JP3571363B2 - 外科用縫合具 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は外科用縫合具に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
外科用縫合糸は縒られると、ループおよび結節を形成するようになる。近づきにくい手術領域において、このことは非常に困難である。特に、例えば腹部の手術領域に近づくために最初にトロカールを用いてカニューレ(トロカールスリーブ)が体壁を通して挿入される内視鏡手術技術においてそうである。観察器具および手術用具はこれらのカニューレを通して体内に導入される。手術用具の移動は狭いカニューレにより制限されており、他方、手術者は内視鏡光学装置により記録され、テレビスクリーンに伝達される手術野について2次元の印象しか持てないため、外科用縫合材料を用いた縫合または結節の形成は手術者に対し非常にすぐれた技能を要求する。
【0003】
本発明の目的は、外科用縫合材料におけるループおよび結節の形成を極めて容易にし、また特に内視鏡手術において有用である外科用縫合具を提供することである。
【0004】
本目的は特許請求の範囲の請求項1記載の特徴を有する外科用縫合具により達成される。また、後述する実施態様から有利な態様が得られる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の外科用縫合具は結合部からその近端部を以て始まり、そしてその中間領域はその遠端部から接近可能である第1のガイドリム(guide limb)および第2のガイドリムを有する。2つのガイドリムは好ましくは本質的に直線状であり、互いに平行であり、そしてそれらの前側は好ましくは中間領域の方向に斜めである。中間領域の部分を占めるガイド部材は2つのガイドリムの一方または両方により保持される。ガイド部材は近位方向に横断して中間領域に導入される糸が特定の点を通過するまでガイド部材により本質的に第1のガイドリムに沿って必然的に案内されるように設計され、取り付けられる。糸の遠位方向への戻り動作において、ガイド部材は本質的に第2のガイドリムに沿って必然的にそれを案内する。外科用縫合具の前後の動作が容易に行なわれるのは、使用される縫合材料の一部であり、中間領域を横断して動く糸が2つのガイドリムの間で、ガイド部材の側面上にある点を回って案内されるからである。糸の端がこの点から糸が始まるように外科用縫合具に固定される場合、ループまたは結節は(第1のガイドリムが上方または下方に向いているかどうかに応じて)このように糸の中で形成される。したがって、ループまたは結節の形成は何れの複雑な回転およびループ化の動作も必要とせず、内視鏡条件下においてでも実行しやすく、容易に制御可能な前後の動作で十分である。
【0006】
有利な態様において、外科用縫合具はすでにガイド部材に固定された外科用糸とともに提供される。外科用糸の他方の端に取り付けられた外科用針は好ましくは曲がっており、そして糸の端はその前部、好ましくは外科用針の凹側にある溝に固定され、またその溝は針の長さのより大きな部分に沿って外科用針の後部の方に伸びることができる。本発明の外科用縫合具が外科用糸およびこのように設計された外科用針を備えている場合、その態様に関してより詳細に記載されるように、連続縫合を容易になし得る。この目的のためカニューレを通して手術領域に運ばれる必要のある器具は外科用糸および外科用針を有する本発明の外科用縫合具とその操作を極めて容易にする従来の針ホルダーだけである。おそらく追加的に必要とされ、針が通過する時に傷の周辺部を保持するために使用されるグリッパーは、本発明の外科用縫合具がそのシャフトにおいて縦方向に転置できるように案内された作動部により縫合具の近端部から操作することのできるグリッパーを備えている場合、不必要である。
【0007】
問題なく外科用針を外科用縫合具とともに体内に導入するために、外科用針の取り外し可能な保持のための固定装置はガイドリムまたは結合部の領域にあると有利である。好ましい態様において、固定装置により保持された外科用針はシャフトにおいて案内された作動要素により転置可能な保護スリーブによってカバーすることができる。したがって、外科用針の損傷および患者の無意識のうちにやる負傷が確実に回避される。
【0008】
結合部はシャフトの上に固定して、または取り外しできるよに取り付けることができる。後者は、本発明の外科用縫合具が手術中にかなり汚染されるガイドリム、結合部およびガイド部材を有する遠位部分は手術後に捨てられるが、好ましくは近端部におけるハンドルとともにその中に案内された作動部を有するシャフトは滅菌した後に再使用できるような部分的に再使用可能な製品として設計される場合に特に有利である。あるいは、縫合具全体を使い捨て製品または再使用可能な製品として設計できる。
【0009】
