JPS6154646B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業の利用分野〕 本発明は紙巻きたばこを蝶番ふた型小包に包装
する機械内にある内包材を蝶番ふた型外包を施す
に先立つて折りたたむための装置に関するもので
ある。

〔従来の技術〕

一般に、蝶番ふた型小包を作る当業技術者に公
知の包装要素は錫箔内包材及び外包材即ち薄いボ
ール紙の箱である。

紙巻きたばこのバツチを包装する内包には数型
式があるが、本明細書の説明では石けん包装型式
として知られている包装型式を用いて述べること
とする。

前記の包装型式では長方形の錫箔から得られた
包材は両端部を紙巻きたばこの軸に平行にして紙
巻きたばこのバツチの長手四面を包装するために
その長い方の辺の方向に筒状に包まれる。

紙巻きたばこ頂部即ちバツチの頂部は二つの各
側端部から突出したフラツプを折りたたんでおお
う。即ち第１にバツチの狭い方の側の対向端から
突出したフラツプ（小フラツプ）を、次いで同じ
バツテの広い方の側の対向端から突出したフラツ
プ（大フラツプ）を折り曲げる。

蝶番ふた型小包から紙巻きたばこを取出すに
は、最初小包のふたを持揚げてバツチの上端の一
部を開き、次に錫箔内包材のある部分を引裂く。
後者の動作が便利なようにこの部分には引き離し
を容易にする一連の切り目が付けられている。

上記の部分は内包材の前方にある巾の広い側
（第１図）から突出しかつバツチの頂部に折りた
たんだフラツプに形成されている。

このため動作が早く行えるためには、つかまれ
るべきフラツプは内包材の巾の広い方の対向した
後方側から突出したフラツプ上に折りたたまれて
いることは明らかである。換言すると、つかまれ
るべきフラツプでありかつ取り除かれる場所を作
る部分は内包材の製造中に最後に折りたたまれな
ければならない。

公知の蝶番ふた型小包用機械を第２図に略図的
に示す。

第２図には紙巻きたばこバツチの種々の包装作
業を行なう包装車のみが示されている。紙巻きた
ばこバツチの形成及び該バツチを包装車に移送す
る手段は普通の型式のものであり又当業技術者の
公知のものであるのでここには示さない。

第２図の右から左に向つて、第１の装置である
包装車は水平軸に支持され、このステーシヨン内
でたばこバツチが錫箔内包材によつて包まれる。
前記第１の包装車に続いて垂直軸に支持された第
２の包装車があり、このステーシヨン内では既に
包装されたバツチに必要があれば租税証紙や宣伝
用の絵がはられる。次にある第３の包装車も垂直
軸に支持されていて、所謂カラーを施し、薄いボ
ール紙のブランクを供給するためのものである。
第４の包装車は水平軸に支持されていて、前記の
ブランクから蝶番ふた型小包を得るためのもので
ある。

前記に石けん型包装として定義した包装型式は
本出願と同一出願人であるG.D.ソシエタ パー
アジオニにより製造され、又例えば特公昭49−
7240号公報及び特公昭60−10925号公報に述べた
ソフト型紙巻きたばこ小包（即ちアメリカ型小
包）の内包物を得るためにも使用されるものであ
る。

第２図に概略図的に示す公知の蝶番ふた型小包
用機械は上記特許公報に述べたソフト型小包用機
械と実質的に同一構造である。このことは、紙巻
きたばこバツチを形成し移送する手段及び錫箔内
包材で前記のバツチを包装する第１の包装車に関
して然りである。

前記ソフト型小包の公知の機械の内包材折りた
たみ装置について説明する。包装車は間欠的に時
計方向に回転し、又該機械には周縁に半径方向に
配置した８個の区画室を備えている。

各回転工程において、前記区画室の一つは供給
ステーシヨンと呼ばれるステーシヨンで運転を休
止する。該ステーシヨンは前記各区画室に紙巻き
たばこのバツチ及び内包材（錫箔）を挿入する移
送手段に対して水平状に整合する。

公知の如く紙巻きたばこのバツチは区画室に対
して長手方向に位置し、包装車の周縁部に沿つて
位置する。

第１包装車が間欠的に回転すると静止状及び可
動の折りたたみ手段が働いて内包材の二つの大フ
ラツプの自由縁部を一体的に折りたたみ、内包材
の両端から突出した小フラツプをバツチの両端の
頂部上に折りたたむ。

