JPS6155594B2 - - Google Patents

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JPS6155594B2
JPS6155594B2 JP15086882A JP15086882A JPS6155594B2 JP S6155594 B2 JPS6155594 B2 JP S6155594B2 JP 15086882 A JP15086882 A JP 15086882A JP 15086882 A JP15086882 A JP 15086882A JP S6155594 B2 JPS6155594 B2 JP S6155594B2
Authority
JP
Japan
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glaze
sheet
weight
frit
parts
Prior art date
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Expired
Application number
JP15086882A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5941476A (ja
Inventor
Kazuo Doi
Hiroshi Himeno
Hisamitsu Takahashi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP15086882A priority Critical patent/JPS5941476A/ja
Publication of JPS5941476A publication Critical patent/JPS5941476A/ja
Publication of JPS6155594B2 publication Critical patent/JPS6155594B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はほうろう製品の製造法に関するもので
ある。
従来よりほうろう製品を製造するにあたつて
は、鋼板等の基板の表面に下釉薬をスプレー等に
より100〜150μの厚みで塗装し、乾燥後830〜850
℃、3〜7分程度で焼成して下釉薬の層を形成
し、次いでその上に上釉薬を同様に塗装し、乾燥
後810〜830℃、3〜7分程度焼成して上釉薬の層
を形成することにより製造しており、下釉薬の層
で基板との密着性を上げると共に上釉薬の層でほ
うろう製品の装飾性を向上しているものであつ
た。しかし乍ら、この方法にあつては2回焼成す
る必要があつて製造に手間がかかるものであり、
また厚く釉薬を塗布する釉薬が表面より流れるの
であまり厚い釉薬層を形成することができず、し
かも流れを生じるので表面に凹凸模様を付けるこ
とはできないという問題があつた。
本発明は上記の点に鑑みて成されたものであつ
て、一度の焼成にて製造することができ、しかも
表面に厚さの厚い釉薬を形成することができると
共に凹凸模様を付けることができるほうろう製品
の製造法を提供することを目的とするものであ
る。
以下本発明を詳細に説明する。下釉薬用フリツ
ト及び上釉薬用フリツトの化学組成は、一般に
XRO,YR2O3,ZRO3で示されるもので、ROは
塩基、R2O3は中性、RO2は酸性酸化物を意味す
る。普通、RO2はSiO2でその他TiO2,ZrO2があ
る。またROにはNa2O,K2O,CaO,MgO,
BaO,ZnO,FeO,PbO,CdO等があり、R2O3
はAl2O3,B2O3,Fe2O3,Sb2O3,Cr2O3等があ
る。下釉薬用フリツト及び上釉薬用フリツトはそ
れぞれ上記の原料を粉砕し、それぞれの原料を所
定の割合で秤量、混合したものを加熱炉に入れ熔
融したのち、急冷、乾燥をしてつくられる。こう
してえられたフリツトにミル添加物を加え、水と
共にボールミルにて粉砕するか、または予め微粉
砕したフリツトを用いてデイスパーなどの混合機
にてシエアーをかけながら水と混合しフリツト調
合液をつくるものである。ここで、ミル添加物に
は浮遊剤、着色剤、止め薬、附着剤等があり、浮
遊剤としては蛙目粘土、ベントナイト、炭酸マグ
ネシウム、着色剤としては酸化クロム、、硫化カ
ドシユウム、ベンガラなどの金属酸化物を原料と
する顔料など、止め薬としては炭酸アンモニア,
硼砂,炭酸ソーダ,石灰水などを使用することが
でき、また附着剤としてはアラビアゴム,アルギ
