JPS6151007B2 - - Google Patents
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- JPS6151007B2 JPS6151007B2 JP1580779A JP1580779A JPS6151007B2 JP S6151007 B2 JPS6151007 B2 JP S6151007B2 JP 1580779 A JP1580779 A JP 1580779A JP 1580779 A JP1580779 A JP 1580779A JP S6151007 B2 JPS6151007 B2 JP S6151007B2
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- Japan
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- wire
- sec
- conveyor
- steel
- cooling
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C21—METALLURGY OF IRON
- C21D—MODIFYING THE PHYSICAL STRUCTURE OF FERROUS METALS; GENERAL DEVICES FOR HEAT TREATMENT OF FERROUS OR NON-FERROUS METALS OR ALLOYS; MAKING METAL MALLEABLE, e.g. BY DECARBURISATION OR TEMPERING
- C21D9/00—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor
- C21D9/52—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for wires; for strips ; for rods of unlimited length
- C21D9/525—Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for wires; for strips ; for rods of unlimited length for wire, for rods
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
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- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Heat Treatment Of Steel (AREA)
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Description
本発明は、PC鋼棒用等の高張力鋼線材の製造
方法に関するものである。 従来、たとえばJIS―G―3109SBPD130/145
級(ここに130は降伏点を、145は引張強度を示
す)の高張力PC鋼棒は、圧延素材を得た後、矯
正(異形)加工し、これを焼入し、次いで焼戻し
て製造するものである。この従来法は、焼入れに
よつて目標の引張強度を得るものであり、したが
つて焼入れ焼戻しに要する製造費および製造設備
が嵩みかつ大規模となつていた。 本発明は前記間題点を一挙に解決したものであ
り、特定の成分の鋼を用いかつ圧延条件を特定化
することにより、焼入れを一切省き、圧延のみで
高強度の高張力鋼線材を得、さらに従来の焼戻し
工程において温間矯正法を適用し、降伏点、耐リ
ラクセーシヨン特性等の機械的性質を改善し、も
つて大幅な合理化を達成するとともにPC鋼棒に
要求される種々の機械的性質を十分満足する高張
力鋼線材を得ることを目的とする。 すなわち、本発明は、 C;0.10〜0.40%、Si:0.05〜1.50%、Mn:
0.70〜2.50%、Cr:0.10〜1.50%、B:0.0002〜
0.0050%、残部Feおよび不可避の不純物からな
る成分系の鋼を、熱間圧延後、直に500〜700℃に
強制冷却し、過冷オーステナイトの状態でコンベ
ア上に連続したリング状をなして展開し、衝風に
よつて7℃/sec〜15℃/secの冷却速度で冷却し
てコンベア上において線材全体をマルテンサイト
組織となした後、集束装置においてコイル状とし
徐冷してセルフテンパーを行い、強靭性を有する
引張強度110Kg/mm2以上の高強度の高張力鋼線材
を得、続いて100〜450℃の温度範囲で線材の曲が
りが1.5m当たり4mm以内になるように温間矯正
を行ない、高降伏点を有しかつ耐リラクセーシヨ
ン特性の優れた高張力鋼線材を得ることを特徴と