包装車の休止中に、幅の広い方の側から突出し
た大フラツプはバツチ二つの頂部即ち車の回転方
向に対して上流側のフラツプが折りたたまれ、続
いて下流側のフラツプが折りたたまれる。

そのような折りたたみ順序の選択はむしろ相対
的なものであるが、該順序選択により最終的包装
作業を最も簡単な方法で又最も短時間で行なうこ
とができる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

以上の条件において最終的な下流フラツプの折
りたたみは、区画室が一つの運転休止位置から別
の運転休止位置に向つて移行する間に静止状の折
りたたみ手段によつて行なわれる。

以上のように、供給ステーシヨンに対して直径
方向に位置した水平面に沿つた包装車から小包を
排出中に、錫箔内包材の上面のフラツプは下面の
フラツプに部分的に重なる。

このことと後に述べる理由により、ソフト型の
小包用機械に用いられる第１の包装車を第２図に
略図的に示す蝶番ふた型小包機械に簡単に移行さ
せることができなかつた。蝶番ふた型小包用機械
内において錫箔内包材に巻かれた紙巻きたばこの
バツチが水平の支持面及びそれに続く第１の包装
車から排出される位置にある二つの垂直軸を持つ
包装車の間に保持される。

内包材の上面は垂直軸を有する第２の包装車に
対応してブランクの表面に付着する。このブラン
ク表面は包装工程の完了時に蝶番ふた型小包の後
面を形成する（第１図）。

結論として、第２図に概略図的に示した型式の
蝶番ふた型小包用機械における上述の包装車の使
用は、第１図に示したもの即ち内包材の後方の広
い方の側の大フラツプが同一内包材の前方の広い
方の側の除去可能部分を形成する大フラツプの上
に部分的に重なるような、従つて前述の説明と反
対の小包とは相異し、従つて希望されるものと逆
であることに原因している。

従つて本発明の目的はソフト型包装機械につい
て述べた型の包装車を、錫箔内包材に紙巻きたば
このバツチを包装する蝶番ふた型用包装機械に使
用することを可能ならしめることである。

本発明の別の目的は、前述の目的に準拠して、
前述型の包装車の排出ステーシヨンに対応した錫
箔内包材、下面のフラツプ上に積み重ねた上面の
フラツプを得る装置を提供することである。この
場合上面及び下面とは水平面に対して言う。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の問題点を解決するための本発明の構成を
実施例に対応する第３図及び第４図を参照して説
明する。

