JPS6155524B2 - - Google Patents

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JPS6155524B2
JPS6155524B2 JP7464179A JP7464179A JPS6155524B2 JP S6155524 B2 JPS6155524 B2 JP S6155524B2 JP 7464179 A JP7464179 A JP 7464179A JP 7464179 A JP7464179 A JP 7464179A JP S6155524 B2 JPS6155524 B2 JP S6155524B2
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JP
Japan
Prior art keywords
polymer
block polymer
methylpolysiloxane
weight
molecular weight
Prior art date
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Expired
Application number
JP7464179A
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English (en)
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JPS56827A (en
Inventor
Taro Suminoe
Yoshio Matsumura
Ikuo Nozue
Nagahiko Tomomitsu
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP7464179A priority Critical patent/JPS56827A/ja
Publication of JPS56827A publication Critical patent/JPS56827A/ja
Publication of JPS6155524B2 publication Critical patent/JPS6155524B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規な加熱硬化性シリコーンブロツ
クポリマーの製造法に関する。さらに詳しくは、
数平均分子量10000を超える100000までのメチル
ポリシロキサンとX〔R2SiO〕mR2SiXとから合
成される新規なシリコーンブロツクポリマーの製
造法に関する。 一般にシリコーン樹脂はジオルガノジクロロシ
ランと、モノオルガノトリクロロシランとを共加
水分解して得られる。従つて得られた樹脂はジオ
ルガノシロキサン単位とモノオルガノシロキサン
単位とがランダムに分布しているものである。ジ
オルガノシロキサン単位が増せば最終硬化樹脂は
可撓性になるが耐熱性は悪くなり、また硬化前の
樹脂は粘着性かつ流動性があり、あつかい難いも
のである。逆にモノオルガノシロキサン単位が増
せば、耐熱性は増すが、樹脂はもろいものとな
る。従つて耐熱性が高く、かつ可撓性の樹脂を得
ることは、上述の共加水分解の方法では従来困難
であつた。 そこで、本発明者らは上記のような要求を満
す、即ち、耐熱性が高く、かつ可撓性のシリコー
ン樹脂を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、本発
明に到達した。 即ち、本発明は、(A)下記に示す数平均分子量
10000を超える100000までのメチルポリシロキサ
ンを アミンの存在下、有機溶媒中で、 (B)X〔R2SiO〕mR2SiX(式中、Rはアルキル
基、あるいはアリール基、Xは塩素、アミノ基ま
たはアルコキシ基、m=0〜100)と反応させる
ことを特徴とするシリコーンブロツクポリマーの
製造法を提供する。 ジオルガノシロキサン単位とモノオルガノシロ
キサン単位とからシリコーンブロツクポリマーを
製造する方法には既に公知技術がある。例えば、
特開昭49−93500では水−アセトン−水非混和性
有機機溶媒からなる系で、まずジオルガノジクロ
ロシランを加水分解し、ついでモノオルガノクロ
ロシランを加水分解することによつて有機基とSi
との比が1.4〜1.7の範囲にあるブロツクポリマー
を得ており、こうして得られたポリマーは可撓性
があり、硬化以前に非粘着性で、非流動性の状態
に乾燥できる樹脂であることが述べられている。
また、加水分解反応をモノオルガノトリクロロシ
ランについでジオルガノジクロロシランという順
で行なうと、得られた樹脂は粘着性で好ましくな
いことも同特許に述べられている。さらに米国特
許3294737号では、下に示すアリールシルセスキ