ン酸ソーダ,布海苔,界面活性剤などを使用する
ことができる。次に、このフリツト調合液に繊維
質物質、例えばパルプ繊維,合成繊維,アスベス
トやガラスせいなどの無機繊維を加え、抄造可能
な濃度に希釈したのちよく攪拌して繊維資物質を
分散させ釉薬用スラリーとし、抄造機にて抄造,
脱水してシート状物を得る。ここで、抄造機に入
れる少し前に、硫酸バンド,ポリ塩化アルミ,有
機高分子凝集剤(例えばポリアクリルアミドな
ど)などの凝集剤を添加しても良く、このように
すると繊維中に歩留るフリツトやミル添加剤の収
率を高めることができるのである。また後にのベ
る釉薬シートの強度を保持させるために、デンプ
ン,MC(メチルセルロース)、CMC(カルボキ
シメチルセルロース)、PVAなどの水溶性有機接
着剤をスラリーの乾燥重量に対し、1〜5重量パ
ーセント添加するようにしても良い。水溶性有機
接着剤の添加量がスラリーの乾燥重量に対して5
重量%を超える場合には不燃性が劣るものであ
り、また1重量%未満の場合には強度を上げる効
果が小さいものである。このように抄造して得ら
れたシート状物は、次に乾燥工程に送り、100〜
200℃の温度で乾燥して下釉薬シートと上釉薬シ
ートを作成するものである。次に、このようにし
て製造された下釉薬シート2を第1図に示すよう
に鋼板やアルミニウム板や陶磁器等の基板1の上
面に載置し、次いで下釉薬シート2の上面に上釉
薬シート3を載置して加熱炉で焼成し、ほうろう
製品を得るものである。
しかして、釉薬用フリツトの粉末と繊維質物質
を水に混合分散して釉薬用スラリーを調整し、こ
のスラリーを抄造脱水して釉薬シートを作成する
ことにより、釉薬シートの厚さを厚く形成するこ
とができるものであり、従つてこの釉薬シートを
基板の表面に載置して焼成することにより、厚さ
の厚い釉薬層を表面に形成することができるもの
である。また、下釉薬シート2を基板1に対して
密着性の良いもので形成すると共に上釉薬3を装
飾性に優れたもので形成することにより、密着が
良くしかも外観美麗なほうろう製品が得られるも
のである。また、下釉薬シート2と上釉薬シート
3の焼成は基板1上にそれらを重ねた状態で焼成
することができ、一工程の焼成で済むものであ
る。
なお、ほうろう製品の表面に凹凸模様を付ける
にあたつては、第2図に示すように模様状に一部
切取つた上釉薬シート3を使用し、この上釉薬シ
ート3を下釉薬シート2の上面に載せた状態で焼
成すれば良く、このようにすると上釉薬シート3
の切り取つた部分6が凹部となつて表面に凹凸模
様のある製品が得られるものである。さらに、第
3図に示すように上釉薬シート3を二層のもので
形成し、上層のものを切り取りシート4で形成す
ると共に下層のものを平面シート5で形成すれ
ば、切り取りシート4で凹凸模様を付けることが
できる上に平面シート5で表面の色の装飾を行な
うことができ、さらに意匠効果を高めることがで
きるものである。
上記のように本発明は、下釉薬用フリツトの粉
末と繊維質物質を水に混合分散して下釉薬用スラ
リーを調製し、次に下釉薬用スラリーを抄造脱水
して下釉薬シートを作成し、上釉薬用フリツトの
粉末と繊維質物質を水に混合分散して上釉薬用ス
ラリーを調製し、次に上釉薬用スラリーを抄造脱
水して上釉薬シートを作成したので、抄造によつ
て下釉薬用フリツトの粉末が含まれた下釉薬シー
トと上釉薬用フリツトの粉末が含まれた上釉薬用
シートの厚さを厚く形成することができるもので
あり、従つて基板の上面に下釉薬シートを載置す
ると共に下釉薬シートの上面に上釉薬シートを載
置して焼成したので、厚みの厚い上下釉薬シート
でそれぞれ厚みの厚い下釉薬の層と上釉薬の層を
表面に形成することができるものであり、しかも
下釉薬シートと上釉薬シートを重ねて焼成するこ
とで、従来の如く二工程で焼成を行なう必要なく
一度の焼成で済み製造性がきわめて良いものであ
る。また、下釉薬シートを基板に対して密着性の
良いもので作成し、上釉薬シートを装飾性に優れ
たもので作成することにより、密着性と美観に優
れたほうろう製品を製造することができるもので
あり、さらに上釉薬シートは泥漿のように流れる
ことがないので、模様状に切り取つた上釉薬シー
トを使用することにより製品の表面に凹凸模様を
付けることができるものである。
次に、本発明を実施例に基いて具体的に説明す
る。
<実施例 1> 下釉薬シートの作成 下釉薬用フリツト(#2232フリツト35重量部、
#2236フリツト35重量部、#2240フリツト30重量
部、日本フエロー社製)を100重量部、アスベス
