JPS6149107B2 - - Google Patents
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- JPS6149107B2 JPS6149107B2 JP57159448A JP15944882A JPS6149107B2 JP S6149107 B2 JPS6149107 B2 JP S6149107B2 JP 57159448 A JP57159448 A JP 57159448A JP 15944882 A JP15944882 A JP 15944882A JP S6149107 B2 JPS6149107 B2 JP S6149107B2
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、著しく向上した引裂強力を示す積層
加工布、特に防水積層加工布に関するものであ
る。
加工布、特に防水積層加工布に関するものであ
る。
従来、野積シート、貨車用シート、車両用幌等
としては、綿、麻、ポリビニールアセタール系繊
維等の紡績糸からなる帆布の片面、又は、両面
に、パラフイン処理、又は、合成樹脂等を塗布し
て得られる、防水機能を保持せしめた防水積層布
が使用されてきた。しかしこのものは、単位面積
当りの重量が大で、かつ、吸水度が比較的大であ
り、また、重量当りの強力が比較的低く、このた
め耐久性が劣り、更に、使用糸の製造に紡績工程
を必要とするため、その糸価が高くなり、従つ
て、製品も高価になる等の欠点があつた。
としては、綿、麻、ポリビニールアセタール系繊
維等の紡績糸からなる帆布の片面、又は、両面
に、パラフイン処理、又は、合成樹脂等を塗布し
て得られる、防水機能を保持せしめた防水積層布
が使用されてきた。しかしこのものは、単位面積
当りの重量が大で、かつ、吸水度が比較的大であ
り、また、重量当りの強力が比較的低く、このた
め耐久性が劣り、更に、使用糸の製造に紡績工程
を必要とするため、その糸価が高くなり、従つ
て、製品も高価になる等の欠点があつた。
これに対し、近年、高強力、軽量、かつ、低コ
ストの帆布が要望されるに至り、単糸強力の大き
な各種合成繊維のフイラメント糸が使用されるよ
うになつた。この種のフイラメント糸は、連続糸
条であるため、単繊維の強力の利用効率が高く、
このため編織成された帆布の引張強力が大で、し
かも、使用糸量が少なくてすみ、従つて、製品の
軽量化が可能である。また、フイラメント糸は紡
績工程を必要としないので、それだけ安価な糸条
が得られ、従つて防水布の低コスト化を可能とす
るなど、上記のような種々の利点を有するもので
あつた。
ストの帆布が要望されるに至り、単糸強力の大き
な各種合成繊維のフイラメント糸が使用されるよ
うになつた。この種のフイラメント糸は、連続糸
条であるため、単繊維の強力の利用効率が高く、
このため編織成された帆布の引張強力が大で、し
かも、使用糸量が少なくてすみ、従つて、製品の
軽量化が可能である。また、フイラメント糸は紡
績工程を必要としないので、それだけ安価な糸条
が得られ、従つて防水布の低コスト化を可能とす
るなど、上記のような種々の利点を有するもので
あつた。
しかし、これらの合成繊維フイラメント糸から
なる基布を使用して製造される防水布にあつて
も、欠点が全くないわけではなく、基布の密度が
大である場合、又は、該基布に樹脂加工を実施し
て繊維の移動の自由度を著るしく低下させた場合
には、たとえその引張強力がすぐれていても、そ
の引裂強力が比較的低くなる。例えば、通常のポ
リエステルフイラメント糸を使用して織成した基
布に防水加工して得られるトラツク幌用防水布の
場合、幌に小さなカギ裂が生じると、その部分か
らL字型の裂傷を引き起し、それが短期間内に著
るしく大きなカギ裂になる。
なる基布を使用して製造される防水布にあつて
も、欠点が全くないわけではなく、基布の密度が
大である場合、又は、該基布に樹脂加工を実施し
て繊維の移動の自由度を著るしく低下させた場合
には、たとえその引張強力がすぐれていても、そ
の引裂強力が比較的低くなる。例えば、通常のポ
リエステルフイラメント糸を使用して織成した基
布に防水加工して得られるトラツク幌用防水布の
場合、幌に小さなカギ裂が生じると、その部分か
らL字型の裂傷を引き起し、それが短期間内に著
るしく大きなカギ裂になる。
上記のような欠点に対する対策として、基布の
なかに、太い糸条を織込んで、基布の引裂強力を
高める試みがある。この場合、太い糸条が引裂き
に対し、強く抵抗するように考えられるのである
が、実際には、太い糸条を織り込んでも、その部
分に繊維が多くなるというだけのことで、引裂き
現象に加速のついた状態では、太い糸条を含めて
引裂きが衝撃的に進行し、引裂きを防止する効果
を余り期待し得ない。また、織り込まれた太い糸
条は織物表面に盛り上つているので、その上に防
水被膜を形成する時、この部分の被膜頭部がきれ
て、このため防水効果を低下させる等の欠点があ
る。
なかに、太い糸条を織込んで、基布の引裂強力を
高める試みがある。この場合、太い糸条が引裂き
に対し、強く抵抗するように考えられるのである
が、実際には、太い糸条を織り込んでも、その部
分に繊維が多くなるというだけのことで、引裂き
現象に加速のついた状態では、太い糸条を含めて
引裂きが衝撃的に進行し、引裂きを防止する効果
を余り期待し得ない。また、織り込まれた太い糸
条は織物表面に盛り上つているので、その上に防
水被膜を形成する時、この部分の被膜頭部がきれ
て、このため防水効果を低下させる等の欠点があ
る。
本発明の目的は、引裂強度のすぐれた積層加工
布、特に積層防水加工布を提供することにある。
布、特に積層防水加工布を提供することにある。
本発明の積層加工布は、芳香族ポリアミドフイ
ラメントからなる高強度糸条と、それとは異る異
種有機繊維糸条とから構成された布帛よりなる基
