JPH09266911A - 鉗 子 - Google Patents
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- JPH09266911A JPH09266911A JP8101875A JP10187596A JPH09266911A JP H09266911 A JPH09266911 A JP H09266911A JP 8101875 A JP8101875 A JP 8101875A JP 10187596 A JP10187596 A JP 10187596A JP H09266911 A JPH09266911 A JP H09266911A
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- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/12—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
- A61B17/12009—Implements for ligaturing other than by clamps or clips, e.g. using a loop with a slip knot
- A61B17/12013—Implements for ligaturing other than by clamps or clips, e.g. using a loop with a slip knot for use in minimally invasive surgery, e.g. endoscopic surgery
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- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/28—Surgical forceps
- A61B17/2804—Surgical forceps with two or more pivotal connections
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- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/04—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
- A61B17/0469—Suturing instruments for use in minimally invasive surgery, e.g. endoscopic surgery
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- A61B17/04—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for suturing wounds; Holders or packages for needles or suture materials
- A61B17/0482—Needle or suture guides
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- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/28—Surgical forceps
- A61B17/29—Forceps for use in minimally invasive surgery
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- A61B17/29—Forceps for use in minimally invasive surgery
- A61B2017/2901—Details of shaft
- A61B2017/2904—Details of shaft curved, but rigid
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- A61B17/28—Surgical forceps
- A61B17/29—Forceps for use in minimally invasive surgery
- A61B2017/2926—Details of heads or jaws
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- Ophthalmology & Optometry (AREA)
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- Vascular Medicine (AREA)
- Surgical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】結紮を確実に且つ迅速に行うことを可能にする
鉗子を提供するにある。 【解決手段】手動により開閉する操作部１１と、操作部
１１に胴部１２を介して連結され、操作部１１の開閉に
従って開閉する２つの把持部材３１，３２を有する把持
部１３と、胴部１２又はいずれかの把持部材３１，３２
に対して固定的に設けられ、手術用糸が挿通することに
より係合して手術用糸を把持部１３の把持可能空間内へ
案内するための糸案内部１４と、を備えて構成される。
鉗子を提供するにある。 【解決手段】手動により開閉する操作部１１と、操作部
１１に胴部１２を介して連結され、操作部１１の開閉に
従って開閉する２つの把持部材３１，３２を有する把持
部１３と、胴部１２又はいずれかの把持部材３１，３２
に対して固定的に設けられ、手術用糸が挿通することに
より係合して手術用糸を把持部１３の把持可能空間内へ
案内するための糸案内部１４と、を備えて構成される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉗子に係わり、詳
しくは外科手術に於ける結紮を迅速、且つ確実に行うこ
とを可能にする鉗子に関する。
しくは外科手術に於ける結紮を迅速、且つ確実に行うこ
とを可能にする鉗子に関する。
【０００２】
【従来の技術】外科手術においては、一回の外科手術で
結紮（血管などをしばること）が数回乃至数十回行われ