オキサンとY〔R2″SiO〕mR2″SiY(式中R″=ア
ルキル基、アリール基、その他、Y=ハロゲン、
水酸基、m=1〜1000)とからブロツクポリマー
を製造している。 これに対し本発明のシリコーンブロツクポリマ
ーは、その製造方法は上述の公知技術と類似して
いるが、モノオルガノシロキサン単位として下記
に示す数平均分子量10000を超える100000までの
メチルポリシロキサン(A)を使用することにその特
徴を有している。 即ち、これまでに無い比較的高い分子量のメチ
ルポリシロキサン(A)をモノオルガノシロキサン単
位として用いて、ジオルガノシロキサン単位を導
入することで本発明の目的とするポリマーが得ら
れるのである。そしてこのようにして得たポリマ
ーは、接着性および耐熱性が良く、灼熱残量が高
く、しかも硬化物は可撓性があり、かつ機械的強
度、例えば引張強度などが高いという特徴を有し
ている。 本発明で使用するメチルポリシロキサン(A)は、
例えばわれわれが先に出願した特開昭53−88099
号に開示した製法によつて製造できる。その製法
は、メチルトリクロロシラン(CH3SiCl3)をアミ
ンの存在下でケトンとエーテルの混合溶媒に溶解
し、これに水を滴下して加水分解後、加熱縮合さ
せ、数平均分子量が、9000〜10000のポリマーを
得て、これをさらにアンモニウム塩の存在下で加
熱縮合させる方法である。本発明ではこのような
方法などによつて得られた数平均分子量が10000
を超える100000までのメチルポリシロキサン(A)を
使用する。 即ち本発明では上記のようにして得られたメチ
ルポリシロキサン(A)をアミンの存在下、有機溶媒
中でX〔R2SiO〕mR2SiXと反応させることによ
つてブロツクポリマーを得る。 ここで用いられるアミンの種類としては1級か
ら3級までの殆んどすべてのアミンが含まれる
が、特にピリジン、トリエチルアミンなどが有効
である。 有機溶媒としてはベンゼン、トルエンなどの芳
香族系、ジクロロメタン、クロロホルムなどのハ
ロアルカン系、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フランなどのエーテル系、アセトン、メチルイソ
ブチルケトンなどのケトン系などを用いることが
できるが、特にテトラヒドロフラン(THF)、メ
チルイソブチルケトンなどが効果的である。 X(R2SiO)mR2SiXは、m=0〜100まで使用
可能であるが、特にm=0〜30程度が好ましい結
果を与える。また、X(R2SiO)mR2SiX中のR
は、アルキル基あるいはアリール基である。アル
キル基の場合の好ましい炭素数は1〜3で具体的
にはメチル基、エチル基、プロピル基などを挙げ
ることができる。また、アリール基の場合の好ま
しいものとしてフエニル基、トリル基などを挙げ
ることができる。Xは塩素、アミノ基またはアル
コキシ基であり、本発明の目的とするブロツクポ
リマーの製造の容易性から、塩素が好ましい。 量的な関係を述べるとアミンの量はピリジンを
例にとると、メチルポリシロキサン(A)1重量部あ
たり0.1〜1重量部が好ましいが、0.5重量部程度
が最も好ましい。溶媒の量はテトラヒドロフラン
を例にとると5〜20重量部の範囲が好ましいが7
〜13重量部程度が特に好ましい結果を与える。X
(R2SiO)mR2SiXはmの数によつて加える最適の
量が異なるが、m=20のものを例にとると、0.1
〜1.0重量部が好ましく、特に好ましくは0.2〜0.5
重量部程度である。 製造手順を述べると、メチルポリシロキサン(A)
を溶媒に溶かし、アミンを加え、これにX
(R2SiO)mR2SiXを加えて反応させる。反応温度
は溶媒の沸点に合せて任意に選ぶことができる
が、低温ほど反応時間を長くする必要がある。好
ましくは50℃、20時間という条件である。反応終
了後は反応物をメタノールに注ぎポリマーを得
る。 このようにして得られるブロツクポリマーは、
固体状でTHF中30℃で測定した〔η〕は、通常
0.2〜0.6程度であり、その構造は、メチルポリシ
ロキサン単位、すなわち
【式】を(=L=)とし、ジオルガノシロキ サン単位、すなわち
【式】を(−P−)とし て表わした場合、 などで表わされる構造を有しているものと推定さ
れる。 以上の製造法によつて得られるブロツクポリマ
ーはガラス、シリコンやアルミニウムなどの金属
のような無機質への接着性にすぐれ、しかも耐熱
性、および機械的強度にすぐれていることから、
例えば、適当な溶媒に溶かしてガラスやシリコン
基板上に回転塗布したのち加熱硬化させることに
よつて厚さ数μmから数十μm程度の耐熱性絶縁
膜を得ることができる。また、硬化用触媒を本発
明のブロツクポリマーに混合することによつても
可撓性があり、耐熱性、機械的強度のすぐれたフ
