JPS6149332B2 - - Google Patents

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JPS6149332B2
JPS6149332B2 JP16365383A JP16365383A JPS6149332B2 JP S6149332 B2 JPS6149332 B2 JP S6149332B2 JP 16365383 A JP16365383 A JP 16365383A JP 16365383 A JP16365383 A JP 16365383A JP S6149332 B2 JPS6149332 B2 JP S6149332B2
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JP
Japan
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group
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polyether
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silicon
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JP16365383A
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JPS59131625A (ja
Inventor
Hiroshi Wakabayashi
Toshibumi Hirose
Fumio Kawakubo
Katsuhiko Isayama
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP16365383A priority Critical patent/JPS59131625A/ja
Publication of JPS59131625A publication Critical patent/JPS59131625A/ja
Publication of JPS6149332B2 publication Critical patent/JPS6149332B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、末端に水分硬化性珪素基を有するポ
リエーテルの製造法に関する。 末端にヒドロキシル基を有するポリエーテルを
出発原料として末端にオレフイン基を有するポリ
エーテルを製造する方法としては、既にゼネラ
ル・エレクトリツク・コンパニー(特公昭45―
36319、特公昭46―12154)、ダウ・コーニング・
コーポレーシヨン(特公昭48―36960)より提案
されている。ゼネラル・エレクトリツク・コンパ
ニーより提案されている製造法は全末端にヒドロ
キシル基を有するポリエーテルを原料とし、該ヒ
ドロキシル基とアリルイソシアネートを反応させ
る事により末端にアリルウレタン基を導入する方
法、又は該ヒドロキシル基とトルエンジイソシア
ネートの如き多官能性イソシアネート化合物とを
反応させて末端にイソシアネート基を有するポリ
エーテルとし、更に該イソシアネート基とアリル
アルコールとを反応させる事により末端にアリル
ウレタン基を導入する方法である。ダウ・コーニ
ング・コーポレーシヨンより提案されている製造
法はヒドロキシル基を有するポリエーテルを原料
とし、該ヒドロキシル基とアリルクロロホルメー
トとをピロリジンの存在下で反応させる事により
末端にアリルカーボネート基を導入する方法であ
る。上述したいずれの製造法も高価な反応試薬
(イソシアネート化合物、ピリジン、アリルクロ
ロホルメート)を使用するために、末端にオレフ
イン基を有するポリエーテルも高価なものになら
ざるを得ないという問題を有している。又既存の
該製造法では低分子量のヒドロキシ末端ポリエー
テルを原料とするため得られるオレフイン基末端
ポリエーテルも低分子量にならざるを得ないとい
う問題も有する。低分子量であると末端のオレフ
イン基にシリコン化合物を反応させて反応性珪素
末端ポリエーテルを製造した際、該反応性珪素末
端ポリエーテルの硬化物はゴム弾性体としては非
常に伸びの小さいものになるという大きな問題を
有するのである。 本発明者らの一部らは、すでに、以上の点を考
慮して分子末端基が主として―OH基又は―OM
基(MはNa又はK)であるポリエーテルの―OH