る。結紮は、結紮部位に手術用糸を渡しかけた後、結び
目を作り、結び目の両側を互いに逆方向に引っ張ること
により行われる。
結紮（血管などをしばること）が数回乃至数十回行われ
る。結紮は、結紮部位に手術用糸を渡しかけた後、結び
目を作り、結び目の両側を互いに逆方向に引っ張ること
により行われる。
【０００３】ところで、近年の外科手術においては、患
者の術後の負担を軽減するべく、患者の開口幅を小さく
する傾向にある。例えば、内視鏡手術及び胸腔鏡手術に
おける開口幅は２ｃｍ程度が、またミニ開胸手術におけ
る開口幅は１０ｃｍ程度が、それぞれ一般的である。
者の術後の負担を軽減するべく、患者の開口幅を小さく
する傾向にある。例えば、内視鏡手術及び胸腔鏡手術に
おける開口幅は２ｃｍ程度が、またミニ開胸手術におけ
る開口幅は１０ｃｍ程度が、それぞれ一般的である。
【０００４】このような開口幅の小さい外科手術では、
結紮する際に体腔の内部で結び目を作ることは困難であ
るので、結び目を体腔の外部で仮に作り、ノットプッシ
ャと呼称される公知の専用器具を用いてその結び目を押
しながら体腔の内部に挿入する。このようにして体腔の
外部で作った結び目を体腔の内部に送り込み、送り込ん
だ結び目の一側又は両側を鉗子の把持部で把持して引っ
張ることにより結紮する方法が一般的に採られている。
結紮する際に体腔の内部で結び目を作ることは困難であ
るので、結び目を体腔の外部で仮に作り、ノットプッシ
ャと呼称される公知の専用器具を用いてその結び目を押
しながら体腔の内部に挿入する。このようにして体腔の
外部で作った結び目を体腔の内部に送り込み、送り込ん
だ結び目の一側又は両側を鉗子の把持部で把持して引っ
張ることにより結紮する方法が一般的に採られている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の結紮方法では、患者の開口部から体腔の内部に
挿入した専用器具を取り出した後でなければ、結び目を
把持して引っ張るための鉗子を挿入することができない
ために、操作が煩雑であるとともに、結紮に時間を要す
る。一時を争うことの多い外科手術においては、結紮の
ために僅かであっても無駄な時間を費やすことは好まし
くない。
た従来の結紮方法では、患者の開口部から体腔の内部に
挿入した専用器具を取り出した後でなければ、結び目を
把持して引っ張るための鉗子を挿入することができない
ために、操作が煩雑であるとともに、結紮に時間を要す
る。一時を争うことの多い外科手術においては、結紮の
ために僅かであっても無駄な時間を費やすことは好まし
くない。
【０００６】斯かる従来の結紮方法を改善したものとし
て、鉗子の２つの把持部材の周面にそれぞれ溝を設けて
おき、結び目から出てくる２本の糸をそれらの溝に沿わ
せた状態で把持部によって結び目を押していくことによ
って、結び目を体腔の内部に送り込んで結紮する方法が
近年提案されている。この結紮方法によれば、鉗子のみ
を用いて結紮することが可能であるので、結紮を比較的
短時間で終えることができる。
て、鉗子の２つの把持部材の周面にそれぞれ溝を設けて
おき、結び目から出てくる２本の糸をそれらの溝に沿わ
せた状態で把持部によって結び目を押していくことによ
って、結び目を体腔の内部に送り込んで結紮する方法が
近年提案されている。この結紮方法によれば、鉗子のみ
を用いて結紮することが可能であるので、結紮を比較的
短時間で終えることができる。
【０００７】しかしながら、上記の溝を有する鉗子を用
いた場合には、手術用糸が浅い溝に僅かに嵌まった状態
で把持部材自体で押していくので、押していく途中で手
術用糸が溝から簡単に逸脱してしまう。そのため、手術
の状況によっては結紮において手術用糸を溝に何回もは
め直すことがあり、結び目を確実に且つ迅速に体腔の内
部へ送り込むのが容易でないことが術者から指摘されて
いた。
いた場合には、手術用糸が浅い溝に僅かに嵌まった状態
で把持部材自体で押していくので、押していく途中で手
術用糸が溝から簡単に逸脱してしまう。そのため、手術
の状況によっては結紮において手術用糸を溝に何回もは
め直すことがあり、結び目を確実に且つ迅速に体腔の内
部へ送り込むのが容易でないことが術者から指摘されて
いた。
【０００８】本発明は、以上の事情に鑑みなされたもの
であって、その目的とするところは、結紮を確実に且つ
迅速に行うことを可能にする鉗子を提供するにある。
であって、その目的とするところは、結紮を確実に且つ
迅速に行うことを可能にする鉗子を提供するにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項１の発明に係る鉗子は、手動により開閉する操
作部と、前記操作部に連結され前記操作部の開閉に従っ
て開閉する把持部と、手術用糸が挿通することによって
係合し前記手術用糸を前記把持部の把持可能空間内へ案
内するための糸案内部と、を備えて構成される。
の請求項１の発明に係る鉗子は、手動により開閉する操
作部と、前記操作部に連結され前記操作部の開閉に従っ
て開閉する把持部と、手術用糸が挿通することによって
係合し前記手術用糸を前記把持部の把持可能空間内へ案
内するための糸案内部と、を備えて構成される。
【００１０】請求項２の発明に係る鉗子は、手動により
開閉する操作部と、前記操作部に胴部を介して連結さ
れ、前記操作部の開閉に従って開閉する２つの把持部材
を有する把持部と、前記胴部又はいずれかの前記把持部
材に対して固定的に設けられ、手術用糸が挿通すること
により係合して前記手術用糸を前記把持部の把持可能空
間内へ案内するための糸案内部と、を備えて構成され
る。
開閉する操作部と、前記操作部に胴部を介して連結さ
れ、前記操作部の開閉に従って開閉する２つの把持部材
を有する把持部と、前記胴部又はいずれかの前記把持部
材に対して固定的に設けられ、手術用糸が挿通すること
により係合して前記手術用糸を前記把持部の把持可能空
間内へ案内するための糸案内部と、を備えて構成され
る。
【００１１】請求項３の発明に係る鉗子では、前記糸案
内部は、アーム部材と、前記アーム部材の先端部に固定
的に設けられ、前記手術用糸が挿通するためのリング部
材と、を有して構成される。
内部は、アーム部材と、前記アーム部材の先端部に固定
的に設けられ、前記手術用糸が挿通するためのリング部
材と、を有して構成される。
【００１２】請求項４の発明に係る鉗子では、前記リン
グ部材は、閉じたリングである。
グ部材は、閉じたリングである。
【００１３】請求項５の発明に係る鉗子では、前記リン