布専と、その基布の少くとも1面上に形成された
防水性被膜とからなることを特徴とするものであ
る。
ラメントからなる高強度糸条と、それとは異る異
種有機繊維糸条とから構成された布帛よりなる基
布専と、その基布の少くとも1面上に形成された
防水性被膜とからなることを特徴とするものであ
る。
本発明の積層加工布に用いられる基布は、フイ
ラメント糸条編織物、紡績糸条編織物およびフイ
ラメント糸条/紡績糸条混用編織物のいづれでも
よく、その組織や目付などにも格別の限定はない
が、一般には、平織、綾織、朱子織、からみ織な
どの織物であることが好ましく、また、その空隙
率が20%以下であることが好ましい。
ラメント糸条編織物、紡績糸条編織物およびフイ
ラメント糸条/紡績糸条混用編織物のいづれでも
よく、その組織や目付などにも格別の限定はない
が、一般には、平織、綾織、朱子織、からみ織な
どの織物であることが好ましく、また、その空隙
率が20%以下であることが好ましい。
本発明に用いられる基布は、芳香族ポリアミド
フイラメントからなる高強度糸条と、それとは異
る異種有機繊維糸条とから構成された布帛からな
るものである。芳香族ポリアミドフイラメント高
強度糸条は、例えば15g/d以上の高破断強度を
有するもので、それとは異る異種糸条の破断強度
よりも高い破断強度を有している。しかし、異種
糸条の破断伸度は高強力糸条の破断伸度よりも高
く、一般に高強力糸条の破断伸度の1.1倍以上で
ある。上記の基布を用いて得られる積層加工布
は、高強力糸条の高い強度と、異種有機繊維糸条
の高い伸度との相乗作用によつて極めて高い引裂
強度を示すことができる。
フイラメントからなる高強度糸条と、それとは異
る異種有機繊維糸条とから構成された布帛からな
るものである。芳香族ポリアミドフイラメント高
強度糸条は、例えば15g/d以上の高破断強度を
有するもので、それとは異る異種糸条の破断強度
よりも高い破断強度を有している。しかし、異種
糸条の破断伸度は高強力糸条の破断伸度よりも高
く、一般に高強力糸条の破断伸度の1.1倍以上で
ある。上記の基布を用いて得られる積層加工布
は、高強力糸条の高い強度と、異種有機繊維糸条
の高い伸度との相乗作用によつて極めて高い引裂
強度を示すことができる。
基布内の高強力糸条の混用率は5〜95重量%の
範囲内にあることが好ましく、15〜85重量%のの
範囲内にあることがより好ましい。
範囲内にあることが好ましく、15〜85重量%のの
範囲内にあることがより好ましい。
基布内に用いられる高強力糸条は、加撚糸、無
撚糸のいづれであつてもよく、また、異種糸条
と、所定の組織に従つて、規則的に混配置されて
いることが好ましく、或は、異種有機繊維糸条と
引揃えられていてもよいし、合燃されてもよい
し、纏絡されてもよい。
撚糸のいづれであつてもよく、また、異種糸条
と、所定の組織に従つて、規則的に混配置されて
いることが好ましく、或は、異種有機繊維糸条と
引揃えられていてもよいし、合燃されてもよい
し、纏絡されてもよい。
異種有機繊維糸条には格別の限定はないが、好
ましくは高強度糸条の破断伸度の1.1倍以上の破
断伸度を有するポリエステル繊維糸条、ナイロン
繊維糸条、ポリビニルアセタール繊維糸条などか
ら選ぶことができる。
ましくは高強度糸条の破断伸度の1.1倍以上の破
断伸度を有するポリエステル繊維糸条、ナイロン
繊維糸条、ポリビニルアセタール繊維糸条などか
ら選ぶことができる。
基布の片面又は両面に形成される防水性被膜
は、天然ゴム、合成ゴム、例えばネオプレン、ハ
イパロンなど、又は、合成樹脂、例えば、ポリ塩
化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、などから選ば
れた1種以上からなるものである。
は、天然ゴム、合成ゴム、例えばネオプレン、ハ
イパロンなど、又は、合成樹脂、例えば、ポリ塩
化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ
アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、などから選ば
れた1種以上からなるものである。
上記の防水性被膜の形成は通常の方法で行われ
る。例えば、上記ゴム又は樹脂の溶液、又は、エ
マルジヨン(ラテツクス)を基布の所望表面に塗
布(コーテイング、トツピング)するか、基布に
含浸(デイツピング)するか、又は、上記ゴム、
又は、樹脂のフイルムを基布の所望表面に貼着
(ラミネート)すればよい。
る。例えば、上記ゴム又は樹脂の溶液、又は、エ
マルジヨン(ラテツクス)を基布の所望表面に塗
布(コーテイング、トツピング)するか、基布に
含浸(デイツピング)するか、又は、上記ゴム、
又は、樹脂のフイルムを基布の所望表面に貼着
(ラミネート)すればよい。
防水被膜は、その防水性に悪影響がない限り顔
料、充填剤、その他の付性剤を含有していてもよ
い。
料、充填剤、その他の付性剤を含有していてもよ
い。
以下に実施例により本発明を更に説明する。
実施例
経、緯ともに、ポリエステルフイラメントヤー
ン(破断強度;8g/d、破断伸度;12%、トー
タルデニール;500)6本おきに、芳香族ポリア
ミドフイラメントヤーン(破断強度;20g/d、
破断伸度;10%、トータルデニール;500、商品
名;ケブラー29、デユポン社製)1本を織り込
み、経緯密度、各々28本/25.4mmの平織物を作成
した。
ン(破断強度;8g/d、破断伸度;12%、トー
タルデニール;500)6本おきに、芳香族ポリア
ミドフイラメントヤーン(破断強度;20g/d、
破断伸度;10%、トータルデニール;500、商品
名;ケブラー29、デユポン社製)1本を織り込
み、経緯密度、各々28本/25.4mmの平織物を作成
した。
上記基布の両面に、90重量%のポリ塩化ビニー