を―OM基に転換させ、該―OM基と多価ハロゲ
ン化合物とを反応させる事により、ポリエーテル
の分子量を増大させ、しかる後、 式 CH2=CH―R―X で示される有機ハロ
ゲン化合物と反応させる事により、ポリエーテル
の全末端基の70%以上がCH2=CH−R−O−基
であり、かつ平均分子量が4000〜15000であるポ
リエーテルの製造法を見出し特願昭52―49174と
して提案した。 上記製造法は、末端にオレフイン基を有する高
分子量のポリエーテルが安価に得られる利点を有
し、又該ポリエーテルを使用して反応性珪素末端
ポリエーテルを製造し硬化物をつくれば伸びの大
きいゴム弾性体が得られるという優れた特長を有
している。 一方、上記方法では、分子量増大反応に比較的
長時間を要し、高分子量化した後の高粘度系で末
端をオレフイン基に転換する反応を行うというプ
ロセス上の不利な点があげられる。その他、反応
後に使用した塩基性アルカリ金属化合物を除去す
る際、高粘度であるため、多量の溶媒で稀釈する
必要があり、精製上の不利な点があげられる。 本発明者らは、これらの問題を考慮して、種々
検討を進めた結果、少なくとも1つの末端に珪素
基を有する高分子量のポリエーテルをより有利に
得る方法を見い出し、本発明に到達した。 すなわち本発明は、主鎖が本質的に、式(1) ―R1―O― (1) (式中、R1は炭素数が2〜4である2価のア
ルキレン基) で示される化学的に結合された繰り返し単位を含
み、かつ分子末端に、式(2) (式中、R2は水素、又は炭素数1〜20の1価
の有機基;R3は炭素数1〜20の2価の有機基;
aは0又は1の整数) で示される末端基を全末端基中で70%以上含有す
るポリエーテルに、1分子中に水素―珪素結合を
N個(Nは2〜6の整数)有し、珪素原子が2〜
20である多価水素化シロキサン化合物を、(2)式で
示されるポリエーテル末端基モル数に対し1/N
倍モル以下反応させて数平均分子量を1000〜
30000に増大させた後、式(4) (式中、R4は炭素数1〜12の1価の炭化水素
基;Xはハロゲン、アルコキシ基、アシルオキシ
基、ケトキシメート基およびアミノオキシ基より
選択した基又は原子;bは0、1又は2の整数) で示される水素化珪素化合物を反応させるか、も
しくは該X基を更に他の加水分解性基Y〔ここで
Yはアルコキシ基、アシルオキシ基、アミド基、
酸アミド基、アミノオキシ基、ケトキシメート基
およびメルカプト基より選択した基〕に変換する
事を特徴とする、式(5) 又は式(6) で表わされるシリル基を少なくとも1つの末端に
有するポリエーテルの製造法を提供するものであ
る。 本発明によれば、分子量増大反応を短時間に定
量的に行なうことが可能であり、高分子量化した
後の高粘度系には、アルカリ金属化合物、副生す
る塩などが存在しないため、精製を行なう必要が
がなく、分子量増大反応に引き続き、反応性珪素
化合物を反応させることが可能でありプロセス上
の利点が大きい。 本発明においては、主鎖が本質的に、式(1) ―R1―O― (1) で示される化学的に結合された繰り返し単位を含
み、かつ分子末端に、式(2) で示される末端基を全末端基中で70%以上含有す
るポリエーテルが出発原料として使用される。式
(1)で示される化学的に結合された構造単位には例
えば―CH2CH2O―,
【式】
【式】―CH2CH2CH2CH2O―などが 具体的に挙げられる。ポリエーテル主鎖として
は、これら構造単位が1種類だけで結合されるだ
けでなく、2種類以上の構造単位が混合された形
で結合されていてもよいが、特にプロピレンオキ
シドを原料物質として製造されるポリエーテルが
よい。このような構造単位を有するポリエーテル
はエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブテ
ンオキシド、テトラヒドロフランなどを原料物質
としてカチオン重合、アニオン重合の方法を用い
て製造される。 出発原料である末端に、オレフイン基を有する
ポリエーテルを得る方法として、具体的には、特
開昭50―13496、特開昭50―149797にすでに提案
したアルキレンオキシドを苛性カリとアリルアル
コール又は脂肪族多価アルコール等により重合
し、その後、アリルハロゲン化合物と反応させて
末端にアリル型オレフイン基を有するポリエーテ
ルを製造する方法があげられる。 また特願昭52―49174に提案した分子末端基が
主としてヒドロキシル基であるポリエーテルの末
端基を―OM(MはNa又はK)に転換し、しかる