グ部材には、その周方向の一部において、弾性的に互い
に離間可能な縁部分からなり前記手術用糸をその直径方
向に移動させて前記リング部材内へ挿入するための手術
用糸挿入口が設けられて構成される。
グ部材には、その周方向の一部において、弾性的に互い
に離間可能な縁部分からなり前記手術用糸をその直径方
向に移動させて前記リング部材内へ挿入するための手術
用糸挿入口が設けられて構成される。
【００１４】請求項６の発明に係る鉗子では、前記把持
部は、前記把持部材の把持平面が前記胴部の軸方向線に
対して角度を有するように設けられており、前記リング
部材は、前記把持部の位置を基準として前記操作部と同
じ側に設けられて構成される。
部は、前記把持部材の把持平面が前記胴部の軸方向線に
対して角度を有するように設けられており、前記リング
部材は、前記把持部の位置を基準として前記操作部と同
じ側に設けられて構成される。
【００１５】手術用糸が糸案内部のリング部材を挿通す
ることにより、手術用糸は把持部の把持可能空間内に案
内される。したがって、手術用糸の結び目を把持部の下
方に作っておくと、開いた状態の把持部によって、その
結び目を容易に押していくことができる。把持部を結び
目がすり抜けない程度に閉じかけの状態にして、結び目
を押していくことが好ましい。尤も、結び目が把持部を
すり抜けた場合であっても、リング部材によりすり抜け
た結び目を押していくことができる。
ることにより、手術用糸は把持部の把持可能空間内に案
内される。したがって、手術用糸の結び目を把持部の下
方に作っておくと、開いた状態の把持部によって、その
結び目を容易に押していくことができる。把持部を結び
目がすり抜けない程度に閉じかけの状態にして、結び目
を押していくことが好ましい。尤も、結び目が把持部を
すり抜けた場合であっても、リング部材によりすり抜け
た結び目を押していくことができる。
【００１６】結び目を体腔の内部へ送り込んだ後も、結
び目の一側は常に把持部の把持可能空間内に位置する。
このため、体腔の内部に送り込んだ結び目の一側を確実
に把持することができ、結紮を確実に行うことが可能と
なる。また、結び目の体腔の内部への送り込みと結紮時
の結び目の一側の把持とを、一つの鉗子で行えるので、
結紮を迅速に行うことが可能となる。
び目の一側は常に把持部の把持可能空間内に位置する。
このため、体腔の内部に送り込んだ結び目の一側を確実
に把持することができ、結紮を確実に行うことが可能と
なる。また、結び目の体腔の内部への送り込みと結紮時
の結び目の一側の把持とを、一つの鉗子で行えるので、
結紮を迅速に行うことが可能となる。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、実施の形態に基
づいてさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施の
形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更し
ない範囲において適宜変更して実施することが可能であ
る。
づいてさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施の
形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を変更し
ない範囲において適宜変更して実施することが可能であ
る。
【００１８】図１は本発明に係る鉗子１の斜視図、図２
は鉗子１の先端部分を拡大して示す図、図３は鉗子１の
作動機構を説明するための図である。図１において、鉗
子１は、操作部１１、胴部１２、把持部１３、及び糸案
内部１４から構成されている。
は鉗子１の先端部分を拡大して示す図、図３は鉗子１の
作動機構を説明するための図である。図１において、鉗
子１は、操作部１１、胴部１２、把持部１３、及び糸案
内部１４から構成されている。
【００１９】操作部１１は、操作基部２１、及び軸２３
を中心に操作基部２１に対して回動可能に設けられた操
作回動部２２からなっている。これらは例えば合成樹脂
の成形、金属材料による型成形などによって製作され
る。操作基部２１及び操作回動部２２には、オペレータ
が指を挿通するための指掛け部２１１，２２１がそれぞ
れ設けられている。操作回動部２２に設けられたピン２
２２には、操作回動部２２の回動力を伝達して把持部１
３を開閉駆動するためのロッド１５が連結されている。
を中心に操作基部２１に対して回動可能に設けられた操
作回動部２２からなっている。これらは例えば合成樹脂
の成形、金属材料による型成形などによって製作され
る。操作基部２１及び操作回動部２２には、オペレータ
が指を挿通するための指掛け部２１１，２２１がそれぞ
れ設けられている。操作回動部２２に設けられたピン２
２２には、操作回動部２２の回動力を伝達して把持部１
３を開閉駆動するためのロッド１５が連結されている。
【００２０】したがって、操作部１１は、手動によって
開閉動作が可能であり、例えば操作回動部２２を図の矢
印Ｍ１方向に回動した場合には、軸２３を中心としてピ
ン２２２が矢印Ｍ３の方向に移動し、ロッド１５を引っ
張ることとなる。胴部１２は、チタン又はステンレスな
どの金属からなるパイプ状のものである。胴部１２は、
その一端が操作部１１の操作基部２１に埋め込まれ、そ
の軸方向には相対移動が不可能であるが周方向には回転
可能に連結されている。なお、胴部１２を回転させるた
めのツマミが操作基部２１に設けられているが、図示を
省略した。また、胴部１２と操作部１１とが相対回転す
ることなく固定のものでもよい。
開閉動作が可能であり、例えば操作回動部２２を図の矢
印Ｍ１方向に回動した場合には、軸２３を中心としてピ
ン２２２が矢印Ｍ３の方向に移動し、ロッド１５を引っ
張ることとなる。胴部１２は、チタン又はステンレスな
どの金属からなるパイプ状のものである。胴部１２は、
その一端が操作部１１の操作基部２１に埋め込まれ、そ
の軸方向には相対移動が不可能であるが周方向には回転
可能に連結されている。なお、胴部１２を回転させるた
めのツマミが操作基部２１に設けられているが、図示を
省略した。また、胴部１２と操作部１１とが相対回転す
ることなく固定のものでもよい。
【００２１】図２をも参照して、把持部１３は、胴部１
２の先端部においてピン３３を中心に回動可能な２つの
把持部材３１，３２を有している。把持部材３１，３２
の互いに向かい合う内側の面には、把持した際の滑り止
めのためのストライプ状の溝が形成されている。ストラ