トを1〜3重量部、パルプを1〜5重量部、粘土
を2〜7重量部、水を900重量部配合してボール
ミルに投入し、数時間ミル引きして下釉薬用スラ
リーを調製した。次いで、このスラリーを簡易型
の手抄き抄造機にて抄造、脱水してシート状物を
得、次いでシート状物を乾燥工程に送り、100〜
200℃で乾燥して下釉薬シートを得た。
上釉薬シートの作成 上釉薬フリツト(#7812フリツト、日本フエロ
ー社製)を100重量部、アスベツトを1〜3重量
部、パルプを1〜5重量部、アクリル酸ソーダを
0.5〜2重量部、粘土を2〜7重量部、顔料を5
〜15重量部、水を900重量部配合しててボールミ
ルに投入し、数時間ミル引きして上釉薬用スラリ
を調製した。次いで、回転ドラムの付いた連続抄
造機で抄造、脱水してシート状物を得、次いでシ
ート状物を乾燥工程に送り、100〜200℃で乾燥し
て上釉薬シートを得た。
次に、表面処理したた鋼板の上に下釉薬シート
と下釉薬シートをそれぞれ載置し、800〜900℃で
30分間焼成してほうろう製品を得た。このほうろ
う製品は表面がパステル調ブルー色で実麗に仕上
がつており、また鋼板との密着性も良好なもので
あつた。
<実施例 2> 下釉薬フリツトとして#XG147Bフリツト(日
本フエロー社製)を使用し、上釉薬フリツトとし
て#XF―44フリツト(日本フエロー社製)を使
用した他は実施例1と同様にしてほうろう製品を
得た。このほうろう製品は表面がマジヨリカ調に
仕上がつており、また鋼板との密着性も良好なも
のであつた。
<実施例 3> 下釉薬シートの作成 予め微粉砕した下釉薬用フリツト(低融点ガラ
ス)を100重量部、ガラス繊維を1〜5重量部、
パルプを1〜5重量部、アクリル酸ソーダを0.5
〜2重量部、粘土を2〜7重量部、水を900重量
部配合し、デスパーにて混合分散して下釉薬スラ
リーを調整し、その後、実施例1と同様にして下
釉薬シートを得た。
上釉薬シートの作成 上釉薬用フリツト(#7812フリツト、日本フエ
ロー社製)を100重量部、粘土を5重量部、止め
薬(塩化カリウム)を0.5重量部、アスベストを
1〜5重量部、界面活性剤を0.1〜1.0重量部、顔
料を1〜15重量部、水を900重量部配合してボー
ルミルに投入し、数時間ミル引きして上釉薬用ス
ラリーを調整し、その後実施例1と同様にして上
釉薬シートを得た。
次に、表面処理した鋼板の上に下釉薬シートと
下釉薬シートをそれぞれ載置し、800〜900℃で30
分間焼成してほうろう製品を得た。このほうろう
製品は表面が美麗に仕上がつており、また鋼板と
の密着性も良好なものであつた。
<実施例 4> 上釉薬用フリツトとして#AL80(日本フエロ
ー社製)を使用し、酸化チタンを2〜10重量部添
加した他は実施例3と同様にして上釉薬シートを
作成し、鋼板の代わりにアルミニウム板を使用し
た他は実施例3と同様に焼成してほうろう製品を
得た。このほうろう製品は表面が白色で美麗なも
のであり、またアルミニウム板との密着性も優れ
ているものであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明一実施例の一部切欠断面図、第
2図は同上の他の実施例の一部切欠断面図、第3
図は同上ののさらに他の実施例の一部切欠断面図
である。 1は基板、2は下釉薬シート、3は上釉薬シー
トである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 下釉薬用フリツトの粉末と繊維質物質を水に
    混合分散して下釉薬用スラリーを調製し、次に下
    釉薬用スラリーを抄造脱水して下釉薬シートを作
    成し、上釉薬用フリツトの粉末と繊維質物質を水
    に混合分散して上釉薬用スラリーを調製し、次に
    上釉薬用スラリーを抄造脱水して上釉薬シートを
    作成し、次いで基板の上面に下釉薬シートを載置
    すると共に下釉薬シートの上面に上釉薬シートを
    載置して焼成することを特徴とするほうろう製品
    の製造法。
JP15086882A 1982-08-31 1982-08-31 ほうろう製品の製造法 Granted JPS5941476A (ja)

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JPS5941476A JPS5941476A (ja) 1984-03-07
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