本発明の外科用縫合具の有利な態様において、ガイド部材は取り外し可能である。この目的のため、例えば第1のガイドリムを第2のガイドリムに対して回転可能であり、そして2つのガイドリムを縦方向に転置可能なさや(sheath)により閉じ合わせることができる。あるいは、これらのガイドリムの一方または両方を、ガイド部材に接近できるように取り外しのできるものに設計することができる。そのガイド部材が取り外し可能である設計は、ガイド部材を除くすべての外科用縫合具が滅菌した後に再使用できるものである場合に有利である。製造された縫合材料はこのような外科用縫合具に使用するための消費製品として適当であり、これは外科用縫合具に適合されたガイド部材、その一方の端がガイド部材に固定された外科用糸、およびその前部に外科用糸の他方の端が固定される曲がった外科用針を含む。外科用針および外科用糸はその厚さ、その材質およびその構造(例えばモノフィラメントまたはマルチフィラメント)に関して提案された手術に合わせることができる。
【0010】
ガイド部材は別に設計することができる。それは、その縦面が本質的にガイドリムと平行であり、また横に動く糸がガイド部材とその溝の内面の間の中間領域を通って移動できるように、第1の縦面部分は第1のガイドリムの溝に、そして第2の縦面部分は第2のガイドリムの溝にゆるく取り付けられる平行六面体の形状であってよい。ガイドリムに対して傾角をなして動くガイド部材の遠端部は確実に、近位方向に中間領域に導入された糸を第1のガイドリムに移動させるが、ガイドリムに対して傾角をなして動く近端部はその戻りの動作により第2のガイドリムに沿って滑動する。この態様において、ガイド部材は特に簡単な構造を有するが、しかし糸が溝を通過する時に幾分変形するという点で不利である。
【0011】
本質的に少なくとも1つの扇形様くぼみを備えた歯車の形状を有し、その歯車は第1のガイドリムにおけるくぼみと第2のガイドリムにおけるくぼみに回転できるように支えられており、その回転軸は中間領域を通って、本質的に中間領域の縦軸に垂直であるガイド部材は特に、より傷を受けやすい縫合材料に適している。外科用糸の端は好ましくは歯車の回転軸部分の内腔を通って動かされる。使用の際、近位方向に横断して中間領域に導入された糸は最初に扇形様くぼみに入り、次いで歯車を約360゜回転し、その結果ハブの片側のその開始位置の周りを一回動くことになる。歯車は好ましくは円周方向に互いに隣接する一組の扇形様くぼみを用いた櫂形歯車の様式に設計される。望ましくない方向への回転運動は止め爪により妨止することができる。
【0012】
本発明の態様を参照して、本発明をより詳細に下記に説明する。
【0013】
図1は本発明の外科用縫合具の第1の態様を示す。本質的に直線状で棒状に設計された近端部3および遠端部5を有する第1のガイドリム1は、同様に設計された近端部4および遠端部6を有する第2のガイドリム2と平行である。第1のガイドリム1および第2のガイドリム2は結合部8から、それぞれ近端部3および4を以って始まる。ガイドリム1および2の遠端部5および6の側から接近可能であるスリット状の中間領域10は2つのガイドリム1および2の間に形成される。第1のガイドリム1の前側11および第2のガイドリム2の前側12は中間領域10の方向に斜めである。
【0014】
この態様において、結合部8と一体となって設計されたシャフト14は結合部8の近端部に接合される。断面が丸いシャフト14(図1(d)参照)と平板状の結合部8(図1(a)および1(f)参照)の間の丸みのある転移部16は鋭利な変化を回避する。別の態様において、結合部8は取り外しできる継ぎ手を用いてシャフト14に取り付けることができる。
【0015】
特に、図1(c)および1(e)を見てわかるように、中間領域10の部分はガイド部材20により占められる。ガイド部材20は中間領域10の中央部に位置し、それにより遠位部および近位部は空いたままである。ガイド部材20の形状は本質的に第1の縦面21、第2の縦面22、遠端面23、近端面24、側面25および側面26を有する平行六面体の形状である。ガイド部材20の縁は好ましくは丸みがある。通し孔28および29は側面25および26の中央部分に位置する。
【0016】
ガイド部材20は第1のガイドリム1にある溝31および第2のガイドリム2にある溝32にはめ込まれる。第1の縦面21および第2の縦面22は第1のガイドリム1および第2のガイドリム2と平行である。通し孔28および29は中間領域10の縦軸L−Lの上にある。ガイド部材20と溝31および32の内面との間に幾らか遊びがあるため、中間領域10に横断して挿入された糸Fはガイド部材20の上を動かすことができる(図1(e)参照)。糸Fが近位方向に動く場合、斜めである端面24の一部が溝32の端を形成する突出面36に隣接するまで摩擦力が起こるため、それはガイド部材20に沿って動く。ガイド部材20の近端部37において、それを通って糸が通過することのできる隙間38が空いている。糸が遠位方向に戻される場合、遠端面23の上部が突出面40に隣接するまでガイド部材20は同じ方向に僅かに移動し、そしてガイド部材20の遠端部41の隙間42は横方向に動く糸Fが通過するのに十分である。
