JPS6154855B2 - - Google Patents

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JPS6154855B2
JPS6154855B2 JP23407883A JP23407883A JPS6154855B2 JP S6154855 B2 JPS6154855 B2 JP S6154855B2 JP 23407883 A JP23407883 A JP 23407883A JP 23407883 A JP23407883 A JP 23407883A JP S6154855 B2 JPS6154855 B2 JP S6154855B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alloy
powder
alloys
sintered
porosity
Prior art date
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Expired
Application number
JP23407883A
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English (en)
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JPS60125347A (ja
Inventor
Masayuki Iijima
Hidetoshi Akutsu
Masahiro Imai
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Metal Corp
Original Assignee
Mitsubishi Metal Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Metal Corp filed Critical Mitsubishi Metal Corp
Priority to JP23407883A priority Critical patent/JPS60125347A/ja
Publication of JPS60125347A publication Critical patent/JPS60125347A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
この発明は、すぐれた耐摩耗性を有し、特にシ
リンダやベーン材などの摺動部材として用いるの
に適した焼結A合金に関するものである。 従来、一般に、この種の分野で使用されている
摺動部材は、主として重質の焼結Fe合金や焼結
Cu合金で製造されているが、省エネルギー化が
さけばれている今日、これら部材に対する軽量化
の要求も厳しくなりつつあるのが現状である。 そこで、本発明者等は、上述のような観点から
これら摺動部材の軽量化をはかるべくA合金に
着目し、材料面から研究を行なつた結果、重量%
で(以下組成に関する%は重量%を示す)、 Cu:5〜20%、 分散相形成成分として、Fe,Ni,Cr、および
Mo、並びにこれらの2種以上の合金のうちの1
種または2種以上:0.2〜20%、 を含有し、さらに必要に応じて、 素地強化成分として、Mn,Mg,Si,Sn、およ
びZnのうちの1種または2種以上:0.2〜20%、 を含有し、残りがAと不可避不純物からなる組
成、並びに3〜20%の気孔率を有する焼結A合
金においては、AまたはA合金素地によつて
軽量化がはかられ、かつ素地中に均一に分散する
上記分散相形成成分によつてすぐれた耐摩耗性が
確保されることから、これを摺動部材の製造に用
いた場合にすぐれた性能を発揮するという知見を
得たのである。 この発明は、上記知見にもとづいてなされたも
のであつて、以下に成分組成を上記の通りに限定
した理由を説明する。 (a) Cu Cu成分には、θ相(ACu2化合物)を形成
して素地の硬さを向上させ、素地の耐摩耗性を
改善するほか、摺動時における素地の耐塑性変
形性を高めて分散相形成成分の脱落を防止する
作用があるが、その含有量が5%未満ではθ相
の析出が少なすぎて前記作用に所望の効果が得
られず、一方20%を越えて含有させると、θ相
の析出量が多くなりすぎ、脆化現象が現われる
ようになることから、その含有量を5〜20%と
定めた。 (b) 分散相形成成分 これらの成分には、素地中に均一に分散して
分散相を形成し、自身のもつ硬質特性によつて
合金の耐摩耗性を向上させる作用があるが、そ
の含有量が0.2%未満では所望の耐摩耗性向上
効果が得られず、一方20%を越えて含有させる
と、合金の強度が低化するようになるばかりで
なく、所望の軽量化をはかることが困難になる
ことから、その含有量を0.2〜20%と定めた。 (c) 素地強化成分 これらの成分には、焼結時に低温で液相を発
生させて焼結性を改善し、かつ素地を構成する
Aと合金化して素地を強化する作用があるの
で、特に合金に強度が要求される場合に必要に
応じて含有されるが、その含有量が0.2%未満
では所望の素地強化作用が得られず、一方20%
を越えて含有させると、合金の軽量化が損なわ
れるようになることから、その含有量を0.2〜
20%と定めた。 (d) 気孔率 この発明の焼結A合金は、その用途が主と
してシリンダやベーン材などであるので、油中
あるいは含油状態での使用となる場合が多く、
この場合気孔が油溜りとなつて自己および相手
部材の摩耗を緩和し、さらに摺動部の摩擦によ
る温度上昇を抑制するように作用するものであ
り、したがつてその気孔率が3%未満では前記
作用に所望の効果が得られず、一方気孔率が20
%を越えると合金強度および耐摩耗性が急激に
低下するようになることから、その気孔率を3
〜20%と定めた。 つぎに、この発明の焼結A合金を実施例によ
り具体的に説明する。 実施例 原料粉末として、粒度:−200meshのA粉
末、いずれも同−100meshのアトマイズ鉄粉、
Fe―Cr合金(Cr:70%含有)粉末、Cr粉末、お
よびFe―Mo合金(Mo:60%含有)粉末、同−
350meshのNi粉末およびMo粉末、さらにいずれ
