷蓄積容量部と増幅素子の光電荷蓄積容
量部のポテンシャル図を示す。リセット動作のt1の期
間において、φ1及びφ2及びφ3を同時に、それぞれ
0V、5V、0Vの電位に設定することにより、PDの
一方の電位Vpが初期値2Vに、Ampの制御用入力端
子の電位VGが初期値0Vにリセットされる。次に、t2
で示した第1蓄積動作において、φ1とφ3の電位を同
時に、それぞれ5Vとして、S1,SC2を不導通状態と
することにより、Vp及びVGはそれぞれフローティン
グ状態となる。この時、逆バイアス状態のPDに光が入
射することにより、光の入射量に合わせて光電荷Qが発
生し、正孔の電荷が光電変換部位の容量部CST(1)に
蓄積される。それにより、Vpの電位はQ1とC
ST(1)に依存したΔVpだけ変化する。t3で示した
第2蓄積動作において、φ2の電位をVφ2(1)とす
ることにより、SC1のポテンシャル障壁が任意の値だけ
減少し、CST(1)に蓄積されていた光電荷が増幅素子
の光電荷蓄積容量部CST(2)に移動し蓄積される。そ
れにより、増幅素子の制御用入力端子の電位VGは、Q
1とCST(2)に依存したΔVGだけ変化する。読み出
し動作に関しては、実施例1と同様なので省略する。
【0040】次に、実施例2と従来技術の光感度特性の
違いを表2に示す。
【0041】
【表2】
【0042】なお、表2には、1画素当たりに入射する
最大露光量が1001x、1画素当たりの光蓄積時間が
0.5ミリ秒の時に発生する光電荷量Q及び1画素当た
りの光電荷蓄積容量CST及びVpの変化量VGの変化量
も合わせて示した。表2において、従来技術の光電荷蓄
積容量は、実施例1と同様、42fFである。又、実施
例2の光電荷蓄積容量は、Ampのゲート容量値5fF
とSC1のゲート・ドレイン間容量2fFとSC1のドレイ
ン・基板間容量5fFとSC2のゲート・ソース間容量5
fFを加算されたものである。表2より、実施例2を用
いることにより、従来技術に比べて光感度特性が2.5
倍向上しているのが分かる。
【0043】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と、以下のような効果がある。 (1)請求項1に対応する効果:一般に、CPD及びCG
は、S1C-DS1D-SUB又はSCG-S又はSCC-D又はSC
D-SUBに比べ1〜2桁大きな値を示し、蓄積容量の大
部分を占める。まれに、増幅素子に接合型電界効果トラ
ンジスタやバイポーラトランジスタを用いた場合に生じ
るCBG-SUBの蓄積容量に占める割合が増えることがあ
る。従来素子のように、PD部の光電荷蓄積容量部と増
幅素子の光電該蓄積容量部が常に導通している場合、蓄
積容量部の容量の大きさは、常にCPDとCGを含むので
大きな値を示し、増幅素子の制御用入力端子の電位の変
化量ΔVGは小さな値になってしまう。それに対し、本
発明の請求項1に記載の増幅型固体撮像素子では、PD
部の光電荷蓄積容量部と増幅素子の光電荷蓄積容量部が
電気的に分離することが可能なので、光電荷蓄積容量は
PDを含まない。それにより、増幅素子に於ける光電荷
蓄積容量は少なくてもCPD分の容量だけは小さくなり、
従来素子に比べΔVGが大きな値を示すことが可能にな
る。光の入射量に依存していのVGの変化分ΔVGが大き
な値を示すということは、それだけ光感度特性が向上し
たことになり、本発明の利点である。 (2)請求項2に対応する効果:PD部にて発生する光
電荷量が一定の場合、CSTが小さい程光感度特性が良く
なる。請求項2に記載の増幅型固体撮像素子では、CST
(2)<CST(1)なので、ΔVGの値がΔVpより大
きくなり、請求項1の増幅型固体撮像素子に比べても、
さらに光感度特性は大きくなる。 (3)請求項3に対応する効果:一般に、CPD及びCG
は他の容量に比べ、1〜2桁大きな値を示し、蓄積容量
の大部分を占める。まれに、増幅素子に接合型電界効果
トランジスタやバイポーラトランジスタを用いた場合に
生じるCDG-SUBの蓄積容量に占める割合が増えることが
ある。従来素子のように、PD部の光電荷蓄積容量部と
増幅素子の光電荷蓄積容量部が常に導通している場合、
蓄積容量部の容量の大きさは、常にCPDとCGを含むの
で大きな値を示し、増幅素子の制御用入力端子の電位の
変化量ΔVGは小さな値になってしまう。それに対し、
本発明の請求項3に記載の増幅型固体撮像素子では、P
D部の光電荷蓄積容量部と増幅素子の光電荷蓄積容量部
が電気的に分離することが可能なので、光電荷蓄積容量
はCPDを含まない。それにより、増幅素子に於ける光電
荷蓄積容量は少なくてもCPD分の容量だけは小さくな
り、従来素子に比べΔVGが大きな値を示すことが可能
になる。光の入射量に依存してのVGの変化分ΔVGが大
きな値を示すということは、それだけ光感度特性が向上