【0017】
したがって、糸が本質的に遠端部5および6から横断して、すなわち横方向に中間領域10に入り、次いで外科用縫合具に関して近位方向に動く場合、それはガイド部材20の傾斜した遠端面23に沿って、したがって必然的に第1のガイドリム1の上を滑動する。次に、それは本質的に第1のガイドリム1に沿って溝31に導かれる。ガイド部材20の近端部37から中間領域10の縦軸L−L上のガイド点Pに到達すると、糸Fはその遠位方向への戻り動作において傾斜した近端面24に沿って滑動し、溝32に入り、そして最後にガイド部材1の遠端部5とガイド部材2の遠端部6の間の外科用縫合具から離れる。このようにして、糸Fは必然的に通し孔28と一致する点Sを一巡して案内される。
【0018】
点Sにおいて、手術中に使用される外科用糸はガイド部材20から始まる(図1に図示せず)。外科用糸の端は好ましくは、例えば外科用糸の端部を通し孔28(点S)、次いで通し孔29を通過させ、そして微量の接着剤でそれをそこに固定することによりガイド部材20に固定される。外科用糸の前部がガイド部材20、すなわち点Sの周りを横断して案内される上記の回転動作により、外科用糸にループが形成される。
【0019】
図1と比較して変形された態様において、ガイド部材は図1(c)のように幾分異なった形状をしており、そして図1(c)の断面におけるその縦断面は本質的に平行四辺形の形状であるが、他方、その横断面はより著しく丸みがあり、例えばその中心の横断面は円である。
【0020】
図2は外科用糸の他方の端に取り付けられる先端51を有する外科用針50を示す。外科用針50は好ましくは曲がっており、そのことは結節の形成を極めて容易にする(下記参照)。外科用糸は例えば接着剤により前部52、好ましくは凹側53にある溝54に固定される。外科用針50の後部56は好ましくは平らな領域58を有する(図2(b)参照)。結果として、外科用針50は針ホルダーでつかまれると、回転することができない。
【0021】
図2(a)に示される態様において、外科用針50の凹側53にある溝54は比較的短く、先端51に近い部分でだけ伸びるが、別の態様においてはそれは針の長さのより大きな部分に沿って、好ましくは後部56まで及ぶ。このことは、外科用糸を含む外科用針50の針入により作られる組織の穴があまり大きくならないという利点を与える。これは、使用した糸は組織への針入の間、凹側53上を伸びる溝に入り、それにより溝がない場合と比較して組織中の穴はより小さいものが得られ、またその糸は針入工程(図8に示されるような場合)の間、その横断面を完全にさらして針と一緒に動かなければならないからである。針の横断面が外科用糸の固定位置から、好ましくは後部56の近くまで伸びる部分において凹側53に平らな断面を有するように設計された場合、同様に正の効果が達成されうる。この場合、針および針と一緒になっている糸の一般的な断面形は、針入対象の組織にとって有利な円の断面形に近づく。
【0022】
図1の態様において、ガイド部材20は取り外しできない。この態様の外科用縫合具は好ましくは使い捨て製品として設計され、そして図1に示された部分(シャフト14の近端部のハンドルもまた加えられる)、ガイド部材20に一方の端が固定された外科用糸、および好ましくは図2に従って設計される外科用針を含む。別法として、使用の度に新しい外科用糸をガイド部材20に固定することができる。
【0023】
図3に示される態様において、ガイド部材は歯車の形状である。外科用縫合具の残りの構造は図1の態様のものと類似している。
【0024】
遠端部105を有する第1のガイドリム101および遠端部106を有する第2のガイドリム102は本質的に互いに平行であり、そして図3に大ざっぱに描かれている結合部108により互いに結合される。中間領域110は(第1の態様と同様に)近位部117を含む。ガイド部材120は櫂形歯車の形状である。外側に伸びる間仕切124はハブ122から側面125および126を以って始まる。このようにして間仕切124の間に形成されたくぼみ127は扇形様であるが、図3(a)を見てわかるように正確な扇形ではない。内腔128はハブ122の中心を通っている。
【0025】
ガイド部材120は第1のガイドリム101にあるくぼみ131および第2のガイドリム102の対応するくぼみ132に回転可能に支えられる。くぼみ131の横方向の縁を取り囲む第1のガイドリム101にある横方向の突起133および135、並びに第2のガイドリム102に形成された対応する横方向の突起134および136はガイド部材120の横方向の脱落を防止する(図3(b)参照)。回転軸はD1 −D1 と表示する。
【0026】