のちCH2=CH2―R―Xで示される有機ハロゲン
化合物と反応させて末端にオレフイン基を有する
ポリエーテルを製造する方法があげられる。その
他種々の方法が考えられるが、本発明は、いずれ
の方法によつて得られた末端オレフイン基を有す
るポリエーテルも出発原料として使用することが
できる。 本発明においては末端基の
【式】基に多価水素化シロキサン 化合物を反応させる事により、ポリエーテルの分
子量を増大させる。1分子中に水素−珪素結合を
N個(Nは2〜6の整数)有し、珪素原子が2〜
20である多価水素化シロキサン化合物が使用され
るが、該多価水素化シロキサン化合物はオルガノ
ポリシロキサン化合物であるのが好ましい。該オ
ルガノポリシロキサン化合物は線状、分枝状、網
状および環状の任意化合物であり、オルガノ基と
してはアルキル基、アリール基などから選ばれる
炭素数1〜12の1価の炭化水素基が特に好まし
い。水素−珪素結合をN個有する多価水素化シロ
キサン化合物が単独又は混合物の形で使用されう
るが、水素−珪素結合を2個有する二水素化シロ
キサン化合物が特に好ましい。具体的に例示する
と例えば、 1,1,3,3―テトラメチルジシロキサン
〔〕 1,1,1,3,5,7,7,7―オクタメチ
ルテトラシロキサン 〔〕 1,1,3,3―テトラエチルジシロキサン
〔〕 1,1,1,3,5,7,7,7―オクタエチ
ルテトラシロキサン 〔〕 1,1,3,3―テトラフエニルジシロキサン
〔〕 1,1,1,3,5,7,7,7―オクタフエ
ニルテトラシロキサン 〔〕 等があげられる。 本発明においては多価水素化シロキサン化合物
を反応させてポリエーテルの分子量を増大させた
後、末端基の
【式】基に、式(4) で示される水素化珪素化合物を反応させることに
より、式(5) で示されるシリル基を少なくとも1つの末端に有
するポリエーテルを製造する。 この水素化珪素化合物を具体的に例示すると、
トリクロルシラン、メチルジシクロルシラン、ジ
メチルクロルシランおよびフエニルジクロルシラ
ンの如きハロゲン化シラン類;トリメトキシシラ
ン、トリエトキシシラン、メチルジエトキシシラ
ン、メチルジメトキシシランおよびフエニルジメ
トキシシランの如きアルコキシシラン類;メチル
ジアセトキシシランおよびフエニルジアセトキシ
シランの如きアシロキシシラン類;ビス(ジメチ
ルケトキシメート)メチルシランおよびビス(シ
クロヘキシルケトキシメート)メチルシランの如
きケトキシメートシラン類などが挙げられる。特
にハロゲン化シラン類、アルコキシシラン類が好
ましい。 更に本発明においては(5)式で得られる末端シリ
ル基中の加水分解性基Xを他の加水分解性基Yに
変換し、式(6) で示されるシリル基を少なくとも1つの末端に有
するポリエーテルも製造されうる。特にX基がハ
ロゲンである場合には水分による硬化に際し刺激
臭の強いハロゲン化水素を発生させるので他の加
水分解性基に変換するのが好ましい。変換しうる
加水分解性官能基としてはアルコキシ基、アシル
オキシ基、ケトキシメート基、アミド基、酸アミ
ド基、アミノオキシ基、およびメトカプト基など
が挙げられる。ハロゲン官能基をこれら加水分解
性官能基に変換する方法としては種々の方法が挙
げられる。例えばアルコキシ基に変換する方法と
しては、メタノール、エタノール、2―メトキ
シエタノールおよびフエノールなどの如きアルコ
ール類およびフエノール類、アルコール類およ
びフエノール類のナトリウム、カリウム、リチウ
ムなどのアルコキシド類;オルトギ酸メチル、
オルトギ酸エチルなどの如きオルトギ酸エステル
類;エチレンオキシド、プロピレンオキシド、
アリルグリシジルエーテルなどの如きエポキシ化
合物類などをハロゲン官能基と反応させる方法が
具体的に挙げられる。特にとを組み合わせた
アルコール類およびフエノール類とオルトギ酸エ
ステル類とからなる反応系、とを組み合わせ
たアルコール類およびフエノール類とエポキシ化
合物類とからなる反応系を使用すれば容易に反応
を行う事ができ、好ましい結果が得られる。同様
に酢酸およびプロピレン酸の如きカルボン酸類;
N,N―ジメチルヒドロキシルアミン、N,N―
ジエチルヒドロキシルアミンの如きヒドロキシル
アミン類;N,N―ジメチルアミン、N,N―ジ
エチルアミン、ピロリジンの如き1級または2級
アミン類;アセトアミド、ホルムアミドの如き窒
素原子上に少なくとも1個の水素原子を有する酸
アミド類;アセトキシム、メチルエチルケトキシ
ムの如きケトキシム類;n―オクチルメルカプタ
