JPS61501373A - 縫合器具及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は手術の際の接合に関するもので、特に体内各種管状体、とりわけ血管の 接合する技術に係るものである。

心臓手術、その細血管等の体内ガ各種管状体に関する手術を行う際、一方の血管 を切断した他の血管に接合する作業は、血管の開口端部を相互に縫い合わせて行 うもので、大変労力の要するものである。かかる作業は、血管が細くそして傷つ きやすいものである為、終了するまでに時には何時間も要する。このような作業 を迅速化させる為に各種器具がこれまで考案されたが、広範に使用にされること はなかった。それらの多くは、外科医が身体内に放置することを恐れるステープ ル、クランプ等を使用する為、外科医の多くは、このような器具よりも、糸を使 用して手で行う従来の接合の方が好ましいと考えている。

本発明の目的は、比較的迅速に体内の各種管状体を接合し、それに伴う作業時間 を短縮する為の器具及び方法を提供することである。

本発明の他の目的は、容易且つ安価に製造可能であり、更に使用が簡単、容易で ある器具を提供すること本発明の更に他の目的は、糸を使用して手で行う通常の 縫合をもたらす各種管状体の接合を行う為の器具及び方法を提供することである 。

本発明の原理によると、複数の弾性縫合針が、縫合針及び本体を覆うスリーブに より、フレア部を有する本体の溝内に固定される。血管等の体内の管状体の切断 部に本体のフレア端部を挿入し、そして縫合針を溝内で長手方向にフレア端部へ 向って押圧する。その結果縫合針は外に向って曲り管状体の壁部を突き抜けて、 縫合糸が同壁部を挿通することになる。本発明の望ましい実施例では、スリーブ は複数の分割可能な部材より構成されている。同部材は縫合針が管状体の壁部を 挿通した後、本体及びスリーブから縫合針及び縫合糸をはずすべく分割される。

本発明の一つの実施例では、縫合糸の両端に縫合針を有し、その縫合糸は相互に 反対向きの本発明に係る縫合器具に取り付けられる。縫合糸の両端に付けられた 縫合針が接合すべき２個の管状体の壁部を挿通する。

本発明の上記その他の目的、特徴、及び長所は添付図面に示される実施例に関す るより具体的な下記の記載より明らかである。添付図面では勿論各図を通じて図 示される同一部材は同一記号で統一されている。図面は必ずしも安分比例で描か れておらず、本発明の要所は強調して明確に描かれている。

第１図は、本発明の縫合器具の斜視図である。

第２図は、第１図の縫合器具の本体及び縫合針の斜視図である。

第３図は、複数の縫合針で血管を縫合する為に使用される第１図の縫合器具の一 部縦断側面図である。

第４図は、本発明の一実施例に係る配置の平面図である。

第５図は、本発明に係る縫合針により挿通されてはいるが近接の状態に引き寄せ られていない２本の血管の側面図である。

第６図は、本発明の器具及び方法により縫合された２本の血管の側面図である。

第９図は、本発明の他の実施例の側面図である。

本発明の手術用縫合器具１０は本体１２を有し、又本体１２は第１円柱部１４と フレア部１６を有する。。

本体１２には、円柱部１４及びフレア部１６の各表面にかけて溝１８が走ってい る。即ち溝１８は円柱部１４及びフレア部１６各表面上を連続して走っており、 溝１８はフレア部１６に於いて外側に向って曲っている。本発明の望ましい実施 例に於いては、本体１２は銅その他の金属により一体成形される。

縫合器具１０が使用されるときは、本体１２の円柱部１４はチューブ状の金属製 スリーブ２ｏにより覆われており、同スリーブ２ｏは複数の縫合針２４を各溝１ ８内に各一本保持する。スリーブ２ｏは縫合針２４が溝１８からラジアル方向に 出るのを阻止するようなサイズ、形状を有するが、縫合針２４が長手方向に溝１ ８内をフレア部１６に向って移動するのを阻むものではない。

第３図に示されている通り、本体１２がスリーブ２０内に置かれた時、フレア部 １６はスリーブ２ｏより直径が大であってスリーブ２ｏの外側に位置し、この為 フレア部１６上の溝１８の端部はスリーブ２ｏからはみ出ている。

縫合針２４はスリーブ２ｏ又は本体１２の円柱部１４の各々よりもかなり長く、 この為縫合器具１ｏ使用前に於いて縫合針の基端部２６は第３図に示す通りスリ ーブ２０及び本体１２からはみ出している。