本質的に横方向に動く糸F1 ′が中間領域110に入り、近位方向に移動する場合、それは最初に本質的に中間領域110の縦軸L1 −L1 に沿って動く。それはガイド部材120のくぼみ127の領域に到達すると、回転軸D1 −D1 が中間領域110の縦軸L1 −L1 と交差するため、最初は大きなトルクをガイド部材120に加えることができない。傾斜した間仕切124において、それは上方に、すなわち第1のガイドリム101に滑動する。そこでトルクは糸の近位方向への動作によりガイド部材120の矢印方向への回転動作を行なうのに十分な程大きい。糸は図3(a)のF1 ″と表示された位置に到達したとすると、ガイド点P1 を通過している。糸の戻り動作において、それはガイド部材120が約360゜の回転動作を終了し、糸が再び中間領域110から離れることができるまで、本質的に第2のガイドリム102に沿って案内される。したがって、糸は必然的に内腔128と一致する点S1 を一巡して案内される。
【0027】
外科用糸の端は内腔128に固定され、例えば接着される。外科用糸が撚りを受けやすい場合、糸がハブ122にしっかりと結合されることなく、できるだけ摩擦のない状態で糸の端が内腔128を通って案内されることが望ましく、それにより糸はガイド部材120の回転動作に参与しない。これは例えばその内径が外科用糸の直径よりもかなり大きい内腔を通して使用することができ、また外科用糸は端の結節による脱落を防ぐように固定することができる。糸の端が内腔128とかみ合うことのできるさやに締付けまたは接着される場合、他の回転可能な取り付けが行なわれ、次いでそれはハブ122に対して相対的な動作を可能にする。
【0028】
図3に示される外科用縫合具は、その外科用糸が第1態様のように比較的狭い中間スペース(特に図1(e)参照)を通過する必要はないため特に傷つきやすい糸材料に適している。
【0029】
図4に示される態様は図3に示されるものと殆んど同じである。第1のガイドリム201および第2のガイドリム202は結合部208によって互いに結合される。中間領域210は遠位部だけを有する。ガイド部材220は櫂形歯車のように設計され、そして側面225および226、並びにそれぞれの扇形様くぼみ227の範囲を定める間仕切224とともにハブ222を有する。
【0030】
ガイド部材220は第1のガイドリム201にある大きい扇形のくぼみ231と第2のガイドリム202の対応するくぼみ232に回転可能に取り付けられる。横方向の脱落は間仕切224の対応するくぼみ236とかみ合うリブ状の突起234により妨止される(図4(b)参照)。突起234はガイド部材220の全周囲を殆んど一周して伸びており、遠位部だけ中間領域210と同じ幅を有する隙間235がある。中間領域210を経てガイド部材220に横断して導入される糸(F2 ′,F2 ″)はそのためガイド部材220の領域から離れることができず、案内されて一周する。
【0031】
矢印の方向への必然的な回転動作は間仕切224の形状および傾斜した位置を以て達成される。さらに、ねじ244により結合部208の片側のくぼみ242に固定される止め爪240はガイド部材220がうっかり誤った方向に回転されるのを防止する。
【0032】
側面225上の回転軸D2 −D2 の領域にある盲孔228は外科用糸の端を固定するのに役立つ。
【0033】
これまで記載した本発明の外科用縫合具の態様において、ガイド部材は取り外しできない。したがって、これらの態様は使い捨て製品として適している。別法として、使用の度に新しい外科用糸をガイド部材に固定することができる。他方、図5に示される態様において、ガイド部材の挿入または取り外しのために2つのガイドリムを互いに広げることができる。
【0034】
他の点では、図5に示される態様は図1のものと殆んど同じである。第1のガイドリム301および第2のガイドリム302は結合部308によって互いに結合される。結合部308そのものは2つの部分に分割され、そして第2のガイドリム302の延長部を形成する部分はシャフト314のヒンジ344によりその近端部に回転式の軸ピンで取り付けられる。結合部308のもう片方の部分はシャフト314と1つにつながっている。外科用縫合具の使用において、2つのガイドリム301および302を閉じ合わせるため、シャフト314の遠位部を取り囲み、縦方向に移動できるさや346が備えられる。それが遠位方向の前方に押し出されると、その遠端部は環状に突出する面348に接触し、そして2つのガイドリム301および302は互いに閉じ合わされる(図5(a)参照)。2つのガイドリム301および302を互いに離して回転するために、さや346は近位方向に押し出されなければならない(図5(b)参照)。ここで平行六面体の形状のガイド部材(図5に図示せず)を第1のガイドリム301の溝331および第2のガイドリム302の溝332に挿入することができる。さや346の故意でない転置は摩擦または図5に示されない停止装置により妨止することができる。
【0035】