イプ状の溝に代えて網目状の溝でもよい。
２の先端部においてピン３３を中心に回動可能な２つの
把持部材３１，３２を有している。把持部材３１，３２
の互いに向かい合う内側の面には、把持した際の滑り止
めのためのストライプ状の溝が形成されている。ストラ
イプ状の溝に代えて網目状の溝でもよい。
【００２２】図３に示されるように、各把持部材３１，
３２の上端部には、胴部１２の内部に設けられたリンク
３４，３５の一端部がそれぞれ回動可能に連結されてい
る。リンク３４，３５の他端部は互いに回動可能に連結
され、且つそこに上述したロッド１５の下端部が回動可
能に連結されている。したがって、ロッド１５が軸方向
に移動することによって、リンク３４，３５を介して把
持部材３１，３２が開閉動作を行う。つまり、操作部１
１の開閉に従って把持部１３が開閉する。
３２の上端部には、胴部１２の内部に設けられたリンク
３４，３５の一端部がそれぞれ回動可能に連結されてい
る。リンク３４，３５の他端部は互いに回動可能に連結
され、且つそこに上述したロッド１５の下端部が回動可
能に連結されている。したがって、ロッド１５が軸方向
に移動することによって、リンク３４，３５を介して把
持部材３１，３２が開閉動作を行う。つまり、操作部１
１の開閉に従って把持部１３が開閉する。
【００２３】図１及び図２によく示されているように、
把持部材３１，３２の開閉により形成される平面である
把持平面は、胴部１２の軸方向線に対して角度を有して
いる。したがって、把持部１３によって、胴部１２の軸
方向の延長線上にある物体のみでなく、軸方向の延長線
上からずれた位置にある物体をも把持することが可能で
ある。したがって、把持部１３による手術用糸ＳＴの把
持が容易である。なお、把持部材３１，３２及びロッド
１５は、チタン又はステンレスなどの金属材料によって
製作されている。
把持部材３１，３２の開閉により形成される平面である
把持平面は、胴部１２の軸方向線に対して角度を有して
いる。したがって、把持部１３によって、胴部１２の軸
方向の延長線上にある物体のみでなく、軸方向の延長線
上からずれた位置にある物体をも把持することが可能で
ある。したがって、把持部１３による手術用糸ＳＴの把
持が容易である。なお、把持部材３１，３２及びロッド
１５は、チタン又はステンレスなどの金属材料によって
製作されている。
【００２４】糸案内部１４は、アーム部材４１と、アー
ム部材４１の先端部に設けられて手術用糸ＳＴを挿通す
るためのリング部材４２とからなる。糸案内部１４は、
チタン又はステンレスなどの金属材料によって一体に製
作され、リング部材４２が把持部１３の位置を基準とし
て操作部１１と同じ側に位置するよう、且つリング部材
４２に挿通する手術用糸ＳＴを把持部１３の把持可能空
間内へ案内するような位置において、胴部１２に溶着な
どによって固定されている。
ム部材４１の先端部に設けられて手術用糸ＳＴを挿通す
るためのリング部材４２とからなる。糸案内部１４は、
チタン又はステンレスなどの金属材料によって一体に製
作され、リング部材４２が把持部１３の位置を基準とし
て操作部１１と同じ側に位置するよう、且つリング部材
４２に挿通する手術用糸ＳＴを把持部１３の把持可能空
間内へ案内するような位置において、胴部１２に溶着な
どによって固定されている。
【００２５】リング部材４２の内径は、使用する手術用
糸ＳＴを容易に挿通することができる程度である。例え
ば、手術用糸ＳＴとして１−０号、２−０号、又は３−
０号程度の絹糸を用いる場合には、リング部材４２の内
径を十分の数ｍｍから数ｍｍ程度とすればよい。リング
部材４２の周面は、手術用糸ＳＴが滑らかに滑るような
表面状態としておく。
糸ＳＴを容易に挿通することができる程度である。例え
ば、手術用糸ＳＴとして１−０号、２−０号、又は３−
０号程度の絹糸を用いる場合には、リング部材４２の内
径を十分の数ｍｍから数ｍｍ程度とすればよい。リング
部材４２の周面は、手術用糸ＳＴが滑らかに滑るような
表面状態としておく。
【００２６】上述の鉗子１は、操作部１１の指掛け部２
１１，２２１が胴部１２の軸方向線に対して一方の側に
ある形式のものであるが、指掛け部２１１，２２１が胴
部１２の軸方向線に対して互いに対称な位置にある形式
のものでもよい。把持部１３は両方の把持部材３１，３
２が開閉動作する両開き形式のものであるが、把持部材
３１，３２のいずれか一方のみが開閉動作する片開き形
式のものでもよい。
１１，２２１が胴部１２の軸方向線に対して一方の側に
ある形式のものであるが、指掛け部２１１，２２１が胴
部１２の軸方向線に対して互いに対称な位置にある形式
のものでもよい。把持部１３は両方の把持部材３１，３
２が開閉動作する両開き形式のものであるが、把持部材
３１，３２のいずれか一方のみが開閉動作する片開き形
式のものでもよい。
【００２７】図４は本発明に係る他の実施形態の鉗子１
Ａの正面図である。
Ａの正面図である。
【００２８】図４において、鉗子１Ａは、操作部１１
Ａ、胴部１２Ａ、把持部１３Ａ、及び糸案内部１４Ａか
ら構成されている。
Ａ、胴部１２Ａ、把持部１３Ａ、及び糸案内部１４Ａか
ら構成されている。
【００２９】操作部１１Ａは、胴部１２Ａの一方の胴部
材６１と一体である操作基部５１、及び操作基部５１に
対して軸５３を中心に回動可能に設けられた操作回動部
５２からなっている。操作基部５１及び操作回動部５２
には指掛け部５１１，５２１がそれぞれ設けられてい
る。操作回動部５２に設けられたピン５４には、胴部１
２Ａの他方の胴部材６２の他端が回動可能に連結されて
いる。
材６１と一体である操作基部５１、及び操作基部５１に
対して軸５３を中心に回動可能に設けられた操作回動部
５２からなっている。操作基部５１及び操作回動部５２
には指掛け部５１１，５２１がそれぞれ設けられてい
る。操作回動部５２に設けられたピン５４には、胴部１
２Ａの他方の胴部材６２の他端が回動可能に連結されて
いる。
【００３０】把持部１３Ａの一方の把持部材７１は、胴
部材６２と一体に形成されている。把持部１３Ａの他方
の把持部材７２は、その端部が胴部材６２における把持
部材７１の付け根付近に設けられたピン７３に回動可能
に連結され、その近辺において胴部材６１の端部とピン
７４によって回動可能に連結されている。
部材６２と一体に形成されている。把持部１３Ａの他方
の把持部材７２は、その端部が胴部材６２における把持
部材７１の付け根付近に設けられたピン７３に回動可能
に連結され、その近辺において胴部材６１の端部とピン