円筒状キャップ２７はその外周面に溝２９を有し、縫合針２４の基端部２６をそ の溝２９内に収納している。キャップ２７は外科医が縫合針２４を本体１２上の 溝１８内にて長手方向に移動させる場合の補助をする。この点に関し、キャップ ２７上の溝２９は、縫合針２４の基端部２６を収納する拡張部２９ａと縫合針２ ４に付つけられた縫合糸３２がキャップ２７を挿通させる為の縮少部２９ｂを有 する。しかし縫合針２４はその縮少部２９ｂを通り抜けることはできない。キャ ップ２７は縫合針２４及び糸３２にテープ３１で固定される。テープ３１は縫合 針２４及び縫合糸３２からキャップ２７を解放すべく容易に取りはずし可能であ る。

キャップ２７と本体１２は回り止め付きシャフト２３により相互に正対して保持 される。回り止め付きシャフト２３は本体１２及びキャップ２７を長手方向に挿 通ずる長孔内を摺動する。これらの各部材の長孔は各々キー溝２５ａ及び２５ｂ を有し、同キー溝２５ａ及び２５ｂはシャフト２３上を長手方向に延びる回り止 め材２５Ｃと噛合っている。これによって本体１２とキャップ２７が長手方向に 摺動する際にそれらは相互に正対位置を保持する。シャフト２３は本体１２及び キャップ２７の長孔内に隙間なく納まり、適当な力が加えられた時、本体１２及 びキャップ２７はシャフト２３上を長手方向に摺動するのみである。一つの実施 例では、小形のストッパー２５ｄがシャフト２３上に形成され、本体１２及びキ ャップ２７が長手方向の摺動するのを阻止する。しかし、十分な外的押圧力が加 えられればこれらはストッパー２５ｄを乗り越えて摺動可能である。シャフト２ ３及びストッパー２５ｄはプラスチックその他の材料により成形される。本体１ ２及びシャフト２３は、円柱部１４とは反対のフレア部１６の側では、各々幾分 光あ尖ったガイド部２８及び２′８ａを有する。ガイド部２８及び２８ａは血管 その他の身体内の管状体３ｏにフレア部１６を挿入するのを容易にする。

上記の通り、弾性縫合針２４．の基端部２６は縫合糸３２に連結されている。望 ましい実施例に於いては、弾性縫合針２４は弾性鋼材その他の材料で作られ、そ れは比較的容易に曲がるが、加えられるカが除かれた時は元の形状に戻る。縫合 針の材料は、血管壁等の通常の管状体壁を貫通可能な尖頭先端部３５を維持する に十分な硬度を要する。

一つの実施例では、スリーブ２ｏは分割された半割部２０ａ及び２０ｂより構成 され、それらはクランプ３４により一体保持される。クランプ３４は第１図に示 す通りハサミ型であり、外科医は容易に操作しうる。

ハサミ型クランプ３４の両片は共に溶接部３３に於いてスリーブ２０に溶接され ている。スリーブ２ｏを半割部２０より構成する目的は以下詳述する本縫合器具 １０の操作に関する記載より明らかである。

操作に於いては、本体１２の尖頭ガイド端２８が管状体３０の端部３６に挿入さ れる。この時キャップ２７に十分な力を加えて縫合針２４の基端部２６が本体１ ２に沿って長手方向にフレア部１６へ向って押される。この為、基端部２６が押 されるに従って、縫合針の尖頭の先端部３５がフレア部１６により一時的に外に 向って曲げられ、縫合針の長手方向の運動により先端部３５が第３図に示す通り 管状体３０の壁部を貫く。

すべての縫合針が管状体３０を貫通するとシャフト２３がはずされ、クランプ３ ４はゆるめられてスリーブ２０は本体１２からはずされる。それから本体は縫合 針、それに付けられた縫合糸の間から引き抜かれる。

同様に、キャップ２７がテープ３１を除いてはずされる。そして縫合針２４が手 又は器具を用いて、管状体３０の壁部を完全に通り抜ける。

第４図に示される実施例では、２個の同一の縫合器具３８ａ　、３８ｂが用いら れる。縫合器具３８ａ、３８ｂは基本的には上で述べた型と同一であり、その各 後部が相互に向い合っている。手術用縫合糸３２は正対する各縫合針の間を走っ ている。第４図に示す実施例はキャップを使用せず、この為縫合針は長手方向に 手又は別の器具で動かされる。この実施例では、２個の同形状の縫合器具３８ａ 　、３８ｂを正対状態に位置せしめるべく、それらの各スリーブ２０を結ぶ部材 はクランプ４０のみである。クランプ４０は枝部４２ａ。

る実施例に於いては、一方の縫合器具３８ａは基本的には上述の方法で使用され 、一方の体内管状体４４ａの壁部を縫合針が貫通する。他方の縫合器具も上述の 方法で使用され、他方の体内管状体４４ｂの壁部を縫合針が貫通する。