図6は図5の外科用縫合具に使用される製造された縫合材料を示す。製造された縫合材料はその一方の側面325に外科用糸360の一方の端が固定されるガイド部材320を含む。外科用糸360の他方の端は外科用針350の前部にある溝354に取り付けられる。製造された縫合材料は図5の再使用可能な外科用縫合具のための消費製品として適している。例えば使用する外科用縫合具に合わせる必要のある別様に設計されたガイド部材を有する他の態様もまた考えられる。さらに、図2に関して説明されたように、溝354は外科用針350の凹側のより大きな部分に沿って伸びることができ、それにより組織への針入の間、外科用糸360は溝354に存在することができる。
【0036】
ガイド部材の挿入または取り外しを容易にするため、その設計によりガイド部材が上記したものとは異なるように接近できる他の設計の外科用縫合具も可能である。例えば、第1のガイドリムまたは第2のガイドリム(または両方)は外科用縫合具から取り外しできるように設計できる。この目的のため、例えばガイドリムの近端部に結合部の対応する開口部に挿入でき、かつそこに固定できるピンを備えることができる。他の可能な設計が多く考えられる。
【0037】
図7は本発明の外科用縫合具の別の態様を示す。第1のガイドリム401および第2のガイドリム402は結合部408によってシャフト414に取り付けられる。第2のガイドリム402の中間領域410と反対の方向を向いている外側407の遠位部は鉤爪419を有する固定グリップジョー(fixed gripping jaw)として設計される。対応する鉤爪419を有する可動性グリップジョー418はこの固定グリップジョーに対して回転可能である。本質的に棒状の作動部(図7に図示せず)は中空シャフト414および第2のガイドリム402の中空近位部の内部空間に、当業者によく知られているように縦方向に転置できるように配置される。作動部はシャフト414の近端部においてハンドル(図7に図示せず)により転置可能であり、グリップジョー418の回転動作を行なう。
【0038】
内視鏡手術の間、ガイドリムに伴なうグリッパーは非常に有利である。下記のように、外科用縫合具がループまたは結節を形成するために使用される場合、グリッパーは必要でない。しかしながら、このような縫合を行なうため、外科用針は別の針ホルダーを用いて互いに接合する対象の2つの組織の端に押し通されなければならない。この過程の間、2つの組織の端は互いに固定される。これはカニューレを通して追加的に導入されたグリップ用器具を使用することにより、または外科用縫合具に取り付けられたグリッパーを使用することにより行なうことができる。したがって、このグリッパーは追加の手術用器具の使用を省く。それにより、手術の進行がより指示しやすくなり、生じる配置上の問題も少なくなり、また場合によっては追加のカニューレの使用を回避できる。
【0039】
内視鏡手術の間、本発明の外科用縫合具をカニューレを用いて手術野に問題なく案内するためには、使用される外科用針がこの過程の間、外科用縫合具の遠位部に固定されると有利である。この目的のために、外科用針の取り外し可能な保持のための固定手段はガイドリムまたは結合部の領域に備えることができる。患者の負傷または針の損傷を回避するために、針は好ましくは保護スリーブによりカバーされる。この保護スリーブは外科用縫合具のシャフトに案内された作動要素により当業者によく知られているように取り去り、ハンドルから操作でき、それにより針が露出し、その後別の針ホルダーを用いて取り出すことがきるように設計することができる。
【0040】
図8は連続縫合を行なうための本発明の外科用縫合具の使用を示す図である。原則として、外科用縫合具はまた開腹手術に使用することができるが、それは特に手術領域に近づきにくい内視鏡手術において有利であることがわかっている。したがって、次の記載は内視鏡手術に当てはまる。
【0041】
初めに、ガイド部材520、外科用針550および外科用糸560と共に第1のガイドリム501および第2のガイドリム502を有する本発明の外科用縫合具は図8に図示されていないシャフトによりカニューレを通して体内に導入される。本目的は互いに向き合っている第1の組織の端580および第2の組織の端582を連続縫合により互いに接合することである。このような連続縫合は図9の平面図に示される。外科用針550は初めに、固定グリップジョー572、回転可能なグリップジョー574およびシャフト576を有する従来の内視鏡用針ホルダー570によりその後部556がつかまれる。次に、それは穿刺点584において2つの組織の端580および582に押し通される(図9参照)。この目的のために、組織の端580および582は例えば外科用縫合具に取り付けられたグリッパーまたは追加的に導入されたグリップ用器具を用いて固定されなければならない。外科用針550は組織の端580および582に突き刺さると、それらを一緒に保持するため、さらに固定する必要はない。
【0042】