７４によって回動可能に連結されている。
【００３１】糸案内部１４Ａは、把持部材７１の長手方
向の中央付近において溶着により固定されている。
向の中央付近において溶着により固定されている。
【００３２】この鉗子１Ａは、操作部１１Ａを開閉操作
すると、胴部材６２が胴部材６１に対して軸方向に摺動
移動し、これによってピン７３とピン７４とが相対移動
して把持部材７２が開閉動作を行う。このように、鉗子
１Ａは片開き形式のものである。把持部材７１及び把持
部材７２の各先端部を、胴部材６１及び胴部材６２の軸
方向線に対して角度を有するように折り曲げ、その折り
曲げた部分が形成する把持平面に糸案内部１４Ａを臨ま
せてもよい。このように各先端部を折り曲げることによ
り、結び目の把持部材７１又は把持部材７２による送り
込みが容易になる。
すると、胴部材６２が胴部材６１に対して軸方向に摺動
移動し、これによってピン７３とピン７４とが相対移動
して把持部材７２が開閉動作を行う。このように、鉗子
１Ａは片開き形式のものである。把持部材７１及び把持
部材７２の各先端部を、胴部材６１及び胴部材６２の軸
方向線に対して角度を有するように折り曲げ、その折り
曲げた部分が形成する把持平面に糸案内部１４Ａを臨ま
せてもよい。このように各先端部を折り曲げることによ
り、結び目の把持部材７１又は把持部材７２による送り
込みが容易になる。
【００３３】図５は糸案内部１４，１４Ａにおける種々
の実施形態のリング部材４２ａ〜ｆを示す図である。図
５（Ａ）〜（Ｄ）はリング部材４２ａ〜４２ｄを正面か
ら見た図であり、図５（Ｅ）（Ｆ）はリング部材４２
ｅ，４２ｆを斜めから見た図である。リング部材４２ａ
〜ｅは弾性を有した金属材料又は合成樹脂によって形成
されている。
の実施形態のリング部材４２ａ〜ｆを示す図である。図
５（Ａ）〜（Ｄ）はリング部材４２ａ〜４２ｄを正面か
ら見た図であり、図５（Ｅ）（Ｆ）はリング部材４２
ｅ，４２ｆを斜めから見た図である。リング部材４２ａ
〜ｅは弾性を有した金属材料又は合成樹脂によって形成
されている。
【００３４】図５（Ａ）に示すリング部材４２ａは、閉
じたリングであり、上述の鉗子１，１Ａにおいて説明し
たものと同じである。このリング部材４２ａによると、
手術用糸ＳＴを挿通させるのに手術用糸ＳＴの端部から
挿通させなければならないが、一旦挿通した手術用糸Ｓ
Ｔはリング部材４２ａから絶対に外れない。
じたリングであり、上述の鉗子１，１Ａにおいて説明し
たものと同じである。このリング部材４２ａによると、
手術用糸ＳＴを挿通させるのに手術用糸ＳＴの端部から
挿通させなければならないが、一旦挿通した手術用糸Ｓ
Ｔはリング部材４２ａから絶対に外れない。
【００３５】図５（Ｂ）に示すリング部材４２ｂには、
その周方向の一部において、弾性的に互いに離間可能な
縁部分４３１，４３２からなり、手術用糸ＳＴをその直
径方向（矢印Ｍ２方向）に移動させてリング部材４２ｂ
の内方へ挿入するための糸挿入口４３ｂが設けられてい
る。糸挿入口４３ｂから手術用糸ＳＴを挿入するときに
は、リング部材４２ｂ自体の弾性によって縁部分４３
１，４３２が互いに開き、且つ手術用糸ＳＴも縁部分４
３１，４３２により圧縮されて細くなることによって、
手術用糸ＳＴがリング部材４２ｂの内方へ入る。したが
って、このリング部材４２ｂによると、手術用糸ＳＴを
直径方向に移動させて糸挿入口４３ｂからリング部材４
２ｂの内部へ挿入することができるので、手術用糸ＳＴ
の挿通が容易である。
その周方向の一部において、弾性的に互いに離間可能な
縁部分４３１，４３２からなり、手術用糸ＳＴをその直
径方向（矢印Ｍ２方向）に移動させてリング部材４２ｂ
の内方へ挿入するための糸挿入口４３ｂが設けられてい
る。糸挿入口４３ｂから手術用糸ＳＴを挿入するときに
は、リング部材４２ｂ自体の弾性によって縁部分４３
１，４３２が互いに開き、且つ手術用糸ＳＴも縁部分４
３１，４３２により圧縮されて細くなることによって、
手術用糸ＳＴがリング部材４２ｂの内方へ入る。したが
って、このリング部材４２ｂによると、手術用糸ＳＴを
直径方向に移動させて糸挿入口４３ｂからリング部材４
２ｂの内部へ挿入することができるので、手術用糸ＳＴ
の挿通が容易である。
【００３６】なお、縁部分４３１，４３２は、自由状態
において互いに接触していてもよく離れていてもよい
が、手術用糸ＳＴを挿入し易いように且つ手術用糸ＳＴ
を傷付けないように滑らかに仕上げておく。リング部材
４２ｂの材料として弾性を有しない材料を用いる場合に
は、縁部分４３１，４３２を、手術用糸ＳＴの直径より
も小さい距離だけ互いに離しておき、手術用糸ＳＴが直
径方向に圧縮することによって糸挿入口４３ｂを通過す
るようにすればよい。
において互いに接触していてもよく離れていてもよい
が、手術用糸ＳＴを挿入し易いように且つ手術用糸ＳＴ
を傷付けないように滑らかに仕上げておく。リング部材
４２ｂの材料として弾性を有しない材料を用いる場合に
は、縁部分４３１，４３２を、手術用糸ＳＴの直径より
も小さい距離だけ互いに離しておき、手術用糸ＳＴが直
径方向に圧縮することによって糸挿入口４３ｂを通過す
るようにすればよい。
【００３７】図５（Ｃ）に示すリング部材４２ｃには、
リング部材４２ｂと同様な糸挿入口４３ｃが設けられて
いる。但し、このリング部材４２ｃにおいては、手術用
糸ＳＴの挿入を容易とするため、縁部分４３３，４３４
がリング部材４２ｃの内方へ曲げられている。縁部分４
３３，４３４が内方へ曲げられているため、手術用糸Ｓ
Ｔがリング部材４２ｃの内方へ一旦入ると、容易には外
方へ出ない。
リング部材４２ｂと同様な糸挿入口４３ｃが設けられて
いる。但し、このリング部材４２ｃにおいては、手術用
糸ＳＴの挿入を容易とするため、縁部分４３３，４３４
がリング部材４２ｃの内方へ曲げられている。縁部分４
３３，４３４が内方へ曲げられているため、手術用糸Ｓ
Ｔがリング部材４２ｃの内方へ一旦入ると、容易には外
方へ出ない。
【００３８】図５（Ｄ）に示すリング部材４２ｄには、
アーム部材４１ｄとの付け根付近において糸挿入口４３
ｄが設けられている。
アーム部材４１ｄとの付け根付近において糸挿入口４３
ｄが設けられている。
【００３９】図５（Ｅ）に示すリング部材４２ｅは、螺
旋状に形成したものである。このリング部材４２ｅによ
ると、手術用糸ＳＴをアーム部材４１ｅに沿ってリング
部材４２ｅの方へ移動させ、リング部材４２ｅに当たっ
た時点から手術用糸ＳＴの下方の部分をリング部材４２
ｅの外周に沿って回すことによって、手術用糸ＳＴをリ