縫合針２４が体内管状体４４ａ　、４４ｂの壁部を上記の方法で貫通すると、上 述の通り両縫合器具に共通のクランプ４０ははずされる。二個の本体は取り除か れ、この為第５図に示す状態となる。それから縫合針が体内管状体４４ａ　、４ ４ｂの各壁部を手で引き通され、体内管状体は縫合糸３２により接合される。こ れで第６図に示す通り縫合が完了する。

類似の実施例が第７図に示されている。この場合、テープ４８が上述の実施例で スリーブの半割部２０ａ。

２０ｂを一体化する為に使用されているクランプに取って代る。外科医が２個の 縫合器具３８ａ’、３８ｂ’が互いに正対しているかどうかを容易に確認し得る ように、縫合糸３２′は各々異って着色されている。２個の縫合器具３８　ａ’ 　、　３８　ｂ’はキャップ２７を有し、本体１２及びキャップ２７の長孔を貫 通する回り止め付きシャフト３９により正対位置の維持がなされている。

本実施例及び第４図に示す実施例に於いては、後端部が向い合っている２個の縫 合器具に載置されている縫合針を結ぶ縫合糸は約１８インチの長さである。この 実施例に於いて、縫合器具３８　ａ’　、　３８　ｂ’を使用し上記の方法で２ 太の相対する血管に縫合糸３２′を通し終わると、テープ４８は切断され、そし てスリーブの半割り部２０　ａ’　、　２０　ｂ’がはずされて縫合針、縫合糸 、本体１２が解放される。そして、キャップテープ３１が切断され、キャップ２ ７がはずされる。回り止め付きシャフト３９が本体１２及びキャップ２７から抜 き取られる。ここに述べた実施例はすべて使い捨て可能になしうるが、本実施例 はテープが他の実施例のクランプより安価である為、特に使い捨て用に適してい る。

縫合器具３８　ａ’　、　３８　ｂ’は工場でシャフト３９の上に組み立てられ 、使用後縫合で使用されないすべての部品は捨てられる。

本発明は望ましい実施例に基き特に図示され、詳述されているが、その形態及び 細部に於ける種々ｐ変更が本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく可能であ ることは当業者の理解し得るところである。例えば本発明の各種の縫合器具はそ れらが使用される人間体内の異なる大きさの血管に適合させるべく種々の大きさ に作り得る。外科医は例えばＩｍの血管を縫合する為に１１の縫合器具を選択し 得る。又縫合針を除くすべての部品はプラスチックで型成形可能である。シャフ ト２３は回り止め材を有するよりもむしろ断面を多角形として同一形状の孔に適 合しつるようにしても良い。更に、本体及びキャップの長孔内にシャフトを強引 に押し込んで長孔内で密着保持するよりも、本体及びキャップを高粘着性材、例 えばグリース又ははずれやすい接着材によりシャフト上に保持しても良い。更に 、場合に依っては、縫合針２４をフレア部１６に向って押す際にスリーブ２ｏと 本体１２０間で長手方向の相対運動が生じるのを阻止する為、その間にロック機 構を設けることが必要となろう。例えば、本体からラジアル方向に突出する小突 起５ｏを、２個のスリーブ半割部２０ａ、２０ｂの隣接端部に設けるくぼみに嵌 め込むようにしても良い。

本発明はどちらかと言えばそれ程複雑でなく製造も容易である点が当業者に評価 され得る。同様に、本発明は比較的使用が容易である。しかし、最も重要なこと に、本発明は外科医が血管を他の血管により迅速に接合することを可能にして手 術に要する時間を文字通り何時間も短縮するものである。本発明では血管の接合 はステープルを使用しないで可能である。本発明で使用されるのは金属製、プラ スチック裂のステープルよりも望ましく、より良好な接合をもたらし、且つ生き ている組織が生長し続けることを可能にする通常使用される縫合材である。

第１図 第３図 第４図 第５図　第６図 第７図 補正音の翻訳文提出書 （特許法第１８４条の７第１項） 昭和６０年１１月１日 １、　特許出願の表示　ＰＣＴ／ＵＳ８５１００３４５２、発明の名称　縫合器 具及び方法 ３、特許出願人 住　所　アメリカ合衆国、２３４５５　バージニア州、パージニア　ビーチ、　 ブリッジ　ハンプトンレーン、　４０６８番地 氏　名　アマラシンゲ、ディサモダ　シイ。

４、代　理　人 住　所　大阪市東区北浜３丁目３９番地　北浜力タノビル６、　添付書類の目録 （１）　補正音の翻訳文　ｌ　通 ２、　スリーブが複数の分割部分より構成される請求の範囲第１項記載の手術用 縫合器具。

３、　保持手段によりスリーブ分割部分が分離可能に保持さｈている請求の範囲 第２項記載の手術用縫合器具。

４、　保持手段がはさみ状のクランプである請求の範囲第３項記載の手術用縫合 器具。

５、　スリーブがテープである請求の範囲第１項記載の手術用縫合器具。

６、　各々本体、スリーブ及び複数の縫合針を有する第１、第２セクトより構成 さｈ、縫合糸が第１セツトの縫合針群と第２セツトの縫合針群間を連絡するよう １こした請求の範囲第１項記載の手術用縫合器具。