外科用糸560は曲がった外科用針550の前部552に固定され、穿刺点584において組織により外科用針550に押されるため、糸の先562は引っ張られ、それにより糸の先562と外科用針550の間に中間スペース564が生じる。穿刺点584において外科用糸560にループ590を形成するために、外科用縫合具500は図8に示されるように、すなわち第1のガイドリム501が上にあるように外科用針550に動かされる。第2のガイドリム502は中間スペース564に侵入し、そしてこの工程は第2のガイドリム502の傾斜した前側により容易にされる。外科用縫合具500のさらに前方への動作において、2つのガイドリム501および502の間を横断して動く糸の先562はガイド部材520により第1のガイドリム501に向って動く。上記したようにガイド点を通過すると、外科用縫合具500は引き戻され、それにより糸の先562は外科用縫合具500の遠位方向に動く。このようにして、糸の先562は外科用糸560の後端を一巡して案内され、その後図9に示される形状を有するループ590が得られる。
【0043】
次に、手術者は針ホルダー570を用いて穿刺点584から外科用針550を引き戻す。ここで手術者は外科用針550が位置する第1の組織の端580および外科用縫合具500が位置する第2の組織の端582の両側に外科用糸560の十分に長い部分が存在することを確実にしなければならず、またこれは外科用針550をさらに引っ張ることにより達成できる。次の段階として、針は穿刺点585において使用され、上記の工程が繰り返され、それによりループ591が得られる。縫合が所望の長さに達するまで、この操作は繰り返される。
【0044】
その端部において図9に示される形状の結節596を形成するために、外科用針550に配置された糸の端は針ホルダー570を用いて引っ張られる。次に、外科用縫合具500はその縦軸について180゜回転され、それにより第2のガイドリム502は上に、また第1のガイドリム501は下に位置するようになる。外科用糸560は柔軟なため、この半回転の間、外科用縫合具500の周りに輪ができないようにすることができる。外科用縫合具500の前方および後方への動作が横方向に引っ張られた糸の端に対して行なわれると、図9に示される形状を有する結節596が得られる。次に、それはきつく引っ張ることができる。
【0045】
本発明の外科用縫合具はまた、他の形状を有する結節を形成することができる。例えば、外科用糸560はガイド部材520から始まるその端部、2つのガイドリム501,502の近位部または結合部の領域において外科用縫合具500の周りに1回または数回巻きつくことができる。これは例えば外科用縫合具500のその縦軸についての回転動作により達成することができる。次に、外科用縫合具500は横方向に引っ張られた外科用糸560の他方の端に関して前方および後方に動かされる。外科用縫合具500から始まる糸の端部が後で外科用縫合具500の周りに逆方向に巻きつき、その後外科用縫合具500を再び、横方向に動く糸の他方の端に関して前方および後方に動かす必要のある場合、特にしっかりした結節を達成できる。
【0046】
本発明の外科用縫合具が幅広い応用分野を有し、外科用糸の一方の端がその他方の端と結節を形成する連続縫合のためだけでなく、外科用糸が一針縫う毎に結節を形成される単結節縫合のためにもまた使用することができることは上記の記載から明らかである。医療目的に適した所望の材料から製造された所望の強度の糸または種々の構造の糸(モノフィラメントおよびマルチフィラメント糸)を使用することができる。
【0047】
たとえ曲がった外科用針が使用されなくても、本発明の外科用縫合具は特に結節の形成において有利に使用することができる。しかしながら、この場合、連続縫合は上記したように容易に行なうことができない。
【0048】
手術野において望ましくないもつれが生じないように、原則として、使用される外科用糸560は長すぎてはいけない。連続縫合が行なわれる場合、糸は一針縫う毎に外科用針を用いて引き戻され、きつくされなければならない。特に内視鏡手術の間、外科用針の移動可能な範囲は大きくないため、縫合は実質的に所望の縫合の長さに合わせられた短い外科用糸により容易にされる。
【0049】
次に、この発明の実施態様について説明する。
(1) 外科用糸(560)がその一方の端を以てガイド部材(20;120;220;520)に固定され、それによりガイド部材(20;120;220;520)の一方の側面(25;125;225)から、すなわち第1のガイドリム(1;101;201)と第2のガイドリム(2;102;202)との間にあり、そしてガイド点(P)に関して遠位方向に片寄っている点(S)から始まる外科用糸(560)を含むことを特徴とする請求項1記載の外科用縫合具。
【0050】
(2) その前部(52;552)において外科用糸の他方の端が固定される曲がった外科用針(50;550)を特徴とする実施態様(1)記載の外科用縫合具。
【0051】
(3) 外科用糸が外科用針(50)の凹側(53)にある溝(54)に固定されることを特徴とする実施態様(2)記載の外科用縫合具。
【0052】
(4) 溝(54)が針の長さのより大きな部分に沿って外科用針(50)の前部(52)から外科用針(50)の後部(56)へ向かって伸びることを特徴とする実施態様(3)記載の外科用縫合具。
【0053】