ング部材４２ｅの内方へ容易に挿入することができる。
旋状に形成したものである。このリング部材４２ｅによ
ると、手術用糸ＳＴをアーム部材４１ｅに沿ってリング
部材４２ｅの方へ移動させ、リング部材４２ｅに当たっ
た時点から手術用糸ＳＴの下方の部分をリング部材４２
ｅの外周に沿って回すことによって、手術用糸ＳＴをリ
ング部材４２ｅの内方へ容易に挿入することができる。
【００４０】図５（Ｆ）に示すリング部材４２ｆは、合
成樹脂などからなる可撓性を有する円筒状のチューブで
ある。リング部材４２ｆの内部に手術用糸ＳＴを挿通し
た状態で把持部１３を閉じることによって、リング部材
４２ｆが撓んでその内部の手術用糸ＳＴをも把持する。
このリング部材４２ｆに対しては、アーム部材４１ｆを
その両端に設けることが可能である。
成樹脂などからなる可撓性を有する円筒状のチューブで
ある。リング部材４２ｆの内部に手術用糸ＳＴを挿通し
た状態で把持部１３を閉じることによって、リング部材
４２ｆが撓んでその内部の手術用糸ＳＴをも把持する。
このリング部材４２ｆに対しては、アーム部材４１ｆを
その両端に設けることが可能である。
【００４１】次に、外科手術において上記の構成の鉗子
１を用いて結紮を行う場合の操作の手順を、図６〜図８
を参照して説明する。図６は体腔ＢＣの外部で作った結
び目ＫＴを体腔ＢＣの内部に挿入する直前の様子を示し
た図、図７は結び目ＫＴを体腔ＢＣの内部へ送り込んだ
後の様子を示した図、図８は結紮を行う様子を示した図
である。なお、これらの図は模式的に示したものであ
り、大小関係などは正確でない。
１を用いて結紮を行う場合の操作の手順を、図６〜図８
を参照して説明する。図６は体腔ＢＣの外部で作った結
び目ＫＴを体腔ＢＣの内部に挿入する直前の様子を示し
た図、図７は結び目ＫＴを体腔ＢＣの内部へ送り込んだ
後の様子を示した図、図８は結紮を行う様子を示した図
である。なお、これらの図は模式的に示したものであ
り、大小関係などは正確でない。
【００４２】図６において、患者の開口部ＰＮにはチュ
ーブＴＢが嵌め込まれており、血管ＢＶにはチューブＴ
Ｂを挿通した手術用糸ＳＴが１回巻かれている。このよ
うな状態とするには、例えば、手術用糸ＳＴの一端を開
口部ＰＮから体腔ＢＣの内部へ挿入し、血管ＢＶの結紮
部位の周囲に巻き掛けた後、体腔ＢＣの外部へ取り出
す。そして、手術用糸ＳＴの両端をチューブＴＢに下か
ら挿通して上へ出した後、チューブＴＢを開口部ＰＮに
嵌め込む。
ーブＴＢが嵌め込まれており、血管ＢＶにはチューブＴ
Ｂを挿通した手術用糸ＳＴが１回巻かれている。このよ
うな状態とするには、例えば、手術用糸ＳＴの一端を開
口部ＰＮから体腔ＢＣの内部へ挿入し、血管ＢＶの結紮
部位の周囲に巻き掛けた後、体腔ＢＣの外部へ取り出
す。そして、手術用糸ＳＴの両端をチューブＴＢに下か
ら挿通して上へ出した後、チューブＴＢを開口部ＰＮに
嵌め込む。
【００４３】〔操作１〕まず、体腔ＢＣの外部で手術用
糸ＳＴに結び目ＫＴを作る。
糸ＳＴに結び目ＫＴを作る。
【００４４】〔操作２〕手術用糸ＳＴの一端を、鉗子１
の糸案内部１４のリング部材４２に下から上へ挿通させ
る。このとき、手術用糸ＳＴは、開いた状態の把持部１
３の間を通過する（図６に示す状態）。
の糸案内部１４のリング部材４２に下から上へ挿通させ
る。このとき、手術用糸ＳＴは、開いた状態の把持部１
３の間を通過する（図６に示す状態）。
【００４５】〔操作３〕手術用糸ＳＴの両端を指で挟
み、撓み過ぎないように適当に引っ張っておき、鉗子１
の把持部１３を、手術用糸ＳＴを把持しない程度に且つ
結び目ＫＴが通過してしまわない程度に閉じ、把持部１
３によって結び目ＫＴを押しながら鉗子１を結び目ＫＴ
とともにチューブＴＢ内に挿入する。これによって、結
び目ＫＴを体腔ＢＣの内部に送り込む（図７に示す状
態）。
み、撓み過ぎないように適当に引っ張っておき、鉗子１
の把持部１３を、手術用糸ＳＴを把持しない程度に且つ
結び目ＫＴが通過してしまわない程度に閉じ、把持部１
３によって結び目ＫＴを押しながら鉗子１を結び目ＫＴ
とともにチューブＴＢ内に挿入する。これによって、結
び目ＫＴを体腔ＢＣの内部に送り込む（図７に示す状
態）。
【００４６】〔操作４〕鉗子１の把持部１３によって結
び目ＫＴをできるだけ血管ＢＶの近くまで押しやった
後、把持部１３を閉じることによって、結び目ＫＴから
出ている一方の手術用糸ＳＴを把持して固定した状態
で、結び目ＫＴから出ている他方の手術用糸ＳＴを体腔
ＢＣの外部において手で掴んで引っ張る。これによって
結紮が行われる（図８に示す状態）。
び目ＫＴをできるだけ血管ＢＶの近くまで押しやった
後、把持部１３を閉じることによって、結び目ＫＴから
出ている一方の手術用糸ＳＴを把持して固定した状態
で、結び目ＫＴから出ている他方の手術用糸ＳＴを体腔
ＢＣの外部において手で掴んで引っ張る。これによって
結紮が行われる（図８に示す状態）。
【００４７】なお、手術用糸ＳＴの一方を手で掴んで引
っ張る代わりに、別の鉗子をチューブＴＢを挿通して体
腔ＢＣの内部に入れ、２つの鉗子によって手術用糸ＳＴ
を引っ張って結紮してもよい。この場合には、糸案内部
１４を備える鉗子１は一方のみでよい。
っ張る代わりに、別の鉗子をチューブＴＢを挿通して体
腔ＢＣの内部に入れ、２つの鉗子によって手術用糸ＳＴ
を引っ張って結紮してもよい。この場合には、糸案内部
１４を備える鉗子１は一方のみでよい。
【００４８】結紮が終了すると、鉗子１を体腔ＢＣの内
部から引出し、手術用糸ＳＴを適当な器具によって切断
する。
部から引出し、手術用糸ＳＴを適当な器具によって切断
する。
【００４９】上述の操作において、手術用糸ＳＴがリン
グ部材４２の内方を挿通しているので、把持部１３を閉
じたときには手術用糸ＳＴは必ず把持部１３の把持可能
空間内にある。したがって、把持部１３によって結び目
ＫＴを押していくことが容易であり、結び目ＫＴを容易
に体腔ＢＣの内部に送り込むことができる。また、結び
目ＫＴが把持部１３を通過してしまった場合であって
も、結び目ＫＴがリング部材４２を通過することはない
ので、リング部材４２によって結び目ＫＴを押して体腔
ＢＣの内部に送り込むことができる。このように、鉗子
１によると、結び目ＫＴの送り込みが容易且つ確実であ
る。また、把持部１３で手術用糸ＳＴを確実に把持する
ことができるので、結紮の際に手術用糸ＳＴが見えなく
ても把持部１３で確実に手術用糸ＳＴを把持して結紮を
行うことができる。
グ部材４２の内方を挿通しているので、把持部１３を閉