したことになり、本発明の利点である。さらに、請求項
3に記載の増幅型固体撮像素子に於いて、Vp及びVG
のリセット用の電位として、それぞれ定電位Vrs1
Vts2を用いることが出来る。請求項1に記載の増幅
型固体撮像素子に於いては、リセット用電位として、周
期的に変化するVrsを用いなければならなかったが、
定電位を用いることが可能になり、比較して制御が容易
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による増幅型固体撮像素子の一実施例
を示す1画素の光入力回路部の構造を示す図である。
【図2】 本発明の増幅型固体撮像素子の1画素の光入
力回路部の等価回路を示す図である。
【図3】 本発明の増幅型固体撮像素子の動作時のタイ
ミングチャートを示す図である。
【図4】 本発明の増幅型固体撮像素子の動作時の、光
電変換部の光電荷蓄積容量部と増幅素子の光電荷蓄積容
量部の空間電位を示す図である。
【図5】 本発明の増幅型固体撮像素子の他の実施例の
1画素の光入力回路部の構造を示す図である。
【図6】 本発明の増幅型固体撮像素子の他の実施例の
1画素の光入力回路部の等価回路を示す図である。
【図7】 本発明の増幅型固体撮像素子の他の実施例の
動作時のタイミングチャートを示す図である。
【図8】 本発明の増幅型固体撮像素子の他の実施例の
動作時の、光電変換部位の光電荷蓄積容量部と増幅素子
の光電荷蓄積容量部の空間電位図を示す図である。
【図9】 本発明の増幅型固体撮像素子の1画素の光入
力回路部の構造を示す図である。
【図10】 本発明の増幅型固体撮像素子の具体的実施
例1画素の光入力回路部の等価回路を示す図である。
【図11】 図10の増幅型固体撮像素子の動作時のタ
イミングチャートを示す図である。
【図12】 図10の本発明の増幅型固体撮像素子の動
作時の、光電変換部の光電荷蓄積容量部と増幅素子の光
電荷蓄積容量部の空間電位図を示す図である。
【図13】 本発明の増幅型固体撮像素子の他の具体的
実施例1画素の光入力回路部の構造を示す図である。
【図14】 図13の本発明の増幅型固体撮像素子の1
画素の光入力回路部の等価回路を示す図である。
【図15】 図13の本発明の増幅型固体撮像素子の動
作時のタイミングチャートを示す図である。
【図16】 図13の本発明の増幅型固体撮像素子の動
作時の、光電変換部の光電荷蓄積容量部と増幅素子の光
電荷蓄積容量部の空間電位を示す図である。
【図17】 従来の増幅型固体撮像素子の1画素の構造
を示す図である。
【図18】 従来の増幅型固体撮像素子の1画素の等価
回路を示す図である。
【符号の説明】
101…半導体基板、102…高不純物濃度領域、10
3…ゲート酸化膜、104…ゲート電極、105…層間
絶縁膜、106…金属電極、107…第2層間絶縁膜、
108…第2金属電極、109…保護膜。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光の入射量に依存して光電荷を発生させ
    る光電変換部を有し、該光電荷を各画案ごとに形成され
    た増幅素子の制御用入力端子に導き、光の入射量に依存
    した電気信号を各画素ごとに増幅して読み出す増幅型固
    体撮像素子において、前記光電変換部にて発生した光電
    荷を蓄積する光電変換部の容量部と、増幅素子の制御用
    入力端子に導入される光電荷が蓄積される増幅素子の容
    量部と、該両容量部を電気的に接続・分離の切換えを可
    能とし、各画素ごとに設置された任意の制御部とから成
    ることを特徴とする増幅型固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記増幅素子に導入された光電荷が蓄積
    される容量の大きさが、光電変換部にて発生した光電荷
    が蓄積される容量の大きさよりも小さいことを特徴とす
    る請求項1記載の増幅型固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記各画素ごとに設置された制御部の他
    に、増幅素子の制御用入力端子の電位を任意期間、任意
    の電位に固定することが可能な他の制御部を設けたこと
    を特徴とする請求項1記載の増幅型固体撮像素子。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2006043697A1 (ja) * 2004-10-19 2006-04-27 National University Corporation Shizuoka University 埋め込みフォトダイオード構造による撮像装置
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