るものである。 本発明においては、熱間圧延後直に500〜700℃
に強制冷却する。この場合の衝風冷却開始時すな
わち過冷オーステナイト材料温度を500〜700℃と
したのは、理論的には700℃以上の材料を冷却し
てもコンベア上においてマルテンサイト組織とす
ることは可能であるが、冷却開始温度が高くなる
と必然的に衝風冷却時間が長時間となり、特に7
℃/sec程度の冷却速度では現実的なコンベア長
さの制限があるため、マルテンサイト変態が完了
しないうちに次の集束装置に入るので、部分的に
ベイナイト組織が生じ所期の目的から不適であ
る。一方、下限を500℃としたのは実際の圧延作
業において、これ以下の温度にきわめて短時間の
うちに圧延直後冷却することは困難であり、また
経済的でもないからである。 さらに、本発明の鋼は特定の組成を有してい
る。Cは鋼に必要な強度と焼入性を与えるために
添加されるが、C量が0.40%以上になるとPC鋼
棒に要求される延性および点溶接性が著しく劣下
し好ましくない。C量が0.10%以下では、PC鋼
棒としての必要な強度が発現しない。Siは焼入性
の向上,強度および靭性の改善に有効な元素であ
るが、Si量が0.05%以下ではその効果がなく、Si
量が1.50%以上添加すると延性が劣化し好ましく
ない、Mnは焼入性向上に効果があるが、0.70%
以下は焼入性向上を期待できないし、2.50以上で
は経済的でない。CrはMnと同様に鋼の焼入性を
向上させるが、0.10%以下ではその効果がない
し、1.50%以上を越えると経済的でない。BもCr
と同様に鋼の焼入性を向上させるが、0.0002%以
下ではその効果がなく、0.0050%以上では延性の
劣下が生じる。 一方、衝風による冷却速度は7℃/sec以上が
望ましい。それ以下の速度では、ベイナイト組
織,フエライト組織等が発生し、不完全焼入組織
となり所期の目的を達成できない。 さらに、衝風による冷却速度は15℃/sec以下
が望ましい。次にその理由を述べる。 衝風冷却の目的は、コンベア上で過冷オーステ
ナイトの線材をフエライトやベーナイト組織を発
生することなく全体をマルテンサイト組織にする
ことにあり、このためには、冷却速度はいくら大
くても良い。 しかしながら、本発明では、コンベア上でマル
テン組織にした線材を集束装置でコイルに集束
し、その時、線材が保有している自己顕熱によつ
てコイルを保熱徐冷することでマルテンサイト組
織を焼戻すことが、次の温間矯正加工(この工程
はレラクセーシヨン特性の改善に極めて重要なも
のである)を施すために不可欠である。 何故ならば、セルフテンパーを経ないマルテン
サイト組織の線材コイルは、硬くて脆いために、
次工程でのハンドリングや加工が極めて困難にな
るからである。 従つて、コンベア上での線材の冷却速度が大き
過ぎると過冷されてセルフテンパー作用が期待で
きなくなるので、15℃/secとした。 次に、熱間圧延において前述のような方法を採
用することによつて、目標の引張強度を得ること
は可能であるが、PC鋼棒に要求される降伏点、
耐リラクセーシヨン特性を得ることはできない。
そのため、本発明においては、集束装置において
線材を徐冷した後、ひき続いて、従来の焼戻し工
程に相当する温間矯正を行なう。この温間矯正に
よつて、線材の曲がりが矯正されるとともに、
PC鋼棒に要求される降伏点、耐リラクセーシヨ
ン特性を十分に満足しかつ従来の焼戻しによるも
のより良好な線材がが得られる。 この温間矯正は、100〜450℃の温度範囲で線材
の曲がりが1.5m当り4mm以下となるように行な
う。ここにおいて矯正温度を100〜450℃としたも
のは、100℃以下では優れたリラクセーシヨン値
が得られないため、450℃以上では本成分系にお
いて高降伏点が得られないためである。さらに、
PC鋼棒は真直性が大きく要求され、例えば1.5m
当り4mm以上の曲りは製品として使用できないと
いうことから、矯正効果は4mm/1.5m以下とし
た。 次に、本発明者が行つた実験例を示す。すなわ
ち、第1表に示す本発明に係る10種の鋼を供試材
とした。
方法に関するものである。 従来、たとえばJIS―G―3109SBPD130/145
級(ここに130は降伏点を、145は引張強度を示
す)の高張力PC鋼棒は、圧延素材を得た後、矯
正(異形)加工し、これを焼入し、次いで焼戻し
て製造するものである。この従来法は、焼入れに
よつて目標の引張強度を得るものであり、したが
つて焼入れ焼戻しに要する製造費および製造設備
が嵩みかつ大規模となつていた。 本発明は前記間題点を一挙に解決したものであ
り、特定の成分の鋼を用いかつ圧延条件を特定化
することにより、焼入れを一切省き、圧延のみで
高強度の高張力鋼線材を得、さらに従来の焼戻し
工程において温間矯正法を適用し、降伏点、耐リ
ラクセーシヨン特性等の機械的性質を改善し、も