本発明は、水平軸を有して紙巻きたばこのバツ
チを内包材で包装する第１の包装車と、垂直軸を
有して上記の包装されたバツチに所要の用紙等を
貼付ける第２の包装車と、垂直軸を有して上記の
用紙が貼られたバツチに外包材ブランクを供給す
る第３の包装車と、水平軸を有して上記の用紙が
貼られたバツチを外包材ブランクで包装して蝶番
ふた型小包を得る第４の包装車とを連続的に備え
る包装機械の上記第１の包装車における、内包材
２２を紙巻きたばこのバツチの周りに供給して折
りたたむ装置であつて、その周縁から半径方向内
方に延びると共に円周方向に沿つて間隔をあけた
複数の区画室１８を有する回転可能な包装車１５
と、モーター１により駆動される連続回転軸９と
該回転軸９により上記包装車１５を一段宛動かす
間欠回転装置１３とを有して該包装車を間欠回転
させる手段と、上記内包材と紙巻たばこのバツチ
供給ステーシヨンにおいて各区画室に供給して
上記の区画室に完全に供給し終つた時に該区画室
からほぼ半径方向に延びた内包材の二つの大パネ
ル２５，２７と、区画室の内端に位置すると共に
該大パネルに一体に継がる縁部パネル２６とを上
記包装車の軸線に対し長手軸線を平行に配列した
紙巻きたばこのバツチの周りに折りたたむ手段
と、ステーシヨン、において二つの大パネル
に一体に継がると共に該二つの大パネルの自由縁
から半径方向外方に延びた各縁部パネル２４，２
８を折りたたむ手段３６，３７と、ステーシヨン
と排出ステーシヨンとの中間のステーシヨン
において上記縁部パネルに一体に継がると共に
包装車の両側から突出する大フラツプ２５′，２
７′を紙巻きたばこのバツチの端部上に折りたた
む頂部折りたたみ手段とを備えた内包材折りたた
み装置において、上記頂部折りたたみ手段は、上
記包装車１５の両側に設けられかつその側面に沿
つて同期的に揺動可能な第１の対及び第２の対の
折りたたみ刃４０，４１，４７，４８を備え、上
記第１の対の折りたたみ刃４０，４１は上記包装
車１５の回転方向に沿つて第２の対の折りたたみ
刃４７，４８から間隔をあけかつ第１の揺動軸４
２に固定され、上記包装車１５の停止時に、上記
第１の対の折りたたみ刃４０，４１が上記包装車
１５の回転方向と反対方向の第１の揺動運動と、
運転休止と、第１の揺動運動と反対方向の第２の
揺動運動と、第１の揺動運動と同一方向の第３の
揺動運動とが、また上記包装車１５の次の回転中
に、折りたたみ刃４０，４１の運動開始位置に戻
すための第２の揺動運動と同一方向の第４の揺動
運動とが次々に行なわれるように上記第１の揺動
軸４２を揺動制御する第１の機械的制御機構を備
え、該第１の機械的制御機構は上記連続回転軸９
に固定された第１のカム１０とそれに係合する第
１のカムならい４６とを含んで間欠的に揺動運動
するものであり、上記第２の対の折りたたみ刃４
７，４８は第２の揺動軸４９に固定され、上記第
２の対の折りたたみ刃４７，４８が上記包装車の
停止中に、上記包装車１５の回転方向と同一方向
の第１の揺動運動と、運転休止と、上記第１の揺
動運動と反対方向の第２の揺動運動とが行なわ
れ、上記第２の対の折りたたみ刃４７，４８の上
記第１の揺動運動が、上記第１の対の折りたたみ
刃４０，４１の上記運転休止中に行なわれ、また
上記第２の対の折りたたみ刃４７，４８の第２の
揺動運動が上記第１の対の折りたたみ刃４０，４
１の第３の揺動運動中に行なわれるように上記の
第２の揺動軸４９を揺動制御する第２の機械的制
御機構を備え、該第２の機械的制御機構は上記連
続回転軸９に固定された第２のカム１１とそれに
係合する第２のカムならいとを含んで間欠的に揺
動運動するものであることを特徴とする内包材折
りたたみ装置である。

〔実施例〕

本発明の他の特徴及び利点は、添付図面に例示
した本発明にかかる装置の以下の実施例の説明か
らより明らかになるであろう。

特に第３図において、１は第２図に概略図的に
示した包装車を駆動する電気モータである。駆動
力は前記モータの軸２からベルト３及びプーリ４
を経て一端に歯車６をキー止めした水平の軸５に
伝動される。歯車６は、軸５に平行な連続回転軸
９の右端にキー止めした歯車８を遊び歯車７を介
して駆動する。連続回転軸９上にはまた、右から
左にかけて２個の溝付の第１のカム１０及び第２
のカム１１がキー止めされている。これらのカム
の働らきについては後述する。連続回転軸９の左
端上には、包装車１５を一段宛動かす装置例えば
８個の間隙を備えたマルテーズ十字車１３を間欠
的に駆動するために円弧状扇形歯輪と遊びローラ
とにより構成された公知装置１２がキー止めされ
ている。

マルテーズ十字車１３は円筒１４にキー止めさ
れ、該円筒には第４図に詳細を示すように紙巻き
たばこのバツチを夫々錫箔包材に包装するための
円柱状の回転頭部即ち間欠回転をする包装車１５
が図示せぬ機械の台に対して外方から固着されて
いる。

二つの区画室を有する包装車１６（第２図）に
より供給された紙巻きたばこのバツチを、その回
転中に、垂直軸の周りに回転する包装車１７に供
給する包装車１５は、45゜毎に間欠的に又時計方
向に回転する。又包装車１５はその周縁に互に45
゜毎に角度的に間隔をあけて配設された８個の区
画室１８を周縁から半径方向に内方に向けて備え
ている。

包装車１５は、紙巻きたばこの長さに等しい間
隔をおき共軸状に配置した２個の円板１９及び２
０から構成され、包装車の回転軸に平行な複数の
ロツドによつて互に固着されている。

包装車１５本体を半径方向に切込んで形成した
区画室群１８は前記回転軸に対して長手方向に又
ふちに沿つて配置された紙巻きたばこのバツチの
寸法に相当する寸法を持つた平行六面体形を収め
るのに適している。前記区画室１８には夫々包装
車１５の円柱状縁部に挿入用開口を備え、又長手
方向の両端部が開口している。