イルムを得ることができる。さらに、無機充てん
剤若しくは耐熱性顔料などを配合し、成形用また
は塗料用組成物としても利用することが可能であ
る。 実施例 1 還流冷却管、滴下ロート、かくはん棒を備えた
反応器にメチルイソブチルケトン(260ml)およ
びテトラヒドロフラン(90ml)を入れ、これにメ
チルトリクロロシラン(47ml、0.4モル)および
トリエチルアミン(56ml、0.4モル)を加える。
反応容器を氷冷、かくはんしながら水をゆつくり
と滴下する。しだいに塩酸トリエチルアミンの白
色沈澱を生成するが、水をなおも加えることによ
つてその白色沈澱は再び溶解する。加えた水の量
は約50〜100ml程度である。 つぎに油浴を用いて油浴温度100゜〜110℃で4
時間加熱還流させる。反応終了後、有機層を分離
し、洗浄水が中性になるまで水洗し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥する。その後、乾燥剤を除去し、
ポリマーが析出する近くまで濃縮し、メタノール
に注ぎポリマーを沈澱させる。得られた沈澱はメ
タノールでよく洗い真空乾燥する。 こうして得られたポリマー15gをジエチレング
リコールジメチルエーテルに溶かし、これに塩酸
トリエチルアミン27.5gを含む水(35ml)を加え
90℃で4時間かくはんする。反応液をメタノール
に注ぐと白色沈澱物を得る。これをメタノールで
洗い真空乾燥して分子量45000(〔η〕=0.15
(THF、30℃))のポリマー(A)を得る。このポリ
マー(A)10gを100gのテトラヒドロフランに溶か
しさらにピリジン5gを加えたのちCl
〔(CH32SiO〕19(CH32SiCl3gを加えて50℃で20
時間反応させる。反応混合物をメタノールに注
ぎ、ブロツクポリマーを沈澱させる。得られたポ
リマーはメタノールで良く洗つたのち真空乾燥す
る。ブロツクポリマーの収量は9.6gで〔η〕=
0.30(THF、30℃)であつた。 このブロツクポリマー2gをトルエン4mlに溶
かし、ポリフツ化エチレン板上で成形したのち、
150℃、2時間加熱硬化させたものの熱重量分析
(昇温速度:15℃/min)を行なつたところ、減量
開始温度は250℃であり、700℃での重量残存率は
85%の高い耐熱性を示した。 実施例 2 実施例1で得たブロツクポリマーをキシレンに
溶解させた(個形分濃度30%、粘度38cps)。 この溶液をシリコーンウエハー上に5000r.p.m.
で回転塗布し、80℃で1時間予備乾燥する。その
後250℃で2時間加熱硬化して2〜3μmの塗膜
を得た。このものはさらに400℃で1時間加熱し
た後でのゴバン目テストでも剥離をおこさなかつ
た。 実施例 3 実施例1で得たブロツクポリマー2gを5mlの
トルエンに溶解したのち、ガラス、アルミニウ
ム、ステンレスおよび銅(金属はサンドペーパー
で研いたのち、超音波処理し、溶媒で洗い乾燥し
て用いた)に塗布し、室温で風乾した。風乾後
200℃で2時間加熱硬化を行なつた。こうして得
られた塗膜のゴバン目テストを行なつたところ、
ガラス、アルミニウムでは100%の残存率、ステ
ンレス、銅では、95%以上の残存率を示した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 下記に示す数平均分子量10000を超える
    100000までのメチルポリシロキサンを アミンの存在下、有機溶媒中で、 (B) X〔R2SiO〕mR2SiX(式中、Rはアルキル
    基またはアリール基、Xは塩素、アミノ基また
    はアルコキシ基、m=0〜100)と反応させる
    ことを特徴とするシリコーンブロツクポリマー
    の製造法。
JP7464179A 1979-06-15 1979-06-15 Production of block copolymer Granted JPS56827A (en)

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JP7464179A JPS56827A (en) 1979-06-15 1979-06-15 Production of block copolymer

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JPS56827A JPS56827A (en) 1981-01-07
JPS6155524B2 true JPS6155524B2 (ja) 1986-11-28

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ID=13553036

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