ン、t―ブチルメルカプタンの如きメルカプタン
類とオルトギ酸エステル類又はエポキシ化合物類
とを組合わせた反応系を使用すれば、それぞれア
シルオキシ基、アミノオキシ基、アミド基、酸ア
ミド基、ケトキシメート基およびメルカプト基に
一部分変換させる事ができ、他の部分はオルトギ
酸エステル又はエポキシ化合物から誘導されるア
ルコキシド基に変換させる事ができる。上述した
如くハロゲン官能基の場合にだけ、他の加水分解
性官能基に変換するだけでなく、種々の加水分解
官能基を別の加水分解性官能基に変換し使用する
事も可能である。 本発明において多価水素化シロキサン化合物を
反応させた後、水素化珪素化合物を反応させるに
あたつては、白金系の触媒を使用する必要があ
る。特に塩化白金酸、白金金属、白金付活性炭、
塩化白金および白金オレフイン錯体などの如き触
媒を使用すると好ましい結果が得られる。この反
応を行なうにあたつては30〜150℃の任意の温度
が使用しうるが、特に50〜120℃の範囲で行なう
のが好ましい。溶剤は使用してもしなくてもよい
が、使用する場合はエーテル類、脂肪族炭化水素
類、芳香族炭化水素類およびハロゲン化炭化水素
類のような活性水素を持たない不活性溶剤が適当
である。 多価水素化シロキサン化合物の使用量は、(2)式
で示されるポリエーテルの末端基モル数の1/N
倍モル以下であれば、自由に選択可能であり、使
用する原料ポリエーテルの分子量と目的のポリエ
ーテルの分子量設計に応じて使用量を選択するこ
とができる。 本発明による珪素末端ポリエーテルは、大気中
に暴露されると水分の作用により三次元的に網状
組織を形成し、ゴム状弾性を有する固体へと硬化
する。硬化速度は大気温度、相対温度、および加
水分解性基の種類により変化するので、使用する
にあたつては特に加水分解性基の種類を充分考慮
する必要がある。加水分解性基XおよびYとして
は、既に述べたように、種々のものが使用される
が、特にアルコキシ基が好ましい。アルコキシ基
の中でも、メトキシ基が更に好ましい。また本発
明の珪素末端ポリエーテルは実際に使用する時ま
で水と接触しないような無水の状態下に保存した
方が好ましい結果が得られる。 本発明の珪素末端ポリエーテルおよび該ポリエ
ーテルを有効成分とする組成物を硬化させるにあ
たつては、シラノール縮合触媒を使用してもしな
くてもよい。縮合触媒を使用する場合はアルキル
チタン酸塩;有機珪素チタン酸塩;オクチル酸
錫、ジブチル錫ラウレートおよびジブチル錫マレ
エート、ジブチル錫フタレートなどの如きカルボ
ン酸の金属塩;ジブチルアミン―2―エチルヘキ
ソエートなどの如きアミン塩;ならびに他の酸性
触媒および塩基性触媒など公知のシラノール縮合
触媒が有効に使用される。これら縮合触媒の量
は、珪素末端ポリエーテルに対し0〜10重量%で
使用するのが好ましい。加水分解性基XおよびY
としてアルコキシ基が使用される場合には、この
重合体のみでは硬化速度が遅いので、縮合触媒を
使用する事が好ましい。この場合、縮合触媒とし
ては錫のカルボン酸塩が特に好ましい。 本発明により得られる珪素末端ポリエーテル
は、種々の充填剤を混入する事により変性しう
る。充填剤としてはフユームシリカ、沈降性シリ
カ、無水ケイ酸、含水ケイ酸およびカーボンブラ
ツクの如き補強性充填剤;炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、クレ
ー、タルク、酸化チタン、ベントナイト、有機ベ
ントナイト、酸化第二鉄、酸化亜鉛、活性亜鉛華
およびシラスバルーンなどの如き充填剤;石綿、
ガラス繊維およびフイラメントの如き繊維状充填
剤が使用できる。 これら充填剤で強度の高い硬化組成物を得たい
場合には、主にフユームシリカ、沈降性シリカ、
無水ケイ酸、含水ケイ酸、カーボンブラツク、表
面処理微細炭酸カルシウム、焼成クレー、クレ
ー、および活性亜鉛華などから選ばれる充填剤を
珪素末端ポリエーテル100重量部に対し1〜100重
量部の範囲で使用すれば好ましい結果が得られ
る。又、低強度で伸びが大きい硬化組成物を得た
い場合には、主に酸化チタン、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、タルク、酸化第二鉄、酸化亜
鉛、およびシラスバルーンなどから選ばれる充填
剤を珪素末端ポリエーテル100重量部に対し5〜
200重量部の範囲で使用すれば好ましい結果が得
られる。勿論これら充填剤は1種類のみで使用し