つて大幅な合理化を達成するとともにPC鋼棒に
要求される種々の機械的性質を十分満足する高張
力鋼線材を得ることを目的とする。 すなわち、本発明は、 C;0.10〜0.40%、Si:0.05〜1.50%、Mn:
0.70〜2.50%、Cr:0.10〜1.50%、B:0.0002〜
0.0050%、残部Feおよび不可避の不純物からな
る成分系の鋼を、熱間圧延後、直に500〜700℃に
強制冷却し、過冷オーステナイトの状態でコンベ
ア上に連続したリング状をなして展開し、衝風に
よつて7℃/sec〜15℃/secの冷却速度で冷却し
てコンベア上において線材全体をマルテンサイト
組織となした後、集束装置においてコイル状とし
徐冷してセルフテンパーを行い、強靭性を有する
引張強度110Kg/mm2以上の高強度の高張力鋼線材
を得、続いて100〜450℃の温度範囲で線材の曲が
りが1.5m当たり4mm以内になるように温間矯正
を行ない、高降伏点を有しかつ耐リラクセーシヨ
ン特性の優れた高張力鋼線材を得ることを特徴と
るものである。 本発明においては、熱間圧延後直に500〜700℃
に強制冷却する。この場合の衝風冷却開始時すな
わち過冷オーステナイト材料温度を500〜700℃と
したのは、理論的には700℃以上の材料を冷却し
てもコンベア上においてマルテンサイト組織とす
ることは可能であるが、冷却開始温度が高くなる
と必然的に衝風冷却時間が長時間となり、特に7
℃/sec程度の冷却速度では現実的なコンベア長
さの制限があるため、マルテンサイト変態が完了
しないうちに次の集束装置に入るので、部分的に
ベイナイト組織が生じ所期の目的から不適であ
る。一方、下限を500℃としたのは実際の圧延作
業において、これ以下の温度にきわめて短時間の
うちに圧延直後冷却することは困難であり、また
経済的でもないからである。 さらに、本発明の鋼は特定の組成を有してい
る。Cは鋼に必要な強度と焼入性を与えるために
添加されるが、C量が0.40%以上になるとPC鋼
棒に要求される延性および点溶接性が著しく劣下
し好ましくない。C量が0.10%以下では、PC鋼
棒としての必要な強度が発現しない。Siは焼入性
の向上,強度および靭性の改善に有効な元素であ
るが、Si量が0.05%以下ではその効果がなく、Si
量が1.50%以上添加すると延性が劣化し好ましく
ない、Mnは焼入性向上に効果があるが、0.70%
以下は焼入性向上を期待できないし、2.50以上で
は経済的でない。CrはMnと同様に鋼の焼入性を
向上させるが、0.10%以下ではその効果がない
し、1.50%以上を越えると経済的でない。BもCr
と同様に鋼の焼入性を向上させるが、0.0002%以
下ではその効果がなく、0.0050%以上では延性の
劣下が生じる。 一方、衝風による冷却速度は7℃/sec以上が
望ましい。それ以下の速度では、ベイナイト組
織,フエライト組織等が発生し、不完全焼入組織
となり所期の目的を達成できない。 さらに、衝風による冷却速度は15℃/sec以下
が望ましい。次にその理由を述べる。 衝風冷却の目的は、コンベア上で過冷オーステ
ナイトの線材をフエライトやベーナイト組織を発
生することなく全体をマルテンサイト組織にする
ことにあり、このためには、冷却速度はいくら大
くても良い。 しかしながら、本発明では、コンベア上でマル
テン組織にした線材を集束装置でコイルに集束
し、その時、線材が保有している自己顕熱によつ
てコイルを保熱徐冷することでマルテンサイト組
織を焼戻すことが、次の温間矯正加工(この工程
はレラクセーシヨン特性の改善に極めて重要なも
のである)を施すために不可欠である。 何故ならば、セルフテンパーを経ないマルテン
サイト組織の線材コイルは、硬くて脆いために、
次工程でのハンドリングや加工が極めて困難にな
るからである。 従つて、コンベア上での線材の冷却速度が大き
過ぎると過冷されてセルフテンパー作用が期待で
きなくなるので、15℃/secとした。 次に、熱間圧延において前述のような方法を採
用することによつて、目標の引張強度を得ること
は可能であるが、PC鋼棒に要求される降伏点、
耐リラクセーシヨン特性を得ることはできない。
そのため、本発明においては、集束装置において
線材を徐冷した後、ひき続いて、従来の焼戻し工
程に相当する温間矯正を行なう。この温間矯正に
よつて、線材の曲がりが矯正されるとともに、
PC鋼棒に要求される降伏点、耐リラクセーシヨ
ン特性を十分に満足しかつ従来の焼戻しによるも
のより良好な線材がが得られる。 この温間矯正は、100〜450℃の温度範囲で線材
の曲がりが1.5m当り4mm以下となるように行な
う。ここにおいて矯正温度を100〜450℃としたも
のは、100℃以下では優れたリラクセーシヨン値
が得られないため、450℃以上では本成分系にお
いて高降伏点が得られないためである。さらに、
