JPS6152803B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6152803B2
JPS6152803B2 JP6100977A JP6100977A JPS6152803B2 JP S6152803 B2 JPS6152803 B2 JP S6152803B2 JP 6100977 A JP6100977 A JP 6100977A JP 6100977 A JP6100977 A JP 6100977A JP S6152803 B2 JPS6152803 B2 JP S6152803B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
triglycerides
castor oil
transesterified
triglyceride
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP6100977A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS53148543A (en
Inventor
Sadao Hoshizaki
Toshimitsu Suzuki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Orbis Holdings Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP6100977A priority Critical patent/JPS53148543A/ja
Publication of JPS53148543A publication Critical patent/JPS53148543A/ja
Publication of JPS6152803B2 publication Critical patent/JPS6152803B2/ja
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  • Cosmetics (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はひまし油とトリグリセリドとの新規エ
ステル交換油を含有した化粧料に関するもので、
従来にない柔軟性のある感触と皮膚への密着性に
すぐれたものを提供するものである。 一般に油性の化粧品原料として最も重要な原料
基材はトリグリセリドである。このトリグリセリ
ドは資源が天然動植物であるため、その種類は多
いが、従来化粧品用として望ましく使用されてき
たものは比較的限られている。化粧品に使用され
るトリグリセリドの条件としては、酸化に対し
て安定性を有すること、皮膚に対して低刺激で
あること、皮膚上で良好な感触を有すること、
皮膚に適用したときギラツキが少ないこと、
皮膚に良好に吸収すること、他物質との相溶性
が良いこと等を充足するものでなければならな
い。天然油脂の一つであるひまし油は天然物ヒマ
の種子から採取された粘稠な油状液体であるが、
他の油脂と異なり、長鎖脂肪酸の中央にOH基を
持つリシノレイン酸を多量(70〜80%)含有する
構造を有し、その特異な性質、すなわちアルコー
ル溶解性、流動性、皮膚への密着性、毛髪の整髪
性等が良いため口紅やポマード等のオイルゲル製
品に欠かすことの出来ない重要な原料である。し
かし、逆に上記の様な特異な構造であるため、通
常の油脂の如く乳化系製品(クリーム、フアンデ
ーシヨン等)にひまし油を配合することは、ひま
し油自体が一種の親油性活性剤(HLB≒2.0)と
しての機能を有すること及び伸びが重くベタツク
という特異な感触を有するという理由も加えて、
製品の機能を損うことなしには不可能である。こ
れらの点を改良すべく水素添加、分割抽出による
改良あるいは化学的合成によつてひまし油の改質
が今日まで試みられているが、未だ満足すべき改
質は行なわれていない。 本発明者等はひまし油の上記欠点を除くためそ
の改質について検討し鋭意研究した結果、ひまし
油の従来の特性を損うことなく更に加えて乳化系
製品にも難なく適用できる新規合成油の開発に成
功し、本発明を得たものである。 本発明はひまし油とトリグリセリドとをエステ
ル交換比率2:1〜1:2、好ましくは1:1と
した新規エステル交換油を化粧料成分に含有した
化粧料に関するもので、従来のひまし油を含有し
た化粧料にない柔軟性のある感触と皮膚への密着
性にすぐれたものを提供しうるものである。 本発明の新規エステル交換油に用いられるトリ
グリセリドとしては、炭素数8〜20の飽和または
不飽和直鎖脂肪酸トリグリセリド、飽和または不
飽和分岐脂肪酸トリグリセリド、あるいはこれら
のトリグリセリドを含有する植物油脂または動物
油脂から選ばれたものである。特に有効なトリグ
リセリドの具体例を挙げるとすれば、植物油脂と
しては、オリーブ油、アーモンド油(Almond
oil)、アボガド油(Avocado oil)、ヤシ油、綿実
油、パーム油、カカオ脂、茶油(茶実油)、サフ
ラワー油等であり、動物油脂としては、ミンク油
(Mink oil)、牛脂、タートル油(Turtle oil)等
であり、直鎖脂肪酸トリグリセリドとしてはグリ
セリントリカプリレート等であり、飽和分岐脂肪
酸トリグリセリドとしては、2−エチルヘキサン
酸トリグリセリド、イソステアリン酸トリグリセ
リド、4−ブチルパルミチン酸トリグリセリド等
であり、不飽和分岐脂肪酸トリグリセリドとして
はラノリン脂肪酸トリグリセリド等であるが、こ
れらに限定されるものではない。 次に本発明に用いる新規エステル交換油と従来
の代表的トリグリセリドとの粘度(ブロツクフイ
ールド法6rpM No.2にて測定した)及びエチルア
ルコールへの溶解性を表1の比較表を以て示す。
【表】
【表】 上記の表1より明らかな如く、従来の各種トリ
グリセリドはエチルアルコールに不溶であるため
オイルゲル製品に適さない等の難がある。ひまし
油は粘度が高く伸びが重くベタツキの感触を有す