第４図に示す包装車１５の右側において該包装
車１５の周縁に接続状の一つの垂直面に沿つて長
方形寸法の錫箔包装材料２２（内包材）が夫々供
給される。この供給位置において内包材２２の区
画２６は包装車１５の開口部に整合している。該
錫箔包装材料の一隅には同一出願人による特公昭
57−39744号公報に述べた装置によつて得られる
弱め線２３がつけられている。

下記の説明の理解を容易にするために包装材料
２２は点線で示した理論的な折り目線によつて各
種内包物の面を限定する場所又は区画に細分され
ている。これらの区画は上から下にかけて符号２
４，２５，２６，２７，２８で示され、他方′印
を付けた同一の符号は後述するように内包材の頂
部の前記各々の場所を形成する両端部即ちフラツ
プを示している。各区画室１８は周期的に休止し
て供給ステーシヨンに整合するようにされてい
る。

上記の特公昭49−7240号公報及び特公昭60−
10925号公報に述べたように、ステーシヨンに
整合して休止する区画室１８内に向つた紙巻きた
ばこの軸方向及びその包装材料の長さ方向に対し
て直角方向の運動による紙巻きたばこのバツチの
移送は、反対側のプツシヤ３０及びそれと協同す
るプツシヤ２９により行なわれる。両プツシヤは
水平軸に設けられ、包装車１５に対して半径方向
に往復運動する。

反対側のプツシヤ３０はその前進工程中に、ス
テーシヨンの端部に直立している錫箔包装材料
２２（第４図）の後方に接近し、このようにして
包装材料の区画２６を紙巻きたばこのバツチの左
側面に付着させる。

紙巻きたばこバツチを区画室１８に誘導する際
に二つの区画２５と２７はバツチを形成する紙巻
きたばこの上下層上に順次折りたたまれる。区画
室１８内にバツチの誘導が終ると、但しその時に
は反対側のプツシヤ３０が区画２６から離れて移
動しつつあるが、プツシヤ２９は後退工程を開始
する。

紙巻きたばこはたばこのバツチの長手外端部に
係合するように同期的に移動する長方形の板３
１，３２によつて区画室１８内に保持される。

板３１，３２は、包装車の半径上の共通の半径
面上で又円板１９，２０上に設けた支点の周りで
揺動するアーム３３，３４の端部に一体的に取付
けられている。各区画室１８にはアーム３３，３
４が設けられる。アーム３３及び３４の支点の近
くに遊びローラ３５が設けられ、カム装置（図示
しないが特公昭60−10925号公報）は前記ローラ
３５を介してアーム３３及び３４に、板３１及び
３２が関連した区画室１８に接近又は離隔する揺
動運動を伝える。

板３１，３２の干渉の後も区画室１８は依然ス
テーシヨンに休止し、二つの小フラツプ２６′
は特公昭60−10925号公報に開示の折りたたみ手
段によつて紙巻きたばこバツチの頂部に対して折
りたたまれる。次に包装車１５は時計方向に回転
し区画室１８は供給ステーシヨンから45゜の位
置にあるステーシヨンに移送される。

ステーシヨンに休止中に区画室１８の上部か
ら突出している区画２４は、包装車１５の円柱状
周縁に対し切線的に配置されたくわ形折りたたみ
具３６により折りたたまれて前記フラツプ２４は
紙巻きたばこのバツチの外側上に折りたたまれ
る。

包装車１５は更に供給ステーシヨンに対して
90゜の位置にあるステーシヨンまで回転する。
前記の回転中であつて区画２４が折りたたみ具３
６から離れる直前に、区画２８は包装車１５と共
軸状の静止状案内３７により折り返えされる。案
内３７は前記ステーシヨンから包装したたばこ
のバツチを排出するステーシヨンまでの間に亘
つて回転する前記包装車１５の外郭線を取り囲ん
でいる。

以上の工程中に２個の板３１，３２は折りたた
み具３６及び静止状案内３７の作用に対し適宜相
互作用する要素の役目を演じて紙巻きたばこが損
傷するのを防ぎ、更に区画２４と２５及び２７と
２８間の角部の線をくつきりと付ける。