(5) 第1のガイドリム(1;101;201)および第2のガイドリム(2;102;202)が本質的に直線状に設計され、そして互いに平行であることを特徴とする請求項1および実施態様(1)〜(4)記載の何れかの項記載の外科用縫合具。
【0054】
(6) 第1のガイドリム(1;101;201)および第2のガイドリム(2;102;202)の前側(11;12)が中間領域(10;110;210)の方向に斜めであることを特徴とする実施態様(5)記載の外科用縫合具。
【0055】
(7) ガイド部材(20)の縦面(21;22)は本質的にガイドリム(1;2)に平行であり;
横断して動く糸(F)が中間スペースを通してガイド部材(20)と溝(31;32)の内面の間を移動できるように第1の縦面(21)部分は第1のガイドリム(1)の溝(31)に、そして第2の縦面(22)部分は第2のガイドリム(2)の溝(32)に緩く取り付けられ;
ガイド部材(20)の端面(23;24)はガイドリム(1;2)に関して斜めであり;そして
外科用糸が2つの側面(25)の一方の中央部(S)から始まる平行六面体の形状をガイド部材(20)が本質的に有することを特徴とする実施態様(5)または(6)記載の外科用縫合具。
【0056】
(8) ガイド部材(120;220)は少なくとも1つの扇形様のくぼみ(127;227)を備えた歯車の形状を有し;
その歯車は第1のガイドリム(101;201)にあるくぼみ(131;231)および第2のガイドリム(102;202)にあるくぼみ(132;232)に回転可能に支えられ;
その歯車の回転軸(D1−D1;D2−D2)は中間領域(110;210)を通り、本質的に中間領域(110;210)の縦軸(L1−L1)に垂直であり;そして
外科用糸は歯車の1つのハブ側(125;225)から始まることを特徴とする実施態様(5)または(6)記載の外科用縫合具。
【0057】
(9) 外科用糸の端が歯車(120)の回転軸(D1−D1)の部分にある内腔(128)を通ることを特徴とする実施態様(8)記載の外科用縫合具。
【0058】
(10) 歯車(120;220)が円周方向に互いに隣接する一組の扇形様くぼみ(127;227)を用いて櫂形歯車のように設計されることを特徴とする実施態様(8)または(9)記載の外科用縫合具。
【0059】
(11) 隣接する扇形様くぼみ(227)の間仕切で噛み合う止め爪(240)が第1のガイドリム(201)、第2のガイドリム(202)または結合部(208)にあり、止め爪は歯車(220)の回転動作を所定の方向にだけ可能にすることを特徴とする実施態様(10)記載の外科用縫合具。
【0060】
(12) 結合部(8;108;208)がその近端部にハンドルを備えているシャフト(14;414)に固定または取り外しできるように取り付けられることを特徴とする請求項1および実施態様(1)〜(11)の何れかの項記載の外科用縫合具。
【0061】
(13) 第1のガイドリム(401)または第2のガイドリム(402)と共にシャフト(414)に縦方向に転置できるように案内された作動部によりハンドルから作動できるグリッパー(418)が備えられていることを特徴とする実施態様(12)記載の外科用縫合具。
【0062】
(14) 第1のガイドリムまたは第2のガイドリム(402)は中間領域(410)から反対の方向に向いている外側(407)において、それに対し作動部により作動可能であるグリップジョー(418)は回転可能である固定グリップジョーとして設計されることを特徴とする実施態様(13)記載の外科用縫合具。
【0063】
(15) 外科用針の取り外し可能な保持のための固定手段がガイドリムまたは結合部の領域に備えられていることを特徴とする請求項1および実施態様(1)〜(14)の何れかの項記載の外科用縫合具。
【0064】
(16) 固定装置により保持された外科用針はシャフトにおいて案内された作動要素により転置可能な保護スリーブによりカバーできることを特徴とする実施態様(12)または(15)記載の外科用縫合具。
【0065】
(17) ガイド部材は取り外し可能であることを特徴とする請求項1および実施態様(1)〜(16)の何れかの項記載の外科用縫合具。
【0066】
(18) 第1のガイドリム(301)はガイド部材の取り外しのため第2のガイドリムに対して回転可能であることを特徴とする実施態様(17)記載の外科用縫合具。
【0067】
(19) 第1のガイドリム(301)は縦方向に転置可能なさや(346)により第2のガイドリム(302)と閉じ合わせることがきることを特徴とする実施態様(18)記載の外科用縫合具。
【0068】
(20) 第1のガイドリムおよび/または第2のガイドリムはガイド部材の取り外しのため外科用縫合具から分離できることを特徴とする実施態様(17)記載の外科用縫合具。
【0069】
(21) 外科用縫合具に適合されたガイド部材(320);