じたときには手術用糸ＳＴは必ず把持部１３の把持可能
空間内にある。したがって、把持部１３によって結び目
ＫＴを押していくことが容易であり、結び目ＫＴを容易
に体腔ＢＣの内部に送り込むことができる。また、結び
目ＫＴが把持部１３を通過してしまった場合であって
も、結び目ＫＴがリング部材４２を通過することはない
ので、リング部材４２によって結び目ＫＴを押して体腔
ＢＣの内部に送り込むことができる。このように、鉗子
１によると、結び目ＫＴの送り込みが容易且つ確実であ
る。また、把持部１３で手術用糸ＳＴを確実に把持する
ことができるので、結紮の際に手術用糸ＳＴが見えなく
ても把持部１３で確実に手術用糸ＳＴを把持して結紮を
行うことができる。
【００５０】上述の操作の説明は、閉じたリング部材４
２を備えた鉗子１を用いた場合についてであるが、図５
（Ｂ）〜（Ｄ）に示す糸挿入口４３ｂ〜ｄが設けられた
リング部材４２ｂ〜ｄを備えた鉗子を用いる場合には、
次のような操作となる。すなわち、この場合には、手術
用糸ＳＴをリング部材４２ｂ〜ｄに挿通させるのに必ず
しも手術用糸ＳＴをその端部から挿通させる必要はない
ので、体腔ＢＣの外部のみでなく、体腔ＢＣの内部にお
いてもリング部材４２ｂ〜ｄに手術用糸ＳＴを挿通させ
ることができる。手術用糸ＳＴの一方を引っ張って手術
用糸ＳＴを緊張状態としておき、緊張させた部分を糸挿
入口４３ｂ〜ｄに強く押し当てて移動させることによっ
てリング部材４２ｂ〜ｄの内部へ挿入する。
２を備えた鉗子１を用いた場合についてであるが、図５
（Ｂ）〜（Ｄ）に示す糸挿入口４３ｂ〜ｄが設けられた
リング部材４２ｂ〜ｄを備えた鉗子を用いる場合には、
次のような操作となる。すなわち、この場合には、手術
用糸ＳＴをリング部材４２ｂ〜ｄに挿通させるのに必ず
しも手術用糸ＳＴをその端部から挿通させる必要はない
ので、体腔ＢＣの外部のみでなく、体腔ＢＣの内部にお
いてもリング部材４２ｂ〜ｄに手術用糸ＳＴを挿通させ
ることができる。手術用糸ＳＴの一方を引っ張って手術
用糸ＳＴを緊張状態としておき、緊張させた部分を糸挿
入口４３ｂ〜ｄに強く押し当てて移動させることによっ
てリング部材４２ｂ〜ｄの内部へ挿入する。
【００５１】上述の実施形態においては、リング部材４
２が把持部１３の位置を基準として操作部１１と同じ側
に位置するように設けた例を説明したが、操作部１１と
反対側に位置するように糸案内部１４を設けてもよい。
また、同じ側と反対側の両方に糸案内部１４を設けても
よい。両方に糸案内部１４を設けることによって、手術
用糸ＳＴを把持部１３の把持可能空間内に確実に位置さ
せることができるので、結紮をより一層確実に行うこと
ができる。
２が把持部１３の位置を基準として操作部１１と同じ側
に位置するように設けた例を説明したが、操作部１１と
反対側に位置するように糸案内部１４を設けてもよい。
また、同じ側と反対側の両方に糸案内部１４を設けても
よい。両方に糸案内部１４を設けることによって、手術
用糸ＳＴを把持部１３の把持可能空間内に確実に位置さ
せることができるので、結紮をより一層確実に行うこと
ができる。
【００５２】上述の実施形態において、糸案内部１４の
アーム部材４１を１本の棒状のものとしたが、複数本か
らなるものを用いてもよく、また板状のものを用いても
よい。糸案内部１４を胴部１２に溶着によって固定した
が、接着剤により固定し、穴に強く嵌入することにより
固定し、又はネジ止めにより固定してもよい。着脱可能
に取り付けてもよい。また、糸案内部１４を胴部１２と
一体に成形してもよい。糸案内部１４の材料として、上
述以外の金属材料、合成樹脂などを用いることができ
る。把持部１３の形状は、適宜変更することができる。
把持対象に応じて取り替えるようにしてもよい。その
他、鉗子１の各部の構造、形状、寸法、材質などは、上
述した以外の種々のものとすることができる。
アーム部材４１を１本の棒状のものとしたが、複数本か
らなるものを用いてもよく、また板状のものを用いても
よい。糸案内部１４を胴部１２に溶着によって固定した
が、接着剤により固定し、穴に強く嵌入することにより
固定し、又はネジ止めにより固定してもよい。着脱可能
に取り付けてもよい。また、糸案内部１４を胴部１２と
一体に成形してもよい。糸案内部１４の材料として、上
述以外の金属材料、合成樹脂などを用いることができ
る。把持部１３の形状は、適宜変更することができる。
把持対象に応じて取り替えるようにしてもよい。その
他、鉗子１の各部の構造、形状、寸法、材質などは、上
述した以外の種々のものとすることができる。
【００５３】
【発明の効果】請求項１乃至請求項６の発明によると、
外科手術において、確実に且つ迅速に結紮を行うことが
できる。請求項５の発明によると、手術用糸をリング部
材に挿通させるのが容易である。請求項６の発明による
と、把持部による手術用糸の把持が一層容易となる。
外科手術において、確実に且つ迅速に結紮を行うことが
できる。請求項５の発明によると、手術用糸をリング部
材に挿通させるのが容易である。請求項６の発明による
と、把持部による手術用糸の把持が一層容易となる。
【図１】本発明に係る鉗子の斜視図である。
【図２】鉗子の先端部分を拡大して示す図である。
【図３】鉗子の作動機構を説明するための図である。
【図４】本発明に係る他の実施形態の鉗子の正面図であ
る。
る。
【図５】糸案内部における種々の実施形態のリング部材
を示す図である。
を示す図である。
【図６】体腔の外部で作った結び目を体腔の内部に挿入
する直前の様子を示した図である。
する直前の様子を示した図である。
【図７】結び目を体腔の内部へ送り込んだ後の様子を示
した図である。
した図である。
【図８】結紮を行う様子を示した図である。
１，１Ａ 鉗子 １１，１１Ａ 操作部 １２，１２Ａ 胴部 １３，１３Ａ 把持部 １４，１４Ａ 糸案内部 ３１，３２ 把持部材 ４１，４１ａ〜ｆ アーム部材 ４２，４２ａ〜ｆ リング部材 ４３ｂ〜ｄ 糸挿入口 ４３１〜４３４ 縁部分 ＳＴ 手術用糸
Claims (6)
- 【請求項１】手動により開閉する操作部と、 前記操作部に連結され前記操作部の開閉に従って開閉す
る把持部と、 手術用糸が挿通することによって係合し前記手術用糸を
前記把持部の把持可能空間内へ案内するための糸案内部
と、 を備えたことを特徴とする鉗子。 - 【請求項２】手動により開閉する操作部と、 前記操作部に胴部を介して連結され、前記操作部の開閉
に従って開閉する２つの把持部材を有する把持部と、 前記胴部又はいずれかの前記把持部材に対して固定的に