区画室１８がステーシヨンからステーシヨン
に移送される間に、前記のカム装置によつてア
ーム３３，３４を開いて、重なつた区画２４と２
８の間から板３１，３２を抜き出す。

包材２２により部分的に包まれた紙巻きたばこ
のバツチは該静止状案内３７により区画室１８か
ら抜出すのが防がれる。

区画室１８は次いでステーシヨンまで回転す
る。このステーシヨンの場所では静止状案内３
７は、ブロツク部材３８が挿入できるように切欠
かれている。該ブロツク部材３８は特公昭60−
10925号公報に記載の装置によつて揺動運動す
る。

ブロツク部材は最初揺動して重ね合わせた区画
２４及び２８に作用し、このようにして前記区画
は相互に重ね合せた状態に維持される。区画２
４，２８の端縁部を形成する２個の小フラツプ２
４′，２８′は続いて紙巻きたばこのバツチの頂部
に折りたたまれる。

上記は揺動折りたたみ具３９（第４図にその一
つを示す）によつて行なわれるが、折りたたみ具
及び駆動手段は特公昭60−10925号公報に詳しく
述べられている。

前記の作用の終りに又同じ運転休止中に、包装
車の二つの円板から突出しかつ包装車の回転方向
に対して前方にある大フラツプ２７′はバツチの
二つの頂部上に折りたたまれる。

フラツプ２７′の折りたたみは、その前進工程
中に前記大フラツプ２７′のふちに沿つて係合す
る第１の対の揺動折りたたみ刃４０，４１により
行なわれ、フラツプを紙巻きたばこのバツチの対
向した頂部に向けて折りたたむ。

折りたたみ刃４０，４１は前述の軸９に平行な
共通の第１の揺動軸４２に固定され、第１の揺動
軸４２の一端には、揺動可能な三角形板４４の頂
点上に設けた歯車と噛合する歯付扇形歯車４３が
設けられている。三角形板４４の別の頂点は機械
の台に固設した静止状の尖点又はピン４５に枢着
されている。三角形板４４の第３の頂点には、第
１のカム１０の溝に係合する遊びカムならい４６
が設けられている。

第１のカム１０の溝形状は、前進揺動工程（折
りたたみ刃４０，４１の第１の揺動運動）中に、
包装車１５の両側円板１９，２０から突出した大
フラツプ２５′の折りたたみが完了するまでは、
二つの折りたたみ刃４０，４１が休止状に維持さ
れるように形成されている。

フラツプ２５′の折りたたみは第２の対の揺動
折りたたみ刃４７，４８で行なわれ、その前進揺
動工程（折りたたみ刃４７，４８の第１の揺動運
動）中にフラツプ２５′を折りたたみ刃４０，４
１上に折りたたむ。この工程中で折りたたみ刃４
０，４１は受け作用をする剛体要素の仕事をし、
又板３１，３２と実質的に等しい仕事をする。

折りたたみ刃４７と４８は共通の第２の揺動軸
４９に一体付けされており、該第２の揺動軸４９
上に歯車５０がキー止めされている。該歯車５０
は、第２のカム１１の溝に係合する遊びカムなら
いを備えた第２のレバー５３に固着した連結軸５
２に固定された第１のレバー５１の一端部に設け
た扇形歯車を噛合する。

それ故折りたたみ刃４０，４１は戻りの揺動工
程（折りたたみ刃４０，４１の第２の揺動運動）
中にフラツプ２５′の下から係合を外し、その結
果前記フラツプ２５′は下に横たわつたフラツプ
２７′の上に乗る。

折りたたみ刃４７，４８の戻りの揺動工程（折
りたたみ刃４７，４８の第２の揺動運動）中であ
つて包材の頂部からの係合を外す以前に、折りた
たみ刃４０，４１は再び揺動（折りたたみ刃４
０，４１の第３の揺動運動）してフラツプ２５′
を重ね合わせる。

包材の両頂部に溶接に接触するように折りたた
み刃４０，４１が絶えず圧迫するので、紙巻きた
ばこのバツチの包装作業の本工程中において、前
述の目的のためにフラツプ２５′が包装車１５の
回転方向と反対の方向に折られるのを防ぐ本質的
な仕事は、前記包装車１５の回転初期において前
記折りたたみ刃４０，４１及び後に述べるように
後流に存在する案内装置で以つてさけることがで
きる。