ガイド部材にその一方の端を以て固定され、それにより外科用縫合具へガイド部材(320)が挿入された後にガイド部材(320)の一方の側面(325)から、すなわち第1のガイドリム(301)と第2のガイドリム(302)の間にあり、そしてガイド点に関して遠位方向に片寄っている点から始まる外科用糸(360);および
その前部において外科用糸(360)の他方の端が固定される曲がった外科用針(350)を特徴とする実施態様(17)〜(20)の何れかの項記載の外科用縫合具のための製造された縫合材料。
【0070】
(22) 外科用糸(360)が外科用針(350)の凹側にある溝(354)に固定されることを特徴とする実施態様(21)記載の製造された縫合材料。
【0071】
(23) 溝(354)が外科用針(350)の前部から外科用針(350)の後部へ向かって針の長さのより大きな部分に沿って伸びることを特徴とする実施態様(22)記載の製造された縫合材料。
【0072】
(24) 外科用針(350)の後部は平らな領域の横断面を有することを特徴とする実施態様(21)、(22)または(23)記載の製造された縫合材料。
【0073】
【発明の効果】
本発明によれば、結合部(8)からその近端部を以て始まり、その中間領域が遠端部(5、6)から接近可能である第1のガイドリム(1)および第2のガイドリム(2)を有する外科用縫合具が提供される。
【0074】
本発明の外科用縫合具は、外科用縫合材料におけるループおよび結節の形成を極めて容易にし、また特に内視鏡手術において有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明における第1の態様の外科用縫合具の平面図。
(b)は本発明における第1の態様の外科用縫合具の側面図。
(c)は図1(b)に示される中心面の縦断面図。
(d)は図1(b)のラインId−Idにおける横断面図。
(e)は図1(b)のラインIe−Ieにおける横断面図。
(f)は図1(b)のラインIf−Ifにおける横断面図。
【図2】(a)は外科用縫合具と共に使用される外科用針の側面図。
(b)は図2(a)のラインII−IIにおける横断面図。
【図3】(a)は本発明における第2の態様の外科用縫合具の中心面の縦断面図。
(b)は図3(a)のラインIII −III における横断面図。
【図4】(a)は本発明における第3の態様の外科用縫合具の側面図。
(b)は図4(a)のラインIV−IVにおける横断面図。
【図5】(a)はガイド部材が取り外し可能であることを除けば図1とほぼ対応する本発明における別の態様の外科用縫合具の、ガイドリムが操作位置にある時の縦断面図。
(b)はガイド部材を取り外すためにガイドリムが回転した時の縦断面図。
【図6】図5に示される外科用縫合具と共に使用される外科用針、外科用糸およびガイド部材で製造された縫合材料を示す図。
【図7】さらに回転可能なグリップジョーを備えた本発明における一態様の外科用縫合具の側面図。
【図8】本発明における外科用縫合具の使用を示す図。
【図9】図8に従って行われる端部に結節を有する連続縫合を示す図。
Claims (1)
- 第1のガイドリム(1;101;201)および第2のガイドリム(2;102;202)と、前記第1のガイドリム(1;101;201)および/または前記第2のガイドリム(2;102;202)に取り付けられたガイド部材(20;120;220)とを備え、
前記第1のガイドリム(1;101;201)および前記第2のガイドリム(2;102;202)は、結合部(8;108;208)からそれらの近端部(3;4)を以て始まり、そしてその中間領域(10;110;210)がそれらの遠端部(5;6)から到達可能であり、
前記ガイド部材(20;120;220)は、外科用縫合具の遠位端から到達可能な前記中間領域(10;110;210)の近位部が前記第1のガイドリム(1;101;201)および前記第2のガイドリム(2;102;202)間に残存するように、前記中間領域(10;110;210)の中央または近位部において前記中間領域(10;110;210)の一部を満たし、かつ前記中間領域(10;110;210)に近位方向に横向きに導入された糸(F)が前記ガイド部材(20;120;220)によって実質的に前記第1のガイドリム(1;101;201)に沿って前記中間領域(10;110;210)の縦軸(L−L)上にあるガイド点(P)を通過するまで必然的に案内され、前記糸(F)が遠位方向への戻り動作において前記ガイド部材(20;120;220)によって実質的に前記第2のガイドリム(2;102;202)に沿って必然的に案内されるように設計されかつ取り付けられ、
外科用縫合糸が前記ガイド部材(20;120;220)の一方の側面(25;125;225)の、前記第1のガイドリム(1;101;201)および前記第2のガイドリム(2;102;202)間にあって、前記ガイド点(P)から遠位方向に片寄っている点(S)から始まるように、外科用縫合糸の一端を外科用縫合具に確保可能である
ことを特徴とする外科用縫合具。
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