設けられ、手術用糸が挿通することにより係合して前記
手術用糸を前記把持部の把持可能空間内へ案内するため
の糸案内部と、 を備えたことを特徴とする鉗子。 - 【請求項３】前記糸案内部は、 アーム部材と、 前記アーム部材の先端部に固定的に設けられ、前記手術
用糸が挿通するためのリング部材と、 を有してなる請求項１又は請求項２記載の鉗子。 - 【請求項４】前記リング部材は、閉じたリングである、 請求項３記載の鉗子。
- 【請求項５】前記リング部材には、その周方向の一部に
おいて、弾性的に互いに離間可能な縁部分からなり前記
手術用糸をその直径方向に移動させて前記リング部材内
へ挿入するための手術用糸挿入口が設けられている、 請求項３記載の鉗子。 - 【請求項６】前記把持部は、前記把持部材の把持平面が
前記胴部の軸方向線に対して角度を有するように設けら
れており、 前記リング部材は、前記把持部の位置を基準として前記
操作部と同じ側に設けられている、請求項３乃至請求項
５のいずれかに記載の鉗子。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8101875A JP2873366B2 (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 鉗 子 |
| US08/685,525 US5792177A (en) | 1996-04-01 | 1996-07-24 | Forceps |
| DE69632451T DE69632451T2 (de) | 1996-04-01 | 1996-07-30 | Zange |
| EP96112282A EP0799602B1 (en) | 1996-04-01 | 1996-07-30 | Forceps |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8101875A JP2873366B2 (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 鉗 子 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09266911A true JPH09266911A (ja) | 1997-10-14 |
| JP2873366B2 JP2873366B2 (ja) | 1999-03-24 |
Family
ID=14312149
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8101875A Expired - Fee Related JP2873366B2 (ja) | 1996-04-01 | 1996-04-01 | 鉗 子 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5792177A (ja) |
| EP (1) | EP0799602B1 (ja) |
| JP (1) | JP2873366B2 (ja) |
| DE (1) | DE69632451T2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014103095A1 (ja) * | 2012-12-27 | 2014-07-03 | ディーブイエックス株式会社 | 鉗子 |
| WO2014136147A1 (ja) * | 2013-03-08 | 2014-09-12 | ディーブイエックス株式会社 | 生体内導入器具 |
| WO2015019781A1 (ja) * | 2013-08-06 | 2015-02-12 | オリンパスメディカルシステムズ株式会社 | 縫合器 |
| EP2386253A3 (en) * | 2010-05-12 | 2015-05-06 | Covidien LP | Surgical instrument with flexible member attachment structures |
| CN109259844A (zh) * | 2018-11-07 | 2019-01-25 | 广州科荟泽生物科技有限公司 | 一种手术缝合装置 |
Families Citing this family (126)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5906626A (en) * | 1997-08-07 | 1999-05-25 | Carrillo; Hipolito | Suture depressor |
| US6352536B1 (en) | 2000-02-11 | 2002-03-05 | Sherwood Services Ag | Bipolar electrosurgical instrument for sealing vessels |
| US6726686B2 (en) | 1997-11-12 | 2004-04-27 | Sherwood Services Ag | Bipolar electrosurgical instrument for sealing vessels |
| US7435249B2 (en) | 1997-11-12 | 2008-10-14 | Covidien Ag | Electrosurgical instruments which reduces collateral damage to adjacent tissue |
| US6228083B1 (en) | 1997-11-14 | 2001-05-08 | Sherwood Services Ag | Laparoscopic bipolar electrosurgical instrument |
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| EP0799602B1 (en) | 2004-05-12 |
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| EP0799602A1 (en) | 1997-10-08 |
| US5792177A (en) | 1998-08-11 |
| JP2873366B2 (ja) | 1999-03-24 |
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