てもよいし、2種類以上混合使用してもよい。 本発明において、可塑剤を充填剤と併用して使
用すると硬化物の伸びを大きくできたり、多量の
充填剤を混入できたりするのでより有効である。
該可塑剤としては、一般によく使用されているも
の、例えばジオクチルフタレート、ジブチルフタ
レート、ブチルベンジルフタレートなどのフタル
酸エステル類;アジピン酸ジオクチル、コハク酸
イソデシル、セバシン酸ジブチルなどの脂肪族2
塩基酸エステル類;ジエチレングリコールジベン
ゾエート、ペンタエリストールエステルなどのグ
リコールエステル類;オレイン酸ブチル、アセチ
ルリシノール酸メチルなどの脂肪族エステル類;
リン酸トリクレジル、リン酸トリオクチル、リン
酸オクチルジフエニルなどのリン酸エステル類;
エポキシ化大豆油、エポキシステアリン酸ベンジ
ルなどのエポキシ可塑剤類;塩素化パラフインな
どの可塑剤が単独で又は2種類以上の混合物の形
で使用できる。可塑剤量は、珪素末端ポリエーテ
ル100重量部に対し0〜100重量部の範囲で使用で
きる。 本発明で得られる珪素末端ポリエーテルを有効
成分とする配合組成物では、充填剤・可塑剤・縮
合触媒が主に使用されるが、フエノール樹脂およ
びエポキシ樹脂などの如き接着付与剤、顔料、老
化防止剤、紫外線吸収剤などの添加剤も任意に使
用される事も包含される。 本発明における珪素末端ポリエーテルを有効成
分とする組成物においては、1液組成物および2
液組成物のいずれも可能である。2液組成物とし
て使用する場合には、例えば珪素末端ポリエーテ
ル・充填剤および可塑剤から成る成分と、充填
剤・可塑剤および縮合触媒からなる成分とに分
け、使用直前に両成分を混合し使用すれば良好な
結果が得られる。1液組成物として使用する場合
には、珪素末端ポリエーテル・充填剤・可塑剤お
よび縮合触媒を充分脱水乾燥してから水分非存在
下で混合し、カートリツジなどに保存しておけば
保存安全性良好な1液組成物としても使用可能で
ある。 本発明法で得られる珪素末端ポリエーテルを有
効成分とする組成物は1液および2液の弾性シー
ラントとして特に有用であり、建造物、船舶、自
動車、道路などの密封剤として使用しうる。更
に、単独あるいはプライマーの助けをかりてガラ
ス、磁器、、木材、金属、樹脂成型物などの広範
囲の基質に密着しうるので、種々のタイプの密封
組成物および接着組成物としても使用可能であ
る。更に、食品包装材料、注型ゴム材料、型取り
用材料、塗料としても有用である。 以下具体的に実施例を挙げて述べる。 参考例 A 特開昭50―149797に開示された方法に従つて
末端にアリル型オレフイン基を有するポリオキ
シプロピレンを合成する。 苛性カリとアリルアルコールにより、プロピ
レンオキシドを重合し、次に末端をアリルクロ
ライドと反応させて末端をアリルエーテル化し
たポリエーテルを合成した。これをケイ酸アル
ミニウムにより処理して、精製末端アリルエー
テル化ポリオキシプロピレン(ポリエーテル
A)を合成した。 B 特開昭53―136583に開示された方法に従つ
て、末端にアリル型オレフイン基を有するポリ
オキシプロピレンを合成する。 平均分子量3200であるポリオキシプロピレン
グリコールと粉末苛性ソーダを60℃で撹拌し、
アリルクロライドを加えて110℃で反応し、末
端をアリルエーテル化する。これをケイ酸アル
ミニウムにより処理して、精製末端アリルエー
テル化ポリオキシプロピレン(ポリエーテル
B)を合成した。 C 特開昭53―136583に開示された方法に従つ
て、末端にアリル型オレフイン基を有するポリ
オキシプロピレンを合成する。 平均分子量3200であるポリオキシプロピレン
グリコールと粉末苛性ソーダを60℃で撹拌し、
プロモクロロメタンを加えて反応を行ない分子
量を増大させる。次にアリルクロライドを加え
て、110℃で末端をアリルエーテル化する。こ
れをケイ酸アルミニウムにより処理して精製末
端アリルエーテル化ポリオキシプロピレン(ポ
リエーテルC)を合成した。
【表】 製造例 1 1の撹拌機付耐圧反応容器に参考例のポリエ
ーテルAを200gとる。塩化白金酸の触媒溶液
(H2PtCl2・6H2O 3.9gをイソプロピルアルコー
ル18ml、テトラヒドロフラン160mlにとかした溶
液)1.33ml(ポリマー末端の1×10-4倍モル)
1,1,1,3,5,7,7,7―オクタメチル
テトラシロキサン9.1gを加え、80℃で2時間反
応させた。残存するヒドロシリル基をIRスペク
トルから定量した結果98%の反応率であつた。 平均分子量は6100であり、ヨウ素価及びOH価