７、ａ合糸が種々異なって着色さｈていることを特徴とする請求の範囲第６項記 載の手術用縫合器具。

８、第１セントと第２セット間に設けら五両セットの本体を正対する位置に維持 するガイド手段を更に含む請求の範囲第６項記載の手術用縫合器具。

９、　本体が、その円柱部と反対側のフレア部の部分に於いて幾分光の尖った端 部を有し、使用者が体内管状体に本体を容易に挿入しうるようにした請求の範囲 第１項記載の手術用縫合器具。

１０、フレア部へ長手方向ンこ走り、縫合針を収納し得且つ縫合針の長手方向の 自由な運動をその中で可能にする大きさを有する溝を外周面に、設けた円柱部及 びフレア部より成る本体のフレア部を切断体内管状体トこ挿入する工程と、 尖頭の先端部と縫合糸に結合する基端部を有する複数の縫合針を各１木各溝に入 れて、溝に沿って長手方向に縫合針を７レア部に向って押しその尖頭先端部を切 断体内管状体内１こ押し込んで縫合針を外側に曲げそして複数箇所に於いて体内 管状体の壁を突き通す工程と、 切断体内管状体壁部の複数の円周箇所に於いて縫合針及び縫合糸を挿通せしめる 工程、 より成り、体内管状体の複数の円周箇所に於いて切断体内管状体トこ縫合糸を付 する方法。

１１、縫合針を本体トこ沿って長手方向にフレア部へ向って誘導し体内管状体の 壁部を貫通せしめるべく本体の一部が円筒形のスリーブで覆われている請求の範 囲第１０項記載の方法。

国際調査報告

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. １．血管その他の切断された体内管状体を接合する除の使用に特に適するもので あつて、 該切断体内管状体の壁部を突き刺し、貫通し更に縫合糸材を挿通する為の複数の 弾性縫合針材と、外周面に長手方向に走る複数の溝を有する第一円柱部と該第一 円柱部の端部に連続して位置し外周面に第一円柱状部の溝に連続した複数の溝を 設けた第二フレア部とから構成され、上記各連続溝がフレア部に於いて外側に曲 折し且つ少くとも一本の縫合針材を収納しつつその長手方向の運動を可能にする 大きさを有するものとした本体と； 上記第一円柱部を覆つて、上記溝内で第一円柱部又はスリーブのいずれよりも長 い縫合針材がラジアル方向に動くのを抑えつつ同溝内で縫合針材の長手方向の自 由な運動を容認する円筒形状のスリーブとより構成され、 本体の第二フレア部を切断体内管状体に挿入して縫合針材を溝内で長手方向にフ レア部に向つて押圧しそれをラジアル方向の外側に向つて移動させて体内管状体 の壁部を突き刺すようにした手術用縫合器具。
2. ２．スリーブが複数の分割部分より構成される請求の範囲第１項記載の手術用縫 合器具。
3. ３．保持手段によりスリーブ分割部分が分離可能に保持されている請求の範囲第 ２項記載の手術用縫合器具。
4. ４．保持手段がはさみ状のクランプである請求の範囲第３項記載の手術用縫合器 具。
5. ５．保持手段がテープである請求の範囲第３項記載の手術用縫合器具。
6. ６．各々本体、スリーブ及び複数の縫合針を有する第１、第２セツトより構成さ れ、縫合糸が第１セツトの縫合針群と第２セツトの縫合針群間を連絡するように した請求の範囲第１項記載の手術用縫合器具。
7. ７．縫合糸が種々異なつて着色されていることを特徴とする請求の範囲第６項記 載の手術用縫合器具。
8. ８．第１セツトと第２セツト間に設けられ両セツトの本体を正対する位置に維持 するガイド手段を更に含む請求の範囲第６項記載の手術用縫合器具。
9. ９．本体が、その円柱部と反対側のフレア部の部分に於いて幾分光の尖つた端部 を有し、使用者が体内管状体に本体を容易に挿入しうるようにした請求の範囲第 １項記載の手術用縫合器具。
10. １０．フレア部を切断体内管状体に挿入する工程と、縫合針を本体のフレア部に 向つて長手方向に押して切断体内管状体に押し込み、縫合針を外側に曲げて体内 管状体の壁部を貫通させる工程、より成る切断体内管状体に縫合糸を付する方法 。
11. １１．本体に溝を設け、本体の一部を円筒状のスリーブで覆つて縫合針を体内管 状体に沿つて長手方向にフレア部に向つて誘導して体内管状体の壁部を貫通する ようにした請求の範囲第１０項記載の方法。