ブロツク部材３８が区画２４，２８との係合を
外すと、即ち該ブロツク部材の紙巻きたばこのバ
ツチ及び関連包材を区画室１８に収め保持する仕
事が終ると、包装車１５は区画室を排出ステーシ
ヨンに向けて移送するために回転する。

上記の最終移送の初期工程中に同様に区画室の
端部に付着した折りたたみ刃４０，４１によつて
バツチの対向側の頂部に対するフラツプ２５′，
２７′の付着が行なわれる。続いて戻りの揺動工
程中もなんら不連続性なしに、横方向の案内５
４，５５（その中の一つのみを第４図に示す）が
包装車１５の対向した側に付着させる。

供給ステーシヨンと直径的に向き合つた前記
のステーシヨンにおいて、包装されたバツチの
排出は、往復運動をなしかつ包装車１５に対して
半径方向に位置したプツシヤ５６により行なわれ
る。

プツシヤ５６は普通の方法で包装されたバツチ
の内側面に係合し、他方反対側のプツシヤ５７は
同じ包装されたバツチの外側面に係合する。この
ようにしてバツチは、その最上昇位置がステーシ
ヨンと同一高さ位置で休止し垂直方向に上下往
復運動する昇降装置５８に移送される。昇降装置
５８は、その下降工程の終りにおいて内包材の上
面まで接近する反対側の昇降装置５９と協同し
て、垂直軸を有する包装車１７の複数の区画室６
０の一つに包装したバツチを移送する。

第５図のグラフは、共通の駆動軸（例えば連続
回転軸９）の回転角を函数として包装車１５と、
第１の対の折りたたみ刃４０，４１が共同する第
１の揺動軸４２と、第２の対の折りたたみ刃４
７，４８が共同する第２の揺動軸４９との運転休
止及び運動を支配する法則を示したものである。

包装車１５に関するグラフにおいて、水平軸と
一致する部分は運転休止時間を表わし、ダツシユ
を付けた部分は運動の時間を表わす。又両揺動軸
４２，４９に関するグラフにおいて、水平部分は
運転休止時間を表わし、上向きの部分は前進運動
の時間を下向きの部分は後退運動の時間を表わ
す。

〔発明の効果〕

蝶番ふた型紙巻きたばこ小包においては、その
取扱いの便宜上から内包材の幅広前面側から突出
したフラツプは同内包材の幅広後面側上に折り重
ねる必要がある。しかし水平軸を有して紙巻きた
ばこのバツチを内包材で包装する第１の包装車
と、垂直軸を有して上記の包装されたバツチに所
要の用紙等を貼付ける第２の包装車と、垂直軸を
有して上記の用紙が貼られたバツチに外包材ブラ
ンクを供給する第３の包装車と、水平軸を有して
上記の用紙が貼られたバツチを外包材ブランクで
包装して蝶番ふた型小包を得る第４の包装車とを
連続的に備える従来のソフト型小包の包装機械で
は折り重ね形態が上記と逆になつておりこの解決
法がなかつた。本発明では、機械的に制御された
２対の折りたたみ刃の揺動運動によりその他の部
品を変更することなく、上記の前面側フラツプを
後面側フラツプ上に折り重ねて、ソフト型包装機
械に使用する包装車を使用して蝶番ふた型紙巻た
ばこ用の小包を形成できるので従来の機械が利用
でき極めて有効である。

