JPS6152523B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、曲間センシングによつてオートプレ
イするレコードプレーヤに関する。

従来レコードプレーヤにおけるオートプレイの
手段として、サブアームによる曲間あるいはオー
トカツトの位置を検出する方法、演奏地点までへ
のトーンアーム動作中の曲間を検出する方法など
がある。

しかしこれら従来の方法においては、前者はサ
ブアームと再生用トーンアームとの間の相対関係
の維持やデザイン的な点で制約があり、また後者
においては、遂次検出となるため信号処理が簡単
でなく制御回路が複雑となる欠点がある。

そこで本発明は、上記従来の欠点にかんがみサ
ブアームを設けることなく、トーンアームの必然
的動作の中で演奏するレコードの曲間を検出し、
その位置を記憶する検出方式によつて回路構成が
簡単かつレコードの載せ替えに支障の起らないレ
コードプレーヤを提供することを目的としてい
る。

以下本発明の実施例につき図面によつて詳細に
説明する。

先づ第１図によつてトーンアームの機構につい
て説明する。ターンテーブル１に載置されたレコ
ード盤（図示せず）は円板軸２を軸心として水平
に回転しうる。ヘツドシエル３およびカウンタウ
エイト４が装着されたトーンアーム５は中心軸６
を軸心として水平に回動しうるようになつてお
り、アームレスト７上に係止しうるようになつて
いる。以上の点については従来の通常のレコード
プレーヤと同様であるが、本実施例においては従
来のトーンアーム５の係止位置である第２保留位
置からヘツドシエル３が針先軌跡８（二点鎖線
で示す）にそつて移動しターンテーブル１を通過
して、第２の保留位置に対称的な位置にある第
１の保留位置まで回転しうるようになつてい
る。すなわち第１図においてヘツドシエル３′、
カウンタウエイ４′、トーンアーム５′に示された
位置迄トーンアーム機構が回動しうるようになつ
ており、演奏休止中はアームレスト７′上に係止
できるようになつている。

第２図は本発明に使用するヘツドシエル３の拡
大斜視図で下方より眺めたものを示し、カートリ
ツジ９の取付位置より先端に発光素子１０，受光
素子１１を配置し、発光素子１０の発射光線ａが
レコード盤の上面に投射してその反射光ｂが受光
素子１１に入射するようにヘツドシエル３に取付
けてあり、光線ａは、レコード盤面上に投射され
るその位置がカートリツジ９の先端に取付けられ
た針（図示せず）と一定関係にあるように曲間セ
ンサー部を構成している。

第３図は本発明のレコードプレーヤのオートプ
レー制御回路を示し、スタート釦１２の押下によ
りセツト状態となり、アームレスト７の上にトー
ンアーム５が係止されることによりリセツト状態
となるフリツプフロツプ１３の出力により、アー
ム駆動装置１４を動作させると同時に記憶装置１
５を制御するように回路が構成され、また前述の
発光素子１０、受光素子１１からなる曲間センサ
ー１６からの出力が記憶装置１５に入力されてい
る。操作部１７によつて演奏順序が設定された指
令が自動演奏装置１８に入力され、自動演奏装置
１８の出力はアーム駆動装置１４に入力され、前
記記憶装置１５の出力は自動演奏装置１８の制御
端子１８ａに入力されている。

以上のように構成された本実施例のレコードプ
レーヤの動作について説明すると、まずトーンア
ーム５を第１の保留位置にあるアームレスト
７′の位置に係止しておき、演奏を希望するレコ
ード盤をターンテーブル１上に載置後、演奏開始
を指示するスタート釦１２を押下すると、アーム
駆動装置１４がフリツプフロツプ１３のセツト状
態による出力により動作してトーンアーム５を上
昇させ針先軌跡８上を第２の保留位置に向つて
移動させる。すなわちトーンアーム５が、第１の
保留位置から第２の保留位置に向つてレコー
ド盤面上を移動する。この移動中にヘツドシエル
３内に設けられた曲間センサー１６によつてレコ
ード盤面上の録音帯と曲間無音帯との反射光ｂの
受光量の差を検出し曲間位置を認知し、それによ
つて得られた出力により記憶装置１５にトーンア
ーム回動角とともに曲間位置を記憶させる。操作
部１７によつて設定された演奏順序の指令と記憶
装置１５に記憶された前記曲間位置を示す信号と
が自動演奏装置１８によつて演算処理され、その
結果による出力によつてアーム駆動装置１４を動
作させ、トーンアーム５を第２の保留位置から
レコード盤上に移動し降下して希望の順序に演奏
したり、リピート、オートカツト等のオートプレ
イを行うことができる。

以上において、曲間センサー１６を構成する発
光素子１０、受光素子１１の配置を、第４図に示
すようにカートリツジ９の位置すなわち針先と中
心軸６を結ぶ線ｌから例えば角度θだけ偏位した
線l′上においてもよく、この場合曲間記憶位置を
角度θだけ補正して記憶装置１５に記憶させれば
よい。

以上のように本発明によれば、演奏開始に当り
通常のレコードプレーヤのレスト位置へトーンア
ームをセツトさせる際に演奏レコードの曲間情報
を予め記憶してオートプレー動作させるから、自
動演奏中に曲間を逐次記憶する方式よりも回路構
成が簡単になり、またトーンアームの演奏休止中
の位置をターンテーブルの後方に配置してあるか
らレコード盤の載せ替えの際邪魔にならず、更に
演奏開始直前にトーンアームを通常のレスト位置
にセツトするという必然動作中で曲間が検出され
るから取扱が容易かつ誤操作がない。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本発明の実施例を説明するもの
で、第１図はトーンアームの動きとターンテーブ
ルとの関係を示すプレーヤ部の平面略図、第２図
はヘツドシエル部の拡大斜視図、第３図はオート
プレー制御回路のブロツク図、第４図はヘツドシ
エル部の他の実施例を示す斜視図である。 １……ターンテーブル、５……トーンアーム、
７，７′……アームレスト、１５……記憶装置、
１６……曲間センサー、……第１の保留位置、
……第２の保留位置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ターンテーブルを水平方向にはさんで演奏休
   止中にトーンアームが係止される第１の保留位置
   と演奏開始前にトーンアームが位置される第２の
   保留位置とを設け、演奏開始に先だち前記トーン
   アームを第１の保留位置から第２の保留位置に移
   動する過程においてレコード盤面の曲間位置を検
   出、記憶し、前記第２の保留位置からターンテー
   ブル上にトーンアームを移動し、該トーンアーム
   の移動を前記記憶した曲間位置に基づき指定の曲
   に対応する位置で停止し降下させ演奏を開始する
   ことによつてオートプレイ動作をするようにした
   レコードプレーヤ。