PC鋼棒は真直性が大きく要求され、例えば1.5m
当り4mm以上の曲りは製品として使用できないと
いうことから、矯正効果は4mm/1.5m以下とし
た。 次に、本発明者が行つた実験例を示す。すなわ
ち、第1表に示す本発明に係る10種の鋼を供試材
とした。
【表】
これらの鋼を熱間圧延によつて7.4mmφに圧延
し、強制水冷設備によつて650℃および500℃に直
に急冷した。この場合、650℃および500℃を安定
して得るために、圧延速度を従来法の45m/sec
を35m/secに下げて圧延した。続いてレーイン
グコーンによりリング状となし、コンベア上に展
開し、0.4m/secの速度ででコンベア上を移動さ
せた。このときコンベアの下部および両サイドか
ら7℃/sec以上(約10℃/sec)の冷却能力を有
する衝風を吹付け冷却した。コンンベア長さは40
mであり、冷却時間は100秒である。次いで、集
束装置にてコイル状となし徐冷した。 こうして得られた線材の引張性質を第2表に示
す。また、鋼組成は同じであるが、製造条件を変
えて強制冷却速度を850℃とした場合、冷却速度
を4℃/secとした場合の比較例法による引張性
質も併記した。
し、強制水冷設備によつて650℃および500℃に直
に急冷した。この場合、650℃および500℃を安定
して得るために、圧延速度を従来法の45m/sec
を35m/secに下げて圧延した。続いてレーイン
グコーンによりリング状となし、コンベア上に展
開し、0.4m/secの速度ででコンベア上を移動さ
せた。このときコンベアの下部および両サイドか
ら7℃/sec以上(約10℃/sec)の冷却能力を有
する衝風を吹付け冷却した。コンンベア長さは40
mであり、冷却時間は100秒である。次いで、集
束装置にてコイル状となし徐冷した。 こうして得られた線材の引張性質を第2表に示
す。また、鋼組成は同じであるが、製造条件を変
えて強制冷却速度を850℃とした場合、冷却速度
を4℃/secとした場合の比較例法による引張性
質も併記した。
【表】
【表】
上記から明らかなように、本発明法によれば、
PC鋼棒等に用いても十分な高引張強度を有し、
かつばらつきが小さく、また延性も秀れた線材が
得られることが判明する。(さらに、鋼組成は同
じでも、製造条件を変えると、強度が低く、ばら
つきの大きい線材を得ることになる。) しかしながら、このままでは降伏点が極めて低
いため、ひき続いて、集中装置においてコイル状
とし徐冷した線材を温間矯正した。供試材は第1
表に示すA,D,F,GおよびJの5鋼種を使用
し、第2表における強制冷却温度550℃のものに
ついて温間矯正を実施した。矯正温度は、200,
300,400および500℃とし、加熱は抵抗加熱法に
よつて行つた。矯正は前記の加熱を行なつた後、
千鳥状に配列した計9個のアイドルロール群を水
平および垂直に配列して行ない、線材の曲がりが
2m/1.5m以内となるようにロールの圧下を調
整した。線材の送り速度は5m/mmである。 こうして得られた線材の降伏点、常温リラクセ
ーシヨン値等の機械的性質を第3表に示す。ま
た、比較のために温間矯正を行なわない単なる低
温焼鈍法による比較例も併記した。さらに、リラ
クセーシヨン値は、降伏荷重の80%の荷重を負荷
し10時間経過後の値である。
PC鋼棒等に用いても十分な高引張強度を有し、
かつばらつきが小さく、また延性も秀れた線材が
得られることが判明する。(さらに、鋼組成は同
じでも、製造条件を変えると、強度が低く、ばら
つきの大きい線材を得ることになる。) しかしながら、このままでは降伏点が極めて低
いため、ひき続いて、集中装置においてコイル状
とし徐冷した線材を温間矯正した。供試材は第1
表に示すA,D,F,GおよびJの5鋼種を使用
し、第2表における強制冷却温度550℃のものに
ついて温間矯正を実施した。矯正温度は、200,
300,400および500℃とし、加熱は抵抗加熱法に
よつて行つた。矯正は前記の加熱を行なつた後、
千鳥状に配列した計9個のアイドルロール群を水
平および垂直に配列して行ない、線材の曲がりが
2m/1.5m以内となるようにロールの圧下を調
整した。線材の送り速度は5m/mmである。 こうして得られた線材の降伏点、常温リラクセ
ーシヨン値等の機械的性質を第3表に示す。ま
た、比較のために温間矯正を行なわない単なる低
温焼鈍法による比較例も併記した。さらに、リラ
クセーシヨン値は、降伏荷重の80%の荷重を負荷
し10時間経過後の値である。
【表】
【表】
上記から明らかなように、温間矯正を行なうこ
とにより、PC鋼棒に要求される降伏点、リラク
セーシヨン値を十分に満足し、真直性も良好であ
ることが判明する。 以上の通り、本発明によれば、特定の組成を特
定の条件のもとで圧延冷却し、さらに温間矯正を
行うものであるから、焼入れを行なわなくとも、