【図面の簡単な説明】

第１図は蝶番ふた型紙巻きたばこ用小包の部分
破断斜視図で、図面を明瞭にするために或る部分
は除去されている。第２図は蝶番ふた型小包用機
械の概略斜視図、第３図は第２図の機械の駆動用
及び本発明にかかる装置の制御用駆動装置の斜視
図、第４図は蝶番ふた型小包用機械及び本発明に
かかる進歩した装置の包装用車の斜視図、第５図
は蝶番ふた型小包用機械及び本発明にかかる装置
の運動法則を示す図である。 ９……連続回転軸、１３……間欠回転装置（一
段宛動かす装置）、１５……包装車、１８……区
画室、２２……内包材、２４，２６，２８……縁
部パネル、２５，２７……大パネル、２５′，２
７′……大フラツプ、３６，３７……折りたたむ
手段、４０，４１……第１の対の折りたたみ刃、
４２……第１の揺動軸、４７，４８……第２の対
の折りたたみ刃、４９……第２の揺動軸、５６，
５７……排出手段、……供給ステーシヨン、
……中間ステーシヨン、……排出ステーシヨ
ン。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 水平軸を有して紙巻きたばこのバツチを内包
   材で包装する第１の包装車と、垂直軸を有して上
   記の包装されたバツチに所要の用紙等を貼付ける
   第２の包装車と、垂直軸を有して上記の用紙が貼
   られたバツチに外包材ブランクを供給する第３の
   包装車と、水平軸を有して上記の用紙が貼られた
   バツチを外包材ブランクで包装して蝶番ふた型小
   包を得る第４の包装車とを連続的に備える包装機
   械の上記第１の包装車における、内包材２２を紙
   巻きたばこのバツチの周りに供給して折りたたむ
   装置であつて、その周縁から半径方向内方に延び
   ると共に円周方向に沿つて間隔をあけた複数の区
   画室１８を有する回転可能な包装車１５と、モー
   ター１により駆動される連続回転軸９と該回転軸
   ９により上記包装車１５を一段宛動かす間欠回転
   装置１３とを有して該包装車を間欠回転させる手
   段と、上記内包材と紙巻たばこのバツチを供給ス
   テーシヨンにおいて各区画室に供給して上記の
   区画室に完全に供給し終つた時に該区画室からほ
   ぼ半径方向に延びた内包材の二つの大パネル２
   ５，２７と、区画室の内端に位置すると共に該大
   パネルに一体に継がる縁部パネル２６とを上記包
   装車の軸線に対し長手軸線を平行に配列した紙巻
   きたばこのバツチの周りに折りたたむ手段と、ス
   テーシヨン、において二つの大パネルに一体
   に継がると共に該二つの大パネルの自由縁から半
   径方向外方に延びた各縁部パネル２４，２８を折
   りたたむ手段３６，３７と、ステーシヨンと排
   出ステーシヨンとの中間のステーシヨンにお
   いて上記縁部パネルに一体に継がると共に包装車
   の両側から突出する大フラツプ２５′，２７′を紙
   巻きたばこのバツチの端部上に折りたたむ頂部折
   りたたみ手段とを備えた内包材折りたたみ装置に
   おいて、上記頂部折りたたみ手段は、上記包装車
   １５の両側に設けられかつその側面に沿つて同期
   的に揺動可能な第１の対及び第２の対の折りたた
   み刃４０，４１，４７，４８を備え、上記第１の
   対の折りたたみ刃４０，４１は上記包装車１５の
   回転方向に沿つて第２の対の折りたたみ刃４７，
   ４８から間隔をあけかつ第１の揺動軸４２に固定
   され、上記包装車１５の停止時に、上記第１の対
   の折りたたみ刃４０，４１が上記包装車１５の回
   転方向と反対方向の第１の揺動運動と、運転休止
   と、第１の揺動運動と反対方向の第２の揺動運動
   と、第１の揺動運動と同一方向の第３の揺動運動
   とが、また上記包装車１５の次の回転中に、折り
   たたみ刃４０，４１の運動開始位置に戻すための
   第２の揺動運動と同一方向の第４の揺動運動とが
   次々に行なわれるように上記第１の揺動軸４２を
   揺動制御する第１の機械的制御機構を備え、該第
   １の機械的制御機構は上記連続回転軸９に固定さ
   れた第１のカム１０とそれに係合する第１のカム
   ならい４６とを含んで間欠的に揺動運動するもの
   であり、上記第２の対の折りたたみ刃４７，４８
   は第２の揺動軸４９に固定され、上記第２の対の
   折りたたみ刃４７，４８が上記包装車の停止中
   に、上記包装車１５の回転方向と同一方向の第１
   の揺動運動と、運転休止と、上記第１の揺動運動
   と反対方向の第２の揺動運動とが行なわれ、上記
   第２の対の折りたたみ刃４７，４８の上記第１の
   揺動運動が、上記第１の対の折りたたみ刃４０，
   ４１の上記運転休止中に行なわれ、また上記第２
   の対の折りたたみ刃４７，４８の第２の揺動運動
   が、上記第１の対の折りたたみ刃４０，４１の第
   ３の揺動運動中に行なわれるように上記の第２の
   揺動軸４９を揺動制御する第２の機械的制御機構
   を備え、該第２の機械的制御機構は上記連続回転
   軸９に固定された第２のカム１１とそれに係合す
   る第２のカムならいとを含んで間欠的に揺動運動
   するものであることを特徴とする内包材折りたた
   み装置。