ルと、10重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合物
との混合物からなる防水剤を塗布し、平均厚さ
0.3mmの防水性被膜を形成した。
ルと、10重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合物
との混合物からなる防水剤を塗布し、平均厚さ
0.3mmの防水性被膜を形成した。
得られた積層加工布の引裂強度は、12.3Kgであ
つた。比較のために、ポリエステルフイラメント
ヤーンのみ、および芳香族ポリアミドフイラメン
トヤーンのみを用いて前記と同様の積層加工布を
製造した。得られた積層加工布の引裂強度はそれ
ぞれ、4.5Kgおよび8.7Kgであつて、本発明の積層
加工布の引裂強度にくらべて著しく劣つていた。
つた。比較のために、ポリエステルフイラメント
ヤーンのみ、および芳香族ポリアミドフイラメン
トヤーンのみを用いて前記と同様の積層加工布を
製造した。得られた積層加工布の引裂強度はそれ
ぞれ、4.5Kgおよび8.7Kgであつて、本発明の積層
加工布の引裂強度にくらべて著しく劣つていた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 芳香族ポリアミドフイラメントからなる高強
度糸条と、それとは異なる異種有機繊維糸条とか
ら構成された布帛よりなる基布と、その基布の少
くとも1面上に形成された防水性被膜とからなる
ことを特徴とする積層加工布。 2 前記異種有機繊維糸条がポリエステルフイラ
メント糸条である特許請求の範囲第1項記載の積
層加工布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15944882A JPS58118235A (ja) | 1982-09-16 | 1982-09-16 | 積層加工布 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15944882A JPS58118235A (ja) | 1982-09-16 | 1982-09-16 | 積層加工布 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58118235A JPS58118235A (ja) | 1983-07-14 |
JPS6149107B2 true JPS6149107B2 (ja) | 1986-10-28 |
Family
ID=15693972
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15944882A Granted JPS58118235A (ja) | 1982-09-16 | 1982-09-16 | 積層加工布 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58118235A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0512488Y2 (ja) * | 1987-05-13 | 1993-03-31 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2803082B2 (ja) * | 1987-12-28 | 1998-09-24 | 東レ株式会社 | 耐久性膜材 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2787570A (en) * | 1954-03-17 | 1957-04-02 | Gen Tire & Rubber Co | Reinforced sheet material |
JPS5125823A (ja) * | 1974-08-29 | 1976-03-03 | Toyoda Gosei Kk | Yuatsuyosenihokyohoosu |
JPS55112378A (en) * | 1979-02-21 | 1980-08-29 | Hiraoka Shokusen | Laminated modified fabric |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5929927Y2 (ja) * | 1976-01-09 | 1984-08-27 | 帝人株式会社 | 防水防炎作業服 |
-
1982
- 1982-09-16 JP JP15944882A patent/JPS58118235A/ja active Granted
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US2787570A (en) * | 1954-03-17 | 1957-04-02 | Gen Tire & Rubber Co | Reinforced sheet material |
JPS5125823A (ja) * | 1974-08-29 | 1976-03-03 | Toyoda Gosei Kk | Yuatsuyosenihokyohoosu |
JPS55112378A (en) * | 1979-02-21 | 1980-08-29 | Hiraoka Shokusen | Laminated modified fabric |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0512488Y2 (ja) * | 1987-05-13 | 1993-03-31 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58118235A (ja) | 1983-07-14 |
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