高強度の線材を得ることができ、その価値はきわ
めて大である。
とにより、PC鋼棒に要求される降伏点、リラク
セーシヨン値を十分に満足し、真直性も良好であ
ることが判明する。 以上の通り、本発明によれば、特定の組成を特
定の条件のもとで圧延冷却し、さらに温間矯正を
行うものであるから、焼入れを行なわなくとも、
高強度の線材を得ることができ、その価値はきわ
めて大である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 C:0.10〜0.40, Si:0.05〜1.5%, Mn:0.70〜2.50%, Cr:0.10〜1.50%, B:0.0002〜0.0050%, 残部Feおよび不可避の不純物からなる成分系
の鋼を、熱間圧延後、直に500〜700℃に強制冷却
し、過冷オーテナイトの状態でコンベア上に連続
したリング状をなして展開し、衝風によつて7
℃/sec〜15℃/secの冷却速度で冷却してコンベ
ア上において線材全体をマルテンサイト組織とな
した後、集束装置においてコイル状とし徐冷して
セルフテンパーを行い強靭性を有する引張強度
110Kg/mm2以上の高強度の高張力鋼線材を得、続
いて100〜450℃の温度範囲で線材の曲がりが4
mm/1.5m以内になるよう温間矯正を行い、高降
伏点を有しかつ耐リラクセーシヨン特性の優れた
高張力鋼線材を得ることを特徴とする高張力鋼線
材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1580779A JPS55107734A (en) | 1979-02-14 | 1979-02-14 | Manufacture of high tensile steel wire rod |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1580779A JPS55107734A (en) | 1979-02-14 | 1979-02-14 | Manufacture of high tensile steel wire rod |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55107734A JPS55107734A (en) | 1980-08-19 |
JPS6151007B2 true JPS6151007B2 (ja) | 1986-11-07 |
Family
ID=11899109
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1580779A Granted JPS55107734A (en) | 1979-02-14 | 1979-02-14 | Manufacture of high tensile steel wire rod |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS55107734A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104946987A (zh) * | 2015-05-28 | 2015-09-30 | 武汉钢铁(集团)公司 | 一种高强度精轧钢筋及其生产方法 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5782431A (en) * | 1980-11-08 | 1982-05-22 | Sumitomo Metal Ind Ltd | Production of high tension wire rod |
JPS6013029A (ja) * | 1983-07-01 | 1985-01-23 | Kawasaki Steel Corp | 高張力鋼棒材の製造方法 |
DE19612818C2 (de) * | 1996-03-30 | 1998-04-09 | Schloemann Siemag Ag | Verfahren zur Kühlung walzwarmer Stahlprofile |
-
1979
- 1979-02-14 JP JP1580779A patent/JPS55107734A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104946987A (zh) * | 2015-05-28 | 2015-09-30 | 武汉钢铁(集团)公司 | 一种高强度精轧钢筋及其生产方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55107734A (en) | 1980-08-19 |
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