るものである。これらに対し、本発明に用いる新
規エステル交換油は、いずれもエチルアルコール
に溶解すると共に適度な粘度を有するため、上記
トリグリセリドとひまし油のそれぞれ欠点を解消
し、優れた新規合成油であることが理解される。 本発明に適用される新規エステル交換油の合成
例を示す。 合成例 1 ひまし油50g、オリーブ油50gよりなる混合物
に無水塩化カルシウム5gを加え、一夜放置し、
その後塩化カルシウムを吸引過して除き、ナト
リウムエチラート0.5gを加え、室温下で24〜48
時間撹拌しエステル交換させ、更に水を加えて反
応を停止させ、酢酸エチル300mlで抽出し、水層
が中性になるまで水洗する。そして、エバポレー
タで溶媒を留去すると淡黄色のエステル交換油98
gを得た。このエステル交換油は比重0.940、屈
折率1.472、酸価2.0、ケン化価186であつた。 合成例 2 ひまし油100g、ミンク油50gよりなる混合物
にモレキユラーシーブ5gを加え充分脱水した。
モレキユラシーブを除去後、ナトリウムエチラー
ト1.0gを触媒とし、室温下24〜48時間にてエス
テル交換させ、イオン交換樹脂(H型)例えば
1R−120 30gを加えアルカリ触媒を中和させ
る。イオン交換樹脂を過し、淡黄色のエステル
交換油145gを得た。このエステル交換油は比重
0.942、屈折率1.471、酸価2.5、ケン化価185であ
つた。 合成例 3 ひまし油50g、グリセリントリカプリレート
100gよりなる混合物に無水塩化カルシウム20g
を加えて良く混合し、一夜放置した後、塩化カル
シウムを吸引過して除いた後ナトリウムエチラ
ート1.0gを加え、室温下で24〜48時間撹拌しエ
ステル交換させた。その後水を加えて反応を停止
し酢酸エチル300mlで抽出し、水層が中性になる
まで水洗する。そして、エバポレータで溶媒を留
去すると淡黄色のエステル交換油144gを得た。
このエステル交換油は、比重0.938、屈折率
1.476、酸化1.5、ケン化価182であつた。 本発明に適用される新規エステル交換油を配合
した化粧料、例えばヘアーローシヨン、ヘアーク
リーム等の頭髪化粧料の場合は乳化系であるので
柔軟性に非常に富んでいると同時に整髪力におい
ても従来のひまし油と同等のものが得られるもの
であり、また皮膚化粧料の場合、密着性が優れて
いるので化粧持ちの良いものが得られるものであ
る。更にオイルゲル製品(口紅、ポマード等)に
おいてもひまし油にては得られなかつた柔軟性の
ある感触を有するものが得られるものである。 次に本発明の乳化安定性及び男性20名が7日間
連用して得た官能検査の結果を表2に示す。
【表】
【表】 上記の表2から理解される通り、従来のトリグ
リセリドであるオリーブ油や、ひまし油を用いた
ヘアークリーム、乳化安定性又は整髪力等のいず
れかにおいて難があるのに対し、本発明の場合、
いずれのヘアークリームも乳化安定性と、整髪
力、伸び等の官能評価が良好であつた。 次に本発明の実施例を示す。各成分の配合割合
は重量%である。 実施例 1 ヘアークリーム
【表】 〓香 料 微 量
Aを80℃に加熱均一混合する。又Bも80℃に加
熱しておく。AにBを徐々に添加し油中水型に乳
化し、30℃まで冷却後製品とする。 実施例 2 フアンデーシヨンクリーム
【表】 〓水 残 余
Aを85℃に加熱均一混合する。又Bを87℃に加
熱混合する。AをBに徐々に添加して乳化し、30
℃まで冷却後製品とする。 実施例 3 栄養クリーム
【表】 〓トラオレエート
【表】 Aを70〜75℃に加熱均一混合する。又Bも70〜
75℃に加熱しておく。AにBを徐々に撹拌しなが
ら添加して乳化し、30℃まで冷却製品とする。 実施例 4 ポマード
【表】 〓香 料 微 量

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ひまし油と、炭素数8〜20の飽和直鎖・不飽
    和直鎖・飽和分岐・不飽和分岐のトリグリセリド
    あるいはこれらのトリグリセリドを含有する植物
    油脂・動物油脂から選ばれたトリグリセリドと
    を、エステル交換比率2:1〜1:2として得ら
    れる、ひまし油とトリグリセリドとのエステル交
    換油を含有することを特徴とする化粧料。
JP6100977A 1977-05-27 1977-05-27 Cosmetics Granted JPS53148543A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6100977A JPS53148543A (en) 1977-05-27 1977-05-27 Cosmetics

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6100977A JPS53148543A (en) 1977-05-27 1977-05-27 Cosmetics

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS53148543A JPS53148543A (en) 1978-12-25
JPS6152803B2 true JPS6152803B2 (ja) 1986-11-14

Family

ID=13158898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6100977A Granted JPS53148543A (en) 1977-05-27 1977-05-27 Cosmetics

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Country Link
JP (1) JPS53148543A (ja)

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JPS53148543A (en) 1978-12-25

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