も同−200meshのA―Cu合金粉末(Cu:30%
含有)、Mg粉末、A―Mg合金粉末(Mg:25%
含有)、A―Si合金粉末(Si:30%含有)、A
―Mn合金粉末(Mn:50%含有)、およびA―
Cu―Si―Mg合金粉末(Cu:7%、Si:2%、
Mg:2%含有)、同−150meshの電解Cu粉末、
同−100meshのSn粉末およびZn粉末を用意し、
引続いて、これらの原料粉末をそれぞれ第1表に
示される配合組成に配合し、V型ミキサーにて30
分間混合した後、3〜6ton/cm2の範囲内の所定の
圧力で圧粉体にプレス成形し、ついで、これらの
圧粉体を、アンモニア分解ガス雰囲気中、これに
2Kg/cm2の荷重を付加した状態で、500〜650℃の
範囲内の所定温度に60分間保持の条件で焼結する
ことによつて、実質的に配合組成と同一の成分組
成をもつた本発明焼結A合金1〜20および構成
成分のうちのいずれかの含有量(第1表に※印を
付したもの)ま
【表】
【表】 たは気孔率がこの発明の範囲から外れた比較焼結
A合金1〜8をそれぞれ製造した。 ついで、この結果得られた本発明焼結A合金
1〜20および比較焼結A合金1〜8について、
気孔率および抗折力を測定すると共に、定速摩擦
試験機を用い、試験片形状:25mm□×10mmの寸法
を有し、摩擦方向に対して直角方向に幅:1mm×
深さ:1mmの溝:6本を等分に設けたもの、面
圧:5Kg/cm2、摩擦速度:15m/sec.、摩擦時間:
5時間、雰囲気:油中、相手材:焼入・焼戻し処
理したSK―5(硬さ:HRC45)、使用試験片
数:2個/回の条件で摩擦試験を行ない、摩耗深
さと摩擦係数を測定した。これらの測定結果を第
1表に合せて示した。 第1表に示されるように、本発明焼結A合金
1〜20は、すぐれた耐摩耗性を有し、摺動部材と
して実用に供することができるものであるのに対
して、比較焼結A合金1〜8に見られるよう
に、構成成分のうちのいずれか含有量または気孔
率がこの発明の範囲から外れると耐摩耗性の劣つ
たものになることが明らかである。 上述のように、この発明の焼結A合金は、軽
量にもかかわらず、すぐれた耐摩耗性を有してい
るので、これを各種の摺動部材として用いた場合
にはすぐれた性能を発揮することが明らかであ
る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 Cu:5〜20%、 分散相形成成分として、Fe,Ni,Cr、および
    Mo、並びにこれらの2種以上の合金のうちの1
    種または2種以上:0.2〜20%、 を含有し、残りがAと不可避不純物からなる組
    成(以上重量%)、並びに3〜20%の気孔率を有
    することを特徴とする摺動部材用焼結A合金。 2 Cu:5〜20%、 分散相形成成分として、Fe,Ni,Cr、および
    Mo、並びにこれらの2種以上の合金のうちの1
    種または2種以上:0.2〜20%、 を含有し、さらに、 素地強化成分として、Mn,Mg,Si,Sn、およ
    びZnのうちの1種または2種以上:0.2〜20%、 を含有し、残りがAと不可避不純物からなる組
    成(以上重量%)、並びに3〜20%の気孔率を有
    することを特徴とする摺動部材用焼結A合金。
JP23407883A 1983-12-12 1983-12-12 摺動部材用焼結Al合金 Granted JPS60125347A (ja)

Priority Applications (1)

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JP23407883A JPS60125347A (ja) 1983-12-12 1983-12-12 摺動部材用焼結Al合金

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JP23407883A JPS60125347A (ja) 1983-12-12 1983-12-12 摺動部材用焼結Al合金

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JPS60125347A JPS60125347A (ja) 1985-07-04
JPS6154855B2 true JPS6154855B2 (ja) 1986-11-25

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JP23407883A Granted JPS60125347A (ja) 1983-12-12 1983-12-12 摺動部材用焼結Al合金

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Families Citing this family (4)

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DE3533233A1 (de) * 1985-09-18 1987-03-19 Vaw Ver Aluminium Werke Ag Hochwarmfeste aluminiumlegierung und verfahren zu ihrer herstellung
JPH0751728B2 (ja) * 1986-02-15 1995-06-05 本田技研工業株式会社 高強度焼結al合金製摺動部材の製造方法
JPS6342344A (ja) * 1986-08-06 1988-02-23 Honda Motor Co Ltd 高温強度特性に優れた粉末冶金用Al合金
WO2016004971A1 (en) * 2014-07-07 2016-01-14 Rimsa Metal Technology, S.A. Alloy for friction material

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JPS60125347A (ja) 1985-07-04

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