の定量から末端の94%がオレフイン基であり、6
%が、ヒドロキシル基であつた。 製造例 2 製造例1と同様の装置及び方法で、反応を行つ
た。参考例のポリエーテルB 200g、塩化白金
酸の触媒溶液0.32ml、1,1,1,3,5,7,
7,7―オクタメチルテトラシロキサン12.9gを
80℃6時間反応させた。 結果を下表に示す。
【表】 6時間後の反応物は末端の93%がオレフイン
基、7%がヒドロキシル基であつた。 製造例 3 製造例1と同様の装置及び方法で反応を行つ
た。参考例のポリエーテルC 500g塩化白金酸
の触媒溶液0.32ml、1,1,1,3,5,7,
7,7―オクタメチルテトラシロキサン2.70gを
80℃3時間反応させた。 ヒドロシリル基の反応率は100%であり平均分
子量は17100であつた。 又末端基の94%がオレフイン基、6%がヒドロ
キシル基であつた。 実施例 1 参考例の(ポリエーテルB)500g、塩化白金
酸の触媒溶液0.79ml、1,1,1,3,5,7,
7,7―オクタメチルテトラシロキサン26.4gを
80℃2時間反応させて、50gサンプルを分取し
た。反応率は100%であり、反応後の平均分子量
は8480であつた。末端の95%がオレフイン基であ
り、5%がヒドロキシル基であつた。 次に、反応系にメチルジメトキシシラン11.2g
を加え、同様80℃で5時間反応を行なつた後、揮
発分を除去した。分析の結果、末端基の83%が
【式】基であるポリオ キシプロピレンが得られた。該重合体100重量部
に対しオクチル酸スズ2重量部を加えて常温に放
置すると、硬化してゴム状弾性体が得られた。 実施例 2 参考例の(ポリエーテルC)500g、塩化白金
酸の触媒溶液0.32ml、1,1,1,3,5,7,
7,7―オクタメチルシロキサン4.6gを80℃、
2時間反応させて50gサンプルを分取した。反応
率は100%であり、反応後の平均分子量は11000で
あつた。次に反応系にメチルジクロルシラン9.3
gを加え同様80℃で5時間反応を行うと末端基の
84%が
【式】基であるポリオ キシプロピレンが得られる。 反応系の温度を60℃に下げ、プロピレンオキシ
ド28g、メタノール15.5gを加えて撹拌下80℃で
3時間反応させる。その後90℃に温度をあげて減
圧下で揮発分を除去すると、末端基の84%が
【式】基であるポリオ キシプロピレンが得られた。 実施例 3 製造例3と全く同じ方法により分子量が増大し
た末端オレフインポリエーテルを得た。次に反応
系にメチルジメトキシシラン6.3gを加え80℃で
5時間反応を行つた後、揮発分を除去した。分析
の結果、末端基の81%が
【式】基であるポリオ キシプロピレンが得られた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 〔A〕 主鎖が本質的に、式(1) ―R1―O― (1) (式中、R1は炭素数が2〜4である2価の
    アルキレン基) で示される化学的に結合された繰り返し単位を
    含み、かつ分子末端に、式(2) (式中、R2は水素、又は炭素数1〜20の一
    価の有機基;R3は炭素数1〜20の2価の有機
    基;aは0又は1の整数) で示される末端基を全末端基中で70%以上含有
    するポリエーテル。 〔B〕 1分子中に水素―珪素結合をN個(Nは
    2〜6の整数)有し、珪素原子が2〜20である
    多価水素化シロキサン化合物(2)式で示される
    〔A〕のポリエーテル末端基モル数に対し
    〔B〕の多価水素化シロキサン化合物を1/N
    倍モル以下反応させて数平均分子量を1000〜
    30000に増大させた後、式(4) (式中、R4は炭素数1〜12の1価の炭化水
    素基;Xはハロゲン、アルコキシ基、アシルオ
    キシ基、ケトキシメート基およびアミノオキシ
    基より選択した基又は原子;bは0,1,又は
    2の整数) で示される水素化珪素化合物を反応させるか、
    または該X基を更に他の加水分解性のY基に変
    換する事を特徴とする、式(5) 又は式(6) (式中、Yはアルコキシ基、アシルオキシ
    基、ケトキシメート基、アミド基、酸アミド
    基、アミノオキシ基およびメルカプト基より選
    ばれる基) で表わされる珪素基を少なくとも1つの末端に
    有するポリエーテルの製造法。
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